JPH113854A - 露光装置、露光方法及び位置検出装置 - Google Patents

露光装置、露光方法及び位置検出装置

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JPH113854A
JPH113854A JP9169666A JP16966697A JPH113854A JP H113854 A JPH113854 A JP H113854A JP 9169666 A JP9169666 A JP 9169666A JP 16966697 A JP16966697 A JP 16966697A JP H113854 A JPH113854 A JP H113854A
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space
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light beam
exposure
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Masao Takiguchi
雅夫 滝口
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の位置検出精度をより向上させることがで
きる露光装置、露光方法及び基板の位置検出装置を提供
する。 【解決手段】アライメントセンサ1と基板Pとの間で形
成される空間のうち、アライメントセンサ1の検出用光
束が通過する基板P側の空間の少なくとも一部を囲う可
動式カバー5を備えているので、かかる空間に温度の異
なる空気が侵入することを防止でき、それにより光束の
通過する空間内の空気の屈折率を一定に維持し、よって
アライメントセンサ1の検出精度を向上させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体または、液
晶表示素子等の基板をフォトリソグラフィ工程で製造す
る際に使用される露光装置、露光方法、及び基板の位置
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶ディスプレィ(LCD)を
製造するためのフォトリソグラフィ工程(マスクパター
ンのレジスト像を基板上に形成する工程)では、マスク
としてのレチクルのパターンを投影光学系を介して、フ
ォトレジストが塗布された基板(又はプレート等)上に
露光する投影露光装置(ステッパー等)が使用されてい
る。
【0003】一般的な投影露光装置において、レチクル
に描画されたパターンは、投影光学系により基板上に露
光転写される。その際、基板を載せたステージは、光軸
に垂直な方向にはレーザ干渉計により精密に位置決めさ
れ、また光軸の方向にもAFセンサを用いて高さ決めさ
れる。
【0004】投影露光装置においてこのように各種セン
サを用いて、レチクルと基板の位置や姿勢を正確に測定
するのは、基板に露光転写すべきレチクルの描画パター
ンが、極めて微細だからである。即ち、近年においては
LCDの画像分解能が更に高まり、例えば3ミクロン以
下の線幅を有するパターンを基板に形成することが要求
されているのである。
【0005】従って、レチクルや基板の位置決めを極め
て精密に行うべく、基板ステージやレチクルステージの
位置決め精度の要求が非常に厳しいものとなっている。
同様に、レチクルと基板との相対位置に関するアライメ
ント誤差の許容範囲も極めて制限されている。
【0006】一方、レチクルや基板の位置決めを精密に
達成する際には、以下に述べる障害がある。露光装置
は、一般に厳密に温度管理すべく、チャンバに密閉され
た構成となっている。しかしチャンバ内にはステージ駆
動部、露光光を吸収したレチクルやプレート、外部と熱
交換するチャンバの壁部等、数多くの熱源が存在する。
【0007】かかる熱源やチャンバ内の空調の空気の流
れであるサイドフローによるわずかな空気密度差によ
り、チャンバ内の空気は空間的に均一にならず、また、
時間的にも変動する。これが、空気の屈折率の時間的ゆ
らぎや、空間的勾配の原因となる。
【0008】ここで、上述したレーザ干渉計はもちろ
ん、AFセンサ、レベリングセンサ、アライメントセン
サにおいては、通常、光を用いたセンサを用いるので、
かかる測定光が空気の屈折率がゆらいだ空間を通過する
ことになると、レチクルや基板の位置測定精度の低下を
きたす。また露光光が、上記空間を通過すると、結像状
態に悪影響を及ぼす恐れもある。
【0009】更に、基板のアライメント位置を検出する
アライメントセンサを例に取り、従来技の問題点を更に
詳細に説明する。図5は液晶ディスプレイ用の基板を露
光得る露光装置に設けられた、従来技術による露光装置
の正面図である。
【0010】図5において、中央に配置された投影光学
系PLの両側には、投影光学系PLの合焦位置と、感光
基板Pの表面高さ(光軸方向)位置とのずれ量を測定す
る一対のAFセンサ11が配置されている。更に,AF
センサ11の側方には、それぞれアライメントセンサ1
が配置されている。
【0011】感光基板Pは、投影光学系PLの下方で基
板ホルダPHに保持されて、基板ステージPST上に載
せられている。搬入用スライドアーム16と搬出用スラ
イドアーム17とが、投影光学系PLと基板ホルダPH
との間に侵入し、基板ホルダPHの基板Pを交換できる
ようになっている。
【0012】搬入用スライドアーム16は、露光しよう
とする感光基板Pを基板収納部(不図示)から基板ホル
ダPHまで搬送するものであり、一方搬出用スライドア
ーム17は、露光された感光基板Pを基板ホルダPHか
ら基板収納部へと搬送するものである。基板ホルダPH
は、感光基板Pを吸着保持して露光時のその平面度を高
めるようにしている。
【0013】基板ステージPSTは、ステージ受け渡し
部18と基板ホルダPHを保持し、図示しない干渉計に
よりその位置を測定され、位置決め制御が行われる。
【0014】ステージ受け渡し部18は上下に移動する
ようになっており、搬入用スライドアーム16により搬
送された感光基板Pを受け取って、基板ホルダPHに渡
し、かつ基板ホルダPHから搬出用スライドアーム17
へと、感光基板Pを渡すよう機能する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、投影光学系
PLの光軸から離れる方向に基板ステージPSTを水平
に移動させれば、基板Pの搬入出を比較的広い空間内で
行うことができる。しかし、基板Pの搬入出毎に基板ス
テージPSTを長いストロークで移動させていたので
は、その動作に時間がかかってしまう。また、基板ステ
ージPSTを移動させる機構も大がかりとなり、露光装
置の大型化を招く。
【0016】そこで、投影光学系PLの下方に基板ステ
ージPSTを位置させたまま、基板Pの搬入出を行うこ
とが必要となる。更に、基板Pの搬入出を迅速に行うた
めには、搬出用スライドアーム17の基板搬出後に、直
ちに搬入用スライドアーム16の基板搬入を行えるよう
に、投影光学系PLの下方で両スライドアーム16,1
7の移動経路を交差させる必要がある。従って、投影光
学系PLと基板ホルダPHとの間に、両スライドアーム
16,17が高さ方向に重合できるほどに広い空間を確
保する必要がある。
【0017】更に、処理能力の向上や市場の要請によ
り、感光基板Pが大型化しつつあり、かかる感光基板P
をスライドアーム16,17で搬入出する際に、感光基
板Pが自重等によって大きく撓むことが多い、従って、
基板の不測の接触を避けるため、両スライドアーム1
6,17の間隔及びスライドアーム16,17と他の部
品との間隔を比較的大きく確保しなければならない。よ
って、投影光学系PLと基板ホルダPHとの間には、更
に広い空間が要求されている。
【0018】一方、感光基板Pを基板ホルダPHから引
き剥がす際に、静電気が発生する。この静電気は、感光
基板Pの接触面積が広ければ広いほど、また引き剥がす
速度が速ければ早いほど多量に発生する。しかるに、感
光基板Pに蓄積された静電気が、近くにある金属に対し
て放電すると、感光基板Pに形成された回路パターンに
ダメージを与え、それにより基板の歩留まりが悪くなる
恐れがある。これを防止するため、基板Pの搬入出に際
し、他の金属部品との十分なクリアランスを確保する必
要もある。
【0019】以上のような理由に基づき、アライメント
センサ1と基板ホルダPHに保持された基板Pとの間で
必要な間隔は、50mm程度まで拡大するに至った。と
ころが、上述したようにチャンバ内に数多くの熱源が存
在し、一方チャンバ内は常に空調による空気の流れが生
じており、従ってチャンバ内の空気は空間的に均一にな
らず、また時間的にも変動する。
【0020】従って、アライメントセンサ1と基板Pと
の間を、温度の異なる空気が通過すると、アライメント
1から射出される測定光が空気の屈折率がゆらいだ空間
を通過することになり、それにより基板のアライメント
検出精度が低下することとなっている。
【0021】そこで、本願発明は、基板の位置検出精度
をより向上させることができる露光装置、露光方法及び
基板の位置検出装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決すべ
く、本願発明の露光装置は、レチクル(R)のパターン
の像を投影光学系(PL)を介してアライメントマーク
(PM)が形成された基板(P)に露光する露光装置に
おいて、投影光学系(PL)の光軸(AX)に対して所
定の関係を有した光軸(AX2)に沿ってアライメント
マーク(PM)を検出する光束を基板(P)に照射し、
基板(P)の位置を検出する位置検出手段(1)と、位
置検出手段(1)と基板(P)との間で形成される空間
のうち光束が通過する基板(P)側の空間の少なくとも
一部を囲うカバー(5)と、を備えたことを特徴とす
る。
【0023】本願発明の露光装置によれば、位置検出手
段(1)と基板(P)との間で形成される空間のうち光
束が通過する基板(P)側の空間の少なくとも一部を囲
うカバー(5)を備えているので、かかる空間に温度の
異なる空気が侵入することを防止でき、それにより光束
の通過する空間内の空気の屈折率を一定に維持し、よっ
て位置検出手段(1)の検出精度を向上させることがで
きる。
【0024】本願発明による、アライメントマーク(P
M)を有した基板(P)に位置検出手段(1)の検出光
の光束を照射し、基板(P)のアライメントマーク(P
M)の位置を検出し、レチクル(R)のパターンを投影
光学系(PL)を介して基板(P)に露光する露光方法
は、位置検出手段(1)と基板(P)との間の光束の光
路中で、位置検出手段(1)と基板(P)との間で形成
される空間のうち光束が通過する基板(P)側の空間の
少なくとも一部を囲い、基板(P)のアライメントマー
ク(PM)の位置を検出することを特徴とする。
【0025】本願発明による露光方法によれば、位置検
出手段(1)と基板(P)との間の光束の光路中で、位
置検出手段(1)と基板(P)との間で形成される空間
のうち光束が通過する基板(P)側の空間の少なくとも
一部を囲い、基板(P)のアライメントマーク(PM)
の位置を検出するので、かかる空間に温度の異なる空気
が侵入することを防止でき、それにより光束の通過する
空間内の空気の屈折率を一定に維持し、よって位置検出
手段(1)の検出精度を向上させることができる。
【0026】本願発明の位置検出装置は、被検出面
(P)に対して検出光学系(113,116)を介して
位置検出光の光束を照射することにより、被検出面
(P)の位置を検出する位置検出手段(1)と、位置検
出手段(1)と被検出面(P)との間で形成される空間
のうち光束が通過する被検出面(P)側の空間の少なく
とも一部を囲う第1の位置(B)と、第1の位置(B)
にあるときよりも被検出面(P)側の空間を開放する第
2の位置(A)との間を移動可能な可動式カバー(5)
と、可動式カバー(5)を、第1の位置(B)と第2の
位置(A)との間で駆動させる駆動手段(6)とを、備
えたことを特徴とする。
【0027】本願発明による位置検出装置によれば、位
置検出手段(1)と被検出面(P)との間で形成される
空間のうち光束が通過する被検出面(P)側の空間の少
なくとも一部を囲う第1の位置(B)と、第1の位置
(B)にあるときよりも被検出面(P)側の空間を開放
する第2の位置(A)との間を移動可能な可動式カバー
(5)と、可動式カバー(5)を、第1の位置(B)と
第2の位置(A)との間で駆動させる駆動手段(6)と
を備えているので、かかる空間に温度の異なる空気が侵
入することを防止でき、それにより光束の通過する空間
内の空気の屈折率を一定に維持し、よって位置検出手段
(1)の検出精度を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1に示した露
光システムとしての投影露光装置は、液晶製造用ステッ
パの一例である。図1に示したように、一般に、ステッ
パは、チャンバ101の中に設置されている。チャンバ
101内では、通常のクリーンルームよりも精度の高い
温度制御がなされており、例えば、クリーンルームの温
度制御が±2乃至3℃の範囲であるのに対して、チャン
バ1内では±0.1℃以内に保たれている。
【0029】また、図示した液晶製造用ステッパは、サ
イドフロー型のチャンバを用いたステッパであり、空気
中に浮遊する粒子が装置に付着するのを防止するために
チャンバ101の側面に空気吹き出し口102が設置さ
れており、図中矢印で示したように吹き出し口102か
ら投影露光系PLの光軸に対し垂直に温度制御された空
気流が移動する。チャンバ101,特に投影光学系を含
む露光装置本体部に、クリーンルーム内に浮遊する異物
(ゴミ)等が流入するのを防止するため、HEPA(又
はULPA)フィルタが、チャンバ101の空気取り入
れ口または吹き出し口102の近傍に配置されている。
【0030】図1の投影露光装置は、水銀ランプ等の光
源及び照明光学系(不図示)、レチクルRを載置するレ
チクルステージRST、投影光学系PL、基板Pを移動
する基板ステージPST、基板の位置合わせ用のアライ
メントセンサ1等から主に構成されている。照明光学系
は、フライアイレンズ、コンデンサレンズ等からなり、
最終的にコンデンサレンズ103を介してレチクルRを
照明している。照明光学系は、光源からの照明光で、回
路パターン等が描かれたマスクであるレチクルRをほぼ
照度均一かつ所定の立体角で照明する。これらの図示し
ない光源及び照明光学系は、一般に、図中、レチクルR
STの上方又は光学反射系を用いる場合にはレチクルス
テージRSTの側方に配置されている。特に、光源はチ
ャンバ101の外側に配置される。
【0031】レチクルステージRSTは、投影光学系P
Lの光軸AX上であって投影光学系PLとコンデンサレ
ンズ103との間に設置され、モータ等で構成されたレ
チクル駆動部(不図示)により、光軸AXに対し垂直方
向にX、Y方向への移動及びθ方向への回転が可能とな
っている。レチクルステージRST上には、レチクルホ
ルダRHが設置され、レチクルRがレチクルホルダRH
上に設置される。レチクルRは、図示しない真空チャッ
クによりレチクルホルダRHに吸着保持されている。ま
た、レチクルステージRSTの上方には、光軸AXを挟
んで対向するレチクルアライメント顕微鏡104が装着
されている。この2組の顕微鏡104によりレチクルR
に形成された基準マークを観察して、レチクルRが所定
の基準位置に精度良く位置決められるようにレチクルス
テージRSTの初期位置を決定する。
【0032】レチクルRは、レチクルステージRST上
で、矩形の照明領域で照明される。この照明領域は、レ
チクルステージRSTの上方であってかつレチクルRと
共役な面またはその近傍に配置された視野絞り(不図
示)により画定される。
【0033】レチクルRを通過した照明光は投影光学系
PLに入射し、投影光学系PLによるレチクルRの回路
パターン像が基板P上に形成される。投影光学系PLに
は、複数のレンズエレメントが光軸AXを共通の光軸と
するように収容されている。投影光学系PLは、その外
周部であって光軸方向の中央部にフランジ124を備
え、フランジ部124により露光装置本体の架台123
に固定されている。
【0034】基板Pは、基板ステージPST上に保持さ
れた基板ホルダPHに真空吸着されている。基板ステー
ジPSTは、レチクルステージRSTと同様、モータ等
で構成された基板ステージ駆動部(不図示)により、光
軸AXに対し垂直方向に、X、Y方向への移動及びθ方
向への回転が可能である。基板ステージPSTの端部に
は移動鏡108が固定され、干渉計109からのレーザ
ビームを移動鏡108により反射し、反射光を干渉計1
09によって検出することによって、基板ステージPS
TのXY平面内での座標位置が常時モニタされる。これ
により、基板P上の所定位置にレチクルR上のパターン
像を露光する際の微小位置決定動作と、次の露光領域へ
移動する動作とを繰り返す。
【0035】投影露光装置では、基板P上にすでに露光
により形成されたパターンに対して、新たなパターンを
精度良く重ねて露光する機能がある。この機能を実行す
るため、投影露光装置は基板P上の位置合わせ用のマー
クの位置を検出して、重ね合わせ露光を行う位置を決定
する機能(基板アライメント系)を備える。本例では、
この基板アライメント系として、投影光学系PLとは別
に設けられた光学式アライメントセンサ1を備えてい
る。このアライメントセンサ1は、光源113より射出
されたレーザ光を、ミラー等で折り曲げて基板P上に向
け、基板P上に形成されたアライメントマークPMとの
差を検出器114で検出し、判断装置115でアライメ
ントずれ量を求めるようになっている。
【0036】図2は、本願発明の第1の実施の形態にか
かる可動式カバー5の断面図である。位置検出手段とし
てのアライメントセンサ1は、下方に突出したレーザ光
の射出筒1aを2本有している。各射出筒1aを囲うよ
うにして、上下に移動自在な可動式カバー5が配置され
ている。
【0037】図3は、可動式カバー5を駆動する駆動装
置を示す斜視図である。図3において、円筒状の可動式
カバー5は、その側面に、軸線方向に沿って延在する第
1板部5aを接続し、更に第1板部5aに対して直交す
るように、より長い第2板部5bを接続している。
【0038】第2板部5bの中央部において、水平方向
に延びる駆動板5cが取り付けられている。一方、第2
板部5bの上端部においては、それに対し直交する小寸
の検出板5dが形成されている。なお、可動式カバー5
と、第1板部5aと、第2板部5bと、検出板5dと
は、1枚の平板を折り曲げることによって容易に形成で
きる。
【0039】空気圧により動作するエアシリンダである
駆動手段としての駆動装置6は、アライメントセンサ1
(図1)に固定されており、鉛直方向に延在するその駆
動軸6aの下端を駆動板5cに連結させている。従っ
て、駆動軸6aの上下動により可動式カバー5は上下に
移動する。検出器7,8もアライメントセンサ1(図
1)に固定されている。駆動軸6aの移動端である上端
において、検出板5dは検出器7に対向する。一方、駆
動軸6aの移動端である下端において、検出板5dは検
出器8に対向する。従って、検出器7,8により、可動
式カバー5の位置を光学的に検出することができる。
【0040】かかる駆動装置6の周辺を覆うようにし
て、箱状の防塵カバー9が設けられている。なお、図2
においては、防塵カバー9は、実際に取り付けられる位
置より駆動装置から側方に離されて示されている。防塵
カバー9は、駆動装置6の摺動部等から塵埃が飛散して
基板上等に落下することを防止するものである。なお、
防塵カバー9の上面には、不図示の真空源に接続された
排出口9aを設け、かかる排出口9aを介して塵埃を吸
引することにより、その飛散をより効果的に防止してい
る。
【0041】本実施の形態にかかる可動式カバー5の動
作について説明する。図2において、基板Pを交換する
必要がある場合、駆動装置6は可動式カバー5を実線で
示す位置Aまで引き上げる。可動式カバー5が位置Aま
で引き上げられたことを、検出器7が検出し、駆動装置
6の位置を保持させる。この状態で、基板搬送手段とし
ての搬出・搬入スライドアーム(図5)を用いて、基板
収納部(不図示)と基板ホルダPHとの間で基板Pを交
換する。可動式カバー5は、射出筒1aの高さまで引き
上げられているので、可動式カバー5の下端と基板ホル
ダPHとの間の空間は広く、よって搬出・搬入スライド
アームをかかる空間で容易に交差させることができる。
【0042】一方、基板Pの交換が終わり、基板のアラ
イメントを行う際には、駆動装置6は可動式カバー5を
二点鎖線で示す位置Bまで下降させる。可動式カバー5
が位置Aまで下降したことを、検出器8が検出し、駆動
装置6の位置を保持させる。この状態で、アライメント
検出が行われる。可動式カバー5が下降した状態におい
ては、射出筒1aの下方が可動式カバー5に覆われて、
かかる部分の空気の流動が減るので、空気の屈折率を極
力維持して検出精度を向上させることができる。
【0043】なお、感光基板Pに金属または非金属製の
可動式カバー5が接近することになるが、かかる場合、
基板Pは常に基板ホルダに吸着されているのであるか
ら、基板の静電気帯電量も低く、放電は生じない。
【0044】駆動装置6として、本実施の形態ではエア
シリンダを用いたが、これにこだわらず、例えばモータ
やソレノイドを用いることもできる。また、エアシリン
ダ等による駆動下では、可動式カバー5は移動端で急停
止するので、その場合の衝撃・振動等を減少させるた
め、ショックアブソーバ等の防振装置を設けても良い。
また、アライメントセンサ1の検出時において、感光基
板Pと可動式カバー5との間隔は小さい方が好ましい
が、射出筒1aの下方がある程度覆われていれば、空気
の流動が防止され、検出精度は向上する。
【0045】図4は、本願発明の第2の実施の形態にか
かる可動式カバー15の断面図である。図4に示す第2
の実施の形態が、図2に示す第1の実施の形態と異なる
点は、1つの駆動装置6により、2つの可動式カバー1
5を移動させるようにした点である。この構成により、
装置の簡素化と製造コストの低減が図れる。
【0046】より具体的には、図4において、駆動装置
6は、射出筒1aの間に配置されており、駆動軸6a
を、円筒状のカバー15を連結する板部15aのほぼ中
央部に連結して、上下動させるようになっている。かか
る第2の実施の形態におけるその他の構成及び動作につ
いては、第1の実施の形態と同様であるので、その説明
を省略する。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明の露光装置
によれば、位置検出手段と基板との間で形成される空間
のうち光束が通過する基板側の空間の少なくとも一部を
囲うカバーを備えているので、かかる空間に温度の異な
る空気が侵入することを防止でき、それにより光束の通
過する空間内の空気の屈折率を一定に維持し、よって位
置検出手段の検出精度を向上させることができる。
【0048】本願発明による露光方法によれば、位置検
出手段と基板との間の前記光束の光路中で、位置検出手
段と基板との間で形成される空間のうち光束が通過する
基板側の空間の少なくとも一部を囲い、基板のアライメ
ントマークの位置を検出するので、かかる空間に温度の
異なる空気が侵入することを防止でき、それにより光束
の通過する空間内の空気の屈折率を一定に維持し、よっ
て位置検出手段の検出精度を向上させることができる。
【0049】本願発明による位置検出装置によれば、位
置検出手段と被検出面との間で形成される空間のうち光
束が通過する被検出面側の空間の少なくとも一部を囲う
第1の位置と、第1の位置にあるときよりも被検出面側
の空間を開放する第2の位置との間を移動可能な可動式
カバーと、可動式カバーを、第1の位置と第2の位置と
の間で駆動させる駆動手段とを備えているので、かかる
空間に温度の異なる空気が侵入することを防止でき、そ
れにより光束の通過する空間内の空気の屈折率を一定に
維持し、よって位置検出手段の検出精度を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による液晶製造用ステッパの概略図で
ある。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる可動式カ
バー5の断面図である。
【図3】可動式カバー5を駆動する駆動装置を示す斜視
図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる可動式カ
バー15の断面図である。
【図5】液晶ディスプレイ用の基板を露光得る露光装置
に設けられた、従来技術による露光装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
1………アライメントセンサ 5、15………可動式カバー 6………駆動装置 7,8………検出器 9………防塵カバー P………基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクのパターンの像を投影光学系を介
    してアライメントマークが形成された基板に露光する露
    光装置において、 前記投影光学系の光軸に対して所定の関係を有した光軸
    に沿って前記アライメントマークを検出する光束を前記
    基板に照射し、前記基板の位置を検出する位置検出手段
    と、 前記位置検出手段と前記基板との間で形成される空間の
    うち前記光束が通過する前記基板側の空間の少なくとも
    一部を囲うカバーと、を備えたことを特徴とする露光装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基板を収納している収納部から露光
    位置に搬送する搬送手段を有し、前記カバーは、前記基
    板搬送手段による基板搬送動作と連動し、前記基板搬送
    動作中は前記基板側の空間を囲う位置から退避すること
    を特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーは、移動させるための駆動手
    段を更に有し、駆動手段を動作させた際に発生する塵埃
    の飛散を防止する防塵カバーを備えたことを特徴とする
    請求項2記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 アライメントマークを有した基板に位置
    検出手段の検出光の光束を照射し、前記基板のアライメ
    ントマークの位置を検出し、前記マスクのパターンを投
    影光学系を介して前記基板に露光する露光方法におい
    て、 前記位置検出手段と前記基板との間の前記光束の光路中
    で、前記位置検出手段と前記基板との間で形成される空
    間のうち前記光束が通過する前記基板側の空間の少なく
    とも一部を囲い、前記基板の前記アライメントマークの
    位置を検出することを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 前記基板を基板収納部から露光位置に搬
    送する際には、少なくとも前記カバーが前記空間を囲う
    位置から退避した位置に移動させることを特徴とする請
    求項4記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 被検出面に対して検出光学系を介して位
    置検出光の光束を照射することにより、前記被検出面の
    位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段と前記被検出面との間で形成される空
    間のうち前記光束が通過する前記被検出面側の空間の少
    なくとも一部を囲う第1の位置と、前記第1の位置にあ
    るときよりも前記被検出面側の空間を開放する第2の位
    置との間を移動可能な可動式カバーと、 前記可動式カバーを、前記第1の位置と前記第2の位置
    との間で駆動させる駆動手段とを、備えたことを特徴と
    する位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記位置検出装置がレーザ光であること
    を特徴とする請求項6記載の位置検出装置。
JP9169666A 1997-06-12 1997-06-12 露光装置、露光方法及び位置検出装置 Withdrawn JPH113854A (ja)

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