JPH1137201A - ロータリダンパ - Google Patents
ロータリダンパInfo
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- JPH1137201A JPH1137201A JP19663997A JP19663997A JPH1137201A JP H1137201 A JPH1137201 A JP H1137201A JP 19663997 A JP19663997 A JP 19663997A JP 19663997 A JP19663997 A JP 19663997A JP H1137201 A JPH1137201 A JP H1137201A
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- Japan
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- cylinder
- output shaft
- input
- piston rod
- piston
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダンパハウジングを小型・軽量化する。摺動
部のシール性能を向上させる。 【解決手段】 ダンパハウジング2に、入出力シャフト
3と同心の円弧状のシリンダ9を設ける。入出力シャフ
ト3に同シャフト3から径方向外側に延出するアーム1
8を一体に設け、このアーム18に入出力シャフト3と
同心の円弧状のピストンロッド17を結合する。ピスト
ンロッド17をシリンダチューブ10内に進退自在に嵌
入し、このピストンロッド17に、シリンダチューブ1
0内に摺動自在に嵌合されるピストンバルブ22を設け
る。入出力シャフト3がダンパハウジング2に対して相
対回動すると、円弧状のピストンロッド17がアーム1
8を介して入出力シャフト3と一体に回動し、このと
き、ピストンバルブ22が円弧状のシリンダチューブ1
0内を移動して減衰力を発生する。
部のシール性能を向上させる。 【解決手段】 ダンパハウジング2に、入出力シャフト
3と同心の円弧状のシリンダ9を設ける。入出力シャフ
ト3に同シャフト3から径方向外側に延出するアーム1
8を一体に設け、このアーム18に入出力シャフト3と
同心の円弧状のピストンロッド17を結合する。ピスト
ンロッド17をシリンダチューブ10内に進退自在に嵌
入し、このピストンロッド17に、シリンダチューブ1
0内に摺動自在に嵌合されるピストンバルブ22を設け
る。入出力シャフト3がダンパハウジング2に対して相
対回動すると、円弧状のピストンロッド17がアーム1
8を介して入出力シャフト3と一体に回動し、このと
き、ピストンバルブ22が円弧状のシリンダチューブ1
0内を移動して減衰力を発生する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のサスペン
ション・リンクやその他の回動機器の緩衝装置として用
いられるロータリダンパに関する。
ション・リンクやその他の回動機器の緩衝装置として用
いられるロータリダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロータリダンパとして、例えば
特開平7−158680号公報に示されるようなものが
従来より案出されている。
特開平7−158680号公報に示されるようなものが
従来より案出されている。
【0003】このロータリダンパは、ダンパハウジング
を構成する金属ブロックに、略扇形の圧力室が形成さ
れ、この圧力室の扇形状の中心位置に入出力シャフトが
回動自在に支持されると共に、この入出力シャフトに突
設されたベーンが圧力室内を第1室と第2室とに隔成す
るようになっている。第1室と第2室は通路によって互
いに連通接続されると共に、この通路の途中に、第1室
から第2室側に液体が流動するときに減衰力を発生する
第1の減衰弁と、逆に第2室から第1室側に液体が流動
するときに減衰力を発生する第2の減衰弁とが介装され
ている。
を構成する金属ブロックに、略扇形の圧力室が形成さ
れ、この圧力室の扇形状の中心位置に入出力シャフトが
回動自在に支持されると共に、この入出力シャフトに突
設されたベーンが圧力室内を第1室と第2室とに隔成す
るようになっている。第1室と第2室は通路によって互
いに連通接続されると共に、この通路の途中に、第1室
から第2室側に液体が流動するときに減衰力を発生する
第1の減衰弁と、逆に第2室から第1室側に液体が流動
するときに減衰力を発生する第2の減衰弁とが介装され
ている。
【0004】そして、このロータリダンパは、ダンパハ
ウジングと入出力シャフトが相対回動すると、それに伴
ってベーンが圧力室内を回動し、そのベーンの回動によ
って第1室または第2室側の液体を第1または第2の減
衰弁に導入して、これらの弁において減衰力を発生す
る。
ウジングと入出力シャフトが相対回動すると、それに伴
ってベーンが圧力室内を回動し、そのベーンの回動によ
って第1室または第2室側の液体を第1または第2の減
衰弁に導入して、これらの弁において減衰力を発生す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロータリダンパの場合、ダンパハウジングに略扇形
の圧力室を形成して、入出力シャフトに突設されたベー
ンをこの略扇形の圧力室に密閉状態で収容する構造とな
っているため、ダンパハウジングに圧力室を精度良く形
成するのが難しく、鋳造等を用いて作成された粗型の金
属ブロックからの切削によって圧力室を形成せざるを得
ない。このため、上記従来のロータリダンパは、ダンパ
ハウジングが大型・重量化しやすく、さらに加工コスト
を含めた製造コストが高い、という不具合があった。
来のロータリダンパの場合、ダンパハウジングに略扇形
の圧力室を形成して、入出力シャフトに突設されたベー
ンをこの略扇形の圧力室に密閉状態で収容する構造とな
っているため、ダンパハウジングに圧力室を精度良く形
成するのが難しく、鋳造等を用いて作成された粗型の金
属ブロックからの切削によって圧力室を形成せざるを得
ない。このため、上記従来のロータリダンパは、ダンパ
ハウジングが大型・重量化しやすく、さらに加工コスト
を含めた製造コストが高い、という不具合があった。
【0006】また、上記従来のロータリダンパにおいて
は、圧力室内を摺動するベーンが入出力シャフトから径
方向外側に延出する構造となっていることから、摺動部
のシールを環状に形成することができず、そのためにシ
ールの安定した保持がむずかしく、シールのよじれや端
末部の脱落等のおそれがあり、摺動部のシール性能を高
く維持することが難しいという不具合もあった。
は、圧力室内を摺動するベーンが入出力シャフトから径
方向外側に延出する構造となっていることから、摺動部
のシールを環状に形成することができず、そのためにシ
ールの安定した保持がむずかしく、シールのよじれや端
末部の脱落等のおそれがあり、摺動部のシール性能を高
く維持することが難しいという不具合もあった。
【0007】そこで本発明は、ダンパハウジングを小型
・軽量化することができ、しかも、摺動部のシール性能
をも容易に高めることのできるロータリダンパを提供し
ようとするものである。
・軽量化することができ、しかも、摺動部のシール性能
をも容易に高めることのできるロータリダンパを提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、入出力シャフト
がダンパハウジングに回動自在に支持され、前記ダンパ
ハウジング内に充填された液体がこの入出力シャフトの
回動によって絞り下で流動して減衰力を発生するように
されたロータリダンパにおいて、前記ダンパハウジング
に、前記入出力シャフトと同心の円弧状のシリンダを設
ける一方で、前記入出力シャフトに同シャフトから径方
向外側に延出するアームを一体に設け、このアームに前
記入出力シャフトと同心の円弧状のピストンロッドを結
合し、このピストンロッドを前記シリンダ内に進退自在
に嵌入すると共に、このピストンロッドに、前記シリン
ダ内に摺動自在に嵌合されるピストンバルブを設けるよ
うにした。入出力シャフトがダンパハウジングに対して
相対回動すると、円弧状のピストンロッドがアームを介
して入出力シャフトと一体に回動し、このとき、ピスト
ンロッドに設けられているピストンバルブが円弧状のシ
リンダ内を移動して減衰力を発生する。
ための手段として、請求項1の発明は、入出力シャフト
がダンパハウジングに回動自在に支持され、前記ダンパ
ハウジング内に充填された液体がこの入出力シャフトの
回動によって絞り下で流動して減衰力を発生するように
されたロータリダンパにおいて、前記ダンパハウジング
に、前記入出力シャフトと同心の円弧状のシリンダを設
ける一方で、前記入出力シャフトに同シャフトから径方
向外側に延出するアームを一体に設け、このアームに前
記入出力シャフトと同心の円弧状のピストンロッドを結
合し、このピストンロッドを前記シリンダ内に進退自在
に嵌入すると共に、このピストンロッドに、前記シリン
ダ内に摺動自在に嵌合されるピストンバルブを設けるよ
うにした。入出力シャフトがダンパハウジングに対して
相対回動すると、円弧状のピストンロッドがアームを介
して入出力シャフトと一体に回動し、このとき、ピスト
ンロッドに設けられているピストンバルブが円弧状のシ
リンダ内を移動して減衰力を発生する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、円弧状のシリンダを断面円形状に形成すると共に、
このシリンダに対するピストンバルブの摺動面を球面状
に形成するようにした。シリンダ内周面に対するピスト
ンバルブの接触面圧が周域においてほぼ均一になり、ピ
ストンバルブの周域からの液体の漏出が生じにくくな
る。
て、円弧状のシリンダを断面円形状に形成すると共に、
このシリンダに対するピストンバルブの摺動面を球面状
に形成するようにした。シリンダ内周面に対するピスト
ンバルブの接触面圧が周域においてほぼ均一になり、ピ
ストンバルブの周域からの液体の漏出が生じにくくな
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、ピストンロッドと同円弧かつ同断面のカウ
ンターロッドをアームに結合し、このピストンロッドと
カウンターロッドを夫々シリンダに相反方向から嵌入す
るようにした。この場合、入出力シャフトの回動に伴う
シリンダに対するピストンロッドの侵入・退出容積とカ
ウンターロッドの退出・侵入容積が同じになるため、ピ
ストンロッドの入出や退出に伴うシリンダ内の容積変化
が生じなくなる。
明において、ピストンロッドと同円弧かつ同断面のカウ
ンターロッドをアームに結合し、このピストンロッドと
カウンターロッドを夫々シリンダに相反方向から嵌入す
るようにした。この場合、入出力シャフトの回動に伴う
シリンダに対するピストンロッドの侵入・退出容積とカ
ウンターロッドの退出・侵入容積が同じになるため、ピ
ストンロッドの入出や退出に伴うシリンダ内の容積変化
が生じなくなる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において、シリンダを、入出力シャフトを中心
とする同一円周上に複数配置し、この各シリンダ内にピ
ストンロッドとピストンバルブを嵌入するようにした。
入出力シャフトの回動に対して各シリンダで減衰力を発
生するようになり、シリンダの配設数分だけ発生する減
衰力が増大する。
かの発明において、シリンダを、入出力シャフトを中心
とする同一円周上に複数配置し、この各シリンダ内にピ
ストンロッドとピストンバルブを嵌入するようにした。
入出力シャフトの回動に対して各シリンダで減衰力を発
生するようになり、シリンダの配設数分だけ発生する減
衰力が増大する。
【0012】請求項5は、請求項1〜4のいずれかの発
明において、シリンダとピストンロッドを、入出力シャ
フトの軸方向に沿って複数段に配設し、この各段のシリ
ンダ内に、ピストンロッドとピストンバルブを嵌入する
ようにした。この場合にも、入出力シャフトの回動に対
して各シリンダで減衰力を発生するようになり、シリン
ダの配設段数分だけ発生する減衰力が増大する。
明において、シリンダとピストンロッドを、入出力シャ
フトの軸方向に沿って複数段に配設し、この各段のシリ
ンダ内に、ピストンロッドとピストンバルブを嵌入する
ようにした。この場合にも、入出力シャフトの回動に対
して各シリンダで減衰力を発生するようになり、シリン
ダの配設段数分だけ発生する減衰力が増大する。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。
明する。
【0014】まず、本発明の第1実施例を図1,図2に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0015】図面は本発明にかかるロータリダンパ1を
示し、このロータリダンパ1は自動車のサスペンション
・リンク等の回動軸部に用いられ、その回動軸部が回動
するときに減衰力を発生するようになっている。即ち、
ロータリダンパ1は、ダンパハウジング2に入出力シャ
フト3が回動自在に支持されており、ダンパハウジング
2と入出力シャフト3の一方が回動支持部材(図示せ
ず。)に結合され、他方が回動部材(図示せず。)に結
合されるようになっている。
示し、このロータリダンパ1は自動車のサスペンション
・リンク等の回動軸部に用いられ、その回動軸部が回動
するときに減衰力を発生するようになっている。即ち、
ロータリダンパ1は、ダンパハウジング2に入出力シャ
フト3が回動自在に支持されており、ダンパハウジング
2と入出力シャフト3の一方が回動支持部材(図示せ
ず。)に結合され、他方が回動部材(図示せず。)に結
合されるようになっている。
【0016】ダンパハウジング2は、軸受ブロック4を
有し、この軸受ブロック4に入出力シャフト3の基端部
が軸受5を介して回動自在に支持されている。具体的に
は、軸受ブロック4にはその略中央部に支持孔6が形成
されており、この支持孔6に軸受5を介して入出力シャ
フト3の縮径部3aが嵌合され、支持孔6を貫通した縮
径部3aの端面にスラストワッシャ7がボルト8によっ
て取り付けられている。スラストワッシャ7は、その外
周縁部が軸受ブロック4の端面に摺動自在に当接し、入
出力シャフト3の回動を許容しつつ、入出力シャフト3
の軸方向の変位を規制するようになっている。
有し、この軸受ブロック4に入出力シャフト3の基端部
が軸受5を介して回動自在に支持されている。具体的に
は、軸受ブロック4にはその略中央部に支持孔6が形成
されており、この支持孔6に軸受5を介して入出力シャ
フト3の縮径部3aが嵌合され、支持孔6を貫通した縮
径部3aの端面にスラストワッシャ7がボルト8によっ
て取り付けられている。スラストワッシャ7は、その外
周縁部が軸受ブロック4の端面に摺動自在に当接し、入
出力シャフト3の回動を許容しつつ、入出力シャフト3
の軸方向の変位を規制するようになっている。
【0017】軸受ブロック4の外周面には、入出力シャ
フト3と同心の約180°の円弧状に形成されたシリン
ダ9が溶接固定されている。このシリンダ9は、円弧状
のシリンダチューブ10と、このシリンダチューブ10
の周域を囲繞する同様に円弧状の外筒11とを備えてお
り、シリンダチューブ10と外筒11の一端はガイド孔
12を有するロッドガイド13によって封止され、外筒
11の他端は蓋部材14によって封止されている。そし
て、シリンダチューブ10の他端には後述するベースバ
ルブ15が取り付けられており、シリンダチューブ10
と外筒11に挟まれた空間部(リザーバ室16)とシリ
ンダチューブ10の内部とがこのベースバルブ15を通
して連通するようになっている。尚、シリンダチューブ
10内には所定粘度の液体が充填され、リザーバ室16
にはこの液体と共に所定のガスが封入されている。
フト3と同心の約180°の円弧状に形成されたシリン
ダ9が溶接固定されている。このシリンダ9は、円弧状
のシリンダチューブ10と、このシリンダチューブ10
の周域を囲繞する同様に円弧状の外筒11とを備えてお
り、シリンダチューブ10と外筒11の一端はガイド孔
12を有するロッドガイド13によって封止され、外筒
11の他端は蓋部材14によって封止されている。そし
て、シリンダチューブ10の他端には後述するベースバ
ルブ15が取り付けられており、シリンダチューブ10
と外筒11に挟まれた空間部(リザーバ室16)とシリ
ンダチューブ10の内部とがこのベースバルブ15を通
して連通するようになっている。尚、シリンダチューブ
10内には所定粘度の液体が充填され、リザーバ室16
にはこの液体と共に所定のガスが封入されている。
【0018】また、シリンダチューブ10には、入出力
シャフト3と同心の円弧状に形成されたピストンロッド
17が前記ロッドガイド13を通して進退自在に嵌入さ
れている。このピストンロッド17の基部は、入出力シ
ャフト3から径方向外側に延出したアーム18に連結ロ
ッド19を介して結合されており、ピストンロッド17
の先端部にはシリンダチューブ10内を第1室20と第
2室21とに隔成するピストンバルブ22が結合されて
いる。このピストンバルブ22には、ピストンロッド1
7の後退方向の作動時に、第1室20から第2室21に
流入しようとする液体に抵抗を付与することで減衰力を
発生する図外の減衰弁と、ピストンロッド17の侵入方
向の作動時に、第2室21から第1室20への液体の流
入を許容する図外のチェック弁とが設けられている。
シャフト3と同心の円弧状に形成されたピストンロッド
17が前記ロッドガイド13を通して進退自在に嵌入さ
れている。このピストンロッド17の基部は、入出力シ
ャフト3から径方向外側に延出したアーム18に連結ロ
ッド19を介して結合されており、ピストンロッド17
の先端部にはシリンダチューブ10内を第1室20と第
2室21とに隔成するピストンバルブ22が結合されて
いる。このピストンバルブ22には、ピストンロッド1
7の後退方向の作動時に、第1室20から第2室21に
流入しようとする液体に抵抗を付与することで減衰力を
発生する図外の減衰弁と、ピストンロッド17の侵入方
向の作動時に、第2室21から第1室20への液体の流
入を許容する図外のチェック弁とが設けられている。
【0019】一方、シリンダチューブ10の底部に配置
されたベースバルブ15には、ピストンロッド17の侵
入方向の作動時に、第2室21からリザーバ室16に流
入しようとする液体に抵抗を付与することで減衰力を発
生する図外の減衰弁と、ピストンロッド17の後退方向
の作動時に、リザーバ室16から第2室21への液体の
流入を許容する図外のチェック弁とが設けられている。
されたベースバルブ15には、ピストンロッド17の侵
入方向の作動時に、第2室21からリザーバ室16に流
入しようとする液体に抵抗を付与することで減衰力を発
生する図外の減衰弁と、ピストンロッド17の後退方向
の作動時に、リザーバ室16から第2室21への液体の
流入を許容する図外のチェック弁とが設けられている。
【0020】ところで、上記シリンダチューブ10と外
筒11は夫々断面が真円である管材から成り、管材を設
定半径の円弧に湾曲させることによって形成されてい
る。また、前記ピストンバルブ22は、その外周面が球
面状に形成されると共に、その球面状の外周面に図外の
環状のシール膜が被着されており、そのシール膜を通し
てシリンダチューブ10内に密接するようになってい
る。
筒11は夫々断面が真円である管材から成り、管材を設
定半径の円弧に湾曲させることによって形成されてい
る。また、前記ピストンバルブ22は、その外周面が球
面状に形成されると共に、その球面状の外周面に図外の
環状のシール膜が被着されており、そのシール膜を通し
てシリンダチューブ10内に密接するようになってい
る。
【0021】尚、図中23は、入出力シャフト3を回動
部材、または、回動支持部材に回転を阻止した状態で結
合するために、同シャフト3の先端部外周面に形成され
たセレーションであり、24は、ロッドガイド13に嵌
着固定された低摩擦材、25は、ロッドガイド13とピ
ストンロッド17の間をシールするオイルシール、26
は、ロッドガイド13の抜けを防止するために外筒11
の一端部に固定された蓋部材である。
部材、または、回動支持部材に回転を阻止した状態で結
合するために、同シャフト3の先端部外周面に形成され
たセレーションであり、24は、ロッドガイド13に嵌
着固定された低摩擦材、25は、ロッドガイド13とピ
ストンロッド17の間をシールするオイルシール、26
は、ロッドガイド13の抜けを防止するために外筒11
の一端部に固定された蓋部材である。
【0022】以上の構成において、入出力シャフト3が
ダンパハウジング2に対して相対回動すると、アーム1
8に支持されたピストンロッド17が入出力シャフト3
の周域を同シャフト3と一体になって回動する。する
と、ピストンロッド17に支持されたピストンバルブ2
2がシリンダチューブ10内をその内周面に沿って進退
動作し、このときにピストンバルブ22とベースバルブ
15に設けられている減衰弁が減衰力を発生する。
ダンパハウジング2に対して相対回動すると、アーム1
8に支持されたピストンロッド17が入出力シャフト3
の周域を同シャフト3と一体になって回動する。する
と、ピストンロッド17に支持されたピストンバルブ2
2がシリンダチューブ10内をその内周面に沿って進退
動作し、このときにピストンバルブ22とベースバルブ
15に設けられている減衰弁が減衰力を発生する。
【0023】そして、このときピストンバルブ22は球
面状の外周面が真円形のシリンダチューブ10の内周面
に密着して摺動するため、第1室20と第2室21の圧
力差が大きくなっても摺動部からの液体の漏出は生じに
くい。つまり、このロータリダンパ1の場合、ピストン
バルブ22の外周面が球面状であり、かつ、シリンダチ
ューブ10の内周面が真円形であることから、ピストン
バルブ22の摺動部の接触面圧が常時周域において均一
になり、その結果として摺動部からの液体の漏出が確実
に防止される。したがって、このロータリダンパ1にお
いては、効率良く非常に大きな減衰力を得ることが可能
である。さらに、ピストンバルブ22の外周面が球面状
であることから、ピストンロッド17の作動時にピスト
ンバルブ22がシリンダチューブ10の内周面にエッジ
部分で接触することがなく、ピストンバルブ22の円滑
な作動を維持することが可能である。
面状の外周面が真円形のシリンダチューブ10の内周面
に密着して摺動するため、第1室20と第2室21の圧
力差が大きくなっても摺動部からの液体の漏出は生じに
くい。つまり、このロータリダンパ1の場合、ピストン
バルブ22の外周面が球面状であり、かつ、シリンダチ
ューブ10の内周面が真円形であることから、ピストン
バルブ22の摺動部の接触面圧が常時周域において均一
になり、その結果として摺動部からの液体の漏出が確実
に防止される。したがって、このロータリダンパ1にお
いては、効率良く非常に大きな減衰力を得ることが可能
である。さらに、ピストンバルブ22の外周面が球面状
であることから、ピストンロッド17の作動時にピスト
ンバルブ22がシリンダチューブ10の内周面にエッジ
部分で接触することがなく、ピストンバルブ22の円滑
な作動を維持することが可能である。
【0024】また、このロータリダンパ1は、ダンパハ
ウジング2内の液体封入部(シリンダチューブ10及び
外筒11)を主に管材によって形成するようにしたた
め、ダンパハウジング2を小型・軽量化することがで
き、しかも、製造が極めて容易であることから製造コス
トの低減を図ることも可能である。
ウジング2内の液体封入部(シリンダチューブ10及び
外筒11)を主に管材によって形成するようにしたた
め、ダンパハウジング2を小型・軽量化することがで
き、しかも、製造が極めて容易であることから製造コス
トの低減を図ることも可能である。
【0025】つづいて、本発明の第2実施例を図3,図
4に基づいて説明する。尚、図1,図2に示した第1実
施例のものと同一部分には図面中に同一符号を付し、重
複する部分の説明は一部省略するものとする。
4に基づいて説明する。尚、図1,図2に示した第1実
施例のものと同一部分には図面中に同一符号を付し、重
複する部分の説明は一部省略するものとする。
【0026】この実施例のロータリダンパ101は、入
出力シャフト3を支持する軸受ブロック4の外周面に、
同シャフト3と同心の円弧状のシリンダ9が溶接されて
いる基本構成は第1実施例のものと同様であるが、一対
のピストンロッド117a,117bが円形を成すよう
に連結ロッド19から相反方向に延出し、その各ピスト
ンロッド117a,117bの先端部が、シリンダ9内
に相反方向から嵌入されている点や、シリンダ9内にベ
ースバルブを備えていない点等において第1実施例のも
のと大きく異なっている。
出力シャフト3を支持する軸受ブロック4の外周面に、
同シャフト3と同心の円弧状のシリンダ9が溶接されて
いる基本構成は第1実施例のものと同様であるが、一対
のピストンロッド117a,117bが円形を成すよう
に連結ロッド19から相反方向に延出し、その各ピスト
ンロッド117a,117bの先端部が、シリンダ9内
に相反方向から嵌入されている点や、シリンダ9内にベ
ースバルブを備えていない点等において第1実施例のも
のと大きく異なっている。
【0027】このロータリダンパ101の場合、シリン
ダ9を構成するシリンダチューブ10と外筒11の両端
部にロッドガイド13が嵌着固定されており、前記各ピ
ストンロッド117a,117bはこのロッドガイド1
3に摺動自在に嵌合支持されている。そして、各ピスト
ンロッド117a,117bの先端部には、外周面が球
面状に形成されたピストンバルブ122a,122bが
夫々結合されており、この各ピストンバルブ122a,
122bがシリンダチューブ10内に摺動自在に嵌合さ
れている。したがって、シリンダチューブ10内はこれ
らのピストンバルブ122a,122bによって第1室
30,第2室31,第3室32の3つ部屋に隔成されて
いる。また、各ピストンバルブ122a,122bに
は、ピストンロッド117a,117bの作動時に、容
積の縮小する側の第1室30または第3室32から中間
の第2室31に液体を導入すると共にそのときに減衰力
を発生する図外の減衰弁と、ピストンロッド117a,
117bの作動時に、中間の第2室31から容積の拡大
する側の第3室32または第1室30への液体の流動を
許容する図外のチェック弁とが設けられている。
ダ9を構成するシリンダチューブ10と外筒11の両端
部にロッドガイド13が嵌着固定されており、前記各ピ
ストンロッド117a,117bはこのロッドガイド1
3に摺動自在に嵌合支持されている。そして、各ピスト
ンロッド117a,117bの先端部には、外周面が球
面状に形成されたピストンバルブ122a,122bが
夫々結合されており、この各ピストンバルブ122a,
122bがシリンダチューブ10内に摺動自在に嵌合さ
れている。したがって、シリンダチューブ10内はこれ
らのピストンバルブ122a,122bによって第1室
30,第2室31,第3室32の3つ部屋に隔成されて
いる。また、各ピストンバルブ122a,122bに
は、ピストンロッド117a,117bの作動時に、容
積の縮小する側の第1室30または第3室32から中間
の第2室31に液体を導入すると共にそのときに減衰力
を発生する図外の減衰弁と、ピストンロッド117a,
117bの作動時に、中間の第2室31から容積の拡大
する側の第3室32または第1室30への液体の流動を
許容する図外のチェック弁とが設けられている。
【0028】したがって、このロータリダンパ101の
場合、入出力シャフト3の回動に伴って両ピストンロッ
ド117a,117bがシリンダチューブ10内を変位
すると、いずれか一方のピストンバルブ122aまたは
122bにおいて減衰力を発生する。そして、このとき
一方のピストンロッド117a(または、117b)が
シリンダチューブ10内に侵入する容積と、他方のピス
トンロッド117b(または、117a)がシリンダチ
ューブ10から退出する容積とが同容積であることか
ら、シリンダチューブ10内での液体の充填容積には増
減は生じない。このため、このロータリダンパ101に
おいては、この充填容積の増減を保障するための特別な
構造を設ける必要がなく、その分装置をより小型・軽量
化することが可能である。この実施例の場合、片側のピ
ストンロッド117aまたは117bがカウンターロッ
ドを構成している。
場合、入出力シャフト3の回動に伴って両ピストンロッ
ド117a,117bがシリンダチューブ10内を変位
すると、いずれか一方のピストンバルブ122aまたは
122bにおいて減衰力を発生する。そして、このとき
一方のピストンロッド117a(または、117b)が
シリンダチューブ10内に侵入する容積と、他方のピス
トンロッド117b(または、117a)がシリンダチ
ューブ10から退出する容積とが同容積であることか
ら、シリンダチューブ10内での液体の充填容積には増
減は生じない。このため、このロータリダンパ101に
おいては、この充填容積の増減を保障するための特別な
構造を設ける必要がなく、その分装置をより小型・軽量
化することが可能である。この実施例の場合、片側のピ
ストンロッド117aまたは117bがカウンターロッ
ドを構成している。
【0029】尚、シリンダチューブ10と外筒11の間
に形成されたリザーバ室33には液体と所定のガスとが
充填されており、その内部の液体がシリンダチューブ1
0とロッドガイド13の隙間等を通してシリンダチュー
ブ10内に適宜出入りできるようになっている。しか
し、この液体の出入りは、温度変化に伴うシリンダチュ
ーブ10内の液体の容積変化を保障するためのもので、
ピストンロッド117a,117bの作動に伴うシリン
ダチューブ10内の充填容積の増減を保障するものでは
ない。したがって、シリンダチューブ10とリザーバ室
33内の液体の出入りは極く微量であり、この実施例の
リザーバ室33は第1実施例のもののリザーバ室に比較
して小型に(小径に)形成されている。
に形成されたリザーバ室33には液体と所定のガスとが
充填されており、その内部の液体がシリンダチューブ1
0とロッドガイド13の隙間等を通してシリンダチュー
ブ10内に適宜出入りできるようになっている。しか
し、この液体の出入りは、温度変化に伴うシリンダチュ
ーブ10内の液体の容積変化を保障するためのもので、
ピストンロッド117a,117bの作動に伴うシリン
ダチューブ10内の充填容積の増減を保障するものでは
ない。したがって、シリンダチューブ10とリザーバ室
33内の液体の出入りは極く微量であり、この実施例の
リザーバ室33は第1実施例のもののリザーバ室に比較
して小型に(小径に)形成されている。
【0030】さらに、本発明の第3実施例を図5に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0031】この実施例のロータリダンパ201は、入
出力シャフト3と同心の約90°の円弧のシリンダ20
9a,209bが一対設けられ、この対を成すシリンダ
209a,209bが軸受ブロック4の外周に互いに離
間して溶接固定されている。これに対して入出力シャフ
ト3には、径方向外側に延出する一対のアーム218
a,218bが設けられており、この各アーム218
a,218bの先端部には、入出力シャフト3と同心の
円弧のピストンロッド217aとカウンターロッド21
7bが夫々に結合されている。そして、これらのピスト
ンロッド217aとカウンターロッド217bのうち
の、先端部が向かい合うもの同士が対を成し、その対を
成すピストンロッド217aとカウンターロッド217
bが各シリンダ209a,209bのシリンダチューブ
210a,210b内に相反方向から嵌入されている。
したがって、この実施例の場合にも、各シリンダチュー
ブ210a,210b内の液体の充填容積は、ピストン
ロッド217aと相反して行われるカウンターロッド2
17bの侵入・退出によって一定に維持されている。
出力シャフト3と同心の約90°の円弧のシリンダ20
9a,209bが一対設けられ、この対を成すシリンダ
209a,209bが軸受ブロック4の外周に互いに離
間して溶接固定されている。これに対して入出力シャフ
ト3には、径方向外側に延出する一対のアーム218
a,218bが設けられており、この各アーム218
a,218bの先端部には、入出力シャフト3と同心の
円弧のピストンロッド217aとカウンターロッド21
7bが夫々に結合されている。そして、これらのピスト
ンロッド217aとカウンターロッド217bのうち
の、先端部が向かい合うもの同士が対を成し、その対を
成すピストンロッド217aとカウンターロッド217
bが各シリンダ209a,209bのシリンダチューブ
210a,210b内に相反方向から嵌入されている。
したがって、この実施例の場合にも、各シリンダチュー
ブ210a,210b内の液体の充填容積は、ピストン
ロッド217aと相反して行われるカウンターロッド2
17bの侵入・退出によって一定に維持されている。
【0032】また、各ピストンロッド217aの先端部
にはシリンダチューブ210a,210b内を摺動する
ピストンバルブ222が取り付けられているが、このピ
ストンバルブ222には、ピストンロッドの一方側の回
動作動時に機能する図外の減衰弁と、他方側の回動作動
時に機能する減衰弁(いずれも図示せず。)とが設けら
れている。さらにまた、各カウンターロッド217bの
先端部には、リバウンドラバー40を接着したリバウン
ドストッパ41が結合されており、入出力シャフト3が
設定角度以上回動したときにリバウンドストッパ41が
リバウンドラバー40を介してロッドガイド13に当接
するようになっている。
にはシリンダチューブ210a,210b内を摺動する
ピストンバルブ222が取り付けられているが、このピ
ストンバルブ222には、ピストンロッドの一方側の回
動作動時に機能する図外の減衰弁と、他方側の回動作動
時に機能する減衰弁(いずれも図示せず。)とが設けら
れている。さらにまた、各カウンターロッド217bの
先端部には、リバウンドラバー40を接着したリバウン
ドストッパ41が結合されており、入出力シャフト3が
設定角度以上回動したときにリバウンドストッパ41が
リバウンドラバー40を介してロッドガイド13に当接
するようになっている。
【0033】このロータリダンパ201の場合、入出力
シャフト3の回動に対して同一円周上に配設された2つ
シリンダ209a,209bで同時に減衰力を発生する
ため、第1,第2実施例のものに比較して約2倍の減衰
力を得ることができる。
シャフト3の回動に対して同一円周上に配設された2つ
シリンダ209a,209bで同時に減衰力を発生する
ため、第1,第2実施例のものに比較して約2倍の減衰
力を得ることができる。
【0034】また、図6は本発明の第4実施例を示すも
のであるが、この実施例のロータリダンパ301は、入
出力シャフト3と同心の円弧のシリンダ309a,30
9bが同シャフト3の軸方向に沿って2段設けられ、こ
の各段のシリンダ309a,309bにアーム18に結
合された円弧状のピストンロッド317a,317bが
夫々嵌入された構造となっている。したがって、このロ
ータリダンパ301にあっては、シリンダ309a,3
09bの増加段数分だけ減衰力を増大させることができ
る。
のであるが、この実施例のロータリダンパ301は、入
出力シャフト3と同心の円弧のシリンダ309a,30
9bが同シャフト3の軸方向に沿って2段設けられ、こ
の各段のシリンダ309a,309bにアーム18に結
合された円弧状のピストンロッド317a,317bが
夫々嵌入された構造となっている。したがって、このロ
ータリダンパ301にあっては、シリンダ309a,3
09bの増加段数分だけ減衰力を増大させることができ
る。
【0035】さらに、図7〜図9は本発明の第5実施例
を示すものであり、この実施例のロータリダンパ401
は、基本的な構造及び機能は図3,図4に示した第2実
施例のものとほぼ同様であるが、軸受ブロック4の外周
面に固定されるシリンダ409の部材構成が第2実施例
のものと異なっている。
を示すものであり、この実施例のロータリダンパ401
は、基本的な構造及び機能は図3,図4に示した第2実
施例のものとほぼ同様であるが、軸受ブロック4の外周
面に固定されるシリンダ409の部材構成が第2実施例
のものと異なっている。
【0036】即ち、この実施例のシリンダ409は、軸
受ブロック4の外周面に固定される円弧状のベースプレ
ート50と、このベースプリート50の外周側に溶接さ
れる円弧状の内側チャンネルプレート51及び外側チャ
ンネルプレート52によって構成されている。ベースプ
レート50はその幅方向の左右に夫々2段の接合用段部
53,54が形成されており、この内側段部53の対に
内側チャンネルプレート51の内側縁部が溶接される一
方で、外側段部54の対に外側チャンネルプレート52
の内側縁部が溶接されている。そして、ベースプレート
50と内側チャンネルプレート51によって第2実施例
のシリンダチューブに相当する内筒55が構成され、ベ
ースプレート50と外側チャンネルプレート52によっ
て外筒411が構成されている。尚、シリンダ409を
構成する内筒55と外筒411が断面方形状であること
から、ピストンバルブ422a,422bやロッドガイ
ド413は対応した方形の断面形状となっている。
受ブロック4の外周面に固定される円弧状のベースプレ
ート50と、このベースプリート50の外周側に溶接さ
れる円弧状の内側チャンネルプレート51及び外側チャ
ンネルプレート52によって構成されている。ベースプ
レート50はその幅方向の左右に夫々2段の接合用段部
53,54が形成されており、この内側段部53の対に
内側チャンネルプレート51の内側縁部が溶接される一
方で、外側段部54の対に外側チャンネルプレート52
の内側縁部が溶接されている。そして、ベースプレート
50と内側チャンネルプレート51によって第2実施例
のシリンダチューブに相当する内筒55が構成され、ベ
ースプレート50と外側チャンネルプレート52によっ
て外筒411が構成されている。尚、シリンダ409を
構成する内筒55と外筒411が断面方形状であること
から、ピストンバルブ422a,422bやロッドガイ
ド413は対応した方形の断面形状となっている。
【0037】この実施例のロータリダンパ401は、第
2実施例のものとほぼ同様の機能を得ることができる
が、シリンダ409が、プレス成形による造形が可能な
板材によって形成されていることから、製造が非常に容
易であり、低コストでの製造が可能であるという利点が
ある。
2実施例のものとほぼ同様の機能を得ることができる
が、シリンダ409が、プレス成形による造形が可能な
板材によって形成されていることから、製造が非常に容
易であり、低コストでの製造が可能であるという利点が
ある。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、ダンパ
ハウジングに、入出力シャフトと同心の円弧状のシリン
ダを設ける一方で、入出力シャフトに同シャフトから径
方向外側に延出するアームを一体に設け、このアームに
入出力シャフトと同心の円弧状のピストンロッドを結合
し、このピストンロッドをシリンダ内に進退自在に嵌入
すると共に、このピストンロッドに、シリンダ内に摺動
自在に嵌合されるピストンバルブを設けるようにしたた
め、シリンダ部分を管材や板材から形成してダンパハウ
ジングの小型・軽量化を図ることができると共に、ピス
トンバルブとシリンダの摺動部が環状であることから、
この摺動部のシール性能を容易に高めることができる。
ハウジングに、入出力シャフトと同心の円弧状のシリン
ダを設ける一方で、入出力シャフトに同シャフトから径
方向外側に延出するアームを一体に設け、このアームに
入出力シャフトと同心の円弧状のピストンロッドを結合
し、このピストンロッドをシリンダ内に進退自在に嵌入
すると共に、このピストンロッドに、シリンダ内に摺動
自在に嵌合されるピストンバルブを設けるようにしたた
め、シリンダ部分を管材や板材から形成してダンパハウ
ジングの小型・軽量化を図ることができると共に、ピス
トンバルブとシリンダの摺動部が環状であることから、
この摺動部のシール性能を容易に高めることができる。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、円弧状のシリンダを断面円形状に形成すると共に、
このシリンダに対するピストンバルブの摺動面を球面状
に形成したため、シリンダ内周面に対するピストンバル
ブの接触面圧が周域においてほぼ均一になり、ピストン
バルブの周域からの液体の漏出を確実に防止することが
可能になる。したがって、この発明によれば、ピストン
バルブ周域からの液体の漏出が無くなることから、より
高い減衰力を得ることが可能である。さらに、この発明
においては、ピストンバルブの摺動面が球面状であるこ
とから、シリンダに対するピストンバルブの摺動が円滑
になるという利点もある。
て、円弧状のシリンダを断面円形状に形成すると共に、
このシリンダに対するピストンバルブの摺動面を球面状
に形成したため、シリンダ内周面に対するピストンバル
ブの接触面圧が周域においてほぼ均一になり、ピストン
バルブの周域からの液体の漏出を確実に防止することが
可能になる。したがって、この発明によれば、ピストン
バルブ周域からの液体の漏出が無くなることから、より
高い減衰力を得ることが可能である。さらに、この発明
においては、ピストンバルブの摺動面が球面状であるこ
とから、シリンダに対するピストンバルブの摺動が円滑
になるという利点もある。
【0040】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、ピストンロッドと同円弧かつ同断面のカウ
ンターロッドをアームに結合し、このピストンロッドと
カウンターロッドを夫々シリンダに相反方向から嵌入す
るようにしたため、入出力シャフトの回動に伴うシリン
ダに対するピストンロッドの侵入・退出容積と、カウン
ターロッドの退出・侵入容積が同じになり、その結果、
シリンダ内の容積変化を保障するための構造を無くし
て、装置全体のより小型・軽量化を図ることができる。
明において、ピストンロッドと同円弧かつ同断面のカウ
ンターロッドをアームに結合し、このピストンロッドと
カウンターロッドを夫々シリンダに相反方向から嵌入す
るようにしたため、入出力シャフトの回動に伴うシリン
ダに対するピストンロッドの侵入・退出容積と、カウン
ターロッドの退出・侵入容積が同じになり、その結果、
シリンダ内の容積変化を保障するための構造を無くし
て、装置全体のより小型・軽量化を図ることができる。
【0041】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において、シリンダを、入出力シャフトを中心
とする同一円周上に複数配置し、この各シリンダ内にピ
ストンロッドとピストンバルブを嵌入するようにしたた
め、装置全体をさして大型化することなく、シリンダの
配設数分だけ発生減衰力を増大させることができる。
かの発明において、シリンダを、入出力シャフトを中心
とする同一円周上に複数配置し、この各シリンダ内にピ
ストンロッドとピストンバルブを嵌入するようにしたた
め、装置全体をさして大型化することなく、シリンダの
配設数分だけ発生減衰力を増大させることができる。
【0042】請求項5は、請求項1〜4のいずれかの発
明において、シリンダとピストンロッドを、入出力シャ
フトの軸方向に沿って複数段に配設し、この各段のシリ
ンダ内にピストンロッドとピストンバルブを嵌入するよ
うにしたため、装置全体をさして大型化することなく、
シリンダの配設段数分だけ発生減衰力をより増大させる
ことができる。
明において、シリンダとピストンロッドを、入出力シャ
フトの軸方向に沿って複数段に配設し、この各段のシリ
ンダ内にピストンロッドとピストンバルブを嵌入するよ
うにしたため、装置全体をさして大型化することなく、
シリンダの配設段数分だけ発生減衰力をより増大させる
ことができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す部分断面平面図。
【図2】同実施例を示す図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す部分断面平面図。
【図4】同実施例を示す図3のB矢視側面図。
【図5】本発明の第3実施例を示す部分断面平面図。
【図6】本発明の第4実施例を示す側面図。
【図7】本発明の第5実施例を示す部分断面平面図。
【図8】同実施例を示す図7のC矢視側面図。
【図9】同実施例を示す部材の斜視図。
1,101,201,301,401…ロータリダン
パ、 2…ダンパハウジング、 3…入出力シャフト、 9,209a,209b,309a,309b,409
…シリンダ、 17,117a,117b,217a,317a,31
7b…ピストンロッド、 18,218a,218b…アーム、 22,122a,122b…ピストンバルブ。
パ、 2…ダンパハウジング、 3…入出力シャフト、 9,209a,209b,309a,309b,409
…シリンダ、 17,117a,117b,217a,317a,31
7b…ピストンロッド、 18,218a,218b…アーム、 22,122a,122b…ピストンバルブ。
Claims (5)
- 【請求項1】 入出力シャフトがダンパハウジングに回
動自在に支持され、前記ダンパハウジング内に充填され
た液体がこの入出力シャフトの回動によって絞り下で流
動して減衰力を発生するようにされたロータリダンパに
おいて、 前記ダンパハウジングに、前記入出力シャフトと同心の
円弧状のシリンダを設ける一方で、前記入出力シャフト
に同シャフトから径方向外側に延出するアームを一体に
設け、このアームに前記入出力シャフトと同心の円弧状
のピストンロッドを結合し、このピストンロッドを前記
シリンダ内に進退自在に嵌入すると共に、このピストン
ロッドに、前記シリンダ内に摺動自在に嵌合されるピス
トンバルブを設けたことを特徴とするロータリダンパ。 - 【請求項2】 前記円弧状のシリンダを断面円形状に形
成すると共に、このシリンダに対する前記ピストンバル
ブの摺動面を球面状に形成したことを特徴とする請求項
1に記載のロータリダンパ。 - 【請求項3】 前記ピストンロッドと同円弧かつ同断面
のカウンターロッドを前記アームに結合し、このピスト
ンロッドとカウンターロッドを夫々前記シリンダに相反
方向から嵌入したことを特徴とする請求項1または2に
記載のロータリダンパ。 - 【請求項4】 前記シリンダを、前記入出力シャフトを
中心とする同一円周上に複数配置し、この各シリンダ内
に前記ピストンロッドとピストンバルブを嵌入したこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロータリ
ダンパ。 - 【請求項5】 前記シリンダとピストンロッドを、前記
入出力シャフトの軸方向に沿って複数段に配設し、この
各段のシリンダ内に前記ピストンロッドとピストンバル
ブを嵌入したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載のロータリダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19663997A JPH1137201A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | ロータリダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19663997A JPH1137201A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | ロータリダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1137201A true JPH1137201A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16361124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19663997A Pending JPH1137201A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | ロータリダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1137201A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7048098B1 (en) * | 2002-11-12 | 2006-05-23 | Moradian Norick B | Toroidal rotary damper apparatus |
JP2009028811A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-02-12 | Fanuc Ltd | ロボット制御装置 |
JP2012052598A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Oiles Corp | 回転ダンパ及びこの回転ダンパを具備した車輌用シート |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP19663997A patent/JPH1137201A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7048098B1 (en) * | 2002-11-12 | 2006-05-23 | Moradian Norick B | Toroidal rotary damper apparatus |
JP2009028811A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-02-12 | Fanuc Ltd | ロボット制御装置 |
JP2012052598A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Oiles Corp | 回転ダンパ及びこの回転ダンパを具備した車輌用シート |
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