JPH1135883A - ソリッドカラー塗料組成物 - Google Patents

ソリッドカラー塗料組成物

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JPH1135883A
JPH1135883A JP9196983A JP19698397A JPH1135883A JP H1135883 A JPH1135883 A JP H1135883A JP 9196983 A JP9196983 A JP 9196983A JP 19698397 A JP19698397 A JP 19698397A JP H1135883 A JPH1135883 A JP H1135883A
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resin
pigment
acid
acrylic resin
hydroxyl group
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JP9196983A
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Inventor
Junichi Matsushima
淳一 松嶋
Yoshihiro Kimura
嘉宏 木村
Takuya Muranaka
拓也 村中
Takahiro Tsubouchi
隆浩 坪内
Susumu Umemura
晋 梅村
Masataka Muramatsu
正隆 村松
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Toyota Motor Corp
Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐酸性雨性に優れたソリッドカラー塗膜を形
成し、かつ、顔料の分散安定性を確保する。 【解決手段】 カルボキシル基と水酸基とを分子中に含
有する酸・水酸基含有アクリル樹脂と、エポキシ基と水
酸基とを分子中に含有するエポキシ基・水酸基含有アク
リル樹脂と、架橋樹脂としてのブロックイソシアネート
と、着色顔料と、固形分重量比で90:10〜60:4
0のポリエステル樹脂とメラミン樹脂との併用系からな
る顔料分散用樹脂とを含む。主剤として酸/エポキシ/
ブロックイソシアネート硬化型樹脂を使用することによ
り塗膜の耐酸性雨性を向上し、また顔料分散用樹脂とし
て、ポリエステル樹脂とメラミン樹脂とを所定割合で併
用することにより、顔料の分散安定性を確保することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソリッドカラー塗装
等に使用するソリッドカラー塗料組成物に関するもので
あり、特に、自動車車体の上塗り塗料等として好適な、
耐酸性、顔料の分散安定性に優れたソリッドカラー塗料
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車、トラック等の自動車車体の塗装
は、一般に、主に基体の防食のための電着塗装による下
塗り塗装を施した後、塗装面の平滑性の向上或いは耐チ
ッピング性の確保等のための中塗り塗装を施し、次い
で、仕上げ塗装としての上塗り塗装(カラー塗装)を施
すことによって行われる。ここで、車体に美観を与える
だけでなく、それを最終的に保護する上塗り塗装は、特
に重要なものである。
【0003】そして従来より、このような車体の上塗り
塗装としては、着色顔料(不透明固体顔料)により白、
赤、紺等の様々な色を発色させるソリッドカラー塗装
と、そのような着色顔料とアルミフレーク等のメタリッ
ク顔料とを組合せることによって金属光沢感を与えるメ
タリックカラー塗装とがある。また、近年では、マイカ
顔料の使用により独特の真珠様光沢感を与えるパールマ
イカ塗装或いは着色マイカ塗装等も増加している。な
お、ソリッドカラー塗装は着色顔料を含むソリッドカラ
ー塗料を塗装し、次いで焼付硬化する1コート1ベーク
仕様で行われるのに対し、メタリックカラー塗装及びマ
イカ塗装は、それらの顔料を含む塗料をベース塗料とし
て塗装し、更に、光沢感等を向上すると共に化学物質等
による汚染から保護するためのクリア塗料を塗装して、
これらを合わせて焼付硬化する2コート1ベーク仕様、
または場合により、3コート2ベーク仕様で行われる。
【0004】しかし、これらのカラー塗装仕上げの中で
も、ピュアな色調のカラー色がニーズに応じて種々に得
られること、また1コート1ベークの簡易な塗装仕様で
あること等の点から、自動車車体の上塗り塗装として最
も多くなされているのはソリッドカラー塗装である。そ
して、このソリッドカラー塗装に用いる塗料、即ち、ソ
リッドカラー塗料としては、主剤(塗膜形成剤、ビヒク
ル)としての樹脂と、比較的多量の二酸化チタン
(白)、ベンガラ(赤)等の着色顔料及びその顔料分散
用樹脂等を含む有機溶剤型の組成物が使用される。
【0005】具体的には、その主剤である樹脂成分とし
ては、従来から一般に、比較的安価であり、また、耐候
性、耐溶剤性等の各種の塗膜性能にも優れたメラミン/
アルキド樹脂、即ち、多塩基酸と多価アルコールとの重
合物を脂肪酸で変性してなるアルキド樹脂を骨格樹脂と
し、アミノ樹脂として代表的なメラミン樹脂を架橋樹脂
とするメラミン樹脂硬化型アルキド樹脂が使用されてい
る。また、このようなメラミン/アルキド樹脂を主剤と
するソリッドカラー塗料組成物において、着色顔料は1
コートによって下地(中塗り塗膜)を隠蔽するに十分な
比較的多い割合で配合される。
【0006】なお、この着色顔料は、一般に、予め、顔
料分散用樹脂の有機溶剤液に分散して顔料分散ペースト
(カラーベース)とした後、主剤の樹脂成分と混合され
る。即ち、顔料を主剤の樹脂成分に直接分散すると、分
散混合時に摩擦熱によって主剤樹脂間の反応が開始され
てしまう可能性があるため、ソリッドカラー塗料組成物
の調製は、まず着色顔料を顔料分散用樹脂の有機溶剤液
に分散して顔料分散ペーストを調製し、これに主剤の樹
脂成分等を添加して希釈(レットダウン)することによ
って行われる。そして、その顔料分散用樹脂、即ち、顔
料分散ペーストを調製するために顔料を分散する目的で
使用される樹脂としては、顔料の分散性に優れ、また主
剤であるメラミン樹脂及びアルキド樹脂との相溶性が高
い等の点から、ポリエステル樹脂が一般に用いられてい
る。
【0007】ところで、近年では、森林が枯れる等、酸
性雨による被害が社会的にも深刻な問題となっており、
風雨に晒される自動車の上塗り塗装塗膜についても、こ
の酸性雨による劣化の恐れが問題となってきている。特
に、メラミン硬化型樹脂の塗膜は、メラミン樹脂と水酸
基含有樹脂との架橋結合が酸に比較的弱いエーテル結合
であるため、特に実質的に樹脂のみのクリア塗膜の場合
には、長い間酸性雨に触れることによって、或いは、酸
性雨が塗膜上で濃縮して作用することによって、染み、
凹み等が発生したり、更には塗膜の破壊へと進行する可
能性もある。
【0008】そのため最近では、主にクリア塗料として
の適用を意図したものであるが、他の諸塗膜性能と共に
耐酸性雨性(耐酸性)にも優れた塗膜を形成することが
できる塗料組成物が種々に開発されている。その代表的
な一つは、例えば、特開平2−242867号公報、特
開平4−246483号公報、特開平5−202335
号公報にみられるように、水酸基含有樹脂(特に、水酸
基含有アクリル樹脂)の架橋樹脂として、メラミン樹脂
の少なくとも一部に代えて、ポリイソシアネートをブロ
ック剤でブロックしたブロックイソシアネートを用いた
ものである。このブロックイソシアネート硬化型樹脂塗
料によれば、焼付時にはブロック剤が解離してポリイソ
シアネート成分が遊離し、そして、そのポリイソシアネ
ート成分のイソシアネート基と骨格樹脂の水酸基とが酸
に比較的強いウレタン結合を形成して架橋するため、耐
酸性を向上することができる。なお、上記の特開平4−
246483号公報、特開平5−202335号公報に
は、その水酸基含有樹脂として水酸基含有ポリエステル
樹脂を用い、ソリッドカラー塗料として具体化した塗料
組成物も開示されている。また、これとは別に、例えば
特開平1−139653号公報に開示されているよう
に、カルボキシル基を分子中に含有するアクリル樹脂
と、エポキシ基を分子中に含有するアクリル樹脂との組
合せを主剤とする酸/エポキシ硬化型樹脂塗料も知られ
ている。そして、この塗料組成物によっても、アクリル
樹脂のカルボキシル基とエポキシ基とが酸に比較的強い
エステル結合を形成して架橋するため、耐酸性に優れた
塗膜を形成することができる。
【0009】更に、例えば特開平2−145666号公
報に開示されているように、上記のブロックイソシアネ
ート硬化型樹脂と酸/エポキシ硬化型樹脂とを複合した
形態である酸/エポキシ/ブロックイソシアネート硬化
型樹脂を主剤とする塗料組成物も知られている。具体的
には、この樹脂成分は、酸・水酸基含有アクリル樹脂
と、エポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂と、ブロック
イソシアネートとからなり、カルボキシル基とエポキシ
基との反応によるアクリル樹脂相互の架橋と、ブロック
イソシアネートによるアクリル樹脂間の架橋とにより、
高い架橋密度で硬化される。そして、これらの架橋結合
はいずれも酸に強い結合であるため、より耐酸性に優れ
た塗膜を形成することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、自動車車
体の上塗り塗装に使用するソリッドカラー塗料組成物に
おいては、従来から一般に、耐酸性には比較的劣るメラ
ミン/アルキド樹脂が主剤として用いられている。ただ
し、そのような樹脂を主剤とする塗料組成物ではあって
も、それにより形成された塗膜は、高濃度で含有される
着色顔料によって酸に対する抵抗性も増強されるため、
クリア塗膜の場合とは異なり、ある程度十分な耐酸性雨
性を有している。しかし、その耐酸性雨性はより高いこ
とが望ましいことは言うまでもなく、また、ピュアなソ
リッドカラー色を長期間に亘って維持するという点では
特にそうである。
【0011】そこで、より優れた耐酸性雨性を確保する
ために、主剤樹脂として、上述の耐酸性が高い硬化型樹
脂、特に、酸/エポキシ/ブロックイソシアネート硬化
型樹脂を使用することが考えられる。そして、主剤とし
てこのような樹脂成分を用いると共に、比較的多量の着
色顔料を含むソリッドカラー塗料組成物によれば、耐酸
性雨性にも優れたソリッドカラー塗膜を形成することが
できることになる。
【0012】しかしながら、ソリッドカラー塗料組成物
を、主剤としてそのような酸/エポキシ/ブロックイソ
シアネート硬化型樹脂を使用して調製しようとすると、
その顔料分散用樹脂が問題となった。
【0013】即ち、顔料分散用樹脂としては、従来のメ
ラミン/アルキド樹脂を主剤とするソリッドカラー塗料
組成物において一般に使用されているポリエステル樹脂
が、顔料分散性に優れるだけでなく、顔料分散時におい
て熱的にも安定であり、更に塗膜の一部となった場合に
比較的耐酸性に優れる点からも好ましく、これを使用す
ることが考えられるが、アクリル樹脂との相溶性がやや
低いため、これを顔料分散用樹脂として調製した顔料分
散ペーストに、主剤のアクリル樹脂を混合して得られる
塗料組成物は、特に長期間放置された場合等には、顔料
の分散安定性が低下する傾向があった。なお、主剤との
相溶性の点からは、主剤の樹脂成分と同じ樹脂を用いる
ことが最も好ましく、アクリル樹脂を使用することも考
えられるが、アクリル樹脂は顔料の分散性が低く、顔料
を分散し難い傾向があり、また、これを用いて調製した
塗料組成物は、やはり顔料の分散安定性が低下し易い傾
向があった。そして、この顔料の分散安定性の低下は、
塗料組成物の粘度を高め、その取扱性を悪化させるだけ
でなく、塗膜の光沢や平滑性等の低下にもつながるもの
である。
【0014】そのため、優れた耐酸性雨性を得るため
に、ソリッドカラー塗料組成物を、主剤として酸/エポ
キシ/ブロックイソシアネート硬化型樹脂を用いて調製
するには、その顔料の分散安定性を確保することが必要
とされている。
【0015】そこで、本発明は、耐酸性雨性に優れたソ
リッドカラー塗膜を形成することができ、しかも、顔料
の分散安定性を確保することができるソリッドカラー塗
料組成物の提供を課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、耐酸性雨
性の向上のために酸/エポキシ/ブロックイソシアネー
ト硬化型樹脂を主剤として使用したソリッドカラー塗料
組成物について、その顔料分散用樹脂としての樹脂成分
について種々の模索と検討とを重ねた。そしてその結
果、メラミン樹脂が、顔料の分散性に優れると共に、特
に、アクリル樹脂にもポリエステル樹脂にも高い相溶性
があること、そして、これを所定の割合でポリエステル
樹脂と併用することによって、顔料分散安定性を確保す
ることができることを見出し、また確認した。
【0017】即ち、請求項1にかかるソリッドカラー塗
料は、カルボキシル基と水酸基とを分子中に含有する酸
・水酸基含有アクリル樹脂と、エポキシ基と水酸基とを
分子中に含有するエポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂
と、架橋樹脂としてのブロックイソシアネートと、着色
顔料と、固形分重量比で90:10〜60:40のポリ
エステル樹脂とメラミン樹脂との併用系からなる前記着
色顔料を分散するための顔料分散用樹脂とを含むもので
ある。
【0018】このように、このソリッドカラー塗料組成
物においては、主剤である樹脂成分が酸に比較的強い架
橋結合を形成する酸/エポキシ/ブロックイソシアネー
ト硬化型樹脂からなるので、耐酸性雨性に優れたソリッ
ドカラー塗膜を形成することができる。また、顔料分散
用樹脂として、ポリエステル樹脂とメラミン樹脂とを所
定の割合で併用しているので、後述の試験結果からも明
らかなように、顔料の分散安定性を十分に確保すること
ができる。なお、この理由については、ポリエステル樹
脂とメラミン樹脂が共に顔料分散性に優れ、しかも、メ
ラミン樹脂がポリエステル樹脂のアクリル樹脂に対する
相溶性の低さを良好に補うためであると考えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、このソリッドカラー塗料組
成物について、更に詳細に説明する。
【0020】上記のように、本発明にかかるソリッドカ
ラー塗料組成物は、酸・水酸基含有アクリル樹脂と、エ
ポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂と、ブロックイソシ
アネートとを主剤、即ち、塗膜形成剤として含むと共
に、着色顔料と、その着色顔料を分散させるための樹脂
成分として、ポリエステル樹脂とメラミン樹脂とを所定
割合で併用した顔料分散用樹脂を含む。これらの各成分
について更に詳細に説明する。
【0021】〔酸・水酸基含有アクリル樹脂〕酸・水酸
基含有アクリル樹脂は、分子中にカルボキシル基と水酸
基とを含有するアクリル樹脂(アクリル系共重合体)で
あり、酸/エポキシ/ブロックイソシアネート硬化型樹
脂において、酸/エポキシ硬化する樹脂成分の一方をな
すと共に、ブロックイソシアネートからなる架橋樹脂に
対する骨格樹脂をなすものである。そして、この酸・水
酸基含有アクリル樹脂は、アクリル系ビニル単量体を主
成分とし、また、カルボキシル基を含有するビニル単量
体と、水酸基を含有するビニル単量体とを含む単量体成
分を共重合して得られる。
【0022】ここで、アクリル系単量体としては、メチ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチル
アクリレート、ラウリルアクリレート、2−エチルブチ
ルアクリレート等のアクリル酸の炭素数1〜24のアル
キルエステル類、メチルメタクリレート、n−ブチルメ
タクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレート、ステ
アリルメタクリレート等のメタクリル酸の炭素数1〜2
4のアルキルエステル類を挙げることができる。そし
て、これらのアクリル系単量体はその任意の1種を単独
で、または2種以上を適宜組合せて使用することができ
る。しかし、これらの中でも、n−ブチルアクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート等、アクリル酸またはメ
タクリル酸の比較的低アルキルエステルが一般に好適に
用いられる。
【0023】また、カルボキシル基を含有する単量体と
しては、アクリル酸またはメタクリル酸が一般的である
が、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等
のその他のエチレン性不飽和カルボン酸を使用すること
ができる。そして、これらの単量体についても、その任
意の1種を単独で、または適宜組合せて用いることがで
きる。
【0024】更に、水酸基を含有する単量体としては、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタクリレート等のアクリル酸
・メタクリル酸の炭素数2〜24のヒドロキシアルキル
エステル類、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリ
ルアミド、N−ジヒドロキシエチルメタクリルアミド等
のアクリル酸・メタクリル酸の炭素数1〜12のヒドロ
キシアルキルアミド類等が挙げられる。そして、これら
の水酸基含有ビニル単量体は、その任意の1種を単独
で、または2種以上を適宜組合せて使用することができ
る。ただし、これらの中でも、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート等が最も一般的であり、また好適に使用す
ることができる。
【0025】なお、これらの単量体の他に、スチレン、
ビニルトルエン等の芳香族系ビニル単量体や、アクリル
ニトリル、メタクリルニトリル、アクリルアミド、酢酸
ビニル等のビニル系非官能性単量体も適宜組合せて用い
ることができる。例えば、スチレンまたはビニルトルエ
ンの使用は、樹脂塗膜の耐酸性をより高める点で好まし
いものである。
【0026】そして、これらの単量体成分を共重合して
得られる酸・水酸基含有アクリル樹脂は、その平均分子
量(数平均分子量)において500〜50000程度で
あることが好ましく、また、1500〜15000程度
であることがより好ましい。この平均分子量が余り少な
く、一般に500よりも小さいと、十分に硬化した樹脂
塗膜を形成することが困難となり、また逆に、その平均
分子量が余り大きく、一般に50000を越えると、溶
解性が低下し、または塗料の粘度が高くなり、塗料の調
製が困難となる。
【0027】また、この酸・水酸基含有アクリル樹脂の
酸価と水酸基価とは、要求される塗膜性能等に応じて適
宜決めることができるが、一般に、その酸価は30〜1
30(mgKOH/g)が好ましい。この酸価が余り少なく、一
般に30よりも小さいと、エポキシ基・水酸基含有アク
リル樹脂との架橋密度が不足する傾向となり、硬化性等
において実用上十分な塗膜性能を得ることが困難とな
る。また逆に、この酸価が余り多く、一般に130を越
えると、樹脂粘度が高くなり、他の樹脂成分との相溶性
が低下する傾向となる。そのため、その酸価は、一般に
30〜130が好ましく、60〜110程度がより好ま
しい。また、水酸基価についても同様であり、これが余
り少ないと実用上十分に硬化した塗膜を得ることが困難
となり、逆に余り高いと他の樹脂成分との相溶性が低下
する傾向となる。そのため、水酸基価は、一般に10〜
100(mgKOH/g)が好ましく、より好ましくは20〜7
0、更に最も好ましくは20〜50である。
【0028】〔エポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂〕
エポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂は、分子中にエポ
キシ基と水酸基とを含有するアクリル樹脂(アクリル系
共重合体)であり、上記の酸・水酸基含有アクリル樹脂
と酸/エポキシ硬化するもう一方の樹脂成分をなすと共
に、ブロックイソシアネートからなる架橋樹脂に対して
骨格樹脂を形成する。そして、このエポキシ基・水酸基
含有アクリル樹脂は、カルボキシル基を含有するビニル
単量体に代えてエポキシ基を含有するビニル単量体を用
いる他は、酸・水酸基含有アクリル樹脂と同様に、アク
リル系ビニル単量体を主成分とする単量体成分を共重合
して得られる。
【0029】ここで、エポキシ基含有ビニル単量体とし
ては、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレ
ート、3,4−エポキシシクロヘキシルアクリレート、
3,4−エポキシシクロヘキシルメタクリレート等のア
クリル系単量体の他にも、例えば、アリルグリシジルエ
ーテル等が挙げられる。そして、これらのエポキシ基含
有ビニル単量体は、それぞれ単独で、または適宜組合せ
て使用することができる。しかし、一般には、グリシジ
ル(メタ)アクリレートが最も普通に使用される。
【0030】そして、このエポキシ基含有ビニル単量体
を含む単量体成分を共重合して得られたエポキシ基・水
酸基含有アクリル樹脂は、その平均分子量(数平均分子
量)において、酸・水酸基含有アクリル樹脂の場合と同
様に、一般に500〜50000程度であることが好ま
しく、1500〜15000程度であることがより好ま
しい。なお、これらの酸・水酸基含有アクリル樹脂とエ
ポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂とは、その一方の分
子量を比較的大きくすると共に、他方の分子量を比較的
小さくすることができる。これによって、それらのアク
リル樹脂の相溶性を高め、それらの相互の架橋反応を良
好に行わせることができる。
【0031】また、このエポキシ基・水酸基含有アクリ
ル樹脂のエポキシ当量と水酸基価とは、酸・水酸基含有
アクリル樹脂との対応等を考慮して適宜決めることがで
きるが、一般に、そのエポキシ当量は200〜1000
程度であることが好ましい。即ち、エポキシ当量が余り
小さいと、カルボキシル基との反応が局部的に過剰とな
り、塗膜の硬化時に硬化ひずみが生じる恐れがあり、ま
た逆に、エポキシ当量が余り大きいと、架橋密度が不足
する傾向となり、実用上十分な塗膜の硬化性を得ること
が困難になる。そのため、エポキシ当量は、一般に20
0〜1000程度であることが好ましく、また、より好
ましいのは250〜500程度である。なお、このエポ
キシ当量は、エポキシ基1グラム当量を含む樹脂の質量
(g)数(エポキシ基1個当たりの樹脂の分子量)で表
される。なお、このアクリル樹脂の水酸基価は、酸・水
酸基含有アクリル樹脂と同程度であることが好ましく、
一般に10〜100(mgKOH/g)程度が好ましい。また、
より好ましいのは20〜70であり、更に最も好ましい
のは20〜50である。
【0032】そして、これらの酸・水酸基含有アクリル
樹脂とエポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂とは、それ
らのカルボキシル基(酸)とエポキシ基とが等当量とな
るような割合、つまり、酸・水酸基含有アクリル樹脂に
含まれるカルボキシル基とエポキシ基・水酸基含有アク
リル樹脂に含まれるエポキシ基とのモル比(個数比)が
ほぼ1:1になるような割合を基本として配合される。
即ち、酸・水酸基含有アクリル樹脂とエポキシ基・水酸
基含有アクリル樹脂とは、カルボキシル基とエポキシ基
とのモル比(個数比)が1:2〜2:1となるような割
合で一般に配合することができる。
【0033】〔ブロックイソシアネート〕上記の酸・水
酸基含有アクリル樹脂及びエポキシ基・水酸基含有アク
リル樹脂に対する架橋樹脂(硬化剤)として使用するブ
ロックイソシアネートは、1分子中に少なくとも2個の
イソシアネート基(NCO)を有するポリイソシアネー
ト化合物からなるイソシアネート成分をブロック剤でブ
ロックしたものである。
【0034】そのようなポリイソシアネート化合物とし
ては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の
脂肪族ジイソシアネート類、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)、2,4−または2,6
−トリレンジイソシアネート(TDI)、m−またはp
−キシリレンジイソシアネート、m−またはp−フェニ
レンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート等
の芳香族ジイソシアネート類、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、水添MDI、水添TDI等の環状脂
肪族ジイソシアネート類等のジイソシアネート化合物を
挙げることができる。しかしながら、これらのジイソシ
アネート化合物は、常温での飽和蒸気圧が比較的高い傾
向にある。そのため、より良い安全性の点からも、これ
らをビューレット体、イソシアヌレート体(トリマー化
イソシアネート)、またはトリメチロールプロパン等の
多価アルコールとのアダクト体(付加体)、更には比較
的低分子のウレタンプレポリマ等として高分子量化し、
その揮発性を無くし或いはその蒸気圧を低下させたもの
を用いることが好ましい。なお、このようなポリイソシ
アネート化合物の中でも、耐酸性の点からは、IPDI
をイソシアネート成分とするものを用いることが好まし
く、更に、耐衝撃性及び耐候性の点から、HDIをイソ
シアネート成分とするものを併用することが好ましい。
【0035】また、これらのポリイソシアネート化合物
は、その遊離のイソシアネート基をブロック剤によって
ブロックしたブロックイソシアネートとして使用され
る。ここで、ブロック剤としては、メチルエチルケトン
オキシム(MEKO)、アセトンオキシム、シクロヘキ
サノンオキシム、アセトフェノンオキシム、ベンゾフェ
ノンオキシム等のオキシム類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノー
ル、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール等の
アルコール類、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクタ
ム、β−プロピオラクタム等のラクタム類、フェノール
類、アセチルアセトン、アセト酢酸エチル(EAA)、
マロン酸メチル、マロン酸エチル等の活性メチレン化合
物等を挙げることができる。そして、これらの中でも、
MEKOは最も代表的なものであり、一般に好適に用い
ることができるが、耐焼付け黄変性、低温硬化性の点か
らは、EAA等の活性メチレン化合物を好適に用いるこ
ともできる。
【0036】このようなブロック剤でブロックしたブロ
ックイソシアネートを、上記の酸・水酸基含有アクリル
樹脂及びエポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂に対し
て、架橋樹脂として配合することによって、アクリル樹
脂の分子間の架橋がカルボキシル基とエポキシ基との結
合に加えて、ブロックイソシアネートのイソシアネート
成分との結合によってなされるので、より高い架橋密度
を得ることができ、塗膜の耐酸性雨性をより高めること
ができる。そして、このようなブロックイソシアネート
は、上記の酸・水酸基含有アクリル樹脂及びエポキシ基
・水酸基含有アクリル樹脂に対して、それらのアクリル
樹脂の水酸基と有効イソシアネート基とのモル比(個数
比)[OH:NCO]が一般に1:0.2〜1:2.0
となるような割合で配合することができる。なお、有効
イソシアネート基とは、塗料の焼付乾燥時にブロック剤
が解離することによって再び遊離し、反応可能となるイ
ソシアネート基のことである。
【0037】〔着色顔料〕着色顔料としては、従来から
この種のソリッドカラー塗料組成物の顔料成分として一
般に用いられている各種の無機または有機の着色顔料
(着色固体顔料)を使用することができる。
【0038】ここで、無機顔料としては、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、クロム酸鉛(黄鉛)、モリブデートオレ
ンジ、酸化クロム、カドミウムイエロー、コバルトブル
ー、群青、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、カー
ボンブラック等を挙げることができる。また、有機系顔
料としては、ジアリリドイエロー、トルイジンレッド、
リソールルビン、ピラゾロンレッド等の各種アゾ系顔
料、キナクリドン等のキナクリドン系顔料、フタロシア
ニン系の青色顔料や緑色顔料、チオインジゴ系顔料、ペ
リレン系顔料、アンザンスロン、インダンスレン、アン
トラピリミジンイエロー等のアントラキノン系顔料、イ
ソインドリン系顔料等を挙げることができる。そして、
これらの各種の顔料は、その任意の1種を、または一般
には2種以上を適宜組合せて使用することができる。な
お、着色顔料としては、パールマイカ、着色マイカ等の
マイカ顔料、或いは、アルミフレーク、ブロンズ粉、銅
粉等のメタリック粉末等の光輝性顔料を併用することも
できる。また、組成物の粘度調整或いは塗膜の改質等の
ために、炭酸カルシウム、水和アルミナ等の体質顔料
を、更には防錆顔料等も必要に応じて合わせて使用する
ことができる。
【0039】〔顔料分散用樹脂〕そして、このような着
色顔料を分散して顔料分散ペーストを調製するための顔
料分散用樹脂は、ポリエステル樹脂とメラミン樹脂との
併用系からなっている。
【0040】ここで、このポリエステル樹脂は、多価ア
ルコールと多塩基酸またはその無水物とを重縮合(エス
テル反応)して得られる。
【0041】その多価アルコールとしては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエ
リトリット等を挙げることができ、その任意の1種を単
独で、または2種以上を適宜組合せて使用することがで
きる。また、多塩基酸またはその無水物としては、フタ
ル酸、無水フタル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、コハク酸,無水コハク酸等が挙げられ、同様に、
その任意の1種を単独で、または2種以上を適宜組合せ
て使用することができる。
【0042】そして、これらの多価アルコールと多塩基
酸またはその無水物とは、一般に、水酸基を過剰にし
て、水酸基とカルボキシル基とがモル比で約1.2〜
1.8程度となるように反応させることができる。そし
て、これらの単量体成分を重縮合して得られたポリエス
テル樹脂は、その平均分子量(数平均分子量)において
1000〜10000程度が好ましく、また水酸基価は
50〜350(mgKOH/g)程度、酸価は5〜50(mgKOH/
g)程度であることが一般に好ましい。
【0043】また、メラミン樹脂(メラミンホルムアル
デヒド樹脂)としては、メラミンとホルムアルデヒドと
を付加縮合させ、更にこれを1価のアルコールでエーテ
ル化したものを使用することができる。ここで、その変
性に使用するアルコールとしては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノ
ール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノール
等を挙げることができ、その任意の1種を単独で、また
は2種以上を適宜組合せて使用することができる。
【0044】そして、このメラミン樹脂は、平均分子量
(数平均分子量)において400〜1200程度が好ま
しく、600〜1000程度がより好ましい。
【0045】ここで、このメラミン樹脂は、顔料分散性
も良いが、特にアクリル樹脂との相溶性が高く、それに
よって顔料の分散安定性を確保するために、顔料分散用
樹脂全体に対して、10重量%(固形分)以上の割合で
配合することが好ましく、20重量%(固形分)以上の
割合で配合することがより好ましい。この配合が10重
量%よりも少ないと、顔料の分散安定性の向上効果を実
用上十分に得ることが難しい。また、顔料の分散安定性
の確保の点からは、その配合は多いほど好ましいが、余
り多すぎると、主剤の樹脂成分の水酸基とイソシアネー
ト基の架橋を阻害する傾向があり、塗膜の耐酸性を低下
させる傾向があるため、顔料分散用樹脂全体に対して、
50重量%(固形分)を超える配合は好ましくない。し
たがって、実用上、40重量%(固形分)を限度とし、
それ以下の割合で用いることが好ましい。また、より好
ましいのは30重量%(固形分)以下の割合である。
【0046】即ち、ポリエステル樹脂とメラミン樹脂と
の併用割合(併用比)は、固形分重量比で90:10〜
60:40の範囲が好ましく、80:20〜70:30
がより好ましい。そして、このようにポリエステル樹脂
とメラミン樹脂とを併用することにより、アクリル樹脂
との相溶性に劣る傾向のあるポリエステル樹脂のその相
溶性を補い、良好な顔料の分散安定性を確保することが
できる。
【0047】更に、この顔料分散用樹脂の主剤樹脂に対
する割合は、耐酸性等の塗膜性能への影響の点からは比
較的少ないことが好ましく、一般に5〜20重量%(固
形分)程度が好ましく、より好ましくは10〜15重量
%(固形分)程度である。
【0048】〔その他〕その他、本ソリッドカラー塗料
組成物には、顔料分散剤や表面調整剤(レベリング
剤)、更に必要に応じて、粘度調整剤、安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、或いはその他の添加剤等を適宜配
合することができる。
【0049】また、組成物を適度な粘度に調整或いは希
釈する溶剤(有機溶剤)としては、この種のアクリル樹
脂系の塗料組成物に一般に使用されている任意のもの、
例えば、ブタノール、プロパノール等のアルコール系溶
剤、エチレングリコールモノブチルエーテル等のエーテ
ル系溶剤、ソルベット100等の炭化水素系溶剤、酢酸
エチル等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン等のケ
トン系溶剤、キシレン、トルエン等の芳香族系溶剤、等
を用いることができる。そして、これらの溶剤は、それ
ぞれ単独で、または2種以上を混合して使用することが
できる。
【0050】そして、このような組成からなる本ソリッ
ドカラー塗料組成物は、予め、着色顔料を、ポリエステ
ル樹脂とメラミン樹脂との併用系からなる顔料分散用樹
脂の有機溶剤液に均一に分散させて顔料分散ペーストと
し、これに主剤の樹脂成分を混合することによって調製
される。そして、従来と同様に、適度な粘度に調整した
後、エアスプレー塗装等の適宜の塗装手段により塗布
し、次いで、ブロックイソシアネートのブロック剤の解
離温度以上の温度で加熱硬化することによって、酸/エ
ポキシ/ブロックイソシアネート硬化型樹脂を主剤とす
る塗料組成物による耐酸性雨性に優れたソリッドカラー
塗装塗膜を形成することができる。
【0051】
【実施例】以下、本発明を、実施例及び比較例により更
に具体的に説明する。
【0052】図1は本発明の実施例及び比較例のソリッ
ドカラー塗料組成物の配合組成と、評価試験の結果とを
示す表図である。
【0053】即ち、図1に示す配合組成(固形分重量
部)で、実施例1乃至実施例3のソリッドカラー塗料組
成物を調製した。また、これらの実施例との対比のため
に、比較例1乃至比較例4のソリッドカラー塗料組成物
も合わせて調製した。そして、これらの実施例及び比較
例の塗料組成物について、顔料の分散安定性(粘度、貯
蔵安定性)及び塗膜性能に関する評価試験を行った。
【0054】詳細には、実施例及び比較例の塗料組成物
の調製は、予め、着色顔料を顔料分散用樹脂の有機溶剤
液に分散させて顔料分散ペーストを調製し、これにアク
リル樹脂A,B、及び、ブロックイソシアネートを所定
割合で混合することによって行った。なお、ここで、主
剤としての樹脂成分であるアクリル樹脂A,B、及び、
ブロックイソシアネートは、それぞれ以下の組成または
成分からなる。
【0055】〈アクリル樹脂A〉アクリル樹脂Aは、カ
ルボキシル基と水酸基とを分子中に含有する酸・水酸基
含有アクリル樹脂である。
【0056】具体的には、このアクリル樹脂Aは、スチ
レン20重量部/n−ブチルメタクリレート38重量部
/n−ブチルアクリレート23重量部/2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート7重量部/アクリル酸12重量部
からなる単量体混合物(全100重量部)から得たもの
であり、より具体的には、この混合物にアゾイソブチル
ニトリル(AIBN)2重量部を添加し、これを120
℃に保持した混合溶剤n−ブタノール/キシレン(3/
7)中に4時間かけて滴下し反応させた後、1重量部の
AIBNを5分毎に均等に加えながら2時間保持し、更
に1時間保持することによって製造した。
【0057】なお、このアクリル樹脂Aの重量平均分子
量は12000であり、また、その酸価は94、水酸基
価は30である。
【0058】〈アクリル樹脂B〉アクリル樹脂Bは、エ
ポキシ基と水酸基とを分子中に含有するエポキシ基・水
酸基含有アクリル樹脂である。
【0059】このアクリル樹脂Bは、スチレン10重量
部/n−ブチルメタクリレート18重量部/n−ブチル
アクリレート18重量部/2−ヒドロキシエチルメタク
リレート7重量部/グリシジルメタクリレート47重量
部からなる単量体混合物(全100重量部)から得たも
のであり、上記のアクリル樹脂Aと同様にして製造し
た。
【0060】なお、このアクリル樹脂Bの重量平均分子
量は3000であり、また、そのエポキシ当量は30
0、水酸基価は30である。
【0061】〈ブロックイソシアネート〉ブロックイソ
シアネートは、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)をイソシアネート成分とするブロックイソシアネー
ト(X)と、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)をイソシアネート成分とするブロックイソシアネー
ト(Y)とを有効イソシアネート基の含有量(有効NC
O含有量)比において3:1の割合で併用した。
【0062】具体的には、ブロックイソシアネート
(X)としては、IPDIのイソシアヌレート体を、ブ
ロック剤としてアセト酢酸エチル(EAA)を用いてブ
ロックしたブロックイソシアネート(『VESTANT
B−1192』ヒュルス社製)を使用した。なお、こ
の有効NCO含有量は11.794重量%(固形分)で
ある。
【0063】また、ブロックイソシアネート(Y)とし
ては、HDIのイソシアヌレート体を、メチルエチルケ
トンオキシム(MEKO)を用いてブロックしたブロッ
クイソシアネート(『タケネートXB−72−M6』武
田薬品工業(株)製)を使用した。なお、この有効NC
O含有量は15.286重量%(固形分)である。
【0064】〔ソリッドカラー塗料組成物の調製〕顔料
分散ペーストを、各実施例及び比較例において顔料分散
用樹脂の種類及び併用比を変えて次のように調製し、こ
れに上記の主剤としての樹脂成分、即ち、酸・水酸基含
有アクリル樹脂A、エポキシ基・水酸基含有アクリル樹
脂B、及び、ブロックイソシアネート、等を加えて、実
施例及び比較例の各ソリッドカラー塗料組成物を次のよ
うに調製した。なお、主剤の樹脂成分の配合割合につい
ては、アクリル樹脂Aとアクリル樹脂Bとの割合は、酸
(カルボキシル基)とエポキシ基とがほぼ等モル比とな
るように調整し、また、ブロックイソシアネートの割合
は、それによるアクリル樹脂の架橋硬化が過大とならな
いように、水酸基に対して少ない割合に調整した。
【0065】〈実施例1〉まず、顔料分散ペーストを次
のように調製した。
【0066】着色顔料としては、二酸化チタン(『CR
−95』石原産業(株)製)を使用した。また、その分
散用樹脂としては、ポリエステル樹脂(『X−450』
日立化成(株)製/酸価5,水酸基価110)とメラミ
ン樹脂(『ユーバン20SE−60』三井東圧化学
(株)製)とを、固形分重量比で90:10の割合で併
用した。
【0067】即ち、上記の着色顔料96重量部と、ポリ
エステル樹脂12.6重量部(固形分)と、メラミン樹
脂1.4重量部(固形分)と、分散剤(『BYK−11
0』BYK社製)3重量部(固形分)とからなる混合物
に、更にキシレンを加え、サンドミルで30分間攪拌
し、顔料分散ペーストを調製した。
【0068】なお、この顔料分散ペーストは、顔料濃度
(PWC)85%、固形分濃度(NV)85%である。
【0069】このようにして得た顔料分散ペーストに、
上記のアクリル樹脂A55重量部(固形分)、アクリル
樹脂B27重量部(固形分)、ブロックイソシネート1
8重量部(固形分)、混合溶剤{S−1000/R−1
50(1/1)}35重量部を加え、更にレベリング剤
(『LC−951』楠本化成(株)製)を0.13PH
Rの割合で添加し、均一に混合して実施例1の塗料組成
物を調製した。
【0070】〈実施例2〉実施例2は、実施例1の顔料
分散用樹脂におけるメラミン樹脂の割合を多くし、ポリ
エステル樹脂の割合を少なくしたものである。
【0071】即ち、メラミン樹脂の配合を多くして4.
0重量部(固形分)とし、ポリエステル樹脂の配合を少
なくして10.0重量部(固形分)とし、後は実施例1
と同様にして顔料分散ペーストを調製した。
【0072】そして、この顔料分散ペーストに、実施例
1と同様に、上記のアクリル樹脂A、アクリル樹脂B、
及び、ブロックイソシネートの主剤樹脂等を加え、均一
に混合して実施例2の塗料組成物を調製した。
【0073】〈実施例3〉実施例3は、実施例1及び実
施例2の顔料分散用樹脂におけるメラミン樹脂の割合を
更に多くし、ポリエステル樹脂の割合を更に少なくし
て、ポリエステル樹脂とメラミン樹脂との併用比を固形
分重量比で60:40としたものである。
【0074】即ち、ポリエステル樹脂を8.4重量部
(固形分)とし、メラミン樹脂を5.6重量部(固形
分)とし、後は実施例1及び実施例2と同様にして顔料
分散ペーストを調製した。
【0075】そして、この顔料分散ペーストに、実施例
1及び実施例2と同様に、上記のアクリル樹脂A、アク
リル樹脂B、及び、ブロックイソシネートの主剤樹脂等
を加え、均一に混合して実施例3の塗料組成物を調製し
た。
【0076】〈比較例1〉上記実施例に対し、比較例1
は、顔料分散用樹脂としてポリエステル樹脂を単独で用
いて顔料分散ペーストを調製したものである。
【0077】即ち、上記実施例において、ポリエステル
樹脂の配合を14.0重量部(固形分)とし、メラミン
樹脂を無配合とし、後は同様にして顔料分散ペーストを
調製し、その顔料分散ペーストに、各実施例と同様に、
上記のアクリル樹脂A、アクリル樹脂B、及び、ブロッ
クイソシネートの主剤樹脂等を加え、均一に混合して比
較例1の塗料組成物を調製した。
【0078】〈比較例2〉比較例2は、顔料分散用樹脂
としてメラミン樹脂を単独で用いて顔料分散ペーストを
調製したものである。
【0079】即ち、上記実施例において、メラミン樹脂
の配合を14.0重量部(固形分)とし、ポリエステル
樹脂を無配合として、後は同様にして顔料分散ペースト
を調製し、それに主剤樹脂等を混合して比較例2の塗料
組成物を調製した。
【0080】〈比較例3〉比較例3は、顔料分散用樹脂
としてアクリル樹脂(上記アクリル樹脂A)を単独で用
いたものである。
【0081】即ち、上記実施例において、ポリエステル
樹脂及びメラミン樹脂の配合を無配合とし、これに代え
てアクリル樹脂を14.0重量部(固形分)配合した。
そして、後は同様にして顔料分散ペーストを調製し、更
に、主剤樹脂等を混合して比較例3の塗料組成物を調製
した。
【0082】〈比較例4〉上記の各実施例及び比較例
が、いずれも、酸/エポキシ/ブロックイソシアネート
硬化型樹脂を主剤とするものであるのに対し、比較例4
は、酸/エポキシ硬化を含まないブロックイソシアネー
ト硬化型樹脂を主剤として調製したものである。
【0083】具体的には、顔料分散ペーストについて
は、実施例3と同一の配合割合で、即ち、顔料分散用樹
脂としてポリエステル樹脂とメラミン樹脂とを固形分重
量比で60:40で併用して調製し、それに、アクリル
樹脂A82重量部(固形分)、ブロックイソシアネート
18重量部(固形分)、及び、混合溶剤{S−1000
/R−150(1/1)}35重量部を加え、更にレベ
リング剤を0.13PHR添加し、均一に混合して比較
例4の塗料組成物を調製した。
【0084】〔評価試験〕上記のように調製した実施例
1乃至実施例3、及び、比較例1乃至比較例4の各ソリ
ッドカラー塗料組成物について、その粘度及び貯蔵安定
性を試験し、それによって顔料の分散性及び分散安定性
を評価した。また、各ソリッドカラー塗料組成物による
塗膜について、光沢、平滑性、及び、耐酸性(耐酸性雨
性)に関する評価試験を行った。なお、その試験方法は
以下の通りである。
【0085】〈粘度〉実施例及び比較例の各ソリッドカ
ラー塗料組成物について、BH型回転粘度計を用い、ロ
ータを回転数2rpmで回転させて、粘度(温度20
℃)を測定した。なお、ロータは各組成物のおおよその
粘度に応じて選択し、ここでは、実施例1乃至実施例3
と比較例2及び比較例4ではNo.1のロータを用い、
比較例1及び比較例3ではNo.2のロータを用いた。
なお、このBH型回転粘度計は、試料中に漬けたロータ
を低速回転させ、その試料から受けるトルクを粘度に換
算するものである。
【0086】〈貯蔵安定性〉実施例及び比較例の各ソリ
ッドカラー塗料組成物について、混合溶剤{S−100
0/R−150(1/1)}で希釈して初期の粘度をフ
ォードカップ(FC#4)で30秒(室温20℃)に調
整した後、60℃で16時間放置した場合、40℃で2
40時間放置した場合、及び、20℃で720時間放置
した場合の粘度変化(粘度の増加)をそれぞれ測定し、
貯蔵安定性の評価を行った。なお、粘度の測定は全てフ
ォードカップ(FC#4)による。
【0087】〈光沢〉試験に際して、まず、実際の自動
車車体の塗装仕上げに即して、リン酸亜鉛化成処理を施
した適当な大きさのダル鋼板にエポキシ系カチオン電着
塗装を施し、これにポリエステル系中塗り塗料を塗装
し、次いで焼付硬化した後、水研、脱脂したものを試験
板として準備した。
【0088】この試験板に、実施例及び比較例の各ソリ
ッドカラー塗料組成物を、フォードカップ(FC#4)
で30秒(室温20℃)の粘度に調整した後、乾燥膜厚
で約55μmになるように塗装した。次いで、セッティ
ング後、温度140℃で18分間キープし焼付けて、塗
装塗膜を形成した。
【0089】そして、このように形成した実施例及び比
較例の各ソリッドカラー塗料組成物の塗装塗膜につい
て、60°グロスで光沢率を測定した。
【0090】〈平滑性〉上記の塗装塗膜の平滑性につい
て、GT値を測定することによって評価した。なお、こ
のGT値は、塗膜の表面の凸凹を波長で測定して算出さ
れる値であり、GT値が高いほど塗膜の平滑性が優れて
いることを示す。
【0091】〈耐酸性(耐酸性雨性)〉上記と同様に、
実施例及び比較例の各ソリッドカラー塗料組成物を試験
板に塗装し、焼付硬化してソリッドカラー塗装塗膜を形
成し、その塗膜表面に、10%硫酸水溶液0.5mlをス
ポット状に滴下し、50℃で30分間放置した後、水洗
し、その塗膜表面を観察した。そして、異常が見られな
いときを優(○)、変色等が生じたときを劣(×)とし
た。
【0092】〔試験結果〕図1のように、主剤としての
樹脂成分を、酸・水酸基含有アクリル樹脂Aと、エポキ
シ基・水酸基含有アクリル樹脂Bと、ブロックイソシア
ネートとの組合せからなる酸/エポキシ/ブロックイソ
シアネート硬化型樹脂とし、顔料分散用樹脂を、固形分
重量比で90:10〜60:40のポリエステル樹脂と
メラミン樹脂との併用系とした実施例1乃至実施例3の
各ソリッドカラー塗料組成物は、いずれも粘度が低く、
顔料が良好に分散されていることが示されている。ま
た、貯蔵安定性も高く、各温度条件で長時間放置された
場合にも粘度の増加は少なく、顔料の分散安定性も高
い。更に、その塗膜は、光沢及び平滑性に優れ、また、
耐酸性試験の結果も異常は見られず、優れた耐酸性を有
している。
【0093】これに対し、顔料分散用樹脂をポリエステ
ル樹脂のみとした比較例1の塗料組成物は、粘度が高
く、また、貯蔵安定性が低く、放置後の粘度はかなり増
加しており、顔料の分散安定性が低い。一方、顔料分散
用樹脂をメラミン樹脂のみとした比較例2の塗料組成物
は、粘度は低く、また、放置後の粘度の増加も比較例1
に比べて少なく、顔料の分散安定性は幾分高いが、その
塗膜は耐酸性に劣っている。更に、顔料分散用樹脂をア
クリル樹脂とした比較例3の塗料組成物は、粘度が極め
て高く、顔料の分散性が低いと共に、貯蔵安定性が低
く、顔料分散安定性も低い。また、顔料分散用樹脂とし
てはポリエステル樹脂とメラミン樹脂との併用系を用い
たが、主剤の樹脂成分として、アクリル樹脂Aとブロッ
クイソシアネートのみを使用し、酸/エポキシ硬化を含
まない比較例4では、顔料の分散性及び分散安定性は高
いが、その塗膜は耐酸性に劣っている。
【0094】そこで、この試験結果からも、主剤(塗膜
形成剤)の樹脂成分として、酸・水酸基含有アクリル樹
脂と、エポキシ基・水酸基含有アクリル樹脂と、ブロッ
クイソシアネートとを使用し、また、顔料分散用樹脂と
して、ポリエステル樹脂とメラミン樹脂とを固形分重量
比で90:10〜60:40の割合で併用することによ
って、耐酸性雨性に優れたソリッドカラー塗膜を、顔料
の分散安定性を確保することにより光沢及び平滑性を低
下させることなく形成できることが分かる。
【0095】ところで、本発明のソリッドカラー塗料組
成物については、自動車の上塗り塗装に適用した場合に
ついて説明したが、本発明を実施する場合には、そのソ
リッドカラー塗料組成物はこのような使用・用途に限定
されるものではなく、家電製品、更には建造物等の塗装
にも同様に適用することができる。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかるソリッド
カラー塗料組成物は、カルボキシル基と水酸基とを分子
中に含有する酸・水酸基含有アクリル樹脂と、エポキシ
基と水酸基とを分子中に含有するエポキシ基・水酸基含
有アクリル樹脂と、架橋樹脂としてのブロックイソシア
ネートと、着色顔料と、固形分重量比で90:10〜6
0:40のポリエステル樹脂とメラミン樹脂との併用系
からなる前記着色顔料を分散するための顔料分散用樹脂
とを含むものである。
【0097】したがって、このソリッドカラー塗料組成
物によれば、主剤である樹脂成分が酸に比較的強い架橋
結合を形成する酸/エポキシ/ブロックイソシアネート
硬化型樹脂からなるので、耐酸性雨性に優れたソリッド
カラー塗装塗膜を形成することができる。また、着色顔
料を分散させて顔料分散ペーストとするための樹脂成分
である顔料分散用樹脂として、ポリエステル樹脂とメラ
ミン樹脂とを所定の割合で併用しているので、高い顔料
の分散安定性を得ることができる。即ち、本発明のソリ
ッドカラー塗料組成物によれば、耐酸性雨性に優れたソ
リッドカラー塗膜を、顔料の分散安定性を確保すること
によって光沢及び平滑性を低下させることなく形成する
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例及び比較例のソリッド
カラー塗料組成物の配合組成(固形分重量部)と、評価
試験の結果とを示す表図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08G 18/58 C08G 18/58 18/62 18/62 18/80 18/80 C08L 75/04 C08L 75/04 (C08L 75/04 67:00 61:28) (72)発明者 木村 嘉宏 愛知県西加茂郡藤岡町大字飯野字大川ケ原 1141番地1 アイシン化工株式会社内 (72)発明者 村中 拓也 愛知県西加茂郡藤岡町大字飯野字大川ケ原 1141番地1 アイシン化工株式会社内 (72)発明者 坪内 隆浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 梅村 晋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 村松 正隆 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基と水酸基とを分子中に含
    有する酸・水酸基含有アクリル樹脂と、 エポキシ基と水酸基とを分子中に含有するエポキシ基・
    水酸基含有アクリル樹脂と、 架橋樹脂としてのブロックイソシアネートと、 着色顔料と、 固形分重量比で90:10〜60:40のポリエステル
    樹脂とメラミン樹脂との併用系からなる前記着色顔料を
    分散するための顔料分散用樹脂とを含むことを特徴とす
    るソリッドカラー塗料組成物。
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