JPH11353925A - 可変配光型照明器具 - Google Patents

可変配光型照明器具

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JPH11353925A
JPH11353925A JP15911898A JP15911898A JPH11353925A JP H11353925 A JPH11353925 A JP H11353925A JP 15911898 A JP15911898 A JP 15911898A JP 15911898 A JP15911898 A JP 15911898A JP H11353925 A JPH11353925 A JP H11353925A
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lamp body
lamp
knob
reflector
light distribution
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Mitsuhiko Nakatsuji
光彦 中辻
Shizuo Tsujinaka
静夫 辻中
Masato Gomi
正人 五味
Masato Matsushita
真人 松下
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Koito Manufacturing Co Ltd
Panasonic Electric Works Co Ltd
Panasonic Life Solutions Asahi Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Asahi National Lighting Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配光を調節可能としながらも調節用の操作部付
近からの光漏れを抑制した可変配光型照明器具を提供す
る。 【解決手段】灯具本体10内にランプ1および反射板2
が配置される。反射板2は、灯具本体10に固定された
固定反射板2aと、灯具本体10に対して前後に移動す
る可動反射板2bとからなる。可動反射板2bはガイド
棒37に沿って前後に移動するスライダ34に結合され
る。灯具本体10の下面にはつまみ30が露出し、つま
み30を回転させるとカム32が回転し、カム32の回
転がスライダ34の直進移動に変換される。したがっ
て、可動反射板2bの移動操作のために灯具本体10に
形成される開口部分は小さく、この部分からの漏光を抑
制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプと反射板と
の相対位置を変化させることにより配光特性を調節可能
にした可変配光型照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より提供されているこの種の可変配
光型照明器具として、図18ないし図21に示す構成の
ものがある。この照明器具は、天井のような取付面に一
端を取り付けたアーム21の他端に灯具本体10を連結
したものであり、灯具本体10にはランプ1および反射
板2が配置されている。灯具本体10は一面に開口窓1
1を有し、この開口窓11を通してランプ1からの光を
出射させるようになっている。ランプ1は灯具本体10
内に配置されたソケット3に保持され、ランプ1の発光
部分の周囲に椀状に形成された凹面鏡である反射板2が
配置される。
【0003】この構成の照明器具は、たとえば美術館や
博物館における展示物を照明するスポットライトとして
用いられる。この種の用途では展示物の大きさに合わせ
て照明範囲を調節することが必要であるから、照明範囲
の制御、つまり配光の制御が必要になる。そこで、ラン
プ1と反射板2との位置を相対的に移動させることによ
って、照明範囲を調節するようにした照明器具が提供さ
れている。
【0004】図示する可変配光型照明器具は、灯具本体
10に対してランプ1の位置が固定されたものであり、
図に二点鎖線で示すように、反射板2が灯具本体10に
対して前後に移動可能になっている。ここで、開口窓1
1の開口面に直交する方向を前後方向とし、ランプ1に
対して開口窓11側を前側とする。反射板2は灯具本体
10に対して前後方向の軸の回りに回転可能となった内
筒12に固定され、内筒12には灯具本体10の周壁を
通して灯具本体10の外側に突出するレバー13が一体
に結合されている。レバー13は、灯具本体10の周壁
に前後方向に直交する面に対して斜めに交差するように
形成されたガイド孔14に挿通されており、レバー13
をガイド孔14に沿って移動させると、内筒12が回転
すると同時に前後に移動するようになっている。
【0005】このように内筒12が前後に移動すれば、
反射板2も前後に移動するから、ランプ1に対する反射
板2の相対位置を変化させることができ、配光を制御す
ることができるのである。つまり、照明する面までの距
離が一定であるとすれば、反射板2の位置を調節するこ
とによって、照明する面に形成されるスポットの大きさ
が変化する。このことによって、美術館や博物館で用い
る際に展示物の大きさに応じた照明範囲の調節が可能に
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
によって反射板2を移動させるには、レバー13の移動
範囲分の長さのガイド孔14が必要になるから、レバー
13の位置する部位以外ではガイド孔14が露出するこ
とになる。つまり、灯具本体10の内部からの光の一部
がガイド孔14から漏れることがあり、照明効果を損な
うという問題が生じる。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、配光を調節可能としながらも調節用
の操作部付近からの光漏れを抑制した可変配光型照明器
具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一面
に開口窓を設けた灯具本体と、灯具本体内に配置された
ランプと、灯具本体内に配置されランプから放射された
光を開口窓から出射させる凹面状の反射板と、反射板の
少なくとも一部とランプとの一方を可動部材とし可動部
材を開口窓の開口面に交差する方向に直進移動させる駆
動装置とを備え、駆動装置は、灯具本体の周壁の外側面
に露出し回転操作されるつまみと、つまみと一体に回転
し灯具本体の周壁に挿通される回転軸と、回転軸の回転
を可動部材の直進移動に変換する変換機構とを備えるも
のである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、灯具本体の周壁において回転軸が挿通される部位に
形成された貫通孔の内径よりも、つまみの外径のほうが
大きいものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、可動部材に一体に結合され灯具本体
の内部に設けたガイド棒に沿って直進移動するスライダ
を設け、回転軸とスライダとの一方にカムを設けるとと
もに他方にカムフォロワを設けてカムとカムフォロワと
により変換機構を構成したものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、可動部材の移動方向における反射板の投影面内に変
換機構およびスライダを配置したものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、灯具本体とつまみとの対向面の一方
につまみの回転方向の全周に亙って凹凸が交互に連続す
るラッチ部を形成し、ラッチ部の凹凸に係脱する保持片
をラッチ部に弾接させる保持ばねを他方に固定したもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態は、図
1ないし図3に示すように、天井面等の取付面に上端部
が取り付けられるアーム21を備え、アーム21の下端
部に灯具本体10が連結される。図示例ではアーム21
の上端部に配線ダクト用の連結具22を設けてある。配
線ダクトは下面側が開放された断面略C字形に形成され
たダクトであって、全長に亙って内側面に一対の導電板
を設けたものである。連結具22は上端部が配線ダクト
内に収納され、連結具22に設けた集電子22aを導電
板に接触させることによって配線ダクトから給電され
る。また、連結具22は配線ダクトに対して摺動可能に
連結され、配線ダクトの長手方向の任意の位置に位置さ
せることができるようになっている。連結具22には上
下方向に移動可能であって、上側位置で配線ダクトの開
口内に係合することによって連結具22の配線ダクトに
対する回転を防止するストッパ22bが設けられる。こ
のストッパ22bを下側位置に下げると、配線ダクトと
の係合状態を解除することができ、配線ダクトから外す
ことができる。
【0014】アーム21の上端部は連結具22に対して
360度より小さい規定の角度範囲で回動可能となるよ
うに結合される。つまり、アーム21の上端部は円筒状
であって連結具22に挿入されるとともに、連結具22
に対して抜け止めがなされる。アーム21内には一端を
集電子22aに電気的に接続した電線23が挿通され、
電線23の他端は灯具本体10に収納されたソケット3
に接続される。アーム21の下端部には軸ねじ24を用
いて灯具本体10が結合される。この構成により、灯具
本体10はアーム21に対して上下方向に首振り可能に
なる。つまり、灯具本体10は、配線ダクトに対する連
結具22の摺動により配線ダクトを敷設している範囲内
で任意の位置に移動させることができ、連結具22に対
するアーム21の回動により上下方向の軸周りの任意の
方向に向けることができ、さらにアーム21に対する灯
具本体10の回動により上下方向の任意の方向に向ける
ことができる。このように、灯具本体10の位置および
向きを高い自由度で調節することができるから、目的と
する照明対象の位置に応じて灯具本体10の位置および
向きを適正に調節することができる。
【0015】ところで、灯具本体10は、比較的小径の
円筒状に形成されアーム21に連結されるソケット収納
体10aと、比較的大径の円筒状に形成されソケット収
納体10aの一端に結合されたランプ収納体10bとを
備える。ソケット収納体10aとランプ収納体10bと
は軸を略一致させた形で一体に連結される。以下ではラ
ンプ収納体10bの軸方向を前後方向と呼び、ソケット
収納体10a側を後側とする。ソケット収納体10aと
ランプ収納体10bとは組立ねじ15を用いて結合され
る。
【0016】ソケット3はソケット収納体10aの中に
固定ねじ16を用いて固定され、ソケット3に保持され
たランプ1はランプ収納体10bの中に配置される。ラ
ンプ1には白熱電球を用いる。ランプ収納体10bの前
面には開口窓11が設けられ、ランプ収納体10bの後
面は密閉される。開口窓11は、ガラス板のような透光
板11aと、透光板11aを保持する窓枠11bとから
なり、窓枠11bを灯具本体10に対して凹凸結合する
ことによって灯具本体10に対して着脱可能に取り付け
られる。灯具本体10への開口窓11の取り付けに際し
ては、窓枠11bを灯具本体10に位置合わせして窓枠
11bを回転させれば、灯具本体10に開口窓11が固
定されるようになっている。また、灯具本体10から開
口窓11を外したときに開口窓11が落下するのを防止
するために、灯具本体10に一端を固定した落下防止紐
17の他端に開口窓11を取り付けてある。
【0017】ランプ収納体10bの内部にはランプ1と
ともに反射板2も収納されている。反射板2は、固定反
射板2aと可動反射板2bとの2部材からなり、固定反
射板2aと可動反射板2bとはともに内周面が放物面状
に形成され、中心軸を灯具本体10の前後方向の中心線
にほぼ一致させる形でランプ収納部10bに収納され
る。固定反射板2aはランプ収納部10bの後壁内周面
に突設されたU字状の突台10fに支持された形でラン
プ収納部10bに固定される。固定反射板2aの中央部
には開口が形成され、この開口にはソケット3に保持さ
れたランプ1が挿通される。また、可動反射板2bは固
定反射板2aの前側において、図1に実線で示す位置と
二点鎖線で示す位置との間でランプ収納部10bに対し
て前後方向に移動可能に配置される。
【0018】次に、本発明の要旨である可動反射板2b
を移動させる構成について説明する。可動反射板2bは
ランプ収納体10bの周壁の外側面に露出するつまみ3
0を回転操作すると前後方向に移動する。図1、図4、
図5、図6に示すように、つまみ30は回転軸30aを
備え、回転軸30aはランプ収納体10bの周壁に設け
た貫通孔10cに挿通される。ここに、つまみ30の外
径は貫通孔10cの内径よりも大きく設定されている。
また、つまみ30の一部はランプ収納体10bの周壁の
下面外側に開口する凹所10dに一部が挿入される。つ
まり、つまみ30は灯具本体10の下面側に位置するか
ら、つまみ30の操作が容易になる。貫通孔10cは回
転軸30aを挿通するのに必要な程度の大きさでよいか
ら、ランプ収納体10bに収納されたランプ1からの光
が貫通孔10cを通して漏れたとしても、その量はわず
かであり、しかも貫通孔10cよりもつまみ30のほう
が大きく、さらには貫通孔10cを形成している凹所1
0dの底面を覆う形でつまみ30が配置されるから、ラ
ンプ1からの光が外部に漏れるのを防止することができ
る。回転軸30aの先端部には結合ねじ31を用いてカ
ム32が固定される。回転軸30aの先端部は断面非円
形に形成され(図10参照)、カム32は回転軸30a
に対して回転止めされている。また、カム32には回転
軸30aとは異なる位置にビスよりなるカムピン33を
備える。
【0019】一方、ランプ収納体10bには前後方向に
移動自在となったスライダ34が配設される。スライダ
34は、図7に示すように、中央片34aの両側にラン
ナ保持片34bが延設され各ランナ保持片34bから取
付脚片34cが延設された形状に形成される。各ランナ
保持片34bには略V字形に形成されたランナ35がそ
れぞれ取付ねじ36によって固定される。ランナ35の
先端部にはJ字状に曲成された摺動部35aが形成さ
れ、摺動部35aはランプ収納体10bに一体に形成さ
れたガイド棒37に係合した形でガイド棒37に沿って
移動する。ガイド棒37はランプ収納体10bの周壁内
周面の2箇所に一体に突設された支持台37aからそれ
ぞれ前方に突設されている。各ガイド棒37はランプ収
納体10bの周壁内周面からは離間している。したがっ
て、スライダ34はガイド棒37およびランナ35によ
り移動方向が規制され、前後方向にのみ直進移動するこ
とになる。
【0020】スライダ34の中央片34aにはカムピン
33が挿通される左右方向の長孔34dが形成される。
つまり、つまみ30を回転させると、図9のようにカム
32が回転し、カムピン33が前後に移動して長孔34
d内を移動するから、スライダ34が前後に移動する。
ところで、可動反射板2bの前端縁には外鍔部2c(図
1参照)が形成され、スライダ34に設けた取付脚片3
4cは外鍔部2cの後面に当接した形で可動反射板2b
に固着される。外鍔部2cは配光には関与しないから、
取付脚片34cとの結合部を設けていても影響はない。
図9 (a)〜(c)では、つまみ30を左回りに回転さ
せることにより可動反射板2bを後方に移動させて照明
範囲を広げる状態を示している。このように、長孔34
dを有する中央片34aがカムフォロワとして機能し、
カム32および中央片34aによりつまみ30の回転を
スライダ34の直進移動に変換する変換機構が構成され
る。また、つまみ30、回転軸30a、カム32、カム
ピン33、スライダ34、ランナ35、ガイド棒37は
駆動装置を構成する。
【0021】しかして、つまみ30の先端面には溝30
b(図3参照)を形成してあり、マイナスドライバのよ
うな工具や専用の工具を用いることによって、つまみ3
0の回転操作が容易になるようにしてある。つまみ30
は灯具本体10の下面側に位置するから、つまみ30を
下から容易に操作することができる。なお、駆動装置は
つまみ30を除いて反射板2の前後方向の投影面内に配
置されており、灯具本体10の直径が大きくなるのを防
止してある。
【0022】ところで、つまみ30の位置が容易に変化
することがないように、つまみ30を灯具本体10に対
して摩擦力で固定することが考えられるが、摩擦力が大
きくなるように設計すると、つまみ30の操作時に大き
な力が加わって、灯具本体10の向きが変化する可能性
がある。これに対して、摩擦力を小さく設定すると、振
動や衝撃力が作用したときに反射板(可動反射板2b)
2の位置が変化することになる。そこで、本実施形態で
は、図5、図6に示すように、つまみ30と灯具本体1
0との対向面に板ばねよりなる保持ばね41を介装する
とともに、図10のようにつまみ30における上記対向
面に周方向の全周に亙って凹凸が交互に連続するラッチ
部42を形成している。保持ばね41は、図11に示す
ように、内リング部41aと外リング部41bとの一部
を連結し、外リング部41bの一部に保持片41cを突
設したものであって、外リング部41bにおける保持片
41cの近傍が、内リング部41aに対して厚み方向に
離間するように折曲形成されている。つまり、つまみ3
0と灯具本体10(凹所10dの底面)との間に保持ば
ね41を挟んだときに、図13に示すように、保持片4
1cがラッチ部42に弾接し、保持片41cとラッチ部
42とによりつまみ30の回転止めがなされるようにし
てある。なお、保持ばね41には一対の係止突片41d
が突設され、係止突片41dが灯具本体10の外側面に
形成した係止溝10e(図12参照)に係合することに
よって、回転軸30aの回りで保持ばね41が回転する
のを防止してある。
【0023】以上説明したように、本実施形態では、従
来構成に比較して開口量の小さい貫通孔10cを形成す
るだけで反射板2の位置調節が可能になり、しかもつま
み30で貫通孔10cを覆うからランプ1からの光が不
要個所に漏れるのを確実に防止することができる。さら
に、つまみ30の回転を保持ばね41とラッチ部42と
により係止するから、つまみ30を比較的小さい力で回
転させることができて反射板2の位置調節の際に灯具本
体10の向きを変えてしまうという不都合を防止するこ
とができ、なおかつ振動や衝撃力や冷熱サイクルなどの
影響でつまみ30の位置が変化するのを防止することが
できる。加えて、つまみ30の回転操作時に保持ばね4
1の保持片41cとラッチ部42の凹凸とによりクリッ
ク感が生じるから、操作感に高級感を与えることができ
る。しかも、つまみ30と灯具本体10との対向面間に
保持ばね41が介在することによって、つまみ30のが
たつきが抑制されることになる。
【0024】ところで、上述した構成のスポットライト
では、ランプ1や反射板2が直接見えるとグレアが生じ
るから、グレアの防止のためにランプ1や反射板2が直
視される範囲を制限する必要がある。また、可動反射板
2bの移動によって配光を制御するから、配光を反射板
2のみによって制御することができるように、ランプ1
からの直射光が前方に放射されるのを防止することが必
要である。そこで、開口窓11の後方にはランプ1の前
方を覆うように一端面が閉塞された有底円筒状のグレア
防止部材51を配置してある。グレア防止部材51は、
たとえば白色の部材であってランプ1からの直射光が前
方に漏れるのを防止できる程度の大きさに形成される。
グレア防止部材51には支持脚52が結合され、支持脚
52の先端部はねじなどを用いて窓枠11bの後面に固
定される。したがって、開口窓11を灯具本体10に装
着した状態ではグレア防止部材51も灯具本体10に固
定される。また、開口窓11を灯具本体10から取り外
せばグレア防止部材51も灯具本体10から取り外され
るから、ランプ1を容易に交換することができる。な
お、支持脚52の先端部は灯具本体10の前端部内周面
に形成した受け台53に当接し、開口窓11と受け台5
3との間に支持脚52の先端部が挟持される形となっ
て、支持脚52の固定強度が高められている。
【0025】(実施形態2)実施形態1では、保持ばね
41を灯具本体10に固定しラッチ部42をつまみ30
に形成していたが、本実施形態は、図14ないし図17
に示すように、ラッチ部42を灯具本体10における凹
所10dの底面に形成し、つまみ30に保持ばね41を
取り付けたものである。したがって、つまみ30におけ
る灯具本体10との対向面に係止溝30cを形成し、保
持ばね41の係止突片41dを係止溝30cに係合させ
てある。保持ばね41は実施形態1と同形状のものを用
いることができる。他の構成は実施形態1と同様であ
り、同様の機能を有する。上述した実施の形態では、反
射板2の一部を可動部材としてランプ1に対して移動さ
せる例を示したが、ランプ1(ソケット3)を可動部材
として反射板2に対して移動させる構成を採用すること
も可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明は、一面に開口窓を設け
た灯具本体と、灯具本体内に配置されたランプと、灯具
本体内に配置されランプから放射された光を開口窓から
出射させる凹面状の反射板と、反射板の少なくとも一部
とランプとの一方を可動部材とし可動部材を開口窓の開
口面に交差する方向に直進移動させる駆動装置とを備
え、駆動装置は、灯具本体の周壁の外側面に露出し回転
操作されるつまみと、つまみと一体に回転し灯具本体の
周壁に挿通される回転軸と、回転軸の回転を可動部材の
直進移動に変換する変換機構とを備えるものであり、つ
まみの回転操作によって反射板の位置を調節するから、
灯具本体に形成される貫通孔は回転軸の直径と同程度で
あり、ランプからの光が貫通孔を通して漏れたとして
も、従来構成に比較すると漏光量は大幅に低減される。
【0027】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、灯具本体の周壁において回転軸が挿通される部位に
形成された貫通孔の内径よりも、つまみの外径のほうが
大きいものであり、つまみの外径を貫通孔の内径よりも
大きく設定していることによて、貫通孔から漏光したと
してもつまみにより遮光され、不要な漏光を防止するこ
とができる。
【0028】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、可動部材に一体に結合され灯具本体
の内部に設けたガイド棒に沿って直進移動するスライダ
を設け、回転軸とスライダとの一方にカムを設けるとと
もに他方にカムフォロワを設けてカムとカムフォロワと
により変換機構を構成したものであり、つまみの回転を
カムとカムフォロワとによりスライダの直進移動に変換
するから、つまみを小さな操作力で操作しながらも反射
板の移動距離を比較的大きくとることが可能になる。し
かも、カムとカムフォロワとにより変換機構を構成する
から、比較的小型の変換機構で回転を直進移動に変換す
ることができ、灯具本体の小型化につながる。
【0029】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、可動部材の移動方向における反射板の投影面内に変
換機構およびスライダを配置したものであり、灯具本体
の内径を反射板の外径とほぼ等しく設定することがで
き、灯具本体の小型化につながる。
【0030】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、灯具本体とつまみとの対向面の一方
につまみの回転方向の全周に亙って凹凸が交互に連続す
るラッチ部を形成し、ラッチ部の凹凸に係脱する保持片
をラッチ部に弾接させる保持ばねを他方に固定したもの
であり、回転操作は小さい力で行なえるようにしながら
も、ラッチ部と保持ばねとによりつまみの回転が係止さ
れているから、振動や冷熱サイクルによる反射板の移動
を防止することができる。しかも、つまみの回転操作時
に保持片とラッチ部とが係合してクリック感を与えるか
ら、操作感に高級感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す縦断面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の下面図である。
【図4】同上の横断面図である。
【図5】同上の要部断面図である。
【図6】同上の要部分解断面図である。
【図7】同上に用いるスライダを示し、 (a)は正面
図、 (b)は下面図である。
【図8】同上における灯具本体の要部断面図である。
【図9】同上のカムとスライダとの関係を示す動作説明
図である。
【図10】同上に用いるつまみを示す平面図である。
【図11】同上に用いる保持ばねを示す平面図である。
【図12】同上に用いる灯具本体の要部下面図である。
【図13】同上の要部断面図である。
【図14】本発明の実施形態2を示す要部断面図であ
る。
【図15】同上の要部分解断面図である。
【図16】同上に用いるつまみを示す平面図である。
【図17】同上に用いる灯具本体の要部下面図である。
【図18】従来例を示す縦断面図である。
【図19】同上の一部切欠した側面図である。
【図20】同上の正面図である。
【図21】同上の一部切欠した下面図である。
【符号の説明】
1 ランプ 2 反射板 2a 固定反射板 2b 可動反射板 11 開口窓 10 灯具本体 10c 貫通孔 30 つまみ 30a 回転軸 32 カム 34 スライダ 34d 長孔 34a 中央片34a 35 ランナ 37 ガイド棒 41 保持ばね 41c 保持片 42 ラッチ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻中 静夫 大阪府東大阪市吉田下島1番55号 朝日ナ ショナル照明株式会社内 (72)発明者 五味 正人 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 松下 真人 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に開口窓を設けた灯具本体と、灯具
    本体内に配置されたランプと、灯具本体内に配置されラ
    ンプから放射された光を前記開口窓から出射させる凹面
    状の反射板と、反射板の少なくとも一部とランプとの一
    方を可動部材とし可動部材を前記開口窓の開口面に交差
    する方向に直進移動させる駆動装置とを備え、駆動装置
    は、灯具本体の周壁の外側面に露出し回転操作されるつ
    まみと、つまみと一体に回転し灯具本体の周壁に挿通さ
    れる回転軸と、回転軸の回転を前記可動部材の直進移動
    に変換する変換機構とを備えることを特徴とする可変配
    光型照明器具。
  2. 【請求項2】 前記灯具本体の周壁において前記回転軸
    が挿通される部位に形成された貫通孔の内径よりも、前
    記つまみの外径のほうが大きいことを特徴とする請求項
    1記載の可変配光型照明器具。
  3. 【請求項3】 前記可動部材に一体に結合され灯具本体
    の内部に設けたガイド棒に沿って直進移動するスライダ
    を設け、前記回転軸と前記スライダとの一方にカムを設
    けるとともに他方にカムフォロワを設けてカムとカムフ
    ォロワとにより前記変換機構を構成したことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の可変配光型照明器具。
  4. 【請求項4】 前記可動部材の移動方向における反射板
    の投影面内に前記変換機構および前記スライダを配置し
    たことを特徴とする請求項3記載の可変配光型照明器
    具。
  5. 【請求項5】 前記灯具本体と前記つまみとの対向面の
    一方につまみの回転方向の全周に亙って凹凸が交互に連
    続するラッチ部を形成し、ラッチ部の凹凸に係脱する保
    持片をラッチ部に弾接させる保持ばねを他方に固定した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載の可変配光型照明器具。
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