JPH11352308A - レンズ装置及びその製造方法 - Google Patents

レンズ装置及びその製造方法

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JPH11352308A
JPH11352308A JP15548398A JP15548398A JPH11352308A JP H11352308 A JPH11352308 A JP H11352308A JP 15548398 A JP15548398 A JP 15548398A JP 15548398 A JP15548398 A JP 15548398A JP H11352308 A JPH11352308 A JP H11352308A
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JP
Japan
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lens
optical
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engagement
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Pending
Application number
JP15548398A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Ito
正明 伊藤
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Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Koki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshin Koki Co Ltd filed Critical Nisshin Koki Co Ltd
Priority to JP15548398A priority Critical patent/JPH11352308A/ja
Publication of JPH11352308A publication Critical patent/JPH11352308A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のレンズを相互に一体化してなるレンズ
装置において、芯出し工程などの位置決め調整作業を容
易にし、製造コストの低減や生産性の向上を図ることの
できるレンズ装置の構造及びレンズ装置の製造方法を提
供する。 【解決手段】 レンズ20上に透明接着剤3を滴下し、
レンズ10をレンズ20に対し重ねる。係合突起12a
を凹溝22aの係合凹部22a−1以外の部分に対応さ
せて互いに重ねると光学面11aと光学面21aとが透
明接着剤3を介して対向する。レンズ10とレンズ20
とを係合端部12a−1が係合凹部22a−1に係合す
るように相対的に回転させ、係合端部12a−1の先端
部が係合凹部22a−1の端面に接近するように回転さ
せると、両光学面間の回転によって自然に透明接着剤3
の泡出しが行われる。さらに回転させ最終的に係合端部
12a−1の先端部と係合凹部22a−1の端面とが当
接し一体化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ装置及びその
製造方法に係り、特に、複数のレンズを相互に貼り合わ
せてなるレンズ装置として好適な構造及び製造技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数のレンズを相互に貼り合
わせて一体化されたレンズ装置が作成されており、例え
ば、CCDカメラに内蔵される小型レンズなどの種々の
光学系として用いられている。このレンズ装置を製造す
る場合には、まず、図11(a)に示すようにレンズ1
の光学面1a上に透明接着剤3を滴下し、図11(b)
に示すように光学面1a上にレンズ2の光学面2aを重
ね合わせる。次に、図11(c)に示すように透明接着
剤3が光学面1aと2aとの間において薄く伸びた状態
で、透明接着剤3内に気泡が入り込まないように、手動
でレンズ2を回転させたり揺動させたりして脱泡させ
る。その後、図11(d)に示すように光学顕微鏡など
によってレンズ2の光軸とレンズ1の光軸と(図示一点
鎖線)を合わせる芯出しを行い、最後に、光照射などに
より透明接着剤3を硬化させる。透明接着剤3の硬化
は、光硬化性の接着剤を用いる場合、光(紫外線など)
をレンズ1、2に照射して透明接着剤3に光重合反応を
起こさせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
レンズの貼り合わせ方法においては、レンズ1とレンズ
2との光軸を合わせる芯出しを行う際に、光学顕微鏡に
よる位置合わせを一つ一つ人手により行わなければなら
ないため、手間がかかり、製造コストが高くなるととも
に、生産性を上げることが難しいという問題点がある。
特に、小型レンズを貼り合わせる場合においては、人手
による芯出し工程に高い技能が必要となるなど、非常に
困難が伴う。このため、例えば、樹脂成形によってレン
ズを成形することによりレンズ単価を下げても、上記の
貼り合わせ工程によってコストが増大するため、コスト
低減の効果が得られないという深刻な問題がある。
【0004】また、芯出し工程後に芯出し状態を保持し
たまま引き続いて透明接着剤3の硬化工程を行わなけれ
ばならないため、貼り合わせ作業を最後まで個々に行う
必要があることから、各工程において複数のレンズ装置
をまとめて処理することができないという理由によって
も、コスト低減、生産性向上を図ることが難しいという
問題点がある。
【0005】そこで、本発明は上記各問題点を解決する
ものであり、その課題は、複数のレンズを相互に一体化
してなるレンズ装置において、芯出し工程などの位置決
め調整作業を容易にし、製造コストの低減や生産性の向
上を図ることのできるレンズ装置の構造及びレンズ装置
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、少なくとも第1レンズと第2
レンズとを一体化させることにより構成されるレンズ装
置において、前記第1レンズに第1係合部を設けるとと
もに前記第2レンズに前記第1係合部に係合可能な第2
係合部を設け、前記第1係合部と前記第2係合部とが係
合した状態で第1レンズと第2レンズとが相互に一体化
されていることを特徴とするレンズ装置である。
【0007】この手段によれば、第1レンズに形成した
第1係合部と第2レンズに設けた第2係合部とを相互に
係合させることにより、予め設計された位置関係にて複
数のレンズを係合させることができるため、レンズ間の
位置合わせを個々に行う必要がなく、容易且つ迅速に製
造することができるから、製造コストの低減や生産性の
向上を図ることができる。
【0008】ここで、レンズ装置の収差補償などを図る
ために前記第1係合部と前記第2係合部の係合により前
記第1レンズの光学面と前記第2レンズの光学面とが充
填剤を介して密着するように構成されていることが好ま
しく、この場合には特に、前記光学面同士を前記充填剤
である接着剤により接着してなることが望ましい。
【0009】上記各手段においては、前記第1係合部及
び前記第2係合部は、前記第1レンズ及び前記第2レン
ズの外周側に張り出した第1外周部及び第2外周部にそ
れぞれ形成されていることが、成形上或いは取り扱い
上、より好ましい。
【0010】この場合には、前記第1外周部と前記第2
外周部には、前記第1係合部と前記第2外周部とが係合
したとき、相互に当接する当接面がそれぞれ設けられて
いることが、両レンズの位置関係をより確実かつ正確に
定める上で望ましい。
【0011】上記各手段においては、前記第1係合部と
前記第2係合部とは、前記第1レンズと前記第2レンズ
とを光軸にほぼ沿った回転軸周りに相対的に回転させる
ことにより、相互に係合するように構成されていること
が好ましい。この手段によれば、回転によって係合操作
が容易になるとともに、接着剤その他の充填剤を双方の
対向する光学面間に介挿する場合には、充填剤からの泡
出し操作を係合操作と同時に行うことができる。
【0012】この場合にはまた、前記第1係合部及び前
記第2係合部は、前記第1レンズと前記第2レンズとを
相対的に回転させていくに従って前記第1レンズと前記
第2レンズが次第に互いに密着していくように構成され
ていることが望ましい。このようにすることによって、
両レンズ間に充填剤を介在させる場合には気泡を混入な
どを低減させ、泡出しをより効果的に行うことができる
とともに、より確実かつ正確に両レンズを係合させ、高
精度に一体化させることが可能になる。
【0013】また、レンズ装置の製造方法としては、少
なくとも第1レンズと第2レンズにそれぞれ設けられた
光学面を相互に貼り合わせることにより構成されるレン
ズ装置の製造方法において、前記第1レンズに第1係合
部を設けるとともに前記第2レンズに前記第1係合部に
係合可能な第2係合部を設け、前記第1係合部と前記第
2係合部とを、前記光学面の光軸にほぼ沿った回転軸周
りに前記第1レンズと前記第2レンズを相対的に回転さ
せることにより相互に係合するとともに、相対的に回転
させることにより前記第1レンズの光学面と前記第2レ
ンズの光学面が互いに密着していくように構成し、前記
第1レンズと前記第2レンズの前記光学面の間に充填剤
を供給し、前記第1レンズと前記第2レンズを相対的に
回転させながら係合させ、最終的に光学面同士を前記充
填剤を介して密着させた状態に保持することを特徴とす
る。この場合に、前記充填剤は接着剤であり、前記第1
レンズと前記第2レンズとを互いに係合させた後、前記
接着剤を硬化させて光学面同士を接着することが好まし
い。
【0014】上記のレンズ装置及び製造方法の各手段に
おいては、CCDカメラ用小型レンズ装置又はその製造
方法である場合がある。また、上記手段のうち回転させ
て係合させる手段においては、第1係合部及び第2係合
部は回転方向に複数組設けられていることが好ましく、
3組以上であることがより望ましい。
【0015】また、独立して、或いは、上記各手段にお
いてさらに、前記第1係合部と前記第2係合部のうち少
なくとも一方は前記第1レンズ又は前記第2レンズの外
周部から前記光軸周りの回転方向に伸びる回転方向延長
端部を備え、前記第1係合部と前記第2係合部のうち少
なくとも他方には、前記回転方向延長端部に対して前記
光軸の方向の相対移動を規制するように係合する被係合
部が形成され、前記第1レンズと前記第2レンズとを相
互に回転させることによって前記回転方向延長端部と前
記被係合部とが相互に係合するように構成されているこ
とが好ましい。この場合にはさらに、各係合部は複数組
設けられていることが望ましく、3組以上であることが
より望ましい。また、回転方向延長端部と被係合部のう
ちの少なくとも一方の相互に係合する側の角部を滑らか
な曲面状に成形することが望ましく、特に、回転方向延
長端部と被係合部とが係合していく過程で、係合深さが
深くなるに従って徐々に両レンズが密着していくように
構成されていることがより好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るレンズ装置及びその製造方法の実施形態について
説明する。図1乃至図8は本発明の第1実施形態の部品
形状を示す図であり、図9は製造方法を示す概略工程図
である。ここで、図1乃至図4は一方のレンズ10の形
状を示すものであり、図5乃至図8は他方のレンズ20
の形状を示すものである。
【0017】レンズ10及びレンズ20は、それぞれ合
成樹脂を用いて射出成形法により一体に成形したプラス
チックレンズである。レンズ10、20の材質として
は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの種々の
合成樹脂を用いることができ、また、ガラスなどの無機
材料を用いることも可能である。ただし、本実施形態の
ような比較的複雑な形状を備えたレンズとしては、合成
樹脂を素材とした型成形により形成したものであること
が好ましい。本実施形態は光学系の色収差などを改善さ
せる目的で2枚の合成樹脂を透明接着剤を介して貼り合
わせるものであるため、レンズ10とレンズ20とを異
なる材質で構成している。具体的にはレンズ10をPM
MA(ポリメタクリル酸メチル)樹脂で、レンズ20を
ポリカーボネート樹脂で構成している。
【0018】図1はレンズ10の平面図、図2は同縦断
面図、図3は同底面図、図4は同右側面図である。レン
ズ10は凸レンズであり、中心部において平面円形状に
構成された光学機能部11と、光学機能部11の周囲に
フランジ状に形成された外周部12とから構成されてい
る。光学機能部11の表裏には、所定の曲面形状に成形
された光学面11a,11bが設けられている。外周部
12には、光学機能部11の光軸方向の光学面11a側
に張り出し、しかも光学機能部11の光軸周りの回転方
向(以下、単に「回転方向」と言う。)に伸びる係合端
部12a−1を備えた係合突起12aが回転方向に等角
度間隔(120度間隔)に3つ設けられている。係合突
起12aの回転方向の角度幅は例えば46度である。係
合突起12aの係合端部12a−1側の外周部12に
は、光軸方向に向けて係合端部12a−1に向かう方向
に貫通する凹溝12bが形成されている。この凹溝12
bの回転方向の角度幅は、例えば32度であり、この凹
溝12bのうち、係合端部12a−1と平面的に重なる
部分の角度幅は16度、係合端部12a−1と重なら
ず、上下方向に突き抜けている部分の角度幅は16度で
ある。凹溝12bは、係合突起12の係合端部12a−
1を成形によって形作る際に単純な型構造で成形可能と
するための形状である。
【0019】図5はレンズ20の平面図、図6は同縦断
面図、図7は同底面図、図8は同右側面図である。レン
ズ20は凹レンズであり、中心部において平面円形状に
構成された光学機能部21と、光学機能部21の周囲に
フランジ状に形成された外周部22とから構成されてい
る。光学機能部21の表裏には、所定の曲面形状に成形
された光学面21a,21bが設けられている。外周部
22には、回転方向に所定角度範囲(例えば、回転方向
の角度幅で70度)に形成された係合凹溝22aが等角
度間隔(120度間隔)で上下方向に突き抜けるように
3つ設けられている。係合凹溝22aの回転方向の一端
部には、光学面21bの側のみに回転方向に延長形成さ
れた係合凹部22a−1が設けられ、光学面21bの側
の光軸方向に向いた係合段差面が形成されている。この
場合、係合凹部22a−1の形成されている回転方向の
角度幅は16度であり、その結果、光学面21b側の係
合凹溝22aのうち係合凹部22a−1以外の上下に突
き抜けている部分の回転方向の角度幅は54度となる。
【0020】次に、上記レンズ10と20を貼り合わせ
る工程について図9を参照して説明する。図9(a)に
示すように、レンズ20の光学面21aを上に向けて載
置し、光学面21aの略中心部に透明接着剤3を滴下す
る。次に、図9(b)に示すように、レンズ10を光学
面11aを下に向けた状態でレンズ20に対して上から
重ねる。このとき、図1乃至図4に示すレンズ10の係
合突起12a(角度幅32度)を凹溝22a(角度幅7
0度)の係合凹部22a−1以外の部分(角度幅54
度)に対応させて互いに重ねることによって、レンズ1
0の外周部12における光学面11a側(図示下側)の
端面12cと、レンズ20の外周部22における光学面
21a側(図示上側)の端面22cとが相互に対向し、
同時に、内側のレンズ10の光学面11aとレンズ20
の光学面21aとが透明接着剤3を介して対向する。
【0021】この状態で、図示のようにレンズ10とレ
ンズ20とを係合突起12aの係合端部12a−1が係
合凹溝22aの係合凹部22a−1に係合するように相
対的に回転させると、図9(c)に示すようにレンズ1
0と20とが相互に嵌合し、係合端部12a−1の先端
部が係合凹部22a−1の端面に接近するように回転さ
せていくと、光学面11aと21aとの間に挟まれてい
る透明接着剤3が引き延ばされるとともに、両光学面の
間の回転によって自然に透明接着剤3の泡出しが行われ
るため、従来のような泡出し作業は不要になる。さらに
回転させて最終的に係合端部12a−1の先端部と係合
凹部22a−1の端面とが当接した状態となり、一体化
されると、レンズ10の光軸とレンズ20の光軸とは正
確に一致するように予めレンズ10及び20の形状が設
計されているため、従来の芯出し工程も全く不要とな
る。また、図9(c)のように一体化されると、芯出し
が完了した状態でレンズ装置を保持しておくことができ
るので、多数のこのようなレンズ装置を用意した後、ま
とめて透明接着剤3の硬化工程を施すことも可能とな
る。この硬化工程としては、透明接着剤3として光硬化
性樹脂を基体とするものを用いた場合には光照射工程で
あり、熱硬化性樹脂を基体とするものを用いた場合には
加熱工程である。
【0022】なお、上記実施形態において、互いに透明
接着剤3により接着される光学面11aと21aとの間
に接着剤の層を介在させるように両者間に僅かな隙間を
有する状態で、レンズ10の外周部12の端面12cと
レンズ20の外周部22の端面22cとが互いに当接す
るように設計しておくことによって、レンズ10と20
の光軸の位置合わせをより確実かつ正確に行うことがで
き、係合操作も容易に行うことができるようになる。
【0023】また、図8に示すように係合凹溝22aの
係合凹部22a−1に臨む係合段差の角部22a−2を
滑らかな曲面形状に成形しているため、レンズ10と2
0とを相互に回転させて係合凹部22a−1に係合端部
12a−1を進入させようとするとき、係合端部12a
−1が角部22a−2に当接して徐々に深く係合してい
くので、回転とともにレンズ10と20とが次第に密着
していくように構成されている。したがって、係合操作
が容易になり、接着面への気泡の混入も少ないレンズ装
置を構成できる。ここでは、図4に示すように、係合突
起12aにおける係合端部12a−1の基部の、レンズ
20に係合する側の角部12a−2も滑らかな曲面形状
に成形されており、係合端部12a−1と係合凹部22
a−1とが深く係合したときに合致する形状となってい
る。なお、上記角部22a−2を滑らかな曲面状にする
代わりに、或いは、それとともに、係合端部12a−1
の先端部のレンズ20に係合する側の角部を滑らかな曲
面状に成形してもよい。
【0024】次に、図10を参照して上記実施形態の変
形例について説明する。図10において、(a)はレン
ズ30の平面図、(b)は正面図、(c)はレンズ40
の平面図である。この変形例においては、レンズ30は
光学面31aを備えた光学機能部31とフランジ状の外
周部32とからなり、その外周部32に、光学面31a
側に突出し、回転方向に伸びる係合端部32a−1を備
えた係合突起32aが3つ設けられている。この実施形
態では、係合突起32aの半径方向の幅よりも外周部3
2の半径方向の幅が広くツバ状に張り出している。この
変形例でも、射出成形時の成形を容易にするために、係
合端部32a−1と平面的に重なる部分に凹溝32bが
形成されている。ただし、特殊な金型構造を用いたり、
係合突起32aを別部品として固着したりすることによ
って、凹溝32bを形成することなくレンズ30を構成
することもできる。
【0025】一方、レンズ40は光学面41aを備えた
光学機能部41とフランジ状の外周部42とからなる。
外周部42には、3つの係合凹孔42aが形成されてい
る。係合凹孔42aは基本的に上下に突き抜けた貫通孔
となっているが、図示時計回りの端部には、底面側のみ
において延長されてなる係合凹部42a−1が形成され
ている。この変形例では、レンズ30の係合突起32a
をレンズ40の係合凹孔42aに挿入するようにして透
明接着剤を介して光学面31aと41aとを重ね合わ
せ、上記と同様にレンズ30と40とを相対的に回転さ
せることによって、係合端部32a−1と係合凹部42
a−1とを係合させることができる。したがって、上記
の実施形態と同様に、光学面31aと41aとの間に挟
まれた透明接着剤の泡出しを回転によって係合操作と同
時に行い、その後、光学機能部31と41との光軸を合
わせることができる。
【0026】上記各例においては、いずれも2つのレン
ズを相互に係合させ、一体化させるようになっている
が、3つ以上のレンズを相互に係合させるように構成す
ることも可能である。また、レンズの光学面同士を密接
させ、互いに接着剤によって接着させるようにしている
が、このような場合に限らず、接着剤以外の単なる充填
剤であってもよく、或いは、レンズの光学面同士が互い
に離れており、上記係合構造のみで複数のレンズを互い
に係合させるだけであってもよい。この場合には、複数
のレンズを互いに固着させるために、係合させた後に外
周部を溶着したり、接着したりしてもよい。
【0027】上記各例においては、いずれも2つのレン
ズの一方に鉤状に突出した係合突起を設け、他方に係合
凹溝を設けて、互いに嵌合するようにしているが、2つ
のレンズに共に突出した係合突起を設けて互いに嵌合す
るようにしてもよい。また、上記係合突起と係合凹溝の
ように少なくとも一方が突出して互いに嵌合する構造で
なくても、2つのレンズに互いに係合する段差部などを
形成し、少なくとも2つのレンズの光軸が合致するよう
に係合する構造であってもよい。このように、少なくと
も相互の平面方向の位置決めが可能な係合構造が形成さ
れていれば、従来のような人手による位置決め(芯出
し)を行う労力が低減され、製造コストを低減し、生産
性を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、第1レンズに形成
した第1係合部と第2レンズに設けた第2係合部とを相
互に係合させることにより、予め設計された位置関係に
て複数のレンズを係合させることができるため、レンズ
間の位置合わせを個々に行う必要がなく、容易且つ迅速
に製造することができるから、製造コストの低減や生産
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の一方のレンズの形状を
示す平面図である。
【図2】同実施形態の一方のレンズの形状を示す縦断面
図である。
【図3】同実施形態の一方のレンズの形状を示す底面図
である。
【図4】同実施形態の一方のレンズの形状を示す右側面
図である。
【図5】同実施形態の他方のレンズの形状を示す平面図
である。
【図6】同実施形態の他方のレンズの形状を示す縦断面
図である。
【図7】同実施形態の他方のレンズの形状を示す底面図
である。
【図8】同実施形態の他方のレンズの形状を示す右側面
図である。
【図9】同実施形態のレンズ装置の製造工程を示す概略
工程図(a)〜(b)である。
【図10】上記実施形態の変形例を示す一方のレンズの
概略平面図(a)及び概略正面図(b)並びに他方のレ
ンズの概略平面図である。
【図11】従来の張り合わせレンズの製造工程を示す概
略工程図(a)〜(d)である。
【符号の説明】
10,20,30,40 レンズ 11,21,31,41 光学機能部 11a,21a,31a,41a 光学面 12,22,32,42 外周部 12a,32a 係合突起 12a−1,32a−1 係合端部 22a,42a 係合凹溝 22a−1,42a−1 係合凹部 12c,22c 端面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1レンズと第2レンズとを
    一体化させることにより構成されるレンズ装置におい
    て、前記第1レンズに第1係合部を設けるとともに前記
    第2レンズに前記第1係合部に係合可能な第2係合部を
    設け、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した状
    態で第1レンズと第2レンズとが相互に一体化されてい
    ることを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1係合部と前
    記第2係合部の係合により前記第1レンズの光学面と前
    記第2レンズの光学面とが充填剤を介して密着するよう
    に構成されていることを特徴とするレンズ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記光学面同士を前
    記充填剤である接着剤により接着してなることを特徴と
    するレンズ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記第1係合部及び前記第2係合部は、前
    記第1レンズ及び前記第2レンズの外周側に張り出した
    第1外周部及び第2外周部にそれぞれ形成されているこ
    とを特徴とするレンズ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記第1外周部と前
    記第2外周部には、前記第1係合部と前記第2外周部と
    が係合したとき、相互に当接する当接面がそれぞれ設け
    られていることを特徴とするレンズ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項において、前記第1係合部と前記第2係合部とは、前
    記第1レンズと前記第2レンズとを光軸にほぼ沿った回
    転軸周りに相対的に回転させることにより、相互に係合
    するように構成されていることを特徴とするレンズ装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第1係合部及び
    前記第2係合部は、前記第1レンズと前記第2レンズと
    を相対的に回転させていくに従って前記第1レンズと前
    記第2レンズが次第に互いに密着していくように構成さ
    れていることを特徴とするレンズ装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも第1レンズと第2レンズにそ
    れぞれ設けられた光学面を相互に貼り合わせることによ
    り構成されるレンズ装置の製造方法において、前記第1
    レンズに第1係合部を設けるとともに前記第2レンズに
    前記第1係合部に係合可能な第2係合部を設け、 前記第1係合部と前記第2係合部とを、前記光学面の光
    軸にほぼ沿った回転軸周りに前記第1レンズと前記第2
    レンズを相対的に回転させることにより相互に係合する
    とともに、相対的に回転させることにより前記第1レン
    ズの光学面と前記第2レンズの光学面が互いに密着して
    いくように構成し、 前記第1レンズと前記第2レンズの前記光学面の間に充
    填剤を供給し、前記第1レンズと前記第2レンズを相対
    的に回転させながら係合させ、最終的に光学面同士を前
    記充填剤を介して密着させた状態に保持することを特徴
    とするレンズ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記充填剤は接着剤
    であり、前記第1レンズと前記第2レンズとを互いに係
    合させた後、前記接着剤を硬化させて光学面同士を接着
    することを特徴とするレンズ装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212547A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Nikon Corp 光学素子の製造方法および光学素子

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