JPH11352904A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置

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JPH11352904A
JPH11352904A JP10168786A JP16878698A JPH11352904A JP H11352904 A JPH11352904 A JP H11352904A JP 10168786 A JP10168786 A JP 10168786A JP 16878698 A JP16878698 A JP 16878698A JP H11352904 A JPH11352904 A JP H11352904A
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JP
Japan
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image display
exterior body
sound
observer
head
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Application number
JP10168786A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Maeda
義浩 前田
Motohiro Atsumi
元宏 渥美
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0176Head mounted characterised by mechanical features

Abstract

(57)【要約】 【課題】各種機能部の簡素化を図り、装着時の装着感を
向上させ、装置自体の小型化及び軽量化を実現し、より
良好な操作性を実現し得るHMDを提供する。 【解決手段】供給された映像信号に対応した映像を発現
する映像表示部材14及びこれにより発現された映像に
よる光束を観察者の眼球に向けて導くためのプリズムを
含んで構成した映像表示系と、映像表示系を収容する外
装体と、観察者の左右の耳部に掛けて外装体を観察姿勢
に支持する左右の支持フレーム5と、外装体と左右の支
持フレームとを繋ぐジョイント部材4とを備え、外装体
は、装着状態において相対的に観察者の顔面に近接した
位置を占める後側外装体部3と、装着状態において相対
的に観察者の顔面から離隔した位置を占める前側外装体
部2とが接合されて構成され、その接合の合わせ面は、
ジョイント部材4が取り付けられる開口部15の上下で
前後方向の位置が異なるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、頭部装着型映像
表示装置、詳しくは供給された映像信号に対応した映像
を発現する映像表示部材や、この映像表示部材により発
現された映像による光束を観察者の眼球に向けて導くプ
リズム等を含んで構成される映像表示系を備えた頭部装
着型映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像を表示すると共に、この映像
に付随する音声を発音させて鑑賞したり、各種のゲーム
等に用いる小型ディスプレイ装置として、いわゆるヘッ
ドマウンテッドディスプレイ(HMD)等の頭部装着型
映像表示装置が、種々提案されており、また一般的にも
実用化がなされている。
【0003】このような頭部装着型映像表示装置(以
下、HMDという)は、映像を映出するための表示素子
等からなる小型の液晶表示装置(以下、LCDという)
と、このLCDが映出する映像を使用者の眼球内網膜上
に投影するためのプリズム等の光学系等からなる映像表
示系と、上記LCDを駆動する駆動回路等が内蔵された
外装体と、この外装体を使用者の頭部前面に支持し得る
ように設けられた支持部材等によって構成されているの
が普通である。
【0004】ところで、一般的な眼鏡フレームは、レン
ズを取り付ける前枠の左右両端につるを回動可能に取り
付けて、該つるを観察者の耳部にかけることにより、レ
ンズを眼前に保持することができるように構成されてい
る。
【0005】このような眼鏡フレームの一例として、例
えば特開平8−62546号公報には、レンズを取り付
ける前枠の左右両端に、それぞれ内側に開口したV形ス
リットおよびこのV形スリットの底部に連なる筒状凹部
を設けるとともに、左右のつるの端部に設けられた筒状
の各ピン部材を上記各筒状凹部に着脱可能に圧入接続す
るものが記載されていて、該公報には、さらに、眼鏡フ
レームの材料としてポリカーボネート樹脂を用いること
が記載されている。
【0006】上述した頭部装着型映像表示装置は、近年
では軽量化が図られているために、上記眼鏡フレームの
つるに類似した形状をなす支持フレームを用いて、上記
映像表示系を収納する外装体を観察者の頭部に支持する
ものが提案されるようになってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来より提
案がなされている上述のようなHMDにおいては、使用
者がHMDを装着した場合の形態として、頭部から顔面
を覆うように形成されているものが一般的なものであっ
た。
【0008】このような形態、即ち頭部から顔面を覆う
ような形態のHMDの場合には、使用者がHMDを装着
して映像等を鑑賞する時に支持部材が頭部を圧迫するの
で、これによる圧迫感や違和感等があると共に、HMD
を長時間装着して使用すると、使用者に不快感を与える
原因ともなっている。
【0009】また、支持部材を頭部から顔面にかけての
広い範囲を覆うように構成したものでは、支持部材自体
の重量が増加してしまうと共に、各種の諸機能をさらに
追加した場合には、これら各種機能のための構成部材の
増加に伴って、HMD自体の重量が増加してしまう。し
たがって、HMD装着時の使用者への不快感は、さらに
増してしまうこととなる。
【0010】一方で、上述したような頭部装着型映像表
示装置は、特定の使用者にのみ適合すれば良い上記眼鏡
フレームとは異なり、様々な大きさの頭部を有する複数
人の観察者に渡って使用され得るものであるために、頭
部を支える支持フレームは、応力限界が広く、広範にば
ね力を発揮することができるものであることが望ましい
が、上記特開平8−62546号公報に記載されたよう
なフレーム材料としてのポリカーボネート樹脂は、この
点で十分とはいえなかった。
【0011】そして、観察者が整髪剤等を使用している
場合も少なくないが、この整髪剤には様々な化学薬品が
含まれていて、例えばアルコールなどは樹脂の劣化を招
く場合があることが知られている。支持フレームは頭髪
に接触する部分であるために、こうした化学薬品が付着
することも多く、化学薬品に対する耐性を備えているこ
とも必要となるが、上記ポリカーボネート樹脂は、薬品
を塗布して応力をかけて引き延ばすと、時間経過ととも
に劣化が生じて急激な破断(パリッと折れるなど)が生
じ易い傾向があり、この点でも十分とはいえなかった。
【0012】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、頭部装着型映像
表示装置(HMD)の各種機能部の簡素化を図ることに
よって、HMD装着時の装着感を向上させ、HMD自体
の小型化及び軽量化を実現すると共に、より良好な操作
性を実現し得る頭部装着型映像表示装置(HMD)を提
供するにある。
【0013】さらに本発明は、柔軟な弾性力をもって広
範な頭部の大きさを有する観察者に対応することがで
き、かつ化学薬品に対する耐性も備えた信頼性の高い頭
部装着型映像表示装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による頭部装着型映像表示装置は、供給
された映像信号に対応した映像を発現するための映像表
示部材及び該映像表示部材により発現された映像による
光束を観察者の眼球に向けて導くためのプリズムを含ん
で構成される映像表示系と、上記映像表示系を収容する
ようになされた外装体と、上記観察者の左右の耳部に掛
けるようにして上記外装体を観察姿勢に支持するための
左右の支持フレームと、上記外装体と左右の支持フレー
ムとを繋ぐジョイント部材とを備えてなる頭部装着型映
像表示装置であって、上記外装体は、装着状態において
相対的に上記観察者の顔面に近接した位置を占める後側
外装体部と、装着状態において相対的に上記観察者の顔
面から離隔した位置を占める前側外装体部とが接合され
て構成されるようになされ、かつこの接合の合わせ面
は、上記ジョイント部材が取り付けられる開口部の上下
でその前後方向の位置が異なるようになされたものであ
ることを特徴とする。
【0015】また、第2の発明による頭部装着型映像表
示装置は、供給された映像信号に対応した映像を発現す
るための映像表示部材及び該映像表示部材により発現さ
れた映像による光束を観察者の眼球に向けて導くための
プリズムを含んで構成される映像表示系と、上記映像表
示系を収容するようになされた外装体と、上記観察者の
左右の耳部に掛けるようにして上記外装体を観察姿勢に
支持するための左右の支持フレームと、上記外装体と左
右の支持フレームとを繋ぐジョイント部材と、上記観察
者の左及び/又は右の耳部に音声を供給するための発音
部材とを備えてなる頭部装着型映像表示装置であって、
上記左右の支持フレームのうちのいずれか一方又は双方
の支持フレームは、上記観察者が頭部装着型映像表示装
置を装着した状態において、上記発音部材を耳に装着し
ないときには、この発音部材に音声信号を供給するため
のコードを上記観察者の左眼及び/又は右眼位置より後
方位置から垂下するようにしてつなぎ止め得るようにな
されたコード保持部が設けられたものであることを特徴
とする。
【0016】そして、第3の発明による頭部装着型映像
表示装置は、供給された映像信号に対応した映像を発現
するための映像表示装置及び該映像表示部材により発現
された映像による光束を観察者の眼球に向けて導くため
のプリズムを含んで構成される映像表示系と、上記映像
表示系を収容するようになされた外装体と、上記観察者
の左右の耳部に掛けるようにして上記外装体を観察姿勢
に支持するための左右の支持フレームと、上記外装体と
左右の支持フレームとを繋ぐジョイント部材と、上記観
察者の左及び/又は右の耳部に音声を供給するための発
音部材とを備えてなる頭部装着型映像表示装置であっ
て、上記左右の支持フレームのうちのいずれか一方又は
双方の支持フレームは、自己の所定部位乃至該部位の近
傍位置に上記発音部材を保持するための発音部材保持機
構が設けられ、この発音部材保持機構は、当該発音部材
の外形に概略沿ってその発音部材の外面の所定範囲を囲
繞するようにして該発音部材を正規の姿勢及び位置に保
持する保持構造部と、略上方に向かう特定方向には、相
対的に僅かな操作力で上記発音部材を当該保持状態から
脱却させることを許容するための開放部と、他の方向に
は、該脱却を阻止するようになされた受け部とを含んで
構成されたものであることを特徴とする。
【0017】第4の発明は、上記第3の発明による頭部
装着型映像表示装置において、上記発音部材保持機構
が、その保持構造部の全体乃至所定部が弾性体でなるも
のであることを特徴とする。
【0018】第5の発明による頭部装着型映像表示装置
は、供給された映像信号に対応した映像を発現するため
の映像表示部材及び該映像表示部材により発現された映
像による光束を観察者の眼球に向けて導くためのプリズ
ムを含んで構成される映像表示系と、上記映像表示系を
収容するようになされた外装体と、上記観察者の左右の
耳部に掛けるようにして上記外装体を観察姿勢に支持す
るための左右の支持フレームと、上記外装体と左右の支
持フレームとを繋ぐジョイント部材と、上記観察者の左
及び/又は右の耳部に音声を供給するための発音部材と
を備えてなる頭部装着型映像表示装置であって、上記ジ
ョイント部材は、自己の所定の止め付け部が上記外装体
の対応する凹所に没入した位置で、該止め付け部に穿設
された貫通孔を貫通する単一のねじによりその外装体内
部の所定のボス部にねじ止めされることによって固定さ
れると共に、上記外装体内部から導出される所定の導線
の中継用接触片の該当する接触面同士がこのねじ止めに
伴なって強固に圧接せしめられるように構成されたもの
であることを特徴とする。
【0019】第6の発明は、上記第5の発明による頭部
装着型映像表示装置において、上記ジョイント部材は、
その貫通孔が、上記ねじが貫通する以前の状態では、貫
通孔内周壁のうち相対的に上記外装体の内方側に近接し
た所定領域が孔内に向けて隆起した隆起部が形成されて
なる形状をとるようになされ、上記ねじの貫通に伴なっ
て該ねじの外周面から作用される押圧力により上記隆起
部が後退するように変形せしめられつつ、該押圧力によ
り上記ジョイント部材は、上記外装体の内方側に向けて
強固に押圧されるように構成されたものであることを特
徴とする。
【0020】第7の発明は、上記第3の発明による頭部
装着型映像表示装置において、上記発音部材が、自己に
音声信号を供給するためのコードであって伸長する変形
を許容すると共に、伸長時には収縮する方向に張力が生
じるようになされた伸縮許容部が設けられたコードが接
続されており、上記発音部材保持機構の保持構造部は、
上記支持フレームの後端近傍位置に該発音部材の外形に
概略沿った凹所をなすように成形され、その発音部材が
正規の姿勢及び位置に保持されているときには、上記コ
ードが当該支持フレームに略沿って前後方向に延長され
て、上記伸縮許容部により張力が生じるようになされて
いることを特徴とする。
【0021】第8の発明は、上記第3の発明による頭部
装着型映像表示装置において、上記発音部材保持機構の
保持構造部が、当該発音部材が正規の姿勢及び位置に保
持されているときには、自己の発音用振動板が本装置の
装着者に対応する耳に対向するようになされていること
を特徴とする。
【0022】第9の発明による頭部装着型映像表示装置
は、供給された映像信号に対応した映像を発現するため
の映像表示部材及び該映像表示部材により発現された映
像による光束を観察者の眼球に向けて導くためのプリズ
ムを含んで構成される映像表示系と、上記映像表示系を
収容するようになされた外装体と、上記観察者の左右の
耳部に掛けるようにして上記外装体を観察姿勢に支持す
るための左右の支持フレームと、上記外装体と左右の支
持フレームとを繋ぐジョイント部材とを備えてなる頭部
装着型映像表示装置であって、上記支持フレームは、ポ
リカーボネート樹脂とポリエステル樹脂とを含む混合物
により成型されたものであることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1・図2は、本発明の一実施形態
を示す頭部装着型映像表示装置(HMD)全体の概略構
成を示す外観斜視図であって、図1は、頭部装着型映像
表示装置の正面側から見た場合を、図2は、頭部装着型
映像表示装置の背面側から見た場合をそれぞれ示してい
る。
【0024】図3・図4は、本実施形態の頭部装着型映
像表示装置(HMD)を装着者が装着している使用状態
を示す図であって、図3は装着者にとっての左側から見
た側面図を、図4は装着者の上面側から見た上面図であ
る。
【0025】なお、図1・図2は、この頭部装着型映像
表示装置が使用されるに際して、支持フレームを開状態
とした場合を示している。また、図2では、一方のイヤ
ーフォンユニット7Rが発音部材保持機構11Rに保持
された状態を、他方のイヤーフォンユニット7Lを発音
部材保持機構11Rから外した状態を、それぞれ図示し
ている。
【0026】そして、図4では、左半部において一方の
イヤーフォンユニット7Rを発音部材保持機構11Rに
保持して使用している状態を、右半部において他方のイ
ヤーフォンユニット7Lを発音部材保持機構11Rから
外し、装着者100の左側の耳穴に装着して使用してい
る状態を、それぞれ示している。
【0027】さらに、本実施形態における各構成部材を
示す符号について、装着者がHMD1を装着したとき
に、同装着者の左右に配置される略同一の機能を有する
同一名称の部材には、同じ番号を付するものとし、これ
に加えて装着者にとって右側に配置される部材には
「R」を、装着者にとって左側に配置される部材には
「L」をそれぞれ付した符号で示している。
【0028】本実施形態のHMD1は、所定の映像表示
系等を構成する各種の部材を内部に収容するように形成
された外装体と、装着者100(図3・図4参照)の左
右の耳部に掛けるようにして上記外装体を観察姿勢に支
持するための左右の支持フレーム5L・5Rと、上記外
装体と左右の支持フレーム5L・5Rとを繋ぐジョイン
ト部材4L・4R等によって構成されている。
【0029】上記外装体は、本HMD1を装着者100
が装着し使用する装着状態において相対的に装着者10
0の顔面に近接した位置を占める後側外装体部3と、同
装着状態において相対的に装着者100の顔面から離隔
した位置を占める前側外装体部2とが接合されて構成さ
れている。
【0030】この外装体の内部に収容される映像表示系
としては、例えば供給された映像信号に対応した映像を
発現するために、表示素子・バックライト等からなる液
晶ディスプレイ(LCD)装置等の映像表示部材14L
・14R(図2・図4参照)や、この映像表示部材14
L・14Rにより発現された映像による光束を観察者
(装着者100)の眼球に向けて導くためのプリズム等
からなる光学系等の構成部材、及び上記映像表示部材1
4L・14R等を駆動するための駆動回路等が実装され
た電気基板等を含んで構成されるものである。なお、こ
れらの各部材によって構成される映像表示系の詳細につ
いては、本発明に直接関連しない部分であるので、その
説明は省略する。また、外装体の内部に収容される各構
成部材については、その図示を省略している。
【0031】上述したように上記前側外装体部2と後側
外装体部3とは、接合されることにより本HMD1の外
装体を構成するようになされているが、両者の接合の合
わせ面は、図5に示すようになっている。
【0032】即ち、図5は、上記HMD1における外装
体のみを取り出して示す要部拡大側面図であって、この
外装体を構成する前側外装体部2と後側外装体部3との
接合の合わせ面を示す図である。
【0033】なお、本図は、HMD1の装着者100に
とって左側の側面における接合の合わせ面を示すもので
あるが、右側の側面における接合の合わせ面は、これと
対象形状となっている点が異なるもので略同様の構成か
らなっている。したがって、ここでは、図5のみに基づ
いて前側及び後側外装体部2・3の接合の合わせ面につ
いて説明する。
【0034】図5に示すように上記前側及び後側外装体
部2・3の接合の合わせ面は、上記ジョイント部材4L
が取り付けられる開口部15の上下において、その前後
方向の位置が異なるように形成されている。つまり、前
側の合わせ面Aと、後側の合わせ面Bとは、前後方向に
図5の符号Lで示す寸法差を有するように形成されてい
る。
【0035】また、上記外装体の側面の少なくとも一方
には、前側及び後側外装体部2・3の接合の合わせ面上
において、その下方側の所定位置に、上記外装体の内部
に収容される上記映像表示系への映像信号や、音声を発
現するために音声信号等を処理する回路基板等からなる
音声発現系への音声信号、及びこれらを駆動し制御する
ための制御信号等を伝達し、さらに各構成部材に対して
電源供給等を行なわしめるケーブル12(図1参照)を
接続するための下側開口部20が形成されている。この
ケーブル12については、図1にのみ図示し、他の図面
においては、その図示を省略している。
【0036】そして、図1〜図4に示すように上記外装
体の両側面部には、ジョイント部材4L・4Rを介して
左右の支持フレーム5L・5Rがそれぞれ配設されてい
る。即ち、ジョイント部材4L・4Rの一端部が、外装
部の両側面部に形成された開口部15(図5参照)にお
いて着脱自在に連結され、このジョイント部材4L・4
Rの他端部には、左右の支持フレーム5L・5Rの基端
部が回動自在に配設されている。
【0037】したがって、左右の支持フレーム5L・5
Rは、使用時には、図1〜図4に示す開状態とすること
ができるようになっている一方、収納したり携帯したり
する場合等の不使用時には、両支持フレーム5L・5R
をその内側、即ち外装体の背面側に向けて回動させるこ
とで、同フレーム5L・5Rを折り畳み収納した閉状態
とすることができるようになっている。
【0038】上記支持フレーム5L・5Rには、このH
MD1の装着者100の左右の耳部に音声を供給するた
めの発音用振動板等からなる小型スピーカー等の発音部
材であって、装着者100の左右の耳穴に装着し得るイ
ンナーイヤー型のイヤーフォンユニット7L・7R等が
配設されている。
【0039】上記イヤーフォンユニット7L・7Rに
は、外装体の内部に収容されている音声発現系からの音
声信号を自己に供給するためのスピーカコード8L・8
Rがそれぞれ接続されている。このスピーカコード8L
・8Rは、外装体の内部から延出された後、左右の支持
フレーム5L・5Rの内壁面に沿って配線されている
(図2参照)。
【0040】また、スピーカコード8L・8Rは、支持
フレーム5L・5Rの中程の位置に設けられたコード保
持部10L・10Rによって挟持されるようになってい
る。このコード保持部10L・10Rによって挟持され
た部分の先端側の一部分には、伸長する方向への変形を
許容すると共に、外力によって伸長されたときには、収
縮する方向に張力が生じるように形成された伸縮許容部
9L・9Rが設けられている。そして、この伸縮許容部
9L・9Rのさらに先端側にイヤーフォンユニット7L
・7Rが配設されている。
【0041】なお、上記コード保持部10L・10R
は、上記装着者100がHMD1を装着した状態におい
て、イヤーフォンユニット7L・7Rを左右の耳部に装
着しないときには、同ユニット7L・7Rに対してスピ
ーカコード8L・8Rを装着者100の略左眼及び右眼
に相当する位置から後方側の位置に垂れ下がるように、
両支持フレーム5L・5Rに繋ぎ止め得るようにする役
目をするものである。
【0042】一方、上記左右の支持フレーム5L・5R
は、その先端部近傍の形状が、装着者100がHMD1
を装着した場合において、同装着者100の後頭部近傍
を保持し得るような形状となっている。
【0043】また、左右の支持フレーム5L・5Rの先
端部近傍には、イヤーフォンユニット7L・7Rを保持
するための発音部材保持機構11L・11R等が設けら
れている。ここで、この発音部材保持機構11L・11
Rの詳細について説明する。
【0044】図6は、上記左右の支持フレーム5L・5
Rのうちの一方の支持フレーム5Rのみを取り出して示
す外観斜視図である。また、図7は、本HMD1におけ
る一方の支持フレーム5Rの先端部を拡大して示す要部
拡大図であり、図8は、図7のC−C線に沿う断面図で
ある。なお、左側の支持フレーム5Lも対象形状である
点が異なるのみで略同様に構成されている。したがっ
て、図6〜図8に基づいて右側の支持フレーム5Rのみ
について、以下に説明する。
【0045】上記発音部材保持機構11Rは、図6〜図
8に示すように支持フレーム5Rの先端部近傍の位置
に、イヤーフォンユニット7R(図6・図7では図示せ
ず。図8において二点鎖線で示す)の外形に略沿った凹
所をなすように成形されている。
【0046】つまり、発音部材保持機構11Rは、イヤ
ーフォンユニット7Rの外形形状に略沿うように、かつ
その外面の所定の範囲を囲繞するようにして、同ユニッ
ト7Rを正規の姿勢及び位置に保持するための保持構造
部11Raと、略上方に向かう特定方向には、相対的に
わずかな操作力でイヤーフォンユニット7Rを保持構造
部11Raによる保持状態から脱却させることを許容す
るための上方開口となる開放部11Rbと、これとは異
なる方向には、この脱却を阻止するようになされた受け
部11Rc等によって形成されている。
【0047】したがって、上記発音部材保持機構11R
の一部を構成する保持構造部11Raは、イヤーフォン
ユニット7Rの保持状態において、同ユニット7Rを取
り囲む主要な部材としての役目をしている。
【0048】また、上記発音部材保持機構11Rの一部
を構成する受け部11Rcは、保持状態におけるイヤー
フォンユニット7Rの位置規制をし、かつ脱落を阻止す
る役目をしている。
【0049】さらに、開放部11Rbは、装着者がHM
D1を装着した状態において、同装着者の頭部とは反対
側の方向、即ち外側方向に開放されるように形成されて
いる。これにより、HMD1の装着時に開放部11Rb
が邪魔になることなく、スムーズに着脱し得る構造とな
っている。
【0050】一方、イヤーフォンユニット7Rが正規の
姿勢及び位置に保持された状態では、スピーカコード8
R(図1・図2参照)が支持フレーム5Rの内壁面に略
沿って、その前後方向に配線されると共に、伸縮許容部
9Rには、張力が生じるように、スピーカコード8Rの
長さ寸法を設定するように構成するのが望ましい。
【0051】このように構成すると、発音部材保持機構
11(L・R)によりイヤーフォンユニット7(L・
R)を保持した状態においては、スピーカコード8(L
・R)の伸縮許容部9Rによる伸縮力が、スピーカコー
ド8(L・R)の先端に配設されるイヤーフォンユニッ
ト7(L・R)を引っ張る方向に働くので、同ユニット
7(L・R)が正規の姿勢に保持されている保持状態が
確保され易く、よってイヤーフォンユニット7(L・
R)が不用意に脱落してしまうようなことを防ぐことが
できる。
【0052】なお、本実施形態において、イヤーフォン
ユニット7(L・R)の正規の姿勢及び位置とは、支持
フレーム5(L・R)の先端部の所定位置、即ち上記発
音部材保持機構11(L・R)によりイヤーフォンユニ
ット7(L・R)が収納され保持され得る状態としたと
きの姿勢及び位置を指している。
【0053】このとき、スピーカコード8(L・R)
は、図1・図2・図4等に示されるように支持フレーム
5(L・R)の内壁面に略沿って、その前後方向(延出
方向)に配線される。
【0054】他方、イヤーフォンユニット7(L・R)
を発音部材保持機構11(L・R)に装着するときは、
スピーカコード8(L・R)の延出方向と支持フレーム
5(L・R)の前後方向とが略直交する方向から、イヤ
ーフォンユニット7(L・R)を開放部11Rbに挿入
する(このときの同ユニット7の姿勢を挿入時の姿勢と
いう)。そして、イヤーフォンユニット7(L・R)が
受け部11Rcに当接した位置で、同ユニット7(L・
R)を回動させることで、これを正規の姿勢にする動作
を行なうこととなる。
【0055】このように、発音部材保持機構11(L・
R)は、イヤーフォンユニット7(L・R)を正規の姿
勢としたときには、脱落し難い構造となっていると共
に、挿入時の姿勢としたときには、着脱し易いような構
造となっている。これにより、着脱動作を容易とするこ
とができると共に、装着した後においては、イヤーフォ
ンユニット7(L・R)を正規の姿勢とすれば、同ユニ
ット7(L・R)の保持状態を容易に識別することがで
きるようになっている。
【0056】なお、上記保持構造部11Raの全体又は
所定の部位を、弾性体によって形成するようにすれば、
イヤーフォンユニット7(L・R)を保持構造部11R
aに対して着脱する際において、同ユニット7(L・
R)の姿勢に関らず容易に着脱することができるような
構成を実現し得る。
【0057】ところで、一般的なイヤーフォンユニット
(7L・7R)には、装着者が同ユニットを装着したと
きに、イヤーフォンユニットと装着者の耳穴とが馴染み
易いように、緩衝部材となるスピーカーパッド等が備え
られるのが普通である。
【0058】そこで、本実施形態のHMD1における発
音部材保持機構11(L・R)においては、スピーカー
パッド等を具備した状態のイヤーフォンユニット7(L
・R)でも保持構造部11Raに装着することができる
ようになっている。
【0059】そして、スピーカーパッド等を備えていな
い状態のイヤーフォンユニット7(L・R)を保持構造
部11Raに装着した場合には、上述したように装着し
たイヤーフォンユニット7(L・R)の姿勢によって、
その保持状態を規制することができ、またスピーカーパ
ッド等を具備した状態のイヤーフォンユニット7(L・
R)を保持構造部11Raに装着した場合には、同ユニ
ット7(L・R)の外形は、若干大きくなることから、
自身の弾性力及びスピーカコード8(R・L)に作用す
る張力との共働により、これを保持することができるよ
うになっている。したがって、このことからイヤーフォ
ンユニット7(L・R)の外形の大きさに偏差を有する
ような場合にも、安定して保持することができることに
もなる。
【0060】さらに、保持構造部11Raは、イヤーフ
ォンユニット7Rの外面部分を受けるような構造となっ
ていることから、例えば一般的なイヤーフォンユニット
7Rに具備されるスピーカーパッド等が、保持構造部1
1Raへの着脱動作に際して破損してしまうこと等を防
止し得る構造となっている。
【0061】また、通常の場合は、HMD1の不使用時
において、イヤーフォンユニット7L・7Rを発音部材
保持機構11L・11Rに収納し保持した状態とするこ
ととなるが、場合によっては、この保持状態においても
使用することは可能である。
【0062】つまり、本HMD1の通常の使用状態にお
いては、図3・図4に示すようにイヤーフォンユニット
7L・7Rを装着者の左右の耳穴に装着することとなる
(図4では、右半部のみを参照)。
【0063】しかし、本HMD1における発音部材保持
機構11L・11Rは、上述したように左右の支持フレ
ーム5L・5Rの先端部近傍に配設されている。つま
り、装着者100がHMD1を装着した状態において、
両支持フレーム5L・5Rの先端部は、図3・図4にも
示されるように装着者100の後頭部であって、左右の
耳の近傍に配置されることとなる。この場合において、
イヤーフォンユニット7L・7R(の内部に配設される
発音用振動板の発音面)は、装着者100の左右の耳部
近傍の後頭部に対向して配置される。
【0064】したがって、発音部材保持機構11L・1
1Rにイヤーフォンユニット7L・7Rが保持されてい
る状態(図4の左半部のみ参照)であれば、同ユニット
7L・7Rは、装着者100の左右の耳の近傍に配置さ
れ、かつその振動板の発音面が装着者側に向けられるこ
ととなる。したがって、イヤーフォンユニット7L・7
Rが発音部材保持機構11L・11Rに保持されている
状態であっても、装着者100は、同ユニット7L・7
Rにより発音される音声を聞くことができる。
【0065】なお、イヤーフォンユニット7L・7Rが
正規の姿勢及び位置に保持されている状態において、同
ユニット7L・7Rの発音用振動板の発音面が内面側、
即ち装着者100の後頭部に対向して配置されている構
造により、同振動板を保護するようにもなっている。
【0066】さらに、このような使用形態を考慮して、
イヤーフォンユニット7L・7Rが正規の姿勢及び位置
に保持されている状態における同ユニット7L・7Rの
発音用振動板が、本HMD1の装着者の耳部に対向する
位置となるように、上記発音部材保持機構11L・11
Rの保持構造部11Raを配置するようにしても良い。
【0067】このような構成とすることによって、イヤ
ーフォンユニット7L・7Rを上記発音部材保持機構1
1L・11Rに収納し保持した状態、即ちイヤーフォン
ユニット7L・7Rが正規の姿勢及び位置に保持されて
いる状態としたときにも、HMD1を使用して同ユニッ
ト7L・7Rからの音声を聞くことができ、装着者10
0の使用感をより向上させ得ることができることとな
る。
【0068】他方、本HMD1の外装体の略中央部に
は、図2〜図4に示すように装着者100が本HMD1
を装着した場合において、同装着者100の鼻の隆起に
対応する位置に、鼻の隆起部に当接することで外装体を
支持し、HMD1の装着状態を保持し得る鼻当て部材1
3が配設されている。
【0069】次に、本HMD1における外装体とジョイ
ント部材4L・4Rとの連結部分、及びジョイント部材
4L・4Rと左右の支持フレーム5L・5Rとの連結部
分の詳細な構造について、以下に説明する。
【0070】図9は、本実施形態のHMD1における外
装体と一方のジョイント部材と支持フレームの各連結部
分近傍を拡大して示す要部分解斜視図である。また、図
10は、上記外装体と一方のジョイント部材との連結部
分を上面側から見た際の要部拡大横断面図である。な
お、図9・図10は、装着者にとって左側のジョイント
部材4Lの近傍のみを図示し、以下の説明では、これに
基づいてジョイント部材4Lの連結部分のみを説明する
ものとする。なお、装着者にとって右側のジョイント部
材4Rの近傍も、対象形状となっている点が異なるのみ
で略同様の構成となっている。
【0071】上記ジョイント部材4Lは、上面側から見
た外観外形が略扇形状によって形成されており、外装体
との連結面の所定の位置には、外装体の対応する凹所、
即ち開口部15(図5参照)に没入し得るように、同外
装体に向けて突出する止め付け部22が一体的に配設さ
れている。
【0072】この止め付け部22には、略D字形状の貫
通孔25が穿設されており、この貫通孔25には、ジョ
イント部材4Lが外装体の開口部15に没入して連結状
態とされたときに、同ジョイント部材4Lを外装体に止
め付けるためのねじ28Lが貫通するようになってい
る。
【0073】また、止め付け部22には、中継用接触片
となる金属製の切片17が一側面上に取り付けられてい
て、この切片17には、スピーカコード8Lからの導線
8Laが接続されている。そして、ジョイント部材4L
が外装体に対して連結状態とされたときに、上記切片1
7と対向する外装体側の所定の位置には、略同様の部材
及び形状からなる中継用接触片となる切片18が配設さ
れていて、この切片18には、外装体の内部に収容され
ている音声発現系(図示せず)から導出され、音声信号
等を伝達する導線26が接続されている。
【0074】したがって、外装体に対してジョイント部
材4Lを連結させると、切片17と切片18とが当接し
電気的な接続がなされ、これによって外装体内部の音声
発現系からの信号が、切片18・17及びスピーカコー
ド8Lを介してイヤーフォンユニット7L(図9・図1
0では図示せず)に伝達されるようになっている。
【0075】一方、図10に示すように、ジョイント部
材4Lが外装体の開口部15に没入され連結された状態
において、上記止め付け部22の貫通孔25に対応する
位置であって、前側外装体部2側には、ボス部である固
定部材21が取り付けられ、この固定部材21には、金
属製のナット19が植設されている。
【0076】さらに、この固定部材21に対向する位置
であって、後側外装体部3側には、ねじ28Lを貫通し
得る貫通孔27が穿設されている。なお、この貫通孔2
7は、ねじ28Lの頭部が後側外装体部3の表面よりも
外方に突出しないように、段部を有して形成されてい
る。
【0077】このように構成された外装体の開口部15
にジョイント部材4Lの止め付け部22を没入させた連
結状態において、貫通孔27よりねじ28Lを挿入する
と、このねじ28Lは、止め付け部22側の貫通孔25
を貫通し、その先端のネジ部が固定部材21のナット1
9に到達する。ここで、ねじ28Lとナット19とを螺
合させることによって、外装体とジョイント部材4Lと
の連結状態が完結する。
【0078】したがって、外装体とジョイント部材4L
とは、単一のねじ28Lによりねじ止めされることによ
って、強固に固定され得るようになっている。
【0079】さらに、この場合において、切片17・1
8の接触面同志が接触することとなるが、このとき、ね
じ28Lによるねじ止めに伴なって、上記切片17・1
8は、強固に圧接されることとなる。
【0080】また、上述したような支持フレーム5L・
5Rは、例えばユービロンMB2112(三菱瓦斯化学
株式会社の製品)等のポリカーボネート樹脂とポリエス
テル樹脂とを含む混合物により成型されている。
【0081】このユービロンMB2112は、例えばポ
リカーボネ−ト75wt%以下、ポリエチレンテレフタレ
ート20wt%以下、アクリル系エラストマー5wt%以下
の成分比により構成されたものであり、ポリカーボネー
トの耐薬品性グレードとして既に実績のあるMB210
6と同等の優れた耐薬品性や耐熱性を備えるとともに、
さらに色むらを改良したものである。
【0082】このユービロンMB2112の応力腐食試
験について、表1を参照して説明する。
【0083】
【表1】 この表1は、ユービロンMB2112と標準グレードの
ユービロンS−2000の引張試験片に1%の歪を与
え、最大応力部にシンナー(T−800改)を塗布し
て、24時間後にその引張強度を測定した結果である。
【0084】この試験結果から分かるように、ユービロ
ンS−2000では放置中に破断してしまったのに対し
て、ユービロンMB2112は応力腐食試験後も490
(Kg/cm・cm)の引張強度を保持しており、耐腐食性に優れ
ていることがわかる。
【0085】こうして支持フレーム5L・5Rをユービ
ロンMB2112を用いて成型することにより、観察者
の頭部形状の大きさに関わらず、応力限界を越えること
なく適宜の弾性力を維持することができる。さらに、上
記ユービロンMB2112は耐薬品性を有しているため
に、整髪剤等を使用している観察者が用いても、弾性力
の劣化が生じることは殆どなく、該支持フレーム5L・
5Rが曲がったり破断したりしてしまうこともないため
に、より安全性や耐久性を高めることができる。
【0086】なお、上述では支持フレーム5L・5Rを
ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹脂とを含む混合
物により成型することについて述べたが、勿論、ジョイ
ント部材4L・4Rやその他の部材についても同様の素
材により形成しても構わない。
【0087】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、外装体を前後方向に二分割構造によって形成すると
共に、前側及び後側外装体部2・3の接合の合わせ面を
開口部15の上下において、その前後方向の位置が異な
るように形成したことによって、上下方向の中間の水準
位置で前後方向の厚み寸法が大きくなりがちな映像表示
系の外形に沿った外装体形状を採り易く、よってHMD
1の小型化が容易となる。
【0088】また、前側及び後側外装体部2・3の接合
の合わせ面を開口部15の上下において異なる位置に設
定するのみで、製造工程を複雑化することなく、また製
造コストをかけることなく、合わせ面における精度上の
制約を緩和し得ることができる。
【0089】そして、左右の支持フレーム5L・5Rの
先端部近傍において、イヤーフォンユニット7L・7R
を収納する発音部材保持機構11L・11Rを凹所とな
るように形成したので、両支持フレーム5L・5Rにイ
ヤーフォンユニット7L・7Rを収納した状態では、同
ユニット7L・7Rが外方に突出することを防止し、イ
ヤーフォンユニット7L・7Rの収納状態における支持
フレーム5L・5Rの形状を薄型化することができる。
【0090】これによって、イヤーフォンユニット7L
・7Rを発音部材保持機構11L・11Rに保持した状
態において、HMD1の着脱動作を行なった場合におい
ても、支持フレーム5L・5Rは、突出物のない形状で
あることから、例えば支持フレーム5L・5Rの先端部
等を装着者の毛髪等に引っかけてしまう等の問題を生ず
ることもなく、スムーズに着脱動作を行なうことができ
る。
【0091】さらに、両支持フレーム5L・5Rにイヤ
ーフォンユニット7L・7Rを収納し保持した状態で
は、スピーカコード8L・8Rを支持フレーム5L・5
Rに沿うように配線されるようになっているので、スピ
ーカコード8L・8Rを無駄なく収納し得ると共に、同
コード8L・8Rに負担をかけるようなこともない。
【0092】また、発音部材保持機構11L・11Rの
形状は、通常の金型成型によって容易に製造が可能なも
のとしたので、製造工程の工数を増加させることなく、
製造コストを抑制することができる。
【0093】一方、ジョイント部材4L・4Rは、所定
の止め付け部22が外装体の対応する凹所に没入した位
置で、この止め付け部22の貫通孔を貫通する単一のね
じ28(L・R)によって、外装体内部の所定の固定部
材21にねじ止めすると共に、ジョイント部材4L・4
R側の切片17と外装体側の切片18の接触面同志が、
このねじ止めに伴なって強固に圧接されるように構成し
たので、例えば接点不良等を防ぐことができる。
【0094】また、多数の部材を単一のねじ28(L・
R)を用いて共締めを行なうようにしているので、ねじ
止めに関する構成部材の低減化を実現すると共に、この
ネジ止めに伴って切片17・18を圧接するようにして
いるので、接触面の強度を考慮することなく、二枚の切
片17・18の薄型化を実現できる。
【0095】さらに、貫通孔25をD字形状としたこと
で、ねじ28(L・R)によってジョイント部材4L・
4Rが外装体側に向けて引き込まれるようになる。した
がって、ジョイント部材4L・4Rと外装体との連結を
隙間無く確実に行なうことができ、よってHMD1の外
観上の品質を良好なものとすることができると共に、部
材間のガタ(隙間)を廃することで、複数部材を組み合
わせて構成されるHMD1自体の強度の向上に寄与する
ことができる。
【0096】なお、上記ジョイント部材4L・4Rは、
上述したように上記外装体と左右の支持フレーム5L・
5Rとを繋ぐための部材であって、本実施形態において
は、それぞれが別部材によって形成するように構成して
いる。しかし、このような形態に限らず、例えばジョイ
ント部材4L・4Rに代えて、これと略同等の機能を有
し、外装体と左右の支持フレーム5L・5Rとを繋ぎ留
め得る部材を、左右の支持フレーム5L・5Rに一体的
に形成するよう構成しても良い。
【0097】また、上述の一実施形態のHMD1におい
ては、上記イヤーフォンユニット7L・7Rは、左右の
支持フレーム5L・5Rにそれぞれ配設するようにして
いるが、これに限らず、上記左右の支持フレーム5L・
5Rのうちのいずれか一方に配設するようにしても良
い。したがって、このように一方の支持フレームのみに
イヤーフォンユニットを配設した場合には、これに対応
させてコード保持部や発音部材保持機構等も、対応する
一方の支持フレームのみに形成するようにすれば良い。
【0098】そして、支持フレーム5L・5Rをポリカ
ーボネート樹脂とポリエステル樹脂とを含む混合物によ
り成型したことにより、観察者の頭部形状の大きさに関
わらず、応力限界を越えることなく適宜の弾性力を維持
することができるとともに、整髪剤等を使用している観
察者が用いても、弾性力の劣化が生じることは殆どな
く、より安全性や耐久性を高めることができる。
【0099】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、頭部
装着型映像表示装置(HMD)の各種機能部の簡素化を
図ることによって、HMD装着時の装着感を向上させ、
HMD自体の小型化及び軽量化を実現すると共に、より
良好な操作性を実現し得る頭部装着型映像表示装置(H
MD)を提供することができる。
【0100】さらに本発明の頭部装着型映像表示装置に
よれば、支持フレームをポリカーボネート樹脂とポリエ
ステル樹脂とを含む混合物により成型したことにより、
観察者の頭部形状の大きさに関わらず、応力限界を越え
ることなく適宜の弾性力を維持することができるととも
に、整髪剤等を使用している観察者が用いても、弾性力
の劣化が生じることは殆どなく、より安全性や耐久性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す頭部装着型映像表示
装置(HMD)全体の概略構成を示し、その正面側から
見た場合の外観斜視図。
【図2】図1の頭部装着型映像表示装置の全体の概略構
成を示し、その背面側から見た場合の外観斜視図。
【図3】図1の頭部装着型映像表示装置を装着者が装着
している使用状態を示す図であって、装着者にとっての
左側から見た側面図。
【図4】図1の頭部装着型映像表示装置を装着者が装着
している使用状態を示す図であって、装着者の上面側か
ら見た上面図。
【図5】図1の頭部装着型映像表示装置における外装体
のみを取り出して示す要部拡大側面図であって、前側外
装体部と後側外装体部との接合の合わせ面を示す図。
【図6】図1の頭部装着型映像表示装置における左右の
支持フレームのうちの右側の支持フレームのみを取り出
して示す要部拡大側面図。
【図7】図6の支持フレームの先端部を拡大して示す要
部拡大図。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図。
【図9】図1の頭部装着型映像表示装置における外装体
と一方のジョイント部材と支持フレームの各連結部分近
傍を拡大して示す要部分解斜視図。
【図10】図1の頭部装着型映像表示装置における外装
体と一方のジョイント部材との連結部分を上面側から見
た際の要部拡大横断面図。
【符号の説明】
1……頭部装着型映像表示装置(HDM) 2……前側外装体部 3……後側外装体部 4……ジョイント部材 4L・4R……ジョイント部材 5L・5R……支持フレーム 7L・7R……イヤーフォンユニット 8L・8R……スピーカコード 9L・9R……伸縮許容部 10L コード保持部 11L・11R……発音部材保持機構 11Ra……保持構造部 11Rb……開放部 11Rc……受け部 14L・14R……映像表示部材(LCD) 15……開口部 28L・28R……ねじ 19……ナット 21……固定部材(ボス部) 22……止め付け部 25……貫通孔 100 装着者

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された映像信号に対応した映像を
    発現するための映像表示部材及び該映像表示部材により
    発現された映像による光束を観察者の眼球に向けて導く
    ためのプリズムを含んで構成される映像表示系と、 上記映像表示系を収容するようになされた外装体と、 上記観察者の左右の耳部に掛けるようにして上記外装体
    を観察姿勢に支持するための左右の支持フレームと、 上記外装体と左右の支持フレームとを繋ぐジョイント部
    材と、 を備えてなる頭部装着型映像表示装置であって、 上記外装体は、装着状態において相対的に上記観察者の
    顔面に近接した位置を占める後側外装体部と、装着状態
    において相対的に上記観察者の顔面から離隔した位置を
    占める前側外装体部とが接合されて構成されるようにな
    され、かつこの接合の合わせ面は、上記ジョイント部材
    が取り付けられる開口部の上下でその前後方向の位置が
    異なるようになされたものであることを特徴とする頭部
    装着型映像表示装置。
  2. 【請求項2】 供給された映像信号に対応した映像を
    発現するための映像表示部材及び該映像表示部材により
    発現された映像による光束を観察者の眼球に向けて導く
    ためのプリズムを含んで構成される映像表示系と、 上記映像表示系を収容するようになされた外装体と、 上記観察者の左右の耳部に掛けるようにして上記外装体
    を観察姿勢に支持するための左右の支持フレームと、 上記外装体と左右の支持フレームとを繋ぐジョイント部
    材と、 上記観察者の左及び/又は右の耳部に音声を供給するた
    めの発音部材と、 を備えてなる頭部装着型映像表示装置であって、 上記左右の支持フレームのうちのいずれか一方又は双方
    の支持フレームは、上記観察者が頭部装着型映像表示装
    置を装着した状態において、上記発音部材を耳に装着し
    ないときには、この発音部材に音声信号を供給するため
    のコードを上記観察者の左眼及び/又は右眼位置より後
    方位置から垂下するようにしてつなぎ止め得るようにな
    されたコード保持部が設けられたものであることを特徴
    とする頭部装着型映像表示装置。
  3. 【請求項3】 供給された映像信号に対応した映像を
    発現するための映像表示装置及び該映像表示部材により
    発現された映像による光束を観察者の眼球に向けて導く
    ためのプリズムを含んで構成される映像表示系と、 上記映像表示系を収容するようになされた外装体と、 上記観察者の左右の耳部に掛けるようにして上記外装体
    を観察姿勢に支持するための左右の支持フレームと、 上記外装体と左右の支持フレームとを繋ぐジョイント部
    材と、 上記観察者の左及び/又は右の耳部に音声を供給するた
    めの発音部材と、 を備えてなる頭部装着型映像表示装置であって、 上記左右の支持フレームのうちのいずれか一方又は双方
    の支持フレームは、自己の所定部位乃至該部位の近傍位
    置に上記発音部材を保持するための発音部材保持機構が
    設けられ、この発音部材保持機構は、当該発音部材の外
    形に概略沿ってその発音部材の外面の所定範囲を囲繞す
    るようにして該発音部材を正規の姿勢及び位置に保持す
    る保持構造部と、略上方に向かう特定方向には、相対的
    に僅かな操作力で上記発音部材を当該保持状態から脱却
    させることを許容するための開放部と、他の方向には、
    該脱却を阻止するようになされた受け部と、 を含んで構成されたものであることを特徴とする頭部装
    着型映像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記発音部材保持機構は、その保持構
    造部の全体乃至所定部が弾性体でなるものであることを
    特徴とする請求項3に記載の頭部装着型映像表示装置。
  5. 【請求項5】 供給された映像信号に対応した映像を
    発現するための映像表示部材及び該映像表示部材により
    発現された映像による光束を観察者の眼球に向けて導く
    ためのプリズムを含んで構成される映像表示系と、 上記映像表示系を収容するようになされた外装体と、 上記観察者の左右の耳部に掛けるようにして上記外装体
    を観察姿勢に支持するための左右の支持フレームと、 上記外装体と左右の支持フレームとを繋ぐジョイント部
    材と、 上記観察者の左及び/又は右の耳部に音声を供給するた
    めの発音部材と、 を備えてなる頭部装着型映像表示装置であって、 上記ジョイント部材は、自己の所定の止め付け部が上記
    外装体の対応する凹所に没入した位置で、該止め付け部
    に穿設された貫通孔を貫通する単一のねじによりその外
    装体内部の所定のボス部にねじ止めされることによって
    固定されると共に、上記外装体内部から導出される所定
    の導線の中継用接触片の該当する接触面同士がこのねじ
    止めに伴なって強固に圧接せしめられるように構成され
    たものであることを特徴とする頭部装着型映像表示装
    置。
  6. 【請求項6】 上記ジョイント部材は、その貫通孔
    が、上記ねじが貫通する以前の状態では、貫通孔内周壁
    のうち相対的に上記外装体の内方側に近接した所定領域
    が孔内に向けて隆起した隆起部が形成されてなる形状を
    とるようになされ、上記ねじの貫通に伴なって該ねじの
    外周面から作用される押圧力により上記隆起部が後退す
    るように変形せしめられつつ、該押圧力により上記ジョ
    イント部材は、上記外装体の内方側に向けて強固に押圧
    されるように構成されたものであることを特徴とする請
    求項5に記載の頭部装着型映像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記発音部材は、自己に音声信号を供
    給するためのコードであって伸長する変形を許容すると
    共に、伸長時には収縮する方向に張力が生じるようにな
    された伸縮許容部が設けられたコードが接続されてお
    り、上記発音部材保持機構の保持構造部は、上記支持フ
    レームの後端近傍位置に該発音部材の外形に概略沿った
    凹所をなすように成形され、その発音部材が正規の姿勢
    及び位置に保持されているときには、上記コードが当該
    支持フレームに略沿って前後方向に延長されて、上記伸
    縮許容部により張力が生じるようになされていることを
    特徴とする請求項3に記載の頭部装着型映像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記発音部材保持機構の保持構造部
    は、当該発音部材が正規の姿勢及び位置に保持されてい
    るときには、自己の発音用振動板が本装置の装着者に対
    応する耳に対向するようになされていることを特徴とす
    る請求項3に記載の頭部装着型映像表示装置。
  9. 【請求項9】 供給された映像信号に対応した映像を
    発現するための映像表示部材及び該映像表示部材により
    発現された映像による光束を観察者の眼球に向けて導く
    ためのプリズムを含んで構成される映像表示系と、 上記映像表示系を収容するようになされた外装体と、 上記観察者の左右の耳部に掛けるようにして上記外装体
    を観察姿勢に支持するための左右の支持フレームと、 上記外装体と左右の支持フレームとを繋ぐジョイント部
    材と、 を備えてなる頭部装着型映像表示装置であって、 上記支持フレームは、ポリカーボネート樹脂とポリエス
    テル樹脂とを含む混合物により成型されたものであるこ
    とを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
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