JPH1137042A - 可変容量型斜板式油圧ポンプ - Google Patents

可変容量型斜板式油圧ポンプ

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JPH1137042A
JPH1137042A JP9203836A JP20383697A JPH1137042A JP H1137042 A JPH1137042 A JP H1137042A JP 9203836 A JP9203836 A JP 9203836A JP 20383697 A JP20383697 A JP 20383697A JP H1137042 A JPH1137042 A JP H1137042A
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JP
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swash plate
support shaft
tilt
tilt angle
feedback
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JP9203836A
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English (en)
Inventor
Shigetaka Nakamura
重孝 中村
Haruo Kokubu
晴雄 国分
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板の傾転角を長期に亘って正確に検出する
ことができ、かつ、ポンプ装置全体を小型化できるよう
にする。 【解決手段】 フィードバック機構50Aを構成する支
持軸51Aの他端側に、傾転角検出器58Aの検出ロッ
ド60Aを同軸となるように連結し、斜板28Aの傾転
時に、角度センサ59Aが支持軸51Aと共に回動する
検出ロッド60Aの回動角を斜板28Aの傾転角として
検出する構成とする。これにより、例えばフィードバッ
ク機構50Aの支持軸51Aと検出ロッド60Aとの間
に別の部材を介在させる場合に比較して、斜板28Aの
傾転角を長期に亘って正確に検出することができ、か
つ、ポンプ装置全体を小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に搭載された油圧機器の油圧源として好
適に用いられる可変容量型斜板式油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械や産業機械等に搭載される油圧
機器の油圧源として、一般に、可変容量型斜板式油圧ポ
ンプを用いることが知られている(例えば、特開平2−
215976号公報)。
【0003】この種の従来技術による可変容量型斜板式
油圧ポンプは、通常、ケーシングと、該ケーシング内に
回転可能に設けられ、軸方向に複数のシリンダが穿設さ
れたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリ
ンダに往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各
ピストンの端部に装着されたシューが摺動する摺動面を
有し、前記ケーシング内に傾転可能に設けられた斜板
と、該斜板の傾転角を変化させる傾転アクチュエータ
と、該傾転アクチュエータに対する圧油の給排を制御す
る傾転角調整用のレギュレータ等とからなり、傾転アク
チュエータとレギュレータとは、斜板の傾転角に応じて
傾転アクチュエータに給排する圧油をフィードバック制
御するため、フィードバック機構を介して連結されてい
る。
【0004】そして、上述の可変容量型斜板式油圧ポン
プでは、傾転アクチュエータが斜板の傾転角を変化させ
るときに、斜板の傾転角がフィードバック機構を介して
レギュレータに伝達されることにより、傾転アクチュエ
ータに給排される圧油の流量がレギュレータによって制
御(フィードバック制御)され、油圧ポンプからの圧油
の吐出量が斜板の傾転角に応じて可変に制御される構成
となっている。
【0005】ところで、近年では、油圧機器の高精度化
に伴って油圧ポンプからの圧油の吐出量をさらに高精度
に制御することが要求されており、そのためには、斜板
の傾転角を常にモニタ(監視)できるように、別途に傾
転角検出手段を設ける必要が生じている。
【0006】これに対し、他の従来技術として、例えば
特開平8−189475号公報には、斜板の傾転角を変
化させる傾転アクチュエータ(サーボピストン)と、該
傾転アクチュエータに給排される圧油の流量を制御する
流量制御弁との間をフィードバックレバーを介して連結
し、斜板の傾転角をフィードバックレバーを介して流量
制御弁に伝達することにより、斜板の傾転角を機械的に
フィードバック制御すると共に、斜板の傾転角を電気的
にフィードバック制御するため、斜板の傾転角を検出す
る傾転角検出手段(ポテンショメータ)を備えた可変容
量型斜板式油圧ポンプが開示されている。
【0007】ここで、上述した他の従来技術による可変
容量型斜板式油圧ポンプでは、一端側に支持軸が設けら
れ他端側が傾転アクチュエータに連結されたフィードバ
ックレバーを有し、該フィードバックレバーの長さ方向
中間部に突設された2本の検出ピンのうちの一方が流量
制御弁に連結され、他方が検出部材を介して傾転角検出
手段に連結されている。そして、傾転アクチュエータが
斜板を傾転駆動するときに、フィードバックレバーが支
持軸を中心として揺動変位し、このフィードバックレバ
ーの揺動変位が一方の検出ピンを介して流量制御弁に伝
達されることにより、該流量制御弁が傾転アクチュエー
タに給排される圧油の流量を斜板の傾転角に応じてフィ
ードバック制御すると共に、フィードバックレバーの揺
動変位が他方の検出ピンを介して検出部材に伝達され、
該検出部材がフィードバックレバーの揺動変位に応じて
回動することにより、傾転角検出手段が検出部材の回動
角を斜板の傾転角として検出する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した他の
従来技術による可変容量型斜板式油圧ポンプでは、フィ
ードバックレバーの揺動変位を検出部材に伝達するた
め、フィードバックレバーの検出ピンが検出部材に設け
た溝部に常時摺接する構成となっている。このため、油
圧ポンプを長期間に亘って稼働させる間に検出部材の溝
部が検出ピンとの摩擦によって摩耗し、検出部材の溝部
と検出ピンとの間に大きな隙間(ガタ)が生じてしま
う。この結果、フィードバックレバーの揺動変位が検出
部材に正確に伝達されなくなり、傾転角検出手段によっ
て正確な斜板の傾転角を検出することが困難になるとい
う問題がある。
【0009】また、傾転角検出手段の取付部周囲には、
検出部材、および該検出部材を回動可能に支持する軸受
等が設けられているため、部品点数が増加してしまう上
に、ポンプ装置全体の大型化、構造の複雑化を招くとい
う問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、斜板の傾転角を長期に亘って正確に検出
することができ、かつ、ポンプ全体の小型化、および構
造の簡素化を図ることができるようにした可変容量型斜
板式油圧ポンプを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、ケーシングと、該ケーシング内に回
転可能に設けられ、軸方向に複数のシリンダが穿設され
たシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリン
ダに往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピ
ストンの端部に装着されたシューが摺動する摺動面を有
し、前記ケーシング内に傾転可能に設けられた斜板と、
傾転制御用の圧油が給排されることにより該斜板を傾転
駆動する傾転アクチュエータと、該傾転アクチュエータ
に対する圧油の給排を制御するレギュレータと、該レギ
ュレータによる圧油の給排を前記斜板の傾転角に応じて
フィードバック制御するためのフィードバック機構と、
前記斜板の傾転角を検出する傾転角検出手段とからなる
可変容量型斜板式油圧ポンプに適用される。
【0012】そして、請求項1の発明の特徴は、フィー
ドバック機構は、前記ケーシングに回動可能に設けられ
る支持軸と、前記斜板または傾転アクチュエータと前記
支持軸との間を連結し前記斜板の傾転角に応じて前記支
持軸を回動させる回動レバーと、前記支持軸に設けられ
前記支持軸の回動を前記レギュレータに伝達する伝達レ
バーとから構成し、前記傾転角検出手段は、前記支持軸
に対して同軸となるように連結され前記支持軸により回
動される検出ロッドと、前記検出ロッドに接続され前記
該検出ロッドの回動を前記斜板の傾転角として検出する
角度センサとから構成したことにある。
【0013】このように構成したことにより、傾転アク
チュエータはレギュレータを介して圧油が給排されると
斜板を傾転させ、このときの斜板の傾転が回動レバー、
支持軸、伝達レバーを介してレギュレータに伝達され
る。これにより、レギュレータは、斜板の傾転角に応じ
て傾転アクチュエータに対する圧油の給排をフィードバ
ック制御する。そして、斜板の傾転に応じて支持軸が回
動され、検出ロッドが支持軸と一体的に回動することに
より、角度センサが検出ロッドの回動角を斜板の傾転角
として検出する。
【0014】この場合、角度センサの検出ロッドは、フ
ィードバック機構を構成する支持軸に対して同軸となる
ように連結されているから、例えば支持軸と角度センサ
との間を連結するための特別の部材等を設ける必要がな
く、部品点数を減らすことができる。そして、検出ロッ
ドを支持軸とは別の軸受等で回動可能に支持する必要が
なくなり、これによっても部品点数を削減することがで
き、ポンプ装置全体の小型化を図ることができる。
【0015】また、請求項2の発明は、前記支持軸に
は、一端側に前記回動レバーを設けると共に他端側に前
記検出ロッドを連結し、前記支持軸の軸方向中間部には
前記伝達レバーを設ける構成としたことにある。
【0016】このように構成したことにより、斜板の傾
転動作が回動レバーを介して支持軸に伝達されると、支
持軸は伝達レバーを伴って回動し、該伝達レバーを介し
てレギュレータに斜板の傾転動作が伝達される。このと
き、支持軸の他端側に連結された検出ロッドが支持軸と
共に回動すると、角度センサは検出ロッドの回動角を斜
板の傾転角として検出する。
【0017】さらに、請求項3の発明は、支持軸の一端
側には前記回動レバーと伝達レバーとを一体に設け、前
記支持軸の他端側には前記検出ロッドを連結する構成と
したことにある。
【0018】このように構成したことにより、支持軸を
短尺に形成することができ、ポンプ装置全体を一層小型
化することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による可変容量型斜
板式油圧ポンプの実施形態について、図1ないし図9を
参照して詳細に説明する。
【0020】まず、図1ないし図7は本発明による第1
の実施例を、単一のケーシング内に一対のポンプユニッ
トが設けられたタンデム式の油圧ポンプに適用した状態
で示している。
【0021】図において、1はポンプ全体の外殻をなす
ケーシングを示し、該ケーシング1は、段付き円筒状の
ケーシング本体2と、該ケーシング本体2の前側を施蓋
するフロントケーシング3と、ケーシング本体2の後側
を施蓋するリアケーシング4とから構成されている。こ
こで、ケーシング本体2の内部は、その軸方向中間部か
ら前側と後側とが略対称な形状に形成されており、ケー
シング本体2の前側部分には、大径筒部5A,小径筒部
6Aが設けられ、ケーシング本体2の後側部分には、大
径筒部5B,小径筒部6Bが設けられている。
【0022】7は各小径筒部6A,6Bの間に位置して
ケーシング本体2に設けられた吸込通路、8A,8Bは
各小径円筒部6A,6Bの間に位置してケーシング本体
2に設けられた吐出通路をそれぞれ示している。そし
て、吸込通路7は後述するポンプユニット16A,16
Bの作動時に作動油タンク(図示せず)から作動油を吸
込み、吐出通路8A,8Bは該各ポンプユニット16
A,16Bから吐出した圧油を、オイルホース等を介し
て別々の油圧機器(いずれも図示せず)等に供給するよ
うになっている。
【0023】9は小径筒部6A,6Bの間に位置してケ
ーシング本体2の中心部に形成された軸挿通穴で、該軸
挿通穴9はケーシング本体2の中心部を貫通し、後述す
る回転軸10が挿通されるようになっている。
【0024】10は軸挿通穴9に挿通されてケーシング
1内に回転可能に配設された回転軸を示し、該回転軸1
0は、ケーシング1の前側に位置する前側軸部10A
と、後側に位置する後側軸部10Bとからなり、該前側
軸部10Aと後側軸部10Bとは軸挿通穴9内において
スプライン結合され、該スプライン結合部の外周側は軸
挿通穴9との間に配設された中間軸受11,11により
回転可能に支持されている。そして、回転軸10の前側
端部は、フロントケーシング3との間に設けられた前側
軸受12を介して外部に突出し、エンジン等の駆動源
(図示せず)に接続されるようになっている。また、回
転軸10の後側端部は、リアケーシング4との間に設け
られた後側軸受13を介して外部に突出し、リアケーシ
ング4に取付けられたパイロットポンプ14の入力軸1
5にスプライン結合されている。
【0025】16A,16Bは回転軸10の前側,後側
に位置してケーシング1内に設けられた第1,第2のポ
ンプユニットを示している。ここで、各ポンプユニット
16A,16B、および該各ポンプユニット16A,1
6Bのそれぞれに付随して設けられた後述する第1,第
2の傾転アクチュエータ33A1 ,33A2 ,33B1
,33B2 、第1,第2のフィードバック機構50
A,50B等は同一の構成を有している。
【0026】従って、以下、ポンプユニット16A側の
傾転アクチュエータ33A1 ,33A2 、フィードバッ
ク機構50A等の構成についてのみ説明し、ポンプユニ
ット16B側の傾転アクチュエータ33B1 ,33B2
、フィードバック機構50B等については、それぞれ
符号「B」を付してその説明を省略するものとする。
【0027】17Aは小径円筒部6A内に位置してケー
シング本体2に固定された円板状の弁板で、該弁板17
Aには図2中に示すように、ケーシング本体2に設けら
れた吸込通路7,吐出通路8Aと連通する一対のまゆ形
切換ポート18A,19Aが形成されている。
【0028】20Aは小径円筒部6A内に位置してケー
シング本体2内に配設されたシリンダブロックで、該シ
リンダブロック20Aは、その中心部に挿通された回転
軸10の前側軸部10Aとスプライン結合し、回転軸1
0と一体的に回転するようになっている。また、シリン
ダブロック20Aの後端面は弁板17Aに摺動可能に密
着している。21A,21A,…はシリンダブロック2
0Aの周方向に均等な角度間隔をもって軸方向に穿設さ
れた複数のシリンダで、該各シリンダ21Aは、シリン
ダブロック20Aの後端面に開口する連通ポート22
A,22A,…を介して、弁板17Aのまゆ形切換ポー
ト18A,19Aに連通するようになっている。
【0029】23A,23A,…は各シリンダ21A内
に往復動可能に挿嵌されたピストン、24A,24A,
…は該各ピストン23Aのシリンダブロック20Aから
の突出端側にそれぞれ揺動自在に連結されたシューを示
し、該各シュー24Aは、各ピストン23Aが各シリン
ダ21A内を往復動するとき、後述する斜板28Aの平
滑面29A上を環状軌道を描くように摺動する。
【0030】25Aは各シュー24Aを摺動可能に保持
し、後述する押圧部材26Aと協働して各シュー24A
を斜板28Aの平滑面29Aに押圧する環状のリテーナ
で、該リテーナ25Aは、各シュー24Aを斜板28A
の平滑面29A上で環状軌道に沿って案内するものであ
る。26Aはシリンダブロック20Aとリテーナ25A
との間にばね27Aを介して設けられた球状の外周面を
有する押圧部材で、該押圧部材26Aは、その外周面に
嵌合したリテーナ25Aを揺動可能に支持し、該リテー
ナ25Aを介して各シュー24Aを斜板28Aの平滑面
29Aに常時押圧している。
【0031】28Aは大径円筒部5A内に位置してケー
シング本体2内に傾転可能に設けられた斜板を示し、該
斜板28Aは、各シュー24Aが摺接する摺動面として
の平滑面29Aと、該平滑面29Aの裏側に設けられた
凸湾曲状の傾転案内面30Aとを有し、該傾転案内面3
0Aは、フロントケーシング3との間に配設された斜板
支持部材31Aの凹湾曲面32Aに摺動可能に嵌合して
いる。そして、斜板28Aは、その平滑面29A側を後
述する傾転ピストン35A1 ,35A2 に押圧され、傾
転案内面30Aが斜板支持部材31Aの凹湾曲面32A
に沿って摺動することにより、回転軸10に対する斜板
28Aの傾転角が変化し、これにより、各ピストン23
Aのストローク量を適宜調整してポンプユニット16A
から吐出される圧油の流量を可変に制御するようになっ
ている。
【0032】33A1 ,33A2 は斜板28Aを傾転駆
動する一対の傾転アクチュエータで、該傾転アクチュエ
ータ33A1 ,33A2 は、図1および図3に示すよう
に、シリンダブロック20Aの径方向外側に位置してケ
ーシング本体2に設けられ、各ピストン23Aの上死点
側と下死点側とに対応する位置で斜板28Aの平滑面2
9Aに対向するように配設されている。そして、各傾転
アクチュエータ33A1 ,33A2 は、大径円筒部5A
と小径円筒部6Aとの間の段部に回転軸10に対して略
平行となるように穿設された傾転シリンダ34A1 ,3
4A2 と、該傾転シリンダ34A1 ,34A2 内に摺動
可能に挿嵌された傾転ピストン35A1,35A2 とか
ら大略構成されている。
【0033】ここで、各傾転ピストン35A1 ,35A
2 は、傾転シリンダ34A1 ,34A2 との間に縮装さ
れたばねによって伸長側に付勢されることにより、斜板
28Aの平滑面29Aに常時摺接している。また、図4
に示すように、傾転アクチュエータ33A1 の傾転シリ
ンダ34A1 には油通路36A1 の一端側が接続され、
該油通路36A1 の他端側は作動油タンクTに接続され
ている。一方、傾転アクチュエータ33A2 の傾転シリ
ンダ34A2 には油通路36A2 の一端側が接続され、
該油通路36A2 の他端側はパイロットポンプ14に接
続される構成となっている。
【0034】37Aは油通路36A2 の途中に設けられ
たレギュレータとしての流量制御弁で、該流量制御弁3
7Aは、図4ないし図6に示すように、ケーシング本体
2の外側面に取付けられたブロック38A内に設けら
れ、該ブロック38Aに穿設されたスリーブ摺動穴39
Aと、該スリーブ摺動穴39A内に軸方向に摺動可能に
挿嵌されたスリーブ40Aと、該スリーブ40A内に摺
動可能に挿嵌されたスプール41Aと、該スプール41
Aを中立位置に向けて付勢する弁ばね42Aと、該弁ば
ね42Aに抗してスプール41Aを摺動変位させる油圧
パイロット部43Aとを備えている。
【0035】ここで、スリーブ摺動穴39Aの外周側に
は、油通路36A2 が接続された圧油給排ポート44A
と、パイロットポンプ14に接続されたポンプポート4
5Aと、作動油タンクTに接続された一対のタンクポー
ト46A,46Aが軸方向に並んで形成されている。ま
た、スリーブ40Aの端部には、後述のフィードバック
ピン53Aが係合する係合溝47Aが形成されている。
【0036】そして、流量制御弁37Aは、後述の減圧
弁66Aを介して油圧パイロット部43Aにパイロット
圧が供給されると、このパイロット圧に応じてスプール
41Aを摺動変位させることにより、圧油給排ポート4
4Aをポンプポート45Aまたはタンクポート46Aに
連通させ、パイロットポンプ14からのパイロット圧を
傾転角信号として傾転アクチュエータ33A2 (傾転シ
リンダ34A2 )に給排し、斜板28Aを傾転駆動させ
る。そして、フィードバック機構50Aのフィードバッ
クピン53Aが、斜板28Aの傾転角の変化に応じてス
リーブ40Aを摺動変位させ、斜板28Aの傾転角が前
記傾転角信号に対応した角度になったときに、流量制御
弁37Aは、スリーブ40Aによって圧油給排ポート4
4Aをポンプポート45A、タンクポート46Aに対し
て遮断するように、傾転アクチュエータ33A2 への圧
油の給排をフィードバック制御する。
【0037】48Aは流量制御弁37Aの下側に位置し
てケーシング本体2に穿設された透孔で、該透孔48A
には、図5に示すようにフランジ付きの円筒ブシュ49
Aが嵌合固着され、該円筒ブシュ49Aは後述の支持軸
51Aを回動可能に支持するものである。
【0038】50Aは斜板28Aと流量制御弁37Aと
の間に設けられたフィードバック機構で、該フィードバ
ック機構50Aは、円筒ブシュ49Aによって回動可能
に支持され、一端側がケーシング本体2の内部に伸長
し、他端側がケーシング本体2の外部に伸長した支持軸
51Aと、該支持軸51Aの一端側に一体的に固着さ
れ、斜板28Aに向けて突出した回動レバーとしてのフ
ィードバックレバー52Aと、支持軸51Aの軸方向中
間部に一体的に設けられ、流量制御弁37Aのスリーブ
40Aに向けて突出した伝達レバーとしてのフィードバ
ックピン53Aとから大略構成されている。
【0039】ここで、フィードバックレバー52Aの突
出端側には球状突起54Aが設けられ、該球状突起54
Aは、斜板28Aに設けられた後述するフィードバック
用突部56Aの嵌合溝57Aに嵌合している。また、フ
ィードバックピン53Aの突出端側には球状突起55A
が設けられ、該球状突起55Aは流量制御弁37Aを構
成するスリーブ40Aの係合溝47Aに摺動可能に係合
している。
【0040】56Aは斜板28Aの側面に突設されたフ
ィードバック用突部で、該フィードバック用突部56A
の突出端側には断面コ字状の嵌合溝57Aが形成され、
該嵌合溝57A内には、フィードバックレバー52Aの
球状突起55Aが摺動可能に隙間なく嵌合している。
【0041】そして、パイロットポンプ14から傾転ア
クチュエータ33A2 (傾転シリンダ34A2 )に傾転
指令信号としてのパイロット圧が給排され、斜板28A
が図7に示す傾転中心Aを中心として最大傾転位置と最
小傾転位置との間で傾転し、斜板28Aに設けたフィー
ドバック用突部56Aが矢印B方向に移動すると、該フ
ィードバック用突部56Aの嵌合溝57Aに嵌合した球
状突起55Aが、フィードバックレバー52Aを伴って
矢印B方向に移動する。そして、支持軸51Aがフィー
ドバックピン53Aを伴って矢印C方向に回転し、フィ
ードバックピン53Aが、流量制御弁37Aのスリーブ
40Aを支持軸51Aの回転、即ち、斜板28Aの傾転
角に追従させて軸方向に摺動変位させることにより、傾
転アクチュエータ33A2 (傾転シリンダ34A2 )に
対する圧油の給排をスリーブ40Aによってフィードバ
ック制御する。
【0042】58Aはブロック38A上に配設された傾
転角検出器で、該傾転角検出器58Aは、図5に示すよ
うに、ブロック38Aにボルト等によって取付けられた
角度センサ59Aと、該角度センサ59Aに対して回転
可能に接続された検出ロッド60Aとからなっている。
ここで、検出ロッド60Aの先端側は、ブロック38A
に穿設された透孔61A内に挿通され、該透孔61A内
に伸長した支持軸51Aの他端側に、該支持軸51Aと
同軸となるように調心部材62Aを介して連結されてい
る。
【0043】そして、角度センサ59Aは、斜板28A
の傾転動作に伴ってフィードバックレバー52Aが支持
軸51Aを回動させたときに、該支持軸51Aと一体的
に回動する検出ロッド60Aの回動角を斜板28Aの傾
転角として検出し、この斜板28Aの傾転角に対応した
検出信号を後述のコントローラ69Aに出力するもので
ある。
【0044】63Aは透孔61Aの内周側に嵌着された
軸支持具で、該軸支持具63Aは、支持軸51Aの外周
面に適度な弾力をもって摺接する環状のリップ部により
支持軸51Aの他端側を回動可能に支持している。64
Aは傾転角検出器58Aの角度センサ59Aと軸支持具
63Aとの間に位置して透孔61A内に設けられた環状
のスペーサで、該スペーサ64Aは、支持軸51Aの他
端側に設けられた調心部材62Aに対する検出ロッド6
0Aの挿入量を調整するものである。
【0045】次に、図4において、65Aは流量制御弁
37Aの油圧パイロット部43Aとパイロットポンプ1
4との間を接続するパイロット管路、66Aは該パイロ
ット管路65Aの途中に設けられた電磁比例式の減圧弁
を示し、減圧弁66Aは電磁比例式のソレノイド部67
Aを備え、コントローラ69Aからソレノイド部67A
に出力される制御信号の電流値に応じて設定圧が可変に
制御される。そして、減圧弁66Aは、その設定圧に基
づいてパイロットポンプ14から流量制御弁37Aの油
圧パイロット部43Aに供給されるパイロット圧を変化
させ、このパイロット圧に応じて流量制御弁37Aのス
プール41Aを摺動変位させる。
【0046】68Aは傾転角指令装置を示し、該傾転角
指令装置68Aは、作業者による指令操作、あるいはポ
ンプユニット16Aからの吐出圧等に応じて、斜板28
Aの目標傾転角θpを指令する指令信号をコントローラ
69Aに出力する。
【0047】69Aはマイクロコンピュータ等によって
構成されたコントローラで、該コントローラ69Aは、
入力側が角度センサ59A、および傾転角指令装置68
A等に接続され、出力側が減圧弁66Aのソレノイド部
67A等に接続されている。そして、コントローラ69
Aは、傾転指令装置68Aからの指令信号および傾転角
検出器58Aからの検出信号に基づいて、減圧弁66A
のソレノイド部67Aに所定の電流値をもった制御信号
を出力するものである。
【0048】本実施例による可変容量型斜板式油圧ポン
プは上述の如き構成を有するもので、エンジン等の駆動
源を作動させて回転軸10を回転駆動すると、第1,第
2のポンプユニット16A,16Bを構成するシリンダ
ブロック20A,20Bが同期して回転し、各斜板28
A,28Bに摺接する各シュー24A,24Bを備えた
各ピストン23A,23Bがシリンダブロック20A,
20B内で往復動する間に、吸込通路7から吸込んだ作
動油を各ポンプユニット16A,16Bから圧油として
吐出し、該各ポンプユニット16A,16Bの吐出通路
8A,8Bに接続された別々の油圧アクチュエータに対
して個別に圧油を供給する。
【0049】このとき、ポンプユニット16Aからの吐
出量を制御する場合には、例えば作業者が傾転角指令装
置68Aを操作し、斜板28Aの目標傾転角θpを指令
するための指令信号をコントローラ69Aに出力する。
【0050】そして、コントローラ69Aは、傾転角指
令装置68Aからの指令信号による目標傾転角θpと、
傾転角検出器58Aからの検出信号が表す現在の斜板2
8Aの傾転角θ(実傾転角θ)との傾転角差Δθを演算
し、演算した傾転角差Δθに対応する制御信号を減圧弁
66Aのソレノイド部67Aに出力する。
【0051】これにより、減圧弁66Aが制御信号の電
流値に応じて設定圧を変化させ、パイロットポンプ14
から流量制御弁37Aの油圧パイロット部43Aに供給
されるパイロット圧が変化し、流量制御弁37Aのスプ
ール41Aは、このパイロット圧に応じて圧油給排ポー
ト44Aをポンプポート45Aまたはタンクポート46
Aに連通させる。
【0052】この結果、傾転アクチュエータ33A2
(傾転シリンダ34A2 )に対してパイロット圧が給排
され、斜板28Aの傾転角が変化することにより、各ピ
ストン23Aのストローク量が適宜調整され、ポンプユ
ニット16Aから吐出される圧油の流量が斜板28Aの
傾転角に応じて可変に制御される。
【0053】このようにして、傾転アクチュエータ33
A2 が流量制御弁37Aを介して給排される圧油によっ
て斜板28Aの傾転角を変化させるときに、フィードバ
ック機構50Aのフィードバックレバー52Aは、斜板
28Aに設けたフィードバック用突部56Aの嵌合溝5
7Aに嵌合しつつ、図7中の矢印B方向に移動する。こ
れにより、支持軸51Aが、フィードバックピン53A
を伴って矢印C方向に回動し、フィードバックピン53
Aは流量制御弁37Aのスリーブ40Aを軸方向に摺動
変位させる。かくして、パイロットポンプ14から流量
制御弁37Aを介して傾転アクチュエータ33A2 に給
排される圧油の流量が、斜板28Aの傾転角に応じてフ
ィードバック制御される。
【0054】このとき、フィードバック機構50Aを構
成する支持軸51Aの他端側には、角度センサ59Aの
検出ロッド60Aが同軸となるように連結されているか
ら、角度センサ59Aは、支持軸51Aと共に回動する
検出ロッド60Aの回動角によって斜板28Aの実傾転
角θを常に検出することができる。
【0055】従って、上述の如く斜板28Aの傾転角を
制御する場合に、傾転角指令装置68Aからの指令信号
による目標傾転角θpと、傾転角検出器58Aからの検
出信号による実傾転角θとの傾転角差Δθに基づいて斜
板28Aの傾転角をフィードバック制御することがで
き、ポンプユニット16Aからの吐出量を高精度に制御
できる。
【0056】一方、ポンプユニット16Bからの吐出量
を変化させるべく斜板28Bの傾転角を制御する場合に
も、上述したと同様に、傾転角指令装置(図示せず)か
らの指令信号による目標傾転角θpと、傾転角検出器5
8Bからの検出信号による実傾転角θとの傾転角差Δθ
に基づいて斜板28Bの傾転角をフィードバック制御す
ることができ、ポンプユニット16Bからの吐出量を高
精度に制御できる。
【0057】そして、本実施例によれば、フィードバッ
ク機構50Aを構成する支持軸51Aの他端側に、角度
センサ59Aの検出ロッド60Aを同軸となるように連
結する構成としたから、例えば上述した他の従来技術の
ような、フィードバック機構とポテンショメータの検出
ロッドとの間を連結するための検出部材等を不要とする
ことができる。このため、検出部材の摩耗等によって斜
板の傾転角を正確に検出できなくなる不具合を回避する
ことができ、斜板28A(28B)の傾転角を長期間に
亘って高精度にフィードバック制御できる。
【0058】しかも、前記検出部材、および該検出部材
を回動可能に支持する軸受等を不要とすることにより部
品点数を削減できる上に、傾転角検出器58A(58
B)の取付部分の構造を簡素化することができ、かつ、
ポンプ装置全体を小型化することができる。
【0059】次に、図8および図9は本発明による第2
の実施例を示している。なお、本実施例では、上述した
第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0060】図において、71は前記第1の実施例によ
るケーシング本体2に代えて本実施例に適用されるケー
シング本体を示し、該ケーシング本体71の内部にはス
リーブ摺動穴72Aが穿設され、該スリーブ摺動穴72
A内には流量制御弁37Aのスリーブ40Aが摺動可能
に挿嵌されている。ここで、スリーブ摺動穴72Aに挿
嵌されたスリーブ40Aの係合溝47Aと、斜板28A
の外側面に突設されたフィードバック用突部56Aの嵌
合溝57Aとは、後述の支持軸77Aを挟んでほぼ正対
する構成となっている。
【0061】73Aは流量制御弁37Aの近傍に位置し
てケーシング本体71の外部に突設されたセンサ取付部
で、該センサ取付部73Aの中心部には、ケーシング本
体71の内部と外部とを連通させるように段付きの透孔
74Aが形成されている。そして、該透孔74Aにはフ
ランジ付きの円筒ブシュ75Aが嵌合固着され、該円筒
ブシュ75Aの内周側には支持軸77Aが回動可能に取
付けられている。
【0062】76Aは斜板28Aと流量制御弁37Aと
の間に設けられたフィードバック機構で、該フィードバ
ック機構76Aは、円筒ブシュ75Aによって回動可能
に支持され、一端側がケーシング本体71の内部に伸長
し他端側が円筒ブシュ75A上に突出した短尺な支持軸
77Aと、該支持軸77Aの一端側に一体的に固着さ
れ、斜板28A側に向けて突出したフィードバックレバ
ー78A、および流量制御弁37Aのスリーブ40A側
に向けて突出したフィードバックピン79Aとからな
り、フィードバックレバー78Aとフィードバックピン
79Aとは単一の棒状体によって一体形成されている。
【0063】そして、フィードバックレバー78Aの突
出端側に設けられた球状突起80Aは、斜板28Aに設
けられたフィードバック用突部56Aの嵌合溝57Aに
摺動可能に嵌合し、フィードバックピン79Aの突出端
側に設けられた球状突起81Aは、流量制御弁37Aの
スリーブ40Aに形成された係合溝47Aに摺動可能に
係合している。
【0064】また、ケーシング本体71のセンサ取付部
73A上には角度センサ59Aがボルト等を介して取付
けられ、角度センサ59Aの検出ロッド60Aは、透孔
74A内に伸長した支持軸77Aの他端側に、該支持軸
77Aと同軸となるように調心部材62Aを介して連結
されている。
【0065】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、その基本的作動については前記第1の実施例と格別
差異はない。
【0066】然るに、本実施例によれば、流量制御弁3
7Aをケーシング本体71内に一体的に設け、流量制御
弁37Aと斜板28Aとの間を連結するフィードバック
機構76Aをケーシング本体71内に収容する構成とし
たから、前記第1の実施例によるブロック38A等を不
要にでき、部品点数を削減できる上に、ポンプ装置全体
を一層小型化することができる。
【0067】なお、前記各実施例では、フィードバック
機構50A(76A)を構成するフィードバックレバー
52A(78A)を斜板28Aに連結した場合を例に挙
げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば図1
0に示す変形例のように、斜板28Aを傾転させる傾転
アクチュエータ33A1 または傾転アクチュエータ33
A2 に連結する構成としてもよい。
【0068】また、前記各実施例では、流量制御弁37
Aのスリーブ40Aと斜板28Aとの間をフィードバッ
ク機構50A(76A)を介して連結し、斜板28Aの
傾転に応じてスリーブ40Aを摺動変位させることによ
り、流量制御弁37Aを介して傾転アクチュエータ33
A2 に給排される圧油を斜板28Aの傾転角に応じてフ
ィードバック制御する場合を例に挙げたが、本発明はこ
れに限らず、例えば図11に示す他の変形例のように、
圧力調整式の弁ばね42A′を有する流量制御弁37
A′を用い、該流量制御弁37A′の弁ばね42A′と
斜板28Aとの間をフィードバック機構50Aを介して
連結し、斜板28Aの傾転角に応じて弁ばね42A′の
ばね力を変化させることにより、流量制御弁37A′を
介して傾転アクチュエータ33A2 に給排される圧油を
フィードバック制御する構成としてもよい。
【0069】さらに、前記各実施例では、単一のケーシ
ング本体2内に2つのポンプユニット16A,16Bを
設けたタンデム型の油圧ポンプを例に挙げたが、本発明
はこれに限らず、ケーシング本体内に1つのポンプユニ
ットを設けた油圧ポンプにも適用することができる。
【0070】また、前記各実施例では、各傾転アクチュ
エータ33A1 ,33A2 ,33B1 ,33B2 を、各
シリンダブロック20A,20Bに対する各ピストン2
3A,23Bの上死点側と下死点側とに対応する位置
で、ケーシング本体2内にそれぞれ一対ずつ設けた場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものでは
なく、例えば各シリンダブロック20A,20Bに対す
る各ピストン23A,23Bの上死点側または下死点側
の一方のみに対応する位置で、ケーシング本体2内にそ
れぞれ一個ずつ傾転アクチュエータを設ける構成として
もよい。
【0071】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ケーシングに回動可能に設けられる支持軸と、斜
板の傾転角に応じて支持軸を回動させる回動レバーと、
支持軸の回動を前記レギュレータに伝達する伝達レバー
とからフィードバック機構を構成し、傾転角検出手段の
検出ロッドを支持軸に対して同軸となるように連結する
ことにより、角度センサが検出ロッドの回動角を斜板の
傾転角として検出する構成としたから、例えば支持軸と
角度センサとの間を連結するための特別の部材等を設け
る必要がなく、部品点数を削減することができる。
【0072】また、検出ロッドを支持軸とは別の軸受等
で回動可能に支持する必要がないため、これによっても
部品点数を削減することができ、かつポンプ装置全体の
小型化を図ることができる。
【0073】さらに、例えば支持軸と角度センサとの間
を連結するための特別の部材等を設ける場合に比較し
て、該部材の摩耗に伴う傾転角の検出誤差を防止でき、
斜板の傾転角を長期間に亘って高精度にフィードバック
制御することができる。
【0074】また、請求項2の発明によれば、支持軸の
一端側に回動レバーを設け、他端側に傾転角検出手段の
検出ロッドを連結し、支持軸の軸方向中間部には伝達レ
バーを設ける構成としたから、斜板の傾転動作が回動レ
バー、支持軸、伝達レバーを介してレギュレータに伝達
されるときに、角度センサは支持軸と共に回動する検出
ロッドの回動角に応じて斜板の傾転角を確実に検出する
ことができる。
【0075】さらに、請求項3の発明によれば、支持軸
の一端側には第1、第2の回動レバーを一体に設け、支
持軸の他端側には傾転角検出手段の検出ロッドを連結す
る構成としたから、支持軸を短尺に形成することができ
る分、ポンプ装置を一層小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による可変容量型斜板式油圧ポン
プを示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた断面図であ
る。
【図3】図1中の斜板、傾転アクチュエータ等を拡大し
て示す断面図である。
【図4】傾転アクチュエータ、フィードバック機構等を
含む傾転制御用の油圧回路図である。
【図5】流量制御弁、フィードバック機構および角度セ
ンサ等を拡大して示す断面図である。
【図6】流量制御弁を拡大して示す図5中の矢示VI−VI
方向からみた断面図である。
【図7】傾転アクチュエータ、フィードバック機構等を
示す図5中の矢示 VII−VII 方向からみた断面図であ
る。
【図8】第2の実施例による流量制御弁、フィードバッ
ク機構および角度センサ等を拡大して示す図5と同様の
断面図である。
【図9】傾転アクチュエータ、フィードバック機構等を
示す図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。
【図10】本発明の変形例によるフィードバック機構、
傾転アクチュエータ等を含む傾転制御用の油圧回路図で
ある。
【図11】本発明の他の変形例によるフィードバック機
構、傾転アクチュエータ等を含む傾転制御用の油圧回路
図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 16A,16B ポンプユニット 20A,20B シリンダブロック 23A,23B ピストン 28A,28B 斜板 33A1 .33A2 ,33B1 ,33B2 傾転アクチ
ュエータ 37A,37B 流量制御弁(レギュレータ) 50A,50B フィードバック機構 51A,77A 支持軸 52A,78A フィードバックレバー(回動レバー) 53A,79A フィードバックピン(伝達レバー) 58A,58B 傾転角検出器(傾転角検出手段) 59A 角度センサ 60A 検出ロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に回転可
    能に設けられ、軸方向に複数のシリンダが穿設されたシ
    リンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダに
    往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピスト
    ンの端部に装着されたシューが摺動する摺動面を有し、
    前記ケーシング内に傾転可能に設けられた斜板と、傾転
    制御用の圧油が給排されることにより該斜板を傾転駆動
    する傾転アクチュエータと、該傾転アクチュエータに対
    する圧油の給排を制御するレギュレータと、該レギュレ
    ータによる圧油の給排を前記斜板の傾転角に応じてフィ
    ードバック制御するためのフィードバック機構と、前記
    斜板の傾転角を検出する傾転角検出手段とからなる可変
    容量型斜板式油圧ポンプにおいて、 前記フィードバック機構は、前記ケーシングに回動可能
    に設けられる支持軸と、前記斜板または傾転アクチュエ
    ータと前記支持軸との間を連結し前記斜板の傾転角に応
    じて前記支持軸を回動させる回動レバーと、前記支持軸
    に設けられ前記支持軸の回動を前記レギュレータに伝達
    する伝達レバーとから構成し、 前記傾転角検出手段は、前記支持軸に対して同軸となる
    ように連結され前記支持軸により回動される検出ロッド
    と、前記検出ロッドに接続され前記検出ロッドの回動を
    前記斜板の傾転角として検出する角度センサとから構成
    したことを特徴とする可変容量型斜板式油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記支持軸には、一端側に前記回動レバ
    ーを設けると共に他端側に前記検出ロッドを連結し、前
    記支持軸の軸方向中間部には前記伝達レバーを設ける構
    成としてなる請求項1に記載の可変容量型斜板式油圧ポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 前記支持軸の一端側には前記回動レバー
    と伝達レバーとを一体に設け、前記支持軸の他端側には
    前記検出ロッドを連結する構成としてなる請求項1に記
    載の可変容量型斜板式油圧ポンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006077708A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Hitachi Constr Mach Co Ltd 可変容量型斜板式油圧ポンプ
CN109441752A (zh) * 2018-09-30 2019-03-08 江苏金陵智造研究院有限公司 一种液压伺服控制系统用伺服泵
JP2020180601A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 ナブテスコ株式会社 可変容量型油圧ポンプ及び建設機械
US11293417B2 (en) 2017-06-22 2022-04-05 Komatsu Ltd. Hydraulic pump and motor

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