JPH11354731A - 自己破壊型半導体装置 - Google Patents

自己破壊型半導体装置

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JPH11354731A
JPH11354731A JP15722498A JP15722498A JPH11354731A JP H11354731 A JPH11354731 A JP H11354731A JP 15722498 A JP15722498 A JP 15722498A JP 15722498 A JP15722498 A JP 15722498A JP H11354731 A JPH11354731 A JP H11354731A
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Shigeo Ogawa
重男 小川
Manabu Henmi
学 逸見
Katsuyuki Machida
克之 町田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路のメモリ内容への改ざん行為
を確実に阻止する。 【解決手段】 破壊回路2により自己破壊を行うための
電荷を蓄積しておく破壊用キャパシタ3を集積回路1と
一体に設け、通常、これとは別体の電源供給源6aから
接続端子10を介して破壊用キャパシタ3に電荷を蓄積
する。集積回路1のメモリ内容を改ざんする目的で電源
供給源6aを外した場合は、その接続端子間電圧の変化
を電圧変化検出回路5−1〜5−nで検出し、制御回路
乃至素子4aを切換動作させることにより、破壊用キャ
パシタ3の電荷を破壊回路2に供給し、自己破壊を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関す
るもので、機密性の高い重要な情報を記憶および処理す
る半導体集積回路を傭えた半導体装置に係わり、特に半
導体集積回路のメモリ内容の改ざんに対するセキュリテ
ィー技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(Large-Scale Integrat
ed Circuit;LSI)が形成されている半導体装置のその集
積回路の機能、動作方法、回路方式、回路パタン、記憶
データなどを解析するため、従来より、図8に示すよう
に、半導体装置に設けられている外部接続用の電極パッ
ド7に探査用電源を接続し、電気信号を供給してLSI
テスターなどで端子の信号の入出力を測定する方法があ
る。
【0003】また、それらの解析のため、半導体装置表
面より光学顕微鏡などの形状認識装置を用いて、回路ブ
ロック構成や、回路パタンそのものを観察し、さらに一
歩進んで、電極パッド7に現れない集積回路内部の配線
上で観測する方法がある。したがって、現行のICカー
ド13においては、ICモジュール11を開放・解剖
し、ICチップ12内部の情報を読み出し、さらにメモ
リ内容を解析して改ざんすることが可能であり、セキュ
リテイーの観点から問題である。
【0004】図8は、現行のICカード13におけるI
Cモジュール11の構成例を示しており、同図におい
て、(a)はICカード13に搭載された半導体集積回
路における回路ブロック配置を示す平面図、(b)は断
面図、(c)はICモジュール搭載例を示す断面図であ
る。
【0005】図8(c)に示すように、カード厚0.7
6mmのICカード13には、ホットメルト接着剤34
により、ICモジュール11が搭載されている。この場
合、ICモジュール11は、接触型ICカードの電極に
当たるコンタクトパターン35を形成したガラスエポキ
シ基板36に、ICチップ12がダイボンディングさ
れ、金ワイヤー37によって、引き出し電極パッド7と
各コンタクトパターン35とがワイヤーボンディングさ
れた後、モールド樹脂38により封止された構造をして
いる。
【0006】図8(a)に示すように、ICチップ12
の上には、暗号コードや認証コードなど、特に重要な情
報を記憶しているデータメモリ(EEPROMあるいは
強誘電体メモリ素子などで構成)14、およびその書込
・消去のための電圧昇圧回路を始めとする周辺回路1
5、読み出し専用のプログラムメモリ(ROMなどで構
成)16、演算や制御を行う中央演算処理部(CPU)
17、一時蓄え用のメモリとしてのランダムアクセスメ
モリ(RAM)18、セキュリティー認証用マイクロプ
ロセッサ(MPU)19が形成されている。そして、こ
れら周辺には、データバスおよび電源供給用の電極配線
(図示せず)が施されている。
【0007】このようなICカード13に搭載されたデ
ータメモリ14やプログラムメモリ16及び認証用マイ
クロプロセッサ19には、通信の際に必要なプロトコ
ル、認証用の番号コード、使用金額、残り度数などの種
々の重要なデータが格納されている。そのため、これら
のコードやデータ類、さらには半導体装置を構成する回
路ブロック、回路パタンなどの情報は、ICカードの偽
造・改ざんを防止する観点から、第三者によって読み出
されることを阻止する必要がある。
【0008】しかしながら、上記図8に示すような半導
体装置においては、上部からの観測によって回路構成ブ
ロックを始め、機能素子回路、データメモリ14やプロ
グラムメモリ16及び認証用マイクロプロセッサ19の
配置を見ることができ、その上、電子ビームを用いたプ
ロービング測定により、メモリ素子の内容を容易に読み
出したり、認証用マイクロプロセッサ19をトリガー暴
走させて誤動作させ、認証プロセスそのものをスキップ
させたりすることが可能であった。
【0009】そこで、上記の問題を解決する一手法とし
て、筆者らは、薄型電力供給源を内蔵した自己破壊型半
導体装置を提案した(特願平10−110527号)。
図9にその自己破壊型半導体装置の基本的な回路ブロッ
ク構成図を示す。半導体基板9上の半導体集積回路1に
は、前述した図8に示すように、本来のICカード機能
に必要なデータメモリ14、プログラムメモリ16、中
央演算処理部17、ランダムアクセスメモリ18、認証
用マイクロプロセッサ19が形成されているが、ここで
は省略している。
【0010】本構成では、以上の構成に加えて、破壊回
路2として、メモリ情報を破壊する破壊回路、あるいは
信号配線経路にヒューズ・アンチヒューズを設けた破壊
回路が付加されており、さらに半導体基板9上には、破
壊用キャパシタ3、制御用回路乃至素子4、および電圧
変化検出回路5が形成されている。そして、電圧変化検
出回路5により端子電圧が常時監視されている端子10
に、薄型の電力供給源6が接続配置されている。
【0011】破壊回路2を駆動するための電源として
は、半導体基板9上に形成された大容量の破壊用キャパ
シタ3に蓄積された電荷を用いる。このキャパシタ3に
は、通常動作状態において、制御回路乃至素子4を介し
て電力供給源6が接続されており、電力供給源6の出力
電圧は、容量結合性の電圧変化検出回路5により、随
時、監視されている。第三者が、ICチップ12の改ざ
んを目的として、電力供給源6を外しにかかった場合、
容量結合性の電圧変化検出回路5によりその電圧変化が
検出され、電圧変化検出回路5からの検出信号によりオ
ン動作した制御回路乃至素子4を介して、破壊用キャパ
シタ3の電力が上記破壊回路2に印加される。そのた
め、改ざんしようとする半導体集積回路1のメモリ情報
が破壊される。
【0012】図10は上記の自己破壊型半導体装置の基
本構成を示しており、(a)は平面図、(b)は断面図
である。自己破壊型のICチップ12が形成された半導
体基板9は、ICカード13としての動作に必要な8つ
の電極パッド7に加え、電力供給源6と接続するための
電極パッド10が新たに2つ(コンタクトペア)追加さ
れている。薄型の電力供給源6は、図10(b)に示す
ように、正極集電体兼端子板21、正極22、固体電解
質23、負極24、負極集電体兼端子板25の積層構造
により形成され、周辺を封止材26により熱溶着封止さ
れている。電力供給源の接続リード28と、電力供給源
接続用電極パッド10は、バンプ27により接続されて
いる。
【0013】電力供給源6の搭載方法には、図10
(a)に示すように、ICチップ12に並列に配置する
ことも可能である。また、表面側を電極基体により遮蔽
するフェースダウンのフリップチップ実装をする場合に
は、裏面観察を阻止するために、図10(b)に示すよ
うに裏面側に接着フィルム20を介して搭載することも
できる。さらに、図11に示すように、光学的な表面観
察を阻止する目的であれば、接着フィルム20を介し
て、ICチップ12の素子形成側表面に搭載する方法も
ある。同図において、(a)は平面図、(b)は断面図
であり、図10と同等部分には同一符号を付してある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のような搭載法の
場合、薄型の電力供給源6の正極リードと負極リード2
8を介して、自己破壊用回路の二つの接続端子10へ接
続される。しかし、このような接続法では、接続端子1
0及びリード28が第三者に容易に解明できてしまう。
第三者は、当然、正・負リード28に並列に同電圧を発
生する電圧源を接続した後、ICチップ12の素子形成
側表面を光学的に遮蔽している電力供給源6を外すであ
ろう。この場合、電圧変化検出回路5により電圧変化が
検出されないまま、電力供給源6が除去されてしまうの
で、自己破壊機構が動作しないという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、
半導体集積回路の重要部分を光学的に遮蔽すると共に、
半導体集積回路のメモリ内容の改ざん行為を確実に防止
できる自己破壊型半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、正極及び負極用の接続リードをそれぞれn
個ずつ備えた電力供給源を有すると共に、半導体集積回
路のメモリ情報の少なくとも一部を破壊あるいは少なく
とも一部の信号配線を断線させることにより自己破壊を
行う破壊回路と、この破壊回路により自己破壊を行うた
めの電荷を蓄積しておく破壊用キャパシタと、この破壊
用キャパシタに電荷を蓄積する電力供給源の正極及び負
極用にそれぞれn個ずつ設けられた接続端子と、正極及
び負極用の接続端子対毎に設けられ、この接続端子対の
端子間電圧を監視しその電圧低下に応じて検出信号を出
力するn個の電圧変化検出回路と、通常動作時は接続端
子を介して電力供給源と破壊用キャパシタを接続し、少
なくとも1つの電圧変化検出回路から検出信号が出力さ
れたときは、接続を遮断して破壊用キャパシタと破壊回
路を接続する制御回路乃至素子とを、それぞれ半導体基
板上に有し、接続端子に電力供給源を接続して配置する
ようにしたものである。電源供給源は、例えば正極集電
体、正極、固体電解質、負極、負極集電体を積層して構
成する薄型の電力供給源である。破壊回路は、破壊用キ
ャパシタに蓄積された電荷を少なくとも1つのワード線
に印加することにより、不揮発性メモリ素子に記憶され
た一部データビットを消去してメモリ内容を破壊する。
また、破壊回路は、半導体集積回路の一部信号配線経路
にヒューズまたはアンチヒューズを設けることにより形
成し、このヒューズまたはアンチヒューズに破壊用キャ
パシタに蓄積された電荷を印加することにより、一部信
号配線経路を破壊する。制御回路乃至素子は、容量終端
された1つ以上の半導体素子あるいはマイクロメカニカ
ルスイッチから構成される。電圧変化検出回路は、第1
の容量、第2の容量、および第1の抵抗の直列接続から
なり、この両端に印加された接続端子電圧を第1および
第2の容量の接続点から分圧出力する電圧分圧部と、こ
の電圧分圧部の分圧出力がゲート電極に接続されるとと
もにソース電極に破壊用キャパシタが接続された電界効
果型トランジスタ、およびこの電界効果型トランジスタ
のドレイン電極に接続された第2の抵抗からなる電圧変
化検出部とから構成され、定常状態では、電圧分圧部か
ら電界効果型トランジスタがオフする電圧を分圧出力
し、接続端子電圧の低下に応じて、電圧分圧出力から電
界効果型トランジスタがオンする電圧を分圧出力し、電
界効果型トランジスタのオンに応じて破壊用キャパシタ
からの電荷を第2の抵抗に供給し、第2の抵抗の両端電
圧の上昇に応じて検出信号を出力する。そして、本発明
では、電力供給源に正極及び負極用の接続リードをそれ
ぞれn個ずつ設け、半導体集積回路に電力供給源と接続
するための接続端子を正極及び負極用にそれぞれn個ず
つ設け、正極及び負極用の接続端子対毎に電圧変化検出
回路を設け、各端子間電圧を常時監視する。半導体集積
回路のメモリ内容を改ざんしようとして、電力供給源を
外そうとすると、n対のコンタクトを外す必要がある
が、1つでも外されると、このコンタクトに対応した電
圧変化検出回路により電圧低下が検出される。この検出
信号により制御回路乃至素子がオン動作し、破壊回路と
破壊用キャパシタが接続される。これにより、キャパシ
タに蓄積された電荷が破壊回路に印加される。そのた
め、改ざんしようとする集積回路の一部配線ないし必須
メモリデータが破壊されるので、改ざんは不可能とな
る。
【0016】また、請求項2に記載のように、正極及び
負極用の接続リードをそれぞれn個ずつ備えた電力供給
源を有すると共に、半導体集積回路のメモリ情報の少な
くとも一部を破壊あるいは少なくとも一部の信号配線を
断線させることにより自己破壊を行う破壊回路と、この
破壊回路により自己破壊を行うための電荷を蓄積してお
く破壊用キャパシタと、この破壊用キャパシタに電荷を
蓄積する電力供給源の正極及び負極用にそれぞれn個ず
つ設けられた接続端子と、正極及び負極用各々1つずつ
の接続端子間の電圧を分圧する分圧回路と、正極用の接
続端子毎に設けられると共に負極用の接続端子毎に設け
られ、正極用の接続端子と分圧回路の出力端子の端子間
電圧あるいは負極用の接続端子と分圧回路の出力端子の
端子間電圧を監視し、その電圧低下に応じて検出信号を
出力する2n個の電圧変化検出回路と、通常動作時は接
続端子を介して電力供給源と破壊用キャパシタを接続
し、少なくとも1つの電圧変化検出回路から検出信号が
出力されたときは、接続を遮断して破壊用キャパシタと
破壊回路を接続する制御回路乃至素子とを、それぞれ半
導体基板上に有し、接続端子に電力供給源を接続して配
置するようにしたものである。
【0017】また、請求項3に記載のように、正極及び
負極用の接続リードをそれぞれn+1個ずつ備えた電力
供給源を有すると共に、半導体集積回路のメモリ情報の
少なくとも一部を破壊あるいは少なくとも一部の信号配
線を断線させることにより自己破壊を行う破壊回路と、
この破壊回路により自己破壊を行うための電荷を蓄積し
ておく破壊用キャパシタと、この破壊用キャパシタに電
荷を蓄積する電力供給源の正極及び負極用にそれぞれn
+1個ずつ設けられた接続端子と、正極及び負極用各々
1つずつの接続端子間の電圧を分圧する分圧回路と、分
圧回路が接続されていない正極用の接続端子毎に設けら
れると共に負極用の接続端子毎に設けられ、正極用の接
続端子と分圧回路の出力端子の端子間電圧あるいは負極
用の接続端子と分圧回路の出力端子の端子間電圧を監視
し、その電圧低下に応じて検出信号を出力する2n個の
電圧変化検出回路と、通常動作時は接続端子を介して電
力供給源と破壊用キャパシタを接続し、少なくとも1つ
の電圧変化検出回路から検出信号が出力されたときは、
接続を遮断して破壊用キャパシタと破壊回路を接続する
制御回路乃至素子とを、それぞれ半導体基板上に有し、
接続端子に電力供給源を接続して配置するようにしたも
のである。また、請求項4に記載のように、各電圧変化
検出回路からの検出信号がOR論理回路を介して制御回
路乃至素子に入力されるようにしたものである。また、
請求項5に記載のように、電力供給源は、半導体集積回
路の重要部分を光学的に遮蔽するように、半導体集積回
路上に形成された層間絶縁膜上に配置されるようにした
ものである。
【0018】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す自己破壊型半導
体装置の回路ブロック構成図、図2(a)は図1の自己
破壊型半導体装置の配置構成例を示す平面図、図2
(b)、図2(c)はこの自己破壊型半導体装置の断面
図であり、図9〜図11と同等の構成には同一の符号を
付してある。
【0019】半導体基板9a上には、本来のICカード
機能に必要な半導体集積回路1として、暗号コードや認
証コードなど、特に重要な情報を記憶している不揮発性
のデータメモリ(EEPROMあるいは強誘電体メモリ
素子などで構成)14、およびその書込・消去のための
電圧昇圧回路を始めとする周辺回路15、読み出し専用
のプログラムメモリ(ROMなどで構成)16、演算や
制御を行う中央演算処理部(CPU)17、一時蓄え用
のメモリとしてのランダムアクセスメモリ(RAM)1
8、セキュリティー認証用マイクロプロセッサ(MP
U)19が形成されている。
【0020】本発明では、以上の構成に加えて、破壊回
路2として、メモリ情報を破壊する破壊回路、あるいは
信号配線経路にヒューズ・アンチヒューズを設けた破壊
回路が半導体基板9a上に付加されており、さらに、破
壊用キャパシタ3、制御用回路乃至素子4a及び電圧変
化検出回路5−1〜5−nが付加されている。こうし
て、自己破壊型のICチップ12aが構成されている。
【0021】ここで、破壊回路2について、具体例を参
考に説明する。例えば、データメモリ14にフラッシュ
EEPROMを利用している場合、そのメモリ情報を消
去するには、12〜15Vの電圧が必要であり、そのよ
うな高電圧を発生させる消去用の昇圧回路がデータメモ
リ14の周辺回路15として形成されている。
【0022】電力供給源6aとして現行のリチウム一次
電池を使用した場合、出力電圧は3.6Vで、厚さは
0.1mmである。この場合には、電力供給源6aを直
列接続して数層重ねることにより、必要とする電圧を発
生させ、この電力により破壊用キャパシタ3に電荷を蓄
積すればよい。また、電力供給源6aは、リチウム電池
に限らず、ペーパー電池等でもよい。
【0023】フラッシュEEPROMでは、2層ポリシ
リコンによって構成される制御ゲートからなるワード線
に対して、パルス的に12〜15Vの電圧を印加する
と、容量結合された浮遊ゲート電極へ基板から電子が注
入され、全ビットが等しく「1」または「0」と書き換
えられる。こうして、メモリ情報を破壊することができ
る。
【0024】また、データメモリ14に強誘電体メモリ
素子を利用している場合、消去用の電圧は5V程度と低
いので、2つ以上の直列接続された電力供給源6aよ
り、電荷を蓄積した大容量の破壊用キャパシタ3を直接
接続するなど、より簡便に破壊回路2を構成することも
可能である。
【0025】何れにせよ、本発明では、破壊回路2を駆
動するための電力供給源として、半導体基板9a上に形
成された大容量の破壊用キャパシタ3に蓄積された電荷
を用いる。破壊用キャパシタ3は、半導体基板9a上に
形成した熱酸化膜(Si02)を絶縁膜として利用する
構造にし、大容量のものとするのが望ましい。というの
は、熱酸化膜の場合、そのリーク電流が極めて少ない等
の特徴が利用でき、エネルギー密度の小さな薄型の電力
供給源6aによってキャパシタ3に大量の電荷を蓄積で
き、しかもリークによるエネルギー消費が少なくできる
からである。
【0026】破壊用キャパシタ3に電荷を蓄積するため
の薄型の電力供給源6aは、図2(b)に示すように、
正極集電体兼端子板21、正極22、固体電解質23、
負極24、負極集電体兼端子板25の積層構造により形
成され、周辺を封止材26により熱溶着封止されてい
る。そして、電力供給源6aには、接続リード28が2
n本(図2では、n=4)、つまり上記端子板21とつ
ながる正極リードがn本、上記端子板25とつながる負
極リードがn本設けられている。
【0027】これに対して、ICチップ12aが形成さ
れた半導体基板9aには、ICカード13aとしての動
作に必要な8つの外部接続用電極パッド7に加え、電力
供給源6aと接続するための電極パッド10が2n個、
すなわち電力供給源6aの正極リード用にn個、負極リ
ード用にn個追加され、電力供給源6aとのマルチコン
タクトを実現している。
【0028】正極及び負極用各々1つずつの電極パッド
10からなる電極パッド対ごとに、容量結合性の電圧変
化検出回路5−1〜5−nが設けられ、破壊用キャパシ
タ3も少なくともn個設けられている。そして、電圧変
化検出回路5−1〜5−nは、対応する電極パッド対の
電圧、すなわち電力供給源6aの出力電圧を随時、監視
している。
【0029】制御回路乃至素子4aは、各電圧変化検出
回路5−1〜5−nから出力される検出信号の論理和を
とるOR論理回路29と、このOR論理回路29の出力
を制御入力とする2n個のスイッチ30とを有してい
る。
【0030】電力供給源6aの正極は、通常動作状態に
おいて、正極用の電極パッド10、スイッチ30を介し
て破壊用キャパシタ3の一端と接続され、同じく電力供
給源6aの負極は、負極用の電極パッド10、スイッチ
30を介して破壊用キャパシタ3の他端と接続されてい
る。
【0031】以上のようなICチップ12aはガラスエ
ポキシ基板36上に実装される。電力供給源6aは、I
Cチップ12aの光学的な表面観察を阻止するために、
ICチップ12aの素子形成側表面上に接着フィルム2
0によって搭載される。そして、電力供給源6aの接続
リード28とICチップ12aの電力供給源接続用電極
パッド10は、バンプ27により接続される。
【0032】このように自己破壊メカニズムを起動させ
た状態で、ICチップ12aの外部接続用電極パッド7
は、金ワイヤ37によりICカード13aの電極端子に
当たるコンタクトパターン35と接続される。こうし
て、実装されたICモジュール11はモールド樹脂38
により封止され、ホットメルト接着剤34によりICカ
ード13aのプラスティックケースに搭載される。
【0033】なお、電力供給源6aは、破壊回路2、破
壊用キャパシタ3、制御回路乃至素子4a、電圧変化検
出回路5−1〜5−nに電力を供給するものであって、
破壊回路2を除く半導体集積回路1には、外部接続用電
極パッド7のうちの電力供給端子を介して外部から電力
が供給される。
【0034】ICチップ12aの改ざんを目的とする第
三者は、まずプラスティックケースよりICモジュール
11を外し、次に化学薬品を用いてモールド樹脂38を
除去する。そして、電力供給源6aを取り外しにかかる
が、本実施の形態では、電力供給源6aとICチップ1
2aとの間が正極及び負極用のn対の接続リード28と
電極パッド10で接続されているので、これらの接続の
うち何れか1つでも取り外された場合には、電圧変化検
出回路5−1〜5−nの何れかにより、その電圧変化が
検出される。
【0035】電圧変化検出回路5−1〜5−nが電圧変
化を検出して検出信号を出力すると、この検出信号はO
R論理回路29を介してスイッチ30の制御入力に与え
られる。これにより、スイッチ30は、破壊用キャパシ
タ3と破壊回路2とを接続する側に切り替わり、破壊用
キャパシタ3の電力が破壊回路2に印加される。こうし
て、自己破壊メカニズムが起動し、半導体集積回路1の
メモリ情報が破壊される。
【0036】なお、メモリ破壊のレベルは、電力供給源
6aの電圧に応じて、単にメモリ情報を消去するレベル
から、集積回路内の信号配線路に内蔵したヒューズまた
はアンチヒューズを切断することで、半導体集積回路1
そのものを破壊するというレベルまであり得る。
【0037】例えば電力供給源6aとして、1つの薄型
リチウム一次電池を前提とすると、破壊用キャパシタ3
に蓄積される電荷による出力電圧も高々3.6V程度と
なり、破壊回路2により実行されるのは、単に一部メモ
リ情報の消去程度に止まる。この場合は、重要機密情報
が消去されるので、第三者にはメモリのビット情報等は
洩れない。しかし、正常動作可能なICチップ12aは
残る。必要なビット情報を別系統の不正行為により入手
して新たに書き込んでやれば、ICチップ12aは再利
用可能である。
【0038】ICチップ12aの再利用を回避するに
は、改ざんしようとした半導体集積回路1を確実に破壊
する必要がある。この場合には、複数個の薄型リチウム
一次電池を直列接続して電力供給源6aとして用いるこ
とで、破壊用キャパシタ3に蓄積される電荷による出力
電圧を3.6V×電池の段数だけ高め、半導体集積回路
1内に設けられたヒューズやアンチヒューズ部分から構
成される破壊回路2に電流を流すことで、半導体集積回
路1の一部信号配線を非可逆的に破壊することで、IC
チップ12aの再利用を回避する。
【0039】現行のリチウム一次電池を電力供給源6a
として利用する場合、ICチップ12の厚さが0.05
mm、電池厚さが0.1mmであるので、ICカード1
3aの厚さ0.76mmを越えない条件のもとで、電力
供給源6aとしてリチウムー次電池を5層重ね(3.6
×5=18V)しても、合計0.55mm(=0.1m
m×5+0.05mm)程度に納めることが可能であ
る。
【0040】[実施の形態の2]図3は本発明の第2の
実施の形態を示す自己破壊型半導体装置の回路ブロック
構成図であり、図1と同等の構成には同一の符号を付し
てある。なお、この自己破壊型半導体装置の平面図及び
断面図は図2とほぼ同様なので、ここでは省略してい
る。本実施の形態では、実施の形態の1と比べて、電力
供給源6bの正極用及び負極用の接続リード28をそれ
ぞれ1本ずつ増やし、同様に正極用及び負極用の電極パ
ッド10をそれぞれ1個ずつ増やしている。
【0041】新たに増やされた1対の電極パッド10に
は、例えば2つのキャパシタを直列に接続した分圧回路
8が接続されている。電圧変化検出回路5−1〜5−n
は、分圧回路8が接続されていない正極用の電極パッド
10毎に設けられ、電圧変化検出回路5−(n+1)〜
5−2nは、分圧回路8が接続されていない負極用の電
極パッド10毎に設けられている。
【0042】そして、各電圧変化検出回路5−1〜5−
2nの一方の入力は分圧回路8の出力端子と接続されて
いる。制御回路乃至素子4bは、各電圧変化検出回路5
−1〜5−2nから出力される検出信号の論理和をとる
OR論理回路29aと、このOR論理回路29aの出力
を制御入力とする2n個のスイッチ30とを有してい
る。
【0043】その他の構成は図1と同様である。本実施
の形態では、電力供給源6bを分圧回路8に接続するこ
とで、内部的にグランド電位を電力供給源6bとは別の
電位に設定し、このグランド電位(分圧回路8の出力端
子の電位)と2n個の電極パッド10との間の電圧を容
量結合性の電圧変化検出回路5−1〜5−2nにより個
別に検出できるように配置している。
【0044】こうして、実施の形態の1と同様の効果を
得ることができる。なお、本実施の形態と実施の形態の
1は機能的には同じであるが、製造プロセスを考えた場
合、例えばCMOSで作る際には本実施の形態のような
構成にした方が作り易いという効果がある。
【0045】なお、本実施の形態では、接続リード28
と電極パッド10の数を増やしているが、実施の形態の
1と同数でもよい。この場合には、2つの電圧変化検出
回路が直列に接続されている何れかの1つの電極パッド
対に分圧回路8を接続すればよい。
【0046】[実施の形態の3]次に、図4を参照し
て、本発明の第3の実施の形態について説明する。本発
明において、電力供給源6a,6bの出力電圧は、電圧
変化検出回路5−1〜5−2nにより常時監視されなく
てはならない。しかし、電力供給源6a,6bとして、
薄型リチウム電池を搭載する場合、その容量密度は3m
Ah/cm2 (一段セル、0.1mm)程度と小さいの
で、大電流を常時流し続けるような回路構成では、電池
寿命が極めて短くなる。
【0047】したがって、電圧変化検出回路5−1〜5
−2nの構成については、その動作に係わる電流経路に
リーク経路を合まないような、容量結合性の回路構成と
することが必須条件である。図4に、そのような容量結
合性の電圧変化検出回路の一例を示す。本実施の形態で
は、電圧変化検出用素子にMOS電界効果型トランジス
タを用いている。
【0048】電力供給源6a,6bの出力電圧は、電圧
分圧用容量C1 ,C2 および抵抗R1 により分圧され、
電圧分圧用容量C1 ,C2 の接続点から電圧変化検出用
トランジスタ31のゲートへ入力される。この電圧変化
検出用のトランジスタ31の消費電力は微小であるの
で、破壊用キャパシタ3に蓄積された電圧をその駆動電
圧とすることもできるし、破壊用キャパシタ3とは別個
に設けた大容量の破壊用キャパシタに蓄積された電圧を
用いてもよい。
【0049】ICカード13aの改ざんを目的とする第
三者が、電力供給源6aあるいは6bの接続を外すと、
トランジスタ31の閾値電圧近傍に設定されている容量
分割された電圧が変動し、これによりトランジスタ31
がオン動作する。これに応じて、トランジスタ31のソ
ースとドレインの間に電流が流れ、抵抗R2 の端子間に
電圧降下が生ずる。この電圧降下が、後段増幅回路33
を介して、制御回路乃至素子4a,4bへ検出信号とし
て出力されることになる。
【0050】[実施の形態の4]次に、図5を参照し
て、本発明の第4の実施の形態について説明する。搭載
する薄型の電力供給源6a,6bの容量に限りがあるこ
とから、制御回路乃至素子4a,4b内のスイッチ30
としては、できる限り消費電力の小さいものが望まし
い。通常、スイッチ30は、トランジスタを組み合わせ
て構成する半導体スイッチが一般的であるが、この場
合、オフ時のサブスレッショルド電流リークによる電力
消費を低減することが大きな課題である。
【0051】本発明では、そのような低消費電力のスイ
ッチ30として、可動部を有する微小機械素子の一種
で、静電引力を利用して接点の開閉を行うマイクロメカ
ニカルスイッチを用いることも可能である。図5に、そ
のような静電引力で接点の開閉を行うマイクロメカニカ
ルスイッチの一例を示す。同図において、(a)は断面
図、(b)は平面図である。なお、図5は、スイッチ3
0の1個分を示している。
【0052】図5(a)に示すように、マイクロメカニ
カルスイッチには、可動吸引電極47は、支持梁48お
よび接続用電極49aを通して設置されている。固定吸
引電極50に電圧を印加しない場合、可動接点電極51
は支持梁48の弾性力(上向き)により、固定接点電極
52b,52c側に押しつけられている。
【0053】この結果、COMM入力端子53は、出力
2端子54bと導通している。なお、固定接点電極52
b,52cは、接点電極支持部55により支持され、そ
れぞれ接続用電極49b,49cを介してCOMM入力
端子53および出力2端子54bに電気的に接続されて
いる。また、可動接点電極51は、絶縁膜57により支
持梁48と電気的に絶縁されているとともに、機械的に
支持梁48に固定されている。
【0054】可動接点動作用電源端子56から固定吸引
電極50に電圧を印加すると、固定吸引電極50と可動
吸引電極47との間に働く静電引力により、支持梁48
は下がる。すると、可動接点電極51は固定接点電極5
2b,52c側から離れ、反対側の固定接点電極52
a,52d側に押しつけられる。この結果、可動接点電
極51を介して、COMM入力端子53が出力1端子5
4aと導通する。
【0055】固定吸引電極50への電圧印加を停止する
と、支持梁48の弾性力により、可動接点電極51は上
方に移動する。この結果、再び可動接点電極51は、固
定接点電極52b,52c側に押しつけられ、COMM
入力端子53は出力2端子54bと導通する。このよう
にして、マイクロメカニカルスイッチにより、電流経路
の切換が行われる。
【0056】なお、図5では、OR論理回路29につい
て記載していないが、OR論理回路29はCMOS等で
構成することができ、その出力を可動接点動作用電源端
子56に接続すればよい。また、破壊用キャパシタ3の
一端をCOMM入力端子53に接続し、破壊回路2の一
端を出力1端子54aに接続し、電極パッド10を出力
2端子54bに接続すればよい。
【0057】[実施の形態の5]次に、図6を参照し
て、本発明の第5の実施の形態について説明する。本発
明において、破壊回路2の構成は、ICチップ12aの
再利用を回避するのに重要である。本発明では、破壊用
キャパシタ3に蓄積された電力を用いて、ヒューズある
いはアンチヒューズを含んだ一部回路を破壊することに
より、確実に集積回路の機能を破壊する。
【0058】破壊すべき回路としては、図6に示すよう
に、ICチップ12aの動作において最も重要なROM
ブート回路の読み出し回路などが一例として考えられ
る。図6(a)では、読み出し回路のアドレス信号のデ
コーダ入出力線部分、例えば信号線CA0,CA1,CA2
A3、RA0,RA1,RA2、RA3の一部にアンチヒューズ
39を設けて、破壊回路2を構成している。
【0059】図6(b)に、各セル部分におけるセル構
成の平面パタン図を示す。行デコーダ40の入出力は、
各セル100〜133を構成するセルトランジスタのゲ
ート電極を構成しているポリシリコンのワード線を介し
て行われており、これに垂直に第1層Alによるビット
線43(B0 ,B1 ,B2 ,B3 )が走っている。ここ
では、行デコーダ40のゲートGR1の信号入出力線RA1
の部分に薄い酸化膜によるアンチヒューズ39(図中
「×」印)を設けてある。
【0060】図7はアンチヒューズの構造を示してお
り、(a)は平面パタン図、(b)はA−A’断面図で
ある。図7(b)に示すように、通常、P型のSi半導
体基板上に素子分離絶縁膜(LOCOS)46により絶
縁された状態で、ポリシリコンのワード線42が走る。
アンチヒューズ39は、素子分離絶縁膜46を一部形成
せず、そこに薄いゲート酸化膜39aを形成した後、燐
を高濃度に打ち込むことで、N+拡散層45を設け、こ
れをグランドとする。
【0061】このゲート酸化膜39aで絶縁されたN+
拡散層45上を走るポリシリコンのワード線42に、電
力供給源6からの電荷を蓄積した大容量の破壊用キャパ
シタ3から電圧を印加すると、ゲート酸化膜39aが絶
縁破壊され、ワード線42が基板と短絡する。この結
果、このワード線42を用いる行デコーダ40によりア
ドレッシングされる全てのセル(セル101,111,
121,131)が読み出し不能となり、ROMの読み
出しが確実に阻止される。
【0062】なお、ゲート酸化膜39aの膜厚として8
nmを用いると、その絶縁溶融破壊には20MV/cm
もの高電界が必要となる。この場合、破壊に必要な電圧
は16Vとなり、薄型のリチウムー次電池を電力供給源
6として用いる場合は、3.6V×5段=18Vである
ので、4〜5段程直列接続して配置し、この電力を大容
量の破壊用キャパシタ3に蓄積することにより、十分な
破壊用電力が得られる。
【0063】あるいは、信号入出力線RA1として動作し
ているポリシリコンのワード線42の一部を細線化する
ことにより、その部分をヒューズとすることもできる。
すなわち、その信号線に、電荷を蓄積した大容量の破壊
用キャパシタ3より大電流を流し、ポリシリコン配線の
細線化した部分を熱溶融により飛散させる。こうして、
信号入出力線RA1の途中に設けたヒューズ部分を断線さ
せることで、ROMブート回路の読み出し回路を破壊さ
せることもできる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載のよう
に、電力供給源と半導体集積回路との間が正極及び負極
用のn対の接続リードと接続端子とで接続されているの
で、これらの接続のうち何れか1つでも取り外された場
合には、n個あるいは2n個の電圧変化検出回路の何れ
かにより、その電圧変化が検出される。このため、半導
体集積回路の改ざんを目的とする第三者が電力供給源の
取り外しをしようとすれば、破壊回路が確実に動作し
て、メモリ情報の一部破壊や一部信号配線の断線により
改ざん行為を確実に防止することができる。
【0065】また、請求項5に記載のように、電力供給
源を半導体集積回路の重要部分を遮蔽するように配置し
たので、光学的観察を回避することができる。特に、表
面観察のためには、遮蔽に用いている電力供給源を半導
体集積回路より取り外す必要があるが、そのような行為
は、これまで詳しく説明してきたように改ざんしようと
する半導体集積回路そのものを破壊してしまうので、半
導体集積回路のメモリ内容の改ざん行為を確実に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す自己破壊型
半導体装置の回路ブロック構成図である。
【図2】 図1の自己破壊型半導体装置の配置構成例を
示す平面図および断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す自己破壊型
半導体装置の回路ブロック構成図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示す電圧変化検
出回路の構成例を示す回路図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態を示す制御回路乃
至素子の構成例を示す断面図および平面図である。
【図6】 本発明の第5の実施の形態を示すアンチヒュ
ーズ用いた破壊回路の構成例を示す説明図である。
【図7】 アンチヒューズの構成例を示す説明図であ
る。
【図8】 一般的なICカードの構成例を示す説明図で
ある。
【図9】 従来の自己破壊型半導体装置の回路ブロック
構成図である。
【図10】 図9の自己破壊型半導体装置の配置構成例
を示す平面図および断面図である。
【図11】 図9の自己破壊型半導体装置の配置構成例
を示す平面図および断面図である。
【符号の説明】
1…半導体集積回路、2…破壊回路、3…破壊用キャパ
シタ、4a…制御回路乃至素子、5−1〜5−2n…電
圧変化検出回路、6a、6b…電力供給源、7…外部接
続用電極パッド、8…分圧回路、9a、9b…半導体基
板、10…電力供給源接続用電極パッド、11a…IC
モジュール、12a、12b…ICチップ、13a…I
Cカード(プラスチックケース)、14…データメモ
リ、15…周辺回路、16…プログラムメモリ、17…
中央演算処理部、18…ランダムアクセスメモリ、19
…認証用マイクロプロセッサ、20…接着フィルム、2
1…正極集電体兼端子板、22…正極、23…固体電解
質、24…負極、25…負極集電体兼端子板、26封止
材、27…バンプ、28…接続リード、29、29a…
OR論理回路、30…スイッチ、34…ホットメタル接
着剤、35…コンタクトパターン、36…ガラスエポキ
シ基板、37…金ワイヤ、38…モールド樹脂。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体メモリ素子とこのメモリ素子に記
    憶されたデータを処理する中央演算処理素子とが同一半
    導体基板上に形成された半導体集積回路を有する半導体
    装置において、 正極及び負極用の接続リードをそれぞれn個ずつ備えた
    電力供給源を有すると共に、 前記半導体集積回路のメモリ情報の少なくとも一部を破
    壊あるいは少なくとも一部の信号配線を断線させること
    により自己破壊を行う破壊回路と、 この破壊回路により自己破壊を行うための電荷を蓄積し
    ておく破壊用キャパシタと、 この破壊用キャパシタに電荷を蓄積する前記電力供給源
    の正極及び負極用にそれぞれn個ずつ設けられた接続端
    子と、 正極及び負極用の接続端子対毎に設けられ、この接続端
    子対の端子間電圧を監視しその電圧低下に応じて検出信
    号を出力するn個の電圧変化検出回路と、 通常動作時は前記接続端子を介して電力供給源と破壊用
    キャパシタを接続し、少なくとも1つの電圧変化検出回
    路から検出信号が出力されたときは、前記接続を遮断し
    て破壊用キャパシタと破壊回路を接続する制御回路乃至
    素子とを、それぞれ前記半導体基板上に有し、 前記接続端子に電力供給源を接続して配置することを特
    徴とする自己破壊型半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体メモリ素子とこのメモリ素子に記
    憶されたデータを処理する中央演算処理素子とが同一半
    導体基板上に形成された半導体集積回路を有する半導体
    装置において、 正極及び負極用の接続リードをそれぞれn個ずつ備えた
    電力供給源を有すると共に、 前記半導体集積回路のメモリ情報の少なくとも一部を破
    壊あるいは少なくとも一部の信号配線を断線させること
    により自己破壊を行う破壊回路と、 この破壊回路により自己破壊を行うための電荷を蓄積し
    ておく破壊用キャパシタと、 この破壊用キャパシタに電荷を蓄積する前記電力供給源
    の正極及び負極用にそれぞれn個ずつ設けられた接続端
    子と、 正極及び負極用各々1つずつの接続端子間の電圧を分圧
    する分圧回路と、 正極用の接続端子毎に設けられると共に負極用の接続端
    子毎に設けられ、正極用の接続端子と分圧回路の出力端
    子の端子間電圧あるいは負極用の接続端子と分圧回路の
    出力端子の端子間電圧を監視し、その電圧低下に応じて
    検出信号を出力する2n個の電圧変化検出回路と、 通常動作時は前記接続端子を介して電力供給源と破壊用
    キャパシタを接続し、少なくとも1つの電圧変化検出回
    路から検出信号が出力されたときは、前記接続を遮断し
    て破壊用キャパシタと破壊回路を接続する制御回路乃至
    素子とを、それぞれ前記半導体基板上に有し、 前記接続端子に電力供給源を接続して配置することを特
    徴とする自己破壊型半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体メモリ素子とこのメモリ素子に記
    憶されたデータを処理する中央演算処理素子とが同一半
    導体基板上に形成された半導体集積回路を有する半導体
    装置において、 正極及び負極用の接続リードをそれぞれn+1個ずつ備
    えた電力供給源を有すると共に、 前記半導体集積回路のメモリ情報の少なくとも一部を破
    壊あるいは少なくとも一部の信号配線を断線させること
    により自己破壊を行う破壊回路と、 この破壊回路により自己破壊を行うための電荷を蓄積し
    ておく破壊用キャパシタと、 この破壊用キャパシタに電荷を蓄積する前記電力供給源
    の正極及び負極用にそれぞれn+1個ずつ設けられた接
    続端子と、 正極及び負極用各々1つずつの接続端子間の電圧を分圧
    する分圧回路と、 分圧回路が接続されていない正極用の接続端子毎に設け
    られると共に負極用の接続端子毎に設けられ、正極用の
    接続端子と分圧回路の出力端子の端子間電圧あるいは負
    極用の接続端子と分圧回路の出力端子の端子間電圧を監
    視し、その電圧低下に応じて検出信号を出力する2n個
    の電圧変化検出回路と、 通常動作時は前記接続端子を介して電力供給源と破壊用
    キャパシタを接続し、少なくとも1つの電圧変化検出回
    路から検出信号が出力されたときは、前記接続を遮断し
    て破壊用キャパシタと破壊回路を接続する制御回路乃至
    素子とを、それぞれ前記半導体基板上に有し、 前記接続端子に電力供給源を接続して配置することを特
    徴とする自己破壊型半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の自己破壊型半
    導体装置において、 各電圧変化検出回路からの検出信号がOR論理回路を介
    して制御回路乃至素子に入力されることを特徴とする自
    己破壊型半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の自己破壊型半
    導体装置において、 前記電力供給源は、半導体集積回路の重要部分を光学的
    に遮蔽するように、前記半導体集積回路上に形成された
    層間絶縁膜上に配置されることを特徴とする自己破壊型
    半導体装置。
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