JP2004109626A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004109626A
JP2004109626A JP2002273397A JP2002273397A JP2004109626A JP 2004109626 A JP2004109626 A JP 2004109626A JP 2002273397 A JP2002273397 A JP 2002273397A JP 2002273397 A JP2002273397 A JP 2002273397A JP 2004109626 A JP2004109626 A JP 2004109626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
fixing device
fixing member
roll
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002273397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Ichikawa
市川 与志彦
Kazuhiro Mori
森 一浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2002273397A priority Critical patent/JP2004109626A/ja
Publication of JP2004109626A publication Critical patent/JP2004109626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着部材からの放熱を効果的に抑制し、もって装置自体の温度上昇を防止するようにした定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着部材1の内部若しくは外部に加熱源2が配設される定着装置3において、定着部材1の表面層4の色彩がL表色系の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たすようにする。また、この定着装置3を用いた画像形成装置をも対象とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタその他の画像形成装置で用いられる定着装置に係り、特に、加熱定着方式を採用した定着装置を用いた態様において、定着部材からの放熱を抑制することを可能とした定着装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の定着装置においては、定着装置に使用されるヒータの消費電力の低減やウォームアップ時間短縮のために、熱ロール(加熱ロール)を覆うように反射板を設け、加熱ロールからの輻射(放射)熱を反射板で反射して加熱ロールに戻し、加熱ロールの熱損失を防ぐものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−188805号公報(第2−4頁,図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような定着装置に用いられる反射板は、一般的に鋼板で形成されており、鋼板を反射板として配置するだけでは加熱ロールからの放熱抑制効果を十分に得ることができない。
その原因としては、反射板が鋼板である場合には、通常、その輻射率は0.85〜0.95程度と高く、定着ロールからの放熱を反射板が吸収してしまい、反射板近傍の温度を上昇させてしまうことが挙げられる。
また、この輻射率の高さによる不都合は反射板に限らず、定着ロールや定着ロールを囲んで配設される外郭カバーにも生じるといえ、更に、これら定着ロールの周囲を取巻く部材の熱伝導率の高さも悪要因となっている。
【0005】
また、定着ロール(加熱ロール及び加圧ロール)と反射板との間を流れる自然対流の熱により、定着ロールの熱量が奪われ、加熱ロールに内蔵されるヒータの消費電力が増大するだけでなく、更には定着装置上部の温度上昇を招くという不都合が生じる。
【0006】
更に、近年の画像形成装置の小型化により、定着装置と定着装置近傍に配設される熱の影響を受けやすいユニット(例えばクリーニング装置等)とが極めて近接配置され、定着装置からの放熱により当該熱の影響を受け易いユニットの温度が上昇するという技術的課題が生じる。
このような技術的課題に対して、現状では、熱の影響を受けやすいユニットの温度上昇を抑制するために、例えばファン等を使用して強制対流により定着装置を冷却するという方法を採用している。
しかし、この方法では、ファンによる騒音やファンの大型化による配置スペースの増大、更にはファン停止直後に生じる定着装置近傍の温度上昇という新たな技術的課題が生じる。
【0007】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、定着部材からの放熱を効果的に抑制し、もって装置自体の温度上昇を防止するようにした定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、定着部材1の内部若しくは外部に加熱源2が配設される定着装置3において、定着部材1の表面層4の色彩がL表色系の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たすことを特徴とする。
【0009】
このような技術的手段において、定着部材1は、ロール状のものの他、複数のロールに張架される無端ベルト状のものでもよい。
また、定着装置3の態様としては、互いに圧接配置されて接触転動する一対の定着部材1により加熱定着させるものの他、例えば電磁誘導加熱装置によりベルト状部材上にて予め加熱された後、加圧部材により定着させる態様等でもよい。更に、L表色系(CIELAB)の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たす色彩は、略白色である。
このように、定着部材1の表面層4の色彩を略白色に設ければ、定着部材1の表面層4の輻射(放射)率が低くなり、定着部材1からの輻射による放熱を抑制することができる。
すなわち、輻射伝熱量は、一般的に以下の式(1)で表されるため、輻射率を下げることにより、定着部材1からの輻射伝熱量が低減される。
Q=σ×ε×T            ……(1)
ここで、Q[W]は物体からの放射伝熱量、σ[W/(m・K)]はステファン・ボルツマン定数、εは輻射率(放射率)、T[K]は物体の絶対温度である。
【0010】
また、定着部材1の周辺に配設された周辺部材5の定着部材1に対向する部位の色彩も、L表色系の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たすことが好ましい。
定着部材1の表面層4だけでなく、周辺部材5の色彩も略白色に調整することにより、定着部材1からの放熱抑制効果が、より発揮される。
ここで、周辺部材5とは、定着部材1の周辺に配設される部材を意味し、例えば定着部材1を覆うように配設される反射板5aの他、更にこの反射板5aの外側を覆う外郭ケース5b等が挙げられる。
尚、例えば定着部材1内部に加熱源2が配設される場合には、定着部材1からの放熱抑制という観点から、加熱源2を内部に有する定着部材1の内面に色彩が略黒色の塗布膜を設けてもよい。この塗布膜が吸熱膜として働き、加熱源2からの熱を無駄なく吸収するため、定着部材1からの放熱を効果的に抑制することができる。
【0011】
更に、定着部材1の内部若しくは外部に加熱源2が配設される定着装置3において、定着部材1の周辺に配設された周辺部材5の定着部材1に対向する部位が輻射率0.01以下の塗布膜6を有することが好ましい。
ここで、輻射率0.01は、定着部材1からの放熱抑制効果が顕著となるときの輻射率の基準値である。
また、この塗布膜6は、中空球体からなるセラミックスを含有する材料で形成されることが好ましい。中空状の球体セラミックスをコーティングすることで、断熱効果を得ることができる。
すなわち、中空セラミックスコーティング層は、セラミックス球体の内部が空気であることから、熱が内部に伝わるためには、セラミックス材と空気層の両者を伝導しなければならない。このとき、セラミックス材は、金属ほどではないものの、熱伝導率が高いが、これに比べて空気は熱伝導率が低いため、熱が伝わり難く、断熱効果が生じる。
【0012】
このような技術的手段において、定着部材1の周辺に配設された周辺部材5の定着部材1に対向する部位に凹凸部7を設け、定着部材1と周辺部材5との間に生じる自然対流を阻害することが好ましい。
周辺部材5の定着部材1に対向する部位に凹凸部7を設けることにより、定着部材1と周辺部材5(例えば反射板5a)との距離が部分的に短くなるため、自然対流の流路の拡大縮小形状が形成され、流路抵抗を増大させることができる。すなわち、定着部材1の表面層4からの熱伝達量は対流速度に比例することから、定着部材1と反射板5aとの間の通気抵抗(圧力損失)を増加させればよい。
ここで、圧力損失量は一般的に以下の式(2)で表される。
H=P×(v×γ)/(2×g)     ……(2)
但し、H[mmAq]は圧力損失量、Pは圧損係数、γ[kg/m]は空気比重、g[m/s]は重力加速度、v[m/s]は風速である。
従って、空気の流路の圧損係数を増加させることにより、圧力損失量が増大し、自然対流の阻害を図ることができる。
このため、定着部材1と反射板5aとの間に生じる自然対流により伝達される熱で、定着部材1の熱量が奪われ、加熱源2の消費電力が増大するという弊害や、この熱により、定着装置3上部の温度の上昇という不都合を防止することができる。
【0013】
また、周辺部材5は、定着部材1を覆うように配設され、定着部材1からの放熱を防止する反射板5aであることが好ましい。反射板5aの長手方向に凹凸部7(例えばリブ)を設けることにより、放熱抑制効果が得られるだけでなく、反射板5aの剛性が向上し、例えば定着部材1に転写材が巻付いても、反射板5aの変形を防止することができる点で好ましい。
【0014】
更に、周辺部材5の別の態様としては、周辺部材5は定着装置3の外郭ケース5bであることが挙げられる。外郭ケース5bに凹凸部7を設けることによっても、同様に放熱抑制効果が得られ、また、外郭ケース5b自体に凹凸部7を設けて、反射板5aとして機能させれば、反射板5aが不要となり、装置構成の簡略化を図ることができる点で好ましい。
【0015】
また、前記周辺部材5に設けられる凹凸部7は、その凸部と定着部材1との距離hが2×10−3m以下であることが好ましい。
ここで、定着部材1と周辺部材5との距離は、可能な限り近接させることが好ましい。従って、定着部材1と周辺部材5とを近接配置させる際の、放熱抑制効果を損なわない範囲として2×10−3mをその基準値としたものである。
【0016】
更に、本発明は、定着装置に限られるものではなく、これを用いた画像形成装置をも対象とする。
尚、図1では、定着部材1の表面層4を略白色に設けた態様、反射板5aが塗布膜6を有する態様及び反射板5aが凹凸部7を有する態様を兼ね備えた定着装置3について図示しているが、少なくとも一つの態様を採用すれば、定着部材1からの放熱を抑制することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2に本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、本実施の形態に係る画像形成装置は、本体ハウジング10内に、四つの色(本実施の形態では、ブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の作像ユニット11(具体的には11a〜11d)を横方向に配列し、その上方には各作像ユニット11の配列方向に沿って循環移動される中間転写ベルト12が含まれる転写ユニット13を配設する一方、本体ハウジング10の下方には用紙等のシート(図示せず)が収容されるシート供給カセット14を配設すると共に、このシート供給カセット14からのシート搬送路15を略鉛直方向に配置したものである。
【0018】
本実施の形態において、各作像ユニット11(11a〜11d)は、中間転写ベルト12の循環方向上流側から順に、例えばブラック用、イエロ用、マゼンタ用、シアン用(配列は必ずしもこの順番とは限らない)のトナー像を形成するものであり、各感光体ユニット16と、各現像ユニット20と、共通する一つの露光ユニット21とを備えている。
ここで、感光体ユニット16は、例えば感光体ドラム17と、この感光体ドラム17を予め帯電する帯電装置(本例では帯電ロール)18と、感光体ドラム17上の残留トナーを除去するクリーナ19とを一体的にカートリッジ化したものであり、所謂CRU(Customer Replaceable Unit)を構成している。
また、現像ユニット20は、帯電された感光体ドラム17上に前記露光ユニット21にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー(本実施の形態では例えば負極性)で現像するものである。
尚、符号22(22a〜22d)は各現像ユニット20に各色成分トナーを補給するためのトナーカートリッジである(トナー補給経路は図示せず)。
一方、露光ユニット21は、外郭ケース23内に、例えば四つの半導体レーザ(図示せず)、一つのポリゴンミラー24、結像レンズ(図示せず)及び各感光体ユニット16に対応するそれぞれミラー(図示せず)を格納し、各色成分毎の半導体レーザからの光をポリゴンミラー24で偏向走査し、結像レンズ、ミラーを介して対応する感光体ドラム17上の露光ポイントに光像を導くようにしたものである。
【0019】
また、本実施の形態において、転写ユニット13は、例えば一対の張架ロール(一方が駆動ロール)25,26間に中間転写ベルト12を掛け渡したものであり、各感光体ユニット16の感光体ドラム17に対応した中間転写ベルト12の裏面には一次転写装置(本例では一次転写ロール)27が配設され、この一次転写装置27にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム17上のトナー像を中間転写ベルト12側に静電的に転写するようになっている。
更に、中間転写ベルト12の最下流作像ユニット11dの下流側張架ロール26に対応した部位には二次転写装置28が配設されており、中間転写ベルト12上の一次転写像をシートに二次転写(一括転写)するようになっている。
【0020】
本実施の形態では、二次転写装置28は、中間転写ベルト12のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール29と、中間転写ベルト12の裏面側に配置されて二次転写ロール29の対向電極をなすバックアップロール(本例では張架ロール26を兼用)とを備えている。
そして、例えば二次転写ロール29が接地されており、また、バックアップロール(張架ロール26)にはトナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加されている。
更にまた、中間転写ベルト12の最上流作像ユニット11aの上流側にはベルトクリーナ30が配設されており、中間転写ベルト12上の残留トナーを除去するようになっている。
【0021】
また、シート供給カセット14にはシートをピックアップするフィードロール31が設けられ、このフィードロール31の直後にはシートを送出するテイクアウェイロール32が配設されると共に、二次転写部位の直前に位置するシート搬送路15にはシートを所定のタイミングで二次転写部位へ供給するレジストレーションロール(レジストロール)33が配設されている。
一方、二次転写部位の下流側に位置するシート搬送路15には定着装置40が設けられ、この定着装置40の下流側にはシート排出装置34が設けられており、本体ハウジング10の上部に形成された排出トレイ35に排出シートが収容されるようになっている。
【0022】
また、本実施の形態において、定着装置40は、図3に示すように、互いに圧接配置されて接触転動する一対の定着ロールを有し、一方の定着ロールにはランプヒータ41を内蔵させて加熱ロール42として構成し、他方の定着ロールは、シートに対して圧力を与える加圧ロール43としたものである。
また、夫々の定着ロール42,43の周囲には、加熱ロール42から発する熱が輻射されることを防止するための反射板44が設けられており、更に、定着装置40は、外郭ケース45を備え、両定着ロール42,43が画像形成装置内部において周囲から隔離されている。
尚、45a,45bは、夫々定着装置40内部へ及び定着装置40外部へシートを案内するシートガイド部であり、符号46は、加熱ロール42から定着済みのシートを剥離させるための剥離爪である。
【0023】
更に、加熱ロール42及び加圧ロール43は、その表面層47がシリコーンゴム層(図3の斜線地にドット部)で形成されており、その色彩はL表色系(CIELAB)の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たす略白色である。
また、この表面層47の輻射率は0.7であり、通常使用される定着ロールの表面層(例えば耐熱性のウレタン樹脂からなる被覆層)の輻射率0.95よりも低くなっている。
【0024】
本実施の形態によれば、加熱ロール42及び加圧ロール43の表面層47をシリコーンゴム層により略白色に設けたので、両定着ロール42,43の表面層47の輻射率が低減され、加熱ロール42からの輻射による放熱を抑制することができる。
また、両定着ロール42,43の表面層47だけでなく、これらの周辺に配設される部材(例えば反射板44,外郭ケース45及び剥離爪46)の表面層の色彩もL表色系(CIELAB)の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たす略白色に設ければ、加熱ロール42からの輻射による放熱量を更に低減することができる。
【0025】
◎実施の形態2
図4(a)(b)に本発明が適用された定着装置の実施の形態2を示す。
同図において、本実施の形態に係る定着装置は、実施の形態1に係る画像形成装置に適用される定着装置の基本的構成と略同様であるが、実施の形態1と異なり、定着ロール周辺に配設される反射板44,外郭ケース45及び剥離爪46の表面層が、特殊塗料が塗布された塗布膜で形成されている。
【0026】
本実施の形態では、図4(a)に示すように、反射板44、外郭ケース45及び剥離爪46の両定着ロール42,43に対向する部位、すなわち、反射板44及び外郭ケース45に関しては内側(図4(a)では両定着ロール42,43側)の表面層がセラミックス50を含有した特殊塗料にて所定の塗布厚(例えば0.5mm)に調整された塗布膜52(図4(a)のドット部)で形成されている。
ここで、塗布膜52は、図4(b)に示すように、反射板44については鋼板に、また、外郭ケース45については、ガラス入りPET樹脂(又はガラス入りPBT樹脂)に、スプレー塗装により特殊塗料が塗布されたものである。
また、この特殊塗料の成分のセラミックス50は中空球体であり、内部に空気51を包含していることから、熱伝導率が0.0159kcal/mhr℃と極めて低く、高断熱性を得ることができるだけでなく、輻射率も0.004と低減することが可能となり、加熱ロール42から輻射される熱を抑制することができる。
尚、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付して、ここではその詳細な説明を省略する。
【0027】
また、本例では、塗布膜52にセラミックス50を成分とする特殊塗料を使用したため、輻射率を0.004まで低減することが可能となり、加熱ロール42からの輻射熱を有効に防止することができるが、少なくとも輻射率0.01以下の範囲を満たす塗布膜を使用すれば、加熱ロール42から輻射される熱を抑制することは可能である。
尚、本実施の形態では、塗布膜52は反射板44等の内側に設けられているが、勿論両側に設けてもよく、この場合反射板44外側面からの輻射伝熱を防ぐことができる点で好ましい。
【0028】
◎実施の形態3
図5に本発明が適用された定着装置の実施の形態3を示す。
同図において、本実施の形態に係る定着装置は、実施の形態2に係る定着装置の基本構成と略同様であるが、実施の形態2と異なり、反射板60の両定着ロール42,43に対向する部位が凹凸部61として構成されており、両定着ロール42,43と反射板60との間に生じる自然対流により、加熱ロール42から放出された熱が伝達することを防止するようになっている。
【0029】
本実施の形態では、図5に示すように、夫々の定着ロール42,43に対して反射板60の両定着ロール42,43に対向する面には、その長手方向に亘って、4箇所の凸部62を有する凹凸部61が設けられており、その凸部62と、加熱ロール42又は加圧ロール43との距離hは1×10−3mとなっている。
尚、実施の形態2と同様な構成要素については、実施の形態2と同様な符号を付して、ここではその詳細な説明を省略する。
【0030】
本実施の形態によれば、反射板60の両定着ロール42,43側表面に凹凸部61を設けることにより、反射板60と両定着ロール42,43との距離が部分的に短くなり、空気の流路の拡大縮小形状を形成させることができるため、流路抵抗を増大する。このため、空気の流路の圧力損失を増加させ、自然対流の阻害を図ることができる。
また、反射板60に設けられた凹凸部61は、加熱ロール42からの放熱抑制効果を有するだけでなく、反射板60の剛性を向上させることができ、例えば加熱ロール42にシートが巻付いて、加熱ロール42と反射板60との間に入り込んだ場合にも、反射板60の変形を防止することができる。
尚、本例では、夫々の定着ロール42,43に対して反射板60には、4箇所の凸部62を設けているが、凸部62の個数はこれに限らず、適宜設計変更して差し支えない。
【0031】
◎実施の形態4
図6に本発明が適用された定着装置の実施の形態4を示す。
同図において、本実施の形態に係る定着装置は、実施の形態3に係る定着装置の基本構成と略同様であるが、実施の形態3と異なり、外郭ケース70が反射板を兼用し、外郭ケース70の両定着ロール42,43に対向する部位が凹凸部71として構成されており、両定着ロール42,43と外郭ケース70との間に生じる自然対流により、加熱ロール42から放出された熱が伝達することが防止するようになっている。
【0032】
本実施の形態では、図6に示すように、外郭ケース70が反射板の機能を兼用している。
すなわち、夫々の定着ロール42,43に対して外郭ケース70の両定着ロール42,43に対向する面には、その長手方向に亘って、4箇所の凸部72を有する凹凸部71が設けられており、その凸部72と、加熱ロール42又は加圧ロール43との距離hは1×10−3mとなっている。
尚、実施の形態3と同様な構成要素については、実施の形態3と同様な符号を付して、ここではその詳細な説明を省略する。
【0033】
本実施の形態によれば、実施の形態3と同様な作用、効果を得ることができるだけでなく、反射板が不要となる点において、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、定着部材の表面層の色彩がL表色系の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たすように設け、定着部材の表面層の輻射率を低下させるようにしたので、定着部材からの放熱の輻射による熱伝達を抑制することができる。
また、定着部材の周辺に配置された周辺部材の定着部材に対向する部位が輻射率0.01以下の塗布膜を有するようにすれば、輻射率の更なる低下により、定着部材からの放熱抑制効果が向上する。
更に、周辺部材の定着部材に対向する部位に凹凸部を設け、定着部材と周辺部材との間に生じる自然対流を阻害するようにしたので、定着部材からの放熱の対流による熱伝達を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置の概要を示す説明図である。
【図2】実施の形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。
【図3】実施の形態1に係る定着装置を示す説明図である。
【図4】(a)は実施の形態2に係る定着装置を示す説明図、(b)は同定着装置の反射板及び外郭ケースに塗布される塗布膜の詳細図である。
【図5】実施の形態3に係る定着装置を示す説明図である。
【図6】実施の形態4に係る定着装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1…定着部材,2…加熱源,3…定着装置,4…表面層,5…周辺部材,5a…反射板,5b…外郭ケース,6…塗布膜,7…凹凸部,h…定着部材と周辺部材の凸部との距離

Claims (9)

  1. 定着部材の内部若しくは外部に加熱源が配設される定着装置において、
    定着部材の表面層の色彩がL表色系の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たすことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    定着部材の周辺に配設された周辺部材の定着部材に対向する部位の色彩がL表色系の均等色空間を用いて、90<L且つ−10<a<10且つ−10<b<10の範囲を満たすことを特徴とする定着装置。
  3. 定着部材の内部若しくは外部に加熱源が配設される定着装置において、
    定着部材の周辺に配設された周辺部材の定着部材に対向する部位が輻射率0.01以下の塗布膜を有することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3記載の定着装置において、
    輻射率0.01以下の塗布膜は、中空球体からなるセラミックスを包含する材料で形成されることを特徴とする定着装置。
  5. 定着部材の内部若しくは外部に加熱源が配設される定着装置において、
    定着部材の周辺に配設された周辺部材の定着部材に対向する部位に凹凸部を設け、定着部材と周辺部材との間に生じる自然対流を阻害することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5記載の定着装置において、
    周辺部材は、定着部材を覆うように配設され、定着部材からの放熱を防止する反射板であることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項5記載の定着装置において、
    周辺部材は、定着装置の外郭ケースであることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項5記載の定着装置において、
    周辺部材の凹凸部は、その凸部と定着部材との距離が2×10−3m以下であることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載の定着装置を用いた画像形成装置。
JP2002273397A 2002-09-19 2002-09-19 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 Pending JP2004109626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002273397A JP2004109626A (ja) 2002-09-19 2002-09-19 定着装置及びこれを用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002273397A JP2004109626A (ja) 2002-09-19 2002-09-19 定着装置及びこれを用いた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004109626A true JP2004109626A (ja) 2004-04-08

Family

ID=32270166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002273397A Pending JP2004109626A (ja) 2002-09-19 2002-09-19 定着装置及びこれを用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004109626A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225256A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sharp Corp 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2010085788A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sharp Corp 定着装置および定着方法、ならびに画像形成装置
US9507300B2 (en) 2014-03-20 2016-11-29 Konica Minolta, Inc. Fixing device
CN106227011A (zh) * 2015-06-02 2016-12-14 柯尼卡美能达株式会社 定影装置及图像形成装置
US10031453B2 (en) 2015-10-30 2018-07-24 Konica Minolta, Inc. Fixing apparatus and image forming apparatus including a covering unit with a movable unit for effective heating

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225256A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sharp Corp 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2010085788A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sharp Corp 定着装置および定着方法、ならびに画像形成装置
JP4639252B2 (ja) * 2008-09-30 2011-02-23 シャープ株式会社 定着装置および定着方法、ならびに画像形成装置
US9507300B2 (en) 2014-03-20 2016-11-29 Konica Minolta, Inc. Fixing device
CN106227011A (zh) * 2015-06-02 2016-12-14 柯尼卡美能达株式会社 定影装置及图像形成装置
JP2016224336A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置
US9857738B2 (en) 2015-06-02 2018-01-02 Konica Minolta, Inc. Fixing device and image forming apparatus
CN106227011B (zh) * 2015-06-02 2019-01-15 柯尼卡美能达株式会社 定影装置及图像形成装置
US10031453B2 (en) 2015-10-30 2018-07-24 Konica Minolta, Inc. Fixing apparatus and image forming apparatus including a covering unit with a movable unit for effective heating

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9201394B2 (en) Image forming apparatus and air flow path therein
JP4834485B2 (ja) 転写定着装置及び画像形成装置
US10067448B2 (en) Image forming apparatus having a controller that sets a target temperature based on density information
JP5597982B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2004258484A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9207588B2 (en) Image forming apparatus having first and second independently controllable fans
US20060083536A1 (en) Image heating apparatus
US20120051806A1 (en) Image heating apparatus
US10394169B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US9494897B2 (en) Fixing device having a cooling device for a pressure member
US10983472B2 (en) Image forming system including a plurality of recording medium cooling apparatuses and an uncurling apparatus
US20140369711A1 (en) Image forming apparatus
JP5109410B2 (ja) 光沢付与装置および光沢付与システム
JP2004109626A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
US6556806B2 (en) Image heating apparatus with heating member facing image when formed on one side and backup member arranged at or above the height of the heating member, and image forming apparatus containing same
US7013099B2 (en) Image forming apparatus
JP2001022151A (ja) カラー画像形成装置
JP7269528B2 (ja) 加熱装置、定着装置、画像形成装置
JP2009069277A (ja) カール抑制装置および画像形成装置
JP2008268597A (ja) 画像形成装置
JP7167649B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20220404747A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2019135510A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4009220B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2017120392A (ja) 定着装置及び画像形成装置