JPH08122726A - 液晶パネル検査装置 - Google Patents

液晶パネル検査装置

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JPH08122726A
JPH08122726A JP25645094A JP25645094A JPH08122726A JP H08122726 A JPH08122726 A JP H08122726A JP 25645094 A JP25645094 A JP 25645094A JP 25645094 A JP25645094 A JP 25645094A JP H08122726 A JPH08122726 A JP H08122726A
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JP
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liquid crystal
crystal panel
light source
surface light
image pickup
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JP25645094A
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Sachikuni Takahashi
祐邦 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶パネルの機種ごとに面光源を変える必要
性をなくすとともに、より高性能な検査を可能にし、さ
らに、高精細な液晶パネルや表示解像度の高い液晶パネ
ルを対象とする場合でも、欠陥判定レベルの再設定の必
要性をなくす。 【構成】 撮像カメラ10と面光源30とを両者間に液
晶パネル20を挟む状態で相対する位置で向き合う状態
に配置した上で、撮像カメラ10と面光源30とを連結
枠体72を介して一体化し、連結枠体72をXYZテー
ブル71で移動可能にしてある。演算処理部54によっ
てXYZテーブル駆動部70と面光源調整部31を制御
するが、液晶パネル20に対する輝度がZテーブルの移
動によっても一定となるように、両者の制御量の間に相
関をもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネルに対してそ
の裏側から光を照射する面光源と、検査用パターンが表
示された液晶パネルの所定の撮像領域をその表側から撮
像する撮像カメラとを備えた液晶パネル検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに商品化されているカラー液晶
テレビやOA用ディスプレイなどの液晶表示装置は、一
般的に液晶表示素子と液晶駆動回路とバックライトなど
から構成されている。
【0003】ところで、液晶表示装置を正常に動作させ
るためには、あらかじめ、表示装置として組み立てられ
る前に、液晶パネルを実際に点灯して動作チェックを行
い、欠陥がないかどうかを検査する必要がある。
【0004】従来において、液晶パネルの線欠陥、点欠
陥、ムラなどの表示欠陥を検査するのは人間による目視
検査によってであり、このため検査精度、検査品質等に
問題があった。
【0005】そこで、図6に示すように、撮像カメラ1
0により液晶パネル20において検査する撮像領域21
を撮像し、撮像した映像に画像処理を実行し、自動的に
欠陥部分を検出・判定するように構成した液晶パネル検
査装置が開発された。
【0006】液晶パネル20の表側の位置に撮像カメラ
10が配置され、この撮像カメラ10には液晶パネル2
0と平行面移動を行うためのXYテーブル81が取り付
けられている。XYテーブル81を駆動するためのXY
テーブル駆動部80は、判定部50における演算処理部
54の出力を受け、XYテーブル81を介して撮像カメ
ラ10を液晶パネル20の任意の位置へ移動させる。液
晶パネル20の裏側の位置には液晶パネル20の全面を
均一に照射する面光源30aが配置されている。この面
光源30aの面積は検査対象の液晶パネル20よりも大
きくなっている。
【0007】撮像カメラ10を液晶パネル20において
検査する撮像領域21に移動する。
【0008】演算処理部54は液晶パネル駆動部55を
介して液晶パネル20に検査用パターンを表示する。そ
して、撮像カメラ10によりその撮像領域21を撮像
し、その映像アナログ信号をA/D変換部51によりデ
ィジタル信号に変換し、あらかじめ決められたシーケン
スに基づいて画像メモリ52に格納する。格納された画
像データを画像処理部53で処理した後、演算処理部5
4においてあらかじめ入力されている欠陥判定レベルと
比較し、欠陥の有無の検出および良品/不良品の判定を
行う。以上の動作を、液晶パネル20の全表示領域にわ
たる検査が終了するまで繰り返す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
液晶パネル検査装置においては、液晶パネル20の全面
にわたって同じ条件で高精度の検査を行うためには、面
光源30aにおいて一定均一な輝度分布が要求される。
しかしながら、液晶パネル20よりも大きな面積をもつ
面光源30aの輝度分布を一定均一にすることは困難で
あり、しかも開発コストがかかる。さらに、より大型の
液晶パネル20の検査を行う場合、面光源30aを新た
に開発しなければならない。交換・調整の作業も必要と
なる。
【0010】また、高精細な液晶パネルや表示解像度の
高い液晶パネルの検査を行う場合には、撮像領域21を
小さくして撮像カメラ10の解像度を上げるために、市
販のズームアップ可能なレンズを使用することで、撮像
カメラ10と液晶パネル20との間の距離を変えずに解
像度を変更できる。しかし、一般的にズームアップレン
ズを用いた場合は解像度は低く、収差が大きい等の問題
点があり、精度を要求する自動検査への適用ができな
い。そこで、撮像カメラ10を液晶パネル20に近づけ
る作業が必要となるが、撮像カメラ10と面光源30a
との位置関係が変化し、撮像される画像データの値も変
わるため、欠陥判定レベルも新たに設定し直す必要があ
る。
【0011】そして、このような作業のため、生産ライ
ンが長時間にわたって止まり、生産コストの上昇を招く
結果となっている。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、液晶パネルの機種ごとに面光源を変
える必要性をなくすとともに、より高性能な検査を可能
にすることを目的としており、さらに、高精細な液晶パ
ネルや表示解像度の高い液晶パネルを対象とする場合で
も、欠陥判定レベルの再設定の必要性をなくすことを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
液晶パネル検査装置は、液晶パネルに対してその裏側か
ら光を照射する面光源と、検査用パターンが表示された
液晶パネルの所定の撮像領域をその表側から撮像する撮
像カメラとを備えた液晶パネル検査装置において、前記
撮像カメラと前記面光源とを相対する位置で向き合う状
態に配置し、これら撮像カメラと面光源とを連結枠体を
介して一体化し、この連結枠体をXYZテーブルで移動
可能に構成したことを特徴とするものである。
【0014】本発明に係る請求項2の液晶パネル検査装
置は、上記請求項1において、XYZテーブルはXYZ
テーブル駆動部によって駆動されるように構成され、面
光源は面光源調整部によってその輝度が調整されるよう
に構成され、前記XYZテーブル駆動部および面光源調
整部を制御する演算処理部は面光源による液晶パネルに
対する輝度がZテーブルの移動に対して一定になるよう
に面光源調整部の調整量を制御するように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1の液晶パネル検査装置においては、面
光源が連結枠体を介して撮像カメラと一体化されてお
り、撮像カメラのXYZ方向移動に伴って面光源も同方
向に同量だけ随伴移動するから、面光源としては面積の
小さなもので足り、その小型化によって面光源を高精度
な輝度分布をもつものに構成でき、液晶パネルの高性能
な検査が可能となる。また、液晶パネルの機種ごとに面
光源を変える必要性をなくせる。
【0016】請求項2の液晶パネル検査装置において
は、Zテーブルの移動によって面光源と液晶パネルとの
距離が変わり液晶パネルの輝度が変わろうとするが、演
算処理部が輝度を一定に保つように面光源調整部の調整
量を制御するから、高精細な液晶パネルや表示解像度の
高い液晶パネルを対象とする場合でも、欠陥判定レベル
を再設定する必要性がない。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る液晶パネル検査装置の一
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は実施例の液晶パネル検査装置の概略
構成図である。液晶パネル20の表側の位置には、液晶
パネル20の任意の撮像領域21を撮像する撮像カメラ
10が配置されている。この撮像カメラ10は、例えば
市販されている白黒用の2次元のCCD(固体撮像素
子)カメラやカラーCCDカメラ等からなり、撮像領域
21の画像データを所定のタイミングで後述する判定部
50に一般的なアナログ映像信号(例えばNTSC方
式)を出力するような構成となっている。この撮像カメ
ラ10のレンズのフォーカス・絞りを自動的に調整する
ため、フォーカス・絞り調整部11に接続している。液
晶パネル20と撮像カメラ10との距離に応じてフォー
カスを最適位置に合わすよう演算処理部54であらかじ
めプログラミングされており、所定のタイミングで実行
される。また、液晶パネル20に表示される検査用パタ
ーンに応じて絞りを最適位置に合わすよう演算処理部5
4にあらかじめプログラミングされており、所定のタイ
ミングで実行される。例えば、高輝度パターンでは絞り
を閉じ、低輝度パターンでは絞りを開く。
【0019】液晶パネル20の裏側の位置には面光源3
0が撮像カメラ10の真下に向き合う状態で配置されて
おり、この状態で撮像カメラ10と面光源30とは連結
枠体72を介して一体的に連結されている。面光源30
は、例えば蛍光灯やハロゲンランプ等からなり、撮像領
域21を均一輝度で照射するように工夫されている。
【0020】例えば、照射面の輝度分布が均一となるよ
うに製作された拡散板で覆っている。
【0021】面光源30は面光源調整部31に接続され
ており、最適輝度に合わすように演算処理部54であら
かじめプログラミングされており、所定のタイミングで
実行される。例えば、後述するXYZテーブル71のZ
テーブルを使用して面光源30を液晶パネル20に近づ
けたとき、液晶パネル20の撮像領域21での輝度値が
高くなるため、演算処理部54から面光源調整部31へ
輝度値を下げるように制御する。このため、あらかじ
め、面光源30と液晶パネル20との距離に対する撮像
領域21での実測輝度値とその面光源調整部31用の制
御データを演算処理部54にもたせている。
【0022】撮像カメラ10と面光源30とを一体化す
る連結枠体72を例えばコの字形にして、液晶パネル2
0がコの字の間に挟まる状態で取り付けてある。液晶パ
ネル20は図外の搬送位置決め機構で把持されており、
液晶パネル20の電極部(図示せず)に後述する液晶パ
ネル駆動部55が電気的に接続されている。例えば、液
晶パネル20が搬送入・位置決めされた後、プローブで
液晶パネル20の電極部にコンタクトし、液晶パネル2
0を点灯可能とする。
【0023】撮像カメラ10と面光源30を一体化した
連結枠体72は、液晶パネル20と面平行に移動自在
で、かつ垂直方向にも移動自在である。XYZテーブル
71は、演算処理部54からの出力を受けてXYZテー
ブル駆動部70により任意の位置へ移動する。
【0024】連結枠体72は、例えば図4に示すよう
に、連結枠体72における撮像カメラ10と面光源30
の支持部のそれぞれに、液晶パネル20のサイズに応じ
て長手方向に伸縮する伸縮部分aを取り付けることも考
えられる。また、図5のように、連結枠体72を片持ち
梁に代えて、両持ち梁とし、強度を上げることも可能で
ある。
【0025】XYZテーブル71は、ボールネジやスラ
イドテーブル等を使用した3軸の直交度をもつ機構で構
成されており、XYZテーブル駆動部70のモーターに
連結されて可動するようになっている。XYZテーブル
駆動部70は、モーターおよびモータードライブ回路等
で構成されており、演算処理部54からのディジタル信
号の入力でモータードライブ回路はモーターを駆動し、
XYZテーブル71を任意の位置に移動させる。モータ
ードライブ回路にモーターコントロール回路を追加し、
演算処理部54からのコントロールの一部を負担する場
合もある。
【0026】液晶パネル20は、検査用パターンを表示
するために液晶パネル駆動部55に接続されている。検
査用パターンは演算処理部54にあらかじめプログラミ
ングされており、所定の検査タイミングで液晶パネル駆
動部55に指示し、液晶パネル20に検査用パターンを
表示させる。液晶パネル駆動部55は、液晶パネル20
とのインターフェイス回路とドライブ回路で構成されて
いる。
【0027】判定部50は、マイクロコンピュータを主
構成とする回路であって、撮像カメラ10の映像アナロ
グ信号出力をディジタル信号へ変換するA/D変換部5
1、そのディジタル信号をあらかじめ決められたシーケ
ンスで格納する画像メモリ52、その画像データから特
徴データを抽出する画像処理部53およびその特徴デー
タから欠陥の有無の判定を行う演算処理部54とから構
成されている。
【0028】A/D変換部51では、例えば、撮像カメ
ラ10の映像信号を512×480×8ビット(256
階調)のディジタル値に変換し、画像メモリ52に格納
する。また、カラーの撮像カメラの場合、R,G,Bそ
れぞれにつき512×480×8ビットのディジタル値
に変換され、画像メモリ52に格納される。
【0029】上記のとおり、画像メモリ52は、1画像
当たり512×480×8ビットに相当するRAMで構
成されており、後述する画像処理部53で使用するため
に必要な画像メモリを複数(例:512×480×8ビ
ット×8枚)有している。
【0030】上記のとおり、撮像カメラ10の映像信号
を512×480のディジタル値に変換するため、撮像
領域21が大きくなれば画像分解能が小さくなり、逆に
撮像領域21が小さくなれば画像分解能は大きくなる。
そこで、液晶パネル20の表示分解能(例:640×4
80や1024×768など)や欠陥サイズ等から画像
分解能すなわち撮像領域21のサイズが決まる。ただ
し、撮像領域21のサイズは小さくなればなるほど、液
晶パネル1枚当たりの撮像領域21の数は増える。
【0031】効率良く検査するために、XYZテーブル
71のZ方向移動、すなわち撮像カメラ10と液晶パネ
ル20との間の距離の調整により、撮像領域21のサイ
ズを変えて検査する。例えば、大きな撮像領域21で検
査した結果、欠陥と疑わしいものが検出された場合に
は、再度、より小さな撮像領域21で検査することで、
高速でしかも信頼性の高い検査が可能となる。この場
合、撮像カメラ10のフォーカス・絞り調整部11と面
光源30の面光源調整部31とで安定した映像が得られ
るように、あらかじめ演算処理部54にプログラミング
されており、撮像カメラ10の再調整や欠陥判定レベル
(しきい値)の変更の必要がなく、検査が容易となる。
【0032】上記のとおり、画像メモリ52には液晶パ
ネル20の画像データが取り込まれ、格納された画像デ
ータはあらかじめ画像処理部53に登録されている画像
処理アルゴリズムに従って処理され、特徴データが抽出
される。この特徴データのみでは判定が困難であれば、
撮像条件を変え、再度液晶パネル20の画像データを取
り込み、上記と同様または別の画像処理アルゴリズムに
従って処理し、特徴データを追加する。画像処理アルゴ
リズムのプログラムは演算処理部54から容易に変更・
修正が可能となっている。このようにして得られた特徴
データに対して演算処理部54により必要な計算を施
し、欠陥判定レベルに基づいて欠陥の有無の判定を行
う。
【0033】画像処理部53は、市販の画像処理専用の
回路、CPU、DSP、RAM等で構成されており、大
量の画像データに対して高速に必要な計算を施すことが
できるように工夫されている。そのため、一般的に後述
する演算処理部54からの画像処理シーケンス(プログ
ラム)をあらかじめCPUで受け取り、画像処理専用回
路やDSP等で必要な処理を任意のタイミングで施す。
【0034】図2は演算処理部54の一般的な構成を示
すブロック図である。演算処理部54は、CPU(中央
演算処理部)541、CPU用のメモリ542、ディス
プレイやディスプレイコントローラ等からなる表示部5
43、ハードディスクやフロッピーディスク等からなる
外部記憶部544、キーボードやマウスやパラレルI/
Oインターフェイス等からなる入出力部545、RS−
232Cインターフェイス等からなる通信部546で構
成されている。上記の各部はシステムバスで結合されて
おり、CPU541によって管理されている。例えば、
画像処理部53への演算命令(プログラム)の出力や画
像処理結果である特徴データの入力や液晶パネル駆動部
55への出力やフォーカス・絞り調整部11への出力や
面光源調整部31への出力は入出力部545を介して行
われ、XYZテーブル駆動部70の制御は通信部546
を介して行われる。
【0035】次に、上記のように構成された液晶パネル
検査装置の動作を説明する。
【0036】まず、演算処理部54から液晶パネル駆動
部55を介して検査用パターンを液晶パネル20に表示
させる。検査用パターンは演算処理部54に何種類か用
意されており、最適な検査用パターンを選択するように
プログラミングされている。
【0037】例えば、輝度変化しない高輝度線欠陥を検
出する場合、液晶パネル20の全面が最低輝度となる黒
パターンを使用する。次に、これから検査する液晶パネ
ル20の情報から経験的に得られた最適な撮像条件を設
定するため、撮像カメラ10と液晶パネル20との距
離、および面光源30と液晶パネル20との距離をXY
Zテーブル71のZテーブルで調整する。この調整は演
算処理部54からXYZテーブル駆動部70を介して行
われる。同時に、演算処理部54からフォーカス・絞り
調整部11を介して撮像カメラ10のフォーカス・絞り
を最適に調整し、演算処理部54から面光源調整部31
を介して面光源30の輝度を最適に調整する。この作業
は、撮像領域21のサイズが常に一定で変化しなけれ
ば、検査開始前に行い、あとは省略可能となる。
【0038】撮像領域21に検査の対象となる液晶パネ
ル20の領域が入るようにあらかじめプログラミングさ
れた位置へ演算処理部54からXYZテーブル駆動部7
0を介してXYZテーブル71のXYテーブルを動か
す。動かし終わった時点で撮像カメラ10により液晶パ
ネル20の撮像領域21を撮像し、その映像アナログ信
号をA/D変換部51でディジタル信号に変換し、順次
に画像メモリ52に格納する。その画像データは画像処
理部53によって処理され、特徴データが抽出される。
【0039】画像処理部53における画像処理アルゴリ
ズムの一例を図3に示す。まず、撮像した検査画像のデ
ータを取り込み(S1)、フィルタリングする(S
2)。画像処理でのフィルタリングは周知の手法であっ
て、着目する点の濃度値をその点の周囲の濃度値で加減
乗除するもので、強調・平滑化などを行い、着目する点
の濃度値を明確にする。ここでは、平滑化フィルタによ
り高周波成分のノイズカットの後、強調フィルタなどに
よる欠陥部分の箇所のみを強調する。
【0040】S2で得られた画像をあらかじめ経験的に
得られた欠陥判定レベル(しきい値)で2値化する(S
3)。例えば、欠陥部分であると思われるしきい値以上
の部分を“1”に、そのほかの部分を“0”に変換す
る。S4では収縮、膨張などの画像処理でノイズ除去を
行う。S5でそれぞれの独立した連続領域ごとにラベル
付けを行い、S6ではラベル付けされた領域ごとに位置
・形状などの特徴データを求め、これを演算処理部54
に検出結果として転送し(S7)、表示欠陥部の有無の
判定を行う。判定は、検出された領域ごとの位置・形状
から判断する。例えば、水平または垂直の細長い形状と
して抽出された場合、これは線欠陥と判定する。
【0041】また、判定が困難なデータの場合、XYZ
テーブル71のZテーブルによって撮像カメラ10を液
晶パネル20に近づけ、その位置を再度、撮像領域21
を小さくし画像分解能を高くして、撮像し画像処理す
る。これにより、より精度の高い判定が可能となる。
【0042】さらに、ムラやニュートンリング縞などの
ようにある程度広い視野の方が処理しやすい欠陥の場
合、XYZテーブル71のZテーブルにより撮像カメラ
10を液晶パネル20から遠ざけ画像分解能を落とし
て、撮像し画像処理する。これにより、高い検出・判定
が可能となる。
【0043】以上の動作を、液晶パネル20の全表示部
にわたる検査が終了するまで繰り返し、液晶パネル1枚
の検査が完了する。
【0044】上記において、線欠陥、点欠陥、ムラなど
の欠陥種類ごとに撮像カメラ10と液晶パネル20との
距離を調整するから、欠陥種類の特定が容易に行える。
また、画像処理部53で特徴データが抽出されるため、
演算処理部54でのデータ処理量が少なくてすみ、その
上、画像処理部53と演算処理部54とを並列運転する
ので、高速検査が可能となる。また、画像処理部53と
演算処理部54とが独立しているため、それぞれの部分
にのみ対応したプログラム作成・変更が行える。すなわ
ち、プログラムの作成・変更が容易となり、現場でのソ
フトウエア調整作業が改善され、検査効率の向上が望め
る。
【0045】なお、本発明の上記実施例では撮像カメラ
10が白黒CCDカメラ単体の場合について述べたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数
の撮像カメラやカラー撮像カメラを用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1の液晶パネル検査装置によれ
ば、撮像カメラのXYZ方向移動に伴って面光源も同方
向に同量だけ随伴移動するから、面光源としては面積を
小さくして小型化でき、その小型化によって面光源を高
精度の輝度分布となすことができ、液晶パネルの高性能
な検査が可能となる。また、液晶パネルの機種ごとに面
光源を変える必要性をなくし、コストダウンを図ること
ができる。
【0047】請求項2の液晶パネル検査装置によれば、
撮像カメラと液晶パネルとの距離を変えると液晶パネル
の輝度が変わろうとするが、演算処理部が面光源による
液晶パネル上の輝度を一定に保つように面光源調整部を
制御するので、高精細な液晶パネルや表示解像度の高い
液晶パネルを対象とする場合でも、欠陥判定レベルの再
設定をしなくてもすみ、作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る液晶パネル検査装置を
示す概略構成図である。
【図2】実施例の演算処理部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】実施例の画像処理部の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図4】実施例の連結枠体の一例を示す概略構成図であ
る。
【図5】連結枠体の他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図6】従来例に係る液晶パネル検査装置を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
10……撮像カメラ 11……フォーカス・絞り調整部 20……液晶パネル 21……撮像領域 30……面光源 31……面光源調整部 50……判定部 51……A/D変換部 52……画像メモリ 53……画像処理部 54……演算処理部 55……液晶パネル駆動部 70……XYZテーブル駆動部 71……XYZテーブル 72……連結枠体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネルに対してその裏側から光を照
    射する面光源と、検査用パターンが表示された液晶パネ
    ルの所定の撮像領域をその表側から撮像する撮像カメラ
    とを備えた液晶パネル検査装置において、前記撮像カメ
    ラと前記面光源とを相対する位置で向き合う状態に配置
    し、これら撮像カメラと面光源とを連結枠体を介して一
    体化し、この連結枠体をXYZテーブルで移動可能に構
    成したことを特徴とする液晶パネル検査装置。
  2. 【請求項2】 XYZテーブルはXYZテーブル駆動部
    によって駆動されるように構成され、面光源は面光源調
    整部によってその輝度が調整されるように構成され、前
    記XYZテーブル駆動部および面光源調整部を制御する
    演算処理部は面光源による液晶パネルに対する輝度がZ
    テーブルの移動に対して一定になるように面光源調整部
    の調整量を制御するように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶パネル検査装置。
JP25645094A 1994-10-21 1994-10-21 液晶パネル検査装置 Pending JPH08122726A (ja)

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