JPH1137517A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

Info

Publication number
JPH1137517A
JPH1137517A JP18810697A JP18810697A JPH1137517A JP H1137517 A JPH1137517 A JP H1137517A JP 18810697 A JP18810697 A JP 18810697A JP 18810697 A JP18810697 A JP 18810697A JP H1137517 A JPH1137517 A JP H1137517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
heat exchanger
plate heat
cooling medium
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18810697A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Numata
光春 沼田
Taisei Kema
大成 毛馬
Isao Kondo
功 近藤
Kazuhide Mizutani
和秀 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP18810697A priority Critical patent/JPH1137517A/ja
Publication of JPH1137517A publication Critical patent/JPH1137517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器内の水の過冷却状態を安定させ、水
流路の閉塞を防止して過冷却水生成の信頼性を向上す
る。 【解決手段】 過冷却水生成用熱交換器としてプレート
式熱交換器(50)を備える。水導入配管(51)、水導出配管
(52)、冷媒導入配管(53)、及び冷媒導出配管(54)に、そ
れぞれ水入口温度センサ(TS1) 、水出口温度センサ(TS
2) 、冷媒入口温度センサ(TS3) 、及び冷媒出口温度セ
ンサ(TS4) を設ける。伝熱プレートには、壁面温度セン
サ(TS5) を設ける。水導入配管(51)につながる水配管
に、流量計を設ける。プレート式熱交換器(50)の水流路
(56)の水流速が所定値になるように水流速を調整する一
方、伝熱プレートの壁面温度が所定温度になるように、
冷媒入口温度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置に係り、
特に、水を過冷却状態まで冷却した後、この過冷却状態
を解消してスラリー状の氷を生成し、この氷を冷熱源と
して利用する氷蓄熱装置に対し好適な制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−25117
7号公報に開示されているように、圧縮機、凝縮器、膨
張機構、及び過冷却熱交換器の冷媒側熱交換部を冷媒配
管によって順に接続して成る冷媒循環回路と、蓄熱槽、
過冷却熱交換器の水側熱交換部、及び過冷却解消部を水
配管によって順に接続して成る水循環回路とを備えた氷
蓄熱装置が知られている。
【0003】この種の氷蓄熱装置の製氷動作としては、
蓄熱槽から水配管へ取り出した水を、過冷却熱交換器の
水側熱交換部において冷媒側熱交換部の冷媒と熱交換し
て過冷却状態まで冷却し、過冷却解消部においてこの過
冷却状態を解消してスラリー状の氷を生成する。そし
て、この氷を蓄熱槽に供給して貯留する。
【0004】また、この蓄熱槽に貯留された氷の冷熱を
利用して室内の冷房を行う際には、氷によって冷却され
た冷水を水循環回路に循環させ、圧縮機からの吐出冷媒
を、過冷却熱交換器において、蓄熱媒体熱交換部を流れ
る冷水と熱交換させて凝縮させる。そして、この凝縮し
た冷媒を減圧した後、室内に設置された熱交換器で蒸発
させて、室内空気を冷却する。
【0005】ところで、上記過冷却熱交換器は、一般に
はシェルアンドチューブ型の熱交換器で構成されてい
る。つまり、円筒状のシェル内に複数本の伝熱管を収容
し、伝熱管の内部に水を、外部に冷媒をそれぞれ流すこ
とにより、両流体間で熱交換が行われるように構成され
ている。また、この種の熱交換器にあっては、伝熱管内
で水の過冷却状態が解消した場合には、水の体積膨張に
よって伝熱管が破損してしまうおそれがある。そのた
め、伝熱管の破損を防止するために、伝熱管の肉厚を大
きく設定したり、その内部に変形容易な樹脂製の棒材を
挿入し、上記体積膨張を棒材の変形によって吸収可能と
している。
【0006】しかし、このように、伝熱管の肉厚を大き
く設定したり、その内部に棒材を挿入していることか
ら、十分な水量を確保しながら冷却性能を高く設定する
ためには熱交換器を大型化する必要があり、これに伴っ
て氷蓄熱装置自体の大型化を招いていた。
【0007】従って、シェルアンドチューブ型熱交換器
では、構造上、小型化に対して限界があった。
【0008】一方、コンパクトかつ高性能な熱交換器と
して、プレート式熱交換器が知られている。本発明者ら
は、このプレート式熱交換器を過冷却水生成用の熱交換
器として利用することを検討した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このプレート式熱交換
器は伝熱性能に優れ、必要以上に水を冷却してしまう場
合があり、熱交換器内で過冷却水が凍結して水流路の閉
塞を招くこともある。
【0010】その一方、凍結を防止するために過冷却度
を小さくしたのでは、過冷却水の生成能力が十分に得ら
れず、プレート式熱交換器本来の高性能を有効活用する
ことができない。
【0011】そのため、従来より、プレート式熱交換器
において、熱交換器内で水の過冷却状態が解消しないよ
うに、全く新たな制御手段の出現が望まれていた。
【0012】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、熱交換器内の水の過
冷却状態を安定させ、水流路の閉塞を防止して過冷却水
生成の信頼性を向上することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、プレート式熱交換器における過冷却
水生成試験から、プレート壁面温度Tsが水の流速U、
入口温度Ti、出口温度To、及び流路長さLによって
定式化できることを発見した。つまり、次の式を導き出
した。
【0014】Ts=f(U,Ti,To,L) 上式から、例えば、流速Uと流路長さLが一定の場合、
壁面温度Tsは入口温度Ti及び出口温度Toで定まる
ことになる。
【0015】一方、過冷却水の凍結と壁面温度Tsとは
密接な関係があり、例えば、流路長さLを一定とする
と、各流速Uに対する壁面温度と凍結との関係は、図5
に示すようになる。従って、流速Uに応じて壁面温度T
sを制御することにより、熱交換器内での凍結を確実に
回避することができる。
【0016】そこで、本発明は、プレートの壁面温度、
水入口温度、水出口温度、冷却媒体入口温度、または冷
却媒体出口温度が所定値になるように制御を行うように
している。
【0017】具体的には、請求項1に記載の発明は、冷
却媒体と水とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプ
レート式熱交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記
プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になるよう
に調整する一方、上記プレート式熱交換器(50)のプレー
ト(P) の壁面温度が所定温度になるように該プレート式
熱交換器(50)の冷却媒体入口温度を調整する制御手段を
備えていることとしたものである。
【0018】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0019】請求項2に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一
方、上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温
度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入
口温度を調整する制御手段を備えていることとしたもの
である。
【0020】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0021】請求項3に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一
方、上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づい
て該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温度を調整
する制御手段を備えていることとしたものである。
【0022】上記発明特定事項により、過冷却度の高い
過冷却水が安定して生成される。
【0023】請求項4に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一
方、上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面
温度が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)
の冷却媒体入口温度及び冷却媒体流量を調整する制御手
段を備えていることとしたものである。
【0024】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0025】請求項5に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一
方、上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温
度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入
口温度及び冷却媒体流量を調整する制御手段を備えてい
ることとしたものである。
【0026】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0027】請求項6に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一
方、上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づい
て該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温度及び冷
却媒体流量を調整する制御手段を備えていることとした
ものである。
【0028】上記発明特定事項により、過冷却度の高い
過冷却水が安定して生成される。
【0029】請求項7に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)には、プレート(P) 間に形成された複数の水
流路のうち熱交換に際して実際に水が流れる水流路(56)
の数を調整する水流路数調整手段(63)が設けられ、上記
プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になるよう
に調整する一方、プレート(P) の壁面温度が所定温度に
なるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温
度及び水流路数を調整する制御手段を備えていることと
したものである。
【0030】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0031】請求項8に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)には、プレート(P) 間に形成された複数の水
流路のうち熱交換に際して実際に水が流れる水流路(56)
の数を調整する水流路数調整手段(63)が設けられ、上記
プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になるよう
に調整する一方、上記プレート式熱交換器(50)の水出口
温度が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)
の冷却媒体入口温度及び水流路数を調整する制御手段を
備えていることとしたものである。
【0032】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0033】請求項9に記載の発明は、冷却媒体と水と
を熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱交
換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱
交換器(50)には、プレート(P) 間に形成された複数の水
流路のうち熱交換に際して実際に水が流れる水流路(56)
の数を調整する水流路数調整手段(63)が設けられ、上記
プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になるよう
に調整する一方、上記プレート式熱交換器(50)の水入口
温度が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)
の冷却媒体入口温度及び水流路数を調整する制御手段を
備えていることとしたものである。
【0034】上記発明特定事項により、過冷却度の高い
過冷却水が安定して生成される。
【0035】請求項10に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路(70)が設けら
れ、上記プレート式熱交換器(50)の水流速が所定値にな
るように水を分配し、上記バイパス回路(70)のバイパス
水量との合計が所定値になるように調整する一方、上記
プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度が所
定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒
体入口温度及びバイパス水量を調整する制御手段を備え
ていることとしたものである。
【0036】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0037】請求項11に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路(70)が設けら
れ、上記プレート式熱交換器(50)を流れる水流速が所定
値になるように水を分配し、上記バイパス回路(70)を流
れるバイパス水量との合計が所定値になるように調整す
る一方、上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所
定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒
体入口温度及びバイパス水量を調整する制御手段を備え
ていることとしたものである。
【0038】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0039】請求項12に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路(70)が設けら
れ、上記プレート式熱交換器(50)を流れる水流速が所定
値になるように水を分配し、上記バイパス回路(70)を流
れるバイパス水量との合計が所定値になるように調整す
る一方、上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基
づいて該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温度及
びバイパス水量を調整する制御手段を備えていることと
したものである。
【0040】上記発明特定事項により、過冷却度の高い
過冷却水が安定して生成される。
【0041】請求項13に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方向(X) に複数の
水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出口(WO1,WO2) が
設けられるとともに、該水流入口(WI1,WI2) 及び水流出
口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の長さを調整する水
流路長調整手段(82)が設けられ、上記プレート式熱交換
器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一方、
上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の水
流路(56)の長さを調整する制御手段を備えていることと
したものである。
【0042】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0043】請求項14に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方向(X) に複数の
水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出口(WO1,WO2) が
設けられるとともに、該水流入口(WI1,WI2) 及び水流出
口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の長さを調整する水
流路長調整手段(82)が設けられ、上記プレート式熱交換
器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一方、
上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
なるように該プレート式熱交換器(50)の水流路(56)の長
さを調整する制御手段を備えていることとしたものであ
る。
【0044】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0045】請求項15に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方向(X) に複数の
水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出口(WO1,WO2) が
設けられるとともに、該水流入口(WI1,WI2) 及び水流出
口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の長さを調整する水
流路長調整手段(82)が設けられ、上記プレート式熱交換
器(50)内の水流速が所定値になるように調整する一方、
上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づいて該
プレート式熱交換器(50)の水流路(56)の長さを調整する
制御手段を備えていることとしたものである。
【0046】上記発明特定事項により、過冷却度の高い
過冷却水が安定して生成される。
【0047】請求項16に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路(70)が設けら
れ、上記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流
路方向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水
流出口(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(W
I1,WI2) または水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(5
6)の長さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、
上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
ように調整する一方、上記プレート式熱交換器(50)のプ
レート(P) の壁面温度が所定温度になるようにバイパス
水量及び該プレート式熱交換器(50)の水流路(56)の長さ
を調整する制御手段を備えていることとしたものであ
る。
【0048】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0049】請求項17に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱交
換器(50)と並列に水のバイパス回路(70)が設けられ、上
記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方向
(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出口
(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,WI
2) または水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の
長さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、上記
プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になるよう
に調整する一方、上記プレート式熱交換器(50)の水出口
温度が所定温度になるようにバイパス水量及び該プレー
ト式熱交換器(50)の水流路(56)の長さを調整する制御手
段を備えていることとしたものである。
【0050】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0051】請求項18に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器を備えた冷凍装置であって、上記プレート式熱交
換器(50)と並列に水のバイパス回路(70)が設けられ、上
記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方向
(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出口
(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,WI
2) または水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の
長さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、上記
プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になるよう
に調整する一方、上記プレート式熱交換器(50)の水入口
温度に基づいてバイパス水量及び該プレート式熱交換器
(50)の水流路(56)の長さを調整する制御手段を備えてい
ることとしたものである。
【0052】上記発明特定事項により、過冷却度の高い
過冷却水が安定して生成される。
【0053】請求項19に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたりの流量及び温度
が所定値になるように調整する一方、上記プレート式熱
交換器(50)のプレート(P) の壁面温度が所定温度になる
ように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度を調整す
る制御手段を備えていることとしたものである。
【0054】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0055】請求項20に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたりの流量及び温度
が所定値になるように調整する一方、上記プレート式熱
交換器(50)の水出口温度が所定値になるように該プレー
ト式熱交換器(50)の水入口温度を調整する制御手段を備
えていることとしたものである。
【0056】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0057】請求項21に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたりの流量及び温度
が所定値になるように調整する一方、上記プレート式熱
交換器(50)のプレート(P) の壁面温度が所定温度になる
ように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度及び水流
速を調整する制御手段を備えていることとしたものであ
る。
【0058】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0059】請求項22に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたりの流量及び温度
が所定値になるように調整する一方、上記プレート式熱
交換器(50)の水出口温度が所定値になるように該プレー
ト式熱交換器(50)の水入口温度及び水流速を調整するこ
ととしたものである。
【0060】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0061】請求項23に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)には、プレート(P) 間に形成された複数の
水流路のうち熱交換に際して実際に水が流れる水流路(5
6)の数を調整する水流路数調整手段(63)が設けられ、上
記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたりの
流量及び温度が所定値になるように調整する一方、上記
プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度が所
定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の水入口
温度及び水流路数を調整する制御手段を備えていること
としたものである。
【0062】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0063】請求項24に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)には、プレート(P) 間に形成された複数の
水流路のうち熱交換に際して実際に水が流れる水流路(5
6)の数を調整する水流路数調整手段(63)が設けられ、上
記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたりの
流量及び温度が所定値になるように調整する一方、上記
プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度になる
ように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度及び水流
路数を調整する制御手段を備えていることとしたもので
ある。
【0064】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0065】請求項25に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパス回路(72)が設
けられ、上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量
及び温度と、上記バイパス回路のバイパス流量との合計
が所定値になるように調整する一方、上記プレート式熱
交換器(50)のプレート(P) の壁面温度が所定温度になる
ように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度及びバイ
パス流量を調整する制御手段を備えていることとしたも
のである。
【0066】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0067】請求項26に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパス回路(72)が設
けられ、上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量
及び温度と、上記バイパス回路のバイパス流量との合計
が所定値になるように調整する一方、上記プレート式熱
交換器(50)の水出口温度が所定温度になるように該プレ
ート式熱交換器(50)の水入口温度及びバイパス流量を調
整する制御手段を備えていることとしたものである。
【0068】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0069】請求項27に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)には、冷却媒体流路(57)の流路方向(X) に
複数の冷却媒体流入口(RI1,RI2) または複数の冷却媒体
流出口(RO1,RO2) が設けられるとともに、該冷却媒体流
入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体流出口(RO1,RO2) を選択し
て冷却媒体流路(57)の長さを調整する冷却媒体流路長調
整手段(92)が設けられ、上記プレート式熱交換器(50)の
冷却媒体の流量及び温度が所定値になるように調整する
一方、上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁
面温度が所定温度になるように該プレート式熱交換器(5
0)の冷却媒体流路(57)の長さを調整する制御手段を備え
ていることとしたものである。
【0070】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0071】請求項28に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)には、冷却媒体流路(57)の流路方向(X) に
複数の冷却媒体流入口(RI1,RI2) または複数の冷却媒体
流出口(RO1,RO2) が設けられるとともに、該冷却媒体流
入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体流出口(RO1,RO2) を選択し
て冷却媒体流路(57)の長さを調整する冷却媒体流路長調
整手段(92)が設けられ、上記プレート式熱交換器(50)の
冷却媒体の流量及び温度が所定値になるように調整する
一方、上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定
温度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体
流路(57)の長さを調整する制御手段を備えていることと
したものである。
【0072】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0073】請求項29に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパス回路(72)が設
けられ、上記プレート式熱交換器(50)には、冷却媒体流
路(57)の流路方向(X) に複数の冷却媒体流入口(RI1,RI
2) または複数の冷却媒体流出口(RO1,RO2) が設けられ
るとともに、該冷却媒体流入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体
流出口(RO1,RO2) を選択して冷却媒体流路(57)の長さを
調整する冷却媒体流路長調整手段(92)が設けられ、上記
プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度が所
定値になるように調整する一方、上記プレート式熱交換
器(50)のプレート(P) の壁面温度が所定温度になるよう
にバイパス流量及び該プレート式熱交換器(50)の冷却媒
体流路(57)の長さを調整する制御手段を備えていること
としたものである。
【0074】上記発明特定事項により、プレート(P) の
壁面温度が所定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却
水が安定して生成される。
【0075】請求項30に記載の発明は、冷却媒体と水
とを熱交換させて該水を過冷却状態にするプレート式熱
交換器(50)を備えた冷凍装置であって、上記プレート式
熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパス回路(72)が設
けられ、上記プレート式熱交換器(50)には、冷却媒体流
路(57)の流路方向(X) に複数の冷却媒体流入口(RI1,RI
2) または複数の冷却媒体流出口(RO1,RO2) が設けられ
るとともに、該冷却媒体流入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体
流出口(RO1,RO2) を選択して冷却媒体流路(57)の長さを
調整する冷却媒体流路長調整手段(92)が設けられ、上記
プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度が所
定値になるように調整する一方、上記プレート式熱交換
器(50)の水出口温度が所定温度になるようにバイパス流
量及び該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体流路(57)の
長さを調整する制御手段を備えていることとしたもので
ある。
【0076】上記発明特定事項により、水出口温度が所
定温度に維持され、過冷却度の高い過冷却水が安定して
生成される。
【0077】請求項31に記載の発明は、請求項1、
4、7、10、13、16、19、21、23、25、
27、または29のいずれか一つに記載の冷凍装置にお
いて、プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温
度(Ts)を、水入口温度(Twi) 、水出口温度(Two) 、水流
路長さ(L) 、及び水流速(Uw)から成る壁面温度算出式か
ら算出することとしたものである。
【0078】上記発明特定事項により、水入口温度(Tw
i) 、水出口温度(Two) 、水流路長さ(L) 、及び水流速
(Uw)を検出することにより、プレート(P) の壁面温度が
求められる。従って、プレート(P) の壁面温度を直接検
出しなくても、壁面温度を基準に制御を行うことができ
る。
【0079】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0080】−空気調和装置(40)の構成− 図1に示すように、本実施形態に係る冷凍装置は、氷蓄
熱装置を備えた空気調和装置(40)である。まず、空気調
和装置(40)の冷媒回路(20)及び水回路(30)を説明し、そ
の後に過冷却水生成用の熱交換器としてのプレート式熱
交換器(50)について説明する。
【0081】図1に示すように、冷媒回路(20)は、主冷
媒回路(27)と蓄熱冷媒回路(2a)と種氷生成回路(2b)とホ
ットガス回路(2c)とを備えている。
【0082】主冷媒回路(27)は、圧縮機(21)、四路切換
弁(22)、室外熱交換器(23)、室外電動膨張弁(EV-1)、室
内電動膨張弁(EV-2)、室内熱交換器(24)、及びアキュム
レータ(25)が、冷媒配管(26)を介して接続され、可逆運
転自在な閉回路に構成されている。圧縮機(21)は容量変
化自在な圧縮機であり、コントローラ(1) によって、そ
の能力が制御される。
【0083】蓄熱冷媒回路(2a)は、後述する冷蓄熱運転
時や冷蓄熱利用の冷房運転時などに冷媒が循環する回路
であって、一端が室外熱交換器(23)と室内電動膨張弁(E
V-2)との間に接続され、他端四路切換弁(22)とアキュム
レータ(25)との間に接続されるとともに、第1電磁弁(S
V-1)、予熱器(11)、蓄熱電動膨張弁(EV-3)、主熱交換器
たるプレート式熱交換器(50)、及び第2電磁弁(SV-2)が
順に接続されて構成されている。
【0084】種氷生成回路(2b)は、水回路(30)の水配管
(35)内壁に種氷を生成するための回路であって、一端が
蓄熱冷媒回路(2a)における予熱器(11)と蓄熱電動膨張弁
(EV-3)との間に接続され、他端がプレート式熱交換器(5
0)と第2電磁弁(SV-2)との間に接続されるとともに、第
1キャピラリーチューブ(CP-1)及び種氷生成器(13)が順
に接続されて構成されている。種氷生成器(13)は、水回
路(30)の水配管(35)に取付固定されている。
【0085】ホットガス回路(2c)は、氷進展防止器(61)
に高温冷媒を供給する回路であって、一端が四路切換弁
(22)と室外熱交換器(23)との間に接続され、他端が室外
電動膨張弁(EV-1)と第1電磁弁(SV-1)との間に接続され
るとともに、第3電磁弁(SV-3)及び氷進展防止器(61)が
順に接続されて構成されている。氷進展防止器(61)は、
種氷生成器(13)で生成した氷がプレート式熱交換器(50)
内に進展することを防止する機器であり、外側に流れる
高温冷媒によって内側を流れる水を加熱する一種の二重
管式熱交換器で構成されている。
【0086】一方、図2に示すように、水回路(30)は、
蓄熱槽(31)、ポンプ(32)、予熱器(11)、混合器(33)、プ
レート式熱交換器(50)の水側熱交換部、及び過冷却解消
部(34)が水配管(35)によって接続されて構成されてい
る。プレート式熱交換器(50)の上流側の水配管(35)に
は、水の流量を検出する流量計(36)が設けられている。
ポンプ(32)は容量変化自在なポンプであり、コントロー
ラ(1) によって、その能力が制御される。
【0087】種氷生成器(13)は、プレート式熱交換器(5
0)の下流側に位置して水配管(35)に取り付けられ、水配
管(35)を流れる水の一部を冷媒回路(20)を流れる冷媒に
よって冷却氷化し、それを種氷として過冷却解消部(34)
に向かって供給するように構成されている。
【0088】混合器(33)及び過冷却解消部(34)は、いず
れも中空円筒状の容器より成り、接線方向に導入した水
が旋回流となるように構成されている。そして、混合器
(33)は、予熱器(11)で加熱された水と氷とを撹拌して氷
の融解を促進させる一方、過冷却解消部(34)は、種氷生
成器(13)で生成された種氷とプレート式熱交換器(50)で
生成された過冷却水とを撹拌して過冷却状態を解消する
ように構成されている。
【0089】冷媒回路(20)の圧縮機(21)、各膨張弁(EV-
1〜EV-3)、各電磁弁(SV-1,SV-3) 、及び水回路(30)のポ
ンプ(32)は、図示しない信号線を介してコントローラ
(1) に電気的に接続され、このコントローラ(1) によっ
て、後述の制御方法に基づいて制御されるようになって
いる。
【0090】図3に示すように、プレート式熱交換器(5
0)は、2枚のフレームの間に複数枚の伝熱プレート(P)
が積層されて成り、一方のフレーム(55)には、水導入配
管(51)、水導出配管(52)、冷媒導入配管(53)、及び冷媒
導出配管(54)が接続されている。図4に示すように、伝
熱プレート(P) の間には、水流路(56)と冷媒流路(57)と
が交互に形成されている。
【0091】水導入配管(51)には水入口温度センサ(TS
1) が、水導出配管(52)には水出口温度センサ(TS2)
が、冷媒導入配管(53)には冷媒入口温度センサ(TS3)
が、冷媒導出配管(54)には冷媒出口温度センサ(TS4)
が、それぞれ取り付けられている。また、プレート式熱
交換器(50)の中心部に位置する伝熱プレート(P) には、
水流路(56)に面する壁面に壁面温度センサ(TS5) が設け
られている。これらの温度センサ(TS1〜TS5)は、上記コ
ントローラ(1) に接続されている。
【0092】−空気調和装置(40)の動作− 空気調和装置(40)の冷蓄熱運転を説明する。冷蓄熱運転
は、プレート式熱交換器(50)で生成した過冷却水をスラ
リー状の氷にし、蓄熱槽(31)に貯留する運転である。
【0093】四路切換弁(22)は図1の実線側に設定され
る。蓄熱電動膨張弁(EV-3)は所定開度に調整される一
方、室外電動膨張弁(EV-1)及び室内電動膨張弁(EV-2)は
閉鎖される。第1電磁弁(SV-1)、第2電磁弁(SV-2)及び
第3電磁弁(SV-3)は開口させる。
【0094】この状態において、冷媒回路(20)では、冷
媒は圧縮機(21)から吐出され、室外熱交換器(23)で凝縮
した後、蓄熱電動膨張弁(EV-3)で減圧され、プレート式
熱交換器(50)で蒸発して水を冷却する。その後、プレー
ト式熱交換器(50)を流出した冷媒はアキュムレータ(25)
を経て圧縮機(21)に吸入される。
【0095】また、四路切換弁(22)を通過した高温冷媒
の一部は、分流してホットガス回路(2c)に流入する。こ
の冷媒は氷進展防止器(61)で水回路(30)の水を加熱し、
種氷生成器(13)からプレート式熱交換器(50)に向かう氷
の進展成長を防止する。
【0096】蓄熱冷媒回路(2a)に流入した冷媒の一部
は、蓄熱電動膨張弁(EV-3)の上流側で種氷生成回路(2b)
に分流し、第1キャピラリーチューブ(CP-1)で減圧され
た後、種氷生成器(13)で蒸発する。その結果、水配管(3
5)を流れる水を冷却し、種氷を水配管(35)の内壁面に生
成する。
【0097】一方、水回路(30)では、ポンプ(32)を駆動
させることにより、水が循環する。蓄熱槽(31)から流出
した水は、ポンプ(32)を経て、予熱器(11)で加熱された
後、混合器(33)で撹拌される。その後、この水はプレー
ト式熱交換器(50)で冷却され、所定の過冷却状態になっ
てプレート式熱交換器(50)を流出する。そして、過冷却
状態の水は種氷生成器(13)で更に冷却され、種氷を水配
管(35)の内壁面に生成する。その後、この種氷の周囲で
氷核が生成され、氷核を含んだ過冷却水は過冷却解消部
(34)に供給される。過冷却解消部(34)において、氷核と
過冷却水とが撹拌及び混合され、蓄熱用のスラりー状の
氷が生成され、蓄熱槽(31)に回収される。
【0098】−空気調和装置(40)の制御− 次に、本発明に係る空気調和装置(40)の制御について説
明する。
【0099】本空気調和装置(40)では、以下の第1〜第
6制御のいずれか一つが行われる。
【0100】第1〜第6制御はいずれも、水流路(56)の
水流速が所定値になるように水流速を調整するが、その
調整は、流量計(36)で検出した水流量が所定値になるよ
うにポンプ(32)の能力を制御することにより行われる。
つまり、水流量が所定値よりも小さいときにはポンプ(3
2)の能力を増大し、逆に、水流量が所定値よりも大きい
ときにはポンプ(32)の能力を減少させる。
【0101】(第1制御)第1制御は、請求項1に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、壁面温度センサ
(TS5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所
定温度になるように、冷媒入口温度を調整するものであ
る。以下に説明する各制御において、所定温度とは、過
冷却水の過冷却状態が解消しない最低温度であり、実験
やシミュレーション等に基づいて、あらかじめ個々のプ
レート式熱交換器(50)に応じて設定されている温度のこ
とである。
【0102】具体的には、伝熱プレート(P) の水側壁面
温度が所定温度よりも小さいときは、圧縮機(21)の能力
を減少したり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に
制御して、冷媒入口温度を上昇させる。逆に、水側壁面
温度が所定温度よりも大きいときは、圧縮機(21)の能力
を増大したり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を絞り気味に
して、冷媒入口温度を減少させる。
【0103】このことにより、図5に示すように、壁面
温度Tsが所定温度よりも小さい状態点Aにあっては、
冷媒入口温度を上昇させることにより、壁面温度Tsが
上昇し、好適な状態である状態点Cに移行する。一方、
壁面温度Tsが所定温度よりも大きい状態点Bにあって
は、冷媒入口温度を低下させることにより、壁面温度T
sが低下し、状態点Cに移行する。ここで、状態点C
は、好適領域RG1に属する状態である。好適領域RG
1は、凍結が起こらず、かつ、十分な過冷却度を有する
状態を表す領域である。一方、領域RG2は、過冷却状
態が解消して凍結が起こる可能性の高い領域であり、領
域RG3は、凍結が起こらないが過冷却度が十分大きい
とは言えない領域である。
【0104】(第2制御)第2制御は、請求項2に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、水出口温度セン
サ(TS2) で検出した水出口温度が所定温度になるよう
に、冷媒入口温度を調整するものである。
【0105】具体的には、水出口温度が所定温度よりも
小さいときは、圧縮機(21)の能力を減少したり蓄熱電動
膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に制御して、冷媒入口温
度を上昇させる。逆に、水出口温度が所定温度よりも大
きいときは、圧縮機(21)の能力を増加させたり蓄熱電動
膨張弁(EV-3)の開度を絞り気味にして、冷媒入口温度を
減少させる。
【0106】このことにより、図6に示すように、水出
口温度(出口水温)Twoが所定温度よりも小さい状態
点Aにあっては、冷媒入口温度を上昇させることによ
り、水出口温度Twoが上昇し、その状態が領域RG2
から好適領域RG1に移行する。一方、水出口温度Tw
oが所定温度よりも大きい状態点Bにあっては、冷媒入
口温度を低下させることにより、水出口温度Twoが低
下し、その状態が領域RG3から好適領域RG1に移行
する。
【0107】(第3制御)第3制御は、請求項3に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、水入口温度セン
サ(TS1) で検出した水入口温度に基づいて、冷媒入口温
度を調整するものである。
【0108】具体的には、水入口温度が小さいときは、
圧縮機(21)の能力を減少したり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の
開度を開き気味に制御して、冷媒入口温度を上昇させ
る。逆に、水入口温度が大きいときは、圧縮機(21)の能
力を増加させたり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を絞り気
味にして、冷媒入口温度を減少させる。
【0109】(第4制御)第4制御は、請求項4に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、壁面温度センサ
(TS5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所
定温度になるように、冷媒入口温度及び冷媒流量を調整
するものである。
【0110】具体的には、伝熱プレート(P) の水側壁面
温度が所定温度よりも小さいときは、圧縮機(21)の能力
を減少させつつ蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味
に制御等して、冷媒入口温度を上昇させるとともに、冷
媒流量を減少させる。逆に、水側壁面温度が所定温度よ
りも大きいときは、圧縮機(21)の能力を増加させつつ蓄
熱電動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に制御等して、冷
媒入口温度を減少させるとともに、冷媒流量を増加させ
る。
【0111】(第5制御)第5制御は、請求項5に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、水出口温度セン
サ(TS2) で検出した水出口温度が所定温度になるよう
に、冷媒入口温度及び冷媒流量を調整するものである。
【0112】具体的には、水出口温度が所定温度よりも
小さいときは、圧縮機(21)の能力を減少させつつ蓄熱電
動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に制御等して、冷媒入
口温度を上昇させるとともに、冷媒流量を減少させる。
逆に、水出口温度が所定温度よりも大きいときは、圧縮
機(21)の能力を増加させつつ蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開
度を開き気味に制御等して、冷媒入口温度を減少させる
とともに、冷媒流量を増加させる。
【0113】(第6制御)第6制御は、請求項6に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、水入口温度セン
サ(TS1) で検出した水入口温度に基づいて、冷媒入口温
度及び冷媒流量を調整するものである。
【0114】具体的には、水入口温度が小さいときは、
圧縮機(21)の能力を減少させつつ蓄熱電動膨張弁(EV-3)
の開度を開き気味に制御等して、冷媒入口温度を上昇さ
せるとともに、冷媒流量を減少させる。逆に、水入口温
度が大きいときは、圧縮機(21)の能力を増加させつつ蓄
熱電動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に制御等して、冷
媒入口温度を減少させるとともに、冷媒流量を増加させ
る。
【0115】−第1〜第6制御の効果− 以上のように、第1〜第6制御のいずれにおいても、過
冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過冷却水
生成が可能となる。
【0116】
【発明の実施の形態2】図7に示すように、実施形態2
に係る空気調和装置(40a) は、実施形態1の空気調和装
置(40)に対し、蓄熱冷媒回路(2a)の予熱器(11)と蓄熱電
動膨張弁(EV-3)との間に、プレート式熱交換器(50)に流
入する冷媒の流量を検出する冷媒流量計(62)を設けたも
のである。
【0117】その他の構成及び動作については、実施形
態1と同様なので説明を省略する。
【0118】本空気調和装置(40a) では、以下に説明す
る第19〜第22制御のいずれか一つが行われる。
【0119】第19〜第22制御ではいずれも、冷媒流
路(57)の冷媒流量が所定値になるように冷媒流量を調整
するが、その調整は、冷媒流量計(62)で検出した冷媒流
量が所定値になるように圧縮機(21)及び室外電動膨張弁
(EV-1)を制御することにより行われる。つまり、冷媒流
量が所定値よりも小さいときには、圧縮機(21)の能力を
増大したり室外電動膨張弁(EV-1)の開度を開き気味に制
御し、逆に、冷媒流量が所定値よりも大きいときには、
圧縮機(21)の能力を減少したり室外電動膨張弁(EV-1)の
開度を絞り気味に制御する。
【0120】(第19制御)第19制御は、請求項19
に係る制御手段が行う制御であり、冷媒流路(57)内の冷
媒流量が所定値になるように冷媒流量を調整する一方、
壁面温度センサ(TS5) で検出した伝熱プレート(P) の水
側壁面温度が所定温度になるように、水入口温度を調整
するものである。
【0121】具体的には、壁面温度センサ(TS5) で検出
した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所定温度よりも
小さいときは、ポンプ(32)の能力を増加させたり予熱器
(11)での予熱量を増大させて水入口温度を上昇させる。
逆に、水側壁面温度が所定温度よりも大きいときは、ポ
ンプ(32)の能力を減少させたり予熱器(11)での予熱量を
減少させて水入口温度を低下させる。
【0122】(第20制御)第20制御は、請求項20
に係る制御手段が行う制御であり、冷媒流路(57)内の冷
媒流量が所定値になるように冷媒流量を調整する一方、
水出口温度が所定値になるように、水入口温度を調整す
るものである。
【0123】具体的には、水出口温度センサ(TS2) で検
出した水出口温度が所定温度よりも小さいときは、ポン
プ(32)の能力を増加させたり予熱器(11)での予熱量を増
大させて、水入口温度を上昇させる。逆に、水出口温度
が所定温度よりも大きいときは、ポンプ(32)の能力を減
少させたり予熱器(11)での予熱量を減少させて水入口温
度を低下させる。
【0124】(第21制御)第21制御は、請求項21
に係る制御手段が行う制御であり、冷媒流路(57)内の冷
媒流量が所定値になるように冷媒流量を調整する一方、
壁面温度センサ(TS5) で検出した伝熱プレート(P) の水
側壁面温度が所定温度になるように、水入口温度及び水
流速を調整するものである。
【0125】具体的には、伝熱プレート(P) の水側壁面
温度が所定温度よりも小さいときは、ポンプ(32)の能力
を増加させたり予熱器(11)での予熱量を増大させて、水
入口温度を上昇させるとともに、水流速を増加させる。
逆に、冷媒入口温度が所定温度よりも大きいときは、ポ
ンプ(32)の能力を減少させたり予熱器(11)での予熱量を
減少させて、水入口温度を低下させるとともに、水流速
を減少させる。
【0126】なお、水側壁面温度の所定温度は、例え
ば、実験で求めた図8の関係に基づいて定められる。
【0127】(第22制御)第22制御は、請求項22
に係る制御手段が行う制御であり、冷媒流路(57)内の冷
媒流量が所定値になるように冷媒流量を調整する一方、
水出口温度センサ(TS2) で検出した水出口温度が所定温
度になるように、水入口温度及び水流速を調整するもの
である。
【0128】具体的には、水出口温度が所定温度よりも
小さいときは、ポンプ(32)の能力を増加させたり予熱器
(11)での予熱量を増大させて、水入口温度を上昇させる
とともに、水流速を増加させる。逆に、水出口温度が所
定温度よりも大きいときは、ポンプ(32)の能力を減少さ
せたり予熱器(11)での予熱量を減少させて、水入口温度
を低下させるとともに、水流速を減少させる。
【0129】−第19〜第22制御の効果− 以上のように、第19〜第22制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0130】
【発明の実施の形態3】実施形態3に係る空気調和装置
は、図9に示すように、プレート式熱交換器(50)に、水
流路数を調整する流路数調整装置(63)が設けられたもの
である。
【0131】流路数調整装置(63)は、各伝熱プレート
(P) の冷媒導入配管(53)に対応する位置に設けられた開
口を塞ぐラック(64)と、ラック(64)を駆動するモータ
(図示せず)が取り付けられたピニオン(65)とを備えて
いる。ラック(64)は、上記開口と同径の円柱状に形成さ
れている。従って、ラック(64)が図9に示す右側に移動
することにより、水流路数は順次減少する。逆に、図9
に示す左側に移動することにより、水流路数は順次増加
する。流路数調整装置(63)は、コントローラ(1) に接続
され、コントローラ(1) によって制御される。
【0132】その他の構成は、実施形態1と同様なの
で、その説明は省略する。
【0133】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第7〜第9制御のいずれか一つが行われる。
【0134】第7〜第9制御ではいずれも、水流路(56)
の水流速が所定値になるように水流速を調整するが、そ
の調整は、流量計(36)で検出した水流量が所定値になる
ようにポンプ(32)の能力を制御することにより行われ
る。つまり、水流量が所定値よりも小さいときにはポン
プ(32)の能力を増大し、逆に、水流量が所定値よりも大
きいときにはポンプ(32)の能力を減少させる。
【0135】(第7制御)第7制御は、請求項7に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、壁面温度センサ
(TS5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所
定温度になるように、冷媒入口温度及び水流路数を調整
するものである。
【0136】具体的には、伝熱プレート(P) の水側壁面
温度が所定温度よりも小さいときは、圧縮機(21)の能力
を減少させたり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味
に制御等して、冷媒入口温度を上昇させるとともに、流
路数調整装置(63)を制御して水流路数を増加させる。逆
に、水側壁面温度が所定温度よりも大きいときは、圧縮
機(21)の能力を増加させたり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開
度を絞り気味に制御等して、冷媒入口温度を減少させる
とともに、流路数調整装置(63)を制御して水流路数を減
少させる。
【0137】(第8制御)第8制御は、請求項8に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、水出口温度セン
サ(TS2) で検出した水出口温度が所定温度になるよう
に、冷媒入口温度及び水流路数を調整するものである。
【0138】具体的には、水出口温度が所定温度よりも
小さいときは、圧縮機(21)の能力を減少させたり蓄熱電
動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に制御等して、冷媒入
口温度を上昇させるとともに、流路数調整装置(63)を制
御して水流路数を増加させる。逆に、水出口温度が所定
温度よりも大きいときは、圧縮機(21)の能力を増加させ
たり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を絞り気味に制御等し
て、冷媒入口温度を減少させるとともに、流路数調整装
置(63)を制御して水流路数を減少させる。
【0139】(第9制御)第9制御は、請求項9に係る
制御手段が行う制御であり、水流路(56)の水流速が所定
値になるように水流速を調整する一方、水入口温度セン
サ(TS1) で検出した水入口温度に基づいて、冷媒入口温
度及び水流路数を調整するものである。
【0140】具体的には、水入口温度が所定温度よりも
小さいときは、圧縮機(21)の能力を減少させたり蓄熱電
動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に制御等して、冷媒入
口温度を上昇させるとともに、流路数調整装置(63)を制
御して水流路数を増加させる。逆に、水入口温度が所定
温度よりも大きいときは、圧縮機(21)の能力を増加させ
たり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を絞り気味に制御等し
て、冷媒入口温度を減少させるとともに、流路数調整装
置(63)を制御して水流路数を減少させる。
【0141】−第7〜第9制御の効果− 以上のように、第7〜第9制御のいずれにおいても、過
冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過冷却水
生成が可能となる。
【0142】
【発明の実施の形態4】実施形態4に係る空気調和装置
は、実施形態2において、プレート式熱交換器(50)を実
施形態3のプレート式熱交換器に置き換えたものであ
る。すなわち、実施形態2において、プレート式熱交換
器(50)に、水流路数を調整する流路数調整装置(63)を設
けたものである。
【0143】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第23〜第24制御のいずれか一つが行われる。
【0144】第23〜第24制御ではいずれも、冷媒流
路(57)内の冷媒流量が所定値になるように冷媒流量を調
整するが、その調整は、冷媒流量計(62)で検出した冷媒
流量が所定値になるように圧縮機(21)及び室外電動膨張
弁(EV-1)を制御することにより行われる。つまり、冷媒
流量が所定値よりも小さいときには、圧縮機(21)の能力
を増大したり室外電動膨張弁(EV-1)の開度を開き気味に
制御し、逆に、冷媒流量が所定値よりも大きいときに
は、圧縮機(21)の能力を減少したり室外電動膨張弁(EV-
1)の開度を絞り気味に制御する。
【0145】(第23制御)第23制御は、請求項23
に係る制御手段が行う制御であり、冷媒流路(57)内の冷
媒流量が所定値になるように冷媒流量を調整する一方、
壁面温度センサ(TS5) で検出した伝熱プレート(P) の水
側壁面温度が所定温度になるように、水入口温度及び水
流路数を調整するものである。
【0146】具体的には、伝熱プレート(P) の水側壁面
温度が所定温度よりも小さいときは、ポンプ(32)の能力
を増加させたり予熱器(11)での予熱量を増大させて水入
口温度を上昇させるとともに、流路数調整装置(63)を制
御して水流路数を増加させる。逆に、水側壁面温度が所
定温度よりも大きいときは、ポンプ(32)の能力を減少さ
せたり予熱器(11)での予熱量を減少させて水入口温度を
低下させるとともに、流路数調整装置(63)を制御して水
流路数を減少させる。
【0147】(第24制御)第24制御は、請求項24
に係る制御手段が行う制御であり、冷媒流路(57)内の冷
媒流量が所定値になるように冷媒流量を調整する一方、
水出口温度センサ(TS2) で検出した水出口温度が所定温
度になるように、水入口温度及び水流路数を調整するも
のである。
【0148】具体的には、水出口温度が所定温度よりも
小さいときは、ポンプ(32)の能力を増加させたり予熱器
(11)での予熱量を増大させて水入口温度を上昇させると
ともに、流路数調整装置(63)を制御して水流路数を増加
させる。逆に、水出口温度が所定温度よりも大きいとき
は、ポンプ(32)の能力を減少させたり予熱器(11)での予
熱量を減少させて水入口温度を低下させるとともに、流
路数調整装置(63)を制御して水流路数を減少させる。
【0149】−第23〜第24制御の効果− 以上のように、第23〜第24制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0150】
【発明の実施の形態5】実施形態5に係る空気調和装置
は、図10に示すように、プレート式熱交換器(50)と並
列に水のバイパス回路(70)が設けられたものである。こ
のバイパス回路(70)には、コントローラ(1) に接続され
た流量調整弁(71)が設けられている。
【0151】その他の構成は、実施形態1と同様なの
で、その説明は省略する。
【0152】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第10〜第12制御のいずれか一つが行われる。
【0153】第10〜第12制御ではいずれも、プレー
ト式熱交換器(50)に供給される水量と、バイパス回路(7
0)に供給されるバイパス水量との合計の水量(以下、全
体水量と称する)が所定値になるようにポンプ(32)を制
御する。
【0154】この全体水量の制御は、流量計(36)で検出
した全体水量が所定値よりも小さいときにはポンプ(32)
の能力を増大し、逆に、全体水量が所定値よりも大きい
ときにはポンプ(32)の能力を増大することにより行われ
る。
【0155】(第10制御)第10制御は、請求項10
に係る制御手段が行う制御であり、壁面温度センサ(TS
5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所定
温度になるように、冷媒入口温度及びバイパス水量を調
整するものである。
【0156】つまり、伝熱プレート(P) の水側壁面温度
が所定温度よりも小さいときは、圧縮機(21)の能力を減
少させたり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を開き気味に制
御等して、冷媒入口温度を上昇させるとともに、流量調
整弁(71)を制御してバイパス水量を減少させる。逆に、
水側壁面温度が所定温度よりも大きいときは、圧縮機(2
1)の能力を増加させたり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を
絞り気味に制御等して、冷媒入口温度を減少させるとと
もに、流量調整弁(71)を制御してバイパス水量を増加さ
せる。
【0157】(第11制御)第11制御は、請求項11
に係る制御手段が行う制御であり、水出口温度センサ(T
S2) で検出した水出口温度が所定温度になるように、冷
媒入口温度及びバイパス水量を調整するものである。
【0158】つまり、水出口温度が所定温度よりも小さ
いときは、圧縮機(21)の能力を減少させたり蓄熱電動膨
張弁(EV-3)の開度を開き気味に制御等して、冷媒入口温
度を上昇させるとともに、流量調整弁(71)を制御してバ
イパス水量を減少させる。逆に、水出口温度が所定温度
よりも大きいときは、圧縮機(21)の能力を増加させたり
蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を絞り気味に制御等して、
冷媒入口温度を減少させるとともに、流量調整弁(71)を
制御してバイパス水量を増加させる。
【0159】なお、水出口温度の所定温度は、例えば、
実験により求めた図11に示す関係に基づいて定められ
る。
【0160】(第12制御)第12制御は、請求項12
に係る制御手段が行う制御であり、水入口温度センサ(T
S1) で検出した水入口温度に基づいて、冷媒入口温度及
びバイパス水量を調整するものである。
【0161】つまり、水入口温度が小さいときは、圧縮
機(21)の能力を減少させたり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開
度を開き気味に制御等して、冷媒入口温度を上昇させる
とともに、流量調整弁(71)を制御してバイパス水量を減
少させる。逆に、水入口温度が大きいときは、圧縮機(2
1)の能力を増加させたり蓄熱電動膨張弁(EV-3)の開度を
絞り気味に制御等して、冷媒入口温度を減少させるとと
もに、流量調整弁(71)を制御してバイパス水量を増加さ
せる。
【0162】−第10〜第12制御の効果− 以上のように、第10〜第12制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0163】
【発明の実施の形態6】実施形態6に係る空気調和装置
は、図12に示すように、プレート式熱交換器(50)と並
列に冷媒のバイパス回路(72)が設けられたものである。
このバイパス回路(72)には、コントローラ(1) に接続さ
れた流量調整弁(73)が設けられている。
【0164】その他の構成は、実施形態1と同様なの
で、その説明は省略する。
【0165】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第25〜第26制御のいずれか一つが行われる。
【0166】なお、第25〜第26制御ではいずれも、
プレート式熱交換器(50)を流れる冷媒の流量と、バイパ
ス回路(72)を流れる冷媒の流量との合計(以下、全体冷
媒流量と称する)が所定値になるように圧縮機(21)及び
蓄熱電動膨張弁(EV-3)を制御する。
【0167】(第25制御)第25制御は、請求項25
に係る制御手段が行う制御であり、壁面温度センサ(TS
5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所定
温度になるように、水入口温度及びバイパス冷媒流量を
調整するものである。
【0168】つまり、伝熱プレート(P) の水側壁面温度
が所定温度よりも小さいときは、ポンプ(32)の能力を増
大させたり予熱器(11)での加熱量を大きくしたりして、
水入口温度を上昇させるとともに、流量調整弁(73)を制
御してバイパス冷媒流量を増加させる。逆に、水側壁面
温度が所定温度よりも大きいときは、ポンプ(32)の能力
を低下させたり予熱器(11)での加熱量を少なくしたりし
て、水入口温度を減少させるとともに、流量調整弁(73)
を制御してバイパス冷媒流量を減少させる。
【0169】(第26制御)第26制御は、請求項26
に係る制御手段が行う制御であり、水出口温度センサで
検出した水出口温度が所定温度になるように、水入口温
度及びバイパス冷媒流量を調整するものである。
【0170】つまり、水出口温度が所定温度よりも小さ
いときは、ポンプ(32)の能力を増大させたり予熱器(11)
での加熱量を大きくしたりして、水入口温度を上昇させ
るとともに、流量調整弁(73)を制御してバイパス冷媒流
量を増加させる。逆に、水出口温度が所定温度よりも大
きいときは、ポンプ(32)の能力を低下させたり予熱器(1
1)での加熱量を少なくしたりして、水入口温度を減少さ
せるとともに、流量調整弁(73)を制御してバイパス冷媒
流量を減少させる。
【0171】−第25〜第26制御の効果− 以上のように、第25〜第26制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0172】
【発明の実施の形態7】実施形態7に係る空気調和装置
は、プレート式熱交換器(50)に対して、水流路(56)の流
路方向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水
流出口(WO1,WO2) が設けられるとともに、水流入口(WI
1,WI2) 及び水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)
の長さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられたも
のである。
【0173】具体的には、図13に示すように、水流路
(56)の流路方向(X) に、第1水流入口(WI1) 及び第2水
流入口(WI2) の2つの水流入口と、第1水流出口(WO1)
及び第2水流出口(WO2) の2つの水流出口とが設けられ
ている。第1水流入口(WI1)は第1入口電磁弁(74)を備
えた分岐管(78)に接続され、第2水流入口(WI2) は第2
入口電磁弁(75)を備えた分岐管(79)に接続されている。
また、第1水流出口(WO1) は第1出口電磁弁(76)を備え
た分岐管(80)に接続され、第2水流出口(WO2)は第2出
口電磁弁(77)を備えた分岐管(81)に接続されている。
【0174】上記の各電磁弁(74〜77)はコントローラ
(1) に接続され、水流路(56)の長さを調整する水流路長
調整手段(82)を構成している。
【0175】その他の構成は実施形態1と同様なので、
その説明は省略する。
【0176】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第13〜第15制御のいずれか一つが行われる。
【0177】なお、第13〜第15制御ではいずれも、
水流路(56)の水流速が所定値になるように、水流速を調
整する。具体的には、コントローラ(1) が、流量計(36)
で検出した水流量が所定値になるようにポンプ(32)の能
力を制御する。つまり、水流量が所定値よりも小さいと
きにはポンプ(32)の能力を増大し、逆に、水流量が所定
値よりも大きいときにはポンプ(32)の能力を減少させ
る。そのような制御を行いつつ、以下のような制御が行
われる。
【0178】(第13制御)第13制御は、請求項13
に係る制御手段が行う制御であり、壁面温度センサ(TS
5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所定
温度になるように、水流路長さを調整するものである。
【0179】つまり、伝熱プレート(P) の水側壁面温度
が所定温度よりも小さいときは、第1入口電磁弁(74)及
び第1出口電磁弁(76)を開口し、かつ、第2入口電磁弁
(75)及び第2出口電磁弁(77)を閉鎖等して水流路長さを
増加させる。逆に、水側壁面温度が所定温度よりも大き
いときは、第1入口電磁弁(74)及び第1出口電磁弁(76)
を閉鎖し、かつ、第2入口電磁弁(75)及び第2出口電磁
弁(77)を開口等して水流路長さを減少させる。
【0180】(第14制御)第14制御は、請求項14
に係る制御手段が行う制御であり、水出口温度センサ(T
S2) で検出した水出口温度が所定温度になるように、水
流路長さを調整するものである。
【0181】つまり、水出口温度が所定温度よりも小さ
いときは、第1入口電磁弁(74)及び第1出口電磁弁(76)
を開口し、かつ、第2入口電磁弁(75)及び第2出口電磁
弁(77)を閉鎖等して水流路長さを増加させる。逆に、水
出口温度が所定温度よりも大きいときは、第1入口電磁
弁(74)及び第1出口電磁弁(76)を閉鎖し、かつ、第2入
口電磁弁(75)及び第2出口電磁弁(77)を開口等して水流
路長さを減少させる。
【0182】このことにより、図14に示すように、水
出口温度が所定温度よりも小さい場合には、水流路長さ
が増加するので、好適領域RG1は下方にシフトする。
逆に、水出口温度が所定温度よりも大きい場合には、水
流路長さが減少するので、好適領域RG1は上方にシフ
トする。
【0183】(第15制御)第15制御は、請求項15
に係る制御手段が行う制御であり、水入口温度センサ(T
S1) で検出した水入口温度に基づいて、水流路長さを調
整するものである。
【0184】つまり、水入口温度が所定温度よりも大き
いときは、第1入口電磁弁(74)及び第1出口電磁弁(76)
を開口し、かつ、第2入口電磁弁(75)及び第2出口電磁
弁(77)を閉鎖等して水流路長さを増加させる。逆に、水
入口温度が所定温度よりも小さいときは、第1入口電磁
弁(74)及び第1出口電磁弁(76)を閉鎖し、かつ、第2入
口電磁弁(75)及び第2出口電磁弁(77)を開口等して水流
路長さを減少させる。
【0185】−変形例− なお、プレート式熱交換器(50)は、水流入口または水流
出口のいずれか一方が1つであり、他方が複数の形態で
あってもよい。例えば、図15(a)に示すように、水
流入口が2つで、水流出口が1つであってもよい。ま
た、図15(b)に示すように、水流入口が1つで、水
流出口が2つであってもよい。
【0186】−第13〜第15制御の効果− 以上のように、第13〜第15制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0187】
【発明の実施の形態8】図16に示すように、実施形態
8に係る空気調和装置は、実施形態7において、プレー
ト式熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路(70)が設け
られたものである。このバイパス回路(70)には、実施形
態5と同様、コントローラ(1) に接続された流量調整弁
(71)が設けられている。
【0188】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第16〜第18制御のいずれか一つが行われる。
【0189】なお、第16〜第18制御ではいずれも、
プレート式熱交換器(50)に供給される水量と、バイパス
回路(70)に供給されるバイパス水量との合計の水量(全
体水量)が所定値になるようにポンプ(32)を制御する。
具体的には、流量計(36)で検出した全体水量が所定値よ
りも小さいときにはポンプ(32)の能力を増大し、逆に、
全体水量が所定値よりも大きいときにはポンプ(32)の能
力を増大する。そのような制御を行いつつ、以下のよう
な制御が行われる。
【0190】(第16制御)第16制御は、請求項16
に係る制御手段が行う制御であり、壁面温度センサ(TS
5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所定
温度になるように、水流路長さ及びバイパス水量を調整
するものである。
【0191】つまり、伝熱プレート(P) の水側壁面温度
が所定温度よりも大きいときは、第1入口電磁弁(74)及
び第1出口電磁弁(76)を開口し、かつ、第2入口電磁弁
(75)及び第2出口電磁弁(77)を閉鎖等して水流路長さを
増加させる。更に、流量調整弁(71)を制御してバイパス
水量を減少させる。逆に、水側壁面温度が所定温度より
も小さいときは、第1入口電磁弁(74)及び第1出口電磁
弁(76)を閉鎖し、かつ、第2入口電磁弁(75)及び第2出
口電磁弁(77)を開口等して水流路長さを減少させる。更
に、流量調整弁(71)を制御してバイパス水量を増加させ
る。
【0192】(第17制御)第17制御は、請求項17
に係る制御手段が行う制御であり、水出口温度センサ(T
S2) で検出した水出口温度が所定温度になるように、水
流路長さ及びバイパス水量を調整するものである。
【0193】つまり、水出口温度が所定温度よりも大き
いときは、第1入口電磁弁(74)及び第1出口電磁弁(76)
を開口し、かつ、第2入口電磁弁(75)及び第2出口電磁
弁(77)を閉鎖等して水流路長さを増加させる。更に、流
量調整弁(71)を制御してバイパス水量を減少させる。逆
に、水出口温度が所定温度よりも小さいときは、第1入
口電磁弁(74)及び第1出口電磁弁(76)を閉鎖し、かつ、
第2入口電磁弁(75)及び第2出口電磁弁(77)を開口等し
て水流路長さを減少させる。更に、流量調整弁(71)を制
御してバイパス水量を増加させる。
【0194】(第18制御)第18制御は、請求項18
に係る制御手段が行う制御であり、水入口温度センサ(T
S1) で検出した水入口温度に基づいて、水流路長さ及び
バイパス水量を調整するものである。
【0195】つまり、水入口温度が所定温度よりも大き
いときは、第1入口電磁弁(74)及び第1出口電磁弁(76)
を開口し、かつ、第2入口電磁弁(75)及び第2出口電磁
弁(77)を閉鎖等して水流路長さを増加させる。更に、流
量調整弁(71)を制御してバイパス水量を減少させる。逆
に、水入口温度が所定温度よりも小さいときは、第1入
口電磁弁(74)及び第1出口電磁弁(76)を閉鎖し、かつ、
第2入口電磁弁(75)及び第2出口電磁弁(77)を開口等し
て水流路長さを減少させる。更に、流量調整弁(71)を制
御してバイパス水量を増加させる。
【0196】−第16〜第18制御の効果− 以上のように、第16〜第18制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0197】
【発明の実施の形態9】実施形態9に係る空気調和装置
は、実施形態2において、プレート式熱交換器(50)に対
して、冷媒流路(57)の流路方向(X) に複数の冷媒流入口
(RI1,RI2) または複数の冷媒流出口(RO1,RO2) を設ける
とともに、冷媒流入口(RI1,RI2) 及び冷媒流出口(RO1,R
O2) を選択して冷媒流路(57)の長さを調整する冷媒流路
長調整手段(92)を設けたものである。
【0198】具体的には、図17に示すように、冷媒流
路(57)の流路方向(X) に、第1冷媒流入口(RI1) 及び第
2冷媒流入口(RI2) の2つの冷媒流入口と、第1冷媒流
出口(RO1) 及び第2冷媒流出口(RO2) の2つの冷媒流出
口とが設けられている。第1冷媒流入口(RI1) は第1入
口電磁弁(84)を備えた分岐管(88)に接続され、第2冷媒
流入口(RI2) は第2入口電磁弁(85)を備えた分岐管(89)
に接続されている。また、第1冷媒流出口(RO1) は第1
出口電磁弁(86)を備えた分岐管(90)に接続され、第2冷
媒流出口(RO2) は第2出口電磁弁(87)を備えた分岐管(9
1)に接続されている。
【0199】上記の各電磁弁(84〜87)はコントローラ
(1) に接続され、冷媒流路(57)の長さを調整する冷媒流
路長調整手段(92)を構成している。
【0200】その他の構成は実施形態2と同様なので、
その説明は省略する。
【0201】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第27〜第28制御のいずれか一つが行われる。
【0202】なお、第27〜第28制御ではいずれも、
冷媒流路(57)内の冷媒流量が所定値になるように冷媒流
量を調整する。具体的には、冷媒流量計(62)で検出した
冷媒流量が所定値になるように圧縮機(21)及び室外電動
膨張弁(EV-1)を制御する。つまり、冷媒流量が所定値よ
りも小さいときには、圧縮機(21)の能力を増大したり室
外電動膨張弁(EV-1)の開度を開き気味に制御し、逆に、
冷媒流量が所定値よりも大きいときには、圧縮機(21)の
能力を減少したり室外電動膨張弁(EV-1)の開度を絞り気
味に制御する。そのような制御を行いつつ、以下のよう
な制御を行う。
【0203】(第27制御)第27制御は、請求項27
に係る制御手段が行う制御であり、壁面温度センサ(TS
5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所定
温度になるように、冷媒流路長さを調整するものであ
る。
【0204】つまり、伝熱プレート(P) の水側壁面温度
が所定温度よりも大きいときは、第1入口電磁弁(84)及
び第1出口電磁弁(86)を開口し、かつ、第2入口電磁弁
(85)及び第2出口電磁弁(87)を閉鎖等して冷媒流路長さ
を増加させる。逆に、水側壁面温度が所定温度よりも小
さいときは、第1入口電磁弁(84)及び第1出口電磁弁(8
6)を閉鎖し、かつ、第2入口電磁弁(85)及び第2出口電
磁弁(87)を開口等して冷媒流路長さを減少させる。
【0205】(第28制御)第28制御は、請求項28
に係る制御手段が行う制御であり、水出口温度センサで
検出した水出口温度が所定温度になるように、冷媒流路
長さを調整するものである。
【0206】つまり、水出口温度が所定温度よりも大き
いときは、第1入口電磁弁(84)及び第1出口電磁弁(86)
を開口し、かつ、第2入口電磁弁(85)及び第2出口電磁
弁(87)を閉鎖等して冷媒流路長さを増加させる。逆に、
水出口温度が所定温度よりも小さいときは、第1入口電
磁弁(84)及び第1出口電磁弁(86)を閉鎖し、かつ、第2
入口電磁弁(85)及び第2出口電磁弁(87)を開口等して冷
媒流路長さを減少させる。
【0207】−第27〜第28制御の効果− 以上のように、第27〜第28制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0208】
【発明の実施の形態10】図18に示すように、実施形
態10に係る空気調和装置は、実施形態9において、プ
レート式熱交換器(50)と並列に冷媒のバイパス回路(72)
が設けられたものである。このバイパス回路(72)には、
実施形態6と同様、コントローラ(1) に接続された流量
調整弁(73)が設けられている。
【0209】本実施形態の空気調和装置では、以下に説
明する第29〜第30制御のいずれか一つが行われる。
【0210】なお、第29〜第30制御ではいずれも、
プレート式熱交換器(50)を流れる冷媒流量と、バイパス
回路(72)を流れるバイパス冷媒流量との合計の水量(全
体冷媒流量)が所定値になるように、圧縮機(21)及び蓄
熱電動膨張弁(EV-3)を制御する。そのような制御を行い
つつ、以下のような制御が行われる。
【0211】(第29制御)第29制御は、請求項29
に係る制御手段が行う制御であり、壁面温度センサ(TS
5) で検出した伝熱プレート(P) の水側壁面温度が所定
温度になるように、冷媒流路長さ及びバイパス冷媒流量
を調整するものである。
【0212】つまり、伝熱プレート(P) の水側壁面温度
が所定温度よりも大きいときは、第1入口電磁弁(84)及
び第1出口電磁弁(86)を開口し、かつ、第2入口電磁弁
(85)及び第2出口電磁弁(87)を閉鎖等して冷媒流路長さ
を増加させる。更に、流量調整弁(73)を制御してバイパ
ス冷媒流量を減少させる。逆に、水側壁面温度が所定温
度よりも小さいときは、第1入口電磁弁(84)及び第1出
口電磁弁(86)を閉鎖し、かつ、第2入口電磁弁(85)及び
第2出口電磁弁(87)を開口等して冷媒流路長さを減少さ
せる。更に、流量調整弁(73)を制御してバイパス冷媒流
量を増加させる。
【0213】(第30制御)第30制御は、請求項30
に係る制御手段が行う制御であり、水出口温度センサで
検出した水出口温度が所定温度になるように、冷媒流路
長さ及びバイパス冷媒流量を調整するものである。
【0214】つまり、水出口温度が所定温度よりも大き
いときは、第1入口電磁弁(84)及び第1出口電磁弁(86)
を開口し、かつ、第2入口電磁弁(85)及び第2出口電磁
弁(87)を閉鎖等して冷媒流路長さを増加させる。更に、
流量調整弁(73)を制御してバイパス冷媒流量を減少させ
る。逆に、水出口温度が所定温度よりも小さいときは、
第1入口電磁弁(84)及び第1出口電磁弁(86)を閉鎖し、
かつ、第2入口電磁弁(85)及び第2出口電磁弁(87)を開
口等して冷媒流路長さを減少させる。更に、流量調整弁
(73)を制御してバイパス冷媒流量を増加させる。
【0215】−第29〜第30制御の効果− 以上のように、第29〜第30制御のいずれにおいて
も、過冷却度を最大限高く維持した状態で、安定した過
冷却水生成が可能となる。
【0216】
【発明の実施の形態11】上記の実施形態では、伝熱プ
レート(P) の水側壁面温度として、壁面温度センサ(TS
5) で検出した実測値を用いていた。しかし、壁面温度
は、下記の算出壁面温度から計算によって求めてもよ
い。
【0217】
【数1】
【0218】上記算出壁面温度を用いることにより、壁
面温度センサ(TS5) が不要となり、空気調和装置の構成
を簡易化することができる。
【0219】また、伝熱プレート(P) の壁面温度とし
て、水側壁面温度でなく冷媒側壁面温度を検出または算
出してもよい。
【0220】−その他の実施形態− なお、冷媒は、R22等の共沸冷媒であってもよく、R
407C等の非共沸冷媒であってもよい。
【0221】また、水を過冷却する冷却媒体は、上記実
施形態のような冷媒に限らず、ブライン等の他の冷却媒
体であってもよい。
【0222】また、本発明でいうところの冷凍装置は、
狭義の冷凍装置に限られず、ヒートポンプ式空気調和装
置、冷房専用機、暖房専用機、冷蔵装置等を含む広い意
味での冷凍装置である。
【0223】
【発明の効果】以上のように、請求項1、4、7、1
0、13、16、19、21、23、25、27、また
は29に記載の発明によれば、プレート式熱交換器のプ
レートの壁面温度が所定温度になるので、過冷却度を最
大限高く維持した状態で、安定した過冷却水生成を行う
ことができる。
【0224】請求項2、5、8、11、14、または1
7に記載の発明によれば、プレート式熱交換器の水出口
温度が所定温度になるので、過冷却度を最大限高く維持
した状態で、安定した過冷却水生成を行うことができ
る。
【0225】請求項3、6、9、12、15、または1
8に記載の発明によれば、プレート式熱交換器の水入口
温度が所定温度になるので、過冷却度を最大限高く維持
した状態で、安定した過冷却水生成を行うことができ
る。
【0226】請求項20、22、24、26、28、ま
たは30に記載の発明によれば、プレート式熱交換器の
冷却媒体出口温度が所定温度になるので、過冷却度を最
大限高く維持した状態で、安定した過冷却水生成を行う
ことができる。
【0227】請求項31に記載の発明によれば、水入口
温度、水出口温度、水流路長さ、及び水流速を検出する
ことにより、プレートの壁面温度を求めることができ
る。従って、プレートの壁面温度を直接検出することな
く、壁面温度を基準に制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の冷媒回路図で
ある。
【図2】空気調和装置の水回路図である。
【図3】プレート式熱交換器の斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】横軸に水流速、縦軸にプレートの壁面温度をと
った過冷却安定領域を示す図である。
【図6】横軸に水流速、縦軸に水出口温度をとった過冷
却安定領域を示す図である。
【図7】実施形態2に係る空気調和装置の冷媒回路図で
ある。
【図8】壁面温度の所定温度を示す図である。
【図9】実施形態3に係るプレート式熱交換器の図4相
当図である。
【図10】実施形態5に係るプレート式熱交換器の図4
相当図である。
【図11】水出口温度の所定温度を示す図である。
【図12】実施形態6に係るプレート式熱交換器の図4
相当図である。
【図13】実施形態7に係るプレート式熱交換器の図4
相当図である。
【図14】横軸に水流速、縦軸に水出口温度をとった過
冷却安定領域を示す図である。
【図15】(a)及び(b)は、実施形態7の変形例に
係るプレート式熱交換器の図4相当図である。
【図16】実施形態8に係るプレート式熱交換器の図4
相当図である。
【図17】実施形態9に係るプレート式熱交換器の図4
相当図である。
【図18】実施形態10に係るプレート式熱交換器の図
4相当図である。
【符号の説明】
(1) コントローラ (36) 流量計 (50) プレート式熱交換器 (51) 水導入配管 (52) 水導出配管 (53) 冷媒導入配管 (54) 冷媒導出配管 (56) 水流路 (57) 冷媒流路 (62) 冷媒流量計 (63) 流路数調整装置 (70),(72) バイパス回路 (71),(73) 流量調整弁 (82) 水流路長調整手段 (92) 冷媒流路長調整手段
フロントページの続き (72)発明者 近藤 功 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 水谷 和秀 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷
    却媒体入口温度を調整する制御手段を備えていることを
    特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温
    度を調整する制御手段を備えていることを特徴とする冷
    凍装置。
  3. 【請求項3】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づいて該
    プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温度を調整する
    制御手段を備えていることを特徴とする冷凍装置。
  4. 【請求項4】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷
    却媒体入口温度及び冷却媒体流量を調整する制御手段を
    備えていることを特徴とする冷凍装置。
  5. 【請求項5】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温
    度及び冷却媒体流量を調整する制御手段を備えているこ
    とを特徴とする冷凍装置。
  6. 【請求項6】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づいて該
    プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温度及び冷却媒
    体流量を調整する制御手段を備えていることを特徴とす
    る冷凍装置。
  7. 【請求項7】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、プレート(P) 間に形
    成された複数の水流路のうち熱交換に際して実際に水が
    流れる水流路(56)の数を調整する水流路数調整手段(63)
    が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 プレート(P) の壁面温度が所定温度になるように該プレ
    ート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温度及び水流路数を
    調整する制御手段を備えていることを特徴とする冷凍装
    置。
  8. 【請求項8】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、プレート(P) 間に形
    成された複数の水流路のうち熱交換に際して実際に水が
    流れる水流路(56)の数を調整する水流路数調整手段(63)
    が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温
    度及び水流路数を調整する制御手段を備えていることを
    特徴とする冷凍装置。
  9. 【請求項9】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を過
    冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍装
    置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、プレート(P) 間に形
    成された複数の水流路のうち熱交換に際して実際に水が
    流れる水流路(56)の数を調整する水流路数調整手段(63)
    が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温
    度及び水流路数を調整する制御手段を備えていることを
    特徴とする冷凍装置。
  10. 【請求項10】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路
    (70)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の水流速が所定値になるよ
    うに水を分配し、上記バイパス回路(70)のバイパス水量
    との合計が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷
    却媒体入口温度及びバイパス水量を調整する制御手段を
    備えていることを特徴とする冷凍装置。
  11. 【請求項11】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路
    (70)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)を流れる水流速が所定値に
    なるように水を分配し、上記バイパス回路(70)を流れる
    バイパス水量との合計が所定値になるように調整する一
    方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温
    度及びバイパス水量を調整する制御手段を備えているこ
    とを特徴とする冷凍装置。
  12. 【請求項12】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路
    (70)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)を流れる水流速が所定値に
    なるように水を分配し、上記バイパス回路(70)を流れる
    バイパス水量との合計が所定値になるように調整する一
    方、 上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づいて該
    プレート式熱交換器(50)の冷却媒体入口温度及びバイパ
    ス水量を調整する制御手段を備えていることを特徴とす
    る冷凍装置。
  13. 【請求項13】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方
    向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出
    口(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,W
    I2) 及び水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の長
    さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の水
    流路(56)の長さを調整する制御手段を備えていることを
    特徴とする冷凍装置。
  14. 【請求項14】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方
    向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出
    口(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,W
    I2) 及び水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の長
    さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の水流路(56)の長
    さを調整する制御手段を備えていることを特徴とする冷
    凍装置。
  15. 【請求項15】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方
    向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出
    口(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,W
    I2) 及び水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の長
    さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づいて該
    プレート式熱交換器(50)の水流路(56)の長さを調整する
    制御手段を備えていることを特徴とする冷凍装置。
  16. 【請求項16】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路
    (70)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方
    向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出
    口(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,W
    I2) または水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の
    長さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるようにバイパス水量及び該プレート式
    熱交換器(50)の水流路(56)の長さを調整する制御手段を
    備えていることを特徴とする冷凍装置。
  17. 【請求項17】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器を備えた冷凍装置
    であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路
    (70)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方
    向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出
    口(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,W
    I2) または水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の
    長さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるようにバイパス水量及び該プレート式熱交換器(50)
    の水流路(56)の長さを調整する制御手段を備えているこ
    とを特徴とする冷凍装置。
  18. 【請求項18】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器を備えた冷凍装置
    であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に水のバイパス回路
    (70)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)には、水流路(56)の流路方
    向(X) に複数の水流入口(WI1,WI2) または複数の水流出
    口(WO1,WO2) が設けられるとともに、該水流入口(WI1,W
    I2) または水流出口(WO1,WO2) を選択して水流路(56)の
    長さを調整する水流路長調整手段(82)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)内の水流速が所定値になる
    ように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水入口温度に基づいてバ
    イパス水量及び該プレート式熱交換器(50)の水流路(56)
    の長さを調整する制御手段を備えていることを特徴とす
    る冷凍装置。
  19. 【請求項19】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたり
    の流量及び温度が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の水
    入口温度を調整する制御手段を備えていることを特徴と
    する冷凍装置。
  20. 【請求項20】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたり
    の流量及び温度が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定値にな
    るように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度を調整
    する制御手段を備えていることを特徴とする冷凍装置。
  21. 【請求項21】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたり
    の流量及び温度が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の水
    入口温度及び水流速を調整する制御手段を備えているこ
    とを特徴とする冷凍装置。
  22. 【請求項22】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたり
    の流量及び温度が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定値にな
    るように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度及び水
    流速を調整することを特徴とする冷凍装置。
  23. 【請求項23】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、プレート(P) 間に形
    成された複数の水流路のうち熱交換に際して実際に水が
    流れる水流路(56)の数を調整する水流路数調整手段(63)
    が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたり
    の流量及び温度が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の水
    入口温度及び水流路数を調整する制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  24. 【請求項24】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、プレート(P) 間に形
    成された複数の水流路のうち熱交換に際して実際に水が
    流れる水流路(56)の数を調整する水流路数調整手段(63)
    が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の一パスあたり
    の流量及び温度が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度及び
    水流路数を調整する制御手段を備えていることを特徴と
    する冷凍装置。
  25. 【請求項25】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパ
    ス回路(72)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度
    と、上記バイパス回路のバイパス流量との合計が所定値
    になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の水
    入口温度及びバイパス流量を調整する制御手段を備えて
    いることを特徴とする冷凍装置。
  26. 【請求項26】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパ
    ス回路(72)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度
    と、上記バイパス回路のバイパス流量との合計が所定値
    になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の水入口温度及び
    バイパス流量を調整する制御手段を備えていることを特
    徴とする冷凍装置。
  27. 【請求項27】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、冷却媒体流路(57)の
    流路方向(X) に複数の冷却媒体流入口(RI1,RI2) または
    複数の冷却媒体流出口(RO1,RO2) が設けられるととも
    に、該冷却媒体流入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体流出口(R
    O1,RO2) を選択して冷却媒体流路(57)の長さを調整する
    冷却媒体流路長調整手段(92)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度
    が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるように該プレート式熱交換器(50)の冷
    却媒体流路(57)の長さを調整する制御手段を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  28. 【請求項28】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)には、冷却媒体流路(57)の
    流路方向(X) に複数の冷却媒体流入口(RI1,RI2) または
    複数の冷却媒体流出口(RO1,RO2) が設けられるととも
    に、該冷却媒体流入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体流出口(R
    O1,RO2) を選択して冷却媒体流路(57)の長さを調整する
    冷却媒体流路長調整手段(92)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度
    が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるように該プレート式熱交換器(50)の冷却媒体流路(5
    7)の長さを調整する制御手段を備えていることを特徴と
    する冷凍装置。
  29. 【請求項29】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパ
    ス回路(72)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)には、冷却媒体流路(57)の
    流路方向(X) に複数の冷却媒体流入口(RI1,RI2) または
    複数の冷却媒体流出口(RO1,RO2) が設けられるととも
    に、該冷却媒体流入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体流出口(R
    O1,RO2) を選択して冷却媒体流路(57)の長さを調整する
    冷却媒体流路長調整手段(92)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度
    が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度
    が所定温度になるようにバイパス流量及び該プレート式
    熱交換器(50)の冷却媒体流路(57)の長さを調整する制御
    手段を備えていることを特徴とする冷凍装置。
  30. 【請求項30】 冷却媒体と水とを熱交換させて該水を
    過冷却状態にするプレート式熱交換器(50)を備えた冷凍
    装置であって、 上記プレート式熱交換器(50)と並列に冷却媒体のバイパ
    ス回路(72)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)には、冷却媒体流路(57)の
    流路方向(X) に複数の冷却媒体流入口(RI1,RI2) または
    複数の冷却媒体流出口(RO1,RO2) が設けられるととも
    に、該冷却媒体流入口(RI1,RI2) 及び冷却媒体流出口(R
    O1,RO2) を選択して冷却媒体流路(57)の長さを調整する
    冷却媒体流路長調整手段(92)が設けられ、 上記プレート式熱交換器(50)の冷却媒体の流量及び温度
    が所定値になるように調整する一方、 上記プレート式熱交換器(50)の水出口温度が所定温度に
    なるようにバイパス流量及び該プレート式熱交換器(50)
    の冷却媒体流路(57)の長さを調整する制御手段を備えて
    いることを特徴とする冷凍装置。
  31. 【請求項31】 請求項1、4、7、10、13、1
    6、19、21、23、25、27、または29のいず
    れか一つに記載の冷凍装置において、 プレート式熱交換器(50)のプレート(P) の壁面温度(Ts)
    を、水入口温度(Twi)、水出口温度(Two) 、水流路長さ
    (L) 、及び水流速(Uw)から成る壁面温度算出式から算出
    することを特徴とする冷凍装置。
JP18810697A 1997-07-14 1997-07-14 冷凍装置 Pending JPH1137517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18810697A JPH1137517A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18810697A JPH1137517A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 冷凍装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1137517A true JPH1137517A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16217816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18810697A Pending JPH1137517A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1137517A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004169942A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Ntt Power & Building Facilities Inc 空調システム
JP2006029661A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Miura Co Ltd 蓄氷型冷水装置
JP2007127307A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Ebara Refrigeration Equipment & Systems Co Ltd 冷凍機及びその運転方法
JP2011089690A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Hitachi Appliances Inc 空気調和機
JP5897154B2 (ja) * 2013-01-08 2016-03-30 三菱電機株式会社 空気調和装置
US20170167810A1 (en) * 2013-11-28 2017-06-15 Alfa Laval Corporate Ab System and method for dynamic control of a heat exchanger

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004169942A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Ntt Power & Building Facilities Inc 空調システム
JP2006029661A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Miura Co Ltd 蓄氷型冷水装置
JP4507274B2 (ja) * 2004-07-15 2010-07-21 三浦工業株式会社 蓄氷型冷水装置
JP2007127307A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Ebara Refrigeration Equipment & Systems Co Ltd 冷凍機及びその運転方法
JP2011089690A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Hitachi Appliances Inc 空気調和機
JP5897154B2 (ja) * 2013-01-08 2016-03-30 三菱電機株式会社 空気調和装置
JPWO2014108997A1 (ja) * 2013-01-08 2017-01-19 三菱電機株式会社 空気調和装置
US20170167810A1 (en) * 2013-11-28 2017-06-15 Alfa Laval Corporate Ab System and method for dynamic control of a heat exchanger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3147591B1 (en) Air-conditioning device
EP2759785B1 (en) Refrigeration device
EP2495510B1 (en) Heat pump
CN102483250B (zh) 空调装置
CN102483249B (zh) 空气调节装置
CN102597657B (zh) 空气调节装置
CN102667367B (zh) 空调装置
KR100758902B1 (ko) 멀티 공기조화 시스템 및 그 제어방법
JPWO2018047416A1 (ja) 空気調和装置
WO2009018150A1 (en) Multichannel heat exchanger
JP2006284035A (ja) 空気調和装置およびその制御方法
CN103221759A (zh) 空调机
JP2017015299A (ja) 冷却装置
JPH1137517A (ja) 冷凍装置
AU2007337482A1 (en) Process and apparatus for producing clathrate hydrate slurry and method of operating the production apparatus
EP3961127A1 (en) Air conditioning system and method for its control
JP5708421B2 (ja) 冷凍装置
KR20190009666A (ko) 냉매 저장수단을 구비한 히트펌프
JP2018059673A (ja) 熱交換器及びこれを用いたヒートポンプ装置
JP2014109416A (ja) 空気調和装置
JP2015210029A (ja) 蓄熱システム及び空調システム
JP5942248B2 (ja) 冷凍サイクル装置
CN113994150A (zh) 具有多个压缩机的冷却器系统
JP6989788B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2015210028A (ja) 蓄熱システム及び空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010424