JPH1137802A - ロータリエンコーダ - Google Patents

ロータリエンコーダ

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JPH1137802A
JPH1137802A JP19243897A JP19243897A JPH1137802A JP H1137802 A JPH1137802 A JP H1137802A JP 19243897 A JP19243897 A JP 19243897A JP 19243897 A JP19243897 A JP 19243897A JP H1137802 A JPH1137802 A JP H1137802A
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Soichi Takano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの極用信号u,v,w相信号とインク
リメンタル信号A,B,Z相信号とを任意に切り替える
ことを可能にしたエンコーダを提供する。 【解決手段】 モータの極用信号u,v,w相信号と、
インクリメンタル信号A,B,Z相信号とを入力すると
ともに切り替え制御信号を入力し、モータの極用信号
u,v,w相信号又はインクリメンタル信号A,B,Z
相信号を出力するデータセレクタ10と、電源を投入し
てから所定時間を経過した後は、インクリメンタル信号
A,B,Z相信号を出力させるための切り替え制御信号
をデータセレクタ手段に送出するタイマ回路20と、タ
イマ回路20の出力をリセットして、モータの極用信号
u,v,w相信号を出力させるための切り替え制御信号
をデータセレクタ手段に送出させるリセット回路30と
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投光部と受光部と
の間に回転スリット板及び固定スリット板を介在させた
ロータリエンコーダに関し、特にそのフェイルセーフ出
力に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリエンコーダは、投光部
(LED)と受光部(フォトダイオード、フォトトラン
ジスタ)との間に回転スリット板及び固定スリット板を
構成し、回転スリット板が回転することにより、回転ス
リット板及び固定スリット板にそれぞれ形成されている
スリットに同期した明暗の光が発生し、それを受光部が
受光して光電変換し、更に増幅することによりエンコー
ダパルスを外部へ送出している。この回転スリット板及
び固定スリット板の各スリットは、図6に示されるよう
に、スリット41,42から構成されており、明(開口
部)が50%、暗が50%の割合になっており、このた
め、回転スリット板の回転に従って、完全明及び完全暗
を繰り返して、受光部の出力は完全明と完全暗との間で
変化する擬似正弦波形又は擬似三角波形となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
リエンコーダの投光部(LED)は、経年変化で光量が
落ちると、必要な光量を各スリット板を介して受光部へ
送出することが出来なくなる。光量が下がると、受光部
からの電気信号がS/N比の低い信号となり、温度変
化、応答度等に追従出来なくなる、更には、正規の信号
が得られなくなるなどの不具合が出てくる。特に、光学
式のロータリエンコーダの場合には、その構成する部品
の中では、投光部の劣化が一番早いので、上記の光量変
化(減光)を検出することが望まれていた。
【0004】そこで、投光部の光量変化を検出する方法
が提案されているが、その代表的なものを挙げると次の
とおりである。 (a)LEDの光量変化を間接的に検出する方法:ロー
タリエンコーダの出力信号:A,B,Z相信号を受端側
(ロータリエンコーダの出力を利用する機器側)で常に
検出することにより監視することができる。例えば、A
相信号(又はB相信号)がON/OFF信号として変化
しているがB信号(又はA信号)がON/OFFしない
場合には回路に故障が発生していると判断する。更に、
その判断にZ相信号のON/OFFもそのファクターに
加える等によって判断する。しかし、この検出方法にお
いては、その故障検出のための回路が複雑になり、この
ため、故障検出のための回路それ自体の信頼性も高めな
ければならない、という問題点があった。
【0005】(b)LEDの光量変化を直接検出する方
法:例えばパルスを生成するスリットの他に全明部とな
る幅広のスリットを固定スリット板に設け、受光部が発
光ダイオードLEDの光を直接受けるようにして、その
光量変化を監視する。この検出方法においては、発光ダ
イオードLEDの光を全明部となるスリットを介して受
光してその光量変化を検出してフェイルセーフ出力を得
ているが、このとき、パルスを生成するための受光部が
正常に機能しているかどうかは判断されておらず、この
ため、パルスを生成するための受光部に異常があって
も、正常であるというフェイルセーフ出力が送り出され
てしまう、という問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、光量の変化のみならずパルス
を生成する受光部を含めて装置の正常・異常を判断する
ことができ、且つそのための回路が簡単に構成できるよ
うにしたロータリエンコーダを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るロータリエンコーダは、投光部と受
光部との間に回転スリット板及び固定スリット板を介在
させたロータリエンコーダにおいて、固定スリット板の
スリットの幅を回転スリットの幅よりも広くし、更に、
受光部の出力を所定の基準値と比較して、その比較結果
に基づいてフェイルセーフ出力を送り出す手段を備えた
ものである。 (2)本発明に係るロータリエンコーダは、投光部と受
光部との間に回転スリット板及び固定スリット板を介在
させたロータリエンコーダにおいて、固定スリット板
は、回転スリットの幅よりも広くして明暗の光信号を発
生させるための第1のスリットと、完全明の光信号を発
生させるための第2のスリットとを備えており、そし
て、第1のスリットを介して受光しそれを光電変換して
出力する第1の受光部と、第2のスリットを介して受光
しそれを光電変換して出力する第2の受光部と、第2の
受光部の出力に基づいて第1の基準値及び第2の基準値
(第1の基準値>第2の基準値)を生成する手段と、第
1の受光部の出力と前記第1の基準値とを比較して、そ
の比較結果に基づいてエンコーダパルスを出力する手段
と、第1の受光部の出力と第2の基準値とを比較して、
その比較結果に基づいてフェイルセーフ出力を出力する
手段とを備えたものである。 (3)本発明に係るロータリエンコーダは、投光部と受
光部との間に回転スリット板及び固定スリット板を介在
させたロータリエンコーダにおいて、固定スリット板
は、回転スリットの幅よりも広くして明暗の光信号を発
生させるための第1のスリットと、完全明の光信号を発
生させるための第2のスリットとを備えており、そし
て、高周波パルス信号を生成してそのパルス信号により
投光部を駆動する手段と、第1のスリットを介して受光
してそれを光電変換して出力する第1の受光部と、第2
のスリットを介して受光してそれを光電変換して出力す
る第2の受光部と、第2の受光部の出力を平滑化して第
1の基準値及び第2の基準値(第1の基準値>第2の基
準値)を生成する手段と、第1の受光部の出力と前記第
1の基準値とを比較して、その比較結果に基づいたパル
スを生成し、そして、そのパルスを第1のスリットに対
応したパルスに成形してエンコーダパルスとして出力す
る手段と、第1の受光部の出力と第2の基準値とを比較
して、その比較結果に基づいてフェイルセーフ出力を出
力する手段とを備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施形態1.)図1は本発明の第1の実施形態に係る
ロータリエンコーダの回路図である。図において、発光
ダイオードLEDには抵抗R1が直列に接続されてお
り、一定の駆動電流が供給される。この発光ダイオード
LEDには、後述する回転スリット板及び固定スリット
板を介して、受光ダイオードPD1及びPD2が対向し
て配置されている。受光ダイオードPD1には抵抗R2
が直列に接続されており、その接続点はコンパレータ1
0の反転入力端子及びコンパレータ14の反転入力端子
にそれぞれ接続される。受光ダイオードPD2にも抵抗
R3が直列に接続されており、そして、その抵抗R3に
はコンデンサC1が並列に接続されている。受光ダイオ
ードPD2と抵抗R3との接続点はオペアンプ12の非
反転入力端子に接続されており、その接続点が増幅され
る。オペアンプ12の出力端には可変抵抗器VR1及び
VR2が接続されている。可変抵抗器VR1による分圧
電位はコンパレータ10の非反転入力端子に基準電位e
1として供給され、可変抵抗器VR2による分圧電位は
コンパレータ14の非反転入力端子に基準電位e2(e
2<e1)として供給される。コンパレータ10の出力
は出力回路16を介してエンコーダパルス出力として送
り出される。また、コンパレータ14の出力も出力回路
18を介してフェイルセーフ出力として送り出される。
【0009】図2は図1の発光ダイオードLEDと受光
ダイオードPD1,PD2との間に介在する回転スリッ
ト板及び固定スリット板の説明図である。回転スリット
板20には円周方向に沿ってスリット(開口部)21が
設けられており、そのスリット21の幅はその周期に対
して50%に設定されている。固定スリット板22に
は、回転スリット板20のスリット21に対向して2種
類のスリット(開口部)23,24が設けられている。
スリット23は受光ダイオードPD1に対応して設けら
れており、その幅は周期に対して70%に設定されてい
る。このため、完全に遮光することができなく、遮光時
にも20%の光が漏れることになる。スリット24は受
光ダイオードPD2に対応しており、図示のように1個
の幅広の開口部からなっており、発光ダイオードLED
の光を受光ダイオードPD2が常時受光できるように構
成されている。なお、図2は拡大されて図示されている
が、例えば回転スリット板20のスリット21の幅は
0.5゜、固定スリット板22のスリット23の幅は
0.7゜、スリット24の幅は3.5゜程度の大きさで
あり、受光ダイオードPD1とPD2とは近接配置され
ており(同一ペレットに作成されたフォトダイオー
ド)、温度ドリフト等による受光感度を互いにキャンセ
ルできるようになっている。
【0010】ところで、上記においてはスリット23の
幅を70%に設定しているが、この幅は周期に対して6
0%〜90%の範囲に設定することが望ましく、そし
て、遮光時の光の漏れ量を10%〜30%の範囲の一定
量にすることで、受光ダイオードPD1の遮光時の最低
出力が、完全に遮光されたときの出力(図3のea1参
照)よりも大きくなるようにする。
【0011】図3(a)(b)は図1のロータリエンコ
ーダの動作波形を示したタイミングチャートである。発
光ダイオードLEDが発光し、回転スリット板20が回
転すると、受光ダイオードPD1は、回転スリット板2
0のスリット21及び固定スリット板22のスリット2
3を介して明暗の光信号を入力してそれに対応した信号
eを出力する。また、受光ダイオードPD2は、回転ス
リット板20のスリット21及び固定スリット板22の
スリット24を介して全明の光信号を入力してそれに対
応した信号を出力し、それはオペアンプ12で増幅され
て可変抵抗器VR1及びVR2にて分圧されて基準電位
e1及びe2を得る。このときの信号e、基準電圧e1
及びe2の電位の関係は図3(a)に示されるとおりで
ある。なお、同図におけるea1は、受光ダイオードP
D1が完全に遮光されている状態における信号レベルを
示したものである。このように、受光ダイオードPD1
の信号eは、スリット23が完全な遮光状態を作らない
ことから、常にea1よりも高い電位となっており、そ
して、基準電位e2を、e1<e2<ea1となるよう
に設定することにより、後述するように発光ダイオード
LEDの光量変化を検出することができるようになって
いる。
【0012】コンパレータ10は信号eと基準電圧e1
とを比較してその大小に対応したパルスを生成して出力
回路16を介してエンコーダパルス出力として送出す
る。また、コンパレータ14は信号eと基準電圧e2と
を比較し、この場合はe>e2であるから、コンパレー
タ14の出力は低レベル信号となり、出力回路18から
の出力は低レベルのままとなっており、パルス出力は現
れない。なお、コンパレータ14においては、受光ダイ
オードPD1とPD2との相対的な差異を検出している
ことから、温度ドリフト等による受光感度が互いにキャ
ンセルされている。
【0013】次に、発光ダイオードLEDが光量が落ち
た場合について検討する。発光ダイオードLEDが光量
が落ちると、受光ダイオードPD1及び受光ダイオード
PD2もその受光量が同じ割合で落ちるので、受光ダイ
オードPD1及びPD2の出力も同じ割合で低下する。
このため、基準電位e1及びe2も同じ割合で低下する
ことになる。このときの信号e、基準電位e1及びe
2、ea1の電位の関係は図3(b)に示されるとおり
である。
【0014】コンパレータ10は、信号eと基準電位e
1とを比較してその大小に対応したパルスを生成して出
力回路16を介してエンコーダパルス出力として送出す
るが、このパルスの幅は図3(a)の場合に比べて幅が
狭いものになる。また、コンパレータ14は信号eと基
準電位e2とを比較し、この場合はe<e2の部分が出
てくることから、コンパレータ14の出力はe<e2の
部分において高レベル信号となり、出力回路18からパ
ルス信号がフェイルセーフ出力として送り出される。受
端側においてはこのパルス信号により発光ダイオードL
EDを含めて何らかの異常が発生したことを把握する。
なお、本実施形態においては、受光ダイオードPD1の
信号eを基準電圧e2と比較していることから、発光ダ
イオードLEDの異常だけでなく、受光ダイオードPD
1に異常があるとそれを検出することができる。更に、
電源電圧の降下を受光ダイオードPD1の信号eの低下
として捕らえることができるので、電源遮断時を含めて
その異常を検出することができるので、そのフェイルセ
ーフ機能を高めることができる。
【0015】(実施形態2.)図4は本発明の第2の実
施形態に係るロータリエンコーダの回路図である。図に
おいて、シュミット回路30は高周波パルス信号を発生
させ、その高周波パルス信号は増幅器31で増幅されて
発光ダイオードLEDに供給され、発光ダイオードLE
Dはその高周波パルス信号に対応した周期で発光する。
なお、この高周波パルス信号の周波数はエンコーダの最
高応答周波数よりも高い周波数に設定されるものとす
る。発光ダイオードLEDには、図1の実施形態の場合
と同様にして、回転スリット板20及び固定スリット板
22(図2参照)を介して受光ダイオードPD1,PD
2が対向して配置されている。この受光ダイオードPD
1のアノードは、電流増幅器を構成しているオペアンプ
32の反転入力端子に接続されており、受光ダイオード
PD1の電流はオペアンプ32により反転増幅されて受
光ダイオードPD1の受光量に対応した信号が得られる
ようになっており、このように構成することにより、発
光ダイオードLEDの高速発光に追随できるように考慮
されている(この点は次にオペアンプ34においても同
様である)。そして、オペアンプ32の出力はコンパレ
ータ33の反転入力端子に入力する。
【0016】受光ダイオードPD2のアノードは、電流
・積分増幅器を構成しているオペアンプ34の反転入力
端子に接続され、オペアンプ34において受光ダイオー
ドPD2の電流(受光量に対応した信号)を増幅すると
とも平滑化する。このオペアンプ34の非反転入力端子
には基準電位E4が入力されており、この基準電位E4
は、分圧抵抗R23及びR24とコンデンサC4によっ
て作り出されている。オペアンプ34の出力端には可変
抵抗器VR1及びVR2が接続されており、その可変抵
抗器VR1による基準電位e1はコンパレータ33の非
反転入力端子に入力する。そして、コンパレータ33は
オペアンプ32の出力と基準電位e1とを比較して、そ
の比較結果をフリップフロップ回路35の入力端子Qに
入力する。なお、このフリップフロップ回路35のクロ
ック端子Cにはシュミット回路30からの高周波パルス
信号が供給されており、フリップフロップ回路35はそ
の高周波パルス信号のタイミングで動作して、固定スリ
ット板22のスリット23に対応した「1」「0」の信
号を再生する。そして、フリップフロップ回路35の出
力は出力回路16を介してエンコーダパルス出力として
送り出される。
【0017】また、可変抵抗器VR2による基準電位e
2はコンパレータ36の非反転入力端子に入力し、オペ
アンプ32の出力がコンパレータ36の反転入力端子に
入力し、コンパレータ36はその両者を比較し、その比
較結果は出力回路18を介してフェイルセーフ出力とし
て送り出される。
【0018】図5(a)(b)は図4のロータリエンコ
ーダの動作波形を示したタイミングチャートである。発
光ダイオードLEDがシュミット回路30の高周波信号
に基づいて発光し、回転スリット板20が回転すると、
受光ダイオードPD1は、回転スリット板のスリット2
1及び固定スリット板22のスリット23を介して入力
した光信号を光電変換して、高周波パルス信号がスリッ
ト21及びスリット23に対応した包絡線で変調された
信号を出力し、それをオペアンプ32が増幅して信号e
を出力する。受光ダイオードPD2は、スリット21及
びスリット24を介して入力した光信号(全明信号)を
光電変換して高周波パルス信号に対応した信号を出力
し、それはオペアンプ34で積分されて平滑化されると
ともに差動増幅される。オペアンプ34の出力は可変抵
抗器VR1及びVR2にてそれぞれ分圧されて基準電位
e1及びe2を得ている。このオペアンプ34の非反転
入力端子には基準電位E4が基準値として入力されてい
ることから、信号e、基準電位E4、基準電圧e1,e
2の電位の関係は図5(a)に示されるとおりである。
なお、同図におけるea1は、受光ダイオードPD1が
完全に遮光されている状態における信号レベルを示した
ものであり、図5(a)の電位の関係は、E4>ea1
>e2>e1という関係になる。また、オペアンプ34
は反転増幅していることから、光量が下がるとe1,e
2はE4に近づくことになる。
【0019】コンパレータ33はオペアンプ32の出力
と基準電位e1とを比較して、その比較結果をフリップ
フロップ回路35の入力端子Dに出力し、フリップフロ
ップ回路35はシュミット回路30からの高周波パルス
信号のタイミングで入力信号を出力することになるの
で、スリット23に対応した「1」「0」のパルス信号
が生成され、そして、出力回路16を介して図5(a)
に示されるようなエンコーダパルス出力を送り出す。ま
た、コンパレータ36は基準電圧値e2とオペアンプ3
2の出力とを比較してその比較結果を出力回路18を介
して図5(a)に示されるようなフェイルセーフ出力を
送出する。この図5(a)のフェイルセーフ出力は、高
周波パルス信号が連続して途切れていないことから、受
端側においては発光ダイオードLEDの発光量は正常で
あると判断される。
【0020】次に、発光ダイオードLEDが光量が落ち
た場合について検討する。発光ダイオードLEDが光量
が落ちると、受光ダイオードPD1及びPD2もその受
光量が同じ割合で落ちるので、受光ダイオードPD1の
出力及び受光ダイオードPD2の出力も同じ割合で低下
する。そして、オペアンプ34では反転増幅しているこ
とから、基準電位e1及びe2も同じ割合で上昇するこ
とになる。このときの信号e、基準電位e1及びe2の
電位の関係は図5(b)に示されるとおりである。
【0021】コンパレータ33は信号eと基準電圧e1
とを比較してその大小に対応したパルスを生成して出力
回路16を介してエンコーダのパルス出力として送出す
るが、このパルスの幅は図5(a)の場合に比べて幅が
狭いものになる。また、コンパレータ36は信号eと基
準電圧e2とを比較し、この場合はe<e2の部分が出
てくることから、コンパレータ36の出力はe>e2の
部分において低レベル信号となり、出力回路18はパル
ス信号が図5(b)に示されるようなフェイルセーフ出
力を送出する。この図5(b)のフェイルセーフ出力
は、高周波パルス信号が途切れていることから、受端側
においては発光ダイオードLEDが劣化して発光量が低
下したと判断される。なお、出力回路18の出力側にト
ランス、コンデンサ等から構成される回路を付加するこ
とにより、パルス信号を生成してそれをフェイルセーフ
出力として送り出すようにしてもよい。
【0022】本実施形態においては、発光ダイオードL
EDの異常だけでなく、受光ダイオードPD1に異常
(その短絡を含む)があるとそれを検出することができ
る。更に、電源電圧の降下を受光ダイオードPD1の信
号eの低下として捕らえることができるので、電源遮断
時を含めてその異常を検出することができるので、その
フェイルセーフ機能を高めることができる。
【0023】なお、上述の実施形態はいずれも発光ダイ
オードLEDの光量の減少を検出するものであるが、光
量が多くなった場合(例えばスリット板20,22が割
れた場合)の異常についても検出することもできる。そ
の場合には、図1及び図3の回路に基準電圧値e1,e
2の他に、基準電位e3(e3>e1)を生成するため
の可変抵抗器を設けて、その基準電圧値e3を信号eと
比較することにより検出する。
【0024】なお、上述の実施形態はいずれも受光ダイ
オードPD1の他に受光ダイオードPD2を設けて基準
電位e1,e2を生成しているが、基準電位e1,e2
に受光ダイオードPD1の受光感度に対応した補償を施
したり、或いは、受光ダイオードPD1自体の受光感度
を補償したりすることにより、受光ダイオードPD2を
省略することもできる。
【0025】また、上述の実施形態においては、完全明
の光信号を発生させるためのスリットとして、図2に示
されるような構成のものを示したが、他の構成であって
も良い。例えば、回転スリット板に、全周に亘って所定
の間隔で設けられたスリットの他に全周に亘って明部と
なるスリット(トラック)を設け、そして、固定スリッ
ト板には、明暗の光信号を発生させるためのスリット
(図2のスリット23に相当)と、前記の全周に亘って
明部となるスリットに対向して設けられ、完全明の光信
号を発生させるための第2のスリット(図2のスリット
24よりも幅狭)とを設けることにより、明暗の光信号
と完全明の光信号とを得るようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定スリ
ット板のスリットの幅を回転スリットの幅よりも広くし
て、回転スリット板が回転しても完全暗とせずに投光部
からの光が漏れるようにし、そして、そのスリット板を
介して投光部からの光を受光する受光部の出力を所定の
基準値と比較して、その比較結果に基づいてフェイルセ
ーフ出力を送り出すようにしたので、光量の変化のみな
らずパルスを生成する受光部を含めて装置の正常・異常
を判断することができ、また、その構成が簡単なことか
ら、そのロータリエンコーダを実現するための回路も簡
単なものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るロータリエンコ
ーダの回路図である。
【図2】図1の発光ダイオードLEDと受光ダイオード
PD1,PD2との間に介在する回転スリット板及び固
定スリット板の説明図である。
【図3】図1のロータリエンコーダの動作波形を示した
タイミングチャートであり、(a)は正常時、(b)は
光量の減少時である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るロータリエンコ
ーダの回路図である。
【図5】図4のエンコーダの動作波形を示したタイミン
グチャートであり、(a)は正常時、(b)は光量の減
少時である。
【図6】従来の回転スリット板及び固定スリット板の説
明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光部と受光部との間に回転スリット板
    及び固定スリット板を介在させたロータリエンコーダに
    おいて、 前記固定スリット板のスリットの幅を前記回転スリット
    の幅よりも広くし、そして、前記受光部の出力を所定の
    基準値と比較し、その比較結果に基づいてフェイルセー
    フ出力を送り出す手段を備えたことを特徴とするロータ
    リエンコーダ。
  2. 【請求項2】 投光部と受光部との間に回転スリット板
    及び固定スリット板を介在させたロータリエンコーダに
    おいて、 前記固定スリット板は、前記回転スリットの幅よりも広
    くして明暗の光信号を発生させるための第1のスリット
    と、完全明の光信号を発生させるための第2のスリット
    とを備えており、そして、 前記第1のスリットを介して受光しそれを光電変換して
    出力する第1の受光部と、 前記第2のスリットを介して受光しそれを光電変換して
    出力する第2の受光部と、 前記第2の受光部の出力に基づいて第1の基準値及び第
    2の基準値(第1の基準値>第2の基準値)を生成する
    手段と、 前記第1の受光部の出力と前記第1の基準値とを比較し
    て、その比較結果に基づいてエンコーダパルスを出力す
    る手段と、 前記第1の受光部の出力と前記第2の基準値とを比較し
    て、その比較結果に基づいてフェイルセーフ出力を出力
    する手段とを備えたことを特徴とするロータリエンコー
    ダ。
  3. 【請求項3】 投光部と受光部との間に回転スリット板
    及び固定スリット板を介在させたロータリエンコーダに
    おいて、 前記固定スリット板は、前記回転スリットの幅よりも広
    くして明暗の光信号を発生させるための第1のスリット
    と、完全明の光信号を発生させるための第2のスリット
    とを備えており、そして、 高周波パルス信号を生成してそのパルス信号により前記
    投光部を駆動する手段と、 前記第1のスリットを介して受光してそれを光電変換し
    て出力する第1の受光部と、 前記第2のスリットを介して受光してそれを光電変換し
    て出力する第2の受光部と、 前記第2の受光部の出力を平滑化して第1の基準値及び
    第2の基準値(第1の基準値>第2の基準値)を生成す
    る手段と、 前記第1の受光部の出力と前記第1の基準値とを比較し
    て、その比較結果に基づいたパルスを生成し、そして、
    そのパルスを前記第1のスリットに対応したパルスに成
    形してエンコーダパルスとして出力する手段と、 前記第1の受光部の出力と前記第2の基準値とを比較し
    て、その比較結果に基づいてフェイルセーフ出力を出力
    する手段とを備えたことを特徴とするロータリエンコー
    ダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009058491A (ja) * 2007-09-04 2009-03-19 Koyo Electronics Ind Co Ltd ロータリエンコーダおよび電子制御システム

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