JPH09304494A - 光磁界・電界センサ装置及びその温度特性の補償方法並びに温度センサ装置 - Google Patents

光磁界・電界センサ装置及びその温度特性の補償方法並びに温度センサ装置

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JPH09304494A
JPH09304494A JP14103796A JP14103796A JPH09304494A JP H09304494 A JPH09304494 A JP H09304494A JP 14103796 A JP14103796 A JP 14103796A JP 14103796 A JP14103796 A JP 14103796A JP H09304494 A JPH09304494 A JP H09304494A
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temperature
optical
optical sensor
sensor unit
light
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JP14103796A
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Tatsu Yonezawa
龍 米澤
Hiroshi Murata
浩 村田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度特性が十分に小さい光磁界・電界センサ
装置を提供する。 【解決手段】 光センサ部の温度当たりの挿入損失変化
の値及び光センサ部の温度当たりの感度変化の値が記憶
されたメモリ27と、光変換器2の温度を検知する温度
センサ24と、温度センサ24により検出された光変換
器2の温度に基づいて、光変換器2から出射される光の
出力及び波長に対して温度特性を補償する演算を行うと
ともに、メモリ27から光センサ部の温度当たりの挿入
損失変化の値と温度当たりの感度変化の値を読み込ん
で、その温度当たりの挿入損失変化の値と光センサ部1
における光の挿入損失の大きさとに基づいて、光センサ
部1の温度を算出し、その算出した温度と光センサ部の
温度当たりの感度変化の値とに基づいて、光センサ部1
の感度に対して温度特性を補償する演算を行うCPU2
6とを有する構成とし、光変換器2のみならず光センサ
部1の温度特性も補償するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁界センサ技術
及び光電界センサ技術に関し、例えば光磁界センサ及び
光電界センサの温度特性の補償に適用して有用な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4には、従来の光磁界センサ装置また
は光電界センサ装置の概略が示されている。これらのセ
ンサ装置は、光磁界センサまたは光電界センサ(以下、
それら2つのセンサをまとめて単に光センサ部と称す
る)1に光を送り、かつ光センサ部1からのもどり光を
受けて光電変換を行う光変換器5と、光変換器5から送
られてくる光を磁界や電界の強さに基づき変調して光変
換器5へ戻す光センサ部1とが2本の光ファイバ3,3
及び光コネクタ4,4を介して相互に接続されて構成さ
れている。なお、光磁界センサ装置と光電界センサ装置
は同じ構成の装置であり、磁界の強さまたは電界の強さ
を検知するという用途が異なるだけであるので、本明細
書では両センサ装置をまとめて光磁界・電界センサ装置
と称する。
【0003】光変換器5は、光センサ部1に送る光を発
する発光ダイオード(LED)50、その発光ダイオー
ド50を駆動する発光素子駆動回路51、光センサ部1
からのもどり光を受けてその光信号を電流信号に変換す
るフォトダイオード(PD)52、そのフォトダイオー
ド52で生成された電流信号を電圧信号に変換する受光
回路53、フォトダイオード52の受光量が常に一定と
なるように発光素子駆動回路51に受光回路53の出力
信号をフィードバックさせる帰還回路54、及び光変換
器5の温度特性と逆の特性を有し受光回路53の出力信
号を増幅して光変換器5の温度特性の補償を行う温度補
償アンプ55により構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光セン
サ部1は自己の温度特性を補償する機能を有していない
ため、一般的な使用形態のように光センサ部1と光変換
器5とが異なる温度環境下に設置された場合、以下のよ
うな問題があった。すなわち、従来、上記温度補償アン
プ55により光変換器5自体の温度特性は補償される
が、光センサ部1の温度特性を補償することは不可能で
ある。従って、光変換器5と光センサ部1の両者の温度
特性を合せた特性を有する光磁界・電界センサ装置全体
の温度特性を十分に小さくすることはできない、という
ものである。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、温度特性が十分に小さい光磁界・電界セ
ンサ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光磁界・電
界センサ装置及びその温度特性の補償方法は、光センサ
部の温度当たりの挿入損失変化の値と光センサ部の温度
当たりの感度変化の値とを予めメモリに記憶させてお
き、温度センサにより光変換器の温度を検知して光変換
器の温度特性の補償を行い、一方、メモリから光センサ
部の温度当たりの挿入損失変化の値と光センサ部の温度
当たりの感度変化の値を読み込み、光センサ部の温度当
たりの挿入損失変化の値と光センサ部における光の挿入
損失の大きさとに基づいて、光センサ部の温度を算出
し、その算出した光センサ部の温度と光センサ部の温度
当たりの感度変化の値とに基づいて、CPUにより光セ
ンサ部の感度に対して温度特性を補償する演算を行うよ
うにしたものである。
【0007】ここで、光センサ部の温度当たりの挿入損
失変化の値と光センサ部の温度当たりの感度変化の値と
を求めるには、上記装置を2つの異なる温度環境下で動
作させ、その温度差と、光センサ部における光の挿入損
失の差及び光センサ部の感度の差とからそれぞれ算出す
るようにしてもよい。
【0008】また、本発明に係る温度センサ装置は、光
センサ部の温度当たりの挿入損失変化の値を予めメモリ
に記憶させておき、温度センサにより光変換器の温度を
検知して光変換器の温度特性の補償を行い、一方、メモ
リから光センサ部の温度当たりの挿入損失変化の値を読
み込み、その光センサ部の温度当たりの挿入損失変化の
値と光センサ部における光の挿入損失の大きさとに基づ
いて、CPUにより光センサ部の温度を算出するように
したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る光磁界・電
界センサ装置の一例を示すブロック図である。この光磁
界・電界センサ装置は、光センサ部(光磁界センサまた
は光電界センサ)1に光を送り、かつ光センサ部1から
のもどり光を受けて光電変換を行う光変換器2と、光変
換器2から送られてくる光を磁界や電界の強さに基づき
変調して光変換器2へ戻す周知の構成の光センサ部1と
が2本の光ファイバ(光路)3,3及び光コネクタ4,
4を介して相互に接続されてなる構成を有している。
【0010】光変換器2は、光センサ部1に送る光を発
する発光ダイオード等の発光素子20と、その発光素子
20を駆動する周知の構成の発光素子駆動回路21と、
光センサ部1からのもどり光を受けてその光信号を電流
信号に変換するフォトダイオード等の受光素子22と、
受光素子22で生成された電流信号を電圧信号に変換し
て出力する周知の構成の受光回路23と、光変換器2の
温度を測定して得られた電流信号を電圧信号に変換して
出力する周知の構成の温度センサ24と、発光素子駆動
回路21、受光回路23及び温度センサ24の各出力信
号(アナログ信号)をデジタル信号に変換してCPU
(演算処理装置)26に出力する周知の構成のA/D
(アナログ/デジタル)変換器25と、発光素子駆動回
路21、受光回路23及び温度センサ24から送られて
くる各信号に基づいて温度補償の演算を行い、光センサ
部1が置かれた環境の磁界または電界に対応した検出信
号を出力するCPU26と、光センサ部1の温度当たり
の挿入損失変化の値及び光センサ部1の温度当たりの感
度変化の値が記憶されたメモリ(記憶装置)27とを備
えた構成となっている。
【0011】この光変換器2では、発光素子駆動回路2
1により発光素子20が常時一定の電流で駆動されるよ
うに制御されている。なお、発光素子駆動回路21から
A/D変換器25を介してCPU26へ出力される信号
は、温度補償演算の際に発光素子20の駆動電流値を検
知するためのモニタ用の信号である。
【0012】図2は、光変換器2から出射されて光セン
サ部1に入射する光のパワー(同図(A))及びその入
射した光が変調されて光センサ部1から光変換器2へ出
射される際の光パワー(同図(B))を測定した一例を
表す特性図である。図2(A)の光センサ部1に入射す
る光はDC(直流)成分のみの光である。一方、図2
(B)のもどり光は、DC成分に光センサ部1の変調に
よるAC(交流)成分が重畳されていることがわかる。
【0013】また、もどり光のDC成分のパワーは、光
センサ部1に入射する光のDC成分のパワーよりも小さ
くなっていることがわかる。これは、光センサ部1に入
射した光の光量が光センサ部1を通過することにより減
衰されるからである。従って、光変換器2の発光出力
(DC成分のみである)と光変換器2の受光電圧(DC
成分にAC成分が重畳されている)のDC成分とを比較
し、その差を求めることにより、光センサ部1の挿入損
失が求まる。なお、光センサ部1の挿入損失には、光フ
ァイバ3,3及び光コネクタ4,4における損失分も含
まれている。
【0014】次に、上記構成の光磁界・電界センサ装置
の動作を説明する。光変換器2の発光素子駆動回路21
は、発光素子20に定電流を流して発光素子20を駆動
する。発光素子20は一定出力の光を出射する。発光素
子20から出射された光は一方の経路の光コネクタ4及
び光ファイバ3を通って光センサ部1に入射する。光セ
ンサ部1は、光変換器2から送られてきた光を磁界また
は電界により変調する。光センサ部1で変調された光は
もう一方の経路の光ファイバ3及び光コネクタ4を通っ
て光変換器2に入射する。光変換器2は、光センサ部1
からのもどり光を受光素子22で受ける。受光素子22
は、受けた光を電流信号に変換して受光回路23に出力
する。受光回路23は受光素子22から入力される電流
信号を電圧信号に変換する。
【0015】受光回路23で変換された電圧信号(受光
電圧信号)は、A/D変換器25によりデジタル信号に
変換されてCPU26に送られる。また、CPU26に
は、温度センサ24及び発光素子駆動回路21からそれ
ぞれ光変換器2の温度の検知信号及び発光素子20の駆
動電流のモニタ用の信号が、A/D変換器25によりデ
ジタル変換されて入力される。CPU26は、それら光
変換器2の温度検知信号、発光素子20の駆動電流のモ
ニタ用の信号及び受光回路23から送られてくる受光電
圧信号に基づいて、光センサ部1及び光変換器2の温度
補償の演算を所定の手順で行い、温度特性の補償された
検出信号を出力する。その際、CPU26は、メモリ2
7から、光センサ部1の温度当たりの挿入損失変化の値
と光センサ部1の温度当たりの感度変化の値をそれぞれ
読み込んで演算処理を行う。
【0016】温度補償演算の具体的な処理内容は、以下
の通りである。光変換器2の温度特性は、主として発光
素子20の発光出力と発光波長が温度に依存することに
より発生する。温度変化による発光波長の変動値及び発
光出力の変動値は、発光素子20を形成する半導体材料
に特有のものであり、既知の値である。従って、温度変
化による発光波長の変動値及び温度変化による発光出力
の変動値と、光変換器2内の温度センサ24にて検知さ
れた光変換器2の温度とに基づいて、発光素子20から
発せられる光の波長及び出力の温度特性の補償を行う。
【0017】ここで、発光素子20から発せられる光の
出力の変化及び光センサ部1の挿入損失は受光回路23
の受光電圧に影響を及ぼす。また、光センサ部1は発光
波長−感度特性を有するので、発光素子20から発せら
れる光の波長の変化は光センサ部1の感度に影響を及ぼ
す。
【0018】受光回路23の受光電圧のDC成分を抽出
し、それと光変換器2自体の温度特性が補償された発光
出力(DC成分のみ)との差と、メモリ27から読み出
された光センサ部1の温度当たりの挿入損失変化の値と
から、光センサ部1の温度が算出される。その算出され
た光センサ部1の温度とメモリ27から読み出された光
センサ部1の温度当たりの感度変化の値とに基づいて、
光センサ部1の感度の温度特性の補償を行う。即ち電界
(磁界)の大きさは、受光電圧のAC成分の振幅に対応
しており、この振幅値と電界(磁界)の大きさとの関係
(感度)が補正されることになる。
【0019】光センサ部1の温度当たりの挿入損失変化
の値及び感度変化の値は以下のようにして求められる。
通常、光センサ部1の温度−挿入損失特性及び温度−感
度特性は個々のセンサ毎に異なるので、光センサ部1と
光変換器2とを光ファイバ3,3及び光コネクタ4,4
により接続し、それらを同一の温度環境下に置く。その
環境の温度を適当に選択されてなる温度(基準温度)に
設定する。光変換器2から光センサ部1へ光を入射さ
せ、そのもどり光を光変換器2で受ける。
【0020】また、光センサ部1及び光変換器2が置か
れた環境の温度を基準温度からずれた温度に設定し、光
変換器2から出射され光センサ部1を経由して戻ってく
る光を光変換器2で受ける。前記挿入損失変化の値を求
める場合には、それら2つの異なる温度環境下において
それぞれ得られた受光回路23の受光電圧のDC成分の
差(変動分)から、発光素子20の発光出力の温度特性
を差し引くことによって、光センサ部1の温度当たりの
挿入損失変化の値が得られる。
【0021】一方、前記感度変化の値を求める場合に
は、それら2つの異なる温度環境下においてそれぞれ得
られた光センサ部1の感度の差(変動分)から、発光素
子20の発光波長の温度特性を差し引くことによって、
光センサ部1の温度当たりの感度変化の値が得られる。
それら得られた挿入損失変化の値及び感度変化の値を予
めメモリ27に記憶させておく。
【0022】上記実施例によれば、光センサ部1の温度
当たりの挿入損失変化の値と光センサ部1の温度当たり
の感度変化の値をそれぞれ予め測定してメモリ27に記
憶させておき、それらをメモリ27から読み出して温度
補償の演算を行うので、光変換器2のみならず、光セン
サ部1の温度特性も補償することができる。従って、光
磁界・電界センサ装置全体の温度特性が十分に小さくな
り、光磁界センサまたは光電界センサとしての検出精度
が向上する。また、光センサ部1に温度特性の小さい光
学結晶を使用せずに済むので、コスト低減が可能とな
る。さらに、光センサ部1の温度を演算により求めるこ
とができるので、光センサ部1を温度センサとして利用
することにより本装置を温度センサ装置として使用する
ことができる。
【0023】図3は、本発明に係る光磁界・電界センサ
装置の他の例を示すブロック図である。この第2実施例
の光磁界・電界センサ装置が上記第1の実施例と異なる
のは、光変換器2Aにおいて、受光素子22の受光量が
常時一定となるようにCPU26及び発光素子駆動回路
21により発光素子20の駆動が制御されている点であ
る。
【0024】すなわち、光変換器2Aは、発光ダイオー
ド等の発光素子20と、発光素子駆動回路21と、フォ
トダイオード等の受光素子22と、受光回路23と、温
度センサ24と、受光回路23及び温度センサ24から
それぞれ出力されるアナログの受光電圧信号及び温度信
号をデジタル信号に変換してCPU26に出力するA/
D変換器25と、受光回路23及び温度センサ24から
送られてくる各信号に基づいて温度補償の演算を行い、
光センサ部1が置かれた環境の磁界または電界に対応し
た検出信号を出力するとともに駆動制御信号を生成して
発光素子駆動回路21へ出力するCPU26と、CPU
26から出力された駆動制御信号(デジタル信号)をア
ナログ信号に変換して発光素子駆動回路21ヘ出力する
周知の構成のD/A(デジタル/アナログ)変換器28
と、メモリ27とを備えた構成となっている。この光変
換器2Aは、2本の光ファイバ3,3及び光コネクタ
4,4を介して光センサ部1と相互に接続されている。
なお、上記第1実施例と同じ構成については、同一の符
号を付してその詳細な説明を省略する。
【0025】この第2実施例においても、光センサ部1
に入射する光のパワー及び光センサ部1から出射される
光のパワーは、それぞれ図2(A),(B)に示す特性
図と同様の特性を有している。すなわち、光センサ部1
の入射光はDC成分のみの光であり、一方、出射光はD
C成分(前記入射光のDC成分よりも光センサ部1の挿
入損失分だけ小さい)にAC成分が重畳された光であ
る。
【0026】発光素子駆動回路21は、CPU26から
送られてくる駆動制御信号により、受光回路23の受光
電圧のDC成分の大きさが予め設定された基準値よりも
大きい場合には発光素子20に流す駆動電流量を小さく
するように制御され、一方、受光回路23の受光電圧の
DC成分の大きさが基準値よりも小さい場合には発光素
子20に流す駆動電流量を大きくするように制御され
る。つまり、受光回路23、A/D変換器25、CPU
26、D/A変換器28及び発光素子駆動回路21によ
り帰還回路が構成されていることになる。受光電圧の基
準値は、予めメモリに記憶されていてCPU26により
適宜読み出されるようになっているか、または本装置の
稼動開始にあたってダイアル等により初期設定される。
【0027】次に、第2実施例の光磁界・電界センサ装
置の動作を説明する。光変換器2Aの発光素子駆動回路
21は、受光電圧のDC成分の大きさが常時一定となる
ように制御された駆動電流を発光素子20に流す。それ
によって、発光素子20は適宜発光出力が制御された光
を出射する。発光素子20から出射された光は、上記第
1実施例と同じ経路をたどって光変換器2Aの受光素子
22に入射し、受光素子22により電流信号に変換さ
れ、さらに受光回路23により電圧信号に変換される。
【0028】受光回路23で変換された受光電圧信号
は、A/D変換器25によりデジタル変換されてCPU
26に送られる。また、CPU26には、温度センサ2
4から光変換器2Aの温度の検知信号がA/D変換器2
5を介して入力される。CPU26は、それら光変換器
2Aの温度検知信号及び受光回路23から送られてくる
受光電圧信号に基づいて、光センサ部1及び光変換器2
Aの温度補償の演算を所定の手順で行い、温度特性の補
償された検出信号を出力する。その際、CPU26は、
メモリ27から、光センサ部1の温度当たりの挿入損失
変化の値と光センサ部1の温度当たりの感度変化の値を
それぞれ読み込んで演算処理を行う。
【0029】また、CPU26は受光回路23の受光電
圧を常時監視し、受光電圧のDC成分の大きさが一定と
なるように駆動制御信号を生成し、D/A変換器28を
介して発光素子駆動回路21に出力する。それによっ
て、上述したように発光素子駆動回路21が制御されて
発光素子20に流れる駆動電流が適宜増減される。
【0030】温度補償演算の具体的な処理内容は、以下
の通りである。上記第1実施例と同様にして、温度変化
による発光波長の変動値及び発光出力の変動値と、温度
センサ24により検知された光変換器2Aの温度とに基
づいて、発光素子20から発せられる光の波長及び出力
の温度特性の補償を行う。発光素子20の発光出力の変
化及び光センサ部1の挿入損失は、受光電圧のDC成分
の大きさを一定に保とうとする発光素子駆動回路21の
制御量に影響を及ぼす。また、発光素子20の発光波長
の変化は光センサ部1の感度に影響を及ぼす。
【0031】発光出力の温度特性及び光センサ部1の挿
入損失による発光素子20の駆動電流の変動分、すなわ
ち発光素子駆動回路21の制御量から光変換器2A自体
の温度特性に起因した制御量分を差し引き、それとメモ
リ27から読み出された光センサ部1の温度当たりの挿
入損失変化の値とから、光センサ部1の温度が算出され
る。その算出された光センサ部1の温度とメモリ27か
ら読み出された光センサ部1の温度当たりの感度変化の
値とに基づいて、光センサ部1の感度の温度特性の補償
を行う。
【0032】光センサ部1の温度当たりの挿入損失変化
の値は以下のようにして求められる。光センサ部1と光
変換器2Aとを光ファイバ3,3及び光コネクタ4,4
により接続する。その状態で、基準温度と基準温度から
ずれた温度の場合について、光変換器2Aから光センサ
部1へ光を入射させ、そのもどり光を光変換器2Aで受
ける。基準温度からずれた際の発光素子駆動回路21の
制御量から、発光素子20の発光出力の温度特性に起因
した発光素子駆動回路21の制御量を差し引くことによ
って、光センサ部1の温度当たりの挿入損失変化の値が
得られる。光センサ部1の温度当たりの感度変化の値は
上記第1実施例の場合と同様にして得られる。得られた
挿入損失変化の値及び感度変化の値を予めメモリ27に
記憶させておく。
【0033】この第2の実施例によれば、上記第1の実
施例と同様に、光磁界センサまたは光電界センサとして
の検出精度が向上する、コスト低減が可能となる、本装
置を温度センサ装置として使用することができる、とい
う効果が得られる。
【0034】なお、光変換器は上記各実施例の構成のも
のに限らず、種々設計変更可能であるのは言うまでもな
い。例えば、光変換器が、従来のように補償アンプによ
り光変換器自体の温度特性の補償を行うような構成にな
っていても良い。その場合には、デジタル変換された受
光回路23の受光電圧信号をCPU26に入力させて光
センサ部1の温度特性の補償の演算処理を行い、その信
号を補償アンプに入力させて光変換器自体の温度特性を
補償するようにしてもよいし、受光回路23の受光電圧
信号を補償アンプに入力させて光変換器自体の温度特性
が補償された信号をデジタル変換してCPU26に入力
させて光センサ部1の温度特性の補償を行うようにして
も良い。
【0035】また、光センサ部1と光変換器2,2Aと
は光ファイバ3に限らず、酸化シリコンよりなる基板を
利用した光導波路などで接続されていても良い。
【0036】さらに、上記各実施例では、発光素子20
を定電流で駆動する場合と受光電圧が一定となるように
発光素子20の駆動電流を制御する場合について説明し
たが、本発明は、発光素子20の発光量が一定となるよ
うに温度センサ24で検知した温度に基づいて発光素子
20の駆動電流を制御する場合にも適用可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、光変換器と光センサ部
の両方の温度特性を補償することができるので、光磁界
・電界センサ装置全体の温度特性が十分に小さくなり、
光磁界センサまたは光電界センサとしての検出精度が向
上する。また、光センサ部に温度特性の小さい光学結晶
を使用せずに済むので、コストが下がる。さらに、光セ
ンサ部を温度センサとする新規な構成の温度センサ装置
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光磁界・電界センサ装置の一例を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係る光磁界・電界センサ装置の光セン
サ部の入射光及び出射光のパワーの測定例を表す特性図
である。
【図3】本発明に係る光磁界・電界センサ装置の他の例
を示すブロック図である。である。
【図4】従来の光磁界・電界センサ装置のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 光センサ部(光磁界センサまたは光電界センサ) 2,2A 光変換器 3 光路(光ファイバ) 24 温度センサ 26 演算装置(CPU) 27 メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する光を磁界や電界の強さに基づき
    変調して出射する光センサ部と、該光センサ部に光を送
    り、かつ該光センサ部から戻ってくる光を受けて光電変
    換を行う光変換器とが、光路を介して相互に接続されて
    なるセンサ装置であって、前記光センサ部の温度当たり
    の挿入損失変化の値及び同光センサ部の温度当たりの感
    度変化の値が記憶されたメモリと、前記光変換器の温度
    を検知する温度センサと、前記メモリから光センサ部の
    温度当たりの挿入損失変化の値及び光センサ部の温度当
    たりの感度変化の値を読み込んで前記光センサ部の温度
    特性を補償する演算を行う演算装置とを備え、前記演算
    装置は、前記光センサ部の温度当たりの挿入損失変化の
    値と前記光センサ部における光の挿入損失の大きさとに
    基づいて、前記光センサ部の温度を算出し、その算出し
    た光センサ部の温度と光センサ部の温度当たりの感度変
    化の値とに基づいて、前記光センサ部の感度に対して温
    度特性を補償する演算を行うようにされていることを特
    徴とする光磁界・電界センサ装置。
  2. 【請求項2】 入射する光を磁界や電界の強さに基づき
    変調して出射する光センサ部と、該光センサ部に光を送
    り、かつ該光センサ部から戻ってくる光を受けて光電変
    換を行う光変換器とが、光路を介して相互に接続されて
    なるセンサ装置の温度特性を補償するにあたって、前記
    光変換器の温度を計り、その計った光変換器の温度に基
    づいて、前記光変換器から出射される光の出力及び波長
    に対して温度特性の補償を行うとともに、前記光センサ
    部の温度当たりの挿入損失変化の値と前記光センサ部に
    おける光の挿入損失の大きさとに基づいて、前記光セン
    サ部の温度を算出し、その算出した光センサ部の温度と
    光センサ部の温度当たりの感度変化の値とに基づいて、
    前記光センサ部の感度に対して温度特性を補償する演算
    を行うようにしたことを特徴とする光磁界・電界センサ
    装置の温度特性の補償方法。
  3. 【請求項3】 光センサ部の温度当たりの挿入損失変化
    の値を求めるにあたって、光センサ部と光変換器とを光
    路を介して接続し、その状態のままそれらを少なくとも
    2つの異なる温度環境下で動作させ、その温度差と、そ
    れら少なくとも2つの異なる温度環境下においてそれぞ
    れ得られた光センサ部における光の挿入損失を比較して
    得られた変動分から、前記光変換器から出射される光の
    出力の温度特性分を差し引いた値とに基づいて、算出す
    るようにしたことを特徴とする請求項2記載の光磁界・
    電界センサ装置の温度特性の補償方法。
  4. 【請求項4】 光センサ部の温度当たりの感度変化の値
    を求めるにあたって、光センサ部と光変換器とを光路を
    介して接続し、その状態のままそれらを少なくとも2つ
    の異なる温度環境下で動作させ、その温度差と、それら
    少なくとも2つの異なる温度環境下においてそれぞれ得
    られた光センサ部の感度を比較して得られた変動分か
    ら、前記光変換器から出射される光の波長の温度特性分
    を差し引いた値とに基づいて、算出するようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載の光磁界・電界センサ装置の
    温度特性の補償方法。
  5. 【請求項5】 入射する光を温度に対応した挿入損失で
    もって減衰させて出射する光センサ部と、該光センサ部
    に光を送り、かつ該光センサ部から戻ってくる光を受け
    て光電変換を行う光変換器とが、光路を介して相互に接
    続されてなるセンサ装置であって、前記光センサ部の温
    度当たりの挿入損失変化の値が記憶されたメモリと、前
    記光変換器の温度を検知する温度センサと、該温度セン
    サにより検出された光変換器の温度に基づいて、前記光
    変換器から出射される光の出力の温度特性の補償を行う
    手段と、前記メモリから光センサ部の温度当たりの挿入
    損失変化の値を読み込み、その読み込んだ光センサ部の
    温度当たりの挿入損失変化の値と前記光センサ部におけ
    る光の挿入損失の大きさとに基づいて、前記光センサ部
    の温度を算出する演算装置とを備えたことを特徴とする
    温度センサ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002122622A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Tokin Corp 光電界センサ装置
WO2007003042A1 (en) * 2005-06-30 2007-01-11 Streetlight Intelligence, Inc. Compensation for photo sensor

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