JPH1138234A - 光クロージャ - Google Patents

光クロージャ

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JPH1138234A
JPH1138234A JP9196232A JP19623297A JPH1138234A JP H1138234 A JPH1138234 A JP H1138234A JP 9196232 A JP9196232 A JP 9196232A JP 19623297 A JP19623297 A JP 19623297A JP H1138234 A JPH1138234 A JP H1138234A
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optical
optical fiber
closure
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Withdrawn
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JP9196232A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Sakurai
清 桜井
Nobuyuki Hanya
延之 半谷
Shinichi Tanaka
伸一 田中
Toshinori Makino
利徳 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Fujikura Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ケーブルから引き出した光ファイバが短余
長であっても、その光接続部を効率良く収納することが
できる光クロージャの開発が求められていた。 【解決手段】 対向する両側部53、53から内部に導
入した光ケーブル21に形成した分岐部22から引き出
した光ファイバ31と別の光ファイバ35との光接続部
36を収納する接続部収納部37を前記両側部53、5
3の離間方向に分離させて対向配置し、分岐部22から
接続部収納部37までの光ファイバ31の布線長を短縮
して短余長の光ファイバ31の光接続部36の収納を可
能にする光クロージャ20を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光クロージャに係
り、特に光ケーブルの中間分岐箇所に組み立てられる光
クロージャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、布設の完了した光ケーブルの途
中から光線路を分岐するいわゆる後分岐作業にあって
は、目的の分岐位置に光ケーブルを引き寄せて湾曲さ
せ、光ケーブルから光ファイバ(光ファイバ心線)を引
き出す作業が必要になる。この時、光ケーブルのテンシ
ョンメンバをカットする場合と、カットしない場合とが
あるが、実回線への影響を考えるとテンションメンバを
カットしない場合の方が光ファイバに必要以上に触れな
い点で優位にある。
【0003】テンションメンバをカットしない後分岐作
業では、後分岐する光ファイバの余長は光ケーブル外皮
の切り裂き長に依存する。すなわち、光ケーブルでは一
般に光ファイバを螺旋状に巻くなどして余長を確保して
収納しているため、前記切り裂き長を長くすると光ケー
ブルから引き出した光ファイバに長い余長を確保するこ
とができるのである。図6に示すように、光ケーブル1
を引き寄せて形成した湾曲部1aから引き出した光ファ
イバ2は、別の光ファイバ3と融着補強部等の光接続部
4を介して接続する。図7に示すように、前記光ファイ
バ2、3同士の光接続部4および余長は、光ケーブル1
の後分岐位置に組み立てた光クロージャ5内に複数積層
状態に収納した余長収納トレー6、6…に振り分けるよ
うに整理して収納する。光クロージャ5は光ケーブル1
に沿った細長形状であることが一般的であり、余長収納
トレー6、6…は光クロージャ5の長手方向中央部に積
層する。
【0004】図8は前記余長収納トレー6を示す平面図
である。図8に示すように、余長収納トレー6は細長形
状であり、光接続部4(融着補強部)を複数把持固定す
る接続部収納部7を中央部に備え、余長8を収納する余
長収納部9を長手方向両端に備えている。余長収納部9
では余長8を規定以上の湾曲半径を確保して収納する。
図8中符号10は押さえ片であり、光ファイバ2、3を
余長収納トレー6の底板11との間に押さえる。また、
符号12は光ファイバ口である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な光クロージャ5では、光ケーブル1から後分岐した光
ファイバ2の光接続部4を余長収納トレー6を収納する
際の光ファイバ2の布線長が長いことに起因して、光ケ
ーブル1から引き出した光ファイバ2の内の一部しか有
効に利用することができないといった問題が生じてい
た。すなわち、図7に示すように、余長収納トレー6
は、光クロージャ5の長手方向中央部に収納するように
なっている上、図8に示したように、余長収納トレー6
では光ファイバ口12から引き込んだ光ファイバ2を余
長収納部9を経由させてから接続部収納部7に引き込む
ので、光ファイバ2の布線長が長くなる。このため、光
ケーブル1の外皮の切り裂き長を長くして光ファイバ2
に余長を確保することが不可欠になる。一方、光ケーブ
ル1の後分岐にあっては、光ケーブル1の外皮切り裂き
長が長いと光クロージャ5(図7参照)が大型化するた
め、光ケーブル1の外皮切り裂き長を短くしたい要求が
ある。この場合、光ケーブル1から引き出した光ファイ
バ2が短余長になる。ここで、光ファイバ2と別の光フ
ァイバ3との光接続部4を前記余長収納トレー6を使用
して収納するには、光ファイバ2の余長が不足しないよ
うにするために、図9に示すように、後分岐領域Tの一
側の光ケーブル1から引き出した光ファイバ2のみを活
かして他方の光ファイバ2を殺すことが一般的になって
いる。このため、図9に示した後分岐領域Tの一側から
引き出した光ファイバ2のみに余長を確保して余長収納
トレー6内に引き込んで活かし、後分岐領域Tの他側の
光ファイバ2は余長収納トレー6に引き込まずに殺すこ
とになり、全ての光ファイバ2を有効に活かすことはで
きない。この結果、例えば、光カプラを使用したマルチ
ドロップ配線のように、後分岐領域Tの両側の光ファイ
バ2を使用する配線は不可能になっていた。また、余長
収納トレー6自体の設計も、後分岐領域Tの片側の光フ
ァイバ2のみを引き込む設計にすることが一般的であ
り、無駄が生じていた。
【0006】なお、前記問題点は、光ケーブルの中間か
ら後分岐した光ファイバに限らず、光ケーブル端末から
引き出した短余長の光ファイバの光接続部を収納する際
にも発生する。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、(1)光ケーブルから引き出した短余長の光ファ
イバの光接続部を効率良く収納することができる、
(2)光ケーブルの中間に形成した中間分岐部から引き
出した短余長の光ファイバの光接続部を効率良く収納し
て、光ケーブルの後分岐の作業性を向上する、(3)光
接続部を介して光ケーブルから引き出した光ファイバと
接続した別の光ファイバを光部品収納部を経由させるこ
とで、該光部品収納部に収納した光部品と接続する作業
が容易になる光クロージャを提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、対向する両側部から内部に導入した光ケーブルに形
成した分岐部から引き出した光ファイバと別の光ファイ
バとの光接続部を収納する接続部収納部を前記両側部の
離間方向に分離させて対向配置したことを特徴とする光
クロージャを前記課題の解決手段とした。光ケーブルに
形成した分岐部から引き出した光ファイバと別の光ファ
イバとの光接続部は、前記分岐部に最寄りの接続部収納
部に収納する。これにより、分岐部が光クロージャの両
側部近傍にあっても、該分岐部から引き出した光ファイ
バを接続部収納部まで引き込む際の布線長が短縮するた
め、短余長の光ファイバに対応してその光接続部を効率
良く収納することができる。分岐部としては、請求項2
に記載した光ケーブルの中間に形成した中間分岐部のほ
か、光ケーブル端末も採用可能である。接続部収納部に
は、前記分岐部から引き出した光ファイバや別の光ファ
イバの余長を収納する余長収納部を併設することが好ま
しい。接続部収納部として各種構成が採用可能である
が、光接続部を取り出し可能に収納する構成を採用する
ことがより好ましい。光接続部としては、融着補強部や
光コネクタ等が採用可能である。なお、前記別の光ファ
イバとは光ケーブルから引き出した光ファイバも採用可
能であることは言うまでも無い。
【0009】請求項2記載の光ケーブルの中間に形成し
た中間分岐部は、光ケーブルの中間の外皮を切り裂いて
形成する。本発明では、光ファイバが短余長で済むこと
から、中間分岐部も小さくて済む。また、中間分岐部が
大きいと光クロージャも大型化する必要が生じるが、中
間分岐部が小型であると、光クロージャの小型化が可能
になる。
【0010】本発明では、請求項3記載のように、光カ
プラ等の光部品を収納する光部品収納部を対向する接続
部収納部間に介在させた構成も採用可能である。この構
成によれば、光ケーブルから引き出した光ファイバと接
続した別の光ファイバを光部品収納部を経由させるだけ
で、光ケーブルから引き出した光ファイバに係る光線路
を光部品と容易に接続することができる。また、この構
成によれば、光クロージャの両側部の光ケーブルから引
き出した光ファイバに係る光線路同士を光部品収納部を
介して接続することも可能であり、この場合には光ケー
ブルのマルチドロップ等も容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の光クロージャの実施
の形態を、図1から図5を参照して説明する。図1にお
いて、符号20は本実施の形態の光クロージャであり、
光ケーブル21の中間にて外皮を切り裂いて形成した中
間分岐部22の周囲に組み立てられる。中間分岐部22
にはスロット21aが露出している。また、中間分岐部
22の長手方向両端からは光ファイバ31(光ファイバ
単心線)を引き出している。
【0012】図1および図2中符号23は連結棒であ
る。この連結棒23は、細長形状の連結棒本体24と、
該連結棒本体24の長手方向両側に組み込んだ可動部材
25、25とを備えている。可動部材25、25はそれ
ぞれ連結棒本体24の長手方向へ移動可能であり、図示
しない固定手段により適宜位置に固定されるようになっ
ている。したがって、連結棒23は連結棒本体24から
の可動部材25、25の突出量を変更することで伸縮す
るようになっている。
【0013】図1に示すように、両可動部材25、25
上には、光ケーブル21、26、26を把持固定する把
持部品27、27、27を支持する把持部品取付材28
と、光ケーブル26端末に露出させたテンションメンバ
29を固定するテンションメンバ固定部品30と、光ケ
ーブル21、26、26から引き出した光ファイバ3
1、32、32(光ファイバ単心線)の余長を収納する
余長収納部33(余長処理板)とをそれぞれ取り付けて
いる。両把持部品取付材28、28は、光ケーブル21
と可動部材25とを連結し、連結棒23を光ケーブル2
1と平行に支持している。
【0014】図3は把持部品取付材28を示す。把持部
品取付材28に複数の把持部品27、27、27を上下
方向に複数連設している。各把持部品27は、把持部品
取付材28に螺着して取り付けてあるので、螺着位置を
変更することで各種光ケーブル径に対応することができ
る。
【0015】図1および図4に示すように、余長収納部
33は、可動部材25に立設した余長処理板であり、光
ファイバ固定具34、34…を多数箇所に備え、規定以
上の湾曲半径で湾曲させた光ファイバ31、32をこれ
ら光ファイバ固定具34、34…によって固定する。ま
た、両余長収納部33には、光ファイバ31、32と別
の光ファイバ35(光ファイバ単心線)との光接続部3
6(融着補強部)を収納する接続部収納部37をそれぞ
れ備えている。したがって、この光クロージャ20で
は、連結棒23の長手方向(伸縮方向)に離間した2カ
所に接続部収納部37、37を対向配置していることに
なる。光ファイバ35は後述の光部品収納部44に収納
した光カプラ49からの引出線である。この接続部収納
部37は、図1に示すように、余長収納部33から水平
方向(図1紙面奥行き方向、図4左右方向)に突設させ
た2本の嵌合軸38、38に、接続部取付板39を取り
付けて構成している。図4に示すように、接続部収納部
37は複数枚の接続部取付板39、39、39を積層状
態に取り付けて構成され、各接続部取付板39、39、
39は個別に収納/取り出し可能になっている。
【0016】図5は接続部収納部37を示す。図5にお
いて、接続部取付板39は、下部の2カ所に取り付けた
嵌合受け部40、40を嵌合軸38、38に着脱可能に
嵌合して取り付けている。接続部取付板39の表面には
複数の嵌合孔41をマトリックス状に穿設している。そ
して、光接続部36に取り付けた各取付治具42、42
に突設した嵌合突起43を前記嵌合孔41に抜取可能に
嵌合することで、光接続部36を接続部取付板39の目
的位置に取り付けることができるようになっている。こ
れにより、光接続部366を目的位置にて安定に支持・
収納することができる。また、この接続部収納部37で
は、複数枚の接続部取付板39を収納することができ、
しかも、一枚の接続部取付板39には複数の光接続部3
6を取り付けることができるので、小さいスペースにて
多数の光接続部36を高密度に収納することができる。
取付治具42はプラスチック等の弾性体からなるクラン
プ爪42a、42aを備え、該クランプ爪42a、42
aによって光接続部36に簡便に着脱可能にクランプ固
定することができる。
【0017】融着補強部のように細長形状の光接続部3
6を接続部取付板39に取り付けるには、二つの取付治
具42、42の離間距離を調整し、各取付治具42、4
2の嵌合突起43を選択した嵌合孔41に嵌合すること
で、光接続部36の長さ等の寸法に容易に対処すること
ができる。しかも、選択する嵌合孔41の対は上下、左
右のみならず斜めも可能であるので、光接続部36の取
付位置は自由であり、光接続部36の寸法に対する汎用
性も高い。さらに、複数の取付治具42、42を使用し
て一つの光接続部36を接続部取付板39に取り付ける
構成は、光接続部36の位置ずれや向きの変動を防止
し、振動等による光接続部36の移動や共振等を防止す
ることができ、光接続部36の光特性を安定に維持する
ことができる。
【0018】なお、一つの光接続部を取り付けるために
要する取付治具42の数は、2以外、1あるいは3以上
であっても良い。また、取付治具は図5に示した形状に
限定されず、例えば、一つで複数の嵌合突起を備えた形
状等も採用可能である。また、光接続部として融着補強
部以外、光コネクタ等を採用した場合であっても、形状
を変更して光コネクタに取り付けるだけで、光コネクタ
を融着補強部の場合と同様に接続部取付板39に容易に
取り付けることができる。
【0019】図1中符号44は光部品収納部である。図
1において、この光部品収納部44は、連結棒本体23
上に固定した収納ケース45内に光部品収納トレー4
6、46、46を多段に収納し、これら光部品収納トレ
ー46、46、46内に光カプラ49等の光部品を収納
した構成になっている。図4に示すように、光部品収納
トレー46、46、46は引き出し式であり、収納ケー
ス45側面に引き出し可能になっている。
【0020】図1中、光部品収納部44は、連結棒23
の長手方向両側の接続部収納部37、37の中間に位置
し、収納ケース上面47では該光部品収納部44から接
続部収納部37、37に渡すようにして配線した光ファ
イバ35の余長を引き込んで余長を処理している。図2
に示すように、収納ケース上面47には光ケーブル26
から引き出した光ファイバ32を引き込み、光接続部4
9a(融着補強部)を介して光ファイバ48と接続して
いる。光ファイバ48は光カプラ49(図1参照)から
引き出した引出線であり、これにより、光ファイバ3
1、31に接続した光ファイバ35、35の光線路が光
カプラ49にて光ファイバ48へ分岐接続される。光接
続部49aは収納ケース上面47中央部に設置した固定
部50に固定するか、光部品収納トレー46内に収納す
る。収納ケース上面47では光ファイバ固定具51を多
数設置し、これら光ファイバ固定具51によって光ファ
イバ35、48、32の余長を固定して湾曲半径を維持
している。
【0021】図1中、符号52はクロージャスリーブで
あり、光ケーブル21に沿った細長形状になっている。
このクロージャスリーブ52は中間分岐部22の全長お
よび光クロージャ20の外側全体を外装し、内部の防水
性を確保している。図1符号53は側部であり、光ケー
ブル21、26、26は該側部53に形成した図示しな
い導入口からクロージャスリーブ52内部に引き込んで
いる。
【0022】以下、前記光クロージャ20の作用および
効果を説明する。この光クロージャ20によれば、連結
棒23の長手方向に沿った方向の両端部に接続部収納部
37、37を配置しているので、連結棒の長手方向中央
部に余長収納トレーを配置する従来構成に比べて、中間
分岐部22から引き出して接続部収納部37に引き込ん
だ光ファイバ31の布線長を大幅に短縮することがで
き、光ファイバ31が短余長であってもその光接続部3
6を接続部収納部37に収納する際に余長が不足する心
配が無い。この効果は、両側の接続部収納部37、37
についてそれぞれ得られ、したがって、中間分岐部22
の長手方向両側から引き出した光ファイバ31のいずれ
についても光接続部36の収納が可能になり、光ケーブ
ル21から引き出した全ての光ファイバ31の光線路を
活かすことができる。しかも、この光クロージャ20で
は、各接続部収納部37に余長収納部33を隣接設置し
ているので、光ファイバ31の余長の処理も極めて効率
良く行うことができ、しかも、余長収納部33は中間分
岐部22と接続部収納部37との間の光ファイバ31の
布線経路に位置しているので、光ファイバ31に確保す
べき余長を延長する必要がない。
【0023】また、この光クロージャ20によれば、両
接続部収納部37、37の間に光部品収納部44を介在
させているので、光ケーブル21から分岐した光ファイ
バ31を光カプラ等の光部品と接続する作業が容易であ
る。特に、この光クロージャ20では、各接続部収納部
37、37にて複数枚の接続部取付板39によって整理
して収納した光接続部36と光部品収納部44内に収納
した光部品とを光接続する構成になっているので、従来
構成では光ケーブルから自由に引き出した光ファイバに
対して光部品を光接続することに比べて、中間分岐部2
2の長手方向両側の光ファイバ31、32間の心線対象
が容易になり、例えばマルチドロップ等の作業性を向上
することができる。
【0024】しかも、この光クロージャ20では、連結
棒23が伸縮可能であるので、光ケーブル21の後分岐
作業および再分岐作業を効率良く行うことができる。す
なわち、この光クロージャ20を利用した光ケーブル2
1の後分岐作業は、まず、光ケーブル21に中間分岐部
22を形成する目的領域に連結棒23を並行に配置し、
該連結棒23の長手方向両端の把持部品27、27によ
って前記目的領域の長手方向両端近傍の光ケーブル21
外皮を把持固定した後、連結棒23の可動部材25、2
5を連結棒本体24内に引き込んで連結棒23の全長を
収縮する。これにより、図1中2点鎖線に示すように、
光ケーブル21の中間分岐部22を形成すべき目的領域
が湾曲する。この時、図示しない固定手段を利用して可
動部材25、25を連結棒本体24に固定し、連結棒2
3の長さ寸法を固定すると、外皮の切り裂き作業や光フ
ァイバ31の取り出し作業等を効率良く行うことができ
る。そして、中間分岐部22の形成および光ファイバ3
1の取り出しが完了したら、連結棒23を所定の長さま
で伸長させ、光ファイバ31、35同士の光接続および
光ファイバ31の余長処理を行って後分岐作業を完了す
る。ここで、連結棒23の長さを光クロージャ20の組
み立て時の寸法にしておくと、クロージャスリーブ52
を組み立てるだけで、容易に光クロージャ20を組み上
げることができる。
【0025】次に、後分岐作業が完了した中間分岐部2
2を収納した光クロージャ20では、再度連結棒23の
長さを縮小することで、中間分岐部22から光ファイバ
31を再分岐することができる。この時、把持部品27
によって光ケーブル21を把持固定したまま連結棒23
の長さ寸法を押し縮めるだけで中間分岐部22を湾曲さ
せることができるので、作業性が大幅に向上する。再分
岐作業が完了したら、連結棒23を元の長さに戻すだけ
で光クロージャ20を再び簡便に組み上げ直すことがで
きる。
【0026】なお、本発明の光クロージャは本実施の形
態に限定されるものでは無く、以下の変更を行うことも
可能である。 中間分岐部22から取り出した光ファイバが多心光フ
ァイバ心線であること。この場合、該光ファイバに対し
て接続する光ファイバも多心であり、これら光ファイバ
同士の光接続部も多心に変更する。 接続部収納部37、37の設置位置を変更すること。
すなわち、接続部収納部37、37の一方あるいは両方
を余長収納部33内にて側部53寄りの位置に設置する
ことも可能である。また、接続部収納部37、37が余
長収納部33に対して着脱自在であり、取付位置を適宜
変更可能である構成も採用可能である。 中間分岐部22を有していない光ケーブル26から分
岐した光線路の光接続部のみを収納すること。 布設作業上の理由等により光ケーブル26、26同士の
接近が困難で、これら光ケーブル26端末(分岐部)か
ら引き出した光ファイバ32に十分な余長が確保できな
い場合には、本発明の光クロージャが有効に機能して、
短余長の光ファイバ32を活かすことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光クロー
ジャによれば、対向する両側部から内部に導入した光ケ
ーブルに形成した分岐部から引き出した光ファイバと別
の光ファイバとの光接続部を収納する接続部収納部を前
記両側部の離間方向に分離させて対向配置したことによ
り、前記分岐部から接続部収納部までの光ファイバの布
線長を短縮することができるので、(イ)光ケーブルか
ら引き出した短余長の光ファイバの光接続部を効率良く
収納することができる、(ロ)接続部収納部を両側部に
対向配置しているので、両側部の光ケーブルの光線路を
無駄無く活かすことができるといった優れた効果を奏す
る。
【0028】請求項2記載の光クロージャによれば、分
岐部が光ケーブルの中間に形成した中間分岐部であり、
光ケーブルの長手方向に沿って延在形成した中間分岐部
の延在方向両端部からそれぞれ取り出した光ファイバに
対応してその光接続部を接続部収納部に収納するので、
(ハ)中間分岐部の両端から取り出した光ファイバがそ
れぞれ短余長であっても光接続部の収納が可能であり、
中間分岐部を介して両側の光ケーブルの光ファイバを無
駄無く活かすことが可能になる、(ニ)中間分岐部から
取り出す光ファイバが短余長で済むので、中間分岐部が
小型で済み、該中間分岐部の外側に組み立てる光クロー
ジャも小型で済み、低コスト化できるといった優れた効
果を奏する。
【0029】請求項3記載の光クロージャによれば、光
カプラ等の光部品を収納する光部品収納部を対向する接
続部収納部間に介在させた構成により、(ホ)光クロー
ジャの両側の光ケーブルから取り出した光ファイバを光
部品を介して別の光ファイバと接続する作業が容易にな
る、(ヘ)光クロージャの両側の光ケーブルから取り出
した光ファイバ間の対照が容易であるので、これら光フ
ァイバ同士を光部品を介して分岐接続する作業が容易に
なるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光クロージャの実施の形態を示す正
面図である。
【図2】 図1の光クロージャを示す平面図である。
【図3】 図1のA−A線断面矢視図である。
【図4】 図1のB−B線断面矢視図である。
【図5】 図1の光クロージャの接続部収納部を示す斜
視図である。
【図6】 光ケーブルの後分岐作業を示す概念図であ
る。
【図7】 テンションメンバの切断を含まない後分岐作
業によって光ケーブルから引き出した光ファイバの光接
続部を収納する光クロージャを示す正断面図である。
【図8】 従来の余長収納トレーを示す平面図である。
【図9】 本発明が解決しようとする課題を示す概念図
である。
【符号の説明】
20…光クロージャ、21…光ケーブル、22…分岐
部、中間分岐部、31…光ファイバ(光ファイバ単心
線)、35…光ファイバ(光ファイバ単心線)、36…
光接続部(融着補強部)、37…接続部収納部、44…
光部品収納部、53…側部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 伸一 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 牧野 利徳 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する両側部(53、53)から内部
    に導入した光ケーブル(21)に形成した分岐部(2
    2)から引き出した光ファイバ(31)と別の光ファイ
    バ(35)との光接続部(36)を収納する接続部収納
    部(37)を前記両側部の離間方向に分離させて対向配
    置したことを特徴とする光クロージャ(20)。
  2. 【請求項2】 前記分岐部が光ケーブルの中間に形成し
    た中間分岐部(22)であることを特徴とする請求項1
    記載の光クロージャ。
  3. 【請求項3】 光カプラ等の光部品を収納する光部品収
    納部(44)を対向する接続部収納部間に介在させたこ
    とを特徴とする光クロージャ。
JP9196232A 1997-07-22 1997-07-22 光クロージャ Withdrawn JPH1138234A (ja)

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