JPH11355191A - 無線回線中継装置及び、その無線回線中継方法 - Google Patents

無線回線中継装置及び、その無線回線中継方法

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JPH11355191A
JPH11355191A JP17222498A JP17222498A JPH11355191A JP H11355191 A JPH11355191 A JP H11355191A JP 17222498 A JP17222498 A JP 17222498A JP 17222498 A JP17222498 A JP 17222498A JP H11355191 A JPH11355191 A JP H11355191A
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crc
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JP17222498A
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English (en)
Inventor
Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
Migaku Takada
▲琢▼ 高田
Seiji Shinohara
聖滋 篠原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信した無線信号にエラーが発生していたと
しても、中継送信した無線信号を受信する受信端末側に
はエラーが発生したことを認識させることができない。 【解決手段】 無線信号を受信する下り(上り)受信部
51(71)と、この無線信号に含まれるCRCデータ
を検出し、このCRCデータがエラー情報であるか否か
を判定する下り(上り)CRC判定部54(74)と、
CRCデータがエラー情報であると判定されると、この
CRCデータの全ビットデータを反転する下り(上り)
CRC反転部59b(79b)及び、下り(上り)CR
C判定部54(74)からの制御信号に応じて、この反
転したCRCデータを含むIデータを選択する下り(上
り)CRC切換部59c(79c)で構成する下り(上
り)適応CRC付加部59(79)と、この反転したC
RCデータを含む無線信号を中継送信する下り(上り)
送信部62(82)とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPHS通信
システム等のTDMA通信システムの移動局及び基地局
間で通信データを中継する中継局等の無線回線中継装置
及び、その無線回線中継方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなTDMA通信システムとして
採用されるPHS通信システムにおいては、例えば移動
局及び基地局間で無線信号を送受信することで移動局の
ユーザーは通信動作を行うことができる。
【0003】では、このようなPHS通信システムの無
線信号について説明する。図14は一般的なPHS通信
システムの無線信号の信号フォーマットを示す説明図で
ある。
【0004】図14に示す無線信号は、1フレームを5
msec周期として無線出力されるものであり、各フレ
ームデータは第1〜第4スロットの受信スロット及び第
1〜第4スロットの送信スロットを予め設定された所定
配列順序で構成し、各スロットで5msec周期の通信
チャネル又は100msec周期の制御チャネル等の伝
搬データ(Iデータ)が伝送されるものである。
【0005】各スロットで伝搬される通信チャネルは、
図14に示すように、240ビット配列で構成されてお
り、後述するランプからガードタイムまでのデータが順
に配置され、このスロットデータの立ち上げを通知する
4ビットのランプRと、このスロットデータの先頭を示
す2ビットのスタートシンボルSSと、このスロットデ
ータの各ビットのタイミング同期を得るための6ビット
のプリアンブルPRと、後述するIデータを検出するタ
イミング同期を得るための16ビットのユニークワード
16UWと、通信チャネルのデータ内容に関わるビット
誤りを検出するための16ビットのビット誤検出データ
(CRCデータ)と、基地局及び移動局間の距離差に応
じて発生する遅延分を補償する16ビット分のガードタ
イムGTとが順に配列してある。
【0006】このようなPHS通信システムにおいて
は、図15に示すようにISDN回線101を介してI
SDN網100と有線接続する基地局102と、この基
地局102と無線接続する移動局103との間での通信
動作を行うようにしたが、高層建造物等が立ち並ぶ都市
部においては基地局102の電波出力が小さくなって移
動局103に届かなくなってしまうような事態も発生す
る。
【0007】そこで、近年においては、基地局102と
移動局103との間の電波出力を確保するために、基地
局102と移動局103との間に、これら基地局102
及び移動局103間の通信を中継する中継局104が考
案されている。
【0008】では、このようなPHS通信システムの中
継局104について説明する。図16は従来のPHS通
信システムにある中継局104内部の概略構成を示すブ
ロック図である。
【0009】この中継局104は、一方で基地局−中継
局間用の受信スロット及び送信スロットで構成するフレ
ームデータの内、受信スロットを基地局102から受信
すると、この受信スロット内にある各スロット毎の伝搬
データ(Iデータ)を順次解読し、これら解読された各
伝搬データを、中継局−移動局間用のフレームデータ内
の送信スロット内にある各スロットに伝搬させるため、
基地局−中継局間用の受信スロットを中継局−移動局間
用の送信スロットにスロット交換を実行し、この中継局
−移動局間用の送信スロットで伝搬データを移動局10
3に中継伝送するものである。
【0010】また、中継局104は、他方で中継局−移
動局間用の受信スロット及び送信スロットで構成するフ
レームデータの内、受信スロットを移動局103から受
信すると、この受信スロット内にある各スロット毎の伝
搬データ(Iデータ)を順次解読し、これら解読された
伝搬データを、基地局−中継局間用のフレームデータ内
の送信スロット内にある各スロットで伝搬させるため、
中継局−移動局間用の受信スロットを基地局−中継局間
用の送信スロットにスロット交換し、この基地局−中継
局間用の送信スロットで伝搬データを基地局102に中
継伝送するものである。尚、前記フレームデータは、所
定周期(5msec)毎に受信スロット及び送信スロッ
トの順序で伝搬されるものである。また、前記伝搬デー
タとは、前述した制御チャネルや通信チャネルのデータ
内容であるIデータに相当するものである。
【0011】この中継局104は、基地局102から移
動局103への下り中継伝送及び移動局103から基地
局102への上り中継伝送を時間的に交互に行われるも
のである。
【0012】図16に示す中継局104は、基地局10
2又は移動局103からの1.9GHzの無線信号を受
信する受信部111と、この無線信号を復調して384
Kbpsのベースバンドの受信データを得る復調部11
2と、この受信データに含まれるユニークワードを検出
するユニークワード検出部113と、この受信データに
含まれるCRCデータを検出し、このCRCデータの判
定結果に基づいて制御信号を出力するCRC判定部11
4と、この受信データに含まれるIデータを解読すると
共に、このスロット番号情報を認識するIデータ解読部
115と、このIデータ解読部115にて解読されたI
データを、前記スロット番号情報に基づいて受信スロッ
トを送信スロットにスロット交換する2タイムスロット
交換部116と、前記CRC判定部114からの制御信
号に応じて、このスロット交換されたIデータを消去す
る消音部117と、制御チャネル用のIデータを作成す
るIデータ作成部118と、前記消音部117又はIデ
ータ作成部118のIデータ出力を切換える切換部11
9と、この切換部119からのIデータにCRCデータ
を付加するCRC付加部120と、このCRCデータが
付加されたIデータにユニークワードを付加するユニー
クワード付加部121と、このユニークワードが付加さ
れたIデータで構成する送信データを変調して無線信号
を得る変調部122と、この無線信号を基地局102又
は移動局103に送信する送信部123とを有してい
る。
【0013】前記CRC判定部114は、受信データに
含まれるCRCデータを検出し、このCRCデータに基
づいてビット誤り(エラー情報)があると判定される
と、前記消音部117によるIデータの消去動作を起動
させる制御信号を出力するものである。
【0014】前記消音部117は、前記CRC判定部1
14からの制御信号を受けると、2タイムスロット交換
部116にてスロット交換されたIデータを消去すると
共に、このCRC判定部114からの制御信号を受けな
ければ、2タイムスロット交換部116にてスロット交
換されたIデータをそのまま切換部119に伝送するも
のである。
【0015】前記Iデータ解読部115は、この受信デ
ータに含まれるIデータを解読すると共に、このIデー
タに含まれるスロット番号情報を認識するものであり、
さらに、このIデータが制御チャネル用のIデータであ
ると判断すると、前記切換部119をIデータ作成部1
18側に切換接続する切換制御信号を出力するものであ
る。
【0016】この中継局104においては、基地局−移
動局間の通信チャネルを中継するようにしており、基地
局−移動局間での制御チャネルの中継は行わない。つま
り、中継局104においては、基地局−中継局間の制御
チャネル伝送と、中継局−移動局間の制御チャネル伝送
とを夫々個別に実行するようにしている。
【0017】このため、前記Iデータ作成部118は、
基地局−移動局間で通信チャネルを中継するような場合
には動作しないが、例えば基地局−移動局間で制御チャ
ネルを中継するような場合には、中継局104側の制御
チャネルとして移動局103を制御するためのIデータ
を作成するものである。
【0018】前記2タイムスロット交換部116におい
ては、例えば、図17に示すように基地局102から、
基地局−中継局間用のフレームデータにある受信スロッ
トの内、第2スロットで通信チャネルSL1を中継局1
04が受信すると、この通信チャネルSL1をスロット
交換して、中継局−移動局間用のフレームデータにある
送信スロットの内、第4スロットで通信チャネルSL1
を移動局103に送信する。
【0019】この際、中継局104から第4スロットで
通信チャネルSL1を移動局103に送信する場合の送
信タイミングは、前記基地局−中継局間用の受信スロッ
ト直後の送信スロットにある第4スロットで送信するも
のである。
【0020】また逆に、この2タイムスロット交換部1
16においては、例えば移動局103から、中継局−移
動局間用のフレームデータにある受信スロットの内、第
4スロットで通信チャネルSL1を中継局104が受信
すると、この通信チャネルSL1をスロット交換して、
基地局−中継局間用のフレームデータにある送信スロッ
トの内、第2スロットで通信チャネルSL1を基地局1
02に送信する。
【0021】この際、中継局104から第2スロットで
通信チャネルSL1を基地局102に送信する場合の送
信タイミングは、前記中継局−移動局間用の受信スロッ
ト直後の送信スロットにある第2スロットで送信するも
のである。
【0022】尚、この2タイムスロット交換部116に
おいては、このような第2スロットから第4スロットへ
のスロット交換の他に、次のような3通りのスロット交
換を含めて、計4通りのスロット交換を行うことができ
る。
【0023】まずは、基地局102から、基地局−中継
局間用の受信スロットの内、第1スロットで通信チャネ
ルを中継局104が受信すると、この通信チャネルを中
継局−移動局間用の送信スロットの内、第3スロットに
スロット交換して移動局103に送信すると共に、移動
局103から、中継局−移動局間用の受信スロットの
内、第3スロットで通信チャネルを中継局104が受信
すると、この通信チャネルを基地局−中継局間用の送信
スロットの内、第1スロットにスロット交換して基地局
102に送信するものである。
【0024】また、基地局102から、基地局−中継局
間用の受信スロットの内、第3スロットで通信チャネル
を中継局104が受信すると、この通信チャネルを中継
局−移動局間用の送信スロットの内、第1スロットにス
ロット交換して移動局103に送信すると共に、移動局
103から、中継局−移動局間用の受信スロットの内、
第1スロットで通信チャネルを中継局104が受信する
と、この通信チャネルを基地局−中継局間用の送信スロ
ットの内、第3スロットにスロット交換して基地局10
2に送信するものである。
【0025】また、基地局102から、基地局−中継局
間用の受信スロットの内、第4スロットで通信チャネル
を中継局104が受信すると、この通信チャネルを中継
局−移動局間用の送信スロットの内、第2スロットにス
ロット交換して移動局103に送信すると共に、移動局
103から、中継局−移動局間用の受信スロットの内、
第2スロットで通信チャネルを中継局104が受信する
と、この通信チャネルを基地局−中継局間用の送信スロ
ットの内、第4スロットにスロット交換して基地局10
2に送信するものである。
【0026】このように2タイムスロット交換部116
においては、以上、4通りのスロット交換を実現するこ
とが可能である。
【0027】従って、このような中継局104によれ
ば、基地局102及び移動局103間に配置され、4通
りのスロット交換で、基地局102及び移動局103間
の1回線の中継動作を実行するようにしたので、基地局
102と移動局103との間が離れていたとしても、こ
の中継局104を介して基地局102と移動局103と
の通信動作を確保することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線回線中継装置に適用した中継局104によれ
ば、この受信データに含まれるCRCデータにビット誤
り(エラー情報)があると判定されると、消音部117
にて受信データに含まれるIデータを消去するようにし
た、つまり、このエラーに関わるIデータを含まない無
線信号を中継送信してしまうので、この無線信号を受信
した受信端末側、例えば移動局側ではエラーが発生した
ことを認識することができないといった問題点があっ
た。
【0029】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、受信した無線信号に
エラーが発生した場合には、中継送信した無線信号を受
信する受信端末側にエラーが発生したことを確実に認識
させると共に、その回路構成を簡略化してコストの低減
を図ることができる無線回線中継装置及び、その無線回
線中継方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記のように構成された
請求項1記載の無線回線中継装置は、無線信号を受信す
る受信手段と、この無線信号に含まれるエラー識別情報
を検出するエラー識別情報検出手段と、このエラー識別
情報検出手段にて検出されたエラー識別情報がエラー情
報であるか否かを判定するエラー情報判定手段と、この
エラー情報判定手段にてエラー識別情報がエラー情報で
あると判定されると、このエラー識別情報に基づいてエ
ラー認識情報を生成するエラー認識情報生成手段と、こ
のエラー識別情報の代わりにエラー認識情報を含めた無
線信号を中継送信する中継送信手段とを有することを特
徴とする。
【0031】従って、本発明の無線回線中継装置によれ
ば、無線信号に含まれるエラー識別情報を検出し、この
検出されたエラー識別情報がエラー情報であると判定さ
れると、このエラー識別情報に基づいてエラー認識情報
を生成し、エラー識別情報の代わりにエラー認識情報を
含めた無線信号を中継送信するようにしたので、受信し
た無線信号にエラーが発生した場合には、中継送信した
無線信号を受信する受信端末側にエラーが発生したこと
を確実に認識させることができると共に、従来のような
消音部等を配置した複雑な回路構成を有するCRCエラ
ー処理回路を中継局側に配置する必要がなくなること
で、その回路構成を簡略化してコストの低減を図ること
ができる。
【0032】また、本発明の無線回線中継方法は、無線
信号を受信すると、この無線信号に含まれるエラー識別
情報を検出し、このエラー識別情報がエラー情報である
と判定されると、このエラー識別情報に基づいてエラー
認識情報を生成し、前記エラー識別情報の代わりに、前
記エラー認識情報を含めた無線信号を中継送信すること
を特徴とする。
【0033】従って、本発明の無線回線中継方法によれ
ば、無線信号に含まれるエラー識別情報を検出し、この
検出されたエラー識別情報がエラー情報であると判定さ
れると、このエラー識別情報に基づいてエラー認識情報
を生成し、エラー識別情報の代わりにエラー認識情報を
含めた無線信号を中継送信するようにしたので、受信し
た無線信号にエラーが発生した場合には、中継送信した
無線信号を受信する受信端末側にエラーが発生したこと
を確実に認識させることができると共に、従来のような
消音部等を配置した複雑な回路構成を有するCRCエラ
ー処理回路を中継局側に配置する必要がなくなること
で、その回路構成を簡略化してコストの低減を図ること
ができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明における請求項1記載の無
線回線中継装置は、無線信号を受信する受信手段と、こ
の無線信号に含まれるエラー識別情報を検出するエラー
識別情報検出手段と、このエラー識別情報検出手段にて
検出されたエラー識別情報がエラー情報であるか否かを
判定するエラー情報判定手段と、このエラー情報判定手
段にてエラー識別情報がエラー情報であると判定される
と、このエラー識別情報に基づいてエラー認識情報を生
成するエラー認識情報生成手段と、このエラー識別情報
の代わりにエラー認識情報を含めた無線信号を中継送信
する中継送信手段とを有することを特徴とする。
【0035】前記無線回線中継装置は、例えば無線回線
システムの基地局及び移動局間用の通信動作を中継伝送
する中継局に相当するものである。
【0036】前記無線信号とは、例えば第1〜第4スロ
ットの受信スロット及び第1〜第4スロットの送信スロ
ットの配列順序で5msec周期で順次伝送されるデー
タであり、各スロット毎に通信チャネルや制御チャネル
等の伝搬データ(Iデータ)が伝搬されるものである。
【0037】さらに、前記無線信号に含まれるエラー識
別情報とは、この伝搬データのデータ内容に関わるビッ
ト誤り(エラー情報)を識別する、例えば16ビット配
列のビット誤検出データ(CRCデータ)に相当するも
のである。
【0038】前記受信手段は、無線信号を受信する部位
に相当し、例えば基地局からの無線信号(基地局−中継
局間用のフレームデータ内の受信スロット)を受信する
下り受信部や、例えば移動局からの無線信号(中継局−
移動局間用のフレームデータ内の受信スロット)を受信
する上り受信部に相当するものである。
【0039】前記エラー識別情報検出手段は、前記無線
信号に含まれるエラー識別情報を検出する部位であり、
例えば基地局−中継局間用のフレームデータ内にある受
信スロット内のCRCデータを検出する下りCRC判定
部や、例えば中継局−移動局間用のフレームデータ内に
ある受信スロット内のCRCデータを検出する上りCR
C判定部に相当するものである。
【0040】前記エラー情報判定手段は、前記エラー識
別情報がエラー情報であるか否かを判定する部位であ
り、例えば基地局−中継局間用のフレームデータ内にあ
る受信スロット内のCRCデータに基づいてIデータの
ビット誤りがあるか否かを判定する下りCRCデータ判
定部や、例えば中継局−移動局間用のフレームデータ内
にある受信スロット内のCRCデータに基づいて、Iデ
ータのビット誤りがあるか否かを判定する上りCRCデ
ータ判定部に相当するものである。
【0041】前記エラー認識情報生成手段は、前記エラ
ー情報判定手段にてエラー識別情報がエラー情報である
と判定されると、このエラー識別情報に基づいてエラー
認識情報を生成する部位に相当し、例えば基地局−中継
局間用のフレームデータにある受信スロット内のIデー
タにビット誤りがあると判定されると、このIデータ
に、エラー認識情報としての新たなCRCデータを付加
する下り適応CRC付加部や、例えば中継局−移動局間
用のフレームデータにある受信スロット内のIデータに
ビット誤りがあると判定されると、このIデータに、エ
ラー認識情報としての新たなCRCデータを付加する上
り適応CRC付加部に相当するものである。
【0042】前記中継送信手段は、このエラー識別情報
の代わりにエラー認識情報を含めた無線信号を中継送信
する部位であり、例えば下り適応CRC部にてCRCデ
ータが付加されたIデータを、中継局−移動局間用のフ
レームデータにある送信スロットで移動局に中継送信す
る下り送信部や、例えば上り適応CRC部にてCRCデ
ータが付加されたIデータを、基地局−中継局間用のフ
レームデータにある送信スロットで基地局に中継送信す
る上り送信部に相当するものである。
【0043】従って、本発明における請求項1記載の無
線回線中継装置によれば、無線信号に含まれるエラー識
別情報を検出し、この検出されたエラー識別情報がエラ
ー情報であると判定されると、このエラー識別情報に基
づいてエラー認識情報を生成し、エラー識別情報の代わ
りにエラー認識情報を含めた無線信号を中継送信するよ
うにしたので、受信した無線信号にエラーが発生した場
合には、中継送信した無線信号を受信する受信端末側に
エラーが発生したことを確実に認識させることができる
と共に、従来のような消音部等を配置した複雑な回路構
成を有するCRCエラー処理回路を中継局側に配置する
必要がなくなることで、その回路構成を簡略化してコス
トの低減を図ることができる。
【0044】また、本発明における請求項2記載の無線
回線中継装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、前
記エラー認識情報生成手段は、所定ビット数で構成する
エラー識別情報の任意ビットのデータを反転させる反転
手段と、この反転手段にて任意ビットを反転したエラー
識別情報をエラー認識情報として生成する情報生成手段
とを有することを特徴とする。
【0045】前記エラー識別情報は、所定ビット数で構
成するものであり、例えば16ビットで構成するもので
ある。
【0046】前記反転手段は、エラー識別情報の任意ビ
ットのデータを反転させる部位であり、例えば基地局−
中継局間用のフレームデータ内の受信スロットに関わる
Iデータの場合には下りCRC反転部や、例えば中継局
−移動局間用のフレームデータ内の受信スロットに関わ
るIデータの場合には上りCRC反転部に相当するもの
である。
【0047】前記情報生成手段は、前記反転手段にて任
意ビットを反転したエラー識別情報をエラー認識情報と
して生成するものであり、例えば下りCRC反転部の場
合には下りCRCデータ判定部からの制御信号に基づい
て下りCRC反転部の出力を選択する下りCRC切換部
や、例えば上りCRC反転部の場合には上りCRC判定
部からの制御信号に基づいて上りCRC反転部の出力を
選択する上りCRC切換部に相当するものである。
【0048】従って、本発明における請求項2記載の無
線回線中継装置によれば、上記請求項1記載の効果に加
えて、任意ビットを反転したエラー識別情報をエラー認
識情報として生成し、このエラー認識情報を含めた無線
信号を中継送信するようにしたので、簡単な構成でエラ
ー認識情報を生成することができる。
【0049】また、本発明における請求項3記載の無線
回線中継装置は、上記請求項2記載の構成に加えて、前
記反転手段は、エラー識別情報の所定1ビットのデータ
を反転させることを特徴とする。
【0050】従って、本発明における請求項3記載の無
線回線中継装置によれば、上記請求項2記載の効果に加
えて、エラー識別情報の所定1ビットのデータを反転さ
せ、この所定1ビットを反転したエラー識別情報をエラ
ー認識情報として生成し、このエラー認識情報を含めた
無線信号を中継送信するようにしたので、簡単な構成で
エラー認識情報を生成することができる。
【0051】また、本発明における請求項4記載の無線
回線中継装置は、上記請求項2記載の構成に加えて、前
記反転手段は、エラー識別情報の全ビットのデータを反
転させることを特徴とする。
【0052】従って、本発明における請求項4記載の無
線回線中継装置によれば、上記請求項2記載の効果に加
えて、エラー識別情報の全ビットのデータを反転させ、
全ビットを反転したエラー識別情報をエラー認識情報と
して生成し、このエラー認識情報を含めた無線信号を中
継送信するようにしたので、簡単な構成でエラー認識情
報を生成することができる。
【0053】また、本発明における請求項5記載の無線
回線中継装置は、上記請求項1、2、3又は4記載の構
成に加えて、TDMA通信システムの無線信号を中継伝
送する中継局に適用されることを特徴とする。
【0054】前記TDMA通信システムとは、例えば時
分割多重アクセスシステムに相当するものである。
【0055】従って、本発明における請求項5記載の無
線回線中継装置によれば、上記請求項1、2、3又は4
記載の効果に加えて、TDMA通信システムにも適用す
ることができる。
【0056】また、本発明における請求項6記載の無線
回線中継装置は、上記請求項1、2、3又は4記載の構
成に加えて、PHS通信システムの無線信号を中継伝送
する中継局に適用されることを特徴とする。
【0057】従って、本発明における請求項6記載の無
線回線中継装置によれば、上記請求項1、2、3又は4
記載の効果に加えて、PHS通信システムにも適用する
ことができる。
【0058】また、本発明における請求項7記載の無線
回線中継方法は、無線信号を受信すると、この無線信号
に含まれるエラー識別情報を検出し、このエラー識別情
報がエラー情報であると判定されると、このエラー識別
情報に基づいてエラー認識情報を生成し、前記エラー識
別情報の代わりに、前記エラー認識情報を含めた無線信
号を中継送信することを特徴とする。
【0059】この無線回線中継方法は、例えば無線回線
システムの基地局及び移動局間用の通信動作を中継伝送
する中継局の中継伝送方法に相当するものである。
【0060】前記無線信号とは、例えば第1〜第4スロ
ットの受信スロット及び第1〜第4スロットの送信スロ
ットの配列順序で5msec周期で順次伝送されるデー
タであり、各スロット毎に通信チャネルや制御チャネル
等の伝搬データ(Iデータ)が伝搬されるものである。
【0061】さらに、前記無線信号に含まれるエラー識
別情報とは、この伝搬データのデータ内容に関わるビッ
ト誤り(エラー情報の有無)を識別する、例えば16ビ
ット配列のビット誤検出データ(CRCデータ)に相当
するものである。
【0062】従って、本発明における請求項7記載の無
線回線中継方法によれば、無線信号に含まれるエラー識
別情報を検出し、この検出されたエラー識別情報がエラ
ー情報であると判定されると、このエラー識別情報に基
づいてエラー認識情報を生成し、エラー識別情報の代わ
りにエラー認識情報を含めた無線信号を中継送信するよ
うにしたので、受信した無線信号にエラーが発生した場
合には、中継送信した無線信号を受信する受信端末側に
エラーが発生したことを確実に認識させることができる
と共に、従来のような消音部等を配置した複雑な回路構
成を有するCRCエラー処理回路を中継局側に配置する
必要がなくなることで、その回路構成を簡略化してコス
トの低減を図ることができる。
【0063】また、本発明における請求項8記載の無線
回線中継方法は、上記請求項7記載の方法に加えて、所
定ビット数で構成するエラー識別情報がエラー情報であ
ると判定されると、このエラー識別情報の任意ビットの
データを反転させることで、このビット反転が施された
エラー識別情報をエラー認識情報として生成することを
特徴とする。
【0064】従って、本発明における請求項8記載の無
線回線中継装置によれば、上記請求項7記載の効果に加
えて、所定ビット数で構成するエラー識別情報がエラー
情報であると判定されると、このエラー識別情報の任意
ビットのデータを反転させることで、このビット反転が
施されたエラー識別情報をエラー認識情報として生成
し、このエラー認識情報を含めた無線信号を中継送信す
るようにしたので、簡単な構成でエラー認識情報を生成
することができる。
【0065】また、本発明における請求項9記載の無線
回線中継方法は、上記請求項7又は8記載の方法に加え
て、TDMA通信システムの無線回線を中継伝送する中
継局に適用されることを特徴とする。
【0066】前記TDMA通信システムとは、例えば時
分割多重アクセスシステムに相当するものである。
【0067】従って、本発明における請求項9記載の無
線回線中継装置によれば、上記請求項7又は8記載の効
果に加えて、TDMA通信システムにも適用することが
できる。
【0068】また、本発明における請求項10記載の無
線回線中継方法は、上記請求項7又は8記載の方法に加
えて、PHS通信システムの無線回線を中継伝送する中
継局に適用されることを特徴とする。
【0069】従って、本発明における請求項10記載の
無線回線中継方法によれば、上記請求項7又は8記載の
効果に加えて、PHS通信システムにも適用することが
できる。 (実施の形態)以下、図面に基づいて本発明の無線回線
中継装置の実施の形態を示すPHS通信システムの中継
局について説明する。図1は本実施の形態に示すPHS
通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【0070】図1に示すPHS通信システム1は、IS
DN回線11を介してISDN網10と有線接続する基
地局20と、この基地局20と無線接続する移動局30
(30a,30b,30c)及び中継局40とを有し、
前記中継局40は、基地局20と複数の移動局30、例
えば3つの移動局30a,30b,30cとの間で無線
信号の同時中継伝送を可能としている。
【0071】図2に示す中継局40は、基地局20から
移動局30への無線信号を中継伝送する下り伝送系統5
0と、移動局30から基地局20への無線信号を中継伝
送する上り伝送系統70とを有している。
【0072】前記下り伝送系統50は、基地局−中継局
間用のフレームデータの内、受信スロットを基地局20
から受信すると、この受信スロットに含まれる各スロッ
ト毎の伝搬データ(Iデータ)を順次解読し、これら各
伝搬データを中継局−移動局間用のフレームデータにあ
る送信スロット内の各スロットで伝搬させるため、基地
局−中継局間用の受信スロットから中継局−移動局間用
の送信スロットへのスロット交換を実行し、このスロッ
ト交換された中継局−移動局間用の送信スロットで伝搬
データを移動局30に中継伝送するものである。
【0073】また、前記上り伝送系統70は、中継局−
移動局間用のフレームデータの内、受信スロットを移動
局30から受信すると、この受信スロットに含まれる各
スロット毎の伝搬データ(Iデータ)を順次解読し、こ
れら各伝搬データを基地局−中継局間用のフレームデー
タにある送信スロット内の各スロットで伝搬させるた
め、中継局−移動局間用の受信スロットから基地局−中
継局間用の送信スロットへのスロット交換を実行し、こ
のスロット交換された基地局−中継局間用の送信スロッ
トで伝搬データを基地局20に中継伝送するものであ
る。
【0074】前記下り伝送系統50は、基地局20から
の1.9GHzの無線信号を受信する下り受信部51
と、この無線信号を復調して384Kbpsのベースバ
ンドの受信データを得る下り復調部52と、この受信デ
ータに含まれるユニークワードを検出する下りユニーク
ワード検出部53と、この受信データに含まれるCRC
データを検出し、このCRCデータに基づいて、この受
信データにビット誤り(エラー情報)があるか否かを判
定し、この受信データにビット誤りがあると判別される
と、後述する制御信号を出力する下りCRC判定部54
と、この受信データに含まれるIデータを解読すると共
に、スロット番号情報を認識する下りIデータ解読部5
5と、この下りIデータ解読部55にて解読されたIデ
ータをスロット番号情報に基づいて、基地局−中継局間
用のフレームデータにある受信スロットを中継局−移動
局間用のフレームデータにある送信スロットにスロット
交換する下り4タイムスロット交換部56と、この中継
局−移動局間用の制御チャネル用のIデータを作成する
下りIデータ作成部57と、前記下り4タイムスロット
交換部56又は下りIデータ作成部57のIデータ出力
を切換える下り切換部58と、この下り切換部58から
のIデータにCRCデータを付加する下り適応CRC付
加部59と、このCRCデータが付加されたIデータに
ユニークワードを付加する下りユニークワード付加部6
0と、このユニークワードが付加されたIデータで構成
する送信データを変調して無線信号を得る下り変調部6
1と、この無線信号を移動局30に中継送信する下り送
信部62とを有している。
【0075】また、前記下りIデータ解読部55は、前
記受信データに含まれるIデータを解読すると共に、こ
のIデータに含まれるスロット番号情報を得るものであ
るが、下り4タイムスロット交換部56及び、後述する
上り4タイムスロット交換部76にスロット番号情報を
伝送すると共に、このIデータが制御チャネル用のIデ
ータであると判断すると、前記下り切換部58を下りI
データ作成部57側に切換接続する下り切換制御信号を
出力するものである。
【0076】前記下り4タイムスロット交換部56は、
前記下りIデータ解読部55からのスロット番号情報に
基づいて、基地局20からの通信チャネルを伝搬した基
地局−中継局間用の受信スロットを、中継局−移動局間
用の送信スロットにスロット交換し、このスロット交換
した中継局−移動局間用の送信スロットに通信チャネル
を伝搬することで、この通信チャネルを移動局30に送
信することを可能とするものである。
【0077】前記下りCRC適応付加部59は、図3
(a)に示すように、下り切換部58からのIデータ
(図4(a))にエラー有無を示すCRCデータを図4
(b)に示すように付加する下りCRC付加部59a
と、このIデータに含まれるCRCデータのみを、図4
(c)に示すように反転して出力する下りCRC反転部
59bと、この下りCRC反転部59bの出力データ又
は前記下りCRC付加部59aの出力データを、前記下
りCRC判定部54の制御信号に応じて切換出力する下
りCRC切換部59cとを有している。
【0078】前記下りCRC切換部59cは、前記下り
CRC判定部54からの制御信号に応じて下りCRC反
転部59b側に切換接続し、反転したCRCデータを付
加したIデータを出力するものである。
【0079】前記上り伝送系統70は、移動局30から
の1.9GHzの無線信号を受信する上り受信部71
と、この無線信号を復調して384Kbpsのベースバ
ンドの受信データを得る上り復調部72と、この受信デ
ータに含まれるユニークワードを検出する上りユニーク
ワード検出部73と、この受信データに含まれるCRC
データを検出し、このCRCデータに基づいて、この受
信データにビット誤り(エラー情報)があるか否かを判
定し、受信データにビット誤りがあると判別されると、
後述する制御信号を出力する上りCRC判定部74と、
この受信データに含まれるIデータを解読する上りIデ
ータ解読部75と、前記上りIデータ解読部75に解読
されたIデータを、前記下りIデータ解読部55からの
スロット番号情報に基づいて、中継局−移動局間用の受
信スロットを基地局−中継局間用の送信スロットにスロ
ット交換する上り4タイムスロット交換部76と、制御
チャネル用のIデータを作成する上りIデータ作成部7
7と、前記上り4タイムスロット交換部76又は上りI
データ作成部77のIデータ出力を切換える上り切換部
78と、この上り切換部78からの送信データとしての
IデータにCRCデータを付加する上り適応CRC付加
部79と、このCRCデータが付加されたIデータにユ
ニークワードを付加する上りユニークワード付加部80
と、このユニークワードを付加されたIデータで構成す
る送信データを変調して無線信号を得る上り変調部81
と、この無線信号を移動局30に中継送信する上り送信
部82とを有している。
【0080】また、前記上りIデータ解読部75は、前
記受信データに含まれるIデータを解読するものである
が、このIデータが制御チャネル用のIデータであると
判断すると、前記上り切換部78を上りIデータ作成部
77側に切換接続する上り切換制御信号を出力するもの
である。
【0081】前記上り4タイムスロット交換部76は、
移動局30から通信チャネルを伝搬した中継局−移動局
間用の受信スロットを、前記下りIデータ解読部55か
らのスロット番号情報に基づいて基地局−中継局間用の
送信スロットにスロット交換することで、このスロット
交換した送信スロットに通信チャネルを伝搬すること
で、この通信チャネルを基地局20に送信することを可
能とするものである。
【0082】前記上りCRC適応付加部79は、図3
(b)に示すように、上り切換部78からのIデータに
エラー有無を示すCRCデータを付加する上りCRC付
加部79aと、このIデータに含まれるCRCデータの
みを反転して出力する上りCRC反転部79bと、この
上りCRC反転部79bの出力データ又は前記上りCR
C付加部79aの出力データを、前記上りCRC判定部
74の制御信号に応じて切換出力する上りCRC切換部
79cとを有している。
【0083】前記上りCRC切換部79cは、前記上り
CRC判定部74からの制御信号に応じて上りCRC反
転部79b側に切換接続し、反転したCRCデータを付
加したIデータを出力するものである。
【0084】では、このような中継局40の概略的な動
作について説明する。図5は本実施の形態に示す中継局
40の複数の移動局30a,30b,30cに対するタ
イムスロット交換の処理動作を端的に示すタイミングチ
ャート図である。
【0085】図5に示すように、この中継局40におい
ては、基地局−中継局間用のフレームデータの受信スロ
ットとして、例えば第1スロットで制御チャネル、第2
スロットで第1移動局30aとの通信チャネル、第3ス
ロットで第2移動局30bとの通信チャネル、第4スロ
ットで第3移動局30cとの通話チャネルを伝搬するも
のとする。
【0086】また、この中継局40においては、中継局
−移動局間用のフレームデータの送信スロットとして、
例えば第1スロットで第3移動局30cとの通信チャネ
ル、第2スロットで第2移動局30bとの通信チャネ
ル、第3スロットで第1移動局30aとの通信チャネル
を伝搬するものとする。
【0087】つまり、図5に示す中継局40において
は、基地局−中継局−移動局の下り伝送で基地局−中継
局間用のフレームデータ内の受信スロットを中継局−移
動局間用のフレームデータ内の送信スロットにスロット
交換し、移動局−中継局−基地局の上り伝送で中継局−
移動局間用のフレームデータ内の受信スロットを基地局
−中継局間用のフレームデータ内の送信スロットにスロ
ット交換するものである。尚、基地局−中継局間用のフ
レームデータ及び中継局−移動局間用のフレームデータ
は、第1〜第4スロットの受信スロット、第1〜第4ス
ロットの送信スロットの順で5msec周期のフレーム
データを構成し、このフレームデータが順次伝送される
ものとする。
【0088】基地局20から中継局40を介して移動局
30に無線信号を送信する場合、図5に示すように中継
局40は、基地局−中継局間用のフレームデータF1の
受信スロットを受信する。なお、この基地局−中継局間
用のフレームデータF1の受信スロットとしては、第1
スロットで制御チャネルC、第2スロットで第1移動局
30aとの通信チャネルSL1、第3スロットで第2移
動局30bとの通信チャネルSL2、第4スロットで第
3移動局30cとの通信チャネルSL3が夫々伝搬され
る。
【0089】次に、この中継局40は、この基地局20
からの基地局−中継局間用のフレームデータF1内の受
信スロットを受信すると、前述した下り4タイムスロッ
ト交換部56で、この基地局−中継局間用のフレームデ
ータF1内の受信スロット内にある各スロット毎の伝搬
データを、中継局−移動局間用の送信スロット内にある
各スロットにスロット交換し、このスロット交換された
中継局−移動局間用のフレームデータ内の送信スロット
を、前記フレームデータF1内の受信スロットの次の受
信スロット直後の送信スロット、すなわちフレームデー
タF2内の送信スロットの送信タイミングで移動局30
に送信する。
【0090】なお、この中継局−移動局間用のフレーム
データの送信スロットにおいては、例えば第1移動局3
0aとの通信チャネルSL1の場合、図5に示すように
基地局−中継局間用のフレームデータF1内の、受信ス
ロット内にある第2スロットから中継局−移動局間用の
フレームデータF4内の、送信スロット内にある第3ス
ロットまでのマージン時間を得ることができる。
【0091】また、移動局30から中継局40を介して
基地局20に無線信号を送信する場合、図5に示すよう
に中継局40は、各移動局30a,30b,30cから
各スロット毎にのせた通信チャネルSL1,SL2,S
L3を有する中継局−移動局間用のフレームデータF3
内の受信スロットを受信すると、前述した上り4タイム
スロット交換部76で、この中継局−移動局間用の受信
スロット内にある各スロット毎の伝搬データを基地局−
中継局間用の送信スロット内にある各スロットにスロッ
ト交換し、このスロット交換された基地局−中継局間用
のフレームデータ内の送信スロットを、前記フレームデ
ータF1内の受信スロットの次の受信スロット直後の送
信スロット、すなわちフレームデータF2内の送信スロ
ットの送信タイミングで基地局20に送信する。
【0092】なお、この基地局−中継局間用のフレーム
データの送信スロットにおいては、例えば第1移動局3
0aとの通信チャネルSL1の場合、図5に示すように
中継局−移動局間用のフレームデータF3内の、受信ス
ロット内にある第3スロットから基地局−中継局間用の
フレームデータF2内の、送信スロット内にある第2ス
ロットまでのマージン時間を得ることができる。
【0093】つまり、本実施の形態に示す中継局40に
よれば、例えば基地局−中継局間用のフレームデータF
1内の受信スロットを受信すると、この受信スロットの
次の受信スロット直後の送信スロット、すなわちフレー
ムデータF2の送信スロットに関わる送信タイミング
で、スロット交換された中継局−移動局間用のフレーム
データの送信スロットを送信するようにしたので、つま
り、少なくとも受信スロット及び送信スロットから成る
1フレームデータ分に相当する1周期以上、すなわち5
〜8.75msecのマージン時間を持たせることで、
中継回線数の増大はもちろんこと、このマージン時間内
で、図18に示すようなスロット交換処理等に要する遅
延時間に対処し、スロットの交換効率を向上させ、ひい
てはバリエーションに富んだ、全通り(16通り)のス
ロット交換を実現することができる。
【0094】では、このようなタイムスロット交換の処
理動作について詳細に説明する。
【0095】このタイムスロット交換の要部となるの
が、例えば上り伝送系統70の上り4タイムスロット交
換部76、又は下り伝送系統50の下り4タイムスロッ
ト交換部56に相当するものである。
【0096】では、下り4タイムスロット交換部56に
ついて説明する。図6は下り4タイムスロット交換部5
6内部の概略構成を示すブロック図である。
【0097】図6に示す下り4タイムスロット交換部5
6は、第1RAM56aと、第2RAM56bと、これ
ら第1RAM56a及び第2RAM56bをメモリ制御
する第1メモリ制御部56cとを有し、前記第1メモリ
制御部56cは、下りIデータ解読部55にて解読され
たIデータを384KHzの書込データとして第1RA
M56aに順次記憶し、この第1RAM56aに記憶中
のIデータを128KHzのデータとして読み出し、こ
の128KHzのIデータをアドレス変換して、このア
ドレス変換されたIデータを第2RAM56bに順次記
憶し、この第2RAM56bに記憶中のアドレス変換さ
れたIデータを384KHzのIデータとして読み出
し、この384KHzのIデータを下り切換部58に伝
送するものである。
【0098】前記第1メモリ制御部56cは、前記下り
Iデータ解読部55からのスロット番号情報に基づい
て、前記第1RAM56a及び第2RAM56bをメモ
リ制御するものである。
【0099】前記第1メモリ制御部56cは、図7に示
すように、例えば第1スロットで第1移動局30aとの
通信チャネルSL1に対応するIデータ、第2スロット
で第2移動局30bとの通信チャネルSL2に対応する
Iデータ、第3スロットで第3移動局30cとの通信チ
ャネルSL3に対応するIデータ、第4スロットで第4
移動局30dとの通信チャネルSL4に対応するIデー
タで構成する基地局−中継局間用のフレームデータF1
内の受信スロットを基地局20から受信すると、この基
地局20からの384KHzのフレームデータF1内の
受信スロット内にある各スロット毎のIデータを第1R
AM56aに順次記憶する。
【0100】前記第1メモリ制御部56cは、この第1
RAM56aに記憶中の受信スロット内にある各スロッ
ト毎のIデータを128KHzで読み出し、この128
KHzの各スロット毎のIデータを各スロット毎にアド
レス変換し、これらアドレス変換された各スロット毎の
Iデータを、中継局−移動局間の送信スロット内にある
各スロットにスロット交換し、このスロット交換された
中継局−移動局間用の送信スロット内の各スロットのI
データを第2RAM56bに順次記憶する。
【0101】この第2RAM56bに記憶中のIデータ
は、前述したスロット交換により得られた中継局−移動
局間用の送信スロットで伝搬されるIデータに相当する
ものであり、つまり第1スロットで第4移動局30cと
の通信チャネルSL4に対応するIデータ、第2スロッ
トで第1移動局30aとの通信チャネルSL1に対応す
るIデータ、第3スロットで第2移動局30bとの通信
チャネルSL2に対応するIデータ、第4スロットで第
3移動局30cとの通信チャネルSL3に対応するIデ
ータで構成されるものである。
【0102】前記第1メモリ制御部56cは、この第2
RAM56bに記憶中の中継局−移動局間用の送信スロ
ット内にある各スロットのIデータを第2RAM56b
から384KHzで読み出し、この送信スロット内にあ
る各スロットのIデータを下り切換部58に伝送する。
【0103】この結果、このスロット交換された中継局
−移動局間用のフレームデータにある送信スロットを、
前記フレームデータF1内の受信スロットの次の受信ス
ロット直後の送信スロット、すなわちフレームデータF
2内の送信スロットの送信タイミングで移動局30に送
信する。
【0104】図6及び図7に示す下り4タイムスロット
交換部56によれば、基地局−中継局間用のフレームデ
ータF1内の、受信スロットを受信すると、この受信ス
ロット内にある各スロット毎のIデータを第1RAM5
6aに順次記憶し、この基地局−中継局間用の受信スロ
ット内にある各スロット毎のIデータをアドレス変換す
ることで、各スロット毎のIデータを中継局−移動局間
用の送信スロット内にある各スロット毎にスロット交換
し、このスロット交換された中継局−移動局間用の送信
スロット内にあるスロット毎にIデータを第2RAM5
6bに順次記憶し、この第2RAM56bに記憶中の送
信スロット内にあるスロット毎のIデータを、前記フレ
ームデータF1内の受信スロットの次の受信スロット直
後の送信スロット、すなわちフレームデータF2内の送
信スロットの送信タイミングで移動局30に送信するよ
うに、第2RAM56bから読み出すようにしたので、
少なくとも受信スロット及び送信スロットから成る1フ
レームデータ分に相当する1周期以上、すなわち5〜
8.75msecのマージン時間を持たせることで、中
継回線数の増大はもとより、このマージン時間内で、図
18に示すようなスロット交換処理等に要する遅延時間
に対処し、基地局20から移動局30への下り中継伝送
に要するスロットの交換効率を向上させ、ひいてはバリ
エーションに富んだ下り中継伝送のスロット交換を実現
することができる。
【0105】さらには、前記マージン時間を利用するこ
とで、基地局−中継局間用のフレームデータF1内の受
信スロットにある第4スロットの通信チャネルを中継局
−移動局間用のフレームデータF4内の送信スロットに
ある第1スロットにスロット交換することができるよう
にしたので、全通り(計16通り)の下り中継伝送に関
わるスロット交換を実現することができる。
【0106】では、上り4タイムスロット交換部76に
ついて説明する。図8は上り4タイムスロット交換部7
6内部の概略構成を示すブロック図である。
【0107】図8に示す上り4タイムスロット交換部7
6は、第3RAM76aと、第4RAM76bと、これ
ら第3及び第4RAM76a,76bをメモリ制御する
第2メモリ制御部76cとを有し、前記第2メモリ制御
部76cは、上りIデータ解読部75にて解読されたI
データを384KHzの書込データとして第3RAM7
6aに順次記憶し、この第3RAM76aに記憶中のI
データを128KHzのデータとして読み出し、この1
28KHzのIデータをアドレス変換して、これらアド
レス変換されたIデータを第4RAM76bに順次記憶
し、この第4RAM76bに記憶中のアドレス変換され
たIデータを384KHzのIデータとして読み出し、
この384KHzのIデータを上り切換部78に伝送す
るものである。
【0108】前記第2メモリ制御部76cは、前記下り
Iデータ解読部55からのスロット番号情報に基づい
て、前記第3RAM76a及び第4RAM76bをメモ
リ制御するものである。
【0109】前記第2メモリ制御部76cは、図9に示
すように、例えば第1スロットで第4移動局30dとの
通信チャネルSL4に対応するIデータ、第2スロット
で第1移動局30aとの通信チャネルSL1に対応する
Iデータ、第3スロットで第2移動局30bとの通信チ
ャネルSL2に対応するIデータ、第4スロットで第3
移動局30cとの通信チャネルSL3に対応するIデー
タで構成する中継局−移動局間用のフレームデータF3
内の受信スロットを移動局30から受信すると、この移
動局30からの384KHzのフレームデータF3内の
受信スロット内にある各スロット毎のIデータを第3R
AM76aに順次に記憶する。
【0110】前記第2メモリ制御部76cは、この第3
RAM76aに記憶中のフレームデータF3内の受信ス
ロット内にある各スロット毎のIデータを128KHz
で読み出し、この128KHzの各スロット毎のIデー
タを各スロット毎にアドレス変換し、これらアドレス変
換されたIデータを各スロット毎のIデータを、基地局
−中継局間用の送信スロット内にある各スロットにスロ
ット交換し、このスロット交換された基地局−中継局間
用の送信スロット内の各スロットのIデータを第4RA
M76bに順次記憶する。
【0111】この第4RAM76bに記憶中のIデータ
は、前述したスロット交換により得られた基地局−中継
局間用の送信スロットで伝搬されるIデータであり、つ
まり、第1スロットで第1移動局30aとの通信チャネ
ルSL1に対応するIデータ、第2スロットで第2移動
局30bとの通信チャネルSL2に対応するIデータ、
第3スロットで第3移動局30cとの通信チャネルSL
3に対応するIデータ、第4スロットで第4移動局30
dとの通信チャネルSL4に対応するIデータで構成さ
れるものである。
【0112】前記第2メモリ制御部76cは、この第4
RAM76bに記憶中の基地局−中継局間用の受信スロ
ット内にある各スロットのIデータを第4RAM76b
から384KHzで読み出し、これら各スロットのIデ
ータを上り切換部78に伝送する。
【0113】この結果、このスロット交換された基地局
−中継局間用のフレームデータにある送信スロットを、
前記フレームデータF1内の受信スロットの次の受信ス
ロット直後の送信スロット、すなわちフレームデータF
2内の送信スロットの送信タイミングで上り送信部82
から基地局20に送信する。
【0114】図8及び図9に示す上り4タイムスロット
交換部76によれば、中継局−移動局間用のフレームデ
ータF3内の受信スロットを受信すると、この受信スロ
ット内にある各スロット毎のIデータを第3RAM76
aに順次記憶し、この中継局−移動局間用の受信スロッ
ト内の各スロット毎のIデータをアドレス変換すること
で、各スロット毎のIデータを基地局−中継局間用の送
信スロットの各スロット毎にスロット交換し、このスロ
ット交換された基地局−中継局間用の送信スロット内に
ある各スロット毎のIデータを第4RAM76bに順次
記憶し、この基地局−中継局間用の送信スロット内にあ
る各スロット毎のIデータを、前述したフレームデータ
F1内の受信スロットの次の受信スロット直後の送信ス
ロット、すなわちフレームデータF2の送信スロットの
送信タイミングで上り送信部82から送信できるよう
に、第4RAM76bから読み出すようにしたので、少
なくとも受信スロット及び送信スロットから成る1フレ
ームデータ分に相当する1周期以上、すなわち5〜8.
75msecのマージン時間を持たせることで、中継回
線数の増大はもちろんのこと、このマージン時間内で、
図18に示すようなスロット交換処理等に要する遅延時
間に対処し、移動局30から基地局20への上り中継伝
送に要するスロットの交換効率を向上させ、ひいてはバ
リエーションに富んだ上り中継伝送のスロット交換を実
現することができる。
【0115】さらに、前記マージン時間を利用すること
で、中継局−移動局間用のフレームデータF3の受信ス
ロット内にある第4スロットの通信チャネルを基地局−
中継局間用の送信スロット内にある第1スロットにスロ
ット交換することができるようにしたので、全通り(計
16通り)の上り中継伝送に関わるスロット交換を実現
することができる。
【0116】では、次に下り適応CRC付加部59の動
作について説明する。
【0117】図3(a)に示すように下り適応CRC付
加部59は、前記下りCRC付加部59aにて下り切換
部59cからのIデータにエラー有無を示すCRCデー
タを付加し、このデータを下りCRC反転部59b及び
下りCRC切換部59cの一方にそれぞれ入力する。
【0118】前記下りCRC反転部59bは、前記Iデ
ータに付加されたCRCデータの全ビットデータを反転
し、この反転データを付加したIデータを前記下りCR
C切換部59cの他方の入力に供給する。
【0119】前記下りCRC切換部59cは、前記下り
CRC判定部54からの制御信号に応じて下りCRC反
転部59b側の出力データであるIデータを選択し、こ
のIデータを下りユニークワード付加部60に供給す
る。
【0120】従って、図3(a)に示す下り適応CRC
付加部59によれば、下りフレームデータのエラーを検
出すると、下りCRC付加部59aにてIデータに付加
したCRCデータを下りCRC反転部59bで反転し
て、この反転したCRCデータを付加したIデータを、
そのまま移動局30側に中継送信するようにしたので、
受信した無線信号にエラーが発生した場合には、中継送
信した無線信号を受信する受信端末側にエラーが発生し
たことを確実に認識させることができると共に、従来の
ような消音部等を配置した複雑な回路構成を有するCR
Cエラー処理回路を中継局40側に配置する必要がなく
なることで、その回路構成を簡略化してコストの低減を
図ることができる。
【0121】では、次に上り適応CRC付加部79の動
作について説明する。
【0122】図3(b)に示すように上り適応CRC付
加部79は、前記上りCRC付加部79aにて上り切換
部79cからのIデータにエラー有無を示すCRCデー
タを付加し、このデータを上りCRC反転部79b及び
上りCRC切換部79cの一方にそれぞれ入力する。
【0123】前記上りCRC反転部79bは、前記Iデ
ータに付加されたCRCデータの全ビットデータを反転
し、この反転データを付加したIデータを前記上りCR
C切換部79cの他方の入力に供給する。
【0124】前記上りCRC切換部79cは、前記上り
CRC判定部74からの制御信号に応じて上りCRC反
転部79b側の出力データであるIデータを選択し、こ
のIデータを上りユニークワード付加部80に供給す
る。
【0125】従って、図3(b)に示す上り適応CRC
付加部79によれば、上りフレームデータのエラーを検
出すると、上りCRC付加部79aにてIデータに付加
したCRCデータを上りCRC反転部79bで反転し
て、この反転したCRCデータを付加したIデータを、
そのまま基地局20側に中継送信するようにしたので、
受信した無線信号にエラーが発生した場合には、中継送
信した無線信号を受信する受信端末側にエラーが発生し
たことを確実に認識させることができると共に、従来の
ような消音部等を配置した複雑な回路構成を有するCR
Cエラー処理回路を中継局40側に配置する必要がなく
なることで、その回路構成を簡略化してコストの低減を
図ることができる。
【0126】また、上記実施の形態においては、図6に
示す下り4タイムスロット交換部56及び図8に示す上
り4タイムスロット交換部76においては夫々2つのR
AM56a,56b(76a,76b)で構成するよう
にしたが、夫々一つのRAMで構成するようにしても良
い。
【0127】では、このような他の実施の形態に示す4
タイムスロット交換部について説明する。図10は他の
実施の形態に示す下り4タイムスロット交換部56内部
の概略構成を示すブロック図である。
【0128】図10に示す下り4タイムスロット交換部
56は、前記下りIデータ解読部55にて解読された3
84KHzのIデータを書込データとして順次記憶する
下りRAM56dと、この下りRAM56dをメモリ制
御する下りメモリ制御部56eとを有する。
【0129】この下りメモリ制御部56eは、図11に
示すように下りRAM56dに記憶中のIデータ、すな
わち基地局−中継局間用のフレームデータF1内の受信
スロット内にある各スロット毎のIデータをアドレス変
換することで、これらアドレス変換された各スロット毎
のIデータを、中継局−移動局間用の送信スロット内に
ある各スロット毎にスロット交換するようにした。
【0130】従って、図10及び図11に示す下り4タ
イムスロット交換部56によれば、基地局−中継局間用
のフレームデータF1内の受信スロット内にある各スロ
ット毎のIデータを下りRAM56dに順次記憶し、こ
の基地局−中継局間用の各スロット毎のIデータをアド
レス変換することで、これらアドレス変換された各スロ
ット毎のIデータを中継局−移動局間用の送信スロット
にスロット交換し、このスロット交換された中継局−移
動局間用の各スロット毎のIデータを、前述したフレー
ムデータF1内の受信スロットの次の受信スロット直後
の送信スロット、すなわちフレームデータF2の送信ス
ロットの送信タイミングで下り送信部62から送信でき
るように、下りRAM56dから読み出すようにしたの
で、少なくとも受信スロット及び送信スロットから成る
1フレームデータ分に相当する1周期以上、すなわち5
〜8.75msecのマージン時間を持たせることで、
このマージン時間内で、図18に示すようなスロット交
換処理等に要する遅延時間に対処し、基地局20から移
動局30への下り中継伝送に要するスロットの交換効率
を向上させ、ひいてはバリエーションに富んだ、下り中
継伝送のスロット交換を実現することができる。
【0131】さらには、前記マージン時間を利用するこ
とで、基地局−中継局間用のフレームデータF1内の受
信スロット内にある第4スロットの通信チャネルを中継
局−移動局間用のフレームデータF4の送信スロット内
にある第1スロットにスロット交換することができるよ
うにしたので、全通り(計16通り)の下り中継伝送に
関わるスロット交換を実現することができる。
【0132】さらに、図10に示す下り4タイムスロッ
ト交換部56は、図6に示す下りタイムスロット交換部
に比較して、部品個数が少なくて済む。
【0133】また、図12に示す上り4タイムスロット
交換部76は、前記上りIデータ解読部75にて解読さ
れた384KHzのIデータを書込データとして順次記
憶する上りRAM76dと、この上りRAM76dをメ
モリ制御する上りメモリ制御部76eとを有する。
【0134】この上りメモリ制御部76eは、図13に
示すように上りRAM76dに記憶中のIデータ、すな
わち中継局−移動局間用のフレームデータF3内の受信
スロット内にある各スロット毎のIデータをアドレス変
換することで、これら各スロット毎のIデータを基地局
−中継局間用の送信スロット内にある各スロット毎にス
ロット交換するようにした。
【0135】従って、図12及び図13に示す上り4タ
イムスロット交換部76によれば、中継局−移動局間用
のフレームデータF3内の受信スロット内にある各スロ
ット毎のIデータを上りRAM76dに順次記憶し、こ
の中継局−移動局間用の各スロット毎のIデータをアド
レス変換することで、これらアドレス変換されたスロッ
ト毎のIデータを基地局−中継局間用の送信スロット内
の各スロット毎にスロット交換し、このスロット交換さ
れた基地局−中継局間用の各スロット毎のIデータを、
前述したフレームデータF1内の受信スロットの次の受
信スロット直後の送信スロット、すなわちフレームデー
タF2の送信スロットの送信タイミングで上り送信部8
2から送信できるように、上りRAM76dから読み出
すようにしたので、少なくとも受信スロット及び送信ス
ロットから成る1フレームデータ分に相当する1周期以
上、すなわち5〜8.75msec以上のマージン時間
を持たせることで、このマージン時間内で、図18に示
すようなスロット交換処理等に要する遅延時間に対処
し、移動局30から基地局20への上り中継伝送に要す
るスロットの交換効率を向上させ、ひいてはバリエーシ
ョンに富んだ上り中継伝送のスロット交換を実現するこ
とができる。
【0136】さらに、前記マージン時間を利用すること
で、中継局−移動局間用のフレームデータF3の受信ス
ロット内にある第4スロットの通信チャネルを基地局−
中継局間用の送信スロット内にある第1スロットにスロ
ット交換することができるようにしたので、全通り(計
16通り)の上り中継伝送に関わるスロット交換を実現
することができる。
【0137】さらに、図12に示す上り4タイムスロッ
ト交換部76は、図8に示す上りタイムスロット交換部
に比較して、部品個数が少なくて済む。
【0138】また、上記実施の形態においては、下り受
信部51及び下り送信部62と、上り受信部71及び上
り送信部82とを設けることで3回線の通信チャネルの
スロットを交換する4タイムスロット交換機能を備えた
中継局40について説明したが、この中継局40におい
ては、例えば2台の下り受信部51及び2台の下り送信
部62と、2台の上り受信部71及び2台の上り送信部
82とを設けることで7回線の通信チャネルのスロット
を交換する7タイムスロット交換機能や、例えば3台の
下り受信部51及び3台の下り送信部62と、3台の上
り受信部71及び3台の上り送信部82とで設けること
で11回線の通信チャネルのスロットを交換する11タ
イムスロット交換機能等を備えるようにしても、中継回
線数が増えることはもちろんのこと、前述した4タイム
スロット交換機能と同様の効果が得られることは言うま
でもない。
【0139】また、上記実施の形態においては、中継局
−移動局間用又は基地局−中継局間用のフレームデータ
のデータ構成を受信スロット及び送信スロットの順序で
所定周期毎に伝送するような構成にしたが、送信スロッ
ト及び受信スロットの順序で所定周期毎に伝送するよう
な構成にしたとしても、同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0140】
【発明の効果】上記のように構成された本発明の無線回
線中継装置によれば、無線信号に含まれるエラー識別情
報を検出し、この検出されたエラー識別情報がエラー情
報であると判定されると、このエラー識別情報に基づい
てエラー認識情報を生成し、エラー識別情報の代わりに
エラー認識情報を含めた無線信号を中継送信するように
したので、受信した無線信号にエラーが発生した場合に
は、中継送信した無線信号を受信する受信端末側にエラ
ーが発生したことを確実に認識させることができると共
に、従来のような消音部等を配置した複雑な回路構成を
有するCRCエラー処理回路を中継局側に配置する必要
がなくなることで、その回路構成を簡略化してコストの
低減を図ることができる。
【0141】また、本発明の無線回線中継方法によれ
ば、無線信号に含まれるエラー識別情報を検出し、この
検出されたエラー識別情報がエラー情報であると判定さ
れると、このエラー識別情報に基づいてエラー認識情報
を生成し、エラー識別情報の代わりにエラー認識情報を
含めた無線信号を中継送信するようにしたので、受信し
た無線信号にエラーが発生した場合には、中継送信した
無線信号を受信する受信端末側にエラーが発生したこと
を確実に認識させることができると共に、従来のような
消音部等を配置した複雑な回路構成を有するCRCエラ
ー処理回路を中継局側に配置する必要がなくなること
で、その回路構成を簡略化してコストの低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線回線中継装置の実施の形態に示す
PHS通信システムの概略構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態に示すPHS通信システムの中継
局内部の概略構成を示すブロック図
【図3】本実施の形態に示す中継局の適応CRC付加部
内部の概略構成を示すブロック図 a)下り適応CRC付加部内部の概略構成を示すブロッ
ク図 b)上り適応CRC付加部内部の概略構成を示すブロッ
ク図
【図4】図3に示す下り適応CRC付加部の入出力信号
のデータ内容を示す説明図 a)下り適応CRC付加部(下りCRC付加部)の入力
信号のデータ内容 b)下りCRC反転部の入力信号のデータ内容 c)適応CRC付加部(下りCRC反転部)の出力信号
のデータ内容
【図5】本実施の形態に示す移動局及び基地局間の中継
局の送受信スロットの送受信タイミングを示すタイミン
グチャート図
【図6】本実施の形態に示す中継局の下り4タイムスロ
ット交換部内部の概略構成を示すブロック図
【図7】図6に示す4タイムスロット交換部の下り側送
受信タイミングを示すタイミングチャート図
【図8】本実施の形態に示す中継局の上り4タイムスロ
ット交換部内部の概略構成を示すブロック図
【図9】図8に示す4タイムスロット交換部の上り側送
受信タイミングを示すタイミングチャート図
【図10】他の実施の形態に示す中継局の下り4タイム
スロット交換部内部の概略構成を示すブロック図
【図11】図10に示す4タイムスロット交換部の下り
側送受信タイミングを示すタイミングチャート図
【図12】他の実施の形態に示す中継局の上り4タイム
スロット交換部内部の概略構成を示すブロック図
【図13】図12に示す上り4タイムスロット交換部の
上り側送受信タイミングを示すタイミングチャート図
【図14】一般的なPHS通信システムに使用される無
線信号(通信チャネル)の信号フォーマットを示す説明
【図15】従来の無線回線中継装置が適用されたPHS
通信システムの概略構成を示すブロック図
【図16】従来のPHS通信システムに使用される中継
局内部の概略構成を示すブロック図
【図17】従来の移動局及び基地局間の中継局の送受信
スロットの送受信タイミングを示すタイミングチャート
【図18】従来のPHS通信システムに使用される中継
局で、仮に第4スロットから第1スロットへのスロット
交換をした場合の不具合を示す説明図
【符号の説明】
40 中継局(無線回線中継装置) 50 下り伝送系統 51 下り受信部(受信手段) 54 下りCRC判定部(エラー識別情報検出手段、エ
ラー情報判定手段) 59 下り適応CRC付加部(エラー認識情報生成手
段) 59a 下りCRC付加部(エラー認識情報生成手段) 59b 下りCRC反転部(エラー認識情報生成手段、
反転手段) 59c 下りCRC切換部(エラー認識情報生成手段、
情報生成手段) 62 下り送信部(中継送信手段) 70 上り伝送系統 71 上り受信部(受信手段) 74 上りCRC判定部(エラー識別情報検出手段、エ
ラー情報判定手段) 79 上り適応CRC付加部(エラー認識情報生成手
段) 79a 上りCRC付加部(エラー認識情報生成手段) 79b 上りCRC反転部(エラー認識情報生成手段、
反転手段) 79c 上りCRC切換部(エラー認識情報生成手段、
情報生成手段) 82 上り送信部(中継送信手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線信号を受信する受信手段と、 この無線信号に含まれるエラー識別情報を検出するエラ
    ー識別情報検出手段と、 このエラー識別情報検出手段にて検出されたエラー識別
    情報がエラー情報であるか否かを判定するエラー情報判
    定手段と、 このエラー情報判定手段にてエラー識別情報がエラー情
    報であると判定されると、このエラー識別情報に基づい
    てエラー認識情報を生成するエラー認識情報生成手段
    と、 前記エラー識別情報の代わりにエラー認識情報を含めた
    無線信号を中継送信する中継送信手段とを有することを
    特徴とする無線回線中継装置。
  2. 【請求項2】 前記エラー認識情報生成手段は、 所定ビット数で構成するエラー識別情報の任意ビットの
    データを反転させる反転手段と、 この反転手段にて任意ビットを反転したエラー識別情報
    をエラー認識情報として生成する情報生成手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の無線回線中継装置。
  3. 【請求項3】 前記反転手段は、エラー識別情報の所定
    1ビットのデータを反転させることを特徴とする請求項
    2記載の無線回線中継装置。
  4. 【請求項4】 前記反転手段は、エラー識別情報の全ビ
    ットのデータを反転させることを特徴とする請求項2記
    載の無線回線中継装置。
  5. 【請求項5】 TDMA通信システムの無線信号を中継
    伝送する中継局に適用されることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の無線回線中継装置。
  6. 【請求項6】 PHS通信システムの無線信号を中継伝
    送する中継局に適用されることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の無線回線中継装置。
  7. 【請求項7】 無線信号を受信すると、この無線信号に
    含まれるエラー識別情報を検出し、このエラー識別情報
    がエラー情報であると判定されると、このエラー識別情
    報に基づいてエラー認識情報を生成し、前記エラー識別
    情報の代わりに、前記エラー認識情報を含めた無線信号
    を中継送信することを特徴とする無線回線中継方法。
  8. 【請求項8】 所定ビット数で構成するエラー識別情報
    がエラー情報であると判定されると、このエラー識別情
    報の任意ビットのデータを反転させることで、このビッ
    ト反転が施されたエラー識別情報をエラー認識情報とし
    て生成することを特徴とする請求項7記載の無線回線中
    継方法。
  9. 【請求項9】 TDMA通信システムの無線回線を中継
    伝送する中継局に適用されることを特徴とする請求項7
    又は8記載の無線回線中継方法。
  10. 【請求項10】 PHS通信システムの無線回線を中継
    伝送する中継局に適用されることを特徴とする請求項7
    又は8記載の無線回線中継方法。
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