JPH0779187A - 移動無線通信セルラ・システムのシャドウ・ゾーンをカバーする方法と同方法を実施するための無線中継器 - Google Patents

移動無線通信セルラ・システムのシャドウ・ゾーンをカバーする方法と同方法を実施するための無線中継器

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JPH0779187A
JPH0779187A JP6178977A JP17897794A JPH0779187A JP H0779187 A JPH0779187 A JP H0779187A JP 6178977 A JP6178977 A JP 6178977A JP 17897794 A JP17897794 A JP 17897794A JP H0779187 A JPH0779187 A JP H0779187A
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shadow zone
mobile station
repeater
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JP6178977A
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Pierre Dupuy
ピエール・デユプユイ
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Alcatel Mobile Communication France SA
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 無線信号の品質を保証しながら、費用をかけ
ないでシャドウ・ゾーンを確実にカバーする方法を提供
する。 【構成】 基地局ＢＴＳＰがシャドウ・ゾーンＺ１内の
移動局ＭＳに対して、周波数ｆＰ２で無線信号を送信す
ると、この信号は中継器Ｒ１の受信機によって受信され
る。中継器は受信した信号をｆＰ２に関連する転換周波
数ｆＲ１２に転換して移動局に再送信する。チャンネル
干渉の問題を回避するために、転換周波数は基地局から
の送信周波数及びその基地局に関連する他のすべての周
波数並びに他のすべての転換周波数とは異なるものを選
ぶようにする。移動局から周波数ｆ′Ｒ１２で送信する
と、中継器は転換関係の逆を適用して、周波数ｆ′Ｐ２
で基地局に再送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、移動無線通信セルラ・
システムのシャドウ・ゾーンをカバーする方法、並びに
この方法を実施するための無線中継器に関する。
【０００２】
【従来の技術】移動無線通信セルラ・システムでは、固
定式または移動式の送受信局のある環境に、地形または
建造物などによる障害物が含まれる。
【０００３】無線伝播には多少とも指向性があるので、
このような障害物の近くでは、無線シャドウ・ゾーン、
すなわち電波が何らかの環境の特徴によって部分的に遮
蔽されたり吸収されて、強く減衰される恐れのあるゾー
ンが存在する。
【０００４】シャドウ・ゾーンはまた、通信網の固定局
の送信機の到達範囲の端に存在することもある。
【０００５】したがって、搬送される信号は大きな劣化
を被る可能性がある。
【０００６】この問題を解決するために、多くの解決策
がこれまで考案されてきた。
【０００７】第１の解決策は、アンテナを付属し増幅装
置を備えた送信機／受信機を含み、シャドウ・ゾーンの
レベルに位置する無線中継器を利用することである。こ
の無線中継器は広帯域であり、すなわちそれが属する無
線通信網中で使用される周波数スペクトルの大部分を受
信し再送信することができる。
【０００８】その機能は、シャドウ・ゾーンのレベルで
電波を受信し、これを増幅し、そしてこれを同じ周波数
で異なる角度で再送信することである。したがって、こ
れは実際的には「透明」で、つまり再送信される電波の
特性をその振幅以外は変更しない。中継器の使用でもた
らされる利点は、配線プランとは独立していることであ
る。すなわちケーブルによる接続は全く必要ない。した
がってこの解決策は費用が少なくて済む。
【０００９】しかしこの解決策は、特に中継器がその中
継する送受信局から近いときにラーセン効果（拡声器な
どの電気音響系列の出力がその入力、一般にマイクロフ
ォンに作用を及ぼすときに発生し、笛音となって現れる
寄生発振）型の現象が観察されるので、十分ではない。
したがってこの現象の結果、電波の場合には、伝送され
る信号中にノイズが発生することになる。
【００１０】したがってこの問題をなくすための解決策
は、信号を再送信する前に、受信した信号の周波数の変
換または転換を行う中継器を使用することである。この
ような解決策は、例えば英国特許出願第２２５３３２４
号に記載されている。
【００１１】しかしながら、この解決策は移動無線通信
セルラ・システムの場合には不十分であることが確認さ
れている。その理由は、この解決策は、基地局では周波
数の転換が行われたかどうかを判定することは、少なく
とも周波数逆転換装置をセル間の境界で使用することが
できず、材料費が高価になるからである。これらの問題
をなくすために、セルラ型の移動無線通信システムでは
他の解決策に頼ることができる。この解決策は、特にシ
ャドウ・ゾーンをカバーするために追加のセルを作成す
ることにより、セルの数を、したがって基地局の数を倍
増するものである。
【００１２】この解決法は、前記解決法で生ずる問題を
なくし、効率的であるという利点がある。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この解決法に
も問題がある。
【００１４】まず、無線中継器とは逆に、セルラ網の基
地局は、特に基地局のモニタ及びセルラ網の制御・保守
センタにケーブルによって接続する必要があるので、設
置計画では非常に高価である。
【００１５】さらにセルラ網の基地局は複雑であり、そ
れ自体高価である。
【００１６】したがって本発明の目的は、逆転換装置を
使用する必要がなく、受信した信号が中継器によって転
換される周波数で搬送されたかどうかを基地局が判定で
きるような、無線信号の良好な品質を保証しながら費用
をかけずに実施できる、移動無線通信セルラ・システム
のシャドウ・ゾーンを確実にカバーできる方法を提供す
ることである。
【００１７】
【問題を解決するための手段】そのために、本発明は、
複数のセルを含む移動無線通信セルラ・システムのシャ
ドウ・ゾーンをカバーする方法において、各セルが無線
信号を、移動局へまたは移動局から基本周波数と呼ばれ
る異った周波数で送受信するのに使用される、基地局と
呼ばれる送受信局によってカバーされ、各シャドウ・ゾ
ーンが前記セルの１つに所属し、無線中継器が前記シャ
ドウ・ゾーン中を移動する移動局へまたは移動局から前
記無線信号を受信し増幅し再送信するために、前記各シ
ャドウ・ゾーンに関連付けられ、１つのシャドウ・ゾー
ンをカバーするのに使用される中継器が、前記シャドウ
・ゾーンが存在するセルの基地局に従属し、前記方法
が、− 前記基地局から前記中継器の１つによって受信
され、基本周波数で搬送される無線信号が、前記中継器
により前記移動局の１つに向かって、転換周波数と呼ば
れる、前記基本周波数とは異なり、前記基地局の制御手
段の転換と呼ばれる既知の関係に従って前記基本周波数
に関連するある周波数で再送信され、− 逆に、前記移
動局の１つから前記中継器の１つによって受信され、転
換周波数で搬送される無線信号が、前記中継器により前
記基地局に向かって、前記転換周波数に関連する基本周
波数で再送信され、各セルの転換標識径路と呼ばれる標
識径路の周波数が、常に前記各中継器のレベルで転換周
波数に関連するようなものであり、前記方法が、トラフ
ィック・チャネルと呼ばれるチャネルが前記セルに割り
当てられるように、前記セルの基地局との無線接続を確
立するために、１つのセルのシャドウ・ゾーンに存在す
る移動局が、転換標識径路によって伝えられる、アクセ
ス・チャネルと呼ばれる特定のチャネル、アクセス要求
と呼ばれる無線信号を送信するときに、前記アクセス要
求を受信した後に前記シャドウ・ゾーンをカバーするの
に使用される中継器が、このアクセス要求を前記基地局
に向かって前記標識径路上に再送信するが、再送信の前
に、修正された前記アクセス要求が前記基地局から再送
信される先の前記制御手段が、シャドウ・ゾーン中に前
記移動局が存在することを判定し、このシャドウ・ゾー
ンに関連する転換周波数を得られるようにする転換関係
を推論することができるようにこのアクセス要求を修正
して、前記制御手段によって送信され、どのトラフィッ
ク・チャネルとどの周波数を送信と受信のために使用す
べきかを前記移動局に指示するために使用される信号
が、関連する基本周波数の代わりに前記転換周波数を含
むようにすることを特徴とする方法を提供することであ
る。
【００１８】再送信される周波数の転換を実施すると、
無線中継器で通常観察されるラーセン効果型の現象は生
じない。
【００１９】本発明によれば、中継器は複数の機能を有
する。第１の機能は、受信した周波数を転換させること
であり、第２は、受信したアクセス要求を修正すること
である。しかしこれらの機能は、本発明による方法で使
用される中継器の材料費が従来の中継器より高価である
が、基地局のそれより低価になるように、従来の基地局
によって満たされる機能よりもはるかに単純になってい
る。
【００２０】移動局があたかも固定局の足元に存在する
かのように、すなわち固定局に対してゼロの遅延で移動
局から送信されるアクセス要求を受信する中継器は、中
継器と移動局との距離に相当する部分遅延と呼ばれる遅
延で対応する修正されたアクセス要求を再送信し、この
結果、基地局が移動局に対して示す、基地局向けのその
後のすべての送信時に前記移動局によって使用される遅
延が、部分遅延と中継器と固定局の距離に相当する遅延
との和に相当するようになる。
【００２１】したがって、本発明による方法の実施に適
合された中継器の第３の機能は、主遅延を決定すること
である。この機能はさらにアクセス要求を正確に復号す
ることができる。これは上記の特定の場合にアクセス要
求の修正を実施するために必要である。
【００２２】中継器が、関連する基地局に修正されたア
クセス要求を非ゼロの遅延で再送信できるようにするこ
とは、非常に有利である。こうして実際に、基地局は、
移動局が使用しなければならない全遅延を直接決定する
ことができる。
【００２３】また、シャドウ・ゾーンが存在するセル中
に周波数スキップが適用されるとき、およびこのシャド
ウ・ゾーンをカバーするのに使用される中継器がこのセ
ルの基地局より少ない周波数を使用するときには、この
シャドウ・ゾーン中にある移動局に割り当てられるトラ
フィック・チャネルが、それぞれ関連する転換周波数を
有する周波数によって伝えられ、あるいは周波数スキッ
プのないチャネルである。
【００２４】したがって、本発明による方法の実施に適
合する中継器の第４の機能は、周波数スキップを適用す
ることである。
【００２５】同じ標識径路のすべての転換標識径路が制
御手段中に記憶されることが好ましい。
【００２６】干渉を避けるために、転換周波数の選択
は、隣接するシャドウ・ゾーンが異なる１組の転換周波
数を利用してシャドウ・ゾーンのクラスを定義するよう
に行われ、１つのクラスのシャドウ・ゾーンは同じ１組
の転換周波数を利用するすべてのシャドウ・ゾーンを含
み、他のシャドウ・ゾーンのクラスを表すセルとは異な
る転換関係によって表される。
【００２７】周波数スキップがいわゆる繰返しの法則を
介してセル中に適用されるとき、周波数スキップはこの
セル中に存在するシャドウ・ゾーン中にも適用され、こ
れらのシャドウ・ゾーンをカバーする中継器によって使
用される繰返しの法則は、セルの基地局によって使用さ
れる繰返しの法則と同じことも異なることもあるが、標
識径路によって伝えられる信号チャネルは常に周波数ス
キップのないチャネルである。
【００２８】したがって制御手段は特に、修正されたア
クセス要求からシャドウ・ゾーンのクラスを推論するこ
とができる。
【００２９】無線通信セルラ・システムが時分割多重ア
クセスの原則を使用するときには、アクセス要求の修正
は例えばチャネルの変更から成ることができ、中継器が
アクセス要求を修正アクセス・チャネルと呼ばれる、ア
クセス・チャネルとは異なる時間的位置を有するチャネ
ル上に再送信し、修正アクセス・チャネルは、所定クラ
スのシャドウ・ゾーンからの移動局のアクセス要求の再
送信に特有のものであることが制御手段に知られる。
【００３０】この解決策は特に実施が簡単である。
【００３１】この場合、特に有利なことには、下り方向
すなわち基地局から移動局への方向の、修正アクセス・
チャネルに関連するチャネルが、トラフィックに利用さ
れず、あるいは中継器の制御と検査に使用される。
【００３２】シャドウ・ゾーン中にあり、このシャドウ
・ゾーンをカバーする中継器を介して基地局と結ばれる
移動局を、このシャドウ・ゾーンがその下でカバーされ
る基地局と直接結ばなければならないときは、ハンドオ
ーバー手順に従う。
【００３３】直接または第１シャドウ・ゾーンをカバー
する中継器を介して基地局に結ばれた移動局を、第２シ
ャドウ・ゾーンの中継器と結ばなければならないとき
は、基地局は、この第２シャドウ・ゾーンに関連する転
換標識径路を取得できるようにする転換関係を推論する
ことにより、この第２シャドウ・ゾーンに関連する転換
標識径路と制御手段を制御装置に伝達し、それによっ
て、制御手段によって送信され、移動局が送信と受信の
ためにどのトラフィック・チャネルとどの周波数を使用
すべきであるかを移動局に示すために使用される信号
が、関連基本周波数の代わりに第２シャドウ・ゾーンの
中継器によって使用される転換周波数を含むようにす
る。
【００３４】有利な一実施例によれば、基地局は、転換
関係によって標識径路に関連するすべての転換標識径路
をメモリ中に有する。
【００３５】一方、無線通信システムが周波数スキップ
原理を適用するときは、転換関係は単調増加することが
好ましい。
【００３６】最後に、各中継器によって使用される転換
関係は、通信網制御保守手段によって各中継器に提供さ
れ、この関係は変更することができる。
【００３７】本発明はまた、上記に開示した方法を実施
するための中継器に関する。
【００３８】この中継器は、 − 少なくとも１つの送受信機と、 − 前記送受信機に付属する少なくとも１つのアンテナ
と、 − 前記移動局または前記基地局から受信した信号の周
波数を転換する手段と、 − 周波数スキップを適用する手段と、 − 移動局までの距離に相当する遅延を決定する手段
と、 − 前記移動局からのアクセス要求を修正する手段と、 − 通信網制御保守手段による無線径路の制御保守の手
段とを含むことができる。
【００３９】本発明のその他の特徴及び利点は、本発明
による方法と、例示的なものであり限定的なものではな
い前記方法の実施例の以下の説明から明らかになろう。
【００４０】
【実施例】添付の図面のすべてについて、共通の要素に
は同じ参照番号が付けてある。
【００４１】以下、本発明による方法をわかりやすく記
述するために、純粋に例示の目的で特定の例を付ける。
【００４２】この例は、ＧＳＭ型の移動無線通信セルラ
・システムのセルに対する本発明による方法の適用に関
する。図１にセルＣＰを示すが、これは傘型セルと呼ば
れ、この一般的特徴はＧＳＭ型では典型的なものであ
る。すなわち、 − このセルはほぼ円形の地理的ゾーンをカバーし、 − このセルは中心に送受信局すなわち基地局ＢＴＳＰ
を備え、この基地局は特に送受信アンテナＡを備えた無
線送信／受信機を含み、 − 基地局ＢＴＳＰは、基本周波数と呼ばれる複数の異
なる周波数で無線信号を送信することができ、これらの
周波数は通信網構成の際に、セルＣＰと隣接セル（図示
せず）との間に干渉が存在しないように割り当てられて
おり送信（下り方向）に予約された各周波数は、受信
（上り方向）に予約されたただ１つの異なる周波数に１
つずつ関連付けられ、プロトコル・プランで、セルＣＰ
が、それぞれ周波数の対、すなわち上り方向の周波数と
下り方向の周波数とを表す番号に関連付けられる。
【００４３】電波（図示せず）に対する多くの障害がセ
ルＣＰ中に存在し、これらがシャドウ・ゾーンＺ１、Ｚ
２、Ｚ３を形成する。無線中継器Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３は、
例えば各シャドウ・ゾーンＺ１、Ｚ２、Ｚ３の中心に設
置されている。これらの中継器の各々の無線カバー範囲
を円形で概略的に示す。
【００４４】シャドウ・ゾーン現象を図２に概略的に示
すが、ここには基地局ＢＴＳＰがあり、そのアンテナＡ
は支柱Ｍ上に取り付けられ、中継器Ｒ１がその上方に取
り付けられている障害物Ｏは、ＢＴＳＰへ及びＢＴＳＰ
から信号をそれぞれ送信及び３信するために配置された
アンテナＡ１、及び送信機／受信機を備えた移動局へ及
び移動局から信号をそれぞれ送信及び受信するためのア
ンテナＡ＾１を有し、また特に送信機／受信機のうちＭ
Ｓで示す１つは、障害物Ｏによるシャドウ・ゾーンＺ１
（図２の斜線ハッチ部分）中に位置する。
【００４５】４つの周波数ｆP1、ｆP2、ｆP3、ｆP4が送
信用としてＢＴＳＰに関連するものとする。受信用に相
当する周波数をダッシュ付きで示す。ｆP1はセルＣＰの
標識径路の周波数である。
【００４６】ここで、基地局ＢＴＳＰとシャドウ・ゾー
ンＺ１中に位置する移動局ＭＳとの間の交換の経過と、
アクセス手順の際に移動局によって送信されるアクセス
要求以外の無線信号の場合の前記経過を説明する。
【００４７】ＢＴＳＰがシャドウ・ゾーンＺ１中の移動
目標点ＭＳに対して例えば周波数ｆP2で無線信号を送信
すると、この信号はアンテナＡ１によって、次いで中継
器Ｒ１の受信機ＲＲ１２（図３を参照のこと）によって
受信される。この中継器は移動目標点ＭＳに信号を再送
信する前に、信号の周波数を転換する。この操作を図３
に参照記号Ｔのブロックによって概略的に示す。
【００４８】次に信号は、中継器Ｒ１の送信機ＥＲ１２
とアンテナＡ＾１によって、ｆP2に関連する転換周波数
ｆR12 で移動局ＭＳに向かって再送信される。
【００４９】共チャネル干渉の問題を回避するために、
周波数ｆR12 は周波数ｆP2並びにＢＴＳＰに関連する他
のすべての周波数、またＢＴＳＰに関連する他のすべて
の転換周波数とは異なるものになっている。同様な理由
で、本発明による方法を使用する通信網を構成するとき
には、各シャドウ・ゾーンについて、他のシャドウ・ゾ
ーンに関連する転換周波数とセルＣＰの隣接セルの転換
周波数から十分に離れた転換周波数を選ぶよう注意す
る。
【００５０】転換は、ＢＴＳＰの基本周波数の各々が少
なくとも１つの転換周波数に関連するか（基本周波数が
複数の転換周波数の関連する特殊な場合は後述する）、
あるいはどの転換周波数にも関連しないように、転換関
係と呼ばれる関係によって図式化することができる。ま
た転換周波数の値と基本周波数の値との差は、すべての
転換周波数について同じではない。
【００５１】送信周波数が転換周波数に関連するとき
は、該当する受信周波数は同様に転換周波数に関連す
る。
【００５２】さらに標識径路の周波数は、それが信号チ
ャネルを搬送する以上、明らかに常に転換周波数に関連
しているはずである。選ばれた例では、この転換周波数
をｆR11 とする。
【００５３】次は、１つの基本周波数が多くても１つの
転換周波数に関連している場合である。
【００５４】移動局ＭＳから周波数ｆ′R12 でアンテナ
Ａ＾１によって、それから受信機Ｒ′R12 によって信号
が受信されると、受信機Ｒ１は転換関係の逆を適用し、
この関係は図３では参照ブロックＴ-1で記号化され、次
にこの信号を周波数ｆ′P2で送信機Ｅ′Ｒ１２とアンテ
ナＡ１によってＢＴＳＰに再送信する。
【００５５】移動局が送信においても受信においても転
換周波数しか使用しないことは、前記種類の問題を回避
するために実際に必要である。
【００５６】以上説明したことは、アクセス要求とは異
なるすべての信号の送信と受信に、トラフィックに使用
される標識径路または他の周波数で適用される。
【００５７】使用される１つまたは複数の転換関係（す
べての中継器が同じ転換関係を使用することは、後述す
る理由によって必要なくまた時には望ましいものではな
い）は、通信網を構成するときにすべてについて１回固
定することができる。しかし、特に通信トラフィック密
度に対する柔軟性と適合という明らかな理由によって、
これらの関係の不測の進展を予測することは好ましい。
【００５８】こうして、１つまたは複数の転換関係を例
えば、通信網制御維持センタによって、また無線径路に
よっていろいろな中継局に通達することができる。
【００５９】さらに、ＧＳＭシステムでは、各基地局は
各基地局のコントローラによって制御される。コントロ
ーラは転換関係をメモリとして持たなければならない。
【００６０】これから、図３と図４を参照してアクセス
手順を説明する。ここでは、移動局が通電されたあとに
通信網に最初にアクセスを求めるとき、すなわち、主と
して送信と受信のために無線径路によって通信網の基地
局との接続を求めるときに、続けられる手順のことを、
アクセス手順と呼ぶ。
【００６１】一般にＧＳＭ型の通信網では、各基地局は
標識径路によって搬送されるＢＣＣＨ（ブロードキャス
ト制御チャネル）と呼ばれる信号チャネルを有するこ
と、が想起される。時分割多重アクセスの原理がこの型
の通信網に適用されると、この信号チャネルは常に各通
信フレームの第１タイムスロットＴＳ０で基地局によっ
て送信される。
【００６２】移動局がある基地局との接続を求めるとき
には、移動局は上り標識径路（このチャネルはランダム
・アクセス・チャネルすなわちＲＡＣＨと呼ばれる）の
ＴＳ０で、アクセス要求と呼ばれるＲＡ（ランダム・ア
クセス）と符号付けされた信号を送信する。
【００６３】アクセス要求ＲＡを受信すると、基地局コ
ントローラＢＳＣは基地局を介して移動局に対してトラ
フィック・チャネル、すなわち一対の周波数（周波数ス
キップを適用するときは複数）と所定のランクのタイム
スロットを割り当てる。その上に、遅延を決定し、この
進みによって移動局は、移動局と固定局との間の電磁波
の伝播時間を考慮するために、その信号を送信する。
【００６４】シャドウ・ゾーンＺ１の中に位置する移動
局ＭＳについては、ＢＴＳＰから出てアンテナＡ１と中
継器Ｒ１の受信機ＲＲ１１によって受信される信号（図
４ではＢＣＣＨの符号）は、送信機ＥＲ１１と中継器Ｒ
１のアンテナＡ＾１によって、 シャドウ・ゾーンＺ１
の中にあるすべての移動局に対して標識径路ｆP1の転換
周波数ｆR11 で再送信される。移動局ＭＳが下向き標識
径路として拡張し考慮するのは周波数ｆR11 である。し
たがって、これから上向き標識径路ｆ′P1の転換周波数
ｆ′R11 を推論する。
【００６５】ＢＴＳＰに接続するために、移動局は周波
数ｆ′R11 のＴＳ０でアクセス要求ＲＡを送信する（図
４を参照のこと）。
【００６６】本発明によれば、上向き標識径路ｆ′P1へ
のこのアクセス要求を再送信する代わりに、中継器Ｒ１
はこれを修正し、それから修正されたアクセス要求Ｒ＾
ＡをＢＴＳＰに向かって再送信する。
【００６７】この要求の修正は、アクセス要求がシャド
ウ・ゾーンに位置する移動局から来ることを、ＢＴＳＰ
に示し、そしてＢＴＳＰを介してこの修正が依存するコ
ントローラＢＳＣに示すために役立つ。さらにこの修正
は、万一の場合、移動局ＭＳが存在するシャドウ・ゾー
ンはどのクラスのシャドウ・ゾーンに属するかを示すた
めに役立つ。
【００６８】ここで、複数のシャドウ・ゾーンが１つの
同じセルの中に存在するときに、同じセル内で同じ転換
周波数すきまを使用する、シャドウ・ゾーンすべての集
まりをシャドウ・ゾーンのクラスと呼ぶ。実際に、周波
数の分配は、互いに近いシャドウ・ゾーンが同じ周波数
を使用するのを避けるように、実行されなければならな
いことはわかっている。しかし、周波数スペクトルを最
もよく利用するために、同じ周波数すきまに関連し互い
に十分に離れた複数のシャドウ・ゾーンを見つけること
ができる。選ばれた実施例では、シャドウ・ゾーンＺ
１、Ｚ３は同じクラスに属し、シャドウ・ゾーンＺ２は
別のクラスに属する。
【００６９】はっきり異なった転換周波数すきまを使用
するために、各シャドウ・ゾーン・クラスを異なった転
換関係によって表示することができる。
【００７０】ＢＳＣが、修正されたアクセス要求Ｒ＾Ａ
によって、移動局ＭＳがシャドウ・ゾーンの中にあるこ
とを知り、そして常にＲ＾Ａによって、このシャドウ・
ゾーンのクラスとそして関連する転換関係を知ると、Ｂ
ＳＣは移動局ＭＳに対して、メッセージＩＡ（即時割当
て）を伝送するＢＴＳＰを介して、１つのチャネル、す
なわち１つの周波数（または周波数スキップを適用する
ときには複数）及び所定ランクのタイムスロットを割り
当てることができ、こうして通信される１つまたは複数
の周波数（ｆR11 、ｆR12 ）は、移動局がシャドウ・ゾ
ーンＺ１の外に出た場合にＢＳＣが移動局に通告する周
波数（ｆP1、ｆP2）の転換周波数である。下向き方向の
周波数の知識は必然的に、移動局ＭＳについては上り方
向の周波数の知識を暗示する。
【００７１】一連のアクセスの手順は、典型的な場合と
何ら変ることなく展開される。
【００７２】本発明によれば、移動局ＭＳは転換周波数
しか使用しないことがわかっている。典型的なアクセス
手段を行ったとすれば、メッセージＩＡは転換周波数を
含まないが、ＢＴＳＰの関連基本周波数（ｆP1、ｆP2）
を含み、したがってこれは都合が悪い。
【００７３】純粋に説明のために挙げる特定の実施態様
によれば、アクセス要求ＲＡに対して中継器Ｒ１によっ
て操作される修正は、ＴＳ０へのＲＡの再送信ではない
が、しかし常に標識径路の周波数ｆ′P1への修正された
アクセス・チャネルと呼ばれる、他のチャネルへの再送
信から成ることができる。
【００７４】もちろん、修正されたアクセス・チャネル
は、コントローラＢＳＣがシャドウ・ゾーンにある移動
局から来るアクセス要求をこの修正されたアクセス・チ
ャネル上で見つけることを期待するように、ＢＴＳＰの
みならず、コントローラＢＳＣにも知られなければなら
ない。さもなければ、この修正アクセス・チャネルは、
修正されたアクセス要求の伝送のためにしか使用される
ことができない。
【００７５】ここで図５を参照して、８ＳＤＣＣＨ（独
立型専用制御チャネル）通信フレーム概念図におけるト
ラフィック・チャネルとアクセス・チャネルの可能な一
時的組織を説明する。
【００７６】８ＳＤＣＣＨ通信フレームの典型的な概念
図が、Ｍ・ムーリー（Mouly ）とＭ・Ｂ・ポーテ（Paut
et）の共著“The GMS System for Mobile Communicatio
ns”著者発行、ｐ２０４〜２０５に詳細に説明されてい
る。
【００７７】この概念図では、時間はらせん形に表現さ
れ、各ケースは、時間における分配多重アクセスの原理
に従ってタイムスロットを表現する。タイムスロット
は、８のサイクルでグループ化され、通信フレームは１
０２サイクルを含む。
【００７８】最も単純な通信フレームの形では、１つの
チャネルは１つのタイムスロットの繰返しに相当し、す
べては８つのタイムスロットになる。これに反して、８
ＳＤＣＣＨ通信フレーム概念図では、所与のチャネルは
８つのサブチャネルを含み、各サブチャネルはＳＤＣＣ
Ｈと名付けられ、４つのタイムスロットの集合に相当
し、サイクル当り１タイムスロットであり、このサイク
ルの原点に対して同じ暫定位置で連続する４サイクルが
８つあり、そして全体で５１サイクル繰り返す。
【００７９】図５には、通信フレームが単に下向き方向
にのみ示され、ＳＤＣＣＨにはＳＤＣＣＨ０からＳＤＣ
ＣＨ７までの参照記号が付いている。説明をわかりやす
くするために、ＳＤＣＣＨ以外のサブチャネルの使用は
ここでは記載せず、続くタイムスロットのＳＤＣＣＨか
ら１つのタイムスロットを分離する７つのタイムスロッ
トは表示しない。
【００８０】本発明により、この通信概念図では、８つ
のＳＤＣＣＨの４つ、例えばＳＤＣＣＨ０、ＳＤＣＣＨ
２、ＳＤＣＣＨ４、ＳＤＣＣＨ６をトラフィックに、そ
して他の４つ、すなわちＳＤＣＣＨ１、ＳＤＣＣＨ３、
ＳＤＣＣＨ５、ＳＤＣＣＨ７の図示したＳＤＣＣＨを修
正されたアクセス・チャネルとして保存するよう選択す
る。
【００８１】例えば４個のシャドウ・ゾーン・クラスが
存在する場合には、与えられた各ＳＤＣＣＨを構成する
タイムスロットの各々を区別されたシャドウ・ゾーン・
クラスに保存することができる。シャドウ・ゾーン・ク
ラスが４個未満または４個を超える場合には、与えられ
たＳＤＣＣＨのタイムスロットはその一時的順序で順番
に各クラスに保存される（図５では、通信フレームの第
１半分に２つのシャドウ・ゾーン・クラスＣ１、Ｃ２の
ある一例を示し、通信フレームの第２半分に５つのシャ
ドウ・ゾーン・クラスＣ′１〜Ｃ′５のある一例を示し
た）。
【００８２】タイムスロット持続より短い持続のメッセ
ージであるアクセス要求ＲＡは、復号され、復調され、
そして新たに変調されコード化されて、アクセス要求の
送信元である移動局ＭＳが存在するシャドウ・ゾーンの
クラスに対応する与えられたＳＤＣＣＨのタイムスロッ
トで、中継器Ｒ１によって再送信される。この再送信
は、部分的な遅延であり、また移動局ＭＳと中継器Ｒ１
の間の距離のイメージであり、中継器Ｒ１がメッセージ
ＲＡを受信したときの遅延と同じ遅延で実施される。
【００８３】このため、中継器Ｒ１がこの遅延を測定で
きることは確かに必要である。このためには、この機能
を完遂しなければならない基地局のレベルで使用される
ものと同じ適合された手段を与えれば十分である。
【００８４】また、部分的な遅延を知ることは、移動局
ＭＳから受信したアクセス要求ＲＡを復号するために、
中継器Ｒ１にとって必要である。
【００８５】中継器のために部分的な遅延を伴って修正
されたアクセス要求を再送信するという事実によって、
基地局ＢＴＳＰにおいて全遅延、すなわち部分的な遅延
と中継器Ｒ１と基地局ＢＴＳＰとの距離を表す部分的な
遅延の合計を推論することが可能になる。移動局ＭＳに
よって送信されるすべての信号が中継器Ｒ１によって中
継される以上、この全遅延は、移動局ＭＳに対してその
後の送信の遅れのために通信されるべきである。
【００８６】修正されたアクセス要求Ｒ＾Ａを復号する
ＢＴＳＰは、内部クロックによって、このアクセス要求
が送信されるタイムスロットの一時的参照を知る。ＢＴ
ＳＰはこの一時的参照をＢＳＣに伝送する。変更された
通信フレームの構成はＢＳＣに知られているので、ＢＳ
Ｃはシャドウ・ゾーンのクラスを推論して、移動局ＭＳ
に適合したトラフィック・チャネルを割り当てることが
できる。
【００８７】周波数スキップの原理がセルＣＰの中で適
用され、すなわち同じトラフィック・チャネルについ
て、使用搬送周波数は所定の法則つまり繰返し法則に従
って変わり、そしてＢＴＳＰによって使用される周波数
の数が中継器Ｒ１によって使用される転換周波数の数よ
り多いとき（すなわち、基本周波数のいくつかが関連す
る転換周波数を持たないとき）には、コントローラＢＳ
Ｃは移動局ＭＳに、中継器Ｒ１の転換周波数に関連する
繰り返される周波数しか使用しないトラフィック・チャ
ネルを割り当てなければならない。
【００８８】他の可能な解決策は、移動局に周波数スキ
ップのないチャネルを割り当てることであり、このチャ
ネルの周波数は明らかにＲ１のレベルに転換された周波
数を持つ。周波数スキップのないチャネルは典型的には
信号チャネル（ＢＣＣＨ）である。しかし、通信網を構
成するときに周波数スキップのない他のチャネルを準備
することは可能である。
【００８９】さらに他の実施様式によれば、中継器Ｒ１
が転換関係Ｔの他に繰返し法則を適用する、と予測する
ことができ、この繰返し法則は中継器Ｒ１に固有のもの
であり、かつ周波数スキップを実施するために基地局Ｂ
ＴＳＰによって適用される繰返し法則とは異なってもよ
い。
【００９０】しかしこの場合には常に、標識径路によっ
て搬送される信号チャネルは、基地局ＢＴＳＰのレベル
と同様、中継器Ｒ１のレベルでも周波数スキップのない
チャネルである。
【００９１】この実施態様は、ＢＴＳＰとＲ１が同じ数
の周波数を使用する場合の問題をひき起こさない。
【００９２】中継器Ｒ１が基地局ＢＴＳＰより少ない周
波数を使用するとき（特にシャドウ・ゾーンに使用可能
な周波数が僅かしかないとき）には、周波数スキップが
ＣＰの中で適用されるときにはＺ１で周波数スキップを
適用しないよう、計画することができる。この場合、Ｚ
１に固有の繰返し法則はＣＰに関連するものとは非常に
異なっている。
【００９３】中継器Ｒ１が基地局ＢＴＳＰより多くの周
波数を使用するとき（例えばシャドウ・ゾーンＺ１にお
けるフェージングの場合）には、いわゆるいくつかの基
本周波数が複数の転換周波数に関連する場合には、上記
に反して、ＣＰではなくＺ１に周波数スキップを適用す
るよう、計画することができる。さらに、Ｚ１に固有の
繰返し法則はＣＰに関連するものとは非常に異なってい
る。
【００９４】この最後の場合には、中継器が複数の転換
周波数で、１つの基本周波数について１つの信号を再送
信する可能性を持つので、下向きの方向に、受信した信
号を再送信するために転換周波数選択の適合した法則が
中継器Ｒ１によって適用されなければならないことを、
明確にすべきである。
【００９５】中継器によって使用される繰返しの法則が
基地局によって使用されるものと異なっているときに
は、関連する転換関係によるのみならず、また繰返しの
法則によってもシャドウ・ゾーンのクラスを定義するこ
とが可能である。このことによって、中継器のクラスの
多様性を増すことができ、したがってさらに干渉のリス
クを減少することができる。
【００９６】さらに、周波数スキップがＧＳＭ型の通信
網に適用される場合には、転換関係は単調でかつ増加し
なければならない。実際にＧＳＭ型の通信網では、繰返
しの法則は、使用すべき周波数のリストとこのリストの
中の選択法則によって定義され、この選択法則によっ
て、所与の瞬間に例えばｉ番目の所与の周波数を使用し
なければならないこと、を決めることができる。
【００９７】転換関係が単調でもなく増加もしない場合
には、例えば転換関係が２つの最初の周波数の順序を逆
転させた場合には、ＢＴＳＰがこれらの２つの周波数の
第１で送信すると、中継器Ｒ１は、第１周波数で再送信
する代りに第２の転換周波数で再送信する。
【００９８】ここで、本発明の方法に関係するハンドオ
ーバー手順の特殊性を説明する。
【００９９】典型的には、移動局が基地局と結ばれる
と、移動局は隣接セルの標識径路周波数を知る。こうし
て、移動局はこれらの標識径路を信号チャネルで「聴
き」、受信のレベル及びその移動局が関連するセルの標
識径路のレベルを測定する。これらの測定値はもとのセ
ルの基地局に伝送され、この基地局は各受信レベル間の
比較を行う。
【０１００】もとのセルの標識径路の受信レベルが他の
標識径路の１つの受信レベルより低くなるとすぐに、基
地局はこのことを、基地局の変更またはハンドオーバー
が望ましいことをコントローラＢＳＣに示すために、コ
ントローラＢＳＣに知らせる。移動局はＢＳＣから、も
とのセルの基地局を介して、ＢＳＣにトラフィック用の
チャネルを割り当てるハンドオーバー制御命令を受信す
る。次に移動局は、移動局が使用すべき遅延を基地局が
決定するように、基地局が関連すべきもとの基地局への
ハンドオーバー手順に特定されたアクセス・メッセージ
を送信する。
【０１０１】本発明によれば、隣接セルの標識径路の周
波数の他に、ＣＰ、Ｚ１、Ｚ２またはＺ３に存在する移
動局は、Ｚ１、Ｚ２またはＺ３にある周波数ｆP1または
ｆR11 とｆR21 に関連する転換周波数を知り（Ｚ１とＺ
３は同じクラスに属し、したがって同じ転換周波数を有
することが想起される）、同じようにその受信レベルを
測定する。
【０１０２】シャドウ・ゾーンＺ１にある移動局ＭＳ
は、その測定値を上向き標識径路の転換周波数ｆ′R11
でＢＴＳＰに送り、これらの測定値は、Ｒ１を介して上
向き標識径路ｆ′P1でＢＴＳＰに伝送される。これらの
測定値の結果、ＭＳがシャドウ・ゾーンＺ１よりもむし
ろＣＰと結ばれることになると、すなわち例えばｆP1の
受信レベルがｆR11 のそれより高くなると、まるでシャ
ドウ・ゾーンＺ１が普通のセルであり、中継器Ｒ１が典
型的な基地局であるかのように、通常のハンドオーバー
手順が続けられる。
【０１０３】その上に、ＢＴＳＰに結ばれ、シャドウ・
ゾーンの外にあり、または第１シャドウ・ゾーンをカバ
ーする中継器を介してＢＴＳＰに結ばれた移動局の測定
値かの結果、ｆR11 の受信レベルがｆP1またはｆR22 の
それより高くなると、ＢＴＳＰはＢＳＣにより拡張され
た標識径路を通知する。ＢＳＣは、この標識径路が隣接
セルの標識径路になり得ず、また元のセルの標識径路で
はないことを知る。したがってコントローラＢＳＣに
は、この周波数に、関連するシャドウ・ゾーンのクラス
を知り、したがって適合したメッセージの中に移動局に
正しいトラフィック・チャネル、すなわち転換周波数を
使用するトラフィック・チャネルを割り当てるために、
転換関係の逆を適用することで十分である。
【０１０４】手順の残りは、典型的なハンドオーバーに
おけるものと同じように展開する。
【０１０５】コントローラＢＳＣは各シャドウ・ゾーン
で使用される転換周波数をすべて知っていることが想起
される。一方では、基地局ＢＴＳＰは必然的に、それ自
体へのハンドオーバーが発生することを避けるために、
その標識径路に関連する転換周波数をメモリ内に有し、
これらを知らなければならない。
【０１０６】本発明の最後の態様によれば、中継器の制
御と監視は、例えば上り方向に与えられたＳＤＣＣＨに
対応する下り向きのＳＤＣＣＨを使用して、制御保守セ
ンタによって無線方式で実施することができる。
【０１０７】制御は、例えば無線構成の変更（修正アク
セス・チャネルの変更、関連する転換関係の修正など）
についての情報を中継器に送ることから構成できる。
【０１０８】監視については、これは例えば、中継器が
無線方式によって応答する対象である状態要求を中継器
に周期的に送ることから構成できる。
【０１０９】もちろん、本発明は上記の実施様式に限ら
れることはない。
【０１１０】まず、本発明による方法は、ＧＳＭ型の場
合に、または非ＧＳＭ型のセルラ・システムの場合にも
適用可能である。
【０１１１】アクセス要求の修正方法は、この方法が制
御手段に移動局がシャドウ・ゾーンの中にあることを知
らしめ、またその場合にこのシャドウ・ゾーンのクラス
を知らしめる時の、提示した方法と異なってもよい。
【０１１２】例えば、８つのＳＤＣＣＨの通信フレーム
におけるＳＤＣＣＨの半分を使用する代わりに、１つの
最も簡単な通信フレームの完全チャネルを使用すること
ができる。
【０１１３】一方では、受信されたアクセス要求ＲＡを
修正するためには、これを復号してからこれを事前に復
調する必要はない。しかしこの場合、実施が中継器のレ
ベルで複雑さが減ったとしても、特にクラスごとの完全
タイムスロットは複数のシャドウ・ゾーンが存在すると
きに必要であるから、タイムスロットの損失を引きおこ
す。しかし例えば、所定の限界値より高いレベルをもつ
アクセス要求しか再送信せずに、存在するシャドウ・ゾ
ーン・クラスより少ない数のタイムスロットを使用する
ことを計画でき、このことは修正アクセス・チャネルの
変換されるトラフィック・チャネルの数を減らすことが
できる。
【０１１４】さらに、１つのシャドウ・ゾーンから他の
シャドウ・ゾーンまたは１つの基地局への中継器のパ
ス、または１つの基地局から１つのシャドウ・ゾーンの
中継局へのパスのときに、専門用語ＧＳＭによれば「周
波数再定義」型のメッセージを移動局に送ることが可能
である。このメッセージは、通信網における周波数の再
構成を目的とした典型的なメッセージであり、これはこ
れらのいろいろな場合に移動局によって使用されるべき
新しい周波数、例えば移動局が関連しなければならない
シャドウ・ゾーンの転換周波数を含むことになる。
【０１１５】本発明による方法の別の可能な適用例は、
特に非常に大きな半径（３５km）のセルのために双方向
連絡媒体（道路、鉄道線路）において、基地局の送信機
の到達距離の先端に中継器を置くことから成る。こうし
て、ケーブル接続を必要とする伝送箇所の数を増やすこ
となく、セルの到達距離を延ばすことができ、これは特
に有利なことである。
【０１１６】結局、上述したいかなる手段も本発明の範
囲を逸脱することなく、等価な手段に代えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の方法によってカバーされるシャドウ・
ゾーンを含むセルラ無線通信網のセルの構造の概略図で
ある。
【図２】本発明による中継器を実際にシャドウ・ゾーン
・レベルにどのように設置できるかを示す図である。
【図３】アクセス要求またはアクセス・メッセージ以外
の信号を伝送する場合の、本発明の方法による中継器の
機能動作を示す概略図である。
【図４】本発明の方法に従った、図１のセルの移動局か
ら基地局への接続手法で交換されるいくつかの信号を示
す図である。
【図５】本発明の方法に適合する下り方向の各無線伝送
チャネルの可能な構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
ＣＰ セル ＢＴＳＰ 基地局 Ａ 送受信アンテナ Ｒ１ 無線中継器 Ｒ２ 無線中継器 Ｒ３ 無線中継器 Ｚ１ シャドウ・ゾーン Ｚ２ シャドウ・ゾーン Ｚ３ シャドウ・ゾーン Ａ 支柱 Ｏ 障害物 Ａ＾１ アンテナ ＭＳ 移動局

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数のセルを含む移動無線通信セルラ・
    システムのシャドウ・ゾーンをカバーする方法におい
    て、各セルが無線信号を、移動局へまたは移動局から基
    本周波数と呼ばれる異った周波数で送受信するのに使用
    される、基地局と呼ばれる送受信局によってカバーさ
    れ、各シャドウ・ゾーンが前記セルの１つに所属し、無
    線中継器が前記シャドウ・ゾーン中を移動する移動局へ
    または移動局から前記無線信号を受信し増幅し再送信す
    るために、前記各シャドウ・ゾーンに関連付けられ、１
    つのシャドウ・ゾーンをカバーするのに使用される中継
    器が、前記シャドウ・ゾーンが存在するセルの基地局に
    従属し、前記方法が、 − 前記基地局から前記中継器の１つによって受信さ
    れ、基本周波数で搬送される無線信号が、前記中継器に
    より前記移動局の１つに向かって、転換周波数（ｆｒｅ
    ｑｕｅｎｃｅ ｔｒａｎｓｐｏｓｅｅ）と呼ばれる、前
    記基本周波数とは異なり、前記基地局の制御手段に既知
    の転換（ｔｒａｎｓｐｏｓｉｔｉｏｎ）と呼ばれる関係
    に従って前記基本周波数に関連するある周波数で再送信
    され、 − 逆に、前記移動局の１つから前記中継器の１つによ
    って受信され、転換周波数で搬送される無線信号が、前
    記中継器により前記基地局に向かって、前記転換周波数
    に関連する基本周波数で再送信され、各セルの転換標識
    径路と呼ばれる標識径路（ｖｏｉｅ ｂａｌｉｓｅ）の
    周波数が、常に前記各中継器のレベルで転換周波数に関
    連するようなものであり、 前記方法において、トラフィック・チャネルと呼ばれる
    チャネルが前記セルに割り当てられるように、前記セル
    の基地局との無線接続を確立するために、１つのセルの
    シャドウ・ゾーンに存在する移動局が、転換標識径路に
    よって伝えられる、アクセス・チャネルと呼ばれる特定
    のチャネル、アクセス要求と呼ばれる無線信号を送信す
    るときに、前記アクセス要求を受信した後に前記シャド
    ウ・ゾーンをカバーするのに使用される中継器が、この
    アクセス要求を前記基地局に向かって前記標識径路上に
    再送信するが、再送信の前に、修正された前記アクセス
    要求が前記基地局から再送信される先の前記制御手段
    が、シャドウ・ゾーン中に前記移動局が存在することを
    判定し、このシャドウ・ゾーンに関連する転換周波数を
    得られるようにする転換関係を推論することができるよ
    うにこのアクセス要求を修正して、前記制御手段によっ
    て送信され、どのトラフィック・チャネルとどの周波数
    を送信と受信のために使用すべきかを前記移動局に指示
    するために使用される信号が、関連する基本周波数の代
    わりに前記転換周波数を含むようにすることを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項２】 移動局があたかも固定局の足元に存在す
    るかのように、すなわち固定局に対してゼロの遅延で移
    動局から送信されるアクセス要求を受信する中継器は、
    中継器と移動局との距離に相当する部分遅延と呼ばれる
    遅延で対応する修正されたアクセス要求を再送信し、こ
    の結果、基地局が移動局に対して示す、基地局向けのそ
    の後のすべての送信時に前記移動局によって使用される
    遅延が、部分遅延と中継器と固定局の距離に相当する遅
    延との和に相当するようになることを特徴とする、請求
    項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 シャドウ・ゾーンが存在するセル中に周
    波数スキップが適用されるとき、およびこのシャドウ・
    ゾーンをカバーするのに使用される中継器がこのセルの
    基地局より少ない周波数を使用するときには、このシャ
    ドウ・ゾーン中にある移動局に割り当てられるトラフィ
    ック・チャネルが、それぞれ関連する転換周波数を有す
    る周波数によって伝えられることを特徴とする、請求項
    １または２に記載の方法。
  4. 【請求項４】 シャドウ・ゾーンが存在するセル中に周
    波数スキップが適用されるとき、およびこのシャドウ・
    ゾーンをカバーするのに使用される中継器がこのセルの
    基地局より少ない周波数を使用するときには、このシャ
    ドウ・ゾーン中にある移動局に割り当てられるトラフィ
    ック・チャネルが、周波数スキップのないチャネルであ
    ることを特徴とする、請求項１または２に記載の方法。
  5. 【請求項５】 同じ標識径路のすべての転換標識径路が
    制御手段中に記憶されることを特徴とする、請求項１か
    ら４のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項６】 干渉を避けるために、転換周波数の選択
    は、隣接するシャドウ・ゾーンが異なる１組の転換周波
    数を利用してシャドウ・ゾーンのクラスを定義するよう
    に行われ、１つのクラスのシャドウ・ゾーンは同じ１組
    の転換周波数を利用するすべてのシャドウ・ゾーンを含
    み、他のシャドウ・ゾーンのクラスを表すセルとは異な
    る転換関係によって表されることを特徴とする、請求項
    １から５のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項７】 セル中の繰返しの法則によって周波数ス
    キップが使用されるとき、周波数スキップは前記セル中
    のシャドウ・ゾーンでも適用され、前記シャドウ・ゾー
    ンをカバーする中継器に使用される繰返しの法則が、前
    記セルの基地局で使用される繰返しの法則と同じか異っ
    ているかのいずれかであり、標識径路によって伝えられ
    る信号チャネルが常に周波数スキップのないチャネルで
    あることを特徴とする、請求項６に記載の方法。
  8. 【請求項８】 前記制御手段が前記の変更されたアクセ
    ス要求からシャドウ・ゾーンのクラスを推論することを
    特徴とする、請求項７に記載の方法。
  9. 【請求項９】 前記の無線通信セルラ・システムが時分
    割多重アクセスの原則を使用するときには、アクセス要
    求の修正は例えばチャネルの変更から成ることができ、
    中継器がアクセス要求を修正アクセス・チャネルと呼ば
    れる、アクセス・チャネルとは異なる時間的位置を有す
    るチャネル上に再送信し、修正アクセス・チャネルは、
    所定クラスのシャドウ・ゾーンからの移動局のアクセス
    要求の再送信に特有のものであることが制御手段に知ら
    れることを特徴とする、請求項８に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 下り方向すなわち基地局から移動局へ
    の方向の、修正アクセス・チャネルに関連するチャネル
    が、トラフィックに利用されず、あるいは中継器の制御
    と検査に使用されることを特徴とする、請求項９に記載
    の方法。
  11. 【請求項１１】 シャドウ・ゾーン中にあり、このシャ
    ドウ・ゾーンをカバーする中継器を介して基地局と結ば
    れる移動局を、このシャドウ・ゾーンがその下でカバー
    される基地局と直接結ばなければならないときは、ハン
    ドオーバー手順に従うことを特徴とする、請求項１から
    １０のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項１２】 直接または第１シャドウ・ゾーンをカ
    バーする中継器を介して基地局に結ばれた移動局を、第
    ２シャドウ・ゾーンの中継器と結ばなければならないと
    きは、基地局は、この第２シャドウ・ゾーンに関連する
    転換標識径路を取得できるようにする転換関係を推論す
    ることにより、この第２シャドウ・ゾーンに関連する転
    換標識径路と制御手段を制御装置に伝達し、それによっ
    て、制御手段によって送信され、移動局が送信と受信の
    ためにどのトラフィック・チャネルとどの周波数を使用
    すべきであるかを移動局に示すために使用される信号
    が、関連基本周波数の代わりに第２シャドウ・ゾーンの
    中継器によって使用される転換周波数を含むようにする
    ことを特徴とする、請求項５から１０のいずれか一項に
    記載の方法。
  13. 【請求項１３】 前記基地局が、前記転換関係によって
    標識径路に関連するすべての転換標識径路をメモリ中に
    有することを特徴とする、請求項１２に記載の方法。
  14. 【請求項１４】 前記無線通信システムが周波数スキッ
    プ原理を適用するとき、前記転換関係が単調増加するこ
    とを特徴とする、請求項１から１３のいずれか一項に記
    載の方法。
  15. 【請求項１５】 各中継器によって使用される前記転換
    関係が、通信網制御保守手段によって各中継器に提供さ
    れ、この関係が変更できることを特徴とする、請求項１
    から１４のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項１６】 請求項１から１５のいずれか一項に記
    載の方法を実施するのに適合されることを特徴とする無
    線中継器。
  17. 【請求項１７】− 少なくとも１つの送受信機と、 − 前記送受信機に属する少なくとも１つのアンテナ
    と、 − 前記移動局または前記基地局から受信した信号の周
    波数を転換する手段と、 − 周波数スキップを適用するための手段と、 − 移動局までの距離に相当する遅延を決定するための
    手段と、 − 前記移動局からのアクセス要求を修正するための手
    段と、 − 通信網制御保守手段による無線径路あたりの制御保
    守のための手段と、 を含むことを特徴とする、請求項１６に記載の中継器。
JP6178977A 1993-07-30 1994-07-29 移動無線通信セルラ・システムのシャドウ・ゾーンをカバーする方法と同方法を実施するための無線中継器 Pending JPH0779187A (ja)

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