JPH1137952A - 瓶検査システム - Google Patents

瓶検査システム

Info

Publication number
JPH1137952A
JPH1137952A JP20540597A JP20540597A JPH1137952A JP H1137952 A JPH1137952 A JP H1137952A JP 20540597 A JP20540597 A JP 20540597A JP 20540597 A JP20540597 A JP 20540597A JP H1137952 A JPH1137952 A JP H1137952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
support table
drive mechanism
control
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20540597A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Inada
昌俊 稲田
Yutaka Myojin
裕 明神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamura Glass KK
Original Assignee
Yamamura Glass KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamura Glass KK filed Critical Yamamura Glass KK
Priority to JP20540597A priority Critical patent/JPH1137952A/ja
Publication of JPH1137952A publication Critical patent/JPH1137952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓶の内面状態について、効率が良く、信頼性
の高い検査を実施する。 【解決手段】 成形工程を経て完成した瓶2を支持テー
ブル1上に設置し、カメラC1により、所定の時間毎
に、この瓶2の内面を捉えた静止画像データを生成す
る。制御装置4は、各画像データを処理して瓶の内面状
態を示すデータを生成するとともに、カメラC1の動作
間隔に応じて支持テーブル1の回転駆動機構3Aおよび
昇降駆動機構3Bを駆動し、カメラC1の視野に含まれ
る瓶内面の領域を連続的に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形工程を経て完成
した瓶の良否を判定する瓶検査の技術に関するもので、
特にこの種の判定処理に際し、瓶の良否判定に必要なデ
ータを自動的に生成するためのシステムに関連する。
【0002】
【従来の技術】瓶の成形工程では、ゴブと呼ばれる高温
のガラス材料を粗型内に投入した後、この粗型内にプラ
ンジャを挿入してゴブを加圧し、瓶の基本的な形を生成
している。
【0003】この成形工程は非常に高温の環境下で行わ
れるので、粗型内でプランジャがゴブに接触する際に、
プランジャから金属片が剥離したり、プランジャの外側
に塗布された油からカーボンの微粒子が生成されるなど
して、微小な異物が多数発生し、瓶の内面に付着する。
【0004】これらの付着物は10〜100ミクロン程
度の非常に小さなものであるが、付着物の数が多くなる
につれ、瓶の強度が弱くなるので、出荷に先立ち、異物
の付着状況をチェックする必要がある。この検査方法と
して、従来、顕微鏡を用いた目視検査が採用されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この目視検査は、顕微
鏡の視野に対し、検査対象の瓶の内面を少しずつずらし
ながら順次観測を行うものであるため、1本の瓶の検査
に通常5〜6時間の検査時間を要する。このため実状で
は、製造された瓶を適当なサンプリング間隔で抜き取っ
て検査し、その検査結果から同じ製造ラインで製造され
た瓶の良,不良を推定するしかなく、検査結果は甚だ不
正確である。
【0006】またこの種の検査には熟練者が必要である
ため、人員の確保が難しく、また検査結果を数値で示す
ことが困難であるため、検査員によって検査結果にばら
つきが出るという問題がある。さらに長時間にわたって
顕微鏡による観測を行わなければならないため、検査員
に多大な負担がかかるという問題も存在する。
【0007】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、シャッタ付きの撮像手段により検査対象の瓶の
外側から内面を透視した状態を示す画像データを、瓶の
内面にわたって連続的に生成し、得られた各画像を画像
処理の手法を用いて処理して瓶の内面状態を示すデータ
を自動的に作成することにより、熟練者を必要とせず、
かつ検査時間を大幅に短縮して、効率のよい検査を行う
こと、またさらには多数の瓶を検査対象として、瓶の内
面状態を具体的な数値で表すことにより、信頼性の高い
検査を実施することを技術課題とする。
【0008】さらにこの発明では、前記撮像手段の視点
から瓶内面までの距離を調整しつつ上記の処理を行うこ
とにより、検査対象の瓶が真円でなくとも、瓶の内面全
体の状態を精度良く観測することを技術課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の瓶検査システ
ムは、瓶を支持するための支持テーブルと、前記支持テ
ーブルを回転させる回転駆動機構と、焦点深度を前記支
持テーブル上の瓶の内面に合わせて配備されるシャッタ
付きの撮像手段と、前記支持テーブルを撮像手段に対し
て昇降させて両者の上下方向における相対位置関係を変
更する昇降駆動手段と、前記回転駆動機構および昇降駆
動機構を制御して前記撮像手段の視野に含まれる瓶内面
の領域を連続的に変化させ、異なる領域毎の画像データ
を順次処理して前記瓶の内面状態を示すデータを生成す
る制御手段とを具備している。
【0010】請求項2の瓶検査システムでは、上記請求
項1の構成において、前記撮像手段として、所定の時間
間隔毎に動作して静止画像を出力する構成のものを導入
し、前記制御手段に、前記回転駆動機構および昇降駆動
機構のそれぞれについて、瓶の大きさと前記撮像手段の
動作間隔とに応じた駆動速度を示す制御テーブルを具備
させて、この制御テーブルのデータに基づき前記各駆動
機構を制御するように構成する。
【0011】請求項3の瓶検査システムは、請求項1と
同様の支持テーブル、回転駆動機構、撮像手段、昇降駆
動機構を備えるほか、前記支持テーブル上の瓶と撮像手
段とを視野内に含ませて設置される第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段の設置位置を調整するための位置調
整機構と、前記第2の撮像手段により撮像された画像デ
ータを用いて前記第1の撮像手段の視点から支持テーブ
ル上の瓶の内面までの距離を計測し、前記位置調整機構
にこの計測結果に基づく所定の動作量を与えて第1の撮
像手段の設置位置を調整する位置制御手段と、前記位置
制御手段の制御下で前記回転駆動機構および昇降駆動機
構を制御して前記第1の撮像手段の視野に含まれる瓶内
面の領域を連続的に変化させ、異なる領域毎の画像デー
タを順次処理して前記瓶の内面状態を示すデータを生成
する制御手段とを具備している。
【0012】
【作用】シャッタ付きの撮像手段を、その焦点深度を回
転テーブル上の瓶の内面に合わせて配備することによ
り、撮像手段は瓶の外側から内面を透視した状態を示す
静止画像データを作成する。この状態で回転駆動機構お
よび昇降駆動機構を制御して撮像手段の視野に含まれる
瓶内面の領域を連続的に変化させながら、異なる領域毎
の画像データを処理し、瓶の内面状態を示すデータを作
成するので、瓶の良否を判定するためのデータを自動的
かつ短時間で取得することが可能となる。
【0013】請求項2の発明では、所定の時間間隔毎に
動作して静止画像データを出力する撮像手段を導入する
とともに、各駆動機構について、制御テーブルより前記
撮像手段の動作間隔と検査対象の瓶の大きさとに基づく
駆動速度を取り出して制御を実施するので、各撮像動作
毎に瓶内面の異なる部分が連続的に撮像されるように制
御して、瓶の内面状態を的確に表すデータを作成するこ
とができる。
【0014】請求項3の発明では、第2の撮像手段より
得られた画像データにより第1の撮像手段の視点から支
持テーブル上の瓶の内面までの距離を計測して、第1の
撮像手段の位置を調整しつつ上記と同様の処理を実施す
るので、瓶径に歪みがあっても、内面状態が適切に反映
された画像データを取得できる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる瓶検査
システムの概略構成を示す。この瓶検査システムは、外
部から内面の状態を透視可能な透明または半透明の瓶を
検査するためのもので、成形工程を経て形成された瓶2
を支持するための支持テーブル1,この支持テーブル1
を回転させるための回転駆動機構3A,支持テーブル1
を昇降させるための昇降駆動機構3B,2台のCCDカ
メラC1,C2(以下単に「カメラC1,C2」とい
う),各カメラC1,C2からの画像データの処理など
を実施するための2台の制御装置4,5などを構成とし
て含んでいる。
【0016】前記回転駆動機構3A,昇降駆動機構3B
は、それぞれサーボモータM1,M2(以下単に「モー
タM1,M2」という)を駆動源として具備している。
各モータM1,M2は、ともに第1の制御装置4による
制御下で駆動して、前記支持テーブル1の回転および昇
降を同時に進行させる。
【0017】第1のカメラC1は、支持テーブル1上の
瓶2の内面状態を観測するためのもので、その光軸Pを
支持台1上の所定位置に向けた状態で配備される。ここ
で用いられるカメラC1は、自動シャッタ機構により所
定時間毎に自動的に撮像動作を実施して(ここでは0.
4msec毎に動作するものを用いる)、静止画像データを
生成するもので、カメラC1の撮像動作に応じて前記回
転,昇降の各駆動機構3A,3Bを駆動することによ
り、撮像動作毎にカメラC1の視野には瓶2の内周面の
異なる領域が含まれるように設定される。こうして得ら
れた各静止画像は、順次第1の制御装置に取り込まれ、
後記する方法により、瓶内周面の微粒子の付着状況を判
定するためのデータ(以下「判定データ」という)に編
集される。
【0018】なおこのカメラC1は、検査対象の瓶1の
厚みに応じて焦点位置を調整する機構を具備するととも
に、後記するように、図中のモータM3を駆動源とする
位置調整機構により、前後方向に移動可能に配備される
ことにより、常に焦点深度が検査対象の瓶の内面に合わ
せた状態になるように、その位置が調整される。
【0019】第1の制御装置4は、制御処理部6,シー
ケンスコントローラ7,モータ駆動部8a,8bなどに
より構成される。制御処理部6は、前記カメラC1から
のアナログ量の画像データをディジタル量に変換するた
めのA/D変換回路や、変換処理後のディジタル画像,
後記する制御テーブル,処理結果などを記憶するための
メモリ,制御主体となるCPUなどを備え、CPUは、
メモリ内に組み込まれた制御プログラムに基づき、取り
込まれた画像データを処理して前記判定データを編集し
たり、前記各モータM1,M2の回転速度を決定するな
どの処理を実施する。
【0020】シーケンスコントローラ7には、各モータ
M1,M2を駆動するのに必要な制御手順を示すプログ
ラムがセットされており、制御処理部6のCPUより回
転速度の決定値を得ると、各モータM1,M2毎に決定
された回転速度を実現するための動作量の目標値を設定
する。これら目標値は、一旦制御処理部6にフィードバ
ックされて確認がとられた後、シーケンスコントローラ
7より、プログラムされた手順に基づき各モータM1,
M2を駆動するための制御信号が出力される。これら制
御信号は、モータ駆動部8a,8bにより増幅され、各
モータM1,M2へと与えられる。
【0021】この実施例では、検査対象の瓶2の内周面
に対し、カメラC1の毎撮像時の視野に含まれる領域が
螺旋状にかつ連続した状態で変化するように、各モータ
M1,M2の回転速度を設定して、瓶2の内周面全体を
もれなくかつ重複することなく観測するようにしてい
る。この場合、検査対象の瓶の大きさが変化すると、モ
ータM1,M2の回転速度も変更する必要があるため、
制御処理部6のメモリ内には、あらかじめ、各モータM
1,M2毎に、瓶の大きさに応じた回転速度を示す制御
テーブルがセットされている。
【0022】図2(1)は、第1のモータM1に対する
制御テーブルの設定例を、図2(2)は、第2のモータ
M2に対する制御テーブルの設定例をそれぞれ示すもの
で、いずれも、瓶の直径(単位はmm)の変化に応じて上
記した条件でカメラC1の視野に含まれる領域を変化さ
せるのに必要なモータM1,M2の回転速度(単位はRP
M )が設定されている。なお図示例の設定値は、いずれ
も、カメラC1の視野に含まれる瓶2の内周面の領域
が、縦1.6mm,横2.1mmの大きさになるように設定
したときのものである。
【0023】ところで成形加工された瓶2は、一般に完
全な真円とはならないため、瓶2の回転および昇降動作
に伴って、カメラC1の視点から瓶2の内周面までの距
離は微妙に変動する。しかしながらカメラC1は瓶2の
外側から内面を透視する形で瓶2の内周面にかかる画像
データを生成するためのであるので、精度の良い画像を
得るためには、瓶2の回転昇降時に、常に瓶2の内周面
がカメラC1の焦点深度に対応するように、カメラC1
の視点から瓶2の内周面までの距離を所定の基準値付近
に保つ必要がある。
【0024】前記第2のカメラC2,モータM3,およ
び第2の制御装置5は、カメラC1の撮像動作が上記の
条件を満たす状態で行われるように、カメラC1の前後
方向の位置を調整するために用いられる。
【0025】第2のカメラC2は、その光軸Qを第1の
カメラC1の光軸Pに直交させ、かつカメラC1と瓶2
のカメラC1側の外周部とが視野内に含まれるように、
その位置が調整される。なおこのカメラC2は、第1の
カメラC1の撮像動作に所定時間だけ先立つタイミング
で動作し、前記視野内の静止画像データを出力する。
【0026】第2の制御装置5は、前記第1の制御装置
4と同様の構成の制御処理部9,シーケンスコントロー
ラ10,モータ駆動部11などにより構成される。制御
処理部9は、前記カメラC2からの静止画像データを入
力して、その画像上のカメラC1と瓶2との位置からカ
メラC1のレンズ先端部より瓶2の周壁部までの距離
(図1中、点M,N間の距離)を算出し、さらにその算
出値,カメラC1の焦点距離などのパラメータ,検査対
象の瓶2の厚みにかかるデータなどを用いて、カメラC
1の視点から瓶の内周面までの距離を算出する。ついで
制御処理部9は、この距離を前記した基準値と比較し、
両者が合致しない場合には、現在の距離を補正するため
のカメラC1の移動量および移動方向を決定して、シー
ケンスコントローラ10に出力する。
【0027】シーケンスコントローラ10は、制御処理
部9から与えられた決定値に応じてカメラC1をその動
作時までに補正位置に移動させるために必要なモータM
3の動作量を設定する。この動作量の目標値が制御処理
部9にフィードバックされて確認がなされると、シーケ
ンスコントローラ10は、プログラムされた手順に基づ
き動作して、モータM3に対する制御信号を出力する。
この制御信号はモータ駆動部11で増幅された後、前記
モータM3へと与えられてカメラC1の位置調整機構が
駆動し、カメラC1の撮像動作時の設置位置が調整され
る。
【0028】図3および図4は、前記支持テーブル1の
回転駆動機構3Aおよび昇降駆動機構3Bの具体的な構
成であって、図3は支持テーブル1を最大下降位置まで
下降させた状態を、図4は支持テーブル1を最大上昇位
置まで上昇させた状態を、それぞれ示す。
【0029】図中、12は支持テーブル1の取付フレー
ムを、13はこの取付フレーム12を支持するための基
台フレームをそれぞれ示すもので、前記支持テーブル1
は、取付フレーム12の上板12aの面上に軸支され
る。さらにその連結軸26は、上板12aの内側で、カ
ップリング14を介して前記モータM1に連結されてお
り、これら連結軸26,カップリング14,モータM1
により支持テーブル1の回転駆動機構3Aが形成され
る。
【0030】一方、昇降駆動機構3Bは、基台フレーム
13内部に配備されるモータM2と、このモータM2の
回転力を受けるボールねじ16とにより構成される。前
記ボールねじ16は、そのねじ軸16aが基台フレーム
13の上板13aを挿通し、かつナット17が基台フレ
ーム13内部に位置する状態で配備される。モータM2
のモータ軸には、ローラ18が取り付けられ、さらにロ
ーラ18と前記ナット17との間に無端ベルト19が配
備される。
【0031】前記取付フレーム12の下板12bは、上
板12aよりも横幅方向に長く形成され、その下面中央
部には、連結部材15を介して前記ねじ軸16aの先端
部が固定される。これにより前記モータM2の正逆駆動
によりナット17が回転してねじ軸16aを上下動させ
たとき、取付フレーム12は、基台フレーム13上で、
前記支持テーブル1を支持した状態で上昇または下降す
ることになる。
【0032】なお取付フレーム12の下板12bの下面
両端部には、取付フレーム12を水平方向に安定して支
持するための一対の支持棒20a,20bが、それぞれ
取付部材21a,21bを介して装着される。これらの
支持棒20a,20bは、それぞれ軸受22a,22b
を介して前記基台フレーム13の上板13aに挿通さ
れ、取付フレーム12の昇降動作に応じて基台フレーム
13内を上下動する。
【0033】取付フレーム12の最終上昇位置,最終下
降位置には、それぞれリミットスイッチ23,24が配
備される。これらリミットスイッチ23,24は、それ
ぞれ取付フレーム12の下板12bの端部に押されてオ
ン動作するもので、その検知信号は前記第1の制御装置
4のシーケンスコントローラ7に入力され、モータM
1,M2への制御信号の出力を停止させる。
【0034】上記構成において、所定の製瓶ラインで生
成された瓶の検査を行う場合、オペレータは、まず図示
しない入力部より、検査対象の瓶の直径,厚み,検査対
象の瓶の数などのデータを入力する。第1の制御装置4
の制御処理部6は、この瓶の直径の入力データをもって
前記図2の制御テーブルを参照し、各モータM1,M2
に対し、カメラC1の視野に含まれる瓶内面の領域を連
続的に変化させるための回転速度を設定する。また第2
の制御装置5の制御処理部6は、瓶2の厚みの入力デー
タを取り込んで、前記したカメラC1の視点から瓶2の
内面までの距離を算出するためのパラメータとして設定
する。
【0035】前記回転昇降機構3の取付フレーム12
は、初期状態では図3に示した最大下降位置に位置決め
されており、最初の検査対象の瓶2が支持テーブル1上
にセットされて開始操作が行われると、シーケンスコン
トローラ7より各モータM1,M2に対し、設定された
目標値に応じた制御信号が出力される。これにより支持
テーブル1は、瓶2を支持した状態で回転しつつ上昇
し、第1の制御装置4による位置調整下で、カメラC1
の視野に含まれる瓶内面の領域を各撮像動作毎に連続す
るように螺旋状に変化させる。カメラC1により毎時得
られる異なる領域毎の静止画像データは、制御装置4へ
と入力され、制御処理部6において、判定データを作成
するための一連の処理が実施される。
【0036】つぎに制御装置4の制御処理部6における
処理方法について説明する。まず制御処理部6は、取り
込んだ画像データをディジタル変換した後、各画素のデ
ィジタル値を所定のしきい値により2値化処理し、背景
となる瓶内面の部分を白画素、瓶に付着した微粒子の画
像を黒画素とする2値画像を生成する。
【0037】ついで制御処理部6は、前記2値画像上の
各微粒子に対し、図5に示すように、すべての構成画素
を含む外接矩形25を設定し、その矩形の大きい方の辺
の長さ(図示例では縦方向の辺の長さd)の画素数を微
粒子の大きさとして認識する。さらに制御処理部6は、
各微粒子毎の認識結果を用いて画像内で最も大きなサイ
ズの微粒子を特定し、その外接矩形25の辺長さを実際
の大きさに換算する。
【0038】同様にしてカメラC1からの画像データが
取り込まれる毎に、その画像内で最も大きな微粒子の大
きさが算出され、制御処理部6内のメモリに蓄積され
る。こうしてすべての瓶の検査が終了すると、制御処理
部6は、それまでの蓄積データから図6に示すようなヒ
ストグラムを作成するとともに、粒子の大きさの平均
値,標準偏差などを算出し、その結果を図示しないモニ
タなどに出力する。
【0039】なおこの実施例では、瓶の良否を判定する
ためのデータとして、瓶内面における微粒子の付着状態
を採用しているが、その他、瓶内面の傷や気泡の有無な
どを判定データとして採用することも可能である。
【0040】またこの実施例では、微粒子の外接矩形の
大きさにより粒子の大きさを認定しているが、これに限
らず、微粒子の構成画素数から粒子の面積を算出するよ
うにしてもよい。またこの実施例では、画像内で最も大
きな微粒子のデータを採用するようにしているが、1つ
の画像につき、所定値以上の大きさを有する微粒子を抽
出し、それらすべての微粒子のデータを採用するように
しても良い。また必ずしも微粒子の大きさを判定データ
とする必要はなく、例えば、画像内に抽出された微粒子
の数をもって判定データとしても良い。
【0041】さらに上記の実施例では、各瓶毎の微粒子
の付着状態について、統計的に処理して得られた判定デ
ータを、モニタなどに出力するようにしているが、この
判定データについて経験的に良品と見なされる基準値を
設定して制御処理部6のメモリ内に登録すれば、検査対
象の良否を自動的に判別することも可能である。この場
合、個々の検査対象毎に良否判定を行うように設定すれ
ば、検査終了後、直ちに良品と不良品とを分別して処理
することができ、瓶製造現場における作業効率を一段と
高めることができる。
【0042】
【発明の効果】この発明は上記の如く、検査対象の瓶に
対し、撮像手段を、その焦点深度を瓶の内面に合わせて
配備すると共に、撮像手段の視野に含まれる瓶内面の領
域が連続的に変化するように、瓶と撮像手段との位置関
係を調整しながら撮像を行わせ、異なる領域毎の画像デ
ータを順次処理して瓶の内面状態を示すデータを作成す
るので、熟練者を必要とせずに、瓶の良否を判定するた
めのデータを自動的かつ短時間で取得することができ、
検査効率を大幅に向上できる。しかも多数の瓶を検査対
象として、瓶の内面状態を具体的な数値で表すことがで
きるので、信頼性の高い検査を実施することができる。
【0043】請求項2の発明では、所定の時間間隔毎に
撮像動作を行って静止画像データを出力する撮像手段を
導入するとともに、回転,昇降の各駆動機構について、
制御テーブルより前記撮像手段の動作間隔と検査対象の
瓶の大きさとに基づく駆動速度を取り出して制御を実施
するので、各撮像動作毎に瓶内面の異なる領域が連続的
に撮像されるように制御して、瓶の内面状態を的確に示
すデータを作成することができ、高精度の検査が可能と
なる。
【0044】請求項3の発明では、第2の撮像手段によ
り得られた画像データにより第1の撮像手段の視点から
支持テーブル上の瓶の内面までの距離を計測して、第1
の撮像手段の位置を調整しつつ請求項1または2と同様
の処理を実施するので、瓶径に歪みがあっても、瓶の内
面状態が的確に反映された画像データを取得して、信頼
度の高い検査を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる瓶検査システムの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】回転昇降機構の各モータに対する制御テーブル
の具体例を示す説明図である。
【図3】支持テーブルおよびその回転昇降機構の構成例
を示す正面図である。
【図4】支持テーブルおよびその回転昇降機構の構成例
を示す正面図である。
【図5】画像データの処理方法の具体例を示す説明図で
ある。
【図6】微粒子の付着状態を示すヒストグラムを示す説
明図である。
【符号の説明】
1 回転テーブル 2 瓶 3A 回転駆動機構 3B 昇降駆動機構 4,5 制御装置 C1,C2 カメラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形された瓶の内面状態により瓶の良否
    を判定するシステムにおいて、 瓶を支持するための支持テーブルと、 前記支持テーブルを回転させる回転駆動機構と、 焦点深度を前記支持テーブル上の瓶の内面に合わせて配
    備されるシャッタ付きの撮像手段と、 前記支持テーブルを撮像手段に対して昇降させて両者の
    上下方向における相対位置関係を変更する昇降駆動手段
    と、 前記回転駆動機構および昇降駆動機構を制御して前記撮
    像手段の視野に含まれる瓶内面の領域を連続的に変化さ
    せ、異なる領域毎の画像データを順次処理して前記瓶の
    内面状態を示すデータを生成する制御手段とを具備して
    成る瓶検査システム。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段は、所定の時間間隔毎に動
    作して静止画像を出力し、 前記制御手段は、前記回転駆動機構および昇降駆動機構
    のそれぞれについて、瓶の大きさと前記撮像手段の動作
    間隔とに応じた駆動速度を示す制御テーブルを具備し、
    この制御テーブルのデータに基づき前記各駆動機構を制
    御する請求項1に記載された瓶検査システム。
  3. 【請求項3】 成形された瓶の内面状態により瓶の良否
    を判定するシステムにおいて、 瓶を支持するための支持テーブルと、 前記支持テーブルを回転させる回転駆動機構と、 焦点深度を前記支持テーブル上の瓶の内面に合わせて配
    備されるシャッタ付きの第1の撮像手段と、 前記支持テーブルを第1の撮像手段に対して昇降させて
    両者の上下方向における相対位置関係を変化させる昇降
    駆動機構と、 前記支持テーブル上の瓶と第1の撮像手段とを視野内に
    含ませて設置される第2の撮像手段と、 前記第1の撮像手段の設置位置を調整するための位置調
    整機構と、 前記第2の撮像手段により撮像された画像データを用い
    て前記第1の撮像手段の視点から支持テーブル上の瓶の
    内面までの距離を計測し、前記位置調整機構にこの計測
    結果に基づく所定の動作量を与えて第1の撮像手段の設
    置位置を調整する位置制御手段と、 前記位置制御手段の制御下で前記回転駆動機構および昇
    降駆動機構を制御して前記第1の撮像手段の視野に含ま
    れる瓶内面の領域を連続的に変化させ、異なる領域毎の
    画像データを順次処理して前記瓶の内面状態を示すデー
    タを生成する制御手段とを具備して成る瓶検査システ
    ム。
JP20540597A 1997-07-14 1997-07-14 瓶検査システム Pending JPH1137952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20540597A JPH1137952A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 瓶検査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20540597A JPH1137952A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 瓶検査システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1137952A true JPH1137952A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16506302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20540597A Pending JPH1137952A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 瓶検査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1137952A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049766A1 (ja) 2005-10-28 2007-05-03 Nippon Sheet Glass Company, Limited シェードバンド付き合わせガラス
JP2021021743A (ja) * 2020-10-29 2021-02-18 博次 亀田 容器検査装置
EP3916379A1 (en) * 2020-05-29 2021-12-01 Becton Dickinson France Method for inspecting a medical container and system used therefor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049766A1 (ja) 2005-10-28 2007-05-03 Nippon Sheet Glass Company, Limited シェードバンド付き合わせガラス
EP3916379A1 (en) * 2020-05-29 2021-12-01 Becton Dickinson France Method for inspecting a medical container and system used therefor
WO2021239927A1 (en) * 2020-05-29 2021-12-02 Becton Dickinson France Method for inspecting a medical container
JP2021021743A (ja) * 2020-10-29 2021-02-18 博次 亀田 容器検査装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102351528B1 (ko) 기판 처리 장치의 관리 방법, 및 기판 처리 시스템
US7430049B2 (en) Method and device for analyzing the surface of a substrate
EP3961554A1 (en) Automatic detection device and detection method for roller surface of roller press
JPH11242000A (ja) セラミックス管の検査方法,その装置及び検査システム
JP2002513927A (ja) 移動コンベヤ上の物品の検査のために像を取得するシステムおよび方法
CN108489986A (zh) 一种增材制造在线检测及修复方法
CN106855677A (zh) 动态式自动追焦系统
JPH1137952A (ja) 瓶検査システム
JPH06160066A (ja) 外観検査装置
JPH04348050A (ja) 材料表面検査装置
JP3513903B2 (ja) 検査装置及びその方法
CN213903347U (zh) 一种贴片表观在线检测设备
JP2818441B2 (ja) 折曲加工装置
JP2002303581A (ja) パネル検査装置及びパネル検査方法
KR100833904B1 (ko) 웨이퍼의 결함 탐지방법 및 장치
JPH06281588A (ja) 曲面を有する透明物体の微小欠点検査方法
JP2007198762A (ja) 欠陥検出方法および欠陥検出装置
JPS6375507A (ja) くぼみ穴測定方法及び装置
JPH1183754A (ja) リードフレーム検査装置
CN218835235U (zh) 一种无菌敷贴检测设备
JPH08122726A (ja) 液晶パネル検査装置
JP2000021851A (ja) イオンミリング装置およびイオンミリングの終点検出方法
JP2001281099A (ja) 光学素子成形装置
JP2001074433A (ja) ステント外周面の検査方法およびその装置
JP2003107012A (ja) シール部材外観検査装置及び検査方法