JPH11353955A - フラットケーブルの端末構造およびこれを 接続するためのコネクタ - Google Patents

フラットケーブルの端末構造およびこれを 接続するためのコネクタ

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JPH11353955A
JPH11353955A JP10194922A JP19492298A JPH11353955A JP H11353955 A JPH11353955 A JP H11353955A JP 10194922 A JP10194922 A JP 10194922A JP 19492298 A JP19492298 A JP 19492298A JP H11353955 A JPH11353955 A JP H11353955A
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conductor
extension
flat cable
conductive element
terminal
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JP10194922A
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Akira Oshitani
明良 押谷
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ACE FIVE KK
Original Assignee
ACE FIVE KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】省実装スペースでありながら、容易かつ確実な
フラットケーブルの接続を行うことのできるその接続用
コネクタを提供する。 【解決手段】端末部分10には、導電要素露出部6を有
する第1の伸長部11と、第1の伸長部よりさらに伸長
し導体露出部3を有する第2の伸長部12とが形成さ
れ、第2の伸長部は、第1の伸長部と向かい合うように
折り返されているフラットケーブルの端末構造と、これ
を接続するためのコネクタであって、ハウジング41
と、接触部22を有する第1の弾性部材21と、摺動支
持部32を有する第2の弾性部材31と、摺動自在とな
るように摺動支持部32に係合する操作子51とを備
え、操作子は、導電要素露出部と摺動支持部とを電気的
に中継可能とす導電路52含むように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば細線同軸
フラットケーブル等の特に狭ピッチで導体が配列される
平形多芯ケーブル(以下フラットケーブルと称す)の端
末構造、およびそのフラットケーブルを接続するための
コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器内の配線において、
導体間の特性インピーダンスの整合やクロストークの低
減等の電気的特性の向上を目的として、信号用導体に並
行して接地用導電要素を配設した同軸ケーブルや、対線
等を集合形成した多導体ケーブルが多用されている。ま
た、それらケーブルの導体を並列させ平形成形したフラ
ットケーブルは、電子機器内での実装配線を容易にする
ものとして用途が拡大している。そして、これらフラッ
トケーブルも他の電子部品と同様に電子機器の小型化ニ
ーズに対応するため、高密度化すなわち導体間の狭ピッ
チ化が進展している。
【0003】従来、この種のフラットケーブル用のコネ
クタとしては、特開平9−55243号公報で開示され
たコネクタが公知である。その形態は、概ね、筐体内の
可動端子とケーブルの端部導体とを接触させた後、この
導体上にコンタクトバーを配置し、さらに、コンタクト
バーをカバー部材により下方に押圧して可動端子と導体
とを圧接するようにしたものである。
【0004】この従来例によれば、端部導体と可動端子
を接続するための専用工具が不要となり、簡単な作業で
ケーブルの端部導体と可動端子の接続および解放を行う
ことができるものとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高密度小型化や高速伝
送化が進む電子機器内の配線に適合するフラットケーブ
ル用のコネクタは、フラットケーブルの端部導体との接
続解離を容易に行えることも必要とされるが、さらに、
省スペースで確実な接続が行えることが望ましい。しか
し、これら課題を総合的に解決するコネクタ形態は少な
かった。例えば、前述の特開平9−55243号公報で
開示されたコネクタでは、構造的に確実な接続がなされ
ない要素を含んでいる。なぜならば、(数十芯に及ぶ多
芯の導体を圧接する場合)カバー部材によりコンタクト
バーを押圧し可動端子と導体とを圧接(安定接触)させ
ることに要する圧力は、過大な力(例えば錫メッキ接点
での必要接触力100gを確保するには50極の場合5
kg)が必要とされ、この圧力を維持させるために、カ
バーおよび可動端子を支持する筐体は、強固な構造でな
くてはならない。しかし、小型化に対応するためにこの
コネクタを薄型構造としたとき、その圧力の反発力を受
けて(剛性の低い絶縁物から成る)筐体や(薄板素材か
ら成る)カバーの(特に可動端子の配列方向における)
中央部には反りが発生し、各圧接(接触)部において均
一な圧接(接触)力が得られないことが有り得る。
【0006】また、この公知例のコネクタにおいて、導
体に並列して接地用導電要素が配設された同軸フラット
ケーブル等を接続する場合、可動端子とは別に、その接
地用導電要素との接続を行うための接続部材を設置する
必要があり、この設置スペースの確保のため、コネクタ
の小型化が困難となる。この公知例の形態をもとにし
て、同軸フラットケーブルの接続を可能とする形態の概
念図を図6に示す。筐体(71)には可動端子(72)
が配設され、可動端子(72)の先端上に置かれたフラ
ットケーブル(1)の導体(2)に対し、その上方にコ
ンタクトバー(73)が配置されている。また、接地用
の導電要素(5)は、可動端子(72)と電気的に短絡
させないために(誘電体層が除去された)導体露出部
(3)より短くなるよう切断されている。導電要素
(5)の保護被覆である外被(7)が除去された導電要
素露出部(6)は、可動端子(72)とは別に設置され
た接地用接続部材(74)により挟まれており、導体露
出部(3)とともにカバー(75)により下方に押圧さ
れている。図6に示すごとく、略直線的に伸長する導体
(2)に沿って略同一線方向に形成される導体露出部
(3)と導電要素露出部(6)に対し、これらと接続す
るための可動端子(72)と接地用接続部材(74)の
配設位置は、筐体(71)の幅方向(図6における左右
方向)の離れた位置となる。よって、前記公知例にもと
ずく図6のコネクタ形態においては、その幅方向の実装
スペースを縮めることを制限され、小型化が困難とされ
る。
【0007】
【発明の目的】よって、本発明の目的とするところは、
上述のごとき従来技術の有する問題点を解決するもので
あって、高密度小型化や高速伝送化が進む電子機器内の
配線に適合するフラットケーブルの端末構造を提供する
とともに、省実装スペースでありながら、容易かつ確実
なフラットケーブルの接続を行うことができるその接続
用コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、複数の導体と、その導体を少なくとも部分的に覆う
誘電体層と、誘電体層を介し任意の導体に対して少なく
とも部分的に略並行して配される導電要素とを含むフラ
ットケーブルにおいて、少なくとも一方の端末部分に
は、導電要素が少なくとも部分的に露出した導電要素露
出部を有する第1の伸長部と、導電要素が除去されてい
るとともに第1の伸長部よりさらに伸長し導体が少なく
とも部分的に露出した導体露出部を有する第2の伸長部
とが形成され、第2の伸長部は、第1の伸長部と向かい
合うように折り返されていることにより達成される。
【0009】また、本発明によれば上記目的は、上述の
端末構造が形成されるフラットケーブルを接続するため
のコネクタであって、端末部分が挿入されるハウジング
と、ハウジングに配列されるとともに導体露出部に当接
するための接触部を有する第1の弾性部材と、ハウジン
グに保持されるとともに任意の接触部とほぼ対向するよ
うに配された摺動支持部を有する第2の弾性部材と、端
末部分を挿入可能とする開放位置と挿入された端末部分
の導電要素露出部を押圧可能とする所定位置との間で摺
動自在となるように摺動支持部に係合する操作子とを備
えており、操作子は、前記所定位置まで摺動した状態に
おいて、導電要素露出部と摺動支持部とを電気的に中継
可能とする導電路を含む、ことにより達成される。
【0010】
【作用】本発明のフラットケーブルの端末構造は、その
端末部分において、導電要素露出部を有する第1の伸長
部と、これよりさらに伸長しかつ導体露出部を有する第
2の伸長部とが、向かい合うように折り曲げ成形されて
おり、この折り曲げ成形状態における端末部分の(導体
の配列方向と直交する)横断面において、導体は略
“U”字形に屈曲されている。そして、この端末構造に
よれば、その横断面において、(第1および第2の伸長
部の伸長方向と直交する)上方向に第1の伸長部の導電
要素露出部を位置させ、その下方向(好適には真下方
向)に第2の伸長部の導体露出部を位置させることが可
能である。また、導電要素露出部と導体露出部とは、そ
れぞれ他の接続部材と電気的接続を行う場合の接続部と
なるよう露出させたものであり、これらの配置を上下に
位置付け可能とする構造は、これらを接続するためのコ
ネクタを小型化する構造設計上有利となるものである。
【0011】すなわち、導電要素露出部と導体露出部と
を挟むように、それらの上下に接続部材を配し、上方向
から導電要素露出部との接触のための押圧力を加えた場
合、その下位に位置する導体露出部とこれに接触する接
続部材に対して、その押圧力を伝達させることが可能で
ある。そして、この上方からの押圧力に対する接続部材
の反発力が、導体露出部への下方向からの押圧力として
働き、その上下から作用する力学的バランスにより、限
られたスペースの中でも、導電要素および導体のそれぞ
れが接続部材との接続を果たすことを可能とするもので
ある。
【0012】また、本発明の請求項2に記載されるコネ
クタは、上述の端末構造が形成されたフラットケーブル
を接続するためのものであり、導体と導電要素のそれぞ
れと接続される接続部材として、弾性金属材料から成る
第1および第2の弾性部材と、導電路を含む操作子とを
備えている。そして、(好適には挿入されるフラットケ
ーブルの導体の配列に対応して配置される)第1の弾性
部材は、導体の導体露出部に当接するための(好適には
導体の配列方向と直交する上下方向に弾性変位可能な)
接触部を有している。また、(好適には脱落しないよう
にハウジングに部分的に支持されつつ)フラットケーブ
ルの端末部分が挿入される前の開放位置にあっては、
(好適には第1の弾性部材に備わる接触部と操作子の下
面との間に端末部分が容易に挿入可能となるような空間
を残して)端末部分を挿入可能とする状態にて(第2の
弾性部材に備わる)摺動支持部に係合する操作子は、端
末部分が(前記空間に)挿入された状態において所定位
置まで押し込まれたとき、(端末部分の)導電要素露出
部を押圧可能な(好適には部分的に厚肉断面となる押圧
部を有した)形状に成形されたものである。
【0013】また、操作子は、開放位置から所定位置ま
で押し込まれる過程において、導電要素露出部を押圧す
る(ことによるその反発力を受ける)ための支持を、係
合する摺動支持部に委ねるとともに、その摺動支持部と
の係合部位が摺動自在となるように摺動支持部に支持さ
れている。そして、これらの構成は、操作子が所定位置
まで押し込まれる過程において、徐々に導電要素露出部
への押圧力を(例えば楔が差し込まれるように)増大さ
せていくことを可能としている。また、これらの構成に
より、操作子が所定位置まで押し込まれた状態におい
て、導電要素露出部に作用する押圧力は、その下方に位
置する導体露出部に対しても間接的に作用し、さらにこ
の導体露出部に当接する(第1の弾性部材に備わる)接
触部を押し下げる圧力として作用可能である。そして、
押し下げられた接触部の弾性により発生する反発力は、
導体露出部に対する下方からの押圧力(接触力)として
作用し、第1の弾性部材は、導体と電気的に接続が可能
となる。さらに、(好適には導電性素材より成形、もし
くは導電性表面処理が施された)操作子は、これが所定
位置まで摺動した(押し込まれた)状態において、導電
要素露出部と導体露出部とを電気的に中継可能とする導
電路を含む形態であり、この特徴により、第2の弾性部
材は、導電要素露出部と電気的に接続が可能となる。
【0014】また、第2の弾性部材は、これと一体で摺
動支持部と対向するようハウジングの下方に位置させる
別の支持片を備えることが容易であり、この支持片の設
置により、(上記押圧力およびその反発力がハウジング
に作用し、接触力に悪影響を与える)ハウジングの反り
を防ぐことが可能である。さらに、一方の片面に導体露
出部を位置決めするための整列溝と、導体露出部を接触
部に対して押圧可能とする加圧部と(好適にはさらにも
う一方の片面に導電要素露出部を位置決めするための案
内溝と)を有した整列板を準備し、これを端末部分の第
1の伸長部と第2の伸長部との間に介在させれば、小径
導体で構成される細線同軸フラットケーブルにおいて
も、その成形された端末構造を変形させることなく、確
実な接続が実施可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとずき本発明
の実施の形態を説明する。図1は本発明によるフラット
ケーブルの端末構造の実施例を示した部分斜視図であ
る。図1の(1−1)図は、第2の伸長部(12)が折
り返される前の状態を示し、(1−2)図は、第2の伸
長部(12)が第1の伸長部(11)と向かい合うよう
に折り返された状態を示している。伸長する同軸線
(9)が端末部分(10)において(好適には粘着性も
しくは熱融着性を有する)テープ(8)にて平形に並列
成形されたフラットケーブル(1)は、所定の間隔で配
列された導体(2)と、これを覆う誘電体層(4)の周
囲に(同心円状に素線が巻かれ)配された導電要素
(5)とにより、高速伝送に適合した構造を成してい
る。この実施例において、テープ(8)による並列成形
部分から伸長した第1の伸長部分(11)には、同軸線
(9)の保護被覆である外被(7)が除去された導電要
素露出部(6)が形成されている。さらに、第1の伸長
部分(11)より伸長した第2の伸長部分(12)に
は、誘電体層(4)が除去された導体露出部(3)が形
成され、さらに、その先端部分は、テープ(8)により
導体(2)が整列保持されている。
【0016】このように予め端末加工された端末部分
(10)は、図1の(1−2)図に示すごとく、折り曲
げ部(13)にて(導体が略“U”字形に屈曲するよう
に)第2の伸長部(12)が折り返され、各々の導体露
出部(3)が、これに対応する導電要素露出部(6)の
下側に配置された形態となっている。なお本実施例で
は、導電要素露出部(6)は、この部分における導電要
素(5)の全周にわたる外被(7)を除去した形態とし
たが、(全周を除去することなく図1における上面側の
みの)部分的な露出に留めても良い。また、導体露出部
(3)も同様に部分的な露出に留めても良い。
【0017】図2は、本発明によるコネクタの実施例
(ただし操作子および整列板は未組立状態)を示してい
る。ハウジング(41)の下側には、接触部(22)を
有した第1の弾性部材(21)が、フラットケーブル
(1)の導体(2)の配列ピッチに対応した間隔にて配
列されている。また、摺動支持部(32)を有した第2
の弾性部材(31)が、その摺動支持部(32)を接触
部(22)にほぼ対向させた配置にてハウジング(4
1)に保持されている。そして、導電性素材から成る操
作子(51)は、ハウジング(41)に組み込まれたと
きに摺動支持部(32)に係合する摺動面(54)を操
作子上面(53)側に備えるとともに、操作子(51)
の長手方向の両端側には、ハウジング(41)の長手方
向の両端側に設けられた軸受部(42)に摺動自在に保
持されるための摺動軸(55)が設けられている。ま
た、本実施例のコネクタ(20)には、フラットケーブ
ル(1)を接続させる際に、第1の伸長部(11)と第
2の伸長部(12)との間に介在して、端末部分(1
0)とともにハウジング(41)の開口部(43)に挿
入される整列板(61)が準備されている。そして、整
列板(61)は、片面に導体露出部(3)を整列するた
めの整列溝(62)と、もう一方の片面に導電要素露出
部(6)を整列するための案内溝(64)と、さらに長
手方向の両端側にハウジング(41)の長手方向の両端
側に設けられた整列板保持溝(44)に位置決めされる
ための側端部(65)とを備えている。
【0018】図3は、図2に示すコネクタ(20)の組
立状態(ただし操作子は開放状態)における横断面図で
ある。上側に摺動支持部(32)を有する摺動支持片
(33)を備えた第2の弾性部材(31)は、摺動支持
片(33)と略対向するよう下側に延びる支持片B(3
4)を備えており、圧入用突部B(35)によりハウジ
ング(41)に保持されている。また、第2の弾性部材
(31)とは反対側(図3における左側)より組み込ま
れた第1の弾性部材(21)は、摺動支持部(32)の
下方に接触片(23)の接触部(22)が位置するよ
う、接触片(23)の下側に延びる支持片A(24)の
圧入用突部A(25)によりハウジング(41)に保持
されている。また、摺動面(54)において部分的に摺
動支持部(32)に係合してハウジング(41)に保持
された操作子(51)は、図3における開放状態にあっ
ては、その操作子下面(56)と接触部(22)との間
に、フラットケーブル(1)の端末部分(10)が挿入
可能となる空間(45)を形成している。さらに、整列
板(61)を介在させたフラットケーブル(1)の端末
部分(10)は、第2の伸長部分(12)の折り返し状
態を維持するため、第2の伸長部分(12)の先端付近
において(好適には両面粘着テープ等により)貼り合わ
されている。
【0019】図4は、図2に示すコネクタ(20)にフ
ラットケーブル(1)の端末部分(10)が挿入され、
操作子(51)が所定位置まで摺動し(押し込まれ)た
状態における横断面図であり、図5は、この状態におけ
るコネクタ(20)とフラットケーブル(1)の接続状
態を示す(図4におけるY−Y線に沿った)部分断面図
である。この状態において、整列板(61)が介在した
端末部分(10)は、ハウジング(41)に保持された
第1の弾性部材(21)と、ハウジング(41)に保持
される第2の弾性部材(31)に支持される操作子(5
1)とにより挟まれている。またこのとき、操作子(5
1)の押圧部(57)および整列板(61)の加圧部
(63)のそれぞれの厚さは、これらに当接する導電要
素露出部(6)および導体露出部(3)を押圧可能とな
るよう予め所定の設定がなされている。よって、整列板
(61)の整列溝(62)により位置決めされた導体露
出部(3)は、接触部(22)と加圧部(63)とによ
り圧接され、整列板(61)の案内溝(64)により位
置決めされた導電要素露出部(6)は、押圧部(57)
と加圧部(63)とにより圧接されている。
【0020】また、接触部(22)の反発力を支持する
支持片A(24)は、その圧入用突部A(25)が第2
の弾性部材(31)の支持片B(34)に近接して配さ
れていることにより、ハウジング(41)の内壁部(4
6)を介し、その反発力の支持を支持片B(34)に委
ねることを可能としている。そして、(好適には高剛性
を有する)弾性金属材料から成る第2の弾性部材(3
1)の剛性により、ハウジング(41)の反りを発生す
ることなく、接触部(22)と導体露出部(3)の当接
部には、確実な電気的接続を可能とさせる安定した押圧
力を作用させることができる。さらに、導電性素材から
成る操作子(51)は、押圧する導電要素露出部(6)
と、係合する摺動支持部(32)とを、電気的に中継接
続(導電路として機能)することを可能としており、導
電要素(5)を接地用として機能させる場合には、操作
子(51)および第2の弾性部材(31)も接地用導電
路として機能し、これらが信号用の導体(2)および第
1の弾性部材(21)を少なくとも部分的に覆う本実施
例の構造は、クロストークの低減等の電気的特性の改善
に有効なものとなる。また、操作子(51)の摺動(押
し込み)による接続操作は、片手で容易に操作できるも
のであり、フラットケーブル(1)の着脱作業の効率向
上に寄与できるものである。
【0021】なお、本実施例において、第2の弾性部材
(31)は、第1の弾性部材(21)に対応して同数の
配置としたが、任意の数に削減して配置させてもその機
能を維持することが可能である。また、上述の実施例で
説明した詳細構成についても、本発明の範囲から逸脱す
ることなく変更を加えても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフラット
ケーブルの端末構造およびこれを接続するためのコネク
タは、高速伝送化に適合するものであり、少ないスペー
スで実装できるとともに、容易な接続操作で、安定した
電気的接続を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフラットケーブルの端末構造の実
施例を示した部分斜視図
【図2】本発明によるコネクタの実施例を示した斜視図
【図3】図2のコネクタにおいて操作子が開放位置のと
きの状態を示した横断面図
【図4】図2のコネクタにフラットケーブルが挿入され
押圧された状態を示した横断面図
【図5】図4の状態における接続部の部分断面図
【図6】従来例の実施例を示した概念(横断面)図
【符号の説明】
(1)フラットケーブル (2)導体 (3)導体露出部 (4)誘電体層 (5)導電要素 (6)導電要素露出部 (10)端末部分 (11)第1の伸長部 (12)第2の伸長部 (21)第1の弾性部材 (22)接触部 (31)第2の弾性部材 (32)摺動支持部 (41)ハウジング (51)操作子 (52)導電路 (61)整列板 (62)整列溝 (63)加圧部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導体(2)と、その導体(2)を
    少なくとも部分的に覆う誘電体層(4)と、誘電体層
    (4)を介し任意の導体(2)に対して少なくとも部分
    的に略並行して配される導電要素(5)とを含むフラッ
    トケーブル(1)において、 少なくとも一方の端末部分(10)には、導電要素
    (5)が少なくとも部分的に露出した導電要素露出部
    (6)を有する第1の伸長部(11)と、導電要素
    (5)が除去されているとともに第1の伸長部(11)
    よりさらに伸長し導体(2)が少なくとも部分的に露出
    した導体露出部(3)を有する第2の伸長部(12)と
    が形成され、 第2の伸長部(12)は、第1の伸長部(11)と向か
    い合うように折り返されていることを特徴とするフラッ
    トケーブルの端末構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の端末構造が形成される
    フラットケーブルを接続するためのコネクタであって、 端末部分(10)が挿入されるハウジング(41)と、
    ハウジング(41)に配列されるとともに導体露出部
    (3)に当接するための接触部(22)を有する第1の
    弾性部材(21)と、ハウジング(41)に保持される
    とともに任意の接触部(22)とほぼ対向するように配
    された摺動支持部(32)を有する第2の弾性部材(3
    1)と、端末部分(10)を挿入可能とする開放位置と
    挿入された端末部分(10)の導電要素露出部(6)を
    押圧可能とする所定位置との間で摺動自在となるように
    摺動支持部(32)に係合する操作子(51)とを備え
    ており、 操作子(51)は、前記所定位置まで摺動した状態にお
    いて、導電要素露出部(6)と摺動支持部(32)とを
    電気的に中継可能とする導電路(52)を含む、 ことを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 一方の片面に導体露出部(3)を少なく
    とも部分的に位置決めするための整列溝(62)を有し
    た整列板(61)が準備されており、 整列板(61)は、端末部分(10)の第1の伸長部
    (11)と第2の伸長部(12)との間に介在し、操作
    子(51)が前記所定の位置まで摺動した状態において
    導体露出部(3)を接触部(22)に対して押圧可能と
    する加圧部(63)を有する、 ことを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
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