JPH1138804A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1138804A
JPH1138804A JP19723697A JP19723697A JPH1138804A JP H1138804 A JPH1138804 A JP H1138804A JP 19723697 A JP19723697 A JP 19723697A JP 19723697 A JP19723697 A JP 19723697A JP H1138804 A JPH1138804 A JP H1138804A
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JP
Japan
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heat
fixing device
insulating member
heat insulating
fixing
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Application number
JP19723697A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nakayama
豊 中山
Masayoshi Nishida
正義 西田
Yoshihiko Ichikawa
与志彦 市川
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 定着装置の加熱定着手段より外部に放出
される熱によって悪影響を受ける側に、他の箇所より低
熱伝導率/高熱容量の断熱部材を配置することにより、
他の箇所への熱移動量を増加させ、熱によって悪影響を
受ける側の温度上昇を防止可能とし、外部に放出される
熱により、トナーブロッキング等による画質低下が発生
するのを確実に防止可能な定着装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】 加熱定着手段と、前記加熱定着手段の外
周近傍に設けられ、当該加熱定着手段からの熱が外部の
熱により悪影響を受ける被保護部材に伝わるのを遮断す
る断熱部材とを有し、前記断熱部材は、被保護部材に対
する側を他の箇所よりも高熱容量の部材から構成して課
題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
やプリンタ等の画像形成装置に使用される定着装置に関
し、特に定着装置の加熱定着手段より外部に放出される
熱によって悪影響を受ける側に、他の箇所より低熱伝導
率/高熱容量の断熱部材を配置することにより、他の箇
所への熱移動量を増加させ、熱によって悪影響を受ける
側の温度上昇を防止可能とした定着装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真複写機やプリン
タ等の画像形成装置に使用される定着装置において、定
着装置の加熱ロールからの放熱等を防止するための技術
としては、特開平3−76459号公報、特開平5−1
88805号公報及び特開平5−134572号公報等
に開示されているものがある。
【0003】上記特開平3−76459号公報に係る定
着装置は、加熱手段によって加熱される回転体と、該回
転体周面の少なくとも一部分を覆い、該回転体に近接し
て設けられ、回転体側表面に金属面を有する放熱防止部
材と、を有する定着装置であって、上記放熱防止部材は
無機繊維と耐熱樹脂の混合物上に熱可塑性樹脂シートに
より金属膜が接着されてなるように構成したものであ
る。
【0004】また、上記特開平5−188805号公報
に係る定着装置は、用紙上のトナー像に対する加熱定着
を行なうための熱ローラの外側に、熱ローラを囲むよう
に僅かな空間を隔てて反射板を設け、この反射板の外側
に空間を隔ててカバー体を設けるように構成したもので
ある。
【0005】さらに、上記特開平5−134572号公
報に係る熱定着器は、熱定着ローラに対向配置された加
圧ローラで複写媒体を上記熱定着ローラに押圧して定着
搬送させる熱定着器において、上記熱定着ローラと加圧
ローラとを筐体内に収容するとともに、上記熱定着ロー
ラからの放熱を遮断する断熱体を上記熱定着ローラの周
囲に配置し、この断熱体の内周面と上記熱定着ローラ表
面との間に断熱空気薄層を形成するように構成したもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開平3−76459号公報に係る定着装
置の場合、放熱防止部材は、無機繊維と耐熱樹脂の混合
物上に熱可塑性樹脂シートにより金属膜が接着されてな
るように構成したものであるので、この放熱防止部材
は、加熱手段によって加熱される回転体である加熱ロー
ル近傍の当該加熱ロール側が、熱容量が小さく、熱反射
率が高い金属膜からなり、外側は熱伝導率が小さい無機
繊維と耐熱樹脂の混合物からなる二層構造となってい
る。ところで、上記放熱防止部材の外側の無機繊維と耐
熱樹脂の混合物からなる断熱部材は、薄い層状に形成さ
れており、その体積が小さく、しかも熱容量も小さいた
め、加熱ロールが加熱手段によって加熱されてからある
程度時間が経過すると、放熱防止部材を介して外部へ放
熱されてしまうという問題点があった。
【0007】また、上記特開平5−188805号公報
に係る定着装置の場合には、加熱定着を行なうための熱
ローラの外側に、熱ローラを囲むように僅かな空間を隔
てて反射板を設け、この反射板の外側に密閉空間を隔て
てカバー体を設けるように構成することにより、外部へ
の放熱を防止しているが、反射板とカバー体との間に密
閉される空気は、熱容量が小さいため、時間が経過する
と、カバー体の温度が高くなり、周囲温度もアップして
しまうという問題点があった。
【0008】さらに、上記特開平5−134572号公
報に係る熱定着器の場合には、熱定着ローラからの放熱
を遮断する断熱体を熱定着ローラの周囲に配置し、この
断熱体の内周面と上記熱定着ローラ表面との間に断熱空
気薄層を形成するように構成したものであり、断熱体の
熱伝導率により熱的に飽和する時間の違いはあるが、や
はり断熱体が加熱されてしまうと、当該断熱体及び断熱
空気薄層を介して定着器の外部に放熱され、定着器の周
囲の温度が上昇して、当該定着器を備えた機内温度の上
昇により、現像器のトナーブロッキングの発生等による
画品低下が発生する虞れがあるという問題点があった。
【0009】そこで、この発明では、上記従来技術の問
題点を解決するためになされたもので、その目的とする
ところは、定着装置の加熱定着手段より外部に放出され
る熱によって悪影響を受ける側に、他の箇所より低熱伝
導率/高熱容量の断熱部材を配置することにより、他の
箇所への熱移動量を増加させ、熱によって悪影響を受け
る側の温度上昇を防止可能とし、外部に放出される熱に
より、トナーブロッキング等による画質低下が発生する
のを確実に防止可能な定着装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載された発明は、加熱定着手段と、前記加熱定着手段の
外周近傍に設けられ、当該加熱定着手段からの熱が外部
の熱により悪影響を受ける被保護部材に伝わるのを遮断
する断熱部材とを有し、前記断熱部材は、被保護部材に
対する側を他の箇所よりも高熱容量の部材から構成した
ものである。
【0011】また、請求項2に記載された発明は、加熱
定着手段と、前記加熱定着手段の外周近傍に設けられ、
当該加熱定着手段からの熱が外部の熱により悪影響を受
ける被保護部材に伝わるのを遮断する断熱部材とを有
し、前記断熱部材は、被保護部材に対する側を他の箇所
よりも低熱伝導性の部材から構成したものである。
【0012】さらに、請求項3に記載された発明は、前
記断熱部材の被保護部材に対する側以外の外側面の少な
くとも一部に、複数の凹凸を形成したことを特徴とする
請求項1又は2に記載の定着装置である。
【0013】又さらに、請求項4に記載された発明は、
前記断熱部材の外側面に対向して空気流路を形成したこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置であ
る。
【0014】更に、請求項5に記載された発明は、前記
断熱部材の高熱容量の部材と他の部材の間に空気流路を
形成したことを特徴とする請求項1記載の定着装置であ
る。
【0015】また、請求項6に記載された発明は、前記
断熱部材の低熱伝導性の部材と他の部材の間に空気流路
を形成したことを特徴とする請求項2記載の定着装置で
ある。
【0016】さらに、請求項7に記載された発明は、前
記空気流路を形成するカバーを設けたことを請求項4記
載の定着装置である。
【0017】この発明に係る定着装置の概略的な構成を
説明すると、この定着装置の加熱定着手段としての加熱
ロール01近傍には、図1に示すように、反射板02を
配置して、加熱ロール01からの輻射熱を反射させ、で
きるだけ発熱源近傍で外部への放熱を防ぐのが望まし
い。上記反射板02の外側で、熱の影響を受けてトラブ
ルが発生し易い部品03(例えば、トナーブロッキング
等のトラブルが置きやすいCRU等)側には、熱伝導率
が低く、及び/又は熱容量が大きい第1の断熱部材04
(石、コンクリート等)を配置し、その他の領域には、
この第1の断熱部材04よりは相対的に熱伝導率が高
く、及び/又は熱容量が小さい第2の断熱部材05を配
置し、この第2の断熱部材05の外側面06には、必要
に応じてヒートシンクを取り付け、蓄熱された熱を外部
の周囲雰囲気へ効果的に放熱させる。
【0018】このように、定着装置の加熱ロール01か
ら熱による悪影響を受け、トラブルが発生し易い部品0
3側の第1の断熱部材04を、熱伝導率が低く、及び/
又は熱容量が大きい断熱部材によって構成することによ
り、熱移動がしにくく、蓄熱量を大きくすることで、熱
移動を防止し、その他の領域への熱移動を促進し、必要
に応じてヒートシンクにより定着装置の周囲の空間に放
熱させることにより、熱移動量に方向性を持たせること
を特徴とするものである。
【0019】また、図2に示すように、定着装置の加熱
定着手段01の外側の熱特性(熱伝導率、熱容量)の異
なる断熱部材04、05の間に空気流路07を形成する
ことにより、両部材04、05の固体接触熱伝導による
熱の影響を受けトラブルが発生し易い部品03(CRU
等)側への熱移動を一層効果的に防止するように構成し
ても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0021】図3はこの発明に係る定着装置を適用した
画像形成装置の一実施の形態としての複写機/ファクシ
ミリ/プリンターの機能を兼ね備えた画像形成装置を示
すものである。
【0022】図3において、1は画像形成装置の本体を
示すものであり、この画像形成装置本体1内の上部に
は、原稿の画像を読み取る図示しない画像読取装置によ
って読み取られた画像情報や、パーソナルコンピュータ
等から送られてくる画像情報に、必要に応じて所定の画
像処理を施す画像処理装置2と、当該画像処理装置2に
よって所定の画像処理が施された画像情報に基づいて画
像露光を行うROS3(Raster Output Scanner )が
配置されており、このROS3では、画像情報に応じて
レーザー光LBによる画像露光が行われる。
【0023】上記ROS3は、図3に示すように、図示
しない半導体レーザーからレーザー光LBを画像情報の
階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから
出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡4によって偏
向走査され、反射ミラー5、6を介して感光体ドラム7
上に走査露光される。
【0024】上記ROS3によってレーザー光LBが走
査露光される感光体ドラム7としては、例えば、有機系
の光導電性物質を用いた感光体が用いられ、当該感光体
ドラム7は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿
って所定の速度で回転駆動されるようになっている。こ
の感光体ドラム7の表面は、図3に示すように、予め帯
電ロール8によって所定の電位に帯電された後、画像情
報に応じてレーザー光LBが走査露光されることによっ
て静電潜像が形成される。上記感光体ドラム7上に形成
された静電潜像は、現像装置9の現像ロール10によっ
て現像され、トナー像となる。
【0025】上記感光体ドラム7上に形成されたトナー
像は、当該感光体ドラム7に接触するように配置された
転写ロール11によって転写紙12上に転写されるとと
もに、このトナー像が転写された転写紙12は、針状電
極からなる分離帯電器13により除電されて感光体ドラ
ム7から分離される。この針状電極からなる分離帯電器
13には、AC電圧、又はDC電圧を重畳したAC電圧
が印加されるようになっている。上記転写紙12は、図
3に示すように、画像形成装置本体1内の下部に配置さ
れた複数の用紙カセット14、15、16から給紙ロー
ル17によって給紙される。この給紙された転写紙12
は、搬送ローラ18及びレジストローラ19によって感
光体ドラム7の表面までそれぞれ搬送される。
【0026】また、上記感光体ドラム7上からトナー像
が転写された転写紙12は、上述したように、針状電極
からなる分離帯電器13により除電されて感光体ドラム
7の表面から分離された後、この発明の一実施の形態に
係る定着装置20へ搬送され、この定着装置20によっ
て熱及び圧力によってトナー像が転写紙12上に定着さ
れた後、排出ロール21によって排紙トレイ22上に排
出されて画像の形成工程が終了する。
【0027】なお、トナー像の転写工程が終了した後の
感光体ドラム7の表面は、クリーナーブレードやブラシ
等を備えたクリーニング装置23によって、残留トナー
や紙粉等が除去され、次の画像形成工程に備えるように
なっている。
【0028】上記の如く構成される画像形成装置では、
メンテナンス性の向上等のため、感光体ドラム7、及び
その周辺の現像装置9やクリーニング装置23等がCR
U24として一体的にユニット化されており、このCR
U24は、画像形成装置本体1に対して一体的に着脱可
能となっている。上記CRU24は、熱の影響を受け
て、例えば、トナーブロッキング等のトラブルがおきや
すい現像装置9等の被保護部材を含んでいる。
【0029】ところで、この実施の形態に係る定着装置
は、加熱定着手段と、前記加熱定着手段の外周近傍に設
けられ、当該加熱定着手段からの熱が外部の熱により悪
影響を受ける被保護部材に伝わるのを遮断する断熱部材
とを有し、前記断熱部材は、被保護部材に対する側を他
の箇所よりも高熱容量の部材から構成したものである。
【0030】また、この実施の形態に係る定着装置は、
加熱定着手段と、前記加熱定着手段の外周近傍に設けら
れ、当該加熱定着手段からの熱が外部の熱により悪影響
を受ける被保護部材に伝わるのを遮断する断熱部材とを
有し、前記断熱部材は、被保護部材に対する側を他の箇
所よりも低熱伝導性の部材から構成したものである。
【0031】図4はこの発明の一実施の形態に係る定着
装置を示したものである。
【0032】この定着装置20は、図4において、上部
に加熱定着手段としての加熱ロール25、下部に圧力ロ
ール26が位置するように、これらの加熱ロールと圧力
ロールとが互いに圧接された状態で配置されている。上
記加熱ロール25としては、例えば、アルミニウムやス
テンレス等の金属からなる円筒状芯金の表面にシリコー
ンゴム等の耐熱性弾性体を被覆したものや、パーテトラ
フロロエチレン(PTFE)や、パーフロロアルコキシ
(PFA)等の耐熱性樹脂を被覆したものが用いられ
る。この加熱ロール25は、内部に配置された図示しな
い加熱ランプによって、表面温度が所定の温度になるよ
うに加熱される。
【0033】一方、上記加圧ロール26としては、上記
加熱ロール25と加圧接触した時に、ある程度のニップ
幅を形成するように、アルミニウムやステンレス等の金
属からなる円筒状芯金の表面にシリコーンゴム、フッ素
ゴム等の耐熱弾性体を被覆したものや、上記耐熱弾性体
の上にパーテトラフロロエチレン(PTFE)や、パー
フロロアルコキシ(PFA)等の耐熱性樹脂を被覆した
ものが用いられる。
【0034】上記加熱ロール25の周囲には、空気が対
流しない程度の僅かな空隙(例えば、2mm)を介し
て、当該加熱ロール25からの輻射熱を反射する円弧状
の反射板27が配置されており、この反射板27は、定
着装置20のフレーム28に取り付けられている。上記
反射板27は、例えば、熱伝導率の低いステンレス鋼板
からなり、当該反射板27の加熱ロール25側の表面
は、できるだけ輻射熱を反射するため、鏡面に近い面に
形成されている。
【0035】上記反射板27の外側には、やはり空気が
対流しない程度の僅かな空隙(例えば、2mm以下)を
介して、二種類の断熱部材29、30が設けられてい
る。上記定着装置20の転写紙入口側で熱に弱いCRU
24側は、低熱伝導率で高熱容量の第1の断熱部材29
で、また、その他の領域は、第1の断熱部材29よりも
熱伝導率が高く、熱容量が低い第2の断熱部材30で構
成されている。上記低熱伝導率で高熱容量の第1の断熱
部材29としては、例えば、粉砕された石、コンクリー
トを充填した部材や、ステンレスを積層した部材等が用
いられる。また、上記第1の断熱部材29よりも熱伝導
率が高く、熱容量が低い第2の断熱部材30としては、
例えば、樹脂で形成した一体部材等が用いられる。これ
らの第1及び第2の断熱部材29、30は、定着装置2
0のカバー31に固定されており、第1及び第2の断熱
部材29、30が固定されたカバー31がフレーム28
に固定される構造になっている。一般に、材料単体で
は、熱容量と熱伝導率は、正比例の関係にあるので、低
熱伝導率で高熱容量にするためには、単体でそのような
特性をもつ材料を分割して空気を介在させて、アッセイ
体として低熱伝導率にする必要がある。また、他方は、
上記部材より熱伝導率が高く、熱容量が低い一体部材で
構成することができる。
【0036】また、図示の実施の形態では、図5に示す
ように、第2の断熱部材30の方が第1の断熱部材29
よりも大きく形成されており、第1の断熱部材29と第
2の断熱部材30との境界位置が、CRU24寄りに位
置するように設定されている。
【0037】さらに、上記カバー31の第2の断熱部材
30側の表面には、図4(a)に示すように、板金を切
り起こした放熱フィン32が多数形成されており、外部
への放熱を促進させている。このカバー31は、その材
質を熱伝導性の高いアルミニウム等で構成することによ
り、放熱効果を高めることができる。また、放熱フィン
32の外側に隙間を介して、定着装置20の外部カバー
33を設け、定着装置20の外側と外部カバー33との
間に空気流路34を設け、エアーフローを形成させるこ
とにより、放熱フィン32からの熱伝導を促進させ、放
熱効果を大きくすることができるようになっている。
【0038】上記定着装置20のカバー31の放熱フィ
ン32の温度が高くなり、安全上配慮する必要がある場
合は、図4及び図6に示すように、放熱フィン32(あ
るいはヒートシンク35)の外側に外部カバー33を設
置し、カバー31と定着装置20の外部カバー33との
間に空気流路34を設けて放熱することにより、直接放
熱フィン32やヒートシンク35に触れずに、定着装置
20のカバー31の温度も下げることができる。また、
放熱フィン32やヒートシンク35の代わりにヒートパ
イプで熱移動を促進するように構成しても良い。
【0039】また、上記画像形成装置本体1の上端部背
面側には、図7に示すように、定着装置20等から放出
される熱を外部に排出したり、画像形成装置本体1内部
の空気を換気するため、排熱用のファン36が設けられ
ており、定着装置20の外側に空気流路34を設けた場
合には、排熱用のファン36によって空気流路34から
強制的に排気することができ、定着装置20の放熱効果
を一層高めることができる。図7中、37は画像形成装
置本体1の側面に開口されたルーバーを示している。
【0040】なお、直接の加熱源ではないが、加熱ロー
ル25側と同様に、加圧ロール26側にも反射板36と
その外側に断熱部材37を設けることにより、加熱ロー
ル25により加熱された加圧ロール26からの放熱防止
に有効である。
【0041】このように、上記の実施の形態では、加熱
ロール25の周囲に僅かな空隙を介して円弧状の反射板
27を配置することにより、加熱ロール25からの輻射
熱を反射することができる。また、上記加熱ロール25
から空隙及び反射板27を介して外部に熱伝導により放
出される熱のうち、CRU24のように熱の影響を受け
て、トナーブロッキング等のトラブルが置きやすい現像
装置9等の被保護部材側に放出される熱は、低熱伝導率
で高熱容量の第1の断熱部材29によって、その低い熱
伝導率で熱の伝わりを抑制するとともに、その高い熱容
量によって熱を滞留させることにより、CRU24側に
伝わり難くなっている。
【0042】そのため、CRU24側に定着装置20の
加熱ロールから放出される熱が直接伝わり、トナーブロ
ッキング等のトラブルが起きるのを効果的に防止可能と
なっている。しかも、上記反射板27の外側には、CR
U24以外の他の領域側に、第1の断熱部材29よりも
熱伝導率が高く、熱容量が低い第2の断熱部材30が配
置されているので、この第1の断熱部材29よりも熱伝
導率が高く、熱容量が低い第2の断熱部材30によっ
て、加熱ロールから放出される熱が第1の断熱部材29
から第2の断熱部材30側へ向かう熱の流れを形成する
ことができる。その結果、経時的にCRU24側の第1
の断熱部材29の温度が上昇した場合でも、第1の断熱
部材29から第2の断熱部材30側へ熱を逃がすことが
でき、当該第2の断熱部材30側へ流れた熱は、第2の
断熱部材30の外側に配置されたカバーに設けられた放
熱フィン32等によって効果的に外部に放熱することが
でき、第2の断熱部材30の温度が不本意に上昇するこ
とも防止することができる。よって、定着装置20から
外部に放出される熱により、CRU24のトナーブロッ
キング等による画質低下が発生するのを確実に防止する
ことが可能となる。
【0043】実施の形態2 図8はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記
実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態2では、定着装置20の加熱ロ
ール25の上部には、前記実施の形態と同様に反射板2
7が設けてあり、反射板27の外側の断熱部材29、3
0が、ほぼ中央に設けた空間部40を挟んで転写紙入口
側で熱に弱いCRU24側は、低熱伝導率で高熱容量の
第1の断熱部材29で、他の領域は、第1の断熱部材2
9よりも熱伝導率が高く、熱容量が低い第2の断熱部材
30である、これらの断熱部材29、30を固定してい
るカバー31a、31bも分割し、両部材29、30が
直接接触している領域をなくすことにより、空気による
断熱効果で第1の断熱部材29から第2の断熱部材30
側への熱移動を防止することができるように構成されて
いる。また、第1及び第2の断熱部材29、30が固定
されたカバー31a、31bも、熱伝導率の低いゴム等
の断熱部材41を挟んでフレーム28に取り付けること
により、フレーム28からカバー31a、31bへの熱
移動を防止することができるようになっている。第2の
断熱部材30側のカバー31bは、放熱フィン32を有
する構造にすることにより、外部周囲空間への放熱を促
進させる。なお、加圧ロール26側の放熱防止手段は上
記実施例と同様である。
【0044】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
と同様であるので、その説明を省略する。
【0045】実施の形態3 なお、前記実施の形態では、加熱定着手段の外周近傍に
設けられ、当該加熱定着手段からの熱が外部の熱により
悪影響を受ける被保護部材に伝わるのを遮断する断熱部
材とを有し、前記断熱部材は、被保護部材に対する側を
他の箇所よりも高熱容量の部材から構成し、かつ被保護
部材に対する側を他の箇所よりも低熱伝導性の部材から
構成した場合について説明したが、必ずしも両者を同時
に満たす必要はなく、前記断熱部材は、被保護部材に対
する側を他の箇所よりも高熱容量の部材から構成する
か、又は被保護部材に対する側を他の箇所よりも低熱伝
導性の部材から構成するようにしても良い。
【0046】前者の場合、前記断熱部材を、被保護部材
に対する側を他の箇所よりも高熱容量の部材から構成す
るには、例えば、第1の断熱部材をステンレスや石等の
高熱容量の部材から構成し、第2の断熱部材をゴムや合
成樹脂等の低熱容量の部材から構成すればよい。
【0047】また、後者の場合、前記断熱部材を、被保
護部材に対する側を他の箇所よりも低熱伝導性の部材か
ら構成するには、例えば、第1の断熱部材をウレタンフ
ォーム材や紙、フェルト等の低熱伝導性の部材から構成
し、第2の断熱部材をアルミニウムや銅等の高熱伝導性
の部材から構成すればよい。
【0048】なお、前記断熱部材は、被保護部材に対す
る側を他の箇所よりも高熱容量の部材から構成し、かつ
被保護部材に対する側を他の箇所よりも低熱伝導性の部
材から構成した場合には、定着器から外部に放出される
熱が、他の箇所へ移動するのを一層促進することがで
き、熱によって悪影響を受ける側の温度上昇を一層確実
に防止可能することができる。
【0049】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
と同様であるので、その説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】この発明は、定着装置の加熱定着手段よ
り外部に放出される熱によって悪影響を受ける側に、他
の箇所より低熱伝導率/高熱容量の断熱部材を配置する
ことにより、他の箇所への熱移動量を増加させ、熱によ
って悪影響を受ける側の温度上昇を防止可能とし、外部
に放出される熱により、トナーブロッキング等による画
質低下が発生するのを確実に防止可能な定着装置を提供
することができる。このことにより、定着装置の電力消
費の効率化及び待機時に排熱用ファンの停止が可能とな
り、低騒音化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る定着装置の一構成例を
示す概略図である。
【図2】 図2はこの発明に係る定着装置の他の構成例
を示す概略図である。
【図3】 図3はこの発明に係る定着装置を適用した画
像形成装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図4】 図4(a)〜(c)はこの発明に係る定着装
置の一実施の形態をそれぞれ示す平面図、側面図及び図
4(b)のA−A線断面矢視図である。
【図5】 図5は図4に示す定着装置の縦断面図であ
る。
【図6】 図6(a)(b)は定着装置の変形例を示す
断面図及び図6(a)のB−B線断面矢視図である。
【図7】 図7はこの発明に係る定着装置を適用した画
像形成装置の一実施の形態を示す変形例の要部構成図で
ある。
【図8】 図8(a)〜(c)はこの発明に係る定着装
置の実施の形態2をそれぞれ示す平面図、側面図及び図
8(b)のA−A線断面矢視図である。
【符号の説明】
20 定着装置、24 CRU(被保護部材)、25
加熱ロール(加熱定着手段)、29 第1の断熱部材、
30 第2の断熱部材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱定着手段と、前記加熱定着手段の外
    周近傍に設けられ、当該加熱定着手段からの熱が外部の
    熱により悪影響を受ける被保護部材に伝わるのを遮断す
    る断熱部材とを有し、前記断熱部材は、被保護部材に対
    する側を他の箇所よりも高熱容量の部材から構成したこ
    とを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 加熱定着手段と、前記加熱定着手段の外
    周近傍に設けられ、当該加熱定着手段からの熱が外部の
    熱により悪影響を受ける被保護部材に伝わるのを遮断す
    る断熱部材とを有し、前記断熱部材は、被保護部材に対
    する側を他の箇所よりも低熱伝導性の部材から構成した
    ことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 前記断熱部材の被保護部材に対する側以
    外の外側面の少なくとも一部に、複数の凹凸を形成した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記断熱部材の外側面に対向して空気流
    路を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    定着装置。
  5. 【請求項5】 前記断熱部材の高熱容量の部材と他の部
    材の間に空気流路を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記断熱部材の低熱伝導性の部材と他の
    部材の間に空気流路を形成したことを特徴とする請求項
    2記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記空気流路を形成するカバーを設けた
    ことを請求項4記載の定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040020145A (ko) * 2002-08-29 2004-03-09 삼성전자주식회사 화상형성장치의 정착열 방출장치
US8326172B2 (en) 2009-11-12 2012-12-04 Fuji Xerox Co., Ltd Heat insulation structure and image forming apparatus using the same

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