JPH1138173A - 原子炉圧力容器のフランジシール面保護装置 - Google Patents
原子炉圧力容器のフランジシール面保護装置Info
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- JPH1138173A JPH1138173A JP9189876A JP18987697A JPH1138173A JP H1138173 A JPH1138173 A JP H1138173A JP 9189876 A JP9189876 A JP 9189876A JP 18987697 A JP18987697 A JP 18987697A JP H1138173 A JPH1138173 A JP H1138173A
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- protector
- pressure vessel
- flange
- flange seal
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シール面プロテクターを、圧力容器本体に心
合わせしてフランジシール面上に載置し、位置決めでき
るようにする。 【解決手段】 上蓋を除去したスタッドボルト9外周面
のシール面プロテクター13側に配置してシール面プロ
テクター13の外周面に近接する案内板24と、スタッ
ドボルト9における案内板24の反対側位置に配置する
固定板25と、案内板24をスタッドボルト9を挟んで
固定板25に締付固定する固定ボルト26とからなるシ
ール面プロテクター心合わせ装置23を、略等間隔位置
における3箇所以上のスタッドボルト9に備える。
合わせしてフランジシール面上に載置し、位置決めでき
るようにする。 【解決手段】 上蓋を除去したスタッドボルト9外周面
のシール面プロテクター13側に配置してシール面プロ
テクター13の外周面に近接する案内板24と、スタッ
ドボルト9における案内板24の反対側位置に配置する
固定板25と、案内板24をスタッドボルト9を挟んで
固定板25に締付固定する固定ボルト26とからなるシ
ール面プロテクター心合わせ装置23を、略等間隔位置
における3箇所以上のスタッドボルト9に備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器の
フランジシール面保護装置に関するものである。
フランジシール面保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、原子炉圧力容器1
は、圧力容器本体2と、圧力容器本体2の上部開口3を
閉止するための上蓋4とで構成されており、圧力容器本
体2の上端には胴フランジ5が形成され、又、上蓋4の
下端には蓋フランジ6が形成されている。
は、圧力容器本体2と、圧力容器本体2の上部開口3を
閉止するための上蓋4とで構成されており、圧力容器本
体2の上端には胴フランジ5が形成され、又、上蓋4の
下端には蓋フランジ6が形成されている。
【0003】そして、胴フランジ5と蓋フランジ6の対
向する面の内周側には、それぞれ、図6に示すように、
ステンレス肉盛などによるフランジシール面7,8が形
成されており、胴フランジ5と蓋フランジ6の外周側の
部分を、胴フランジ5に下端が固定され周方向に所定の
間隔を有して複数備えられたスタッドボルト9によりナ
ット10を介して締結固定することにより、圧力容器本
体2の上部開口3を上蓋4で閉止するようになってい
る。
向する面の内周側には、それぞれ、図6に示すように、
ステンレス肉盛などによるフランジシール面7,8が形
成されており、胴フランジ5と蓋フランジ6の外周側の
部分を、胴フランジ5に下端が固定され周方向に所定の
間隔を有して複数備えられたスタッドボルト9によりナ
ット10を介して締結固定することにより、圧力容器本
体2の上部開口3を上蓋4で閉止するようになってい
る。
【0004】尚、11は蓋フランジ6側のフランジシー
ル面8に形成された周方向へ延びるシール溝、12はシ
ール溝11に嵌入されたOリングなどのシール部材であ
る。
ル面8に形成された周方向へ延びるシール溝、12はシ
ール溝11に嵌入されたOリングなどのシール部材であ
る。
【0005】原子炉圧力容器1は、内部に備えられる燃
料集合体を所定期間毎に交換する必要があり、その交換
作業時には、前記スタッドボルト9のナット10を緩め
て上蓋4を圧力容器本体2上から取外して、図示しない
燃料集合体の上部に備えられている蒸気乾燥器、及び気
水分離器等を上方に吊り上げて除去した後、燃料集合体
の交換作業を行うようにしている。
料集合体を所定期間毎に交換する必要があり、その交換
作業時には、前記スタッドボルト9のナット10を緩め
て上蓋4を圧力容器本体2上から取外して、図示しない
燃料集合体の上部に備えられている蒸気乾燥器、及び気
水分離器等を上方に吊り上げて除去した後、燃料集合体
の交換作業を行うようにしている。
【0006】上記した燃料集合体の交換作業等を行う際
に、前記フランジシール面8を傷付けるようなことがあ
ると、フランジシール面7,8間の完全なシールができ
なくなるという重要な問題を生じることになる。
に、前記フランジシール面8を傷付けるようなことがあ
ると、フランジシール面7,8間の完全なシールができ
なくなるという重要な問題を生じることになる。
【0007】このために、上記した燃料集合体の交換作
業等を行う際には、上蓋4を圧力容器本体2上から除去
した後、図7、図8に示すように環状を有するシール面
プロテクター13を、フランジシール面7上に載置して
フランジシール面7を保護するようにした保護装置を備
えている。図7中14は、スタッドボルト9のねじ部9
aを保護するために設けられるボルトプロテクターであ
る。
業等を行う際には、上蓋4を圧力容器本体2上から除去
した後、図7、図8に示すように環状を有するシール面
プロテクター13を、フランジシール面7上に載置して
フランジシール面7を保護するようにした保護装置を備
えている。図7中14は、スタッドボルト9のねじ部9
aを保護するために設けられるボルトプロテクターであ
る。
【0008】上記シール面プロテクター13は、図8で
は4個の円弧状の部材13a,13b,13c,13d
を接続することにより環状に組立られており、前記各部
材13a,13b,13c,13dは、図7、図9に示
すようにフランジシール面7に対向する下面にアルミ板
15を備え、該アルミ板15の上側に補強用のステンレ
ス板16をネジ17により一体に固定しており、又前記
アルミ板15の下面には、ネジ17がフランジシール面
7に接触しないように脚18が設けられている。
は4個の円弧状の部材13a,13b,13c,13d
を接続することにより環状に組立られており、前記各部
材13a,13b,13c,13dは、図7、図9に示
すようにフランジシール面7に対向する下面にアルミ板
15を備え、該アルミ板15の上側に補強用のステンレ
ス板16をネジ17により一体に固定しており、又前記
アルミ板15の下面には、ネジ17がフランジシール面
7に接触しないように脚18が設けられている。
【0009】前記部材13a,13b,13c,13d
の接続部は、図9に部材13a,13bを例にとって示
すように、一方の部材13aにおける端部のステンレス
板16上に、他方の部材13bの端部におけるステンレ
ス板16上に延びる連結板19が溶接19aによって取
付けられており、該連結板19が連結ボルト20により
前記他の部材13bの端部におけるステンレス板16上
に連結されている。
の接続部は、図9に部材13a,13bを例にとって示
すように、一方の部材13aにおける端部のステンレス
板16上に、他方の部材13bの端部におけるステンレ
ス板16上に延びる連結板19が溶接19aによって取
付けられており、該連結板19が連結ボルト20により
前記他の部材13bの端部におけるステンレス板16上
に連結されている。
【0010】前記シール面プロテクター13は、フラン
ジシール面7の上面全面をカバーできるように、内径は
圧力容器本体2の内面22の径よりわずかに大きく(5
mm前後大きく)形成され、また、外径はスタッドボル
ト9に近い位置まで延びた幅で形成されている。
ジシール面7の上面全面をカバーできるように、内径は
圧力容器本体2の内面22の径よりわずかに大きく(5
mm前後大きく)形成され、また、外径はスタッドボル
ト9に近い位置まで延びた幅で形成されている。
【0011】前記従来のシール面プロテクター13をフ
ランジシール面7上に設置する際は、前記シール面プロ
テクター13を多点吊りし、スタッドボルト9をガイド
にしてフランジシール面7上に吊り降ろすようにしてい
る。
ランジシール面7上に設置する際は、前記シール面プロ
テクター13を多点吊りし、スタッドボルト9をガイド
にしてフランジシール面7上に吊り降ろすようにしてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の保
護装置であるシール面プロテクター13は、フランジシ
ール面7上に設置するのみであり、設置位置を何等位置
決めする手段を備えていないために、圧力容器本体2と
シール面プロテクター13の中心がずれてしまうことが
あり、その場合には図7に示すようにシール面プロテク
ター13の内周面の一部が圧力容器本体2の内面22よ
り内側に突出してしまうことがあり、このように圧力容
器本体2の内面22からシール面プロテクター13が突
出した場合には、蒸気乾燥器及び気水分離器等を上方に
吊り上げたり吊り降ろしたりする際に、前記シール面プ
ロテクター13に衝突して該シール面プロテクター13
を変形、損傷させたり、それに伴ってフランジシール面
7を傷付けるといった問題を生じる可能性を有してい
た。
護装置であるシール面プロテクター13は、フランジシ
ール面7上に設置するのみであり、設置位置を何等位置
決めする手段を備えていないために、圧力容器本体2と
シール面プロテクター13の中心がずれてしまうことが
あり、その場合には図7に示すようにシール面プロテク
ター13の内周面の一部が圧力容器本体2の内面22よ
り内側に突出してしまうことがあり、このように圧力容
器本体2の内面22からシール面プロテクター13が突
出した場合には、蒸気乾燥器及び気水分離器等を上方に
吊り上げたり吊り降ろしたりする際に、前記シール面プ
ロテクター13に衝突して該シール面プロテクター13
を変形、損傷させたり、それに伴ってフランジシール面
7を傷付けるといった問題を生じる可能性を有してい
た。
【0013】本発明は、上述の実情に鑑みなしたもの
で、シール面プロテクターを、圧力容器本体に心合わせ
してフランジシール面上に載置し、位置決めすることが
できるようにした原子炉圧力容器のフランジシール面保
護装置を提供することを目的とするものである。
で、シール面プロテクターを、圧力容器本体に心合わせ
してフランジシール面上に載置し、位置決めすることが
できるようにした原子炉圧力容器のフランジシール面保
護装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力容器本体
の胴フランジ上面における内側位置に環状のフランジシ
ール面が備えられ、該フランジシール面の外側位置に該
フランジシール面に上蓋を密着固定するための複数のス
タッドボルトが備えられ、上蓋を除去した後のフランジ
シール面上に環状のシール面プロテクターを載置してフ
ランジシール面を保護するようにしている原子炉圧力容
器のフランジシール面保護装置であって、スタッドボル
ト外周面のシール面プロテクター側に配置してシール面
プロテクターの外周面に近接する案内板と、スタッドボ
ルトにおける前記案内板の反対側位置に配置する固定板
と、案内板をスタッドボルトを挟んで固定板に締付固定
する固定ボルトとからなるシール面プロテクター心合わ
せ装置を、略等間隔位置における3箇所以上のスタッド
ボルトに備えたことを特徴とする原子炉圧力容器のフラ
ンジシール面保護装置、に係るものである。
の胴フランジ上面における内側位置に環状のフランジシ
ール面が備えられ、該フランジシール面の外側位置に該
フランジシール面に上蓋を密着固定するための複数のス
タッドボルトが備えられ、上蓋を除去した後のフランジ
シール面上に環状のシール面プロテクターを載置してフ
ランジシール面を保護するようにしている原子炉圧力容
器のフランジシール面保護装置であって、スタッドボル
ト外周面のシール面プロテクター側に配置してシール面
プロテクターの外周面に近接する案内板と、スタッドボ
ルトにおける前記案内板の反対側位置に配置する固定板
と、案内板をスタッドボルトを挟んで固定板に締付固定
する固定ボルトとからなるシール面プロテクター心合わ
せ装置を、略等間隔位置における3箇所以上のスタッド
ボルトに備えたことを特徴とする原子炉圧力容器のフラ
ンジシール面保護装置、に係るものである。
【0015】又、この場合において、案内板のシール面
プロテクターに対向する外周面に、上方に向ってスタッ
ドボルト側に傾斜する案内傾斜面を備えるようにしても
良い。
プロテクターに対向する外周面に、上方に向ってスタッ
ドボルト側に傾斜する案内傾斜面を備えるようにしても
良い。
【0016】本発明によれば、略等間隔位置における3
箇所以上のスタッドボルトにシール面プロテクター心合
わせ装置を取付けて、フランジシール面上にシール面プ
ロテクターを載置する際にシール面プロテクターを圧力
容器本体に心合わせするようにしたので、シール面プロ
テクターの内周面が圧力容器本体の内面に突出するよう
なことを確実に防止し、よって蒸気乾燥器及び気水分離
器等を上方に吊り上げたり吊り降ろしたりする際に、衝
突によってシール面プロテクターを変形、損傷させた
り、それに伴ってフランジシール面を傷付けるといった
問題の発生を確実に防止することができる。
箇所以上のスタッドボルトにシール面プロテクター心合
わせ装置を取付けて、フランジシール面上にシール面プ
ロテクターを載置する際にシール面プロテクターを圧力
容器本体に心合わせするようにしたので、シール面プロ
テクターの内周面が圧力容器本体の内面に突出するよう
なことを確実に防止し、よって蒸気乾燥器及び気水分離
器等を上方に吊り上げたり吊り降ろしたりする際に、衝
突によってシール面プロテクターを変形、損傷させた
り、それに伴ってフランジシール面を傷付けるといった
問題の発生を確実に防止することができる。
【0017】また、案内板のシール面プロテクターに対
向する外周面に、上方に向ってスタッドボルト側に傾斜
する案内傾斜面を備えていると、シール面プロテクター
を吊り降ろす際に案内傾斜面に沿って下降することによ
りシール面プロテクターの位置決めが容易に行われるよ
うになる。
向する外周面に、上方に向ってスタッドボルト側に傾斜
する案内傾斜面を備えていると、シール面プロテクター
を吊り降ろす際に案内傾斜面に沿って下降することによ
りシール面プロテクターの位置決めが容易に行われるよ
うになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面を参照しつつ説明する。
面を参照しつつ説明する。
【0019】図1〜図4は、本発明を実施する形態の一
例を示すもので、圧力容器本体2から上蓋(図5)を除
去した時に、フランジシール面7上に環状のシール面プ
ロテクター13を載置する際、該シール面プロテクター
13の吊り降ろしを案内し、圧力容器本体2の中心にシ
ール面プロテクター13の中心を心合わせした状態に位
置決めすることができるようにしたシール面プロテクタ
ー心合わせ装置23を備えている。
例を示すもので、圧力容器本体2から上蓋(図5)を除
去した時に、フランジシール面7上に環状のシール面プ
ロテクター13を載置する際、該シール面プロテクター
13の吊り降ろしを案内し、圧力容器本体2の中心にシ
ール面プロテクター13の中心を心合わせした状態に位
置決めすることができるようにしたシール面プロテクタ
ー心合わせ装置23を備えている。
【0020】上記シール面プロテクター心合わせ装置2
3は、スタッドボルト9の外周面のシール面プロテクタ
ー13側に湾曲部24aを嵌合させるように配置し、そ
の外側周面が前記シール面プロテクター13の外周面に
近接するようにした案内板24と、スタッドボルト9に
おける前記案内板24の反対側位置に湾曲部25aが嵌
合するように配置した固定板25と、案内板24をスタ
ッドボルト9を挟んで固定板25に締付固定する固定ボ
ルト26とから構成されている。
3は、スタッドボルト9の外周面のシール面プロテクタ
ー13側に湾曲部24aを嵌合させるように配置し、そ
の外側周面が前記シール面プロテクター13の外周面に
近接するようにした案内板24と、スタッドボルト9に
おける前記案内板24の反対側位置に湾曲部25aが嵌
合するように配置した固定板25と、案内板24をスタ
ッドボルト9を挟んで固定板25に締付固定する固定ボ
ルト26とから構成されている。
【0021】前記案内板24は、スタッドボルト9の外
周面に取付けた際に、湾曲部24aの外周面とシール面
プロテクター13の外周面との間に数mm(2〜3m
m)程度の間隔Sが保持されるようにした厚さ寸法を有
しており、これによりシール面プロテクター13の中心
を圧力容器本体2の中心に心合わせできるようになって
いる。
周面に取付けた際に、湾曲部24aの外周面とシール面
プロテクター13の外周面との間に数mm(2〜3m
m)程度の間隔Sが保持されるようにした厚さ寸法を有
しており、これによりシール面プロテクター13の中心
を圧力容器本体2の中心に心合わせできるようになって
いる。
【0022】更に、前記案内板24のシール面プロテク
ター13に対向する側の外周面には、上方に向ってスタ
ッドボルト9側に傾斜する案内傾斜面27が形成されて
いる。
ター13に対向する側の外周面には、上方に向ってスタ
ッドボルト9側に傾斜する案内傾斜面27が形成されて
いる。
【0023】前記したシール面プロテクター心合わせ装
置23は、略等間隔位置における3箇所以上のスタッド
ボルト9に備えるようにしており、図4では十字方向4
箇所のスタッドボルト9にシール面プロテクター心合わ
せ装置23を備えた場合を示している。
置23は、略等間隔位置における3箇所以上のスタッド
ボルト9に備えるようにしており、図4では十字方向4
箇所のスタッドボルト9にシール面プロテクター心合わ
せ装置23を備えた場合を示している。
【0024】また、前記固定ボルト26は、スタッドボ
ルト9を挟むように設けられた案内板24の両端のフラ
ンジ部24bと、固定板25の両端のフランジ部25b
を貫通してシール面プロテクター13側の先端にボルト
頭部28を備えており、且つ固定板25のフランジ部2
5bを貫通した後端側には締付用のナット29が螺合さ
れており、且つ固定ボルト26の後端部には抜け止め用
の部材30が固定されており、この部材30と前記ボル
ト頭部28とによって固定ボルト26が脱落するのを防
止するようになっている。
ルト9を挟むように設けられた案内板24の両端のフラ
ンジ部24bと、固定板25の両端のフランジ部25b
を貫通してシール面プロテクター13側の先端にボルト
頭部28を備えており、且つ固定板25のフランジ部2
5bを貫通した後端側には締付用のナット29が螺合さ
れており、且つ固定ボルト26の後端部には抜け止め用
の部材30が固定されており、この部材30と前記ボル
ト頭部28とによって固定ボルト26が脱落するのを防
止するようになっている。
【0025】次に、実施の形態例の作用を説明する。
【0026】圧力容器本体2から上蓋(図5)を除去し
た時に、フランジシール面7上に環状のシール面プロテ
クター13を載置するのに先立って、略等間隔位置にお
ける3箇所以上のスタッドボルト9(図4では十字方向
4箇所のスタッドボルト9)に、図2及び図3に示すよ
うにシール面プロテクター心合わせ装置23を取付け
る。
た時に、フランジシール面7上に環状のシール面プロテ
クター13を載置するのに先立って、略等間隔位置にお
ける3箇所以上のスタッドボルト9(図4では十字方向
4箇所のスタッドボルト9)に、図2及び図3に示すよ
うにシール面プロテクター心合わせ装置23を取付け
る。
【0027】この時、シール面プロテクター心合わせ装
置23の案内板24の湾曲部24aの外周面に形成され
た案内傾斜面27が圧力容器本体2の中心を向くように
位置させ、スタッドボルト9を挟んで案内板24と固定
板25とを固定ボルト26により締付け固定する。
置23の案内板24の湾曲部24aの外周面に形成され
た案内傾斜面27が圧力容器本体2の中心を向くように
位置させ、スタッドボルト9を挟んで案内板24と固定
板25とを固定ボルト26により締付け固定する。
【0028】この状態でシール面プロテクター13を吊
り降ろすと、シール面プロテクター13の外周面が、4
箇所配置されたシール面プロテクター心合わせ装置23
の案内傾斜面27に案内されて下降するようになり、且
つ案内板24の湾曲部24aの外周面とシール面プロテ
クター13の外周面との間に2〜3mm程度の間隔Sが
保持されるように形成されているので、シール面プロテ
クター13はその中心が圧力容器本体2の中心に心合わ
せされた状態でフランジシール面7上に載置されるよう
になる。
り降ろすと、シール面プロテクター13の外周面が、4
箇所配置されたシール面プロテクター心合わせ装置23
の案内傾斜面27に案内されて下降するようになり、且
つ案内板24の湾曲部24aの外周面とシール面プロテ
クター13の外周面との間に2〜3mm程度の間隔Sが
保持されるように形成されているので、シール面プロテ
クター13はその中心が圧力容器本体2の中心に心合わ
せされた状態でフランジシール面7上に載置されるよう
になる。
【0029】前記したようにフランジシール面7上に載
置されたシール面プロテクター13は、数mm程度の間
隔Sの範囲でしか移動することができず、且つシール面
プロテクター13の内径は圧力容器本体2の内面22の
径より僅かに(5mm前後)大きいので、シール面プロ
テクター13の内周面が圧力容器本体2の内面22から
内側に突出するようなことは確実に防止される。
置されたシール面プロテクター13は、数mm程度の間
隔Sの範囲でしか移動することができず、且つシール面
プロテクター13の内径は圧力容器本体2の内面22の
径より僅かに(5mm前後)大きいので、シール面プロ
テクター13の内周面が圧力容器本体2の内面22から
内側に突出するようなことは確実に防止される。
【0030】従って、蒸気乾燥器及び気水分離器等を上
方に吊り上げたり吊り降ろしたりする際に、衝突によっ
てシール面プロテクター13を変形、損傷させたり、そ
れに伴ってフランジシール面7を傷付けるといった問題
の発生を確実に防止することができる。
方に吊り上げたり吊り降ろしたりする際に、衝突によっ
てシール面プロテクター13を変形、損傷させたり、そ
れに伴ってフランジシール面7を傷付けるといった問題
の発生を確実に防止することができる。
【0031】尚、本発明は、上述の実施の形態例にのみ
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原子炉圧
力容器のフランジシール面保護装置によれば、略等間隔
位置における3箇所以上のスタッドボルトにシール面プ
ロテクター心合わせ装置を取付けて、フランジシール面
上にシール面プロテクターを載置する際にシール面プロ
テクターを圧力容器本体に心合わせするようにしたの
で、シール面プロテクターの内周面が圧力容器本体の内
面に突出するようなことを確実に防止し、よって蒸気乾
燥器及び気水分離器等を上方に吊り上げたり吊り降ろし
たりする際に、衝突によってシール面プロテクターを変
形、損傷させたり、それに伴ってフランジシール面を傷
付けるといった問題の発生を確実に防止することができ
るという優れた効果を奏し得る。
力容器のフランジシール面保護装置によれば、略等間隔
位置における3箇所以上のスタッドボルトにシール面プ
ロテクター心合わせ装置を取付けて、フランジシール面
上にシール面プロテクターを載置する際にシール面プロ
テクターを圧力容器本体に心合わせするようにしたの
で、シール面プロテクターの内周面が圧力容器本体の内
面に突出するようなことを確実に防止し、よって蒸気乾
燥器及び気水分離器等を上方に吊り上げたり吊り降ろし
たりする際に、衝突によってシール面プロテクターを変
形、損傷させたり、それに伴ってフランジシール面を傷
付けるといった問題の発生を確実に防止することができ
るという優れた効果を奏し得る。
【0033】また、案内板のシール面プロテクターに対
向する外周面に、上方に向ってスタッドボルト側に傾斜
する案内傾斜面を備えていると、シール面プロテクター
を吊り降ろす際に案内傾斜面に沿って下降することによ
りシール面プロテクターの位置決めが容易に行われるよ
うになる。
向する外周面に、上方に向ってスタッドボルト側に傾斜
する案内傾斜面を備えていると、シール面プロテクター
を吊り降ろす際に案内傾斜面に沿って下降することによ
りシール面プロテクターの位置決めが容易に行われるよ
うになる。
【図1】本発明の実施の形態例の側方断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示した側断面図である。
【図3】図2のIII−III方向矢視図である。
【図4】シール面プロテクター心合わせ装置の配置例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図5】原子炉圧力容器の概略断面図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【図7】フランジシール面上にシール面プロテクターを
載置した状態を示す側方断面図である。
載置した状態を示す側方断面図である。
【図8】シール面プロテクターの形状を示す平面図であ
る。
る。
【図9】シール面プロテクターを構成している分割され
た部材の連結部の一例を示す図7のIX方向矢視図であ
る。
た部材の連結部の一例を示す図7のIX方向矢視図であ
る。
2 圧力容器本体 4 上蓋 5 胴フランジ 7 フランジシール面 9 スタッドボルト 13 シール面プロテクター 23 シール面プロテクター心合わせ装置 24 案内板 25 固定板 26 固定ボルト 27 案内傾斜面
Claims (2)
- 【請求項1】 圧力容器本体の胴フランジ上面における
内側位置に環状のフランジシール面が備えられ、該フラ
ンジシール面の外側位置に該フランジシール面に上蓋を
密着固定するための複数のスタッドボルトが備えられ、
上蓋を除去した後のフランジシール面上に環状のシール
面プロテクターを載置してフランジシール面を保護する
ようにしている原子炉圧力容器のフランジシール面保護
装置であって、スタッドボルト外周面のシール面プロテ
クター側に配置してシール面プロテクターの外周面に近
接する案内板と、スタッドボルトにおける前記案内板の
反対側位置に配置する固定板と、案内板をスタッドボル
トを挟んで固定板に締付固定する固定ボルトとからなる
シール面プロテクター心合わせ装置を、略等間隔位置に
おける3箇所以上のスタッドボルトに備えたことを特徴
とする原子炉圧力容器のフランジシール面保護装置。 - 【請求項2】 案内板のシール面プロテクターに対向す
る外周面に、上方に向ってスタッドボルト側に傾斜する
案内傾斜面を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
原子炉圧力容器のフランジシール面保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9189876A JPH1138173A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 原子炉圧力容器のフランジシール面保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9189876A JPH1138173A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 原子炉圧力容器のフランジシール面保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1138173A true JPH1138173A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16248664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9189876A Pending JPH1138173A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 原子炉圧力容器のフランジシール面保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1138173A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012117820A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Toshiba Corp | 炉心支持板固定用スタッドボルト及び炉心支持板の据付方法 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP9189876A patent/JPH1138173A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012117820A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Toshiba Corp | 炉心支持板固定用スタッドボルト及び炉心支持板の据付方法 |
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