JPH11354368A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JPH11354368A
JPH11354368A JP17230198A JP17230198A JPH11354368A JP H11354368 A JPH11354368 A JP H11354368A JP 17230198 A JP17230198 A JP 17230198A JP 17230198 A JP17230198 A JP 17230198A JP H11354368 A JPH11354368 A JP H11354368A
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JP
Japan
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ceramic capacitor
multilayer ceramic
internal electrode
capacitor
fuse
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Application number
JP17230198A
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English (en)
Inventor
Yohei Watabe
洋平 渡部
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短絡故障を生じた際、局所的にオープンとし
て、コンデンサ機能を保持させるヒュ−ズ機能を持つ積
層セラミックコンデンサを提供する。 【解決手段】 ヒュ−ズ機能を持つ素子部5を誘電体セ
ラミックス層の、コンデンサ部の内部電極6に付与した
ことを特徴とする積層セラミックコンデンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の受動部
品として用いられる積層セラミックコンデンサに係わ
り、特に、電子回路の保護機能としてヒューズ機能を有
する積層セラミックコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体セラミック層と低抵抗金属からな
る内部電極層とを交互に複数回積み重さねて形成される
積層セラミックコンデンサは、その構造上、製造過程に
おける種々のストレスが誘電体セラミック層と内部電極
層の境界に集中し、歪やデラミネーションを生じさせる
ことがある。このような積層セラミックコンデンサにお
いては、その使用中に誘電体セラミック層の絶縁性の劣
化が生じると、内部電極間が狭く、歪などが残留してい
る部分から短絡故障が発生する。短絡故障が発生する
と、誘電体セラミックの一部分に電流が集中するため、
ジュール熱によってコンデンサが発熱し、コンデンサ全
体がショートモードに到り、電子回路全体を損傷させる
問題点があった。
【0003】このような欠点を解決するため、外部電極
とリード線との間にヒューズを挿入する方法や、内部電
極層の一部に狭窄部を設けたり、ヒューズとして内部電
極の金属より高抵抗の金属を設けて、ヒューズ機能を持
たせたりする方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部電
極とリード線間にヒューズを挿入する方法は実装のスペ
ース上不利であり、量産性に劣りコストが高くつくばか
りでなく、不具合の発生でヒューズが溶断すると、コン
デンサの機能も失われてしまうという欠点があった。
【0005】内部電極にヒューズ機能を付与する方法
は、不具合発生した部分のみオープンモードとして、コ
ンデンサの機能を完全に殺すことはないが、ヒューズ部
分に狭窄部を設けたり、高抵抗の金属を用いるために、
インダクタンスの発生や抵抗が高くなって、電気的共振
周波数が低くなり、かつ、等価直列抵抗(以下、ESR
と呼ぶ)の増大を来たし、高周波帯での使用が困難にな
るという問題点があった。
【0006】本発明は、上記のような課題を解決すべく
提案されたものであり、その目的は、積層コンデンサが
短絡故障を生じた際に、その短絡部分を局所的にオープ
ンとし、ESRの増加をおさえ、コンデンサ全体の機能
を失うことなく、量産性に優れた高信頼性を有する積層
セラミックコンデンサを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる積層セラ
ミックコンデンサは、誘電体セラミック層と低抵抗金属
からなる内部電極層とを交互に複数回積み重ねて積層体
側面に金属からなるぺ−ストを塗布し、焼き付けること
によって、外部電極を設けてなる積層セラミックコンデ
ンサにおいて、容量の異なった複数の積層コンデンサ部
を積層すると共に、内部電極にヒューズ機能を持つ素子
部を付与することによって得られる。
【0008】本発明にかかわる積層セラミックコンデン
サにおいて、ヒューズ機能を持つ素子部が、各内部電極
層或いは、数層間隔に付与されていることによって得ら
れる。
【0009】さらに、外部電極において、外部電極ペー
スト内のガラスフリット量を低抵抗金属粉末に対して5
〜80重量%に変化させることで、外部電極の抵抗値を
変化させることによって得られる。
【0010】即ち、本発明は、誘電体セラミック層と低
抵抗金属からなる内部電極層とを交互に複数回積み重ね
て形成する積層体に外部電極を設けてなる積層セラミッ
クコンデンサにおいて、容量の異なった複数の積層コン
デンサ部を積層すると共に、内部電極にヒューズ機能を
持つ素子部を付与した積層セラミックコンデンサであ
る。
【0011】また、本発明は、前記に記載の、積層セラ
ミックコンデンサであって、ヒューズ機能を持つ素子部
が各内部電極層に付与されている積層セラミックコンデ
ンサである。
【0012】また、本発明は、前記記載の積層セラミッ
クコンデンサにおいて、ヒューズ機能を持つ素子部が数
層間隔に内部電極層に付与されている積層セラミックコ
ンデンサである。
【0013】また、本発明は、前記記載の積層セラミッ
クコンデンサにおいて、外部電極ペースト内のガラスフ
リット量を低抵抗金属粉末に対して5〜80%変化させ
ることによって、外部電極の抵抗値を変化させた積層セ
ラミックコンデンサである。
【0014】以上のように構成した積層セラミックコン
デンサによれば、何らかの原因で使用中に故障して短絡
となった場合、ヒューズ機能が働き、部分的にオープン
モードとなるが、コンデンサ全体としては、その機能を
失うことはない。しかも、オープンモードの部分はごく
一部分であり、ESRの増加は小さく、電子回路全体の
最低限の機能を保持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による積層セラミ
ックコンデンサの実施の形態を図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は、本発明に係わる積層セラミックコ
ンデンサの1実施の形態を示す断面図である。この積層
セラミックコンデンサは、3つの積層コンデンサ部1と
2と、3と、その外側に設けた2つの保護層4と、外部
電極7から構成されている。また、前記の積層コンデン
サ部は、積層セラミック層と、内部電極6により構成さ
れている。
【0017】ここで、積層コンデンサ部の容量は、1>
2>3の順であり、誘電体層の厚みが薄い程、また多層
構造であるほど、高容量を有している。
【0018】図1の例では、各内部電極6の中の、外部
電極7に近い端部に、ヒューズ機能を持つ素子部5が、
全部の内部電極6にわったって、設けられている。
【0019】図2は、本発明に係わる積層セラミックコ
ンデンサの他の実施の形態を示す断面図である。本例で
は、内部電極6の数層間隔にて、ヒューズ機能を持つ素
子部5が設けられた構成となっている。
【0020】一般に、短絡現象は、歪が存在したり、誘
電体層が薄い部分に集中して発生することが多い。従っ
て、ヒューズ機能を持つ素子部5は、前述の理由で、相
対的に短絡現象の生じやすい誘電体セラミック層の薄い
部分、言い換えれば、容量の大きい積層コンデンサ部、
もしくは積層セラミックコンデンサの内部電極6と外部
電極7間に形成する。
【0021】図3は、本発明による実施の形態による、
積層セラミックコンデンサについて一部切り欠いて、ヒ
ューズ機能を持つ素子部5の近傍を示す斜視図である。
【0022】図3(a)は、ヒューズ機能を持つ素子部
5が内部電極6よりも電気抵抗の高い錫、銅及びが、金
等のペーストが用いられ、焼成によって一体化されて形
成されている。あるいは、ヒューズ機能を持つ素子部5
にカーボンペーストを用い焼成によって生じた空孔に、
鉛等の低融点金属を注入形成する方法もある。
【0023】さらに、図3(b)は、内部電極6に狭窄部
を設けてヒューズ機能を持たせた例である。このよう
に、種々の方法が考えられが、ヒューズの材料及びパタ
ーンは、短絡時に内部電極間に流れる最大許容電流でヒ
ューズが溶断するように設計されている必要がある。
【0024】次に、外部電極7について、その抵抗値調
整の効果について説明する。外部電極7は、Ag、C
u、Ni等の低抵抗金属ぺ−ストにガラスフリットの混合
量を5〜80重量%変化させ、外部電極7自体に抵抗値
を持たせる状態のものを使用した。
【0025】図4は、外部電極のAg金属成分に対する
ガラスフリット量を40重量%にして、外部電極の抵抗
値を500mΩにした時の1実施例とした積層セラミッ
クコンデンサの周波数−インピ−ダンス特性を示す図で
ある。
【0026】ここで、個々の積層コンデンサ部の等価回
路定数は、 コンデンサ部1:C1=6μF,L1=1.3nH,R1=10
mΩ、 コンデンサ部2:C2=1μF,L2=1.2nH, R2=1
5mΩ、 コンデンサ部3:C3=0.22μF,L3=1.2nH,R2=
30mΩ。
【0027】この結果より、外部電極7に抵抗値を持た
せた本発明は、通常の低抵抗の外部電極の場合の特性と
比較して、高周波帯域においてコンデンサ成分が広くな
っており、良好な周波数特性が得られている。
【0028】以上、説明したように、本発明において
は、容量の異なった複数のコンデンサ部を積層し、誘電
体セラミック層の厚みの最も薄い積層コンデンサ部に、
言い換えれば、容量の大きい積層コンデンサの短絡現象
が起こりやすい内部電極にヒューズ機能を持つ素子部を
設けることによって、何らかの原因で短絡し、ヒューズ
が溶断しても、局所的なオープンにとどめられるので、
インピーダンスの変化は小さく、電子回路の機能を大き
く損なうことのない複合機能を有する積層セラミックコ
ンデンサを提供することができる。
【0029】
【発明の効果】以上、本発明によれば、積層セラミック
コンデンサが短絡故障を生じた際に、その短絡部分を局
所的にオープンとして、等価直列抵抗の増加をおさえ、
コンデンサ全体の機能を失うことなく、量産性に優れた
高信頼性を有する積層セラミックコンデンサを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックコンデンサの実施の形
態の一例を示す断面図。
【図2】本発明の積層セラミックコンデンサの他の実施
を示す断面図。
【図3】本発明の実施の形態の積層セラミックコンデン
サについて、一部を切り欠いて示す斜視図。図3(a)
は、ヒューズ機能を持つ素子部が電気抵抗の高い材料に
よって形成された例を示す図、図3(b)は、ヒューズ
機能を持つ素子部が、狭窄部によって形成された例を示
す図。
【図4】本発明の実施の形態における積層セラミックコ
ンデンサの周波数特性を示す図。
【符号の説明】
1,2,3 誘電体セラミックス層の積層コンデンサ
部 4 保護層 5 ヒューズ機能を持つ素子部 6 内部電極 7 外部電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体セラミック層と低抵抗金属からな
    る内部電極層とを交互に複数回積み重ねて形成する積層
    体に外部電極を設けてなる積層セラミックコンデンサに
    おいて、容量の異なった複数の積層コンデンサ部を積層
    すると共に、内部電極にヒューズ機能を持つ素子部を付
    与したことを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記のヒューズ機能を持つ素子部が各内
    部電極層に付与されていることを特徴とする請求項1記
    載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記のヒューズ機能を持つ素子部が数層
    間隔に内部電極層に付与されていることを特徴とする請
    求項1記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記の積層セラミックコンデンサにおい
    て、外部電極ペースト内のガラスフリット量を低抵抗金
    属粉末に対して5〜80重量%変化させることによっ
    て、外部電極の抵抗値を変化させたことを特徴とする請
    求項1または2,3記載の積層セラミックコンデンサ。
JP17230198A 1998-06-03 1998-06-03 積層セラミックコンデンサ Pending JPH11354368A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103460315A (zh) * 2011-03-28 2013-12-18 株式会社村田制作所 电子部件
US20140293501A1 (en) * 2013-04-02 2014-10-02 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer ceramic capacitor and method of manufacturing the same
JP2016187036A (ja) * 2016-06-02 2016-10-27 太陽誘電株式会社 積層セラミックコンデンサ
US11217390B2 (en) * 2019-12-24 2022-01-04 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Composite electronic component

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