JPH1136982A - 冷却水循環装置 - Google Patents

冷却水循環装置

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JPH1136982A
JPH1136982A JP9212644A JP21264497A JPH1136982A JP H1136982 A JPH1136982 A JP H1136982A JP 9212644 A JP9212644 A JP 9212644A JP 21264497 A JP21264497 A JP 21264497A JP H1136982 A JPH1136982 A JP H1136982A
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JP
Japan
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cooling water
cooling
thermoelectric module
water tank
temperature
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JP9212644A
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Masahiro Kato
昌弘 加藤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来全く利用されていなかった冷却水の熱を
利用して、電力を発生させる冷却水循環装置を提供する
こと。 【解決手段】 冷却水ポンプの下流側で且つエンジンの
上流側に第1の冷却水タンクを備えると共に、エンジン
の下流側に第2の冷却水タンクを備え、第1の冷却水タ
ンクの近傍に所定の冷却庫を設け、第1の冷却水タンク
と第2の冷却水タンクの相互間に第1の熱電モジュール
を装備すると共に、冷却庫と第1の冷却水タンクの相互
間に第2の熱電モジュールを装備し、第1の熱電モジュ
ールを熱入力によって電力を出力する熱電モジュールと
すると共に、第2の熱電モジュールを外部からの電力供
給により冷却庫から熱を吸収する熱電モジュールとし、
第1の熱電モジュールが出力する電力を、第2の熱電モ
ジュールに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水循環装置に
係り、特に、船外機等においてエンジンの冷却によって
発生した熱を利用して発電を行う冷却水循環装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、船舶等で使用される電気機器
は、エンジンによって発電機を稼働させて、この発電機
からの電力を一旦バッテリに溜めて、その後バッテリか
ら供給されている。船舶等で使用される電気機器として
は、船舶の運航上必要な航海装置等の他、船舶の規模に
よっては冷蔵庫やエアコン等がある。これら冷蔵庫やエ
アコン等は、一般的にはコンプレッサーで冷媒を圧縮し
て高温とし、低温雰囲気中で熱を放散した後、再び冷媒
を膨張させて低温にし、この低温の冷媒を熱交換器に通
して冷蔵庫等の熱を奪うものである。
【0003】ところで、船外機等のエンジンは、その冷
却のために所定の冷却水ポンプ及び冷却水循環路を有し
ている。詳しくは、船舶が運航中には、冷却水ポンプが
水を冷却水として汲み上げ、これをエンジンのシリンダ
の周囲部に循環させることによって、エンジンを冷却し
ている。そして、冷却に使用された冷却水は熱を吸収し
て温度が高まっているので、冷却後は外部に排出され
る。このように、低温の冷却水を汲み上げ、これをエン
ジンに循環させた後、高温の冷却水を外部に放出すると
いう行程によって、エンジンが冷却されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には以下のような不都合があった。即ち、上記した
ように、船舶等で使用される電気機器は、エンジンの回
転駆動力で発電機を稼働させて電力を取り出したり、場
合によってはエンジンの駆動力を直接冷蔵庫等のコンプ
レッサーの駆動に用いる場合がある。このため、使用す
る電気機器の増大に伴ってエンジンに対する負荷が著し
く増大する、という不都合を生じていた。船舶が小型で
あればエンジンも小型の場合が多く、特に問題となりや
すい。
【0005】一方、エンジンの冷却に用いた冷却水は、
それ自体が高温になっており、冷却水ポンプで導入した
ときの水とは大きな温度差を有している。従って、この
温度差を利用すれば、一定のエネルギーを取り出すこと
ができる。しかしながら、従来は、高温となった冷却水
を単に外部に排出するだけであり、何らのエネルギ回収
も行われていなかった。このため、船舶全体としてエネ
ルギ効率を高めることができなかった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、従来全く利用されていなかった冷却水
の熱を利用して、電力を発生させる冷却水循環装置を提
供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明では、外部から冷却水を導
入する冷却水ポンプと、この冷却水ポンプよって導入さ
れた冷却水をエンジンに循環させた後に外部に排出する
冷却水循環路とを備え、冷却水ポンプの下流側で且つエ
ンジンの上流側に第1の冷却水タンクを備えると共に、
エンジンの下流側に第2の冷却水タンクを備え、第1の
冷却水タンクの近傍に所定の冷却庫を設け、第1の冷却
水タンクと第2の冷却水タンクの相互間に第1の熱電モ
ジュールを装備すると共に、冷却庫と第1の冷却水タン
クの相互間に第2の熱電モジュールを装備し、第1の熱
電モジュールを熱入力によって電力を出力する熱電モジ
ュールとすると共に、第2の熱電モジュールを外部から
の電力供給により冷却庫から熱を吸収する熱電モジュー
ルとし、第1の熱電モジュールが出力する電力を、第2
の熱電モジュールに供給する、という構成を採ってい
る。
【0008】以上のように構成されたことで、第1の冷
却水タンクには外部から導入した当初の冷却水のとほぼ
同様の温度の冷却水が満たされている。このため、第1
の冷却水タンクも当初の冷却水温度程度に維持されてい
る。また、第2の冷却水タンクに流れる冷却水は、エン
ジンの冷却に使用された後のものであるため、高温とな
っている。従って、第1の冷却水タンクと第2の冷却水
タンクとの間には温度差が生じる。この各冷却水タンク
の温度差によって、第1の熱電モジュールが発電を行
う。
【0009】第1の熱電モジュールによって発電された
電力は、第2の熱電モジュールに供給される。そして、
第2の熱電モジュールは金属補償ブロックを介して第1
の冷却水タンクと冷却庫の相互間に配置されているの
で、供給された電力によって、冷却庫から熱を奪って、
この熱を第1の冷却水タンクに伝達する。これにより、
冷却庫内が冷却される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。本実施形態にかかる冷却水循環装置は、
図1に示すように、外部から冷却水を導入する冷却水ポ
ンプ3と、この冷却水ポンプ3よって導入された冷却水
をエンジン5に循環させた後に外部に排出する冷却水循
環路4a,4b,4c,4dとを備え、冷却水ポンプ3
の下流側で且つエンジン5の上流側に第1の冷却水タン
ク6を備えると共に、エンジン5の下流側に第2の冷却
水タンク7を備え、第1の冷却水タンク6の近傍に所定
の冷却庫8を設け、第1の冷却水タンク6と第2の冷却
水タンク7の相互間に第1の熱電モジュール9を装備す
ると共に、冷却庫8と第1の冷却水タンク6の相互間に
第2の熱電モジュール10を装備し、第1の熱電モジュ
ール9を熱入力によって電力を出力する熱電モジュール
とすると共に、第2の熱電モジュール10は外部からの
電力供給により冷却庫8から熱を吸収する熱電モジュー
ルとし、第1の熱電モジュール9が出力する電力を、第
2の熱電モジュール10に供給することを特徴としてい
る。以下に詳述する。
【0011】先ず、冷却水ポンプ3は、船外機の内部に
配設され外部から冷却用の水を汲み上げて、これを冷却
水として循環させるものである。この冷却水ポンプ3
は、エンジン5から直接駆動力を得ている。そして、冷
却水循環路4aの先端の取り入れ口から、海水や淡水を
取り込んで冷却水循環装置1内に導入する。冷却水ポン
プ3の形式としては、種々のものが考えられる。また、
冷却水の取り入れ口は、船外機の内部に設けられてい
る。尚、冷却水ポンプ3の配置場所は、必ずしも冷却水
循環路4aの上流側である必要はない。即ち、冷却水循
環路内に所定量の冷却水を循環させることができるもの
であれば、冷却水循環路の下流側に設けるようにしても
よい。
【0012】冷却水ポンプ3の下流側であって船舶11
内には、第1の冷却水タンク6が配設されている。この
第1の冷却水タンク6は導入された冷却水を一時貯留す
るものである。図2は、第1の冷却水タンク6の斜視図
である。第1の冷却水タンク6は、全体としてアルミニ
ウムにより内部中空の箱形に形成され、四隅にボルトと
螺合するタップ穴25aが形成されている。また、側面
には、冷却水循環路4a,4bと接続されるインレット
パイプ25bとアウトレットパイプ25cとが設けら
れ、冷却水循環路の一部として第1の冷却水タンク6内
を冷却水が流通するようになっている。インレットパイ
プ25b及びアウトレットパイプ25cは、アルミ等の
材質で形成されても良い。ここで、符号25dは着脱可
能なキャップを示す。
【0013】また、船舶11内の第1の冷却水タンク6
の近傍には、所定の冷却庫8が配設されている。この冷
却庫8は、外界より低温に保たれたボックスであり、冷
蔵庫等として使用することができる。冷却庫8は箱状の
内ケース8aと外ケース8bより構成され、これら内ケ
ース8aと外ケース8bの相互間に断熱材8cが充填さ
れている。内ケース8aは、熱伝導性の良いアルミニウ
ムが用いられている。一方、外ケース8bは樹脂で構成
されている。これにより、外界との断熱が確保される。
また、冷却庫8は上面が開放されており、この冷却庫8
の上面には、所定の蓋部材8dが装着されている。蓋部
材8dも、断熱効果を高めるために、樹脂からなる外装
に断熱材が充填されている。
【0014】第1の冷却水タンク6の近傍には、当該第
1の冷却水タンク6と同構造の第2の冷却水タンク7が
配設されている。そして、第1の冷却水タンク6から出
た冷却水が一旦エンジンの周囲を循環し、その後、この
第2の冷却水タンク7に一時貯留される。従って、第2
の冷却水タンク7内の冷却水の温度は、第1の冷却水タ
ンク6内の冷却水の温度より高くなっている。そして、
第2の冷却水タンク7から出た冷却水は、冷却水循環路
4dを介して船舶11の外部に排出されるようになって
いる。
【0015】また、冷却水循環路4bの下流側であって
エンジン5の近傍には、所定のサーモスタット12が配
設されている。このサーモスタット12は、冷却水の温
度によって開閉するものであり、冷却水の温度調節を行
うものである。冷却水の温度が高くなると、サーモスタ
ット12が開き、冷却水は取り入れ口→冷却水ポンプ3
→第1の冷却水タンク6→エンジン5→第2の冷却水タ
ンク7→排水口の順に流れる。
【0016】上記した第1の冷却水タンク6と第2の冷
却水タンク6の相互間には、第1の熱電モジュール9が
配設されている。ここで、第1の熱電モジュール9は、
図3に示すように、p形半導体21とn形半導体22と
を金属電極23を介し交互に直列接続した複数のπ形素
子の結合として構成される。この第1の熱電モジュール
9は熱電冷却用として一般に市販されているものであ
る。π形素子の結合にて形成される理由は、熱負荷や直
流電源電圧及び電流容量等を考慮したためである。この
第1の熱電モジュール9は、発電用としても用いること
ができる。本実施形態では、第1の熱電モジュール9を
発電用として用いる。
【0017】一方、第1の冷却水タンク6と冷却庫8と
の相互間には、第2の熱電モジュール10が配設されて
いる。この第2の熱電モジュール10は、上記した第1
の熱電モジュール9で発生した電力の供給を受けて、冷
却庫8から熱を奪って冷却を行うものである。尚、第2
の熱電モジュール10と冷却庫8の間には、冷却庫8か
ら第2の熱電モジュール10に効率よく熱を伝えると共
に、第1の冷却水タンク6と冷却庫8との相互間に充填
される断熱材の厚みを確保するために、アルミニウムか
らなる金属補償ブロック13が配設されている。
【0018】次に、上記した第1の熱電モジュール9を
用いた場合の発電原理について説明する。即ち、図4
(A)のp−n接合電極を温度Thの加熱媒体で加熱し
て高温にし、この高温電極23aからp形及びn形半導
体を通って、右側の各低温電極23bに伝導してきた熱
を、それらに密着させた適当な放熱器によって温度Tc
の外界に放熱させる。このようにすると、第1の熱電モ
ジュール9を構成する各素子の左右両接合部間に温度差
を生じ、ゼーベック効果によりp側電極にプラス、n側
電極にマイナスの電圧が発生する。この両極を端子とし
て、たとえば直流モータ等の外部負荷につなぐと電流が
流れて電気出力を取り出すことができる。
【0019】次に冷却原理について説明する。図4
(B)のn側電極にプラス、p側電極にマイナスの電圧
をかけてn形からp形に電流を流すと、ペルチェ効果に
よってp−n接合電極23aでは熱を吸収し、各端子電
極23bでは熱が発生する。各端子電極23bには適当
な放熱器を密着させて発生した熱を効率よく温度Thの
外界に放散させてやると、p−n接合電極23aは温度
Tcの冷却対象物から熱を吸収し続けるので、これを冷
却に用いることができる。
【0020】実際、これらの熱電モジュール9,10を
使用する場合、図5に示すように接合電極が露出したモ
ジュールの上下面には、金属製の冷却、加熱対象物及び
放熱器を直接接触させることはできない。電極間が電気
的に短絡して素子に電流が流れなくなり、熱電素子とし
ての機能を失うからである。この場合、熱電モジュール
9,10を構成する各素子が全て均等に熱の吸収、放散
を分担して熱交換を行い、その機能を十分に発揮できる
ように、それぞれの電極は熱を授受する相手の固体面と
薄い電気絶縁層(たとえばセラミックス板)を介してま
んべんなく良好な熱接触を保つ必要がある。このような
要求を満たすために、熱電モジュール9,10の上下両
面にはうねりの少ない精度の良い平行な平面を持たせて
ある。
【0021】そして、第1の熱電モジュール9及び第2
の熱電モジュール10は、上下面から絶縁層を成す上記
セラミックス板24によって挟み込まれ、このセラミッ
クス板を介して第1の冷却水タンク6,第2の冷却水タ
ンク7及び金属補償ブロック13と当接している。尚、
セラミックス板24と各冷却水タンク6,7及び金属補
償ブロック13との熱伝導性を向上させるため、これら
の相互間に熱伝導性グリースを塗布することも有効であ
る。
【0022】ここで、各冷却水タンク6,7及び冷却庫
8と各熱電モジュール9,10との接合について説明す
る。図5に示すように、第1の冷却水タンク6と冷却庫
8とは、相互に所定のボルト31によって固定されてい
る。そして、第1の冷却水タンク6と冷却庫8との相互
間には、上記した第2の熱電モジュール10及び金属補
償ブロック13の他、これらの周囲部に断熱材が配設さ
れている。ボルト31の頭と第1の冷却水タンク6との
間には、断熱ワッシャ33が介装されている。また、第
1の冷却水タンク6と第2の冷却水タンク7も第1の熱
電モジュール9及び所定の断熱材を介してボルト31に
よって相互に固定されている。このボルト31の頭と第
2の冷却水タンク7との相互間にも、断熱ワッシャ33
が介装されている。以上のように、第1の冷却水タンク
6,第2の冷却水タンク7、第1の熱電モジュール9,
第2の熱電モジュール10は相互に固定され、熱の伝導
が行われるようになっている。そして、このように一体
的に構成された各部材が、船舶11の所定領域に装備さ
れる。
【0023】また、本実施形態にかかる冷却水循環装置
1では、図1に示すように、第1の熱電モジュール9で
出力される電力を取り出す第1の導電線35と、この電
力を第2の熱電モジュール10に供給する第2の導電線
37が設けられている。そしてこの第1の導電線35と
第2の導電線37とは、温度調節コントローラ39を介
して接続されている。この温度調節コントローラ39
は、冷却庫8の内気温を調節するものである。また、温
度調節コントローラ39には、冷却庫8内の温度を検出
する内気温センサ41が接続され、いわゆるサーミスタ
等が用いられている。温度調節コントローラ39では、
図6に示すように、内気温センサ41と温度設定ボリュ
ームからの出力をコンパレータに通し、これらの比較に
基づいて、第2の熱電モジュール10に対応したリレー
をON、OFFさせる。
【0024】また、第1の導電線35の途中には、所定
のスイッチボックス43が装備されている。このスイッ
チボックス43は、第2の熱電モジュール10への電力
の供給をON、OFFさせる。
【0025】次に、以上のように構成された冷却水循環
装置1の動作について説明する。先ず、エンジン5が始
動し、これに伴って冷却水ポンプ3も稼働する。冷却水
ポンプ3の稼働により、外部から取り入れ口を介して冷
却水が汲み上げられる。そして、この汲み上げられた冷
却水が冷却水循環路4a,4b,4c,4dを流れる。
【0026】冷却水ポンプ3から出た冷却水は、先ず、
第1の冷却水タンク6に所定量が貯留される。このと
き、第1の冷却水タンク6内の冷却水の温度は、外部の
水(船舶の周囲の海水や淡水)の温度とほぼ同じであ
る。従って、第1の冷却水タンク6自体も冷却水によっ
てほぼ同じ温度に維持されている。そして、第1の冷却
水タンク6から出た冷却水は、冷却水循環路4bを通っ
てエンジン5側に供給される。そして、エンジン5のシ
リンダやシリンダヘッド(共に図示略)に形成されたウ
ォータージャケット(図示略)内を循環する。尚、図1
においては、冷却水循環路を略図化している。
【0027】エンジン5の周囲を循環した冷却水は、エ
ンジン5から熱を奪って高温となる。そして、このエン
ジン5の熱で高温となった冷却水が第2の冷却水タンク
7に供給される。従って、第2の冷却水タンク7内の冷
却水によって、第2の冷却水タンク7は加熱される。従
って、上記した第1の冷却水タンク6と第2の冷却水タ
ンク7とでは、第2の冷却水タンク7の方が温度が高
く、各冷却水タンク6,7の間で温度差が生じる。
【0028】上記のように、第1の冷却水タンク6と第
2の冷却水タンク7の間に温度差が生じると、これらの
間に挟持されている第1の熱電モジュール9が発電す
る。この第1の熱電モジュール9で発生した電力は、温
度調節コントローラ39を介して第2の熱電モジュール
10に伝達される。第2の熱電モジュール10では、供
給された電力によって金属補償ブロック13を介して冷
却庫8から熱を奪い、この熱を第1の冷却水タンク6に
伝達する。これにより、冷却庫8内の温度を下げること
ができる。
【0029】次に、温度調節コントローラ39による冷
却庫8の温度調節について説明する。図7に温度調節コ
ントローラ39のフローチャートを示す。図示しない電
源スイッチをONすると、温度調節コントローラ39で
冷却庫の内気温と設定温度との比較が行われる。ここ
で、設定温度は温度調節コントローラ39内の温度設定
ボリュームにより行う。このとき、冷却庫8の内気温が
設定温度よりも高ければ冷却用の第2の熱電モジュール
10のリレーがONとなる。これにより、冷却庫8内が
冷やされる。冷却が進行して冷却庫8の内気温が設定温
度よりも低くなると、第2の熱電モジュール10のリレ
ーがOFFとなる。このようにして、冷却庫8内はほぼ
設定温度に維持される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷却水循
環装置では、導入された直後の冷却水と、エンジンの冷
却に使用されて高温となった冷却水との温度差を利用
し、これによって電力を取り出し冷却に利用できるよう
にした。このため、比較的小規模な構成で、エンジンの
発生する熱の有効利用ができると共に、エンジンに対す
る負担を軽減することができ、船舶全体としてのエネル
ギ効率を向上させることができる、という優れた効果を
生じる。
【0031】これと同時に、従来の冷却用に必要とされ
ていたコンプレッサ及びフロンの廃止とを、同時に実現
することができる。特に、コンプレッサの廃止により静
粛性の向上と寿命などのメンテナンス面での利便性向上
を図ることができ、フロンの廃止により環境面からの改
善を図ることができる、という優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に開示した冷却水循環装置に使用される冷
却水タンクを示す斜視図である。
【図3】図1に開示した冷却水循環装置に使用される熱
電モジュールを示す斜視図である。
【図4】熱電モジュールでの熱電発電及び冷却原理を示
す説明図であり、図4(A)は発電原理を示し、図4
(B)は冷却原理を示す。
【図5】図1に開示した冷却水循環装置の第1の冷却水
タンク,第2の冷却水タンク,第1の熱電モジュール,
第2の熱電モジュール及び冷却庫の接合状態を示す断面
図である。
【図6】図1に開示した冷却水循環装置の温度調節コン
トローラを示すブロック図である。
【図7】図6に開示した温度調節コントローラの制御を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 冷却水循環装置 3 冷却水ポンプ 4a,4b,4c,4d 冷却水循環路 5 エンジン 6 第1の冷却水タンク 7 第2の冷却水タンク 8 冷却庫 9 第1の熱電モジュール 10 第2の熱電モジュール 11 船舶

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から冷却水を導入する冷却水ポンプ
    と、この冷却水ポンプよって導入された冷却水をエンジ
    ンに循環させた後に外部に排出する冷却水循環路とを備
    え、 前記冷却水ポンプの下流側で且つ前記エンジンの上流側
    に第1の冷却水タンクを備えると共に、前記エンジンの
    下流側に第2の冷却水タンクを備え、 前記第1の冷却水タンクの近傍に所定の冷却庫を設け、 前記第1の冷却水タンクと第2の冷却水タンクの相互間
    に第1の熱電モジュールを装備すると共に、前記冷却庫
    と第1の冷却水タンクの相互間に第2の熱電モジュール
    を装備し、 前記第1の熱電モジュールを熱入力によって電力を出力
    する熱電モジュールとすると共に、前記第2の熱電モジ
    ュールを外部からの電力供給により前記冷却庫から熱を
    吸収する熱電モジュールとし、 前記第1の熱電モジュールが出力する電力を、前記第2
    の熱電モジュールに供給することを特徴とした冷却水循
    環装置。
JP9212644A 1997-07-23 1997-07-23 冷却水循環装置 Withdrawn JPH1136982A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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