JPH11355096A - 多素子型圧電フィルタ - Google Patents

多素子型圧電フィルタ

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JPH11355096A
JPH11355096A JP17669498A JP17669498A JPH11355096A JP H11355096 A JPH11355096 A JP H11355096A JP 17669498 A JP17669498 A JP 17669498A JP 17669498 A JP17669498 A JP 17669498A JP H11355096 A JPH11355096 A JP H11355096A
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JP
Japan
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electrode
connection
resonator
conductive
piezoelectric filter
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Application number
JP17669498A
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English (en)
Inventor
Akira Achinami
陽 阿知波
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄厚,小型で短絡の無い多素子型圧電フィル
タを提供する。 【解決手段】 下面電極31と、上面電極30に接続す
る延出電極32とを下面に形成した共振子S1 ,S2
1 ,P2 を、接続基板2aに配設し、該接続基板に担
持された所要回路と、電気的に接続するようにして所要
濾波回路を構成するようにしたものであるから、上面電
極にボンディングワイヤを接続する必要がなく、このた
め、電気的接続が容易であり、かつ短絡を生じにくく、
さらには、ボンディングワイヤの接続を施すための接続
空隙を形成する必要がなく、低背化をさらに実現できる
とともに、接続基板上に、ボンディングワイヤの一端を
接続するための接続領域を確保する必要が無い等の優れ
た効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用移動無線
機、自動車電話等の移動無線通信機の濾波回路に使用さ
れ、特にデジタル通信に最適な多素子型圧電フィルタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】入力端子,出力端子及び接地端子との間
に、直列共振子と並列共振子をL形接続してなる単位濾
波回路を多段に配列してなるラダー型圧電フィルタは、
良く知られている。そして、直列共振子の共振周波数
と、並列共振子の反共振周波数を一致させ、かつ直列共
振子の反共振周波数と、並列共振子の共振周波数との差
を一定にしている。このように、圧電フィルタの特性を
向上させたり、または、圧電フィルタの適用数を減少さ
せるために、複数の共振子を備える多素子型圧電フィル
タは種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の多素子型圧電フ
ィルタの従来構成にあっては、ケース内に各共振子と、
端子板とを積層状に組込んだものが一般的であり、この
ため、部品点数が増加し、組付けが面倒となるという問
題があった。一方、移動無線通信機の小型化に対応する
ために、圧電フィルタの低背化及び小型化が数ミリの単
位で求められ、さらには、各圧電フィルタと、プリント
基板上の所要電路との電気的接続が容易で、しかも、電
気的な短絡を防止する為に、外面には、外部電路と接続
するための各端子を除いては、導電路が露出していない
ような構成が求められている。
【0004】このような要求に対応するため、複数枚の
共振子を用いながらも、その全体を薄厚化するために、
特開平8−8677号に開示されているように、接続基
板上に導通回路を形成し、該導通回路の複数の所要接続
端部上に、夫々直列共振子及び並列共振子を乗載してそ
の下面電極を該接続端部に接続すると共に、上面電極を
ボンディングワイヤで相互に接続して、接続基板上のキ
ャップを被着するようにした構成が提案された。
【0005】ところで、かかる構成にあっては、共振子
の上面電極と、接続基板上の所要接続端部とに渡って、
ボンディングワイヤを接続するものであるため、接続加
工が面倒となると共に、該ワイヤと他の導電路との接触
により、電気的短絡を生じるおそれがある等の問題があ
る。
【0006】また、キャップと、各共振子間にボンディ
ングワイヤの接続空隙を形成する必要があるため、フィ
ルタが全体として高くなり、低背化を充分実現できな
い。
【0007】さらにまた、接続基板上には、ボンディン
グワイヤの一端を接続するための接続領域を確保する必
要があり、このため接続基板の平面積が大きくなって、
フィルタが大型化するという問題もある。本発明は、上
述の問題点を解決し得る多素子型圧電フィルタを提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下面に、延出
電極を下面電極と絶縁状に区画して形成し、さらに上面
電極を、側縁に形成した導通路を介して延出電極に接続
してなる直列共振子と、同様の並列共振子とを、接続基
板上に夫々並設して、各共振子の下面電極と延出電極と
を、上部接続基板を貫通して形成した導電スルホール等
を介して接続基板に形成した所要接続端部に接続すると
共に、接続基板上に被着したキャップにより、各共振子
を覆うようにしたことを特徴とする多素子型圧電フィル
タである。
【0009】かかる構成にあって、各共振子は、その下
面に下面電極と、上面電極に接続する延出電極とが形成
されているから、該下面を介して、接続基板に担持され
た所要回路と、電気的に接続することとなる。
【0010】従って、上面電極にボンディングワイヤを
接続する必要がない。このため、電気的接続が容易であ
り、かつ短絡を生じにくく、さらには、接続基板上にボ
ンディングワイヤの接続を施すための接続空隙を形成す
る必要がなく、低背化をさらに実現できるとともに、接
続基板上に、ボンディングワイヤの一端を接続するため
の接続領域を確保する必要が無い。
【0011】ここで、接続基板上の実装面に、並列共振
子P1 ,直列共振子S1 ,直列共振子S2 ,並列共振子
2 の順序で四枚の共振子を並設し、両側の並列共振子
1,P2 の下面の一方の電極を、接続基板上に形成し
た接地側接続端部と接続することができる。かかる配列
により、接続端子部と接続するための、導電スルホール
や、導電路を、内側に形成する必要がないから、回路パ
ターンをまとまりよく形成でき、接続基板を小さくで
き、圧電フィルタをさらに小型化することができる。
【0012】また、各共振子下面の下面電極と延出電極
とを、接続基板に形成した所要接続端部に、マイクロカ
プセル型異方導電性接着剤を介して電気的に接続するこ
とができる。この導電性接着剤は、絶縁性接着剤内に導
電性微粒子の表面を薄い絶縁性樹脂で被覆したマイクロ
カプセルを分散して構成される。
【0013】この場合には、共振子を設置面に対して加
圧すると、マイクロカプセルの絶縁層が破壊され導通す
ることとなる。このとき共振子の下面には下面電極と延
出電極とが形成されているが、その電極層のある部分の
みが、その層厚により圧力が高まるから、両電極間の絶
縁が確保される。このため、従来の導電性接着剤を用い
た場合には、接続基板上に複雑なパターンで正確に導電
性接着剤を塗布しなければ短絡を生じる恐れがあるが、
該異方導電性接着剤を用いることにより、所要面に広く
塗布するだけで、その電気的接続が可能となり、接続処
理が容易となる利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の一実施例に
係る圧電フィルタ1aを示し、接続基板2a上の実装面
fには二枚の直列共振子S1 ,S2 と、同じく二枚の並
列共振子P1,P2 とが、「P1 ,S1 ,S2 ,P2
の順序で配設される。そして、接続基板2aの上方から
キャップ3を被着し、各共振子S1 ,S2 ,P1 ,P2
を密封状に覆うようにしている。ここで、直列共振子S
1 ,S2 及び並列共振子P1 ,P2 は、チタン酸ジルコ
ン酸鉛等よりなる短冊状をしており、並列共振子P1
2 を直列共振子S1 ,S2 のそれより薄肉、かつ大面
積とすることにより、両者の容量比を大きくして、減衰
量を増大化させるようにしている。
【0015】この圧電フィルタ1aは、図11で示す、
直列共振子S1 ,S2 と並列共振子P1 ,P2 とをL形
接続してなる単位濾波回路を二段接続してなる濾波回路
を構成するものであり、その構成をさらに詳細に説明す
る。
【0016】ここで前記直列共振子S1 ,S2 及び並列
共振子P1 ,P2 は、図4,5で示すように、その表面
には、全面を覆う上面電極30が形成され、その裏面に
は、大部分を覆う下面電極31と、該下面電極31と区
画して中央側部に形成した延出電極32が形成され、側
縁に形成した導通路33を介して、上面電極30と延出
電極32とを接続している。前記導通路33は半割状円
弧溝の内周面に導電ペーストを形成して構成される。
【0017】また、前記接続基板2aは、ガラスエポキ
シ,アルミナ等の絶縁板からなり、後述するように、一
枚の大形基板6を格子状に切断して、多数同時に得るこ
とができる。この接続基板2aは、図2及び図6イで示
す様に、中心線に沿って一方向に整列する四つの導電導
電スルホール4a,4b,4c,4dが貫通形成されて
いる。また、接続基板2aの四周縁には、幅0.6mm
程度の導電性材料からなる導電縁部7が形成されてい
る。各導電スルホール4a,4b,4c,4d及び導電
縁部7は、実装面fのパターン回路10を構成してお
り、ここではエッチングにより不要な導体層を除去する
サブトラクティブ法により形成される。
【0018】また、接続基板2aの実装面fと反対面に
は、図3で示すように、入力端子部20,出力端子部2
1,及び接地端子部22と、これら端子部と前記導電ス
ルホール間を接続する複数の接続路25,26,27よ
りなるパターン回路15が構成される。このパターン回
路15も実装面fの回路パターン10と同様に、サブト
ラクティブ法により形成される。
【0019】一方、接続基板2aの一側縁には、凹所1
6a,16b,16cが、他側縁にも凹所16d,16
e,16fが形成され、この各凹所16a〜16fに形
成された導電層により、後述するように、実装面fとそ
の反対面とで所要電路を電気的に接続するようにしてい
る。
【0020】次に、パターン回路10,15の接続態様
につき説明する。前記パターン回路10にあって、図6
で示すように、各導電スルホール4a,4b,4c,4
上で夫々矩形状の接続端部11a,11b,11c,1
1dが形成され、さらに、導電縁部7から、接続基板2
aの横方向の中心線に沿った接地側接続端部12,12
が内方へ延成される。
【0021】前記パターン回路15にあって、図3で示
すように、一側縁には、入力端子部20と、出力端子部
21とが離間して形成され、他側縁には接地端子部22
が形成されている。ここで、入力端子部20は凹所16
aに接続され、出力端子部21は凹所16cと接続され
る。さらには、接地端子部22は凹所16eと接続され
ると共に、該凹所16eを介して導電縁部7に接続され
る。更には、各凹所16b,16d,16fも導電縁部
7と接続される。即ち、各凹所16b,16d,16f
は、接地端子部22と接続されることとなる。
【0022】また、図3で示すように、前記接続端部1
1a,11cと接続する導電スルホール4a,4cは、
接続路25により相互に電気的に接続され、接続端部1
1bと接続する導電スルホール4bは、接続路26によ
り、入力端子部20と接続され、さらには、接続端部1
1dと接続する導電スルホール4dは接続路27により
出力端子部21と電気的に接続されている。
【0023】このパターン回路15には、前記端子部2
0,21,22のみを露出して、絶縁被覆29(二点鎖
線で囲んだ領域)で覆い、導電スルホール4a,4b,
4c,4d及び各接続路25,26,27を絶縁保護す
るようにしている。
【0024】そして、前記接続基板2aの実装面fに
は、図1,2で示すように、各直列共振子S1 ,S2
び並列共振子P1 ,P2 が載置され、並列共振子P1
下面で、その下面電極31には接地側接続端部12が、
延出電極32には接続端部11aが接続され、直列共振
子S1 の下面で、その下面電極31には接続端部11a
が、延出電極32には接続端部11bが接続され、直列
共振子S2 の下面で、その下面電極31には接続端部1
1dが、延出電極32には接続端部11cが接続され、
並列共振子P2 の下面で、その下面電極31には接地側
接続端部12が、延出電極32には接続端部11dが接
続される。
【0025】而して、上述したように接続端部11a,
11b,11c,11d,接地側接続端部12,12は
夫々端子部20,21,22と接続されているから、並
列共振子P1 の下面電極31は接地端子部22が、上面
電極30は直列共振子S1 の下面電極31と直列共振子
2 の上面電極30と夫々接続され、直列共振子S1
上面電極30には入力端子部20が接続される。さらに
は、直列共振子S2 の下面電極31には出力端子部21
が、並列共振子P2 の上面電極30には、同じく出力端
子部21が、下面電極31には接地端子部22が接続さ
れ、図11の等価回路を構成することとなる。
【0026】かかる構成の圧電フィルタ1aの製造手段
を、図7,8に従って説明する。まず、上述の構成から
なる共振子S1 ,S2 ,P1 ,P2 の製造工程を述べ
る。図7イで示すように、直列共振子S1 ,S2 が切り
出されるチタン酸ジルコン酸鉛等からなる直列素子板4
0aと、並列共振子P1 ,P2 が切り出される同材料か
らなる並列素子板40bをあらかじめ形成する。例え
ば、この直列素子板40aは、一辺約30mm,厚さ約
0.6mmの正方形とし、並列素子板40bは、一辺約
30mm,厚さ約0.18mmの正方形とする。
【0027】そして、該素子板40a,40bの表裏面
に、銀被膜を印刷する。すなわち、素子板40a,40
bの表面側に全面電極41を全面塗布すると共に、図7
ロで示すように、裏面側に、延出電極32が形成される
ように、ロ字状区画溝42を形成し、区画溝42内を全
面電極43と絶縁する。
【0028】次にその表裏に形成した銀被覆を焼付けた
後に、図7ハで示すように、前記ロ字状区画溝42を後
で除去可能な上塗り銀44で被覆する。そして、その表
裏に直流電圧を印加して分極する。このとき、ロ字状区
画溝42は上塗り銀で44と電気的に接続されているか
ら、素子板40a,40b全体が均一に分極される。そ
してさらに、周波数調整した後に上塗り銀を洗浄して除
去し、ロ字状区画溝42による絶縁区画状態を復帰させ
る。尚、分極用印加電極を、延出電極32と全面電極4
3とに、同時的に接触し得る構成とした場合には、上塗
り銀44で覆う必要はない。
【0029】次に、図7ニで示すように、サンドブラス
トにより、前記ロ字状区画溝42の内側中心に透孔46
を形成する。そして、図7ホで示すように、該透孔46
の内周面に導電性ペースト47を塗布し、そしてバフ研
磨を施した後に、導電性ペースト48を印刷し、前記透
孔46の内周面に形成した導電性ペースト47を表面側
の全面電極41に確実に接続する。
【0030】そして、図7ロの一点鎖線に沿って、前記
透孔46を通過するように格子状に切断する。これによ
り、図4,5で示すように、各直列共振子S1 ,S2
び並列共振子P1 ,P2 を得ることができると共に、透
孔46を半割りすることにより、夫々の側面に導電ペー
スト47による導通路33が形成されることとなる。
【0031】一方、図8で示したように、接続基板2a
が形成される大形基板6の上面(実装面)に、あらかじ
め、パターン回路10と導電縁部7を、同基板の下面に
パターン回路15を連続的に形成した後、図6イ鎖線で
示すように、夫々のパターン回路10の接続端部11a
〜11dに、その横方向の中心線に沿って、マイクロカ
プセル型異方導電性接着剤48を塗布する。この導電性
接着剤48は、絶縁性接着剤内に導電性微粒子の表面を
薄い絶縁性樹脂で被覆したマイクロカプセルを分散して
接着剤から構成され、この接着剤層を加圧すると、マイ
クロカプセルの絶縁層が破壊され、導通するものであ
る。
【0032】そこで、この異方導電性接着剤48を塗着
した後に、各直列共振子S1 ,S2及び並列共振子P
1 ,P2 をパターン回路10の接続端部11a〜11d
上に載置し、図8で示すように、押し型49により上方
から圧力を加え、加熱する。これにより、マイクロカプ
セルの絶縁層が破壊され、導電性微粒子を介して、その
下面電極31,延出電極32が夫々接続端部11a〜1
1d,12と電気的に接続されることとなる。
【0033】尚、共振子の下面の下面電極31又は延出
電極32と、接続端部11a〜11d,12とが在る部
分はこれらの肉厚による隆起により圧力が高まる。この
ため、図10で示すように、電極31,32と接続端部
11a〜11d,12の在る部分のみが電気的接続が確
保され、電極31,32及び接続端部11a〜11d,
12の無い部分は、段差を生じ、圧力が低くなり、絶縁
層が破壊されず、導電性接着剤内の絶縁性接着剤層によ
り導通せず、電極31,32相互及び接続端部11a〜
11d,12相互の電気的絶縁が確保され、導通を生じ
ることはない。
【0034】しかして、異方導電性接着剤48を図6イ
鎖線で示すように、基板の中心線に沿って、単純なパタ
ーンで広く塗布することができ、このため塗布が容易と
なる。ちなみに、従来の導電性接着剤を用いた場合に
は、接続基板上に複雑なパターンで正確に導電性接着剤
を塗布しなければ短絡を生じる恐れがあり、接続処理が
面倒となる。
【0035】次に、各接続基板2aの周縁の導電縁部7
上に半田を介して、キャップ3を被着して接合した後
に、前記大形基板6を、各接続基板2aごとに切断す
る。これにより量産性良く、図1で示す圧電フィルタ1
aを多数取りすることができる。
【0036】而して、かかる構成の圧電フィルタ1aに
あっては、接続基板2a上に直列共振子S1 ,S2 及び
並列共振子P1 ,P2 を乗載することにより、図11で
示す、所要の濾波回路が構成されるものであり、ボンデ
ィングワイヤを用いないから、該ワイヤを介した、電気
的短絡等を生じることは無く、しかも、該ボンディング
ワイヤの接続空隙を確保する必要が無いから、薄厚化が
可能となる。
【0037】また、かかる構成にあっては、接地端子部
と接続する並列共振子P1 ,P2 を両外側位置に配設し
たから、接続基板2aの表面側で、導電縁部7と接続す
ることにより、アース接続が確保されるから、導電スル
ホールの数を減少でき、その配列の内側で、接地を確保
するための導電路が不要となり、表面積が小さくなると
いう利点がある。
【0038】図9は、他の実施例を示す、圧電フィルタ
1bの平面図である。ここで、接続基板2b上の実装面
fには上記実施例と同様の二枚の直列共振子S1 ,S2
と、同じく二枚の並列共振子P1 ,P2 とが、「S1
1 ,S2 ,P2 」の順序で並設される。そして、接続
基板2bの上方からキャップ3を被着して、各共振子S
1 ,S2 ,P1 ,P2 を覆うようにして、キャップ3内
が密封されてなる。
【0039】ここで、接続基板2bにはその横方向の中
心線に沿って、5つの導電スルホール51a,51b,
51c,51d,51eが形成されている。そして接続
基板2bの実装面fに形成されたパターン回路50は、
各導電スルホール51a〜51eに夫々接続する矩形状
の接続端部52a,52b,52c,52d,52eが
形成され、さらに、周面に形成した導電縁部53の図中
右側縁からは、中心線に沿った接地側接続端部54が内
方へ延成されている。
【0040】そして接続基板2bの裏面(実装面とは反
対面)に形成されたパターン回路(図示省略)により、
導電スルホール51aは入力端子部(図示省略)と接続
され、導電スルホール51bは導電スルホール51dと
接続され、導電スルホール51cは接地端子部(図示省
略)と接続され、さらに導電スルホール51eは出力端
子部(図示省略)と接続される。
【0041】そして、前記接続基板2bの実装面fに
は、各直列共振子S1 ,S2 及び並列共振子P1 ,P2
が載置され、直列共振子S1 の下面で、その延出電極3
2(上面電極30)には接続端部52aが、下面電極3
1には接続端部52bが接続され、並列共振子P1 の下
面で、その延出電極32(上面電極30)には接続端部
52bが、下面電極31には接続端部52cが接続さ
れ、直列共振子S2 の下面で、その下面電極31には接
続端部52dが、延出電極32(上面電極30)には接
続端部52eが接続され、さらに並列共振子P2 の下面
で、その延出電極32(上面電極30)には接続端部5
2eが、下面電極31には接地側接続端部54が接続さ
れる。
【0042】而して、直列共振子S1 の上面電極30は
入力端子部が接続され、その下面電極31には、並列共
振子P1 の上面電極30及び直列共振子S2 の上面電極
30が接続し、並列共振子P1 の下面電極31には接地
端子部が接続され、直列共振子S2 の下面電極31及び
並列共振子P2 の上面電極30は出力端子部が接続さ
れ、さらには並列共振子P2 の下面電極31は接地端子
部が接続されることとなり、図11の等価回路を構成す
ることとなる。かかる構成にあっても、ボンディングワ
イヤを用いないことによる利点を有することとなる。
【0043】而して、かかる構成からなる圧電フィルタ
1a,1bは、回路基板上に実装され、該回路基板上の
所要電路に、接続基板2a,2bの裏面に露出している
入力端子部20,出力端子部21及び接地端子部22が
接続されることとなる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、上述したように、下面電極
と、上面電極に接続する延出電極とを下面に形成した共
振子を、接続基板に配設し、該接続基板に担持された所
要回路と、電気的に接続するようにして所要濾波回路を
構成するようにしたものであるから、上面電極にボンデ
ィングワイヤを接続する必要がなく、このため、電気的
接続が容易であり、かつ短絡を生じにくく、さらには、
ボンディングワイヤの接続を施すための接続空隙を形成
する必要がなく、低背化をさらに実現できるとともに、
接続基板上に、ボンディングワイヤの一端を接続するた
めの接続領域を確保する必要が無い等の優れた効果があ
る。
【0045】また、ここで、接続基板上の実装面に、並
列共振子P1 ,直列共振子S1 ,直列共振子S2 ,並列
共振子P2 の順序で四枚の共振子を配列し、両側の並列
共振子P1 ,P2 の下面の一方の電極を、接続基板上に
形成した接地側接続端部と接続した場合には、接続端子
部と接続するための、導電スルホールや、導電路を、内
側に形成する必要がないから、回路パターンをまとまり
よく形成でき、接続基板を小さくでき、圧電フィルタを
さらに小型化することができる。
【0046】さらにまた、各共振子下面の下面電極と延
出電極とを、接続基板に形成した所要接続端部とマイク
ロカプセル型異方導電性接着剤を介して電気的に接続す
る様にした場合には、該異方導電性接着剤を所要面に広
く塗布するだけで、その電気的接続が可能となり、接続
処理が容易となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の多素子型圧電フィルタ1a
の縦断側面図である。
【図2】キャップ3を除いた状態の多素子型圧電フィル
タ1aの平面図である。
【図3】多素子型圧電フィルタ1aの底面図である。
【図4】直列共振子S1 ,S2 の斜視図であり、イは表
面から、ロは裏面から視たものである。
【図5】並列共振子P1 ,P2 の斜視図であり、イは表
面から、ロは裏面から視たものである。
【図6】接続基板2aを示し、イは平面図,ロは側面図
である。
【図7】共振子S1 ,S2 ,P1 ,P2 の製造工程を示
す説明図である。
【図8】接続基板2aに共振子S1 ,S2 ,P1 ,P2
を接合する工程を示す説明図である。
【図9】キャップ3を除いた状態の多素子型圧電フィル
タ1bの平面図である。
【図10】異方導電性接着剤48による電気的接続関係
を示す要部の縦断側面図である。
【図11】本発明の実施例に係る等価回路図である。
【符号の説明】
1a,1b 圧電フィルタ 2a,2b 接続基板 4a〜4d 導電スルホール 5a〜5d 部分電極層 10,15 パターン回路 20 入力端子部 21 出力端子部 22 接地端子部 30 上面電極 31 下面電極 32 延出電極 33 導通路 47 異方導電性接着剤 50 導電性接着剤層 51a〜51e 導電スルホール 52a〜52e 接続端部 54 接地側接続端部が S1 ,S2 直列共振子 P1 ,P2 並列共振子 f 実装面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】延出電極を下面電極と絶縁状に区画して下
    面に形成し、さらに上面電極を、側縁に形成した導通路
    を介して延出電極に接続してなる直列共振子と、並列共
    振子とを、接続基板上に夫々並設して、各共振子の下面
    電極と延出電極とを、接続基板を貫通して形成した導電
    スルホール等を介して該接続基板に形成した所要接続端
    部に接続すると共に、接続基板上に被着したキャップに
    より、各共振子を覆うようにしたことを特徴とする多素
    子型圧電フィルタ。
  2. 【請求項2】接続基板上の実装面に、並列共振子P1
    直列共振子S1 ,直列共振子S2 ,並列共振子P2 の順
    序で四枚の共振子を並設し、両側の並列共振子P1 ,P
    2 の下面の一方の電極を、接続基板上に形成した接地側
    接続端部と接続するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の多素子型圧電フィルタ。
  3. 【請求項3】各共振子下面の下面電極と延出電極とを、
    接続基板に形成した所要接続端部に、絶縁性接着剤内に
    導電性微粒子の表面を薄い絶縁性樹脂で被覆したマイク
    ロカプセルを分散して構成されるマイクロカプセル型異
    方導電性接着剤を介して電気的に接続したことを特徴と
    する請求項1記載の多素子型圧電フィルタ。
JP17669498A 1998-06-08 1998-06-08 多素子型圧電フィルタ Pending JPH11355096A (ja)

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