JPH11353832A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JPH11353832A
JPH11353832A JP15967298A JP15967298A JPH11353832A JP H11353832 A JPH11353832 A JP H11353832A JP 15967298 A JP15967298 A JP 15967298A JP 15967298 A JP15967298 A JP 15967298A JP H11353832 A JPH11353832 A JP H11353832A
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scale
head
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Kayoko Taniguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボ信号を記録する際に、高精度、高分解
能、低コストを実現するディスク記録再生装置を提供す
る。 【解決手段】 ディスク記録再生装置1は、磁気ヘッド
4とともにディスク半径方向に移動し、この方向の磁気
ヘッド4の移動位置を示す位置情報がレーザ光により読
取可能に記録されたスケール7を有する。位置情報は磁
気ディスク3の信号記録可能領域の半径方向の長さより
短い範囲を示す。サーボ信号書込装置10は、スケール
7の移動位置に対応した位置に移動可能に設けられ、位
置情報を検出する光学ヘッド11と、磁気ヘッド4をデ
ィスク半径方向に移動させサーボ信号を書き込み、サー
ボ信号の書き込み位置に応じて光学ヘッド11を移動さ
せる主制御部17とを有する。本発明では、サーボ信号
の書き込み位置に応じて光学ヘッド11が移動して位置
情報の検出位置が変えられ、ディスクの全領域にサーボ
信号が記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや磁気
ディスク等のディスク状記録媒体にデータの記録再生を
行うディスク記録再生装置に関し、特に、サーボ信号書
込装置によりサーボ信号が書き込まれるディスク記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクドライブ等のディスク記
録再生装置では、データの記録再生時にトラッキング制
御が行われるため、記録媒体となるディスク上に半径方
向の記録位置を規定するトラックが予め形成されている
必要がある。そのため、このディスク記録再生装置で
は、製品出荷前等に、トラッキングサーボ用のサーボ信
号が装置内部の磁気ヘッドを用いてディスク上に書き込
まれ、トラックが形成される。
【0003】ところで、このようなディスク記録再生装
置では、ディスクにサーボ信号が記録されていなければ
単独で磁気ヘッドの位置制御を行うことができない。そ
のため、何ら信号が記録されていないディスクにサーボ
信号を記録する場合には、ディスク半径方向に対する磁
気ヘッドの位置等を制御してサーボ信号の書き込みをす
るサーボ信号書込装置が用いられる。
【0004】従来のサーボ信号書込装置としては、例え
ば、磁気ヘッドを保持するアームにエンコーダを取り付
けることにより磁気ヘッドの位置を制御して、サーボ信
号記録する装置が知られている。この装置では、磁気ヘ
ッドを保持するアームとエンコーダとを取付ピンを介し
て取り付けて、磁気ヘッドの移動位置を制御してサーボ
信号を記録する。しかしながら、この装置では、アーム
を機械的に接続するため、サーボ信号の記録時と実使用
時とで条件が異なってしまい、サーボ信号の記録精度を
向上させることが困難であった。また、この装置では、
実使用時では密閉されているディスク記録再生装置の内
部を開放しなければならないので、クリーンルームで作
業を行わなければならずコスト高であった。
【0005】また、従来の他のサーボ信号書込装置とし
ては、磁気ヘッドを保持するアーム上に設けたピットや
溝等が光学ヘッドから出射するレーザ光に追従するよう
にサーボループを形成するとともに、レーザ光を照射す
る光学ヘッドの移動位置をエンコーダにより検出してこ
の光学ヘッドの移動位置を制御するサーボループを形成
して、磁気ヘッドの移動位置を制御してサーボ信号を記
録する装置が知られている。この装置では、ディスク記
録再生装置の外部から出射するレーザ光を用いて磁気ヘ
ッドの移動位置を制御するので、アームと非接触でサー
ボ信号を記録することができる。そのため、この装置で
は、前例と異なり、クリーンルーム等で作業を行う必要
がない。しかしながら、この装置では、磁気ヘッドを保
持するアームを光学ヘッドの移動に追従させるサーボル
ープと、光学ヘッドの位置をエンコーダの検出出力に基
づき制御するサーボループとの2つのサーボループを形
成しなければならない。そのため、この装置では、サー
ボ信号の精度を向上させることが困難であり、また、高
速に書き込みを行うことが困難であった。
【0006】以上のような従来のサーボ信号書込装置に
対して、本発明者は、磁気ヘッドを保持するアーム上に
回折格子を形成したスケールを設けたハードディスクド
ライブに対して、スケールに形成された回折格子を光学
ヘッドで検出することによりサーボ信号を記録するサー
ボ信号書込装置を、特開平4−351766号公報及び
特開平4−351767号公報で示すように提案してい
る。
【0007】本発明者が提案した上記サーボ信号書込装
置について、図16を用いて説明する。
【0008】サーボ信号が記録されるハードディスクド
ライブ110は、この図16に示すように、筐体111
内に、磁気ディスク112と、磁気ヘッド113と、ア
ーム114と、アーム支持部115とを備えている。
【0009】アーム114の一端部には、磁気ヘッド1
13が設けられている。また、アーム114の他端部
は、アーム支持部115に取り付けられている。アーム
支持部115は、内部に例えばボイスコイルモータを有
しており、このボイスコイルモータに駆動電流が流され
ることによりアーム114を駆動する。アーム114
は、アーム支持部115内のボイスコイルモータにより
駆動されることにより、このアーム支持部115が取り
付けられた一端に設けられた回転軸114aを中心とし
て、磁気ディスク112の信号記録面と平行に回転移動
する。磁気ヘッド113は、このアーム114が回転移
動することにより、例えば磁気ディスク112の内周側
から外周側へ移動する。従って、磁気ヘッド113は、
磁気ディスク112に対して半径方向に移動可能とな
り、この磁気ディスク112の記録可能領域全面にデー
タを記録することができる。なお、このアーム114の
回転角は、アーム114の長さや磁気ディスク112の
大きさによって異なるが、例えば、30度程度である。
【0010】また、このハードディスクドライブ110
は、アーム114の基端部の近傍に取り付けられたスケ
ール116を備えている。このスケール116は、アー
ム114が回転移動することにより、磁気ヘッド113
とともに磁気ディスク112に対して平行に回転移動す
る。このスケール116には、磁気ヘッド113のディ
スク半径方向の移動位置を示す回折格子が形成されてい
る。このスケール116に形成された回折格子は、ハー
ドディスクドライブ110の外部からレーザ光が照射さ
れることにより読み取り可能とされている。例えば、ス
ケール116に対向する筐体111の一部分がアクリル
やガラス等の透明部材により形成されることにより、こ
の回折格子が外部から読み取り可能となっている。
【0011】また、スケール116に形成された回折格
子の記録幅Lは、図17に示すように、磁気ヘッド11
3が磁気ディスク112の最内周から最外周まで移動
(例えば、アーム114が30度程度の回転移動)して
も回折格子を検出することができるように、このスケー
ル116の取り付け位置におけるアーム114の可動量
よりも長くなっている。
【0012】以上のような構成のハードディスクドライ
ブ110にサーボ信号を書き込む従来のサーボ信号書込
装置100は、図16に示すように、上記スケール11
6にレーザ光を照射しその反射光を検出することによ
り、スケール116に形成された回折格子を検出する光
学ヘッド101と、光学ヘッド101からの検出信号に
基づき磁気ヘッド113を駆動する磁気ヘッド駆動信号
及びサーボ信号を出力する制御回路102とを備えてい
る。
【0013】光学ヘッド101は、スケール116に形
成された回折格子にレーザ光を照射する。照射されたレ
ーザ光は、回折格子により回折する。光学ヘッド101
は、回折格子により回折された反射レーザ光を検出し
て、その位相成分を検出する。アーム114が移動する
と、スケール116も一体的に移動する。回折格子から
得られる反射レーザ光の位相は、アーム114の移動と
ともに変化する。このため、この位相成分を検出するこ
とにより、磁気ヘッド113のディスク半径方向に対す
る移動位置を得ることができる。この光学ヘッド101
は、この反射レーザ光の位相成分を磁気ヘッド113の
移動位置を示す位置信号として制御回路102に供給す
る。
【0014】制御回路102は、光学ヘッド101から
供給された位置信号に基づき、磁気ヘッド113を磁気
ディスク112上の所定のトラック位置に移動させるサ
ーボ制御を行うとともに、磁気ヘッド113を駆動して
その所定のトラック位置にサーボ信号を記録する記録制
御を行う。
【0015】ここで、このハードディスクドライブ11
0では、上述したようにスケール116に形成された回
折格子の記録幅Lが、図17に示すようにスケール11
6の取り付け位置におけるアーム114の可動量よりも
長くなっている。
【0016】このことにより、このサーボ信号書込装置
100では、磁気ヘッド113が磁気ディスク112の
最内周から最外周まで移動しても回折格子を検出するこ
とができる。そのため、磁気ディスク112の信号記録
可能領域全面に亘り磁気ヘッド113を移動することが
でき、全てのトラックにサーボ信号を記録することがで
きる。
【0017】従って、このような本発明者が提案したサ
ーボ信号書込装置100では、ハードディスクドライブ
110と非接触でサーボ信号を記録することができるの
で、クリーンルーム等で作業を行う必要がなく、また、
2つのサーボループを形成する必要がないので、サーボ
信号の記録精度を向上させるとともに、高速に書き込み
を行うことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ディ
スク記録再生装置の高容量化が進み、磁気ディスクのト
ラック幅が狭くなってきている。そのため、磁気ディス
クに対してさらに高密度にサーボ信号を記録することが
できるサーボ信号書込装置が求められている。
【0019】ここで、上述した本発明者が提案したサー
ボ信号書込装置100において、サーボ信号を高密度に
記録する方法としては、例えば、スケール116に記録
された回折格子の波長を短くし、より高い分解能で磁気
ヘッド113の位置を制御することが考えられる。しか
しながら、回折格子の波長を短くした場合には、スケー
ル116を製造するコスト等が高くなってしまう。
【0020】また、上述した本発明者が提案したサーボ
信号書込装置100において、スケール116に記録さ
れた回折格子の波長等を変更せずにサーボ信号を高密度
に記録する方法としては、例えば、スケール116をア
ーム114の先端部分、つまり、磁気ヘッド113の近
傍に設けることが考えられる。すなわち、アーム114
の回転軸114aから遠い位置にスケール116を設け
ることにより、回転角に対するスケール116の位置変
化を大きくすることが考えられる。この場合には、磁気
ヘッド113が磁気ディスク112の最内周から最外周
まで移動(例えば、アーム114が30度程度の回転移
動)しても回折格子を検出することができるように、十
分大きなスケール116が必要となる。
【0021】しかしながら、大きなスケール116をア
ームに取り付けた場合には、アーム114全体の質量が
増加してしまう。そのため、アーム114を駆動するボ
イスコイルモータに大きな電流を流さなければならなく
なり消費電流が増加してしまう。また、アーム114の
質量が増加することにより、機械的な周波数特性が悪化
して高速に位置制御を行うことが困難となり、ハードデ
ィスクドライブ110のデータの入出力時間が増加して
しまう。
【0022】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、サーボ信号の書き込みを行う際に、高精
度、高分解能、低コストを実現できるディスク記録再生
装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るディスク記録再生装置は、ディスク
に対して信号の記録再生をする記録再生ヘッドと、上記
記録再生ヘッドを保持し、この記録再生ヘッドをディス
ク半径方向に移動させる記録再生ヘッド移動手段と、上
記記録再生ヘッド移動手段に設けられ上記記録再生ヘッ
ドとともにディスク半径方向に移動し、ディスク半径方
向に対する上記記録再生ヘッドの移動位置を示す位置情
報が外部から読み取り可能に記録されたスケール手段と
を備え、上記スケール手段は、ディスクの信号記録可能
領域の半径方向の長さより短い範囲を示す位置情報が記
録されていることを特徴とする。
【0024】このディスク記録再生装置では、スケール
手段に記録されたディスクの信号記録可能領域の半径方
向の長さより短い範囲を示す位置情報に基づき、外部装
置によって記録再生ヘッドのディスク半径方向の位置が
制御され、サーボ信号が書き込まれる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用したサーボ信号書込装置、及び、ディ
スク記録再生装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0026】図1に、上記サーボ信号書込装置のブロッ
ク構成図及び上記ディスク記録再生装置を示す。
【0027】まず、ディスク記録再生装置1について説
明する。ディスク記録再生装置1は、筐体2内に、磁気
ディスク3と、磁気ヘッド4と、アーム5と、アーム支
持部6とを備えている。
【0028】このディスク記録再生装置1は、円盤状の
記録媒体である磁気ディスク3が内蔵され、この磁気デ
ィスク3にデータを記録し、また、この磁気ディスク3
に記録したデータを再生する装置である。
【0029】アーム5には、その先端部分に、装置外部
から入力された信号を磁気ディスク3に磁気記録する磁
気ヘッド4が取り付けられている。また、アーム5は、
その基端部分に設けられた回転軸5aを中心として回転
移動自在にアーム支持部6に取り付けられている。アー
ム支持部6には、内部に例えばボイスコイルモータを有
しており、このボイスコイルモータに駆動電流が流され
ることによりアーム5を駆動する。このことにより、こ
のアーム5は、基端部分の回転軸5aを中心として、磁
気ディスク112の信号記録面と平行に回転移動し、先
端部分に取り付けた磁気ヘッド4が磁気ディスク3の信
号記録面上を平行移動させる。磁気ヘッド4は、この移
動にともない磁気ディスク3の内周側から外周側或いは
外周側から内周側へ移動する。従って、磁気ヘッド4
は、磁気ディスク3に対して半径方向に移動可能とな
り、この磁気ディスク3の記録可能領域全面にデータの
記録再生をすることができる。なお、アーム5の可動範
囲は、磁気ディスク3の信号記録面の最内周から最外周
まで磁気ヘッド4を平行移動させることが可能な範囲と
なっている。アーム5の可動角度は、アーム5の長さや
磁気ディスク3の大きさによって異なるが、例えば、3
0度程度である。
【0030】また、このディスク記録再生装置1は、ア
ーム5の例えば先端部分に取り付けられたスケール7を
備えている。このスケール7には、アーム5に対する取
付面と平行な面に回折格子7aが形成されている。この
スケール7は、アーム5が回転移動することにより、磁
気ヘッド4とともに磁気ディスク3の信号記録面に対し
て平行に回転移動する。回折格子7aは、ディスク半径
方向に対する磁気ヘッド4の移動位置を示す位置情報で
あり、レーザ光を照射することによりその情報が検出で
きる。スケール7に形成された回折格子7aは、ディス
ク記録再生装置1の筐体2の外部から読み取り可能とさ
れている。例えば、スケール7の回折格子7aが形成さ
れた面に対向する筐体2の一部分がアクリルやガラス等
の透明部材により形成されることにより、この回折格子
7aが外部から読み取り可能となっている。
【0031】また、図2に示すスケール7に形成された
回折格子7aの記録幅Lは、スケール7の取り付け位置
におけるアーム5の可動量Xよりも短くなっている。
【0032】以上のような構成のディスク記録再生装置
1では、磁気ヘッド4が磁気ディスク3の最内周から最
外周まで移動(例えば、アーム5が30度程度の回転移
動)し、或いは、磁気ヘッド4が磁気ディスク3の最外
周から最内周まで移動することにより、磁気ディスク3
の記録可能領域全面に亘り、データの記録再生をするこ
とができる。
【0033】つぎに、サーボ信号書込装置10は、上記
スケール7の回折格子7aにレーザ光を照射してその反
射レーザ光を検出する光学ヘッド11と、この光学ヘッ
ド11を移動可能に支持する光学ヘッド支持部12と、
光学ヘッド11からの検出信号に基づき磁気ヘッド4の
移動位置を示す位置信号を生成する位置信号検出部13
と、アーム5を駆動して磁気ヘッド4を移動させる磁気
ヘッド駆動制御部14と、光学ヘッド支持部12を駆動
して光学ヘッド11を移動させる光学ヘッド駆動制御部
15と、クロック検出ヘッド16と、内部にメモリ17
aを有する主制御部17とを備えている。
【0034】光学ヘッド11は、スケール7に形成され
た回折格子7aにレーザ光を照射し、その反射レーザ光
を検出し、その検出出力を位置信号検出部13に供給す
る。
【0035】この光学ヘッド11は、図3に示すよう
に、レーザ光(入射レーザ光)を出射するレーザ光源2
1と、反射レーザ光を検出して電気信号に変換するフォ
トディテクタ22と、入射レーザ光を透過してスケール
7の回折格子7aに照射し、この回折格子7aからの反
射レーザ光を反射してフォトディテクタ22に照射する
ビームスプリッタ23と、反射レーザ光を2度回折させ
るための2つのミラー24,25とを備えている。この
ような構成の光学ヘッド11では、2つのミラー24,
25により2度回折されたレーザ光が干渉して反射レー
ザ光となり、その反射レーザ光をフォトディテクタ22
が検出する。
【0036】ここで、アーム5が移動すると、スケール
7も磁気ヘッド4と一体的に移動する。このため、回折
格子7aから得られる回折された反射レーザ光の位相
は、ディスク半径方向に対する磁気ヘッド4の位置に応
じて変化する。そのため、この位相成分を検出すること
により磁気ヘッド4の移動位置を検出することができ
る。
【0037】また、光学ヘッド11は、光学ヘッド支持
部12に支持され、磁気ディスク3の信号記録面と平行
に回転移動する。この光学ヘッド11の回転軸12a
は、上記アーム5の回転軸5aと中心軸が一致し、その
回転半径が上記スケール7と同一である。従って、光学
ヘッド11は、スケール7の移動軌跡と同様の軌跡を描
くように回転移動する。このことから、光学ヘッド11
は、ディスク記録再生装置1のアーム5が回転移動した
場合であってもレーザ光を回折格子7aに照射可能な位
置に移動することができる。なお、光学ヘッド支持部1
2は、後述する主制御部17の制御に応じて、光学ヘッ
ド11を所定の位置に移動させる。
【0038】位置信号検出部13には、光学ヘッド11
の検出出力が供給される。位置信号検出部13は、この
検出出力から位相の変化成分を検出して、ディスク半径
方向に対する磁気ヘッド4の移動位置を求め、この求め
た結果を位置信号として主制御部17に供給する。
【0039】磁気ヘッド駆動制御部14は、主制御部1
7から供給される磁気ヘッド駆動信号に基づきアーム支
持部6内のボイスコイルモータに駆動電流を供給してア
ーム5を駆動し、磁気ヘッド4をディスク半径方向の所
定の位置に移動させる。
【0040】光学ヘッド駆動制御部15は、主制御部1
7から供給される光学ヘッド駆動信号に基づき光学ヘッ
ド支持部12を駆動し、光学ヘッド11を所定の位置に
移動させる。
【0041】クロック検出ヘッド16は、例えば、磁気
ディスク3の外周部分に予め記録された磁気ディスク3
の回転位置を示すクロックマークを検出して、検出信号
を主制御部17に供給する。
【0042】主制御部17は、位置信号検出部13から
供給される位置信号に基づき磁気ヘッド駆動信号を生成
し、この磁気ヘッド駆動信号を磁気ヘッド駆動制御部1
4に供給して、磁気ディスク3の半径方向の所定の位置
に磁気ヘッド4を移動させる磁気ヘッド位置制御を行
う。サーボ信号書込装置10では、スケール7に形成さ
れた回折格子7aに示される位置情報を検出して、磁気
ヘッド4を支持するアーム5を駆動するサーボループを
形成して磁気ディスク3の位置制御を行っているので、
安定した制御を行うことができる。
【0043】また、主制御部17は、クロック検出ヘッ
ド16により検出されたクロックマークに基づき磁気デ
ィスク3の回転位置を特定し、所定の回転角毎に、所定
の信号パターンであるサーボ信号を磁気ディスク3に記
録するサーボ信号書込制御を行う。例えば、主制御部1
7は、磁気ディスク3の回転位置の情報に基づき、回転
角が45度毎にサーボ信号を記録することにより、トラ
ック1周で8個のサーボ信号を記録することができる。
【0044】また、主制御部17は、光学ヘッド駆動信
号を光学ヘッド駆動制御部15に供給して、光学ヘッド
11がスケール7の回折格子7aを検出する検出位置を
移動する光学ヘッド位置制御を行う。なお、主制御部1
7は、光学ヘッド11の位置制御を、スケール7の回折
格子7aから検出した位置信号を用いて行ってもよい。
【0045】また、このサーボ信号書込装置10では、
この光学ヘッド11の位置制御を行う場合、この光学ヘ
ッド11の現在位置や移動量を検出するため、例えば、
光学式エンコーダやセンサを用いても良い。例えば、サ
ーボ信号書込装置10は、図4(a)に示すように、光
学ヘッド11を支持する光学ヘッド支持部12の回転軸
の部分に取り付けられた光学スケール31と、レーザ光
をこの光学スケール31に照射して光学ヘッド11の位
置を検出する光検出器32とからなる光学式エンコーダ
33を用いて位置制御を行っても良い。また、例えば、
サーボ信号書込装置10は、図4(b)に示すように、
光学ヘッド11の外部に設けられた被検出部材34が近
接したときに応答する複数のセンサ35,36,37を
用いて位置制御を行っても良い。
【0046】サーボ信号書込装置10では、このような
光学式エンコーダやセンサを用いることにより、光学ヘ
ッド11の移動量を検出することができ、また、光学ヘ
ッド11の移動位置を正確に制御することができる。も
っとも、サーボ信号書込装置10では、上述した2重サ
ーボ方式の従来のサーボ信号書込装置とは異なり、磁気
ディスク3のトラック間隔で光学ヘッド11を位置制御
することは必要なく、また、この光学ヘッド11の位置
情報を検出せずに位置制御を行うことが可能である。
【0047】以上のような構成のサーボ信号書込装置1
0では、磁気ディスク3にまだサーボ信号が記録されて
いないディスク記録再生装置1に対して、外部から磁気
ヘッド4を1トラックの間隔毎に順次ディスク半径方向
に移動させて、信号記録可能領域の全トラックにサーボ
信号を記録することができる。
【0048】ここで、上述したようにディスク記録再生
装置1のアーム5に設けられたスケール7に形成された
回折格子7aの記録幅Lは、スケール7が取り付けられ
た位置におけるアーム5の移動量Xよりも短いものとな
っている。すなわち、このスケール7に形成された回折
格子7aに示された位置情報は、ディスク半径方向の全
ての位置をカバーするものでなく、ディスク半径方向の
一部分の位置情報のみを示している。そのため、サーボ
信号書込装置10では、以下に説明するような動作を行
って、磁気ディスク3の信号記録可能領域の全トラック
にサーボ信号を記録する。
【0049】以下、サーボ信号書込装置10のサーボ信
号の記録動作について、図5〜図11を用いて説明す
る。なお、磁気ヘッド4とスケール7とのディスク半径
方向に対する位置関係を説明するため、図5〜図8、図
10〜図11には、磁気ヘッド4とスケール7とを両者
が接した形で模式的に図示するが、磁気ヘッド4とスケ
ール7とのアーム上の位置関係を限定するものではな
い。また、後述する図12〜図15についても同様であ
る。
【0050】まず、サーボ信号書込装置10では、図5
に示すように、磁気ヘッド4とスケール7が、磁気ディ
スク3の最内周位置に移動する。レーザ光がスケール7
のディスク外周側の端部を照射する位置まで光学ヘッド
11が移動すると、この位置で光学ヘッド11が停止す
る。
【0051】続いて、図6に示すように、光学ヘッド1
1が停止している状態で、磁気ヘッド4とスケール7が
ディスク外周方向に移動する。このとき、主制御部17
は、回折格子7aから得られる位置信号に基づき磁気ヘ
ッド4とスケール7の移動位置を制御し、この磁気ヘッ
ド4を1トラック間隔毎順次移動させていく。主制御部
17は、磁気ヘッド4とスケール7を1トラック間隔毎
移動していく間に、各トラックにサーボ信号を記録して
いく制御を行う。
【0052】続いて、図7に示すように、レーザ光がス
ケール7のディスク内周側の端部を照射する位置まで光
学ヘッド11が移動すると、磁気ヘッド4とスケール7
が移動を停止する。そして、主制御部17は、サーボ信
号の記録を一旦停止し、検出した位置信号に基づき磁気
ヘッド4のディスク半径方向に対する現在位置を求め、
この値をメモリ17aに格納する。
【0053】続いて、図8に示すように、この磁気ヘッ
ド4が停止した位置で、この磁気ヘッド4が電気的或い
は機械的に固定される。例えば、最後に書き込んだトラ
ックのサーボ信号を磁気ヘッド4から検出し、このサー
ボ信号に基づきアーム5を駆動するサーボ制御を行うこ
とにより、磁気ヘッド4が固定される。すなわち、最後
にサーボ信号を書き込んだトラックに対して、データの
記録再生時に行われる通常のトラッキングサーボ制御が
行われることにより、最後に停止した位置で磁気ヘッド
4が固定される。また、図9に示すように、ディスク記
録再生装置1の筐体2の所定の位置にゴムパット等の弾
性変位部41を設け、サーボ信号書込装置10に設けら
れたアーム固定ピン42でこの弾性変位部41を筐体2
の外部から押圧することにより、この弾性変位部41を
介してアーム5を固定しても良い。
【0054】そして、機械的に、磁気ヘッド4が固定さ
れた場合には、固定前と固定後とで磁気ヘッド4に微小
な位置ずれが生じる可能性があるので、主制御部17
は、固定後に再度位置信号を検出して磁気ヘッド4のデ
ィスク半径方向に対する位置を求め、この値をメモリ1
7aに格納する。
【0055】続いて、図10に示すように、光学ヘッド
11がディスク外周方向に移動する。そして、レーザ光
がスケール7のディスク外周側の端部を照射する位置ま
で光学ヘッド11が移動すると、この位置で光学ヘッド
11が停止する。光学ヘッド11を停止すると、主制御
部17は、回折格子7aから得られる位置信号を検出す
る。そして、主制御部17は、最後にサーボ信号を書き
込んだ磁気ヘッド4のディスク半径方向に対する位置を
メモリ17aから読み出し、検出した位置信号をメモリ
17aにセットし直す。
【0056】続いて、図11に示すように、光学ヘッド
11が停止している状態で、磁気ヘッド4がディスク外
周方向に移動する。そして、主制御部17は、回折格子
7aから得られる位置信号とメモリ17aにセットした
位置とに基づき磁気ヘッド4とスケール7の位置を制御
し、この磁気ヘッド4とスケール7を1トラック間隔毎
順次移動していく。主制御部17は、磁気ヘッド4とス
ケール7を1トラック間隔毎移動していく間に、各トラ
ックにサーボ信号を記録していく。
【0057】そして、サーボ信号書込装置10では、以
上のようなスケール7と光学ヘッド11の移動を繰り返
して、サーボ信号を磁気ディスク3の最外周トラックま
で記録していく。光学ヘッド11の移動回数は、スケー
ル7に形成された回折格子7aの長さと、アーム5を磁
気ディスク3全面に亘り回転移動させた場合のスケール
7の移動量との比によって異なるものである。サーボ信
号書込装置10では、例えば、スケール7の長さを磁気
ディスク3の半径の1/4程度の長さとすることによ
り、光学ヘッド11の移動回数を4回としてもよい。
【0058】以上のようにサーボ信号書込装置10で
は、ディスク記録再生装置1を外部から制御し、磁気デ
ィスク3の信号記録可能領域の全トラックにサーボ信号
を記録することができる。
【0059】このことにより、ディスク記録再生装置1
では、アーム5に取り付けられるスケール7を小型化す
ることができる。また、ディスク記録再生装置1では、
磁気ヘッド4の近傍にスケール7を取り付けることがで
きる。
【0060】従って、ディスク記録再生装置1では、ス
ケール7の質量の影響よる磁気ヘッド4の移動時の機械
的な周波数特性の悪化やスケール7の質量の影響による
磁気ヘッド4の移動時の消費の増加を回避することがで
き、安定した磁気ヘッド4の位置制御を行い、データの
記録再生を行うことができる。また、サーボ信号書込装
置10では、磁気ヘッド4とスケール7との振動特性の
違いによる精度悪化を回避しやすく、高い精度でサーボ
信号を書き込むことができる。
【0061】また、サーボ信号書込装置10では、スケ
ール7の小型化が可能であることから、アーム5の回転
軸から遠い位置にスケール7を設けることができ、回転
角に対するスケール7の位置変化を大きくすることでき
る。そのため、サーボ信号を記録する際に磁気ヘッド4
の位置を高い分解能で制御することができ、磁気ディス
ク3の高密度化を図ることができる。
【0062】また、サーボ信号書込装置10では、光学
ヘッド11を用いて外部からスケール7の回折格子7a
を読み取ることができることから、ディスク記録再生装
置1の磁気ディスク3に対して非接触でサーボ信号を記
録することができる。そのため、クリーンルーム等でサ
ーボ信号の書き込みを行う必要がなく、低コスト化を図
ることができる。
【0063】なお、本発明の実施の形態として、磁気ヘ
ッド4を用いて磁気ディスク3に対し信号を磁気記録す
るディスク記録再生装置1について説明したが、本発明
はこのようなものに限られず、例えば、サーボ信号がデ
ィスク上に記録された光学式のディスク記録再生装置に
も適用することができる。また、本発明は、サーボ信号
を予め記録再生装置内の記録再生ヘッドで書き込み、こ
の書き込んだサーボ信号を用いて記録再生ヘッドのサー
ボ制御を行う装置に適用することができる。
【0064】また、ディスク記録再生装置1では、磁気
ヘッド4をアーム5により回転移動させていたが、磁気
ヘッド4の移動手段はこのようなものに限られない。例
えば、磁気ヘッド4を磁気ディスク3の半径方向に直線
移動させるいわゆるスライド部材を用いてもよい。この
場合には、回折格子7aの記録方向がスライド部材の移
動方向に平行となるようにスケール7を取り付ける。
【0065】また、ディスク記録再生装置1では、クロ
ック検出ヘッド16により磁気ディスク3の外周部分に
記録されたクロックマークを検出して、磁気ディスク3
の回転位置を特定していたが、磁気ディスク3の回転位
置の特定手段はこのようなものに限られない。例えば、
磁気ディスク3を回転駆動するスピンドルモータの回転
情報に基づきクロックを生成して磁気ディスク3の回転
位置を特定しても良い。
【0066】また、ディスク記録再生装置1では、光学
ヘッド11の検出位置を移動する際に、サーボ信号の記
録が一旦停止される。従って、ディスク記録再生装置1
の磁気ディスク3には、ディスク半径方向で区切られた
所定の領域毎に、サーボ信号が書き込まれることとな
る。そのため、ディスク記録再生装置1では、光学ヘッ
ド11を移動する前に最後にサーボ信号を記録したトラ
ックと、光学ヘッド11を移動した後に最初にサーボ信
号を記録するトラックとの間隔を、他のトラックの間隔
よりも広くするように制御して、光学ヘッド11や磁気
ヘッド4の位置ずれによるサーボ信号の重複書き込みを
回避するようにしても良い。
【0067】また、サーボ信号書込装置10が外部から
アーム5を駆動して磁気ヘッド4の位置を制御するため
に、ディスク記録再生装置1にアーム5を駆動するボイ
スコイルモータに駆動電流を供給する端子を設けても良
い。
【0068】また、サーボ信号書込装置10では、磁気
ディスク3の内周側からサーボ信号を記録しているが、
磁気ディスク3に対するサーボ信号の記録方向は内周側
からに限られず、例えば、外周側からサーボ信号を記録
しても良い。
【0069】つぎに、上記サーボ信号書込装置10を変
形したサーボ信号書込装置50について図12を参照し
て説明する。
【0070】サーボ信号書込装置50は、上述した光学
ヘッド11及びこの光学ヘッド11を移動可能に保持す
る光学ヘッド支持部12に変えて、複数の光学ヘッド5
1,52,53を備えている。
【0071】各光学ヘッド51,52,53は、例え
ば、図示しない支持部により固定されている。各光学ヘ
ッド51,52,53は、スケール7の回転中心と中心
軸が一致し、この中心軸からの距離がスケール7の移動
軌跡と同一とされた円弧上に、配置されている。各光学
ヘッド51,52,53のの配置の間隔lは、スケール
7に形成された回折格子7aの記録幅Lよりも短くなっ
ている。
【0072】例えば、図12に示すように、各光学ヘッ
ドが、磁気ディスク3の内周側から光学ヘッド51、光
学ヘッド52、光学ヘッド53の順番で配置されている
とする。この場合、まず、主制御部17は、磁気ヘッド
4を磁気ディスク3の最内周トラック位置に移動させた
後、光学ヘッド51を用いて磁気ヘッド4の位置検出を
行いつつサーボ信号の書き込みを行う。続いて、主制御
部17は、光学ヘッド51から照射しているレーザ光が
スケール7のディスク内周側の端部まで移動したと判断
すると、レーザ光を照射する光学ヘッドを、光学ヘッド
51から光学ヘッド52に切り換える。このとき、光学
ヘッド52は、スケール7のディスク外周側の端部を照
射している。続いて、主制御部17は、光学ヘッド52
を用いて磁気ヘッド4の位置検出を行いつつサーボ信号
の書き込みを行う。
【0073】以上のような制御を繰り返すことにより、
サーボ信号書込装置50では、ディスク記録再生装置1
のアーム5が回転移動した場合であっても、各光学ヘッ
ド51,52,53が、順次レーザ光を回折格子7aに
照射し、磁気ヘッド4の位置を検出することができる。
【0074】従って、このサーボ信号書込装置50を用
いることにより、上述したサーボ信号書込装置10と同
様に、ディスク記録再生装置1のアーム5に取り付ける
スケール7を小型化することができる。また、磁気ヘッ
ド4の近傍にスケール7を取り付けることができる。
【0075】また、さらに、このサーボ信号書込装置5
0では、光学ヘッドの移動制御を行う必要がなく、制御
が簡単になる。
【0076】つぎに、上記サーボ信号書込装置10をさ
らに変形したサーボ信号書込装置60について図13〜
図15を参照して説明する。
【0077】サーボ信号書込装置60は、上述した光学
ヘッド11及びこの光学ヘッド11を移動可能に保持す
る光学ヘッド支持部12に変えて、2つの光学ヘッド6
1,62と、この光学ヘッド61,62を移動可能に保
持する図示しない2つの光学ヘッド支持部とを備えてい
る。
【0078】各光学ヘッド61,62は、各光学ヘッド
支持部に支持され、磁気ディスク3の信号記録面と平行
に回転移動する。各光学ヘッド61,62の回転軸は、
アーム5の回転軸と一致し、その回転半径がスケール7
とほぼ同一である。従って、光学ヘッド61,62は、
両者とも、スケール7の移動軌跡と同様の軌跡を描くよ
うに回転移動する。このことから、光学ヘッド61,6
2は、ディスク記録再生装置1のアーム5が回転移動し
た場合であってもレーザ光を回折格子7aに照射可能な
位置に移動することができる。なお、2つの光学ヘッド
61,62は、回転移動した場合に両者が機械的に干渉
せず、また、両者がスケール7にレーザ光を照射するこ
とができるように、回転半径が異なっている。
【0079】このようなサーボ信号書込装置60が磁気
ディスク3にサーボ信号を書き込む場合には、まず、主
制御部17は、図13に示すように、磁気ヘッド4とス
ケール7を磁気ディスク3の最内周トラック位置に移動
させた後、光学ヘッド61を用いて磁気ヘッド4の位置
検出を行いつつサーボ信号の書き込みを行う。続いて、
主制御部17は、光学ヘッド61から照射しているレー
ザ光がスケール7のディスク内周側の端部まで移動した
と判断すると、磁気ヘッド4とスケール7の移動を停止
してサーボ信号の記録を一旦停止する。そして、主制御
部17は、光学ヘッド61がレーザ光を照射することに
より得られる位置信号に基づきアーム5を制御して、磁
気ヘッド4とスケール7を固定する。主制御部17は、
図14に示すように、磁気ヘッド4を固定しているとき
に、光学ヘッド62をスケール7のディスク外周側の端
部にレーザ光が照射できる位置まで移動させる。
【0080】続いて、主制御部17は、レーザ光を照射
する光学ヘッドを、光学ヘッド61から光学ヘッド62
に切り換える。続いて、主制御部17は、光学ヘッド5
2を用いて磁気ヘッド4の位置検出を行いつつサーボ信
号の書き込みを行う。そして、主制御部17は、図15
に示すように、光学ヘッド62から照射しているレーザ
光がスケール7のディスク内周側の端部まで移動する
と、磁気ヘッド4とスケール7の移動を停止してサーボ
信号の記録を一旦停止し、光学ヘッド62を用いて磁気
ヘッド4を固定する。そして、主制御部17は、光学ヘ
ッド62を用いて磁気ヘッド4を固定しているときに、
光学ヘッド61をスケール7のディスク外周側の端部に
レーザ光が照射できる位置まで移動させる。
【0081】以上のような制御を繰り返すことにより、
サーボ信号書込装置60では、ディスク記録再生装置1
のアーム5が回転移動した場合であっても、各光学ヘッ
ド61,62が、順次レーザ光を回折格子7aに照射
し、磁気ヘッド4の位置を検出することができる。
【0082】従って、このサーボ信号書込装置60を用
いることにより、上述したサーボ信号書込装置10と同
様に、ディスク記録再生装置1のアーム5に取り付けら
れるスケール7を小型化することができる。また、磁気
ヘッド4の近傍にスケール7を取り付けることができ
る。
【0083】また、さらに、このサーボ信号書込装置6
0では、光学ヘッド61,62の一方の光学ヘッドの移
動時において行う磁気ヘッド4の固定制御を、移動をし
ていない他方の光学ヘッドを用いて行うことができる。
【0084】なお、このサーボ信号書込装置60では、
2つの光学ヘッド61,62を用いているが、光学ヘッ
ドは2つに限らず、3つ以上であってもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明に係るディスク記録再生装置で
は、スケール手段に記録されたディスクの信号記録可能
領域の半径方向の長さより短い範囲を示す位置情報に基
づき、外部装置によって記録再生ヘッドのディスク半径
方向の位置が制御され、サーボ信号が書き込まれる。
【0086】このことにより本発明に係るディスク記録
再生装置では、スケール手段を小型化し、また、記録再
生ヘッドの近傍にスケールを取り付けることができる。
そのため、ディスク記録再生装置では、記録再生ヘッド
の機械的な周波数特性を安定化させることができ、記録
再生ヘッド移動手段を駆動するための駆動電流を減らす
ことができ、サーボ信号を記録する際に生じる記録再生
ヘッドとスケール手段との振動による誤差を少なくする
ことができる。
【0087】また、本発明に係るディスク記録再生装置
では、記録再生ヘッド移動手段が回転移動する場合に
は、スケール手段を記録再生ヘッド近傍に取り付けるこ
とにより、サーボ信号を記録する際に記録再生ヘッドの
位置を高い分解能で制御することができ、記録再生ヘッ
ドの機械的な周波数特性をさらに安定化させることがで
きる。
【0088】また、本発明に係るディスク記録再生装置
では、位置情報が外部から読み取り可能となっているた
め、外部装置と非接触でサーボ信号を記録することがで
きる。
【0089】以上のことから本発明に係るディスク記録
再生装置では、高分解能及び高精度なサーボ信号を記録
することができ、また、低コスト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスク記録再生装置及びサ
ーボ信号書込装置を示す図である。
【図2】上記ディスク記録再生装置のアームを示す図で
ある。
【図3】上記サーボ信号書込装置の光学ヘッドを示す図
である。
【図4】上記光学ヘッドの移動位置を検出するための光
学式エンコーダ及びセンサを示す図である。
【図5】上記サーボ信号書込装置のディスク記録再生装
置に対するサーボ信号の書込動作を説明するための図で
ある。
【図6】上記サーボ信号書込装置のディスク記録再生装
置に対するサーボ信号の書込動作を説明するための図で
ある。
【図7】上記サーボ信号書込装置のディスク記録再生装
置に対するサーボ信号の書込動作を説明するための図で
ある。
【図8】上記サーボ信号書込装置のディスク記録再生装
置に対するサーボ信号の書込動作を説明するための図で
ある。
【図9】上記ディスク記録再生装置の磁気ヘッドの位置
を固定するための手段を説明するための図である。
【図10】上記サーボ信号書込装置のディスク記録再生
装置に対するサーボ信号の書込動作を説明するための図
である。
【図11】上記サーボ信号書込装置のディスク記録再生
装置に対するサーボ信号の書込動作を説明するための図
である。
【図12】本発明を適用した他のサーボ信号書込装置の
ディスク記録再生装置に対するサーボ信号の書込動作を
説明するための図である。
【図13】本発明を適用したさらに他のサーボ信号書込
装置のディスク記録再生装置に対するサーボ信号の書込
動作を説明するための図である。
【図14】本発明を適用したさらに他のサーボ信号書込
装置のディスク記録再生装置に対するサーボ信号の書込
動作を説明するための図である。
【図15】本発明を適用したさらに他のサーボ信号書込
装置のディスク記録再生装置に対するサーボ信号の書込
動作を説明するための図である。
【図16】従来のサーボ信号書込装置を説明するための
図である。
【図17】上記従来のサーボ信号書込装置によりサーボ
信号が書き込まれるディスク記録再生装置のアームを示
す図である。
【符号の説明】
1 ディスク記録再生装置、2 筐体、3 磁気ディス
ク、4 磁気ヘッド、5 アーム、6 アーム支持部、
7 スケール、7a 回折格子、10,50,60 サ
ーボ信号書込装置、11 光学ヘッド、12 光学ヘッ
ド支持部、13位置信号検出回路、14 磁気ヘッド駆
動制御部、15 光学ヘッド駆動制御部、16 クロッ
ク検出ヘッド、17 主制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに対して信号の記録再生をする
    記録再生ヘッドと、 上記記録再生ヘッドを保持し、この記録再生ヘッドをデ
    ィスク半径方向に移動させる記録再生ヘッド移動手段
    と、 上記記録再生ヘッド移動手段に設けられ上記記録再生ヘ
    ッドとともにディスク半径方向に移動し、ディスク半径
    方向に対する上記記録再生ヘッドの移動位置を示す位置
    情報が外部から読み取り可能に記録されたスケール手段
    とを備え、 上記スケール手段は、ディスクの信号記録可能領域の半
    径方向の長さより短い範囲を示す位置情報が記録されて
    いることを特徴とするディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 サーボ信号が記録されたディスクを備
    え、 上記ディスクは、上記スケール手段に記録された位置情
    報に応じてサーボ信号が書き込まれたことを特徴とする
    請求項1に記載のディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記ディスクには、半径方向で区切られ
    た所定の領域毎に、サーボ信号が書き込まれたことを特
    徴とする請求項2に記載のディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 記録再生ヘッド移動手段を固定する固定
    手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のディス
    ク記録再生装置。
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