JPH1135951A - 燃料油組成物 - Google Patents

燃料油組成物

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JPH1135951A
JPH1135951A JP20027397A JP20027397A JPH1135951A JP H1135951 A JPH1135951 A JP H1135951A JP 20027397 A JP20027397 A JP 20027397A JP 20027397 A JP20027397 A JP 20027397A JP H1135951 A JPH1135951 A JP H1135951A
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JP20027397A
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Kazuo Shimizu
和夫 清水
Atsushi Uehara
淳 上原
Toshiaki Hayashi
利昭 林
Hiroaki Ishii
宏明 石井
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Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンをはじめとする内燃機関または
外燃機関において使用する、高温腐食や流路への灰分の
付着が起こり難く、低温流動性並びに常温における流動
性に優れた燃料油組成物を提供する。 【解決手段】 A重油基油に、ハール油、プリフラボト
ム油、エキストラクト油、およびスラリーオイルの触媒
粒子除去処理油から選ばれる少なくとも1種の炭化水素
油を、A重油最終製品中の10%残留炭素分が0.2質
量%以上、バナジウム分、カリウム分、ナトリウム分が
それぞれ0.1質量ppm以下になるように添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料油組成物に関
するものである。特にガスタービンをはじめとする内燃
機関または外燃機関において使用するもので、該機関の
構成要件の高温腐食や摩耗、該機関の流路への灰分の付
着が起こり難く、低温流動性並びに常温における流動性
に優れた燃料油組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にA重油は、A重油最終製品中の1
0%残留炭素分が0.2%以上(JIS K−227
0)になるように、A重油基油に、残炭調整材として常
圧残油、減圧残油、脱硫残油等の残油を混合して製造さ
れる。しかし、ここで問題になるのがこれら常圧残油、
減圧残油、脱硫残油等の残油基材中に含まれる金属分通
常残油中には、バナジウム分、ナトリウム分、カリウム
分が含まれていることである。
【0003】このうちバナジウム分は燃焼場で融点が6
90℃の五酸化二バナジウムのような低融点の化合物を
形成し、燃焼機器に使用されている金属材料に対して激
しい腐食作用を及ぼす。また、ナトリウム分およびカリ
ウム分はバナジウム分と化合して500℃〜600℃で
融解する共晶を形成し、かつ燃料中の硫黄と化合して融
点が880℃の硫酸ナトリウムおよび1070℃の硫酸
カリウムを生成するなどするため、燃焼機器の構成要素
に付着し腐食を起こす。
【0004】従って、一般的にはナトリウム分、カリウ
ム分、バナジウム分などの有害な灰分成分を含む燃料油
に対しては、まず、燃料油に水を5〜10%加えてその
中に水溶性のナトリウム分、カリウム分を溶け込ませ、
遠心分離器により、その水を除いた後、マグネシウムを
添加してバナジウム酸化物の融点を上げるなどの前処理
をして腐食作用を緩和してから使用する。
【0005】しかしながら、上記のようなナトリウム
分、カリウム分を取り除き、バナジウム分の作用を打ち
消す前処理方法は装置自体、非常に高価かつ大がかりに
なってしまう上にランニングコストが必要である。かつ
バナジウム分は除去されずに残されるため、摩耗に対し
ては解決策とはならない。低温流動性向上効果を改良す
るために通常使用している低温流動性向上剤を添加する
場合があるが、前記の残油には低温流動性向上剤の低温
流動性向上効果を阻害する成分が含まれている場合があ
る。
【0006】また別の方法として低温流動性向上効果を
改良するためにナトリウム分、カリウム分、バナジウム
分などの金属分を含まない灯油、軽油等の液体燃料を多
量添加使用する方法があるが、金属分を含まない灯油、
軽油等の液体燃料を使用する場合、いずれもA重油より
高価であり、経済上好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はガスタービン
をはじめとする内燃機関または外燃機関において使用す
るもので、該機関の構成要件の高温腐食や該機関の流路
への灰分の付着が起こり難く、かつA重油最終製品中の
10%残留炭素分が0.2%以上、さらに低温流動性並
びに常温における流動性に優れた燃料油組成物を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行った結果、特定の炭化水素油を添加することによ
り、前記の目的を達成することができた。
【0009】すなわち本発明は、A重油基油に、ハール
油、プリフラボトム油、エキストラクト油、およびスラ
リーオイルの触媒粒子除去処理油から選ばれる少なくと
も1種の炭化水素油を、A重油最終製品中の10%残留
炭素分が0.2質量%以上、バナジウム分、カリウム
分、ナトリウム分がそれぞれ0.1質量ppm以下にな
るように添加することを特徴とする燃料油組成物に関す
る。以下本発明を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いるA重油基油とは、
原油を常圧蒸留して得られる沸点範囲が150〜400
℃程度の留出油である。その他、原油の蒸留残渣油の水
素化分解や流動接触分解により得られる沸点範囲が15
0〜400℃程度の流出油が用いられる。
【0011】本発明で用いるハール油、プリフラボトム
油、エキストラクト油、およびスラリーオイルの触媒粒
子除去処理油は残炭調整材として用いられる。ハール
油、プリフラボトム油、エキストラクト油、およびスラ
リーオイルの触媒粒子除去処理油は従来用いられている
蒸留残渣油に比べて遥かに色相が良い。
【0012】本発明で用いるハール油は石油化学工業プ
ラントのエチレン製造装置から得られる残油である。ハ
ール油の沸点は150℃以上である。
【0013】プリフラボトム油は、ハール油の軽質分お
よびエチレン製造装置から得られる分解ガソリン分を原
料とするBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)製造
装置から得られるボトム油である。プリフラボトム油の
沸点は130〜350℃の範囲である。
【0014】エキストラクト油とは、原油の常圧蒸留残
渣油を減圧蒸留して得られる中質・重質の減圧蒸留留出
油(潤滑油原料用)あるいは減圧蒸留残渣油の脱歴油
(ブライトストック油)をフルフラール等で留出分離し
た抽出油である。
【0015】スラリーオイルの触媒粒子除去処理油と
は、流動接触分解装置から得られる触媒粒子を含む残油
(DCO)を静置、静電分離、ろ過等の触媒粒子除去処
理装置で触媒粒子を除去処理した油である。本発明では
Si分とAl分を併せた含有量が10質量ppm以下、
かつ触媒粒径が10μm以下になるように触媒を除去し
た油が好ましい。該スラリーオイルの沸点は160℃以
上である。
【0016】本発明に用いるハール油、プリフラボトム
油、エキストラクト油、およびスラリーオイルの触媒粒
子除去処理油中のバナジウム分、カリウム分、ナトリウ
ム分の含有量は0.3〜1質量ppmの範囲である。ま
た残留炭素分は0.2〜20重量%の範囲である。
【0017】本発明で用いるハール油、プリフラボトム
油、エキストラクト油、およびスラリーオイルの触媒粒
子除去処理油は、A重油最終製品中の10%残留炭素分
が0.2重量%以上、好ましくは0.2〜5.0質量
%、さらに好ましくは0.2〜0.6質量%になるよう
に添加する。添加量は好ましくは0.05〜10容量
%、より好ましくは0.1〜5容量%の範囲である。
【0018】A重油最終製品中の10%残留炭素分が
0.2質量%未満の場合「10%残油の残留炭素分が
0.2質量%以上」という軽油引取税からのA重油に対
する免税条件を満たさなくなる。また10%残留炭素分
がここで指定する量より多いと相対的にA重油基油に対
するハール油、プリフラボトム油、エキストラクト油、
およびスラリーオイルの触媒粒子除去処理油の量が多く
なり、相溶性が悪化し沈殿物が生じる恐れがある。
【0019】本発明において、A重油基油に、A重油最
終製品中のバナジウム分、カリウム分、ナトリウム分は
それぞれ0.1質量ppm以下になるようにハール油、
プリフラボトム油、エキストラクト油、およびスラリー
オイルの触媒粒子除去処理油を添加する。これらの金属
分は燃焼場で融点の低い酸化物(灰分)を生成するた
め、ガスタービンをはじめとするA重油使用の内燃機
関、あるいは外燃機関において、構成要素の高温腐食
や、流路への灰分の付着が起こり、燃焼機関の耐久性、
メンテナンス性が悪くなり、また経済性が悪くなるので
少ない方が望ましい。
【0020】本発明において、使用環境によっては低温
流動性をさらに改良する必要性が生じた場合には、低温
流動性向上剤を添加することができる。低温流動性向上
剤の添加量としては1000容量ppm以下、好ましく
は1〜500容量ppm、特に好ましくは10〜300
容量ppmである。1000容量ppmを超えて添加し
てもコストに見合うだけの低温流動性は得難い。
【0021】該低温流動性向上剤としては公知の各種の
添加剤を使用することができる。例えば「新版石油製品
添加剤」(桜井俊男編著、幸書房昭和61年7月発行)
第192頁〜第195頁に記載の物質が例示できる。
【0022】本発明で用いるハール油、プリフラボトム
油、エキストラクト油、およびスラリーオイルの触媒粒
子除去処理油は、従来用いられている残油のように低温
流動性向上剤の低温流動性向上効果を阻害することはな
いため、低温流動性をさらに向上させる必要が生じた場
合でも、低温流動性向上剤の増量で対応できる。従っ
て、従来の残油添加品に比べて経済的であり、かつ、燃
焼性に及ぼす影響も少ない。また、本発明において、使
用環境によっては低温流動性をさらに改良する必要性が
生じた場合には、灯油、軽油等の軽質油を添加すること
もできる。該軽質油の添加量としては、5〜50容量%
の範囲が好ましい。
【0023】本発明の燃料油組成物の用途はすべてのA
重油用燃焼機器に適用されるものであるが、一般ボイラ
ー等の外燃機関の場合これらの高温腐食の影響は受けに
くい構造になっているので望ましくは内燃機関用に適用
されることが良い、さらに望ましくは、高温腐食に対し
て非常に影響を受けやすいガスタービン用に適用される
ことが良い。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例を挙げて
説明する。以下の実施例、比較例において、10%残留
炭素分はJIS K−2270(原油および石油製品残
留炭素分試験方法)により求めた。また、バナジウム
分、ナトリウム分、カリウム分については残油中の各成
分量と配合量から計算で求めた。
【0025】本発明の実施例、比較例における評価方法
として、実機シミュレート法とは、常温での目詰まりを
評価する方法であり、A重油の低温流動性評価方法であ
る実機シミュレート法(JPI−5S−47−96)の
試験装置を利用し、試料油をフィルター前後の差圧を測
定した。試験条件は10℃、通油量は9.5L/H、フ
ィルター目開きは8μmで行った。
【0026】1L燃焼後の酸化物量とは、腐食性を評価
する方法であり、試料油を試料皿に入れ、バーナで燃焼
させて残渣物の重量を測定した。
【0027】修正CFPP試験法とは、低温流動性を評
価する方法であり、軽油の目詰まり点試験方法(JIS
−K2288)に準拠し、フィルター目開きは44μ
m、冷却速度は1℃/hで行った。
【0028】(実施例1)A重油基油にハール油を0.
2容量%添加して、常温でのフィルター通過性能評価、
腐食評価および低温流動性評価を行った。その結果を表
1に示した。10%残留炭素分は0.24質量%、バナ
ジウム分、ナトリウム分、カリウム分はいずれも0.1
質量ppm未満であった。
【0029】(実施例2)A重油基油にハール油を0.
2容量%、低温流動性向上剤を200容量ppm添加し
て、常温でのフィルター通過性能評価、腐食評価および
低温流動性評価を行った。その結果を表1に示した。1
0%残留炭素分は0.24質量%、バナジウム分、ナト
リウム分、カリウム分はいずれも0.1質量ppm未満
であった。
【0030】(実施例3)A重油基油にハール油を0.
2容量%、低温流動性向上剤200容量ppm、灯油を
12容量%を添加して、常温でのフィルター性評価、腐
食評価および低温流動性評価を行った。その結果を表1
に示した。10%残留炭素分は0.24質量%、バナジ
ウム分、ナトリウム分、カリウム分はいずれも0.1質
量ppm未満であった。
【0031】(実施例4)A重油基油にプリフラボトム
油を3容量%添加して、常温でのフィルター通過性能評
価、腐食評価および低温流動性評価を行った。その結果
を表1に示した。10%残留炭素分は0.26質量%、
バナジウム分、ナトリウム分、カリウム分はいずれも
0.1質量ppm未満であった。
【0032】(実施例5)A重油基油にプリフラボトム
油を3容量%、低温流動性向上剤を200容量ppm添
加して、常温でのフィルター通過性能評価、腐食評価お
よび低温流動性評価を行った。その結果を表1に示し
た。10%残留炭素分は0.26質量%、バナジウム
分、ナトリウム分、カリウム分はいずれも0.1質量p
pm未満であった。
【0033】(実施例6)A重油基油にプリフラボトム
油を3容量%、灯油を12容量%、低温流動性向上剤を
15容量ppm添加して、常温でのフィルター通過性能
評価、腐食評価および低温流動性評価を行った。その結
果を表1に示した。10%残留炭素分は0.26質量
%、バナジウム分、ナトリウム分、カリウム分はいずれ
も0.1質量ppm未満であった。
【0034】(実施例7)A重油基油にエキストラクト
油を0.6容量%添加して、常温でのフィルター通過性
能評価、腐食評価および低温流動性評価を行った。その
結果を表1に示した。10%残留炭素分は0.44質量
%、バナジウム分、ナトリウム分、カリウム分はいずれ
も0.1質量ppm未満であった。
【0035】(実施例8)A重油基油にエキストラクト
油を0.6容量%、低温流動性向上剤を200容量pp
m添加して、常温でのフィルター通過性能評価、腐食評
価および低温流動性評価を行った。その結果を表1に示
した。10%残留炭素分は0.44質量%、バナジウム
分、ナトリウム分、カリウム分はいずれも0.1質量p
pm未満であった。
【0036】(実施例9)A重油基油にエキストラクト
油を0.6容量%、灯油を12容量%、低温流動性向上
剤を200容量ppm添加して、常温でのフィルター通
過性能評価、腐食評価および低温流動性評価を行った。
その結果を表1に示した。10%残留炭素分は0.44
質量%、バナジウム分、ナトリウム分、カリウム分はい
ずれも0.1質量ppm未満であった。
【0037】(実施例10)A重油基油にスラリーオイ
ルの触媒除去油を0.4容量%添加して、常温でのフィ
ルター通過性能評価、腐食評価および低温流動性評価を
行った。その結果を表2に示した。10%残留炭素分は
0.24質量%、バナジウム分、ナトリウム分、カリウ
ム分はいずれも0.1質量ppm未満であった。
【0038】(実施例11)A重油基油にスラリーオイ
ルの触媒除去油を0.4容量%添加して、低温流動性向
上剤を200容量ppm添加して、常温でのフィルター
通過性能評価、腐食評価および低温流動性評価を行っ
た。その結果を表2に示した。10%残留炭素分は0.
44質量%、バナジウム分、ナトリウム分、カリウム分
はいずれも0.1質量ppm未満であった。
【0039】(実施例12)A重油基油にスラリーオイ
ルの触媒除去油を0.4容量%添加して、灯油を12容
量%、低温流動性向上剤を200容量ppm添加して、
常温でのフィルター通過性能評価、腐食評価および低温
流動性評価を行った。その結果を表2に示した。10%
残留炭素分は0.44質量%、バナジウム分、ナトリウ
ム分、カリウム分はいずれも0.1質量ppm未満であ
った。
【0040】(比較例1)A重油基油に減圧残油を0.
5容量%添加して、常温でのフィルター通過性能評価、
腐食評価および低温流動性評価を行った。その結果を表
2に示した。10%残留炭素分は0.40質量%、バナ
ジウム分は0.25容量ppm、ナトリウム分は0.3
1容量ppm、カリウム分は0.2容量ppmであっ
た。
【0041】(比較例2)A重油基油に減圧残油を0.
5容量%添加して、低温流動性向上剤を200質量pp
m添加して、常温でのフィルター通過性能評価、腐食評
価および低温流動性評価を行った。その結果を表2に示
した。10%残留炭素分は0.40質量%、バナジウム
分は0.25容量ppm、ナトリウム分は0.31容量
ppm、カリウム分は0.2容量ppmであった。
【0042】(比較例3)A重油基油に減圧残油を0.
5容量%添加して、灯油を12容量%、低温流動性向上
剤を200質量ppm添加して、常温でのフィルター通
過性能評価、腐食評価および低温流動性評価を行った。
その結果を表2に示した。10%残留炭素分は0.40
質量%、バナジウム分は0.25容量ppm、ナトリウ
ム分は0.31容量ppm、カリウム分は0.2容量p
pmであった。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表1および表2から、いずれの実施例も低
温流動性、並びに常温でのフィルター通過性能評価が良
好であること、燃焼機器に対してこれらの酸化物による
高温腐食作用をほとんど及ぼさないことがあることが確
認できた。それに対して比較例1〜3の場合は、常温で
のフィルター通過性能評価が悪く、燃焼機器に対する酸
化物による高温腐食作用があることが確認できた。
【0046】
【発明の効果】本発明の燃料油組成物は、基油に対し、
プリフラボトム油、ハール油、エキストラクト油、およ
びスラリーオイルの触媒粒子除去処理油から選ばれる少
なくとも1種の炭化水素油を、A重油最終製品中の10
%残留炭素分が0.2質量%以上、バナジウム分、カリ
ウム分、およびナトリウム分がそれぞれ0.1質量pp
m未満になるように添加し、またさらに流動性向上剤を
1000容量ppm未満添加することで、ガスタービン
をはじめとするA重油使用の内燃機関、あるいは外燃機
関において、構成要素の高温腐食や、流路への灰分の付
着が起こりにくいため、燃焼機関の耐久性、メンテナン
ス性が良くなり経済性が向上する。また本発明で用いる
プリフラボトム油、ハール油は金属分、アスファルテン
分を含まないので低温流動性並びに常温におけるフィル
ター性能に優れている。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】修正CFPP試験法とは、低温流動性を評
価する方法であり、軽油の目詰まり点試験方法(JIS
−K2288)に準拠し、フィルター目開きは149μ
m、冷却速度は1℃/hで行った。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 宏明 東京都港区西新橋一丁目3番12号 日本石 油株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A重油基油に、ハール油、プリフラボト
    ム油、エキストラクト油、およびスラリーオイルの触媒
    粒子除去処理油から選ばれる少なくとも1種の炭化水素
    油を、A重油最終製品中の10%残留炭素分が0.2質
    量%以上、バナジウム分、カリウム分、ナトリウム分が
    それぞれ0.1質量ppm以下になるように添加するこ
    とを特徴とする燃料油組成物。
JP20027397A 1997-07-25 1997-07-25 燃料油組成物 Pending JPH1135951A (ja)

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