JPH1136380A - パワーショベル - Google Patents

パワーショベル

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JPH1136380A
JPH1136380A JP19412597A JP19412597A JPH1136380A JP H1136380 A JPH1136380 A JP H1136380A JP 19412597 A JP19412597 A JP 19412597A JP 19412597 A JP19412597 A JP 19412597A JP H1136380 A JPH1136380 A JP H1136380A
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Fumio Tsuzuki
文雄 都築
Kazumasa Suzuki
一誠 鈴木
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Kato Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業範囲を広くとることができ、しかも、アー
ムをキャブ側に引き寄せた場合でもバケットとキャブと
の干渉を確実に防止できるパワーショベルの提供を目的
としている。 【解決手段】本発明のパワーショベル1は、第1のアー
ム部10aと第2のアーム部10bとを連結し、アーム
シリンダ9のロッド9aの伸縮に伴う第1のアーム部1
0aの回動によって動作して第2のアーム部10bを第
1のアーム部10aに対して移動させるリンク機構4
1,49とを具備し、リンク機構41,49は、第1の
アーム部10aがキャブ2側に向けて内側に回動される
と、アーム10の長さが収縮するように第2のアーム部
10bを第1のアーム部10aに対して移動させ、第1
のアーム部10aがキャブ2から遠ざかるように外側に
回動されると、アーム10の長さが伸長するように第2
のアーム部10bを第1のアーム部10aに対して移動
させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーショベルに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、掘削作業を行なうパワーショベ
ルは、台車上に旋回可能に搭載された旋回体と、旋回体
上に起伏可能に取り付けられたブームと、ブームの先端
に回動可能に連結されたアームと、アームの先端に傾動
可能に取り付けられたバケットとから成る。また、旋回
体上には、ブームとアームとバケットとによって構成さ
れる作業部の操作及び台車の走行並びに旋回体の旋回操
作等を行なうためのキャブ(操作室)が設置されてい
る。
【0003】このようなパワーショベルは、近年、その
作業性や機能性の向上を図るべく、様々なタイプのもの
が開発され実用化されている。例えば、図7に示された
パワーショベル100は、アーム110の長さを変化さ
せることによって、掘削深さ及び掘削高さを変えられる
ようになっている。すなわち、このパワーショベル10
0では、アーム110が2つのアーム部110a,11
0bから成り、第1のアーム部110aの上面に第2の
アーム部110bがスライド可能に取り付けられてい
る。そして、例えば油圧作動のアーム伸縮シリンダによ
って第2のアーム部110bがスライド動作される。な
お、図中、104は台車、103は台車104の上部に
旋回可能に搭載された旋回体、108は旋回体103に
取り付けられ且つブームシリンダ107によって起伏さ
れるブーム、109はブーム108の先端に取り付けら
た第1のアーム部110aを回動させるアームシリン
ダ、112は第2のアーム部110bの先端に取り付け
られ且つ傾動シリンダ111によって傾動されるバケッ
ト、102はブーム108の側方に位置して旋回体10
3上に設置されたキャブである。
【0004】また、図8および図9に示されたパワーシ
ョベル120は、ブーム108をオフセットすることに
よって、側溝堀りを行なえるようになっている。具体的
に説明すると、まず、このパワーショベル120は、旋
回体103に起伏可能に取り付けられた第1のブーム1
08aと、第1のブーム108aの先端に取り付けられ
且つ第1のブーム108aに対して左右方向に旋回可能
な第2のブーム108bと、第2のブーム108bの先
端に取り付けられ且つ第2のブーム108bに対して左
右方向に旋回可能なオフセット部材121と、オフセッ
ト部材121に取り付けられ且つオフセット部材121
に対して上下方向に旋回可能なアーム110と、オフセ
ット部材121に取り付けられアーム110を旋回させ
るアームシリンダ109と、アーム110の先端に取り
付けられ且つ傾動シリンダ111によって傾動されるバ
ケット112とを備えている。なお、図8および図9中
において、図7と共通する構成要素には同一の符号が付
されている。
【0005】また、特に図8に示すように、第1のブー
ム108aの先端部の一方側の側面にはブラケット12
6が固着され、このブラケット126には油圧シリンダ
125が回動可能に取り付けられている。また、油圧シ
リンダ125のロッド部の先端は、第2のブーム108
bの一方側の側面のブラケット129に回動可能に連結
されている。一方、第1のブーム108aの先端部の他
方側の側面にはブラケット122が固着され、このブラ
ケット122には第2のブーム108bに沿って延びる
ロッド124の一端が回動可能に取り付けられている。
また、ロッド124の他端はオフセット部材121の側
面に固着されたブラケット123に回動可能に取り付け
られている。
【0006】したがって、この構成によれば、図8に示
すように、油圧シリンダ125のロッド部が伸縮動作さ
れると、 それに伴って第2のブーム108bがオフセ
ット部材121とともに第1のブーム108aに対して
左右方向に回動されるとともに、オフセット部材121
に連結されたロッド124も第2のブーム108bの動
きに追従して第2のブーム108bと同方向に回動され
る。この時、ロッド124は、オフセット部材121を
第2のブーム108bに対して第2のブーム108bの
回動方向と逆方向に回動させて、オフセット部材121
を第1のブーム108aと常時平行に位置させる。すな
わち、ロッド124は、オフセット部材121および駆
動リンク6として機能する第2のブーム108bととも
にリンク機構を構成し、オフセット部材121の回動方
向および回動量を規制しながらオフセット部材121を
第1のブーム108aと常時平行に維持する。 したが
って、バケット112を車体の側方で平行に移動させて
側溝130を掘削する側溝堀りが可能となる。
【0007】なお、図8の(a)はブーム108をキャ
ブ102の右側にオフセットして右側で側溝堀りを行な
う様子を、また、図8の(b)はブーム108をキャブ
102の左側にオフセットして左側で側溝堀りを行なう
様子をそれぞれ示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パワーショ
ベルは、一般に、アームやブームの長さによって作業範
囲(作業半径)が決定される。アームの長さが図7に示
すように変化しないアーム長固定型のパワーショベルの
場合、作業範囲を大きくとるためには、例えばアームの
長さを長く設定する必要がある。しかし、一般にバケッ
トの幅はアームやブームの幅よりも大きいため、アーム
の長さが長くなると、アームを手元側(キャブ側)に引
き寄せてバケットを抱え込む動作時に、バケットがキャ
ブと干渉する虞れがある。特に、側溝掘りが可能な図8
および図9のパワーショベルの場合には、図8の(b)
に示すようにキャブ102側の側溝を掘削する際にバケ
ット112がキャブ102のほぼ正面に位置するため、
アーム110の長さを長くすると、アーム110をキャ
ブ102側に引き寄せてバケット112を抱え込む動作
時にバケット112とキャブ102とが干渉する可能性
が高く、また、狭い空間内で旋回体103を旋回させる
ためにブーム108およびアーム110を完全に引き寄
せて折り畳む超小旋回姿勢時や、バケット112をキャ
ブ102に接近させて掘削する手元側掘削時において
も、長尺なアーム110に起因してバケット112とキ
ャブ102とが干渉する虞れが高い。
【0009】これに対して、アーム110の長さが変化
可能な図7のタイプのパワーショベルの場合には、作業
範囲を大きくとるためにアーム110が伸長されていた
としても、アーム110をキャブ102側に引き寄せる
際にアーム110を収縮させれば、バケット112とキ
ャブ102との干渉を防止することができる。 しか
し、操作者がアーム110を収縮させずに引き寄せたり
或いは誤操作等した場合には、バケット112がキャブ
102と干渉する虞れがある。
【0010】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、作業範囲を広くとる
ことができ、しかも、アームをキャブ側に引き寄せた場
合でもバケットとキャブとの干渉を確実に防止できるパ
ワーショベルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のパワーショベルは、台車に旋回可能に搭載
され、キャブを備える旋回体と、旋回体上に起伏可能に
設けられたブームと、ブームの先端部に回動可能に取り
付けられた第1のアーム部と、先端にバケットを有する
第2のアーム部とからなるアームと、伸縮可能なロッド
を有し、このロッドの伸縮動作によって第1のアーム部
をブームに対して回動させるアームシリンダと、第1の
アーム部と第2のアーム部とを連結し、アームシリンダ
のロッドの伸縮に伴う第1のアーム部の回動によって動
作して第2のアーム部を第1のアーム部に対して移動さ
せるリンク機構とを具備し、前記リンク機構は、第1の
アーム部がキャブ側に向けて内側に回動されると、アー
ムの長さが収縮するように第2のアーム部を第1のアー
ム部に対して移動させ、第1のアーム部がキャブから遠
ざかるように外側に回動されると、アームの長さが伸長
するように第2のアーム部を第1のアーム部に対して移
動させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態について説明する。図1および図2は、本発明
の第1の実施形態に係るパワーショベル(油圧ショベ
ル)1を示している。図1に示すように、本実施形態の
パワーショベル1は、台車4と、台車4の上部に旋回可
能に搭載された旋回体3とを備えている。旋回体3には
油圧シリンダ(以下、ブームシリンダという)7によっ
て起伏可能なブーム8が取り付けられている。また、ブ
ーム8の先端にはアーム10が設けられている。アーム
10は、ブーム8の先端部に支軸42を介して回動可能
に取り付けられた第1のアーム部10aと、先端にバケ
ット12を有する第2のアーム部10bとから成る。
【0013】ブーム8側に取り付けられた油圧シリンダ
(以下、アームシリンダという)9によって第1のアー
ム部10aを支軸42を中心に回動させることができる
ように、第1のアーム部10aの基端に突設されたブラ
ケット43には、アームシリンダ9のロッド部9aが回
動可能に取り付けられている。
【0014】第1のアーム部10aには、互いに平行な
一対のリンク40,41を介して、第2のアーム部10
bが連結されている。 この場合、第1のリンク40
は、その一端が支点ピン45を介して第2のアーム部1
0bの基端に回動可能に連結され、他端が支点ピン44
を介して第1のアーム部10aの途中部位に回動可能に
連結されている。また、第2のリンク41は、その一端
が支点ピン47を介して第2のアーム部10bの途中部
位に回動可能に連結されるとともに、支点ピン46を介
して第1のアーム部10aの先端に回動可能に連結され
ている。また、第2のリンク41の他端は、ロッド49
を介して、ブーム8の先端部に連結されている。この場
合、ロッド49の一端は、ブーム8の先端部に固着され
たブラケット50に支点ピン51を介して回動可能に取
り付けられ、また、ロッド49の他端は、第2のリンク
41の他端に支点ピン48を介して回動可能に取り付け
られている。
【0015】第2のアーム部10bの先端にはバケット
12が回動可能に取り付けられている。具体的には、一
対のブラケット27,27(図では一方のブラケット2
7のみが示されている)がバケット12に固着され、ブ
ラケット27,27の第1の端部27aに支持ピン26
を介して第2のアーム部10bの先端が取り付けられて
いる。また、バケット12は、第2のアーム部10b側
に取り付けられた油圧シリンダ(以下、バケットシリン
ダという)11のロッド部11aを伸縮させてリンク機
構30を動作させることにより、傾動される。この場
合、リンク機構30は、第2のアーム部10bの両側に
それぞれ連結された互いに平行な一対のリンク22,2
2と、バケット12側に連結された互いに平行な一対の
リンク24,24とから成る。さらに詳細には、各リン
ク22,22の一端が第2のアーム部10bの先端側に
取付ピン21を介して回動自在に取付けられ、各リンク
24,24の一端がバケット12の各ブラケット27,
27の第2の端部27bにそれぞれ取付ピン25を介し
て回動自在に取り付けられ、リンク22,22の他端と
リンク24,24の他端とバケットシリンダ11のロッ
ド部11aとが取付ピン23によって互いに回動可能に
連結されている。
【0016】なお、旋回体3上には、ブーム8とアーム
10とバケット12の操作及び台車4の走行並びに旋回
体3の旋回操作等を行なうための操作室(以下、キャブ
という)2が、ブーム8の側方に位置して設置されてい
る。
【0017】次に、上記構成のパワーショベル1の動作
について説明する。図1の状態からブームシリンダ7の
ロッド部を所定量伸長させると、ブーム8が起上され
て、アーム部10a,10bおよびブーム8の姿勢が例
えば図2に示す状態Aに保持される。
【0018】この状態Aから今度はアームシリンダ9の
ロッド部9aを収縮していくと、第1のアーム部10a
が支軸42を中心に外側に回動するとともに、第2のリ
ンク41を介して第1のアーム部10aと接続するロッ
ド49も支点ピン51を中心に外側に回動する。この
時、ロッド49は、第2のリンク41を支点ピン46を
中心に図中反時計回りに回動させ、この第2のリンク4
1を介して第2のアーム部10bを第1のアーム部10
aから離間させるように動作させて第1のアーム部10
aの先端側へと移動させる。また、この時、第1のリン
ク40も第2のアーム部10bの動きに追従して支点ピ
ン44を中心に回動する。すなわち、支点ピン44,4
6を中心として回動する平行リンク40,41によって
第2のアーム部10bが第1のアーム部10aの先端側
に移動され、アーム10全体の長さが伸長される。図中
Bは、アームシリンダ9のロッド部9aが完全に収縮さ
れた状態を示している。この状態では、第1のアーム部
10aが外側に最大限に回動されるとともに、第2のア
ーム部10bが第1のアーム部10aの先端側に最大限
に移動される。すなわち、アーム10が最も伸長され
る。また、この状態Bでは、平行リンク40,41によ
って第1のアーム部10aから離間するように移動され
た第2のアーム部10bが先端側で再び第1のアーム部
10aと接触する。
【0019】一方、状態Bからアームシリンダ9のロッ
ド部9aを伸長していくと、第1のアーム部10aが支
軸42を中心に内側に回動するとともに、前述した動作
と逆の動作を経て第2のアーム部10bが第1のアーム
部10aの基端側へと移動される。そして、アームシリ
ンダ9のロッド部9aがストロークエンドまで伸長した
状態(状態A)では、第1のアーム部10aが内側に最
大限に回動されるとともに、第2のアーム部10bが第
1のアーム部10aの基端側に最大限に移動される。す
なわち、アーム10が最も収縮される。また、この状態
Aでは、平行リンク40,41によって第1のアーム部
10aから離間するように移動された第2のアーム部1
0bが基端側で再び第1のアーム部10aと接触する。
【0020】以上のように、本実施形態のパワーショベ
ル1は、アームシリンダ9を伸長させて第1のアーム部
10aをブーム8に対して内側に回動させると、すなわ
ち、第1のアーム部10aをキャブ2側に引き寄せる
と、ロッド49およびリンク40,41の動作により、
第2のアーム部10bが第1のアーム部10aの基端側
に移動されてアーム10全体の長さが自動的に収縮され
る。したがって、バケット12とキャブ2との干渉が確
実に防止される。一方、アームシリンダ9を収縮させて
第1のアーム部10aをブーム8に対して外側に回動さ
せると、ロッド49およびリンク40,41の動作によ
り、第2のアーム部10bが第1のアーム部10aの先
端側に移動されてアーム10全体の長さが自動的に伸長
される。したがって、広い範囲にわたって作業を行なう
ことが可能となる。
【0021】図2には、アーム長固定型のパワーショベ
ルPのバケット112の先端の軌跡C1と、本実施形態
のパワーショベル1のバケット12の先端の軌跡C2と
が示されている。これらの軌跡から分かるように、アー
ム長固定型のパワーショベルPは、バケット112とキ
ャブ2との干渉を防止するためアーム110をあまり長
くすることができず、したがって、作業半径をあまり広
くとることができないが、本実施形態のパワーショベル
1は、第2のアーム部10bの移動によりアーム10全
体の長さを変化させることができ、しかも、第2のアー
ム部10bの自動後退動作によってバケット12とキャ
ブ2との干渉を確実に防止できるため、作業半径を大き
くとることができる。
【0022】また、本実施形態のパワーショベル1は、
単にアームシリンダ9を伸縮動作させるだけで、第2の
アーム部10bが自動的に第1のアーム部10aに対し
て前後動するため、アーム伸縮シリンダを別個に用意す
ることなく且つアーム伸縮操作を別個に行なうことな
く、アーム10全体の長さを変化させることができる。
【0023】なお、本実施形態では、ピン44を支軸4
2と共用しても良い。すなわち、第1のリンク40が支
軸42を中心に回動するようにしても良い。図3は本発
明の第2の実施形態を示している。本実施形態のパワー
ショベル1aは、ブーム8をオフセットすることによっ
て側溝堀りが行なえるタイプのものである。なお、ブー
ム8以外の構成は第1の実施形態と同一であるため、第
1の実施形態と同一の構成要素については同一符号を付
してその説明を省略することとする。
【0024】図示のように、本実施形態のパワーショベ
ル1aは、旋回体3に起伏可能に取り付けられた第1の
ブーム8aと、第1のブーム8aの先端に取り付けられ
且つ第1のブーム8aに対して左右方向に旋回可能な第
2のブーム8bと、第2のブーム8bの先端に取り付け
られ且つ第2のブーム8bに対して左右方向に旋回可能
なオフセット部材59とによってブーム8が構成されて
いる。なお、オフセット部材59にはアームシリンダ9
が設けられている。
【0025】また、図示しないが、図8で示したごと
く、第1のブーム8aの先端部の一方側の側面にはブラ
ケットが固着され、このブラケットには油圧シリンダが
回動可能に取り付けられている。また、前記油圧シリン
ダのロッド部の先端は、第2のブーム8bの一方側の側
面のブラケットに回動可能に連結されている。一方、第
1のブーム8aの先端部の他方側の側面にはブラケット
52が固着され、このブラケット52には第2のブーム
8bに沿って延びるロッド54の一端が回動可能に取り
付けられている。また、ロッド54の他端はオフセット
部材59の側面に固着されたブラケット53に回動可能
に取り付けられている。
【0026】そして、オフセット部材59には、支軸4
2を介して、第1のアーム部10aが上下動可能に取り
付けられている。このような構成のパワーショベル1a
は、図8で説明したごとくブーム8が動作して、側溝掘
りを行なうことができるとともに、図2で説明したごと
くアーム部10a,10bが動作して、第1の実施形態
と同様の作用効果を奏することができる。
【0027】一般に、ブームオフセット型のパワーショ
ベルの場合、キャブ側の側溝を掘削する際にバケットが
キャブのほぼ正面に位置する(図8の(b)参照)た
め、アームの長さを長くすると、アームをキャブ側に引
き寄せてバケットを抱え込む動作時にバケットとキャブ
とが干渉する可能性が高いが、本実施形態のパワーショ
ベル1aは、ブームオフセット型でありながらも、第1
のアーム部10aをキャブ2側に引き寄せると、第1の
実施例で説明したように、ロッド49およびリンク4
0,41の動作により、第2のアーム部10bが第1の
アーム部10aの基端側に移動されてアーム10全体の
長さが自動的に収縮されるため、バケット12とキャブ
2との干渉を確実に防止できる。
【0028】図4および図5は本発明の第3の実施形態
を示している。本実施形態のパワーショベル1bも、第
2の実施形態と同様、ブーム8をオフセットすることに
よって側溝堀りが行なえるタイプのものである。なお、
アーム部10a,10b同士を相対的に移動させるため
のリンク機構およびオフセット部材59以外の構成は第
2の実施形態と同一であるため、第2の実施形態と同一
の構成要素については同一符号を付してその説明を省略
することとする。
【0029】図示のように、本実施形態のパワーショベ
ル1bでは、第2のブーム8bの先端に、アームシリン
ダ9を保持し且つ第2のブーム8bに対して左右方向に
旋回可能なオフセット部材59aが取り付けられてい
る。このオフセット部材59aは、第2の実施形態のオ
フセット部材59と異なり略三角形状を成しているが、
その機能においてオフセット部材59と異なるところが
ない。
【0030】また、オフセット部材59aには、支軸4
2を介して、第1のアーム部10aが回動可能に取り付
けられている。アームシリンダ9によって第1のアーム
部10aを支軸42を中心に回動させることができるよ
うに、第1のアーム部10aの基端には、アームシリン
ダ9のロッド部9aが回動可能に取り付けられている。
【0031】第1のアーム部10aには第2のアーム部
10bがスライド可能に連結されている。具体的には、
第1のアーム部10aに形成されたレール82に対し
て、第2のアーム部10bに設けられた係合部81がス
ライド可能に係合している。また、第2のアーム部10
bには、第2のアーム部10bを第1のアーム部10a
に沿ってスライドさせるリンク機構70が接続されてい
る。リンク機構70は3本のリンク60,62,66か
ら成る。このうち、第1のリンク66は、その一端が支
点ピン67を介して第2のアーム部10bの基端に回動
可能に連結され、他端が支点ピン65を介して「く」の
字型の第2のリンク62の一端に回動可能に連結されて
いる。また、第2のリンク62は、その略中央部位が支
点ピン64を介して第1のアーム部10aの途中部位に
回動可能に連結されるとともに、他端が第3のリンク6
0を介してオフセット部材59aに連結されている。こ
こで、第3のリンク60の一端は、オフセット部材59
aに支点ピン61を介して回動可能に取り付けられ、ま
た、第3のリンク60の他端は、第2のリンク62の他
端に支点ピン63を介して回動可能に取り付けられてい
る。
【0032】次に、上記構成のパワーショベル1bの動
作について説明する。図4の状態からブームシリンダ7
のロッド部を所定量伸長させると、ブーム8が起上され
て、アーム部10a,10bおよびブーム8の姿勢が例
えば図5に示す状態Aに保持される。
【0033】この状態Aから今度はアームシリンダ9の
ロッド部9aを収縮していくと、第1のアーム部10a
が支軸42を中心に外側に回動するとともに、第2のリ
ンク62を介して第1のアーム部10aと接続する第3
のリンク60も支点ピン61を中心に外側に回動する。
この時、第3のリンク60は、第2のリンク62を支点
ピン64を中心に図中反時計回りに回動させ、第2のリ
ンク62に連結する第1のリンク66を介して第2のア
ーム部10bを第1のアーム部10aに沿って先端側に
スライドさせる。これにより、アーム10全体の長さが
伸長される。なお、図5中、Bは、アームシリンダ9の
ロッド部9aが完全に収縮された状態を示している。こ
の状態では、第1のアーム部10aが外側に最大限に回
動されるとともに、第2のアーム部10bが第1のアー
ム部10aの先端側に最大限に移動される。すなわち、
アーム10が最も伸長される。
【0034】一方、状態Bからアームシリンダ9のロッ
ド部9aを伸長していくと、第1のアーム部10aが支
軸42を中心に内側に回動するとともに、前述した動作
と逆の動作を経て第2のアーム部10bが第1のアーム
部10aの基端側へと移動される。そして、アームシリ
ンダ9のロッド部9aがストロークエンドまで伸長した
状態(状態A)では、第1のアーム部10aが内側に最
大限に回動されるとともに、第2のアーム部10bが第
1のアーム部10aの基端側に最大限に移動される。す
なわち、アーム10が最も収縮される。
【0035】以上のように、本実施形態のパワーショベ
ル1bは、アームシリンダ9を伸長させて第1のアーム
部10aをブーム8に対して内側に回動させると、すな
わち、第1のアーム部10aをキャブ2側に引き寄せる
と、リンク機構70によって第2のアーム部10bが第
1のアーム部10aの基端側にスライドされてアーム1
0全体の長さが自動的に収縮される。したがって、バケ
ット12とキャブ2との干渉が確実に防止される。一
方、アームシリンダ9を収縮させて第1のアーム部10
aをブーム8に対して外側に回動させると、リンク機構
70によって第2のアーム部10bが第1のアーム部1
0aの先端側にスライドされてアーム10全体の長さが
自動的に伸長される。したがって、広い範囲にわたって
作業を行なうことが可能となる。
【0036】図5には、アーム110の長さが固定され
たブームオフセット型のパワーショベル120(図8お
よび図9で説明した )のバケット112の先端の軌跡
C1と、本実施形態のパワーショベル1bのバケット1
2の先端の軌跡C2とが示されている。これらの軌跡か
ら分かるように、パワーショベル120は、バケット1
12とキャブ2との干渉を防止するためアーム110を
あまり長くすることができず、したがって、作業半径を
あまり広くとることができないが、本実施形態のパワー
ショベル1bは、第2のアーム部10bのスライドによ
りアーム10全体の長さを変化させることができ、しか
も、第2のアーム部10bの自動後退動作によってバケ
ット12とキャブ2との干渉を確実に防止できるため、
作業半径を大きくとることができる。
【0037】また、本実施形態のパワーショベル1b
は、第1および第2のアーム部10a,10bが常に接
触した状態であるため、掘削の負荷をアーム部10a,
10b同士の接触面で受けることができ、負荷に対して
十分な強度を確保できる。すなわち、前述した第1およ
び第2の実施形態では、アームシリンダ9の最伸長時お
よび最収縮時においてのみアーム部10a,10b同士
が接触し、それ以外ではリンク40,41が立ち上がっ
てアーム部10a,10b同士が離間するため、掘削の
負荷をリンク40,41で受けることになるが、本実施
形態では、掘削の負荷を常にアーム部10a,10b同
士の接触面で受けるため、力の伝達が良好であり、十分
な強度をもって掘削作業を行なうことができる。
【0038】図6は本発明の第4の実施形態を示してい
る。本実施形態のパワーショベル1cは、第3の実施形
態のリンク機構70において第1のリンク66を排除
し、第2のリンク62の一端部を第2のアーム部10b
に設けられた一対の回転ローラ80,80間に位置させ
たものであり、その他の構成は第3の実施形態と同一で
ある。
【0039】この構成では、アームシリンダ9のロッド
部9aの伸縮に伴って第2のリンク62が支点ピン64
を中心に回動すると、回転ローラ80,80間で移動可
能に挟持された第2のリンク62の一端部によって第2
のアーム部10bが第1のアーム部10aに沿ってスラ
イドされる。したがって、第3の実施形態と同一の作用
効果を得ることができる。
【0040】なお、本発明は前述した各実施例に限定さ
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実
施できることは言うまでもない。例えば、第1のアーム
部10a内に第2のアーム部10bがスライド可能に収
容されるテレスコープ形のアーム構造を採用し、アーム
シリンダ9の伸縮に伴う第1のアーム部10aの回動に
よって第2のアーム部10bが第1のアーム部10a内
をスライドするようなリンク機構を設けても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパワーシ
ョベルによれば、作業範囲を広くとることができ、しか
も、アームをキャブ側に引き寄せた場合でもバケットと
キャブとの干渉を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパワーショベル
の側面図である。
【図2】図1のパワーショベルの動作状態を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るパワーショベル
の側面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るパワーショベル
の側面図である。
【図5】図4のパワーショベルの動作状態を示す図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施形態に係るパワーショベル
の側面図である。
【図7】従来のパワーショベルの一例を示す斜視図であ
る。
【図8】従来のパワーショベルの他の例を示す平面図で
ある。
【図9】図8のパワーショベルの斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c…パワーショベル 2…キャブ 3…旋回体 4…台車 8…ブーム 9…アームシリンダ 10…アーム 10a…第1のアーム部 10b…第2のアーム部 12…バケット 40,41,60,62,66…リンク 49…ロッド 70…リンク機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車に旋回可能に搭載され、キャブを備
    える旋回体と、 旋回体上に起伏可能に設けられたブームと、 ブームの先端部に回動可能に取り付けられた第1のアー
    ム部と、先端にバケットを有する第2のアーム部とから
    なるアームと、 伸縮可能なロッドを有し、このロッドの伸縮動作によっ
    て第1のアーム部をブームに対して回動させるアームシ
    リンダと、 第1のアーム部と第2のアーム部とを連結し、アームシ
    リンダのロッドの伸縮に伴う第1のアーム部の回動によ
    って動作して第2のアーム部を第1のアーム部に対して
    移動させるリンク機構と、 を具備し、 前記リンク機構は、第1のアーム部がキャブ側に向けて
    内側に回動されると、アームの長さが収縮するように第
    2のアーム部を第1のアーム部に対して移動させ、第1
    のアーム部がキャブから遠ざかるように外側に回動され
    ると、アームの長さが伸長するように第2のアーム部を
    第1のアーム部に対して移動させることを特徴とするパ
    ワーショベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109469130A (zh) * 2018-11-26 2019-03-15 马鞍山金顺来工业设计有限公司 一种双向工作挖掘机
CN109469129A (zh) * 2018-11-26 2019-03-15 马鞍山金顺来工业设计有限公司 一种挖掘机

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CN109469129A (zh) * 2018-11-26 2019-03-15 马鞍山金顺来工业设计有限公司 一种挖掘机
CN109469129B (zh) * 2018-11-26 2021-05-07 马鞍山金顺来工业设计有限公司 一种挖掘机
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