JPH11352554A - ストロボ装置およびこれを備えたカメラ - Google Patents

ストロボ装置およびこれを備えたカメラ

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JPH11352554A
JPH11352554A JP15911198A JP15911198A JPH11352554A JP H11352554 A JPH11352554 A JP H11352554A JP 15911198 A JP15911198 A JP 15911198A JP 15911198 A JP15911198 A JP 15911198A JP H11352554 A JPH11352554 A JP H11352554A
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transformer
transistor
circuit
switching element
turned
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JP15911198A
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Yukio Otaka
幸夫 尾高
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主コンデンサの充電にプッシュプルタイプの
発振トランスを用いると、トランス形状が大きくなり、
設計自由度が制限されてしまう。 【解決手段】 互いに磁気結合されていないトランス3
0,25をそれぞれ有し、ストロボ発光用主コンデンサ
20の充電回路に上記トランスによる昇圧電力を供給す
る第1昇圧回路および第2昇圧回路と、第1昇圧回路が
主コンデンサに電流を供給している状態にあるときに第
2昇圧回路を非動作状態とし、第1昇圧回路が主コンデ
ンサに電流を供給していない状態にあるときに第2昇圧
回路を動作状態とする切換え回路26,27,28,2
9とを設けてストロボ装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに用いられ
るストロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ストロボ装置は携帯されるカメラに組込
まれており、その面で実装スペースが限られ、かつ大光
量が要求されるものである。
【0003】また、従来のストロボ装置では、主コンデ
ンサへの充電中には暗い被写体を撮影する場合にはレリ
ーズボタンをロックして撮影を禁止させたり、充電が完
了していない事を表示したりするなどして、ユーザーに
撮影を待たせるようにしているため、使い勝手が悪いと
いう欠点があった。
【0004】このため、充電時間を短縮するために、充
電を行うトランスの巻線比を上げ、充電電圧をモニター
し、充電完了電圧にて充電を断続させたり、充電完了電
圧にて充電を停止させたりする方式が採用されている。
【0005】また、図10に示すようなプッシュプル方
式の回路を使用することで充電時間を短縮する技術も採
用されている。
【0006】図10において、201は電源である電
池、202は電源スイッチ、203は抵抗、204はコ
ンデンサ、205は発振トランジスタである。発振トラ
ンジスタ205のベース−エミッタ間には、抵抗203
およびコンデンサ204が並列に接続されている。
【0007】206は抵抗、212は発振トランスであ
る。抵抗206は、発振トランス212のフィードバッ
ク巻線Fに接続されてこのフィードバック巻線からの電
流を制限する。
【0008】209は発振トランジスタであり、同様に
ベース−エミッタ間に抵抗207およびコンデンサ20
8が接続されている。また、発振トランジスタ209の
ベースには、発振トランス212のフィードバック巻線
Fの制限抵抗210が接続されている。
【0009】211は抵抗で、同様にフィードバック巻
線Fからの電流を制限するものである。
【0010】213,214,215,216はダイオ
ードで、発振トランス212の出力を整流するために接
続されている。
【0011】217は電圧検出回路、218はトリガー
回路、219は放電管、220は主コンデンサである。
主コンデンサ220は放電管219に並列に接続され、
トリガー回路218の出力が放電管119に与えられ
る。
【0012】なお、抵抗203、コンデンサ204、発
振トランジスタ205および抵抗206で構成される回
路と、抵抗207、コンデンサ208、発振トランジス
タ209および抵抗210で構成される回路とは同等で
あり、発振トランジスタ205と発振トランジスタ20
9が交互に作動する。
【0013】このような回路では、電源スイッチ202
が閉成されると電池201よりストロボ装置に電池のエ
ネルギーが与えられ、発振トランジスタ205のベース
−エミッタ間および抵抗206を介して電流が流れる。
発振トランジスタ205のベース電流が流れることで、
発振トランジスタ205のコレクタにはhFE倍の電流が
発振トランスの1次巻線Pを介して電流が流れる。この
電流により2次巻線Sに誘導起電力が発生し、ダイオー
ド215、主コンデンサ220、電池201、電源スイ
ッチ202、発振トランジスタ205のベース−エミッ
タおよびダイオード213を介して主コンデンサ220
の充電電流が発振トランジスタ205のベース電流とし
て流れる。
【0014】また、フィードバック巻線Fに発生する起
電力が抵抗211、抵抗210、電池201、電源スイ
ッチ202および発振トランジスタ205のベース−エ
ミッタを介して同時にベース電流として流れ、発振トラ
ンジスタ205は一瞬にして飽和状態となる。
【0015】電流が流れて発振トランス212のコアの
磁束が飽和すると発振トランス212に逆起電力が発生
し、発振トランジスタ205のベース−エミッタ間に逆
バイアスが印加されて発振トランス212の昇圧動作が
停止する。これと同時に、発振トランス212の逆極性
端に接続された発振トランジスタ209のベースに、フ
ィードバック巻線Fの起動力により抵抗206、電池2
01、電源スイッチ202、トランジスタ209のベー
ス−エミッタおよび抵抗211のループで電流が流れ、
さらに電池201より電源スイッチ202、発振トラン
ジスタ209のベース−エミッタ間および抵抗206を
介して、同様に発振トランジスタ209のベースに電流
が流れる。
【0016】この電流により発振トランジスタ209の
コレクタにはhF 倍された電流が発振トランス212を
介して流れるため、2次巻線Sには起電力が発生し、ダ
イオード216、主コンデンサ220、電池201、電
源スイッチ202、発振トランジスタ209のベース−
エミッタ間およびダイオード214を介して主コンデン
サ220の充電電流が発振トランジスタ209のベース
電流として流れる。このため、発振トランジスタ209
は飽和状態となり発振トランス212のコアの磁束が飽
和するまで電流を流す。
【0017】コアの磁束が飽和すると、発振トランジス
タ209の動作が停止し、発振トランジスタ205が同
様な動作で導通状態となる。こうして、発振トランジス
タ205と発振トランジスタ209とが交互に導通・非
導通を繰返し行なうことで、主コンデンサ220が充電
される。
【0018】このようにプッシュプル動作を行う発振ト
ランス212には、発振トランジスタ205と発振トラ
ンジスタ209の動作反転時のわずかな時間以外は連続
して通電されるため、充電時間が短縮される効果があ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うなプッシュプルタイプの発振トランスは7ピン構成と
なるため、発振トランスの形状が大きくなり、限られた
スペースでは設計上の自由度が制限されてしまうという
欠点がある。
【0020】そこで本発明は、小型の発振トランスを用
いて設計上の自由度を増し、さらには上記プッシュプル
方式のように充電時間を短縮させることができるように
したストロボ装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、互いに磁気結合されていないトラン
スをそれぞれ有し、ストロボ発光用主コンデンサの充電
回路に上記トランスによる昇圧電力を供給する第1昇圧
回路および第2昇圧回路と、第1昇圧回路が主コンデン
サに電流を供給している状態にあるときに第2昇圧回路
を非動作状態とし、第1昇圧回路が主コンデンサに電流
を供給していない状態にあるときに第2昇圧回路を動作
状態とする切換え回路とを設けてストロボ装置を構成し
ている。すなわち、第1昇圧回路と第2昇圧回路とに設
けられるトランス(発振トランス)を小型のもので済む
ようにして1つの大型のトランスを用いる場合に比べて
設計自由度を高め、さらに第1昇圧回路と第2昇圧回路
とがプッシュプル方式と同様に交互に動作状態になるよ
うにして主コンデンサの充電時間の短縮を図れるように
している。
【0022】具体的な切換え回路としては、第1昇圧回
路のトランスから順方向起電力を受けたときに第2昇圧
回路を非動作状態とし、第1昇圧回路のトランスから逆
方向起電力を受けたときに第2昇圧回路を動作状態とす
るものを用いたり、第1昇圧回路のフィードバック部か
らフィードバック電流が入力されたときに第2昇圧回路
を非動作状態とし、フィードバック電流が入力されてい
ないときに第2昇圧回路を動作状態とするものを用いる
ことが可能である。
【0023】また、第1昇圧回路が主コンデンサに電流
を供給する状態にあるときにオフし、主コンデンサに電
流を供給しない状態にあるときにオンするスイッチング
手段を設けて切換え回路を構成し、第2昇圧回路を、ス
イッチング手段がオフのときに非動作状態となり、オン
のときに動作状態になるように構成してもよい。
【0024】なお、上記ストロボ装置全体としては、発
振トランジスタの主電極に接続された1次巻線と2次巻
線および前記発振トランジスタの制御電極に接続される
3次巻線を有し、自励発振にて動作する第1トランス
と、上記発振トランジスタのオフにより第1トランスの
3次巻線に発生する逆起電圧に応答してオンとなるスイ
ッチング素子と、このスイッチング素子のオンにより電
流が流れる1次巻線および2次巻線を有する第2トラン
スと、上記第1および第2トランスの2次巻線からの出
力により充電されるコンデンサとを用いて回路構成して
もよい。
【0025】また、1次巻線および2次巻線からなる第
1トランスと、2次巻線に接続され、この2次巻線の出
力によるコンデンサへの充電電流により第1の状態に保
持され、第1トランスのコアの磁束の飽和による前記充
電電流の消滅により第2の状態となり、2次巻線からの
振動電圧により第1の状態となる第1スイッチング素子
と、この第1スイッチング素子に接続され、該第1スイ
ッチング素子が前記第1の状態のときにオンになり、第
2の状態のときにオフになる第2スイッチング素子とを
設け、この第2スイッチング素子を上記1次巻線に接続
し、該第2スイッチング素子のオンにより上記1次巻線
に電流を供給し、第1トランスの自励発振動作を行う第
1発振回路を構成するとともに、第2スイッチング素子
のオフに同期してオンになり、第2スイッチング素子が
オン状態のときにオフとなる第3スイッチング素子と、
該第3スイッチング素子に接続された1次巻線と2次巻
線とからなる第2トランスとを設け、該第3スイッチン
グ素子のオンオフにより第2トランスの1次巻線への給
電制御を行う第2の発振回路を構成し、第1および第2
トランスの2次巻線の出力によりコンデンサへの充電を
行うように構成してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるストロボ装置の構成を示してい
る。なお、このストロボ装置は、図2に示すカメラに内
蔵又は外付けされて使用される。
【0027】図1において、1は電源であるところの電
池、2は電源スイッチ、3は抵抗、4はコンデンサ、5
は発振トランジスタである。発振トランジスタ5のベー
ス−エミッタ間には並列に抵抗3およびコンデンサ4が
接続されている。
【0028】21は抵抗、22はトランジスタ、23は
抵抗である。抵抗21はトランジスタ22のベース−エ
ミッタ間に接続され、抵抗23はトランジスタ22のベ
ース電流を制限させるように接続されている。
【0029】24は抵抗、26はスイッチ素子である。
抵抗24はスイッチ素子26の制御電極に誤動作防止の
ため接続されている。
【0030】25は請求の範囲にいう第2昇圧回路を構
成する発振トランスであり、1次巻線が電池1とスイッ
チ素子26とに接続されている。
【0031】31はダイオードであり、発振トランス2
5の2次側出力に接続されている。30は請求の範囲に
いう第1昇圧回路を構成する発振トランスであり、1次
巻線Pが発振トランジスタ5のコレクタと電池1の一端
とに接続されている。
【0032】33は抵抗であり、発振トランス30のフ
ィードバック巻線Fと電池1の一端に接続されている。
また、発振トランス30のフィードバック巻線Fと2次
巻線Sとの接続点が発振トランジスタ5のベースに接続
されている。
【0033】32はダイオードであり、発振トランス3
0の2次巻線Sの出力に接続されている。
【0034】27はトランジスタ、28,29は抵抗で
ある。抵抗29はトランジスタ27のベース−エミッタ
間に接続され、抵抗28は発振トランジスタ5およびト
ランジスタ27のベース間に接続されている。トランジ
スタ27のコレクタは上述したベース電流制限抵抗23
に接続されている。なお、抵抗23,24,28,2
9、トランジスタ22,27およびスイッチ素子26に
より、請求の範囲にいう切換え回路が構成される。
【0035】17は電圧検出回路、18はトリガー回
路、19は放電管、20は主コンデンサである。電圧検
出回路17、トリガー回路18および放電管19は主コ
ンデンサ20に対して並列に接続されており、ダイオー
ド31,32のカソードがそれぞれ主コンデンサ20の
正極に接続されている。
【0036】次に、図2を用いて上記カメラの制御回路
について説明する。この図中、a,b,cは図1に示す
ストロボ装置との接続端子であり、カメラ側のワンチッ
プマイコンで構成した制御回路125に接続されてい
る。
【0037】120は定電圧回路ブロックであり、制御
回路125よりVccEN端子を介して制御されて、基準
電圧Vref や各回路ブロックの電源Vccを供給する。
【0038】121は測光回路ブロックである。122
はスイッチ回路ブロックであり、電源Vccにより作動し
て各スイッチの変化を制御回路125へ伝達する。
【0039】123はシャッター回路ブロックある。1
24は表示ブロックであり、例えばLCD等に必要な情
報を表示するものである。
【0040】126は測距ブロック、127は温度検出
ブロック、128はフィルム感度検出ブロックであり、
制御回路125に各端子を介して撮影に必要な情報を伝
える。
【0041】129はレンズ駆動ブロックである。ま
た、130はフィルム駆動ブロックであり、制御回路1
25の制御によりフィルム給送を行う。
【0042】次に、上記制御回路の動作とともに、図1
のストロボ装置の動作について説明する。ここでは、カ
メラ制御回路側の電源はすでに投入された状態であり、
この状態ではカメラ制御回路125は低消費モードとな
っていて作動が停止しているものとして説明する。
【0043】カメラのバリア等の部材と連動するスイッ
チ回路ブロック122内の電源スイッチが入ると、マイ
コンの制御回路125が作動を開始する。制御回路12
5は定電圧回路ブロック120にVccEN端子を介して
信号を与え、定電圧回路ブロック120は基準電圧V
ref および各回路ブロックの電源Vccを供給する。
【0044】以降の動作については図3のフローチャー
ト参照して説明する。まず、マイコンに必要な初期設定
を行う(S1)。次に、スイッチ回路122に電源Vcc
を供給する(S2)。
【0045】この状態で、レリーズボタンの第1ストロ
ーク操作(半押し操作)によりSW1のオンを検出する
と(S3)、所定のカウンタを初期状態にセットし(S
4)、さらにバッテリーチェックを行って(S5)、カ
メラの撮影に必要な電源状態にあるか否かを判断する
(S6)。
【0046】ここで、電源不足(NG)のときはS2に
戻る。電源十分(OK)のときは端子AFCに信号を与
え、測距回路126を作動させて被写体の距離を測定す
る(S7)。なお、測距情報はAFD端子より制御回路
125に与えられる。
【0047】続いて被写体の輝度を測定し、この情報を
端子SPを介して制御回路125に与える(S8)。そ
して、この輝度データから被写体輝度が所定輝度より明
るいか暗いかを判定し(S9)、輝度が低い場合にはフ
ラッシュモードに進む(S10)。
【0048】ここで、フラッシュモードの動作について
図4に示すサブルーチンのフローチャートを用いて説明
する。このフラッシュモードでは、充電を打切るための
タイマーである充禁タイマーを作動させる(S21)。
このタイマーは一般的に10〜15秒程度の時間であ
る。
【0049】次に、端子aにハイレベル信号を与えて、
図1に示す電源スイッチ2を閉成させて主コンデンサ2
0の充電を開始する(S22)。
【0050】電源スイッチ2が閉成すると、電池1より
電源スイッチ2、発振トランジスタ5のベース−エミッ
タ間、発振トランス30のフィードバック巻線Fおよび
抵抗33を介して電流が発振トランジスタ5のベース電
流として流れる。従って、トランジスタ5にはhFE倍さ
れた電流が発振トランス30の1次巻線Pを介して流れ
る。このため、2次巻線Sには起電力が発生し、ダイオ
ード32、主コンデンサ20、電池1および電源スイッ
チ2を介して発振トランジスタ5のベース電流として流
れ、発振トランジスタ5には正帰還がかかり一瞬にして
飽和状態となる。
【0051】発振トランス30に電流が流れ、やがてコ
アの磁束が飽和すると、発振トランス30の各巻線には
逆起電圧が発生し、2次巻線からコンデンサ4、電源ス
イッチ2、電池1、主コンデンサ20およびダイオード
の32の浮遊容量を介するループで発振トランジスタ5
のベース−エミッタ間は逆バイアスされる。また、フィ
ードバック巻線Fからも、コンデンサ4、電源スイッチ
2、電池1、抵抗33を介して逆バイアスが印加され、
発振トランジスタ5は急激に非導通状態となる。
【0052】発振トランス30のコアの磁束飽和が解消
すると、再び発振トランジスタ5のベース電流が流れ、
同様な動作で発振トランジスタ5は導通/非導通を繰返
し、主コンデンサ20に充電を行う。
【0053】ここで図5に図1の各部の波形を示す。図
5(A)は発振トランス30の1次電圧波形を示してい
る。発振トランジスタ5はtONの状態にて導通してお
り、tOFF の状態で非導通となっている。tOFF の期間
発振トランス30の逆起電力により負の電圧が発生して
いる。
【0054】また、図5(B)は発振トランジスタ5の
ベース電位を示している。tOFF 期間中には逆起電圧の
ため、正方向に電源電圧以上の電圧が発生している。な
お、図中V1 は電池の開放電圧より高いレベルの所定電
圧を示している。
【0055】また、図5(C)は抵抗24に発生する電
位を示している。
【0056】図1の抵抗28,29では電位V1 のレベ
ルにてトランジスタ27がV1 以上で導通V1 以下で非
導通となるように設定されている。トランジスタ27が
導通すると、抵抗23を介してトランジスタ22のベー
ス電流が流れることにより、トランジスタ22も導通し
て抵抗24にハイレベルの電位を与える。
【0057】この電位によりスイッチ素子26の制御電
極にハイレベル信号が与えられ、スイッチ素子26は導
通し、発振トランス25の1次巻線Pに電流が流れる。
これにより、発振トランス25の2次巻線に起電力が発
生し、ダイオード31を介して主コンデンサ20に充電
が行なわれる。
【0058】このスイッチ素子26の導通は、逆起電力
の発生しているtOFF 期間中に行なわれる。またこの逆
起電圧の電圧レベルは充電初期と充電完了直前でほとん
ど変化がなく安定して発生するため、発振トランジスタ
5が停止している期間にもスイッチ素子26の導通によ
り主コンデンサ20の充電が行われる。
【0059】こうして充電が行われる間、図4のシーケ
ンスでは主コンデンサ20の充電電圧が上昇して電圧検
出回路17から端子bを介して充電完了信号が入力され
たか否かを判別する(S23)。ここで、充電完了信号
が未入力のときは、充電禁止タイマー期間内であるかを
確認する(S24)、充電完了信号が未入力であって充
電禁止タイマーが終了カウント値に達した場合は、端子
aを介して与えていた信号を停止して、ストロボの昇圧
動作を停止し(S27)、充電未完了の充電NGフラグ
を立てて、その後図3のフローチャートのに戻る。な
お、充電完了信号が未入力であって充電禁止タイマーも
終了カウント値に達していない場合は、S23に戻る。
【0060】一方、S23で充電完了信号が入力された
ときは、端子aに与えていた信号を停止して(S2
5)、充電完了のフラグを立てて図3のフローチャート
のに戻る(S26)。
【0061】図3のフローチャートのS9で被写体輝度
が所定値より明るいと判断された場合は、シャッターボ
タンの第2ストローク操作(全押し操作)によりオンに
なるSW2がオンか否かを判断する(S12)。SW2
がオンのときは、S7での測距データに基づきレンズ駆
動回路ブロック129を制御して焦点調整を行う(S1
4)さらに、S8で得られた被写体の輝度と、ISO、
感度データからの条件によりシャッター開口をシャッタ
ー回路ブロック123を介して制御するとともに、輝度
が低くストロボ装置が必要な場合には測距データとIS
O、感度によりシャッター制御を行い、所定の絞り値で
ストロボを発光させる(S14)。
【0062】ストロボの発光は図1の端子cにハイレベ
ル信号を与えて行なう。端子cにハイレベル信号が与え
られると、トリガー回路ブロック18の出力に高圧のパ
ルス電圧が発生されて放電管19のトリガー電極に与え
られ、放電管19が励起される。この励起により放電管
19は一気にインピーダンスが低下し、主コンデンサ2
0の充電エネルギーを放電して光エネルギーに変換し、
被写体を照明する。なお、ストロボを使用したときはフ
ラッシュフラグ(FAL)に1をセットする。シャッタ
ーが開成されると、焦点位置にあったレンズを初期位置
に戻す(S15)。そして、撮影の終了したフィルムを
フィルム駆動回路を制御して1コマ分巻上げる(S1
6)。
【0063】次に、ストロボを使用したことを示すフラ
ッシュフラグに“1”が立っているかを確認する(S1
7)。フラグ“1”が立っているときはフラッシュモー
ドにして、S10と同様にして主コンデンサ20の充電
を行って(S18)、一連の撮影シーケンスを終了す
る。なお、ストロボの未使用の場合はS18を通らずに
S2に戻り、一連の撮影シーケンスを終了する。
【0064】なお、図1には、電源スイッチ2をトグル
スイッチとした場合を示したが、図6に示すように電気
的なスイッチとしてもよい。
【0065】この場合、端子aがハイレベルとなると、
スイッチ素子61が導通し、抵抗62を介してトランジ
スタ62のベース電流が流れるため、トランジスタ62
が導通する。ここで抵抗64はトランジスタ62のベー
ス−エミッタ間に設けられている。従って、電源スイッ
チ2の閉成と等価にトランジスタ62が導通する。
【0066】(第2実施形態)図7には、本発明の第2
実施形態であるストロボ装置の構成を示している。本実
施形態は、第1実施形態に対して、スイッチ素子26の
制御電極に与えるドライブ回路が異なる。具体的には、
発振トランス30のフィードバック巻線Fの電流を検出
する抵抗47,48を挿入し、トランジスタ46のベー
スを抵抗47,48の接続点に接続している。トランジ
スタ46のコレクタは制御素子26の制御電極に接続さ
れている。
【0067】42,43,49は抵抗である。端子a
は、抵抗42を介しスイッチ素子26の制御電極に接続
され、抵抗43を介してスイッチ素子45の制御電極に
接続されている。また、抵抗49はコンデンサ41を介
してトランジスタ46のベースに接続されている。な
お、抵抗42,47,48、トランジスタ46およびス
イッチ素子26により、請求の範囲にいう切換え回路が
構成される。
【0068】44は抵抗であり、スイッチ素子45の誤
動作を防止するためのものである。50はダイオードで
ある。
【0069】カメラの全体のシーケンスは第1実施形態
と同様であるので、ここではストロボ装置の動作につい
て説明する。
【0070】カメラの制御回路125より端子aを介し
てハイレベルの信号が与えられると、抵抗43を介して
スイッチ素子45の制御電極にハイレベル信号が加わ
り、スイッチ素子45が導通する。このため、電池1よ
り発振トランジスタ5のベース−エミッタ間、スイッチ
素子45、発振トランス30のフィードバック巻線Fお
よび抵抗47,48を介して発振トランジスタ5に発振
の起動電流が流れる。
【0071】端子aの信号は抵抗42を介してスイッチ
素子26の制御電極にも与えられるが、コンデンサ41
と抵抗49の時定数で定まる所定時間トランジスタ46
のベース電流を与え、トランジスタ46が導通すること
でスイッチ素子26の動作を禁止し、スイッチ素子45
が最初に作動するよう構成されている。
【0072】こうして発振トランス30が起動すると、
発振トランス30の2次巻線Sに流れる電流はダイオー
ド32を介して主コンデンサ20に充電される。また、
同時にフィードバック巻線Fに発生する起電力は、抵抗
47、トランジスタ46のベース−エミッタを介してト
ランジスタ46にベース電流を流す。このため、トラン
ジスタ46が導通し、スイッチ素子26の制御電極をロ
ーレベルとする。
【0073】発振トランス30のコアの磁束が飽和する
とトランジスタ46のベースには逆バイアスが印加され
るため、トランジスタ46は非導通となる。このためス
イッチ素子26の制御電極にはハイレベルの信号が端子
aより抵抗42を介して与えられ、スイッチ素子26が
導通し、発振トランス25に1次電流が流れる。このた
め、2次巻線Sに発生した起電力がダイオード31を介
して主コンデンサ20に充電される。以上の動作が繰返
し行われる。
【0074】こうして主コンデンサ20の充電電圧が上
昇すると、電圧検出回路17よりカメラ制御回路125
に充電完了信号が与えられ、端子aに与えられていたハ
イレベル信号がローレベルとなり、ストロボの充電が終
了する。
【0075】なお、ストロボ装置の発光シーケンスは第
1実施形態と同様である。
【0076】(第3実施形態)図8には、本発明の第3
実施形態であるストロボ装置の構成を示している。本実
施形態は、第1および第2実施形態が発振トランス30
のフィードバック巻線Fに発生する起電力を利用し、ス
イッチ素子26の制御電極をドライブするのに対し、発
振トランス30の1次巻線Pに発生する逆起電力を利用
して、抵抗314、コンデンサ315、抵抗318を介
して逆起電圧の検出ループを設け、抵抗318の電位を
抵抗317を介してスイッチ素子26の制御電極に与え
る点で第1および第2実施形態と異なる。
【0077】図8において、1は電源である電池であ
る。dは端子であり、カメラの制御回路からVcc電源を
与えられる。301はトランジスタで、エミッタがVcc
端子に接続される。
【0078】302は抵抗である。303はコンデンサ
で、それぞれトランジスタ301のベース=エミッタ間
に接続される。309は抵抗で、トランジスタ301の
コレクタに接続されている。304は抵抗で、aの端子
から入力される信号を限流するように接続されている。
305は抵抗で、310のアンドゲート回路のプルダウ
ン抵抗として、入力ゲートと電池の負極間に接続されて
いる。306はコンデンサ、307は抵抗であり、共に
直列接続されて、その中点はトランジスタ308のベー
スに接続されている。トランジスタ308のコレクタは
トランジスタ301のベースに319の抵抗を介して接
続されている。
【0079】アンドゲート回路310の一方のゲート入
力は抵抗309に接続されており、出力が抵抗311,
312の直列回路に与えられるように構成されている。
抵抗311と抵抗312の直列回路の中点にはスイッチ
素子313の制御電極が接続されている。
【0080】30は発振トランスであり、ここではフィ
ードバック巻線Fが無い4端子トランスで示されてい
る。発振トランス30の1次巻線は、一方が電池1の正
極に、他方がスイッチ素子313のドレイン電極に接続
されている。またこの電極から抵抗314、コンデンサ
315、抵抗318の直列回路が電池1の負極に接続さ
れる。抵抗318はさらにスイッチ素子26の制御電極
にゲートのプルダウン抵抗として接続され、抵抗317
を介して制御電極に接続されている。
【0081】25は発振トランスで、1次巻線Pの一方
が電池正極に、他方がスイッチ素子26のドレインにそ
れぞれ接続され、スイッチ素子313およびソース30
は電池1の負極に接続されている。
【0082】316は定電圧ダイオードで、スイッチ素
子26の過電圧保護として抵抗317を介して電池1の
負極間に接続されている。
【0083】発振トランス30および2次巻線25はそ
れぞれダイオード31,32を介して主コンデンサ20
の正極に接続されている。また、発振トランス30の1
次巻線の他方はトランジスタ301のベースに、発振ト
ランス25の1次巻線の他方は電池1の負極にそれぞれ
接続されている。
【0084】320はコンデンサで、Vccの電源コンデ
ンサである。その他は第1および第2実施形態と同様な
ため、ここでは省略する。
【0085】以上のような構成において、動作の説明を
行うが、カメラのシーケンスは前述の実施形態と同様で
あり、ここでもストロボ装置の動作について説明を行
う。
【0086】カメラ制御回路によりカメラが作動状態と
なると、端子dを介してVccの電源が与えられる。スト
ロボ装置の起動信号は端子aを介してカメラ制御回路を
介してハイレベル信号として与えられる。
【0087】ハイレベル信号が与えられると抵抗304
を介して、コンデンサ306はトランジスタ308のベ
ース=エミッタ間のループで充電される。この充電電流
はトランジスタ308のベース電流として流れるため充
電中はトランジスタ308は導通し、抵抗319とトラ
ンジスタ301のベース=エミッタ間を介して、電流が
流れる。この電流はトランジスタ301のベース電流と
して流れるため、トランジスタ301も同様に導通して
抵抗309に電位を与える。このトランジスタ308,
301の導通は、抵抗304とコンデンサ306で決定
する時定数により数十μsec程度の所定時間の間行な
われる。
【0088】コンデンサ306の電位が充電が進むと、
アンドゲート回路310の一方の入力端子もハイレベル
となる。また、抵抗309に接続される他方の入力端子
にも、トランジスタ308,301が導通しており、ハ
イレベルの電位が入力される。このため、アンドゲート
回路310の出力はハイレベルとなる。
【0089】アンドゲート回路310の出力がハイレベ
ルとなると、抵抗311,312に電流が流れ、抵抗3
12はハイレベルの電位が発生し、スイッチ素子313
の制御端子に与えられるためスイッチ素子313が導通
する。
【0090】スイッチ素子313が導通すると、電池1
から発振トランス30の1次巻線Pに電流が流れ、発振
トランス30の2次巻線Sに起電力が発生し、ダイオー
ド31、主コンデンサ20、Vcc電源コンデンサ32
0、トランジスタ301のエミッタ=ベース間のループ
で電流が流れる。
【0091】この電流は主コンデンサ20の充電電流で
あると共に、トランジスタ301のベース電流として流
れる。このため、トランジスタ301はトランジスタ3
08の導通時間が終了しても、主コンデンサ20の充電
電流により導通状態を維持する。発振トランス30のコ
ア内の磁束が飽和すると、主コンデンサ20の充電電流
が無くなり、トランジスタ301のベース電流も無くな
るため、トランジスタ301は非導通状態となる。これ
により、抵抗309の電位がロウレベルとなるため、ア
ンドゲート回路310の出力はロウレベルとなり、スイ
ッチ素子313は非導通となる。
【0092】また、ほぼ同時に発振トランス30の2次
巻線Sには逆起電圧が発生し、コンデンサ303、Vcc
電源コンデンサ320、主コンデンサ20及びダイオー
ド31の寄生容量分を介して電流が流れるために、トラ
ンジスタ301は瞬時に非導通となる。コアの磁束が反
転し正方向への振動電圧が発生すると、Vcc電源コンデ
ンサ320より発振トランジスタ301のベースダイオ
ード31、主コンデンサ20のループで電流が流れ、ト
ランジスタ301は再び導通する。これにより、抵抗3
09にハイレベル信号が与えられ、スイッチ素子313
が導通し、これを繰返すことで発振が行なわれて主コン
デンサ20が充電される。ここまでが発振トランス30
の第1昇圧回路の自励発振動作である。
【0093】また、スイッチ素子313の導通、非導通
が行なわれる際、スイッチ素子313の非導通時点で発
振トランス30の2次巻線Sに逆起電力が発生するが、
同時に1次巻線Pにも10数Vの逆起電力が発生し、ス
イッチ素子313のドレイン=ソース間には発振トラン
ス30の1次巻線Pの逆起電力と電池1の電圧の加算さ
れた電圧が印加される。
【0094】従って、第2昇圧回路の発振トランス25
の発振動作を説明すれば、前記のスイッチ素子313が
導通状態から非導通となると発振トランス30の1次巻
線Pの逆起電力と電池1の電池電圧の加算電圧が、抵抗
314、コンデンサ315、抵抗318を介して印加さ
れる。従って、逆起電圧が発生している期間抵抗318
には電位が発生する。発振トランス30の逆起電圧期間
はトランスによって異なるが一般的に10μsec〜3
0μsec程度であるため、抵抗314、抵抗318の
和とコンデンサ315で決定する時定数はこの時間より
長く設定している。このため、スイッチ素子26は逆起
電圧期間中、抵抗318に発生する電位を抵抗317を
介して、制御電極に与えられ、この間導通する。
【0095】スイッチ素子26が導通すると、電池1よ
り発振トランス25の1次巻線Pに電流が流れること
で、2次巻線中には起電力が発生し、ダイオード32、
主コンデンサ20のループで電流が流れ主コンデンサが
充電される。ここで、スイッチ素子313が導通すると
コンデンサ315の充電電荷は抵抗314、スイッチ素
子313、定電圧ダイオードA=K間を介し放電しリセ
ットされる。また、スイッチ素子26も抵抗318がロ
ウレベルであることから非導通となり、発振トランス2
5の1次巻線Pの電流を停止する。
【0096】この動作がスイッチ素子313の発振動作
中の非導通同期で行なわれるため、主コンデンサ20は
ほぼ常時充電されることとなる。
【0097】主コンデンサ20の充電電圧は、電圧検出
回路17より端子bを介してカメラ制御回路に与えられ
る。充電電圧が所定電圧に達すると、カメラ制御回路は
端子aに与えられていたハイレベル信号を解除するた
め、コンデンサ306は抵抗305、抵抗307を介し
て放電する。このため、アンドゲート回路310の入力
の一方がロウレベルに固定されて出力はロウレベルとな
り、スイッチ素子313は非導通となり、続いて、スイ
ッチ素子26も逆起電圧が発生しなくなるため非導通と
なり、発振を停止する。
【0098】以上のように本実施形態では、逆起電力を
利用して、次段の発振動作を行なわせるため、第1およ
び第2実施形態に示すような発振トランスのフィードバ
ック巻線を必要とせず、4ピンのトランスを使用するこ
とができる。したがって、トランス構造も簡単となり、
よりストロボ装置の小型化を図ることができる。
【0099】(第4実施形態)図9には、本発明の第4
実施形態であるストロボ装置の構成を示している。本実
施形態は、第3実施形態に対して、第2昇圧回路の制御
電極のドライブ回路が異なる。
【0100】第3の実施形態では、発振トランス30の
1次巻線Pとスイッチ素子313の接続点から抵抗31
4、コンデンサ315および抵抗318の直列回路を設
け、スイッチ素子313の導通から非導通への切換時に
発生する逆起電圧を受けることで抵抗318に発生する
電位を抵抗317を介してスイッチ素子26の制御電極
に与え、これによりスイッチ素子の導通タイミングを得
ていたが、本実施形態では、抵抗309に発生する電位
を321のインバーター回路で反転し、アンドゲート回
路322を介して与えることでスイッチ素子26の導通
タイミングを制御している。
【0101】全体のシーケンスは、前述の形態と同様な
ので、ここでは、本実施形態のストロボ動作についての
み説明する。
【0102】なお、第2実施形態以降、スイッチを省略
したがここでも同様に省略する。
【0103】カメラの撮影動作が開始されると、端子d
を介してVcc電源が与えられる。次にストロボ装置の充
電が必要と判断されると、カメラ制御回路より端子aを
介してハイレベル信号が与えられる。このハイレベル信
号により、第3実施形態で説明したように、抵抗304
を介してコンデンサ306は充電され、この時定数で決
定する所定期間の間、トランジスタ308はドライブ電
流を受けて導通する。この導通により抵抗319を介し
てトランジスタ301にはベース電流が流れ、その結果
トランジスタ301も所定の期間導通し、抵抗309に
Vcc電源より電位が与えられる。この所定期間は発振ト
ランス30の帰還電流が安定する程度の時間、例えば数
十μse程度でよい。
【0104】コンデンサ306が充電され電位が上昇
し、アンドゲート回路310,322のゲート入力がハ
イレベルとなると、アンドゲート回路310はすでに抵
抗309がハイレベルとなっていることから出力はハイ
レベルとなり、抵抗311を介してスイッチ素子313
の制御電極にハイレベルの電位を与える。これにより、
スイッチ素子313は導通する。また、インバーター回
路321は、抵抗309の電位がハイレベルであること
から、出力はロウレベルとしてアンドゲート回路322
の一方に入力される。
【0105】なお、コンデンサ306の充電電圧の上昇
によりもう一方の入力ゲートがハイレベルとなっても、
アンドゲート回路322の出力はロウレベルを維持す
る。スイッチ素子313の導通により、発振トランス3
0の1次巻線Pに電流が流れ、2次巻線Sには起電力が
発生し、主コンデンサ20を充電する。
【0106】この電流は、第3実施形態で説明したよう
にトランジスタ301のベース電流として流れるため、
トランジスタ301は発振トランス30により主コンデ
ンサ20に電力が供給されている状態では導通となる。
従って、主コンデンサ20の電力供給中に前述のトラン
ジスタ308の所定の導通時間が終了しても、トランジ
スタ301は導通が維持する。
【0107】発振トランス30のコアの磁束が飽和する
と逆起電力が発生し、トランジスタ301のベース=エ
ミッタ間を逆バイアスするループで電流が流れ、トラン
ジスタ301は逆起電力が無くなるまで非導通となる。
トランジスタ301が非導通となると、抵抗309の電
位はロウレベルとなり、アンドゲート回路310の出力
はロウレベルとなり、スイッチ素子313の制御電極は
ロウレベルとなり、非導通となる。
【0108】一方、インバーター回路321は入力がロ
ウレベルとなることから、ハイレベルの出力を出力し、
抵抗317を介してスイッチ素子26の制御電極にハイ
レベルの信号を与え、スイッチ素子26は導通する。
【0109】スイッチ素子26の導通により発振トラン
ス25の1次巻線Pに電流が流れる。このため2次巻線
Sに起電力が発生しダイオード32を介して主コンデン
サ20に電流が供給される。
【0110】発振トランス30のコアの磁束が減少し、
順方向の振動電圧が発生すると、トランジスタ301に
は再びベース電流が流れ、導通する。導通することで再
び抵抗309には電位が発生し、スイッチ素子313が
導通、スイッチ素子26が非導通となり、これを繰返し
行うことで主コンデンサ20には昇圧された電荷が蓄積
される。そして、この電圧が電圧検出回路17により端
子bを介してカメラ制御回路に与えられ、所定の充電レ
ベルに達したと判断されると、カメラ制御回路から端子
aに与えられていたハイレベル信号がロウレベルとな
り、アンドゲート回路310,322の各々一方の入力
がロウレベルとなり出力が各々ロウレベルとなる。この
ため、スイッチ素子313,26の各々の制御電極がロ
ウレベルとなり、非導通となって発振が停止する。その
後の感光シーケンスはここでは省略する。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1昇圧回路と第2昇圧回路とにそれぞれ設けられるト
ランス(発振トランス)を小型のもので済むようにして
いるので、1つの大型のトランスを用いる場合に比べて
設計自由度を高めることができる。特に第2昇圧回路は
第1昇圧回路の主コンデンサに電流を供給しない期間を
補償することから、第2昇圧回路のトランスは、第1昇
圧回路のトランスに比較してきわめて小型なもので足り
る。
【0112】さらに、本発明によれば、切換え回路によ
って第1昇圧回路と第2昇圧回路とがプッシュプル方式
と同様に交互に動作状態になるので、主コンデンサの充
電時間の短縮を図ることができる。
【0113】このため、このようなストロボ装置をカメ
ラに備えれば、小型で携帯性が良く、ストロボ充電時間
が短くて使い勝手も良いカメラを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるストロボ装置の構
成図である。
【図2】上記ストロボ装置が備えられるカメラの制御回
路の構成図である。
【図3】上記制御回路の動作フローチャートである。
【図4】上記ストロボ装置の動作フローチャートであ
る。
【図5】上記ストロボ装置の各部の信号波形を示すグラ
フ図である。
【図6】上記ストロボ装置の電源スイッチの変形例を示
す構成図である。
【図7】本発明の第2実施形態であるストロボ装置の構
成図である。
【図8】本発明の第3実施形態であるストロボ装置の構
成図である。
【図9】本発明の第4実施形態であるストロボ装置の構
成図である。
【図10】従来のストロボ装置の構成図である。
【符号の説明】
1 電池 2 電源スイッチ 5,26 発振トランジスタ 25,30 発振トランス 19 放電管 20 主コンデンサ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに磁気結合されていないトランスを
    それぞれ有し、ストロボ発光用主コンデンサの充電回路
    に前記トランスによる昇圧電力を供給する第1昇圧回路
    および第2昇圧回路と、 前記第1昇圧回路が前記主コンデンサに電流を供給して
    いる状態にあるときに前記第2昇圧回路を非動作状態と
    し、前記第1昇圧回路が前記主コンデンサに電流を供給
    していない状態にあるときに前記第2昇圧回路を動作状
    態とする切換え回路とを有して構成されることを特徴と
    するストロボ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1昇圧回路が、前記主コンデンサ
    に電流を供給する状態と供給しない状態とを交互に繰り
    返すことを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1昇圧回路が、自励式発振回路で
    あることを特徴とする請求項2に記載のストロボ装置。
  4. 【請求項4】 前記切換え回路は、前記第1昇圧回路の
    トランスから順方向起電力を受けたときに前記第2昇圧
    回路を非動作状態とし、前記第1昇圧回路のトランスか
    ら逆方向起電力を受けたときに前記第2昇圧回路を動作
    状態とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載のストロボ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1昇圧回路が動作時にフィードバ
    ック電流を出力するフィードバック部を有しており、 前記切換え回路は、前記フィードバック部からフィード
    バック電流が入力されたときに前記第2昇圧回路を非動
    作状態とし、フィードバック電流が入力されていないと
    きに前記第2昇圧回路を動作状態とすることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載のストロボ装置。
  6. 【請求項6】 前記切換え回路が、前記第1昇圧回路が
    前記主コンデンサに電流を供給している状態にあるとき
    にオフし、前記主コンデンサに電流を供給している状態
    にあるときにオンするスイッチ手段を有して構成されて
    おり、 前記第2昇圧回路が、前記スイッチ手段がオフのときに
    非動作状態となり、オンのときに動作状態になることを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のストロボ
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載のスト
    ロボ装置を備えたことを特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 発振トランジスタの主電極に接続された
    1次巻線と2次巻線および前記発振トランジスタの制御
    電極に接続される3次巻線を有し、自励発振にて動作す
    る第1トランスと、 前記発振トランジスタのオフにより前記第1トランスの
    3次巻線に発生する逆起電圧に応答してオンとなるスイ
    ッチング素子と、 前記スイッチング素子のオンにより電流が流れる1次巻
    線および2次巻線を有する第2トランスと、 前記第1および第2トランスの2次巻線からの出力によ
    り充電されるコンデンサとを備えたストロボ装置。
  9. 【請求項9】 前記発振トランジスタに対しての前記第
    1トランスの3次巻線からの帰還路に接続され、前記逆
    起電圧を検知して第1の状態から第2の状態へスイッチ
    ングする第2のトランジスタを設け、 前記第2トランジスタが前記第2の状態にあるときに前
    記スイッチング素子をオンさせることを特徴とする請求
    項8に記載のストロボ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1トランスの3次巻線と電源ラ
    インとの間に制御電極が接続されて前記逆起電圧を検知
    するトランジスタを設け、 前記トランジスタにて逆起電圧が検知されているときに
    前記スイッチング素子をオンさせることを特徴とする請
    求項8に記載のストロボ装置。
  11. 【請求項11】 1次巻線および2次巻線からなる第1
    トランスと、 前記2次巻線に接続され、この2次巻線の出力によるコ
    ンデンサへの充電電流により第1の状態に保持され、前
    記第1トランスのコアの磁束の飽和による前記充電電流
    の消滅により第2の状態となり、前記2次巻線からの振
    動電圧により第1の状態となる第1スイッチング素子
    と、 前記第1スイッチング素子に接続され、該第1スイッチ
    ング素子が前記第1の状態のときにオンになり、第2の
    状態のときにオフになる第2スイッチング素子とを設
    け、 前記第2スイッチング素子を前記1次巻線に接続し、該
    第2スイッチング素子のオンにより前記1次巻線に電流
    を供給し、前記第1トランスの自励発振動作を行う第1
    発振回路を構成するとともに、 前記第2スイッチング素子のオフに同期してオンにな
    り、前記第2スイッチング素子がオン状態のときにオフ
    となる第3スイッチング素子と、該第3スイッチング素
    子に接続された1次巻線と2次巻線とからなる第2トラ
    ンスとを設け、該第3スイッチング素子のオンオフによ
    り前記第2トランスの1次巻線への給電制御を行う第2
    の発振回路を構成し、 前記第1および第2トランスの2次巻線の出力により前
    記コンデンサへの充電を行うことを特徴とするストロボ
    装置。
  12. 【請求項12】前記第3スイッチング素子の制御電極
    が、前記第1トランスの1次巻線と第2スイッチング素
    子との接続点に接続されていることを特徴とする請求項
    11に記載のストロボ装置。
  13. 【請求項13】前記第3スイッチング素子は、前記第1
    スイッチング素子に接続され、該第1スイッチング素子
    が前記第1の状態のときにオフになり、前記第2の状態
    のときにオンになることを特徴とする請求項11に記載
    のストロボ装置。
  14. 【請求項14】 請求項8から13のいずれかに記載の
    ストロボ装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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CN102854705A (zh) * 2011-06-30 2013-01-02 株式会社尼康 附件、相机、附件控制程序及相机控制程序
JP2013064944A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Nikon Corp アクセサリー、及びアクセサリー制御プログラム

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CN102854705A (zh) * 2011-06-30 2013-01-02 株式会社尼康 附件、相机、附件控制程序及相机控制程序
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