JPH113794A - 照明用点灯装置 - Google Patents

照明用点灯装置

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JPH113794A
JPH113794A JP15475197A JP15475197A JPH113794A JP H113794 A JPH113794 A JP H113794A JP 15475197 A JP15475197 A JP 15475197A JP 15475197 A JP15475197 A JP 15475197A JP H113794 A JPH113794 A JP H113794A
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voltage
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resistance
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JP15475197A
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Inventor
Hideki Miyazaki
英樹 宮崎
Hiroyuki Shoji
浩幸 庄司
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】数MHzの動作周波数も考慮した放電管の点灯
変換装置において、高周波漏れ電流,ノイズ誤動作を防
ぐ。 【解決手段】前記インバータ回路のハイサイド及びロー
サイド側の電圧駆動型半導体素子にそれぞれ、該素子を
流れる正逆電流を積分する積分手段と、前記電圧駆動型
半導体素子のオフ期間に比例して前記積分値を減少させ
る放電手段と、前記積分値と基準電圧値の比較に応じて
前記電圧駆動型半導体素子にオン,オフの駆動信号を出
力する駆動手段を備え、前記ローサイド側に指令値に応
じて前記放電手段或いは前記基準電圧値の少なくとも一
方を制御する制御手段を具備し、前記ハイサイド側に前
記駆動信号のオンとオフの比率に応じて、前記放電手段
或いは前記基準電圧値の少なくとも一方を制御する第2
の制御手段を備えることで達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電管の点灯回路に
おける駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、放電管(例えば、蛍光灯)では、
インバータを用いた点灯回路により直流電圧を高周波交
流電圧に変換して、この高周波交流電圧を放電管を含む
共振負荷回路に印加する方式が増えている。共振負荷回
路には共振周波数を設定する共振インダクタ及び共振コ
ンデンサが含まれている。こうした点灯回路は、直流電
源の正負極間にハーフブリッジ構造に接続された2つの
パワー半導体スイッチング素子からなるインバータ回路
で、上記の高周波交流電圧を共振負荷回路の両端に印加
する。共振手段を流れる電流はインバータの動作周波数
を変えることによって制御する。ここで、2つのパワー
半導体素子を交互にオン,オフさせるスイッチング周波
数をf、上記共振インダクタとコンデンサで決まる共振
周波数をfoとすれば、foに対してfを変化させると
ランプ電流も変化し、調光が可能になる。点灯回路の従
来例として、特開平8−37092号に開示されるような駆動
装置がある。この駆動装置は、1)所望する周波数の方
形波を発生するタイマ回路、2)インバータの2つのパ
ワー半導体スイッチング素子をタイマ回路からの駆動信
号に応じて各々駆動するハイサイド,ローサイドの駆動
回路、3)2つのパワー半導体スイッチング素子が同時
導通を防止するハイサイドのデッドタイムディレイ回
路,ローサイドのデッドタイムディレイ回路、及び4)
ローサイドのコモン電位を基準とする信号をハイサイド
のコモン電位を基準とする信号に変換しタイマ回路から
の駆動信号をハイサイド側に伝達するためのレベルシフ
ト回路を備えることが特徴であり、これらの回路を1つ
の集積回路に内蔵する。上記従来例では、タイマ回路の
周波数を制御することによりスイッチング周波数fを変
化させて調光を行うことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年報告された無電極
ランプでは、共振周波数を数MHzまで高くして高周波
交流電流により高周波磁界を発生させ、この磁界でラン
プ管内のプラズマを維持させる方法で放電管の発光を制
御している。こうした数MHzの点灯装置に前述の従来
例を適用すると、タイマ回路からの駆動信号をハイサイ
ド側に伝達するためのレベルシフト回路の漏れ電流が問
題になる。レベルシフト回路には様々な方式があるが、
いずれもローサイドとハイサイドの間に少なくとも1つ
の半導体スイッチング素子を備える。半導体スイッチン
グ素子はその入出力端子間に寄生容量があり、インバー
タ回路の出力電圧が変化する度に、寄生容量が充電或い
は放電される。この充電、放電時間を0.1μsと仮定
すると、この時間は通常の50kHzの駆動周波数を用
いる安定器に対しては1波長の0.5% にすぎないが、
2Mhzの無電極ランプに対しては1波長の20%にも
達する。このように、数MHzの高周波共振型インバー
タを従来の方法で制御すると、漏れ電流が大きくなり、
損失の増加或いはノイズ誤動作等の問題を生じる。
【0004】本発明の目的は、数MHzの動作周波数も
考慮した放電管の点灯変換装置において、高周波漏れ電
流を発生させることなく、インバータ回路のスイッチン
グ周波数を変化させて放電管の調光を可能にする点灯装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、逆電
流を阻止しない機能を有する電圧駆動型半導体素子を直
列に接続したインバータ回路から、負荷と共に誘導性、
及び容量性素子を備えた共振手段に交流電流を供給する
照明用点灯装置において、前記インバータ回路のハイサ
イド及びローサイド側の電圧駆動型半導体素子にそれぞ
れ、該素子を流れる正逆電流を積分する積分手段と、前
記電圧駆動型半導体素子のオフ期間に比例して前記積分
値を減少させる放電手段と、前記積分値と基準電圧値の
比較に応じて前記電圧駆動型半導体素子にオン,オフの
駆動信号を出力する駆動手段を備えると共に、前記ロー
サイド側に、指令値に応じて前記放電手段或いは前記基
準電圧値の少なくとも一方を制御する制御手段を具備す
ると共に、前記ハイサイド側に、前記駆動信号のオンと
オフの比率に応じて、前記放電手段或いは前記基準電圧
値の少なくとも一方を制御する第2の制御手段を備える
ことで達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を用いて説
明する。図1は本発明の実施例を示す回路図である。図
1においてハーフブリッジ構成に接続されたQ1,Q2
はパワーMOSFETであり、電流を入力するドレイン端子,
電流を出力するソース端子、及び制御電圧を印加或いは
除去されるゲート端子を備え、ゲート端子に制御電圧を
印加或いは除去されることによりドレイン,ソース間に
流れる電流を通流、或いは遮断する。MOSFETはソース端
子からドレイン端子に向かう方向にダイオードを内蔵し
ており、以後Q1が内蔵するダイオードをQD1,Q2
が内蔵するダイオードをQD2とする。
【0007】ハイサイドのQ1のドレイン端子は主電源
17の正極と接続し、Q1のソース端子とQ2のドレイ
ン端子間にはコンデンサC1を接続し、C1とQ2の接
続箇所をインバータの出力端子Oとする。また、直列に
接続した抵抗手段R1と半導体素子5をコンデンサC1
に並列に接続する。
【0008】同様にローサイドQ2のソース端子と電源
17の負極の間にはコンデンサC2を接続し、C2と電
源17の負極の接続箇所をNと呼ぶ。C1と同様にコン
デンサC2にも直列に接続した抵抗手段R2と半導体素
子6を並列に設ける。出力OとNの間には共振用インダ
クタLr,共振用コンデンサCrを直列に接続し、Cr
には並列に負荷として放電管(或いは蛍光ランプ)18
を備える。Lr,Cr及び放電管18を備えた共振回路
は図1に図示した構成に限定するものではなく、例えば
放電管18がLrに並列な構成でも良い。コンデンサC
1及びC2の容量は、共振用コンデンサCrに比べて数
十倍以上に大きければ、C1,C2をCrに合成した値
は、ほぼCrに等しくなるため、共振電流に与える影響
はほとんどない。
【0009】主電源コンデンサ17の充電はD1〜D4
で構成される全波整流型ダイオードブリッジを用いてA
C電源16の交流電圧を直流に変換する。ここで、AC
電源16とダイオードブリッジ間には調光用のトライア
ック20とフィルタ手段19を備える。トライアック2
0の機能については後述する。また、調光制御のため、
フィルタ手段19を通って平滑された交流電圧は抵抗R
6とR7で分圧し、R7両端の電圧を検出する。
【0010】次に、ハイサイド側の駆動回路を説明す
る。ハイサイド側の電源は出力端子Oを基準とする電源
11であり、電源11の正電極と負電極の間には素子1
と2からなるCMOSインバータを供え、その出力をQ
1のゲートに接続する。CMOSインバータは素子1がオン
すると(この時2はオフ)Q1のゲート端子に電圧を印
加させる電流を流し、素子2がオンすると(この時1は
オフ)Q1のゲート端子に充電された電荷を放電させる
電流を流す。コンデンサC1の電圧は、比較器7によっ
て出力端子Oを基準とする基準電圧Vref1と比較され、
比較器7の出力でCMOSインバータを駆動する。ま
た、比較器7の出力は反転回路15を経た後、フィルタ
手段9を通って平滑され、この平滑した電圧値(Vf と
おく)を増幅器10の+端子に入力する。一方、増幅器
10の−端子には基準電圧Vref3の電圧を入力し、増幅
器10はフィルタ手段9の出力電圧Vf と基準電圧Vre
f3の差電圧(Vf−Vref3 )にゲインを乗じた値を半導
体素子5の制御端子に出力する。ここで、半導体素子5
は制御電圧値に応じてオン抵抗が変化することを利用し
て、可変抵抗手段として用いている。
【0011】次に、ローサイド側の駆動回路を説明す
る。ローサイド側の制御電源は端子Nを基準とする電源
14であり、電源14の正電極と負電極の間には素子3
と4からなるCMOSインバータを供え、その出力をQ
2のゲートに接続する。コンデンサC2の電圧は、比較
器8によってN端子を基準とする基準電圧Vref2と比較
され、比較器8の出力で3と4からなるCMOSインバ
ータを駆動する。
【0012】前述の抵抗R7の電圧、即ち、トライアッ
ク20によって位相角制御された交流の半波電圧をR6
とR7で分圧した電圧は、フィルタ手段12によって直
流電圧レベルにまで平滑する。この平滑した電圧値をV
a とおくと、Va は抵抗R5を経て増幅器13の+端子
に入力する。一方、増幅器13の−端子には基準電圧V
ref4の電圧を入力し、増幅器13はフィルタ手段12の
出力電圧Va と基準電圧Vref4の差電圧(Va−Vref4
)にゲインを乗じた値を半導体素子6の制御端子に出
力する。半導体素子6は前述の素子5と同様に制御電圧
値に応じてオン抵抗を変化させ、可変抵抗手段として用
いている。
【0013】ここで、ハイサイドの基準電圧Vref1とロ
ーサイドの基準電圧Vref2は、等しい電圧値が望まし
い。
【0014】次に、この照明用点灯装置の基本動作を図
2を用いて説明する。図2は図1の実施例における各部
の波形を表す。放電管18は、MOSFET Q1,Q2とL
r,Crを用いた電流共振回路によって高周波の電流が
供給される。共振回路の電流IL を図1でO点から流れ
出る方向を正として定義すると、電流IL の1周期の間
にはQ1,Q2、及びQD1,QD2に関わる動作モー
ドが4つあり、これらの期間を図2にt1からt4とし
て示す。
【0015】モード1(t1期間):図1でQ1がオン
するとO−N間に主電源17の電圧が印加されQ1,C
1,Lr,Crの経路で電流IL が流れる。電流IL
Crを充電すると共に、一部が放電管18に分流して流
れる。また、IL によってコンデンサC1は充電される
が、以後、C1の電圧をVc1と表す。Vc1は比較器7に
よって基準電圧Vref1と比較される。Vc1がVref1に達
すると、比較器7の出力はLow からHighに変化する。こ
の出力でCMOSインバータの素子2がオンしてQ1の
ゲート電圧を放電し、Q1はオフする。尚、図3でVc1
がVref1に達した後、素子2によってQ1がオフするま
での遅延時間をtdoffとする。
【0016】電流IL は図2に示すように、LrとCr
によって正弦波状の波形になるが、Vc1の充電電圧を検
知してQ1をオフする本方式では、Vc1が充電中、即ち
電流IL の極性が正の期間中にQ1がオフすることが特
徴である。
【0017】ここまでの動作がモード1であり、コンデ
ンサC2はモード1の期間中、抵抗手段R2と半導体素
子6によって放電されている。C2の電圧を以後Vc2と
表すと、Vc2は図2に示すようにモード1期間中に徐々
に減少する。
【0018】モード2(t2期間):Q1がオフした時
点では電流IL は正の極性で値を有しており、この電流
はLr,Cr,C2,QD2の経路で流れ続ける。尚、
電流IL の一部は放電管18に分流して流れる。
【0019】電流IL はC2を逆充電するように作用
し、Vc2はモード1終了時刻より更に減少する。Vc2が
Vref2の値以下になると、比較器8の出力はHighからLo
w に変化し、この出力でCMOSインバータの素子3が
オンしてQ2のゲート電圧を充電する。ここで、図2で
Vc2がVref2に達した後、素子3によってQ1がオンす
るまでの遅延時間をtdon とする。また、モード2期間
中の電流極性はQ2にとって逆方向であり、図2に示す
ようにゲート電圧が充電されても電流の極性が変わらな
い限り、電流はQD2を流れ続ける。電流IL の極性が
負に変化するまでの期間がモード2であり、この期間
中、C2の逆充電は続きVc2は減少する。
【0020】コンデンサC1はモード2の期間中、抵抗
手段R1と半導体素子5によって放電されており、Vc1
はモード2期間中に徐々に減少する。
【0021】モード3(t3期間):電流IL の極性が
正から負に変わると、モード2でゲート電圧が充電され
たQ2にIL が流れる。即ち、IL はCrの放電電流と
してQ2,C2,Cr,Lrの経路で流れ、C2はIL
によって充電される。Vc2は比較器8によってVref2と
比較される。IL によってVc2が増加しVref2に達する
と、比較器8の出力はLow からHighに変化し、この出力
でCMOSインバータの素子4がオンしてQ2のゲート
電圧を放電し、tdoffの遅延時間の後、Q2はオフす
る。モード3においてもモード1と同様に、電流IL
極性が負の期間中にQ2がオフする。
【0022】ここまでの動作がモード3であり、コンデ
ンサC1はモード3の期間中、抵抗手段R1と半導体素
子5によって放電されており、Vc1はモード3期間中に
徐々に減少する。
【0023】モード4(t4期間):Q2がオフした時点
では電流IL は負の極性で値を有しており、Lrに蓄積
された電磁エネルギーによって、電流IL はLr,C
1,QD1、主電源17,Cr,Lrの経路で流れ続け
る。尚、電流IL の一部は放電管18に分流して流れ
る。
【0024】電流IL はC1を逆充電するように作用
し、Vc1はモード3終了時刻より更に減少する。Vc1が
Vref1の値以下になると、比較器6の出力はHighからLo
w に変化し、この出力でCMOSインバータの素子1が
オンしてtdon の遅延時間の後、Q1のゲート電圧を充
電する。但し、モード4期間中の電流極性はQ1にとっ
て逆方向であり、ゲート電圧が充電されても電流の極性
が変わらない限り、電流はQD1を流れ続ける。電流I
L の極性が正に変化するまでの期間がモード4であり、
この期間中、C2の逆充電は続きVc1は減少する。ま
た、コンデンサC2はモード4の期間中、抵抗手段R2
と半導体素子6によって放電されており、Vc2はモード
4期間中に徐々に減少する。
【0025】電流IL の1周期の間にモード1からモー
ド4の動作が行われ、以後、この動作を繰り返す。
【0026】本実施例では、抵抗手段R1と半導体素子
5、或いは抵抗手段R2と半導体素子6からなる放電手
段が、電流IL に応じて動作周波数を調整する特徴があ
る。図2において第1周期の電流をIL1とすると、Q1
及びQD1に電流が流れていないモード2及び3の期間
にVc1の電圧は抵抗手段R1と半導体素子5によってΔ
V1だけ減少する。次に、モード4においてQD1に流
れる電流を積分し、その値をVc1から減算すると、モー
ド4終了時のVc1(第2周期のモード1開始時における
Vc1と等しい)はΔV1の分だけ第1周期のモード1開
始時におけるVc1より減少する。次に、第2周期に入
り、モード1において電流IL を積分した値をVc1に加
算するが、開始時の電圧が異なるためVc1が基準電圧V
ref1に達するまでの時間は第1周期に比べて長くなる、
即ち、周波数が遅くなる。遅れ位相において点灯装置の
周波数が遅くなると、電流IL は図2の共振特性に示す
ように増加する。また、この周期のモード2,3におい
て放電手段13により減少する電圧ΔV2は周波数が遅
くなった分だけΔV1より大きい。
【0027】以上の動作を繰り返し行うが、同じ動作が
Vc2に対しても起こり、周期毎に動作周波数は自動的に
調整され、共振電流を適正な値に変化させる。
【0028】本発明の点灯回路によれば、電流が急に減
少しても、次の周期ではt5,t6の期間が長くなり、
周波数を低下して電流を増加させる働きがある。この動
作を繰り返し、定常電流に復帰すると、その後は周波数
は一定になる。即ち、本方式の点灯回路は、電流の変動
に対してスイッチ素子の駆動周波数と1周期に対するオ
ン,オフの比率(デューティ)をそれぞれ、共振の各周
期毎に自動的に調整して、電流を安定化させることが特
徴である。
【0029】図3には抵抗手段R1と半導体素子5、或
いは抵抗手段R2と半導体素子6からなる放電手段の合
成抵抗値と負荷電流IL 、及びQ1,Q2の駆動周波数
に係わる関係を示す。図3から放電抵抗を大きくする
と、コンデンサC1或いはC2と放電抵抗で決まる電圧
の時間的な減少が小さくなり図2に示したΔVが減少す
る。この結果として、駆動周波数は増加し、負荷の共振
特性から電流が減少することが分かる。
【0030】照明用点灯装置においては負荷電流を変え
て調光を行うが、本発明によれば図3の関係から、放電
手段の値を制御して、負荷電流を変化させ調光を実現す
ることができる。この調光に関して述べる。
【0031】次に、放電管の明るさを調整する方法につ
いて説明する。近年、照明器具には任意に明るさを調整
できる調光機能を搭載した点灯装置がある。放電管の明
るさを調整するには、共振電流IL の大きさを変えるこ
とで達成できる。共振回路では、インバータのスイッチ
ング周波数fを共振インダクタと共振コンデンサで決ま
る共振周波数foに対して高くするほど、電流IL は減
少する。この原理に基づき、点灯装置ではスイッチング
周波数fを制御して調光を行っている。
【0032】本発明によれば、図3に示したように抵抗
手段R1と半導体素子5、或いは抵抗手段R2と半導体
素子6からなる放電手段の抵抗値を増加させることによ
って、駆動周波数を増加させ電流を減少させることがで
きる。
【0033】図4には、トライアック20で交流電圧を
位相角制御して、ローサイド側の半導体素子6の抵抗を
変化させる方法を示す。図4で交流電圧は位相角ψの期
間は電圧が零である。この電圧は抵抗手段R6,R7で
分圧され、更にフィルタ手段12によってR7両端の電
圧は直流レベルまで平滑される。フィルタ手段の出力V
a は位相角制御されない場合は、図4に破線で示すレベ
ルであり、位相角ψだけ制御されると実線のレベルまで
減少する。次に増幅器13でVa と基準電圧Vref4の差
電圧(Va−Vref4 )が増幅され、この増幅した値が半
導体素子6の制御端子に印加される。差電圧(Va−Vr
ef4 )は位相制御角ψが大きいほど減少するため、半導
体素子6の制御電圧もこれに応じて減少し、素子6の抵
抗値は増加する。この結果、図3に示したようにQ2の
駆動周波数は高くなり、電流が減少する。
【0034】本発明の特徴は、ハイサイド側に調光に関
する信号を直接入力せず、フィルタ手段9の出力Vf を
用いて間接的に調光信号を得ることにある。図2の基本
動作で半導体素子5と6の抵抗値が等しければ、ハイサ
イド側のVc1とローサイド側のVc2は波形がほぼ同じで
位相だけが異なる状態にある。この状態では1周期に対
するQ1,Q2のオン期間の比率(以後、オンデューテ
ィと呼ぶ)は約30%であって、このオンデューティは
駆動周波数に依存せずほぼ一定である。一方、位相角制
御され、ローサイドの半導体素子6の抵抗が増加する
と、その影響でローサイドとハイサイドでは駆動条件が
異なり、ハイサイド側のQ1のオンデューティが増加す
る。そこで、図1に示した本発明では、ハイサイド側で
Q1のオンデューティが増加したことを検出し、このオ
ンデューティを正常時の約30%の状態に戻すよう半導
体素子5の制御信号を変更させて調光に対応する。
【0035】図1で、Q1のオンデューティは反転回路
15の出力が1周期に対してHighである期間の比率(デ
ューティ)に等しい。反転回路15の出力はフィルタ手
段9を通って、電圧Vf となり、Q1のオンデューティ
が増加すると、電圧Vf のレベルも同時に増加する。次
に増幅器10でVf と基準電圧Vref3の差電圧(Vf−
Vref3)が増幅され、この増幅した値が半導体素子5の
制御端子に印加される。Q1のオンデューティが大きい
ほど差電圧(Vf −Vref3)は減少し、半導体素子5の
制御電圧もこれに応じて減少され、素子5の抵抗値が増
加する。最終的には、Q1の駆動周波数はローサイドの
Q2とほぼ等しくなりローサイド,ハイサイドが共に周
波数制御され、調光を達成することができる。
【0036】図1の実施例の他に、コンデンサC1又は
C2の電圧と比較する基準電圧Vref1,Vref2を変更し
て周波数制御する方法もあり、図5にその実施例を示
す。
【0037】図5の実施例において、調光時には図1と
同様に増幅器10が差電圧(Vf −Vref3)を増幅して
半導体素子21に制御信号として出力する。素子21は
図1の素子5と同様に制御電圧により抵抗値を変化させ
て用いる。図5の実施例では素子21の抵抗に応じて抵
抗R10とR11、及び素子21で決まる基準電圧Vre
f1が変化する。基準電圧Vref1が通常点灯時の値より低
くなるほど、Q1のオン期間は短くなり、ローサイドの
Q2に追従するように周波数が変更され、調光を達成す
ることが可能になる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ式の点灯装
置において、ハイサイドの制御回路に直接、調光信号を
伝達することなく、オンデューティを一定に保つように
制御することで、ローサイドと共に駆動周波数を所望す
る値に変更して、放電管を調光制御することが可能であ
る。ハイサイドの回路に調光信号を伝達しないため、M
Hz級の高周波でインバータ回路を駆動する場合でも、
漏れ電流による損失,ノイズ誤動作等の問題が無く、信
頼性の向上に効果がある。また、ローサイド,ハイサイ
ドの回路は低耐圧の半導体部品で構成され、回路基板の
低コスト化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における照明用点灯装置の構
成。
【図2】図1の基本動作波形。
【図3】放電抵抗値と周波数,電流の関係。
【図4】調光時の位相制御。
【図5】第2の実施例。
【符号の説明】
1〜6,21…MOSFET、7,8…電圧比較器、9,1
2,19…フィルタ手段、10,13…増幅器、11,
14,17…電源、16…AC電源、18…放電管、2
0…トライアック、Q1,Q2…パワーMOSFET、D1〜
D4,QD1,QD2…ダイオード、C1,C2,C
r,C4…コンデンサ、Lr…共振用インダクタ、R1
〜R7,R10,R11…抵抗。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】逆電流を阻止しない機能を有する電圧駆動
    型半導体素子を直列に接続したインバータ回路から、負
    荷と共に誘導性、及び容量性素子を備えた共振手段に交
    流電流を供給する照明用点灯装置であって、 前記インバータ回路のハイサイド及びローサイド側の電
    圧駆動型半導体素子にそれぞれ、該素子を流れる正逆電
    流を積分する積分手段と、前記電圧駆動型半導体素子の
    オフ期間に比例して前記積分値を減少させる放電手段
    と、前記積分値と基準電圧値の比較に応じて前記電圧駆
    動型半導体素子にオン,オフの駆動信号を出力する駆動
    手段を備えると共に、 前記ローサイド側に、指令値に応じて前記放電手段或い
    は前記基準電圧値の少なくとも一方を制御する制御手段
    を具備すると共に、 前記ハイサイド側に、前記駆動信号のオンとオフの比率
    に応じて、前記放電手段或いは前記基準電圧値の少なく
    とも一方を制御する第2の制御手段を備えることを特徴
    とする照明用点灯装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の照明用点灯において、 前記第2の制御手段は、前記駆動信号のオンとオフの比
    率、或いは前記積分手段の積分値に応じて、前記放電手
    段或いは前記基準電圧値の少なくとも一方を制御するこ
    とを特徴とする照明用点灯装置。
  3. 【請求項3】パワー半導体素子をブリッジ接続したイン
    バータ回路から、放電管,インダクタ、及びキャパシタ
    を備えた共振手段に交流電流を供給する照明用点灯装置
    であって、 前記インバータ回路のハイサイド及びローサイド側のパ
    ワー半導体素子にそれぞれ、該素子を流れる正逆電流を
    充電する第1,第2のキャパシタと、該各々のキャパシ
    タに並列に設けた第1,第2の抵抗手段と、前記第1,
    第2キャパシタの充電電圧と基準電圧値の比較に応じて
    前記ハイサイド及びローサイド側のパワー半導体素子に
    オン,オフの駆動信号を出力する第1,第2の駆動手段
    を備えると共に、 前記第1駆動手段が出力する駆動信号のオンとオフの比
    率に応じて、前記第2抵抗手段の抵抗値或いはハイサイ
    ド側の前記基準電圧値の少なくとも一方を制御する第1
    の制御手段を備えると共に、 指令値に応じて前記第1抵抗手段の抵抗値或いはローサ
    イド側の前記基準電圧値の少なくとも一方を制御する第
    2の制御手段を具備したことを特徴とする照明用点灯装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103973092A (zh) * 2014-05-16 2014-08-06 华中科技大学 一种llc谐振变换器的软启动方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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