JPH11355688A - 多画面表示装置 - Google Patents

多画面表示装置

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Publication number
JPH11355688A
JPH11355688A JP16374098A JP16374098A JPH11355688A JP H11355688 A JPH11355688 A JP H11355688A JP 16374098 A JP16374098 A JP 16374098A JP 16374098 A JP16374098 A JP 16374098A JP H11355688 A JPH11355688 A JP H11355688A
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JP
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screen
display
channel
screen display
small
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Application number
JP16374098A
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English (en)
Inventor
Yasuo Takahashi
康夫 高橋
Kazumasa Ikeda
一雅 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】視認性を維持しながら十分な数の子画面を表示
する。 【解決手段】マイクロプロセッサ21は、画面に表示する
子画面数が所定数を越えると、メモリ16からの読出しを
制御して通常の子画面表示と共に、特殊表示を表示させ
る。特殊表示は、メモリ16に格納されている圧縮静止画
像の一部の画像を用いるか又は全ての画像を圧縮して用
いるようになっている。これにより、特殊表示は、十分
な視認性を維持しつつ、例えば、子画面表示の半分の領
域に表示することができる。こうして、多くの子画面表
示を同時に表示することができ、チャンネル選局に極め
て有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面の一部又
は全部に複数の子画面を表示する多画面表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、臨場感あふれる番組の視聴を可能
にするために、画面の横縦比を16:9の横長にしたワ
イドアスペクトテレビジョン受信機が普及してきてい
る。また、近年、テレビジョン受信機等においては、受
信したテレビジョン信号又は外部ビデオ信号に基づく2
つ以上の画像を同時に表示する多画面表示機能を有した
ものが実用化されている。
【0003】図17乃至図19はこのような従来の多画
面表示装置を用いて、複数の画像を多画面表示した表示
例を示す説明図である。図17及び図19は縦横比が
3:4の表示画面における多画面表示を示し、図18は
縦横比が9:16の表示画面における多画面表示を示し
ている。
【0004】図17においては、画面の上側に縦横比が
9:16の主画面の映像を表示し、画面の下側に縦横比
が3:4の4つの子画面の映像を表示した例を示してい
る。また、図18は縦横比が9:16の表示画面の左側
に縦横比が3:4の主画面の映像を表示し、右側に縦横
比が3:4の3つの子画面の映像を表示した例である。
【0005】このように、図17においては主画面の他
に4つの小画面を表示することができ、図18では主画
面の他に3つの子画面を表示することができる。これら
の複数の子画面表示を選局に利用すると便利である。即
ち、現在視聴しているチャンネルの映像を主画面に表示
した状態で、選局のために複数のチャンネルの映像を子
画面表示する。ユーザーは、この子画面表示を参照する
ことによって、好みのチャンネルを調べることができ
る。
【0006】また、画面全体に子画面を表示する機能を
有したものもある。図19はこの場合の表示を示してお
り、縦横比が3:4の画面上には縦横比が3:4の16
個の子画面を表示している。これにより、例えば、16
チャンネルの映像を画面上に同時に表示させることが可
能である。
【0007】ところで、近年、BS(衛星)放送等のデ
ィジタル放送の研究が行われている。このBS放送にお
いては、MPEG(Moving Picture Experts Group)2
による圧縮技術を採用することによって多チャンネル化
を可能にしている。多チャンネル化によって、1度に放
送される番組数が極めて多くなるので、視聴する番組の
選択が困難になる。そこで、上述した多画面表示機能を
利用することによって、選局を容易にするようにしてい
る。
【0008】しかしながら、従来の多画面表示装置にお
いては、例えば、図17及び図18の例では夫々4つ又
は3つの子画面しか表示することはできない。また、図
19の表示を行う場合でも、16番組しか同時に表示す
ることはできない。画像の見やすさを考慮すると、同時
に表示可能な子画面数には制限があり、チャンネル選択
には十分ではない。
【0009】また、従来の多画面表示装置をチャンネル
サーチに応用することによって、チャンネル選局を一層
容易にする方法も考えられる。チャンネルサーチにおい
ては、所定の時間間隔で順次受信チャンネルを変化させ
て、チャンネルを切換えながら表示するようになってい
る。
【0010】しかしながら、この場合でも、画面上に同
時に表示可能な子画面数が増加するわけではないので、
チャンネルサーチによって画面上の子画面数以上の番組
が切換えられて表示された場合には、ユーザーは既に表
示が消えた番組については思い出しながら選局を行う必
要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の多画面表示装置においては、画像の見やすさを考
慮すると、画面上に表示可能な子画面数が比較的少なく
なってしまうことから、チャンネル数が多い場合には、
ユーザーは画面に表示された子画面の画像を見ながらチ
ャンネル選局を行うことができるとは限らず、選局操作
が比較的困難になってしまうという問題点があった。
【0012】本発明は、子画面の十分な視認性を維持し
ながら子画面数を増やすことができる多画面表示装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多画面表示
装置は、表示画面上の主画面領域に、所定の映像信号に
基づく主画面表示を表示する主画面表示手段と、前記表
示画面上の子画面領域に、所定の映像信号から得た静止
画像に基づく第1の子画面表示と、所定の映像信号から
得た静止画像に基づく表示であって水平及び垂直方向の
うちの一方向には前記第1の子画面表示の画像の大きさ
と同一で他方向には前記第1の子画面表示の画像の大き
さよりも小さいか又は一部のみによる第2の子画面表示
とを表示する子画面表示手段とを具備したものである。
【0014】本発明において、主画面領域には主画面表
示を表示する。子画面領域には、第1の子画面表示と第
2の子画面表示とを表示する。第2の子画面表示は、水
平又は垂直方向には第1の子画面表示の画像の大きさと
同一の大きさの画像を有しており、十分な視認性を有す
る。また、第2の子画面表示は、垂直又は水平方向に
は、第1の子画面表示の画像の大きさよりも小さいか又
は一部のみの画像を有しており、占有する長さが短い。
このように、子画面領域には、第1の子画面表示のみを
表示する場合よりも多くの子画面表示を十分な視認性を
有して配置する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
多画面表示装置の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0016】本実施の形態は、例えば、2つのチューナ
を用い、一方のチューナによって検波された映像信号に
基づいて表示画面上の主画面領域に主画面表示を表示、
他方のチューナによって検波された映像信号に基づいて
子画面領域に複数個の子画面表示を表示するものに適用
した例である。なお、本実施の形態においては、マイク
ロプロセッサの制御によって多画面表示を実現してい
る。
【0017】入力端子7には、放送局から送信される高
周波(RF)信号を入力する。このRF信号はチューナ
1,11に供給する。チューナ1はRF信号を検波して所
定のチャンネルの映像信号を主画面信号処理回路2に供
給するようになっている。なお、チューナ1は、後述す
るマイクロプロセッサ21から出力されるチャンネルセレ
クト信号(以下、CS1 信号という)に基づいて、受信
チャンネルを切り換えるようになっている。
【0018】主画面信号処理回路2は、映像処理回路
3、同期処理回路4及び水平・垂直圧縮回路5によって
構成している。チューナ1の出力は映像処理回路3及び
同期処理回路4に供給する。映像処理回路3は、入力さ
れた映像信号に対してY/C分離処理及び色信号処理等
の映像信号処理を施して水平・垂直圧縮処理回路5に出
力する。
【0019】同期処理回路4は、入力された映像信号か
ら水平及び垂直同期信号を分離し、分離した同期信号を
メモリコントローラ18及び合成処理回路22に出力すると
共に、同期信号に位相同期したクロックを発生して、メ
モリ16、メモリコントローラ18及びD/A変換器17に出
力するようになっている。
【0020】水平・垂直圧縮処理回路5は、マイクロプ
ロセッサ21から出力される圧縮率制御信号(以下、AA
信号という)に基づく水平及び垂直の圧縮率で、映像処
理回路3からの映像信号を水平及び垂直方向に圧縮処理
して合成処理回路22に出力するようになっている。な
お、水平・垂直圧縮処理回路5は、水平又は垂直方向の
一方向のみの圧縮処理を行うことも可能である。
【0021】このように、主画面信号処理回路2は、チ
ューナ1からの映像信号を信号処理し、表示モードに合
わせて画像サイズを変更して、主画面領域に表示するた
めの処理を行う。
【0022】一方、チューナ11は子画面表示を表示する
ための映像信号を選局する。チューナ11は、マイクロプ
ロセッサ21から出力されるチャンネルセレクト信号(以
下、CS2 信号という)に基づいて受信チャンネルを切
り換え、入力されたRF信号を検波するようになってい
る。チューナ11の出力は、子画面信号処理回路12を構成
する映像処理回路13及び同期処理回路14に供給する。
【0023】子画面信号処理回路12は、映像処理回路1
3、同期処理回路14、A/D変換回路15、メモリ16、メ
モリコントローラ18により構成している。子画面信号処
理回路12は、チューナ11の出力を信号処理し、表示モー
ドに合わせて画像サイズの変更等を行い、子画面領域に
子画面表示を表示するための処理を行う。
【0024】即ち、映像処理回路13は、映像処理回路3
と同様に、チューナ11から出力される映像信号に対し
て、Y/C分離処理及び色信号処理等の映像信号処理を
施してA/D変換回路15に出力するようになっている。
同期処理回路14は、同期処理回路4と同様に、チューナ
11の出力から水平及び垂直同期信号を分離してメモリコ
ントローラ18に出力すると共に、分離した同期信号に位
相同期したクロックを発生して、A/D変換回路15、メ
モリ16及びメモリコントローラ18に出力するようになっ
ている。A/D変換回路15は、同期処理回路14から出力
されるクロックを用いて、映像処理回路13の出力をアナ
ログ−ディジタル変換してメモリ16に出力する。
【0025】メモリ16は、メモリコントローラ18に制御
されて、同期処理回路14からのクロックに基づいて、A
/D変換回路15の出力を記憶すると共に、同期処理回路
4からのクロックに基づいて、記憶した映像信号を読出
してD/A変換回路17に出力するようになっている。メ
モリコントローラ18は、マイクロプロセッサ21に制御さ
れて、メモリ16の書込みを制御することにより、映像信
号を圧縮処理する共に、メモリ16からの映像信号の読出
しを制御することにより、子画面表示の表示位置及び大
きさ等を制御するようになっている。
【0026】D/A変換回路17は、入力された映像信号
を同期処理回路4からのクロックを用いて、ディジタル
−アナログ変換して合成処理回路22に出力するようにな
っている。
【0027】合成処理回路22は、マイクロプロセッサ21
からの切り換えタイミング制御信号(以下、AB信号と
いう)に基づいて、水平・垂直圧縮処理回路5の出力と
D/A変換回路17の出力とを1画面に合成する。即ち、
合成処理回路22は、主画面の表示期間には水平・垂直圧
縮処理回路5の出力を選択し、子画面の表示期間にはD
/A変換回路17の出力を選択してOSD付加処理回路23
に出力するようになっている。なお、合成処理回路22
は、同期処理回路4から出力される同期信号を基準にし
て、水平・垂直圧縮処理回路5の出力とD/A変換回路
17の出力を切り換えるタイミングを決定する。
【0028】OSD付加処理回路23は、表示画面上にマ
イクロプロセッサ21の命令(以下、OSDON信号とい
う)に従って、合成処理回路22の出力に所定のキャラク
タ表示のための映像信号を付加して映像出力回路24に出
力する。映像出力回路24は、入力された映像信号に対し
て反転増幅処理を行ってCRT25に供給するようになっ
ている。
【0029】リモコン装置20は図示しない操作キーを有
しており、ユーザーのキー操作に基づく信号をマイクロ
プロセッサ21に出力するようになっている。マイクロプ
ロセッサ21は、リモコン装置20からの信号に基づいて、
チューナ1,11、メモリコントローラ18、水平・垂直圧
縮処理回路5、合成処理回路22及びOSD付加処理回路
23を制御するようになっている。
【0030】マイクロプロセッサ21は、多画面表示にお
ける表示制御のための各種信号を出力する。例えば、マ
イクロプロセッサ21は、子画面の表示位置を制御するた
めの信号(以下、RC信号という)及び子画面表示の圧
縮率を制御するための信号(以下、WC信号という)を
発生してメモリコントローラ18に出力するようになって
いる。
【0031】そして、本実施の形態においては、マイク
ロプロセッサ21は、子画面表示時において、通常の子画
面表示を表示するだけでなく、子画面の一部のみを表示
させることができ、また、子画面表示を圧縮表示するこ
ともできるようになっている。また、マイクロプロセッ
サ21は、画面全域に通常の子画面表示を表示させること
ができ、この場合においても、子画面の一部の表示又は
子画面表示の圧縮表示を表示させることができるように
なっている。即ち、マイクロプロセッサ21は、1つの通
常の子画面表示に必要な領域よりも小さい領域に子画面
の一部又は圧縮処理による特殊表示を表示することがで
きるようになっている。そして、この特殊表示は、水平
又は垂直方向の一方には、通常の子画面表示と同一サイ
ズの画像を表示することができるようになっている。
【0032】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図2乃至図6を参照しながら説明する。図
2及び図3は本実施の形態における多画面表示の表示例
を示す説明図であり、図4は図1中のリモコン装置20の
具体的なキー配置を示す正面図である。図5は本実施の
形態の動作を説明するための説明図であり、図5(a)
乃至(m)は夫々チャンネルサーチ時における一連の画
面表示を示している。また、図6は本実施の形態の動作
を説明するためのフローチャートである。
【0033】本実施の形態をチャンネルサーチ機能に応
用した動作について説明する。入力端子7を介して入力
されたRF信号はチューナ1,11に供給する。チューナ
1,11はマイクロプロセッサ21に制御されて所定のチャ
ンネルを選局し、夫々選局した映像信号を主画面信号処
理回路2及び子画面信号処理回路12に出力する。
【0034】主画面信号処理回路2及び子画面信号処理
回路12の映像処理回路3,13は、入力された映像信号に
対して、Y/C分離処理及び色信号処理等の映像信号処
理を施す。また、同期処理回路4,14は、入力された映
像信号から水平及び垂直同期信号を分離すると共に、分
離した同期信号に位相同期したクロックを発生する。
【0035】同期処理回路4からの同期信号は合成処理
回路22及びメモリコントローラ18に供給し、クロックは
メモリコントローラ18、メモリ16及びD/A変換回路17
に供給する。水平・垂直圧縮処理回路5は、マクロプロ
セッサ21からのAA信号によって制御されて、入力され
た映像信号を水平及び垂直方向に圧縮して合成処理回路
22に出力する。
【0036】CRT25の表示画面上に主画面のみを表示
させる場合には、水平・垂直圧縮処理回路5は、入力さ
れた映像信号をそのまま合成処理回路22に出力し、合成
処理回路22は、入力された映像信号をそのままOSD付
加処理回路23に出力する。OSD付加処理回路23によっ
て、所定のキャラクタを表示させるための映像信号を付
加して映像出力回路24に供給する。映像出力回路24は、
入力された映像信号に対して反転増幅処理を行ってCR
T25に供給する。こうして、CRT25の表示画面上にお
いて、チューナ1が選局したチャンネルの番組を全画面
に映出することができる。
【0037】いま、ここで、表示画面上に図2に示す表
示を行うものとする。図2は表示画面25上の上側に主画
面表示26を表示し、下側に複数の子画面表示27,28を表
示した例を示している。図2の表示を行う場合には、水
平・垂直圧縮処理回路5は、主画面用の映像信号を主画
面領域に応じた大きさに圧縮して合成処理回路22に出力
する。合成処理回路22は、マイクロプロセッサ21からの
AB信号によって制御されて、画面上側に対応するタイ
ミングで水平・垂直圧縮処理回路5の出力を選択してO
SD付加処理回路23に出力する。
【0038】一方、画面25の下側に子画面表示27,28を
表示させるために、メモリ16を用いて子画面用の映像信
号を水平及び垂直方向に圧縮する必要がある。垂直方向
の有効走査線数が480本であるものとすると、例え
ば、メモリコントローラ18は、マイクロプロセッサ21に
制御されて、4本に1本の割合でA/D変換回路15から
の映像信号をメモリ16に書込む。また、メモリコントロ
ーラ18は、水平方向についても、4画素に1画素の割合
でメモリ16への書込みを行う。
【0039】こうして、メモリ16には、チューナ11によ
って選局された番組の所定タイミングにおける静止画像
を圧縮して格納する。チューナ11が所定のタイミングで
選局チャンネルを切換えることにより、メモリ16には複
数の番組の圧縮静止画像を記憶させることができる。
【0040】メモリ16からの読出し時には、主画面との
同期をとるために、同期処理回路4から出力される同期
信号及びクロックを用いる。マイクロプロセッサ21は子
画面の表示位置を制御するためのRC信号を出力し、メ
モリコントローラ18は、RC信号に基づいて、同期信号
及びクロックに同期した読み出し制御信号を出力する。
【0041】例えば、メモリコントローラ18は、マイク
ロプロセッサ21に制御されてメモリ16の読出しを制御し
て、メモリ16に格納されている各圧縮静止画像の左半分
の画像部分の画像データのみを読出すことができる。図
2はこの場合の表示を示しており、子画面表示27はメモ
リ16に格納されている圧縮静止画像に基づく通常の画像
表示であり、子画面表示28はメモリ16に格納されている
圧縮静止画像の左半分の画像に基づく画像表示(以下、
特殊表示という)である。
【0042】また、メモリコントローラ18は、メモリ16
に格納されている各圧縮静止画像を水平の1画素毎に読
出すことで、水平方向に1/2に圧縮した画像の画像デ
ータを出力することができる。図3はこの場合の表示を
示しており、子画面表示31はメモリ16に格納されている
圧縮静止画像に基づく通常の画像表示であり、子画面表
示32はメモリ16に格納されている圧縮静止画像を水平方
向に1/2に圧縮した画像に基づく画像表示(特殊表
示)である。
【0043】メモリ16から読出された画像データはD/
A変換回路17によってアナログ信号に戻した後、合成処
理回路22に供給する。上述したように、合成処理回路22
は、水平・垂直圧縮処理回路5の出力とD/A変換回路
17の出力とを1画面に合成する。この場合には、合成処
理回路22は、マイクロプロセッサ21からの切換えタイミ
ング制御信号(AB信号)によって、同期処理回路4か
ら出力される同期信号を基準にして切換えタイミングを
決定する。
【0044】例えば、図2の表示を行う場合には、画面
下側に対応するタイミングでは、D/A変換回路17の出
力を選択してOSD付加処理回路23に供給する。合成処
理回路22の出力はOSD付加処理回路23及び映像出力回
路24を介してCRT25に供給して、図2に示す多画面表
示を行う。
【0045】ここで、ユーザーがサーチモードを指定す
るものとする。図5はこの場合の画面表示の変化を示し
ている。先ず、この図5を参照してチャンネルサーチモ
ード時における画面表示について説明する。なお、受信
可能なチャンネルは第1乃至第8チャンネルの8個存在
するものとする。図5の表示内の数字はチャンネル番号
を示している。
【0046】リモコン装置20は例えば図4に示す操作キ
ーを有している。即ち、リモコン装置20は、数字キー4
0、チャンネルのサーチボタン41、左移動ボタン42、右
移動ボタン43等を有している。いま、図4(a)に示す
ように、第1チャンネルを画面全域に主画面表示してい
るものとする。
【0047】ここで、視聴者がリモコン装置20のチャン
ネルサーチボタン41を押すと、図5(b)に示すよう
に、主画面領域が垂直方向に圧縮されて画面上側に表示
され、画面下側には縦横比が3:4の4個の子画面が表
示される。図5(b)では、チャンネルサーチによって
第2チャンネルの子画面が表示されていることを示して
いる。更に、図5(b)乃至図5(e)に示すように、
子画面には順次選局された第2チャンネルから第5チャ
ンネルに基づく子画面表示が表示される。
【0048】図5中の塗りつぶした矢印は、選択可能な
チャンネルを示すポインタAである。ユーザーが再度チ
ャンネルサーチボタン41を押すと、ポインタAで指示し
ているチャンネルが選択されて、全画面に表示される。
図5(e)までの表示は、図16に示した従来例と同様
である。
【0049】本実施の形態においては、図5(e)の状
態までにチャンネルサーチボタン41が押されない場合に
は、図5(f)に示す表示を行うようになっている。即
ち、図5(f)においては、子画面領域の左端の2つの
領域は、他の領域に比べて水平方向に1/2倍され、こ
れらの2つの領域に第2及び第3チャンネルの圧縮静止
画像の左半分の画像に基づく表示(特殊表示)を行って
いる。
【0050】図5(g),(h)は、画面の左半分に対
応する特殊表示が表示されるチャンネルが徐々に増えて
いくことを示している。図5(h)の状態では最後の第
8チャンネルまでの全てのチャンネルが表示されたこと
を示している。
【0051】このように、本実施の形態の多画面表示に
おいては、図16と同様の多画面表示、即ち、画面上側
に主画面を表示し、画面下側に子画面を表示させる場合
でも、比較的多くのチャンネルをチャンネル選択には十
分な視認性で、同時に表示させることができる。
【0052】図5(h)の状態においてもチャンネルサ
ーチボタン41を押さない場合には、図5(i)に示すよ
うに、ポインタAは矢印の向きが左右方向を向いた形状
に変化する。このポインタAの形状はポインタAが左右
方向に移動可能であることを示している。この状態で
は、図4の左移動ボタン42、右移動ボタン43が有効とな
り、例えば左移動ボタン42を押すとポインタAが左に移
動し、右移動ボタン43を押すとポインタAが右に移動す
る。
【0053】ポインタAが移動すると、ポインタAの下
方の子画面表示は、特殊表示から元の通常の表示に移行
する。例えば、図5(j)に示すように、、左移動ボタ
ン42を1回押すと、ポインタAは1チャンネル分左に移
動し、縦横比が3:4の第7チャンネルの子画面表示の
全体が表示される。更に、左移動ボタン42を押すことに
よって、順次表示は図5(k),(l)に示すものに変
化する。
【0054】ユーザーは、ポインタAを移動させること
によって、即ち、通常の子画面表示に戻すことによっ
て、選局を希望するチャンネルを選択し、チャンネルサ
ーチボタン41を操作することによって、選択結果を確定
する。例えば、図5(l)の状態において、ユーザーが
チャンネルサーチボタン41を押すと、ポインタAによっ
て示される第5チャンネルが選局され、図5(m)に示
すように、第5チャンネルが画面全体に表示される。
【0055】なお、ポインタAが左右に移動可能な状態
になってから一定時間内にチャンネルサーチボタン41、
左移動ボタン42又は右移動ボタン43を操作しなかった場
合には、チャンネルサーチを中止して、図5(a)の状
態に戻る。
【0056】次に、図6に示すフローチャートを参照し
ながら実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0057】いま、図5(a)に示すように、第1チャ
ンネルの番組が表示されているものとする。マイクロプ
ロセッサ21は、図6のステップS1 においてサーチボタ
ンが押されたか否かを判断している。ここで、ユーザー
はチャンネルサーチ機能を実行するものとする。ユーザ
ーはリモコン装置20のチャンネルサーチボタン41を押
す。ユーザーのリモコン操作に基づく自動チャンネルサ
ーチ信号(以下、ACS信号という)はマイクロプロセ
ッサ21に供給する。マイクロプロセッサ21は、ステップ
S1 においてチャンネルサーチボタン41が押されたこと
を検出すると、次のステップS2 に移行して、選局チャ
ンネル番号の変化を示すnを1に初期化する。
【0058】マイクロプロセッサ21は、ステップS3 に
おいてチャンネルサーチモードを設定し、主画面のチャ
ンネル番号+nのチャンネルを選局させる。マイクロプ
ロセッサ21からのCS2信号はチューナ11に供給し、チ
ューナ11は、第2チャンネルを選局する。なお、マイク
ロプロセッサ21は、チューナ1には第1チャンネルを選
局させるためのCS1信号を供給している。
【0059】第2チャンネルの映像信号をチューナ11か
ら映像処理回路13及びA/D変換回路15を介してメモリ
16に供給する。マイクロプロセッサ21は、RC信号をメ
モリコントローラ18に供給しており、メモリ16は、メモ
リコントローラ18に制御されて、第2チャンネルの圧縮
静止画像を記憶する。
【0060】次に、マイクロプロセッサ21は、ステップ
S4 において子画面表示数が所定値以上に到達したか否
かを判断する。子画面表示は行われていないので、処理
はステップS5 に移行し、マイクロプロセッサ21はWC
信号をメモリコントローラ18に出力する。これにより、
メモリコントローラ18は、第2チャンネルの圧縮静止画
像の画像データをメモリ16から読出す。読出された画像
データは、D/A変換回路17によってアナログ信号に戻
した後、合成処理回路22に供給する。
【0061】こうして、第1チャンネルの主画面表示と
第2チャンネルの子画面表示とを画面上に表示すること
ができる(図5(b))。この場合には、マイクロプロ
セッサ21は、ステップS3 においてポインタAを表示さ
せるためのOSDON信号をOSD付加処理回路23に出
力する。OSD付加処理回路23は、図5(b)に示すポ
インタAを表示するためのキャラクタデータを合成処理
回路22の出力に付加して映像出力回路24に出力する。こ
うして、第2チャンネルの子画面表示上にポインタAが
表示される。
【0062】次のステップS6 では、マイクロプロセッ
サ21は、サーチボタンが押されたか否かを判断する。図
5(b)の状態でサーチボタンが押された場合には、処
理をステップS14に移行し、マイクロプロセッサ21はサ
ーチモードを停止させると共に、ポインタAによって示
される第2チャンネルを主画面に表示するための信号S
C1をチューナ1に供給する。この場合には、マイクロ
プロセッサ21からのAA信号によって、水平・垂直圧縮
処理回路5の動作が停止し、AB信号によって合成処理
回路22は水平・垂直圧縮処理回路5の出力のみを選択す
る。また、OSDON信号によってOSD付加処理回路
23はポインタAを消去する。こうして、チューナ1によ
って第2チャンネルを受信して、第2チャンネルの番組
のみを画面全体に表示する。
【0063】ステップS6 において、所定時間サーチボ
タン41が押されない場合には、処理がステップS7 に移
行して、nをインクリメントする。nが8よりも小さい
場合には、ステップS8 から処理をステップS3 に戻し
て、マイクロプロセッサ21は、次のチャンネルを選局さ
せる。これにより、次の第3チャンネルをチューナ11に
よって受信して、メモリ16には第2チャンネルの圧縮静
止画像の他に第3チャンネルの圧縮静止画像も格納す
る。
【0064】マイクロプロセッサ21は、メモリ16の読出
し及び合成処理回路22を制御して、図5(c)に示す表
示を表示させる。ステップS4 において所定時間サーチ
ボタン41が押されない場合には、ステップS3 乃至S8
の処理を繰返して、子画面表示によって表示するチャン
ネル数を順次増加させる。なお、ポインタAによって示
されているチャンネルが選局を確定して主画面に表示す
ることができるチャンネルを示している。例えば、図5
(c)では、サーチボタン41を押すことによって、第3
チャンネルを選択して全画面に表示させることができ
る。
【0065】本実施の形態においては、マイクロプロセ
ッサ21は、ステップS4 において子画面表示数が所定値
以上に到達したか否かを判定するようになっている。所
定値は通常の子画面表示を行った場合に表示可能な子画
面表示数に設定され、図5に示す表示では4である。
【0066】ステップS7 においてnがインクリメント
されて5になると、ステップS4 の処理時に子画面表示
数が4に到達したことを検出する。そうすると、マイク
ロプロセッサ21は、処理をステップS9 に移行して、特
殊表示を用いた多画面表示を行う。即ち、マイクロプロ
セッサ21は、第2チャンネル及び第3チャンネルについ
ては圧縮静止画像の左半分の画像のみを読出し、第4乃
至第6チャンネルについては圧縮静止画像の全ての画像
を読出すたのRC信号をメモリコントローラ18に出力す
る。
【0067】こうして、この場合には、図5(f)に示
す表示が行われる。以後、ステップS3 ,S4 ,S9 ,
S6 〜S8 の処理を繰返して、特殊表示を含む多画面表
示を行う。
【0068】nが7になると、受信可能な全てのチャン
ネルが受信され、図5(h)の状態となる。ステップS
6 においてサーチボタン41が押されていないことが検出
されて、ステップS7 でnが8になると、処理はステッ
プS8 からステップS10に移行し、ポインタAを左右移
動可能とする。即ち、マイクロプロセッサ21は、OSD
ON信号によってOSD付加処理回路23を制御して、ポ
インタの表示を図5(i)のポインタAに示す表示に変
更させる。
【0069】ここで、ユーザーがリモコン装置20の左移
動ボタン42を押すものとする。そうすると、この操作に
基づく信号(LM信号)がマイクロプロセッサ21に供給
され、マイクロプロセッサ21は、OSD付加処理回路23
にOSDON信号を出力して、ポインタAの表示位置を
第7チャンネルの子画面表示の上方に移動させて表示さ
せる。また、マイクロプロセッサ21は、OSDON信号
と同時に、WC信号をメモリコントローラ18に出力させ
て、第7チャンネルの圧縮静止画像の全てをメモリ16か
ら読出させる。更に、マイクロプロセッサ21は、AB信
号を合成処理回路22に出力して、子画面表示の表示領域
の区画を変更する。こうして、図5(i)に示すよう
に、第7チャンネルの子画面表示を通常の表示状態で表
示させ、他のチャンネルの子画面表示を特殊表示で表示
させる。
【0070】ここで、ユーザーが第5チャンネルの番組
を全画面に主画面表示させるものとする。この場合に
は、ユーザーはリモコン装置20の左右移動ボタン42,43
を操作して、ポインタAを第5チャンネルの子画面表示
上に移動させる。図5(l)はこの状態を示している。
次いで、ユーザーはサーチボタン41を押す。
【0071】ユーザーのサーチボタン41の操作は、図6
のステップS11において検出され、処理がステップS14
に移行する。即ち、マイクロプロセッサ21は、第5チャ
ンネルを全画面に主画面表示させるためのCS1信号を
チューナ1に出力する。こうして、図5(m)に示すよ
うに、第5チャンネルが画面全域に表示される。なお、
この場合には、ポインタAは消去する。
【0072】ステップS12では、マイクロプロセッサ21
は、一定時間ユーザーのリモコン操作が行われていない
か否かを判断している。ユーザーが一定時間リモコン操
作を行わない場合には、処理がステップS13に移行し
て、チャンネルサーチモードを停止させる。即ち、マイ
クロプロセッサ21は、チューナ1には第1チャンネルを
選択させるためのCS1信号を出力し続ける。この場合
には、図5(a)の表示に戻ることになる。
【0073】このように、本実施の形態においては、子
画面の表示領域に表示する子画面表示として、取り込ん
だ圧縮静止画像の一部の画像に基づく特殊表示又は取り
込んだ圧縮静止画像を圧縮した画像に基づく特殊表示を
用いることにより、子画面表示の表示数を通常よりも多
く表示することを可能にしている。また、特殊表示は、
水平又は垂直方向の一方には、通常の子画面表示の画像
と同じ大きさの画像であり、他方向には圧縮静止画像の
一部を通常の大きさで表示するか又は圧縮静止画像を圧
縮して全部を表示するようになっており、比較的視認性
が高い。更に、ポインタを移動させることで、特殊表示
を通常の表示に変更することができるので、チャンネル
選局において十分な視認性を確保しながら、比較的多く
のチャンネルの子画面を表示することができる。これに
より、チャンネル選局の操作性が著しく向上する。
【0074】なお、上記実施の形態においては、図16
に対応させて、通常の子画面表示の1/2の面積の特殊
表示を採用することによって、表示可能な子画面数が7
画面であるものとして説明をしたが、特殊表示の大きさ
を適宜設定することによって、一層多くのチャンネルを
表示することも可能である。この場合においても、比較
的高い視認性を得ることができる。しかも、ポインタA
によって選択する子画面については、通常の子画面表示
にしているので、選局操作のための表示としては十分で
ある。
【0075】また、チャンネルサーチモード時には主画
面の映像を垂直方向に圧縮して表示したが、上下方向の
一部の画像は欠落させて表示することも可能である。ま
た現在、ワイドテレビでは縦横比が3:4の画像の周辺
部を伸長して縦横比9:16の画面全体に表示する手法
が採用されることがある。この手法をチャンネルサーチ
モード時に適用して表示を行うことが可能であることは
明らかである。
【0076】図7及び図8は本発明の他の実施の形態を
説明するための説明図である。
【0077】図1の実施の形態は、図2及び図3に示す
ように、縦横比が3:4の表示画面に表示する場合のも
のである。本実施の形態は、縦横比が9:16の表示画
面に表示する場合に適用したものである。
【0078】本実施の形態においては、CRT25の表示
画面の縦横比が9:16であること、リモコン装置20が
ポインタの左右方向の移動を指示するためのLM信号,
RM信号ではなく、ポインタの上下方向の移動を指示す
るためのUM,DM信号を出力可能であること及びマイ
クロプロセッサ21の制御のみが図1の実施の形態と異な
る。他の構成は同様であり、図示を省略する。
【0079】図9はリモコン装置のキー配列の一例を示
している。
【0080】図9に示すように、リモコン装置20は、サ
ーチボタン51、上移動ボタン52及び下移動ボタン53を有
している。他のキー配列は、図4と同様である。下移動
ボタン53を押すことによってDM信号をマイクロプロセ
ッサ21に供給し、上移動ボタン52を押すことによって、
マイクロプロセッサ21にUM信号を供給し、サーチボタ
ン51を押すことによってACS信号をマイクロプロセッ
サ21に供給する。
【0081】本実施の形態においては、マイクロプロセ
ッサ21に制御されて、例えば、図7又は図8に示す多画
面表示を行う。図7及び図8のいずれにおいても、主画
面表示及び通常の子画面表示の縦横比は3:4である。
【0082】図7の子画面表示は、メモリ16に記憶され
た圧縮静止画像の上半分の画像に基づく特殊表示を含む
多画面表示を行ったものであり、図8の子画面表示は、
メモリ16に記憶された圧縮静止画像を垂直方向に1/2
に圧縮した画像に基づく特殊表示を含む多画面表示を行
ったものである。
【0083】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図10の説明図を参照して説明する。図1
0(a)乃至(m)は夫々チャンネルサーチ時における
一連の画面表示を示している。
【0084】なお、本実施の形態においては、図6のフ
ローチャートと同様の動作を行う。図6において、ステ
ップS8 における条件N≧8をN≧6に変更し、ステッ
プS10においてポインタAを左右に移動可能にする点を
ポインタAを上下に移動可能にするステップに変更すれ
ばよい。他の動作フローは、図6のフローチャートと同
様であり、図1の実施の形態と異なる動作についてのみ
説明する。
【0085】いま、図10(a)に示すように、第1チ
ャンネルが選局されて全画面に表示されている状態であ
るものとする。多画面表示時においては、アスペクト比
が3:4の第1チャンネルの映像を、その周辺部を伸長
して縦横比が9:16の画面全体に表示する手法を採用
するものとする。
【0086】チャンネルサーチボタン41が押されると、
リモコン装置20はACS信号を出力してマイクロプロセ
ッサ21に供給する。マイクロプロセッサ21から出力され
るCS1,CS2信号によって、チューナ1は第1チャ
ンネルを引き続き選局し、チューナ11は第2チャンネル
を選局する。
【0087】また、マイクロプロセッサ21はWC信号及
びRC信号をメモリコントローラ18に出力して、図10
(b)に示す多画面表示を可能にするようにメモリ16を
制御する。水平・垂直圧縮処理回路5はマイクロプロセ
ッサ21からのAA信号によって主画面領域の水平方向の
圧縮方法を変更し、合成処理回路22はマイクロプロセッ
サ21からのAB信号に基づいて水平・垂直圧縮処理回路
5の出力とD/A変換回路17の出力とを合成する。OS
D付加処理回路23は、マイクロプロセッサ21からのOS
DON信号によって、図10(b)に示す矢印のポイン
タAを表示するためのキャラクタデータを付加して映像
出力回路24に出力する。
【0088】ここで、ユーザーがチャンネルサーチボタ
ン41を押すと、マイクロプロセッサ21はポインタA下方
に表示されている第2チャンネルを選択して全画面に表
示させる。サーチボタン41が押されない場合には、CS
2信号によってチューナ11は次に第3チャンネルを選局
する。メモリコントローラ18は、WC信号,RC信号に
よってメモリ16を制御して、図10(c)に示すよう
に、第2チャンネルと第3チャンネルとを表示するよう
に、メモリ16の書込み及び読出しを制御する。同様にし
て、更に所定時間チャンネルサーチボタン41が押されな
い場合には、図10(d)に示す多画面表示となる。
【0089】本実施の形態においては、図6のステップ
S4 において検出する所定値として3(nで換算すると
4)を設定する。マイクロプロセッサ21は、nが4以上
になったか否か、即ち、主画面の他に4つ以上のチャネ
ルが選局されたか否かを検出する。nが4以上になる
と、図10(e)乃至(f)に示すように、マイクロプ
ロセッサ21は、子画面表示としては、メモリ16に格納さ
れている圧縮静止画像の上半分の画像に基づく特殊表示
を表示させる。例えば、図10(e)に示す表示では、
メモリコントローラ18は、メモリ16を制御して、第2及
び第3チャンネルの圧縮制止画像の上半分のデータを読
出す。
【0090】nが6に到達して図10(f)の状態にな
ると、OSD付加処理回路23はマイクロプロセッサ21か
らのOSDON信号に基づいて、ポインタAを図10
(g)に示すように上下に移動可能であることを示す形
状に変更する。この状態でユーザーが下移動ボタン53を
押すと、リモコン装置20からDM信号が出力され、マイ
クロプロセッサ21は、メモリコントローラ18にWC信
号,RC信号を送る。これにより、メモリコントローラ
18 は、メモリ16を制御して、図10(h)に示すよう
に、第9チャンネルの圧縮静止画像については全てのデ
ータを読出し通常の子画面表示を表示させる。子画面表
示されている他のチャンネルについては、圧縮静止画像
の上半分の画像に基づく特殊表示を表示する。また、O
SD付加処理回路23は、マイクロプロセッサ21からのO
SDON信号によって、ポインタAを第5チャンネルの
子画面表示上に表示する。
【0091】更に、下移動ボタン53が押し続けられるこ
とにより、図10に示すように、第4チャンネルは通常
の子画面表示となり、ポインタAは第4チャンネルの子
画面表示上に表示される。ここで、ユーザーが下移動ボ
タン53の押し込みを解除すると、図10(i)の状態が
一定時間保たれる。
【0092】この一定時間の間に、ユーザーがチャンネ
ルサーチボタン41を押すと、マイクロプロセッサ21は、
リモコン装置20からのACS信号に基づいて、チューナ
1に第4チャンネルを受信させるためのCS1信号を出
力し、水平・垂直圧縮処理回路5に入力された映像信号
をそのまま通過させるためのAA信号を出力し、合成処
理回路22に水平・垂直圧縮処理回路5の出力のみで1画
面を構成させるためのAB信号を出力し、更に、OSD
付加処理回路23にポインタAの表示を消去させるための
OSDON信号を出力する。これにより、CRT25の表
示画面上には、図10(j)に示すように、第4チャン
ネルの画像が全画面に主画面表示される。
【0093】一方、図10(i)の状態に変化した時点
から一定時間内に下移動ボタン53、上移動ボタン52及び
チャンネルサーチボタン51が操作されない場合には、サ
ーチモードは終了して、CS1信号は変化せずに、図1
0(a)に示す第1チャンネルの全画面表示に戻る。
【0094】このように、本実施の形態においては、従
来例における図18に対応した多画面表示においても、
取り込んだ圧縮静止画像の一部の画像に基づく特殊表示
又は取り込んだ圧縮静止画像を圧縮した画像に基づく特
殊表示を用いることにより、チャンネル選局において十
分な視認性を確保しながら、比較的多くのチャンネルの
子画面を表示することができる。これにより、チャンネ
ル選局の操作性が著しく向上する。
【0095】なお、図8に示すように、特殊表示として
垂直方向に圧縮した表示を採用することも可能である。
この場合には、メモリコントローラ18によってメモリ16
から垂直方向にサブサンプリングしながら読出しを行え
ばよい。
【0096】また、図7及び図8においては、特殊表示
として通常の子画面表示の半分の大きさで表示を行って
いるが、特殊表示の大きさを通常の子画面表示の半分の
大きさ以下にすることによって、子画面領域に5チャン
ネルよりも多い数のチャンネル数を同時に表示すること
ができることは明らかである。
【0097】図11は本発明の他の実施の形態を示す説
明図である。
【0098】上述した各実施の形態は図19の多画面表
示にも適用可能である。本実施の形態は画面全体に子画
面表示を行うものに適用した例である。本実施の形態に
おいては、CRT25の表示画面の縦横比が9:16であ
ること、リモコン装置20がポインタの左右方向の移動を
指示するためのLM信号,RM信号だけでなく、ポイン
タの上下方向の移動を指示するためのUM,DM信号も
出力可能であること、マイクロプロセッサ21の制御及び
OSD付加処理回路23が付加するポインタの形状のみが
図1の実施の形態と異なる。他の構成は同様であり、図
示を省略する。
【0099】図12はリモコン装置のキー配列の一例を
示している。
【0100】図12に示すように、リモコン装置20は、
サーチボタン51、上移動ボタン52及び下移動ボタン53を
有している。他のキー配列は、図4と同様である。リモ
コン装置20の左移動ボタン42、右移動ボタン43、下移動
ボタン53及び上移動ボタン52を押すことによって、夫
々、LM信号、RM信号、DM信号及びUM信号がマイ
クロプロセッサ21に供給され、サーチボタン60を押すこ
とによってACS信号がマイクロプロセッサ21に供給さ
れる。
【0101】本実施の形態においては、マイクロプロセ
ッサ21に制御されて、例えば、図11に示す多画面表示
を行う。図11においては、全ての子画面表示の縦横比
は3:4である。
【0102】このように構成された実施の形態において
も、図1の実施の形態と同様の動作が行われる。本実施
の形態においては、全ての子画面領域に通常の子画面表
示が行われると、次の受信チャンネルの番組が入力され
ると、メモリ16に格納されている圧縮静止画像の上半分
の画像に基づく特殊表示を行う。また、OSD付加処理
回路23は、マイクロプロセッサ21からのOSDON信号
に基づいて、ポインタを表示する。本実施の形態におけ
るポインタは、子画面表示領域の区画を太枠表示にした
ものである。
【0103】図11はこの表示形態における最大の子画
面表示数だけ画像が表示された後において、リモコン装
置のボタン42,43,52,53を用いてポインタを左から2
列目の上から3つ目の第10チャンネルの子画面表示領
域に移動させた状態を示している。なお、図11は特殊
表示については図示を省略している。
【0104】この状態で、ユーザーがリモコン装置20の
サーチボタン60を押すと、マイクロプロセッサ21は、C
S1信号をチューナ1に出力して、第10チャンネルを
受信させる。
【0105】他の作用は、図1の実施の形態と同様であ
る。
【0106】本実施の形態においては、全画面に子画面
表示を行う表示においても、十分な視認性を有して、比
較的多くの数のチャンネルをチャンネル選択のために表
示することができる。なお、図11では長さが垂直方向
に短い特殊表示を行う例について説明したが、長さが水
平方向に短い特殊表示を行うようにしてもよいことは明
らかである。
【0107】更に、図11の例では、水平方向の4つの
子画面領域に通常の子画面表示を行っているが、ポイン
タが移動した子画面領域のみに通常の子画面表示を行
い、他の子画面領域の全てには上半分、下半分、左半分
又は右半分等の画像に基づく特殊表示を行うようにして
もよいことは明らかである。
【0108】図13及び図14は本発明の他の実施の形
態を説明するための説明図である。
【0109】本実施の形態は、本発明を様々な放送形態
に応用した例である。有線放送やディジタル放送ではチ
ャネル数を数百チャンネルまで増やすことが可能であ
る。このようにチャンネル数が極めて多い場合には、チ
ャンネル選択は極めて煩雑なものとなる。そこで、送信
局側で、複数のチャンネルの番組を1画面に縮小表示す
ることによって、1チャンネルで複数の番組を確認する
ようにした選局用のチャンネルが伝送されるようになっ
ている。
【0110】図14はこのような選局チャンネルを説明
するための説明図である。
【0111】選局チャンネルにおいては、各番組を所定
の分類で分類する。例えば、いま、4つの分類のうちA
分類がスポーツ番組に関するものであり、B分類がレジ
ャー番組、C分類が天気情報番組、D分類が食番組に関
するものであるものとする。選局チャンネルでは、これ
らの4分類の64チャンネルの番組を伝送することがで
きるようになっている。
【0112】例えば、選局チャンネルでは、所定のタイ
ミングにおいて、1画面の1/16の大きさのA分類の
16チャンネル分(A1 乃至A16)の縮小静止画像の画
像データを伝送する。更に、次の所定タイミングにおい
て、1/16の大きさのB分類の16チャンネル分(B
1 乃至B16)の縮小静止画像の画像データを伝送する。
同様にして、C,D分類の各16チャンネル分(C1 乃
至C16及びD1 乃至D16)の縮小静止画像の画像データ
を順次伝送する。
【0113】こうして、選局チャンネルでは、所定の1
サイクル期間において、64チャンネルの番組データを
伝送する。なお、D分類の画像データの伝送が終了する
と、再度、A分類の画像データから伝送が繰返される。
【0114】このように構成された実施の形態において
は、例えば、図11に示す多画面表示を行う。図11に
おいては、画面垂直方向に番組の分類を設け、画面水平
方向には同一分類の各チャンネルの圧縮静止画像を表示
する。本実施の形態においては、各文類毎にポインタに
よって指示された1つのチャンネルの画像のみを通常の
子画面表示で表示し、他のチャンネルの画像について
は、メモリ16に記憶された圧縮静止画像に対して水平方
向の長さが短い画像に基づく特殊表示で表示する。な
お、図13においては、特殊表示については図示を省略
している。また、ポインタについても図示を省略してい
る。また、通常の子画面表示と特殊表示の水平方向の大
きさの比は、正確に示していない。
【0115】ユーザーが図12のリモコン装置20のチャ
ンネルサーチボタン41を押すと、チャンネルサーチモー
ドとなる。チューナ11は順次選局を行い、メモリ16には
各チャンネルの圧縮静止画像を順次記憶させる。また、
各チャンネルの圧縮静止画像はメモリコントローラ18に
よってメモリ16から読出し、分類に従って子画面表示す
る。選局されたチャンネル数が16チャンネル以下であ
る期間には、各子画面表示を画像の全てを表示する通常
表示で行い、17チャンネル以上になると、画像の一部
に基づく特殊表示を行う。
【0116】D分類の最後に受信されたチャンネルまで
表示が行われると、ポインタが移動可能となる。ここ
で、ユーザーは、左移動ボタン42、右移動ボタン43、下
移動ボタン53及び上移動ボタン52を用いて、ポインタA
を移動させる。上移動ボタン52及び下移動ボタン53によ
って分類が選択され、左移動ボタン42、右移動ボタン43
ではチャンネルが選択される。ポインタAによって指示
された子画面についてはメモリ16に格納された圧縮静止
画像の全てに基づく通常の子画面表示を行う。例えば、
C分類の第3チャンネルがポインタAで指示されると、
A〜D分類の第3チャンネルの画像は全ての画像に基づ
く通常の子画面表示となる。
【0117】ユーザーがチャンネルサーチボタン41を押
すと、ポインタAによって指示されたチャンネルをチュ
ーナ1によって選局し、CRT25の表示画面の全域に主
画面表示する。他の作用は、上述した各実施の形態と同
様である。
【0118】このように、本実施の形態においては、受
信可能なチャンネル数が極めて多い場合でも、ユーザー
は多数のチャンネルの中から好みのチャンネルを簡単に
選択することができるという利点がある。また、選局用
のチャンネルを受信することから、D16チャンネルを表
示するまでに要する時間は極めて短い。例えば、1秒間
に30フレームを伝送する場合には、4分類を伝送する
ために4/30秒しか時間を要さない。この理由から、
D分類までの表示が終了した後、ユーザーが選局できる
ようにしても実用上の問題はない。
【0119】なお、本実施の形態は送信側で選局用のチ
ャンネルを伝送する場合について説明したが、通常のチ
ャンネルを受信する場合においても、同様の多画面表示
及び同様の選局操作が可能であることは明らかである。
【0120】また、図13の実施の形態においては、縦
横比が3:4の表示画面に多画面表示する例について説
明したが、縦横比が9:16の表示画面に多画面表示す
る場合にも適用可能であることは明らかである。更に、
図13においては縦方向を分類とし、横方向をチャンネ
ルに設定したが、縦方向をチャンネルとし、横方向を分
類としてもよい。また、画面の一部を子画面表示する場
合に、過去に視聴したチャンネルや予めユーザーが登録
したチャンネル等を他のチャンネルよりも大き目に表示
して、選択しやすくするようにしてもよいことは明らか
である。
【0121】図15は本発明の他の実施の形態を説明す
るための説明図である。
【0122】近年、ビデオオンデマンドと呼ばれるサー
ビスが開始されている。このサービスでは、同一番組を
所定の時間間隔で繰り返し放送する。これにより、ユー
ザーは好みの時間から番組を視聴することが可能にな
る。本実施の形態はこのようなサービスに適用した例で
ある。
【0123】本実施の形態においても、マイクロプロセ
ッサ21の制御を除き図1と同様の構成によって実現する
ことができる。
【0124】このように構成された実施の形態において
は、図15に示す多画面表示を行うことができる。例え
ば、放送局側ではa1 乃至a8 の8チャンネルを用い
て、2時間の番組(以下、繰返し放送番組という)を1
5分間隔で繰り返し放送するものとする。
【0125】いま、ユーザーが所定の繰返し放送番組を
受信するものとする。例えば、ユーザーは繰返し番組を
放送中のa4 チャンネルを選択するものとする。チュー
ナ1はCS1信号によってa4 チャンネルを選局する。
一方、繰返し番組の受信の開始時においては、マイクロ
プロセッサ21は、図15の多画面表示を行う。
【0126】即ち、マイクロプロセッサ21は、CS2信
号によって、チューナ11に主画面と同一の繰返し放送番
組を放送中のa1 乃至a3 ,a5 乃至a8 チャンネルを
選局させる。水平・垂直圧縮回路5は、AA信号によっ
て主画面を垂直方向に圧縮処理する。メモリコントロー
ラ18は、WC信号によって、a1 乃至a3 ,a5 乃至a
8 チャンネルの圧縮静止画像をメモリ16に書込む。
【0127】マイクロプロセッサ21は、RC信号をメモ
リコントローラ18に供給して、例えばa1 チャンネルに
ついてはメモリ16に記憶されている圧縮静止画像の全て
の画像データを読出させ、a2 ,a3 ,a5 乃至a8 チ
ャンネルについては圧縮静止画像の左側半分の画像デー
タを読出させる。これにより、図15に示すように、a
1 チャンネルについては、圧縮静止画像の全画像に基づ
く通常の子画面表示が表示され、他のa2 ,a3 ,a5
乃至a8 チャンネルについては、圧縮静止画像の左半分
の画像に基づく特殊表示が表示される。
【0128】合成処理回路22は、AB信号に基づいて、
水平・垂直圧縮回路5とD/A変換回路17の出力とを切
り換える。マイクロプロセッサ21は番組の開始時間と現
在の時間の差を算出し、OSDON信号をOSD付加処
理回路23に出力して、算出した差の時間を示す表示を画
面上に表示することができる。
【0129】また、本実施の形態においては、マイクロ
プロセッサ21は、OSDON信号によって、子画面表示
だけでなく、主画面表示上にもポインタを表示させるこ
とができる。初期の状態においては、図15に示すよう
に、ポインタAはa4 チャンネルを指示する位置に存在
する。
【0130】ユーザーは画面上に表示されているポイン
タによって選局チャンネルを特定する。例えば、主画面
で表示されているa4 チャンネルの画像を特定する場合
には、ユーザーはポインタAが図15に示す状態の場合
に、図12のチャンネルサーチボタン41を押す。これに
より、a4 チャンネルがチューナ1によって選局され
て、a4 チャンネルのみによる全画面表示が行われる。
【0131】図15に示すように、全ての子画面表示が
表示されると、リモコン装置20の左移動ボタン42、右移
動ボタン43が有効となり、ユーザー操作に基づいて、L
M信号,RM信号がマイクロプロセッサ21に供給され
る。メモリコントローラ18 は、WC信号,RC信号に
基づいて、ポインタAによって指定された子画面につて
は、その全画像に基づく通常の子画面表示を行い、他の
チャンネルについては例えば、左半分の画像に基づく特
殊表示を表示するように、メモリ16からの読出しを行
う。
【0132】また、OSD付加処理回路23はOSDON
信号に基づいて、ポインタAを左右に移動させる。上述
したように、本実施の形態においては、左移動ボタン42
及び右移動ボタン43によってポインタAを主画面表示上
にも移動させることができ、これにより、主画面のa4
チャンネルも選択することが可能である。
【0133】例えば、図15の状態で左移動ボタン42が
押されると、ポインタAはa1 チャンネルの子画面表示
上に移動する。同様にしてa8 チャンネルにポインタA
がある状態において、左移動ボタン42が押されると、ポ
インタAはa4 チャンネルの子画面表示上に移動する。
【0134】例えば、ポインタAがa6 チャンネルの子
画面表示を指定している状態においてユーザーがチャン
ネルサーチボタン41を押すと、リモコン装置20からのA
CS信号によって、マイクロプロセッサ21は、チューナ
1にa6 チャンネルを選局させるためのCS1信号を出
力する。また、水平・垂直圧縮処理回路5はAA信号に
よって垂直方向の圧縮処理を停止し、合成処理回路22は
AB信号によって水平・垂直圧縮処理回路5の出力のみ
を選択する。また、OSD付加処理回路23はOSDON
信号によってポインタAを消去する。こうして、CRT
25の表示画面上には、a6 チャンネルの番組が画面全体
に主画面表示される。
【0135】なお、一定時間内に左移動ボタン42、右移
動ボタン43又はチャンネルサーチボタン41が押されない
場合には、CRT25の表示画面上にはa4 チャンネルの
画像のみが全画面表示されることは上記各実施の形態と
同様である。
【0136】このように、本実施の形態においては、所
定の時間間隔で繰返し放送される同一番組のチャンネル
選局に利用することができる。これにより、ユーザーは
番組中の自分が希望するシーンを見つけることが容易と
なり、選局の煩雑さを解消することができる。
【0137】また、図15の実施の形態は、VTR等の
記録手段に記録した情報を再生する場合にも適用するこ
とができる。即ち、所定の番組の放送信号を受信してV
TR等に記録する場合に、この番組の所定の時間間隔の
圧縮静止画像を保存しておくことにより、図15と同様
の表示を行うのである。これにより、ユーザーが好みの
時間から容易に再生できるように応用することができ
る。
【0138】現在、家庭用VTRにおいては、ユーザが
コード番号を入力すると、自動的に録画の開始時間と録
画する時間を設定するシステムが採用されている。例え
ば、15時から始まり17時に終了する所定の番組を録
画予約する場合には、ユーザーはこの番組に対応するコ
ード番号を入力するだけでよい。そうすると、この入力
操作は、15時から2時間録画を行うという命令に変換
されて、録画予約を簡単に行うことができる。
【0139】また、放送信号にコード番号が多重されて
いる場合には、VTRでこの番組のコード番号を読み取
ることによって、記録しようとする番組の放送予定が変
更されて、例えば16時から18時までに変更された場
合でも、自動的に録画時間等の修正が行われるシステム
も実用化されている。
【0140】図16は本発明をこのようなVTRの記録
に適用した場合の多画面表示を説明するための説明図で
ある。
【0141】いま、ユーザーがリモコン装置を用いて、
記録しようとする番組のコード番号をVTRに転送する
ものとする。このコード番号は録画情報に変換され、V
TRにおいて15時から録画が開始される。ここで、例
えば15分おきに映像を1フレーム分だけ、メモリ16に
取り込んでいく。録画しようとする番組が2時間番組で
あるものとすると、録画の開始(番組の受信)から15
分おきに、105分後の分まで合計8枚の映像を保存す
る。
【0142】録画が終了し、ユーザーは録画予約した番
組を再生するものとする。この場合において、ユーザー
が再生を指示すると、図16に示す多画面表示を行うの
である。図16において、主画面に録画開始タイミング
における画像を表示し、各子画面表示によって、15分
おきに記録した圧縮静止画像を表示する。この場合にお
いても、ポインタによって指定された1シーンのみが通
常の子画面表示で表示し、他のシーンは水平方向に1/
2の大きさの特殊表示で表示する。
【0143】他の作用は上記各実施の形態と同様であ
る。
【0144】このように、VTRへの記録に際して、メ
モリ16に各時間帯の圧縮静止画像を記録させておくこと
により、ユーザーは、好みの時間帯のシーンから再生を
開始することが容易となる。
【0145】なお、上記各実施の形態においては、ポイ
ンタは塗りつぶした矢印又は子画面表示領域を区画する
太枠によって示したが、これに限定されるものではな
く、ポインタとしては、子画面表示を特定するための各
種の形状、模様、色彩を用いることができる。例えば、
ポインタを所定の形状で表示するだけでなく、選択する
子画面表示に他の部分とは異なる色付けを行ってもよ
く、また、反転表示にしてもよく、更に、点滅表示等を
利用してもよいこと等は明らかである。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、子
画面の十分な視認性を維持しながら子画面数を増やすこ
とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多画面表示装置の一実施の形態を
示すブロック図。
【図2】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図3】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図4】リモコン装置20を示す正面図。
【図5】図1の実施の形態の動作を説明するための説明
図。
【図6】図1の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図7】本発明の他の実施の形態を説明するための説明
図。
【図8】本発明の他の実施の形態を説明するための説明
図。
【図9】図7及び図8の実施の形態に用いるリモコン装
置20を示す正面図。
【図10】図7及び図8の実施の形態の動作を説明する
ための説明図。
【図11】本発明の他の実施の形態を説明するための説
明図。
【図12】図11の実施の形態に用いるリモコン装置20
を示す正面図。
【図13】本発明の他の実施の形態を説明するための説
明図。
【図14】図13の実施の形態を説明するための説明
図。
【図15】本発明の他の実施の形態を説明するための説
明図。
【図16】本発明の他の実施の形態を説明するための説
明図。
【図17】従来例における多画面表示を説明するための
説明図。
【図18】従来例における多画面表示を説明するための
説明図。
【図19】従来例における多画面表示を説明するための
説明図。
【符号の説明】
1,11…チューナ、2…主画面信号処理回路、5…水平
・垂直圧縮処理回路、12…子画面信号処理回路、16…メ
モリ、18…メモリコントローラ、20…リモコン装置、21
…マイクロプロセッサ、22…合成処理回路、23…OSD
付加処理回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上の主画面領域に、所定の映像
    信号に基づく主画面表示を表示する主画面表示手段と、 前記表示画面上の子画面領域に、所定の映像信号から得
    た静止画像に基づく第1の子画面表示と、所定の映像信
    号から得た静止画像に基づく表示であって水平及び垂直
    方向のうちの一方向には前記第1の子画面表示の画像の
    大きさと同一で他方向には前記第1の子画面表示の画像
    の大きさよりも小さいか又は一部のみによる第2の子画
    面表示とを表示する子画面表示手段とを具備したことを
    特徴とする多画面表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の子画面表示は、前記所定の映
    像信号から得た静止画像の水平方向の一部の画像に基づ
    くものであることを特徴とする請求項1に記載の多画面
    表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の子画面表示は、前記所定の映
    像信号から得た静止画像の垂直方向の一部の画像に基づ
    くものであることを特徴とする請求項1に記載の多画面
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の子画面表示は、前記所定の映
    像信号から得た静止画像を水平方向に圧縮した画像に基
    づくものであることを特徴とする請求項1に記載の多画
    面表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の子画面表示は、前記所定の映
    像信号から得た静止画像を垂直方向に圧縮した画像に基
    づくものであることを特徴とする請求項1に記載の多画
    面表示装置。
  6. 【請求項6】 前記主画面領域を省略して、前記表示画
    面上の全域に前記子画面領域を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の多画面表示装置。
  7. 【請求項7】 前記子画面領域内の表示を指示するため
    のポインタを表示し、ユーザー操作に応答して前記ポイ
    ンタを移動させると共に、少なくとも前記ポインタによ
    って指示された表示については、前記第1の子画面表示
    を採用することを特徴とする請求項1に記載の多画面表
    示装置。
  8. 【請求項8】 ユーザー操作に応答して、前記ポインタ
    によって指示された表示の元となった所定の映像信号に
    基づいて、前記表示画面上の全域に主画面表示を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の多画面表示装置。
  9. 【請求項9】 前記主画面表示、前記第1の子画面表示
    及び前記第2の子画面表示は、相互に異なる映像信号に
    基づくものであることを特徴とする請求項1に記載の多
    画面表示装置。
  10. 【請求項10】 前記主画面表示、前記第1の子画面表
    示及び前記第2の子画面表示は、同一番組の異なる時間
    の映像信号に基づくものであることを特徴とする請求項
    1に記載の多画面表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の子画面表示を分類
    毎に分けて、前記表示画面の水平方向又は垂直方向に配
    列することを特徴とする請求項6に記載の多画面表示装
    置。
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