JPH11351680A - 冷房装置 - Google Patents

冷房装置

Info

Publication number
JPH11351680A
JPH11351680A JP15964598A JP15964598A JPH11351680A JP H11351680 A JPH11351680 A JP H11351680A JP 15964598 A JP15964598 A JP 15964598A JP 15964598 A JP15964598 A JP 15964598A JP H11351680 A JPH11351680 A JP H11351680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
evaporator
cooling
heat exchanger
internal heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15964598A
Other languages
English (en)
Inventor
Torahide Takahashi
寅秀 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP15964598A priority Critical patent/JPH11351680A/ja
Publication of JPH11351680A publication Critical patent/JPH11351680A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/002Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
    • F25B9/008Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/047Water-cooled condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B40/00Subcoolers, desuperheaters or superheaters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エバポレータの冷却能力を高めるようにした
冷房装置であって、かつ設置場所が自由でかつ外部から
の衝撃に強い冷房装置を提供する。 【解決手段】 コンプレッサ1で高温高圧とされたガス
状冷媒は、コンデンサ2にて凝縮して高温高圧の気液混
合冷媒となり、内部熱交換器3に導かれてエバポレータ
5を通過した低温低圧のガス状冷媒によって充分な過冷
却が行われる。この過冷却された冷媒は、膨張弁4にて
断熱膨張され、乾き度がきわめて低い状態でエバポレー
タ5に導かれる。これにより、エバポレータ5における
冷却能力が大幅に向上することとなる。また、冷房サイ
クルを衝撃に強い筐体20に収め衝撃が加わらない場所
に設置することで、衝撃に対する安全性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エバポレータの冷
却能力を高めるようにした冷房装置に関しており、ま
た、設置場所が自由でかつ外部からの衝撃に強い冷房装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷媒にフロンを用いる自動車用空
気調和装置は、図5に示すようにコンプレッサ1、コン
デンサ2、リキッドタンク8、膨張弁4及びエバポレー
タ5が冷媒配管7により連結されて、閉回路が構成され
ている。
【0003】この閉回路では、コンプレッサ1で加圧さ
れ高温高圧となった冷媒は、コンデンサ2で冷却されて
凝縮液化された後に膨張弁4で膨張され、低温低圧の冷
媒となってエバポレータ5に導かれる。このエバポレー
タ5において、空気との熱交換が行われ、当該空気を冷
却することにより当該冷媒が低温低圧のガス状冷媒とな
り、コンプレッサ1に戻されるという冷媒循環が行なわ
れ、いわゆる冷房サイクルが形成されている。
【0004】以上のような従来型の冷房サイクルに代え
て近年においては、フロンの自然環境に与える影響が問
題となっており、フロンに代わる冷媒ガスを用いた冷房
サイクルが開発されている。
【0005】このフロンに代わる冷媒ガスとして様々な
物質が提案されているが、その中の一つに炭酸ガスがあ
げられる。この炭酸ガスによる冷凍サイクルにおける冷
房サイクルの構成は、従来のフロンによる構成に加え、
図4に示すように内部熱交換器3がコンデンサ2と膨張
弁4の間に設けられている。
【0006】この内部熱交換器3はコンデンサ2より吐
出された冷媒を更に過冷却状態とすることで冷媒のエン
タルピ差を大きくし熱交換効率を向上させる目的のため
に用いられている。
【0007】このエンタルピ差を大きくするための内部
熱交換器3を設けた構成は、炭酸ガスなどの外気温度に
より大きく冷凍効果が変動する物質を冷媒として用いる
場合に重要であり、エバポレータ5の湿り度を上げるこ
とで熱交換効率を上げるものである。
【0008】また、炭酸ガスは従来のフロンに比べ臨界
点が低く(31℃)、このため冷房サイクル内のガス圧
力は従来のガス圧力に比べ高い値(約100kg/cm2)と
なっている。この増加した圧力に対抗するために冷媒配
管7は、従来の配管と外径を変えずに肉厚を厚くして高
耐圧仕様としている。このため冷媒通路は逆に狭く設計
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成による従来の炭酸ガス冷房サイクルでは内部熱
交換器により冷凍効果は増大するものの、その反面にお
いてコンプレッサ手前での容積はエバポレータ出口部分
での容積に比べて、その比容積の点で増大してしまい、
逆にコンプレッサの回転数ベースにおいての実質的な重
量流量は低下してしまう。
【0010】これは、エバポレータから出た冷媒ガスが
アキュムレータを通過後に、内部熱交換器において熱交
換を行う結果、単位容積あたりの重量が減少してしま
い、冷媒の熱容量が低下してしまうからである。
【0011】さらには冷媒配管の肉厚を厚くするために
通路が狭くなっていることから、従来のフロンにあわせ
た配管と同等の単位時間あたりの流量を得ることが難し
く、肉厚が厚いままで内径を大きくすると配管が大きく
なり従来車種への置き換えの互換性がなくなったり、ひ
いては重量増加やコストアップになってしまう。また、
コンプレッサ出口の冷媒温度も上昇することになるの
で、耐熱性の向上が必要となり、コストの上昇を招いて
いた。
【0012】また、炭酸ガスの冷房サイクルの効率を少
しでも上げるために冷媒配管内のガス圧力は高圧側にお
いては(約100kg/cm2 )にまで高められている
ことから、圧力が外部に向けて開放された場合には、周
囲の部品への影響を与える恐れがある。
【0013】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、エバポレータへの流入冷媒
を十分に過冷却することにより、冷房サイクル内の冷媒
流量を確保しつつ冷却能力を充分に発揮でき、また安全
性の確保された冷房装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の冷房装置は、コンプレッサ、コン
デンサ、内部熱交換器、膨張弁、エバポレータ、が少な
くともこの順で冷媒配管により連結されてなる冷房装置
であって、前記内部熱交換器の還流側出口と前記コンプ
レッサとの間に設けられたアキュムレータと、前記内部
熱交換器の循流側入口の冷媒を湿り状態に制御して当該
内部熱交換器における前記エバポレータよりのガス状冷
媒との熱交換効率を向上させる制御手段と、を有するこ
とを特徴とする冷房装置をもって解決手段とする。この
請求項1に記載の冷房装置では、コンプレッサで高温高
圧とされたガス状冷媒は、コンデンサにて凝縮して高温
高圧の気液混合冷媒となり、次いで、この冷媒は、内部
熱交換器に導かれ、ここでエバポレータを通過した低温
低圧のガス状冷媒によって充分な過冷却が行われる。そ
して、この過冷却された冷媒は、膨張弁にて断熱膨張さ
れ、乾き度がきわめて低くなった状態でエバポレータに
導かれる。これにより、エバポレータにおける冷却能力
が大幅に向上することとなる。
【0015】さらには内部熱交換器の還流側出口とコン
プレッサとの間にアキュムレータを設けることにより、
コンプレッサでの液圧縮を防止しつつ飽和ガス状冷媒の
圧縮が行えるので効率が向上する。
【0016】また、請求項2に記載の冷房装置は、前記
内部熱交換器の循流側出口と前記膨脹弁との間にリキッ
ドタンクが設けられていることを特徴とする、請求項1
記載の冷房装置をもって解決手段とする。
【0017】この請求項2に記載の冷房装置では、液体
と気体の混じった二相混合冷媒のうち液状の冷媒のみを
膨脹弁に送ることができるので、乾き度がきわめて低く
なった状態でエバポレータに導かれる。
【0018】また、請求項3に記載の冷房装置は、前記
コンデンサの外気との熱交換が別体に設けられた熱交換
手段により行われる構成を有することを特徴とする請求
項1または2記載の冷房装置をもって解決手段とする。
【0019】この請求項3に記載の冷房装置では、冷房
サイクルを衝撃に強い筐体に収めることができ、また、
設置場所の自由度が増して衝撃に対する安全性が高ま
る。
【0020】また、請求項4に記載の冷房装置は、ラジ
エータと、ウォータポンプと、LLC配管と、水冷コン
デンサと、から構成された前記熱交換手段を有すること
を特徴とする請求項3記載の冷房装置をもって解決手段
とする。
【0021】この請求項4に記載の冷房装置では、コン
デンサを水冷式として、この水冷に用いる冷却水をウォ
ータポンプなどの流通手段にて外部に導き、このホース
に接続されたコンデンサ冷却用ラジエータにて冷却す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1(A)に示すように、本実施形態の冷
房サイクルは、コンプレッサ1、コンデンサ2、内部熱
交換器3、膨脹弁4、エバポレータ5、アキュムレータ
6、を冷媒配管7で連結し、その中に冷媒が封入されて
構成されている。なお、この実施の形態においては冷媒
に炭酸ガスを用いるものであり、冷媒配管7の肉厚は高
圧に耐え得るように従来のフロン冷媒のものに比べて厚
くなっている。これは炭酸ガスを冷媒として用いる冷房
サイクルにおいては従来のフロンに比べ臨界点が低く
(31℃)、このため冷房サイクル内のガス圧力は従来
のガス圧力に比べ高い値(約100kg/cm2)となってい
るためである。
【0024】コンプレッサ1は、図外のエンジンなどを
駆動源としてエバポレータ5で熱交換された低温低圧の
ガス状冷媒を圧縮し、高温高圧のガス状冷媒とする。図
1(B)のモリエル線図ではa→b´に相当する。
【0025】また、図示はしないが、コンデンサ2の背
面には、このコンデンサ2に空気を送るためのファン装
置が設けられており、このコンデンサ2は、コンプレッ
サ1で高温高圧とされたガス状冷媒を外気との熱交換に
よって凝縮させる。
【0026】本実施形態の冷房サイクルでは、膨張弁4
にて断熱膨張させる前に、中温高圧の液状冷媒を十分に
過冷却し、この上で断熱膨張させることとしている。す
なわち、コンデンサ3と膨張弁4との間の冷媒を、エバ
ポレータ5とアキュムレータ6との間の冷媒で冷却する
内部熱交換器3が設けられている。このため、コンデン
サ2から吐出されたガス状冷媒は内部熱交換器3にて更
に凝縮される。図1(B)ではb´→c´に相当する過
程である。
【0027】内部熱交換器3の下流には膨張弁4が設け
られており、このガス冷媒はここで圧力が一気に低下さ
せられる。内部熱交換器3で過冷却された液状冷媒を断
熱膨張することにより低温低圧の液状冷媒とするもので
ある。なお、膨張弁4の開度は、エバポレータの熱負荷
が大きい場合には大きくして冷媒量を増加させる一方
で、熱負荷が小さい場合には弁を絞って冷媒量を減少さ
せることが望ましいことから、図示しない感温筒を内部
熱交換器3の出口側の冷媒配管7に取り付け、これによ
り制御してもよい。この圧力低下により凝縮していた冷
媒ガスは急激に温度低下を伴いながら気体へと相変化を
示す。この過程は図1(B)でのc´→d´に相当する
部分である。
【0028】エバポレータ5に到達した冷媒ガスは冷却
の対象である車室内空気との間で熱交換が行なわれ車室
内の空気調和を行なう。この熱交換により冷媒ガスの温
度は圧力一定のまま上昇して内部熱交換器3へと再び向
かう。この内部熱交換器3に到達した冷媒ガスは前記の
コンデンサ2から吐出したガス状冷媒との間で熱交換を
行ない、さらに温度上昇がなされる。
【0029】つぎに、この状態になったガス状冷媒はア
キュムレータ6に到達する。このアキュムレータ6の内
部は常に液面が形成されているため飽和した液状冷媒と
飽和したガス状冷媒が存在しており、その飽和したガス
状冷媒のみがコンプレッサ1に吸引される。このため液
圧縮の発生によるコンプレッサ1の破損を防止してい
る。また、コンプレッサ1の入口温度は図1(B)中に
実線にて示されているモリエル線図のような、内部熱交
換器3の入口を乾き状態に制御するシステムよりも低く
なるため、比容積の増大は低く抑えられ流量低下も抑え
られる。
【0030】以上のような炭酸ガス冷媒による冷房サイ
クルにおいて例えば、エアコンスイッチがオンされる
と、システムが起動してコンプレッサ1がオンし、冷房
サイクル内の冷媒は、コンプレッサ1→コンデンサ2→
内部熱交換器3→膨脹弁4→エバポレータ5→内部熱交
換器3→アキュムレータ6→コンプレッサ1という回路
を循環する。
【0031】この過程において、コンプレッサ1からの
高温高圧のガス状冷媒は、コンデンサ2にて凝縮液化
し、内部熱交換器3に流れ込み、エバポレータ5を通過
したより低温の冷媒によって過冷却される(b´→c
´)。この過冷却された液状冷媒は、膨張弁4に至り、
当該膨張弁4によって断熱膨張して低温低圧のガス状冷
媒となった後、エバポレータ5に導かれて取入空気との
熱交換が行われる。
【0032】ここで、膨張弁4を通過してエバポレータ
5に導かれる冷媒は、内部熱交換器3にて十分に過冷却
されているので、乾き度の小さい冷媒となって当該エバ
ポレータ5に導入される。これにより、エバポレータ5
の冷却能力が著しく向上することとなる。
【0033】この低温低圧の液状冷媒は、エバポレータ
5を通過して受熱することにより低温のままガス状冷媒
となり、内部熱交換器3に導かれ、上述したようにコン
デンサ2からの冷媒を冷却したのち、コンプレッサ1に
戻される。
【0034】エバポレータ5の熱負荷が大きい場合に
は、内部熱交換器3を通過した冷媒の温度も高くなるの
で、たとえばこれを図示しない感温筒などの温度検出手
段で検知し、膨張弁4の開度を大きくする制御を行う。
これにより、エバポレータ5に導入される冷媒量が増加
するので、コンプレッサ1に戻される冷媒温度も適度な
温度となって適切な冷房サイクルが維持されるととも
に、充分な冷却効果を発揮できる。
【0035】逆に、エバポレータ5の熱負荷が小さい場
合には、内部熱交換器3を通過した冷媒の温度も低くな
るので、たとえばこれを図示しない感温筒などの温度検
出手段で検知し、膨張弁4の開度を小さくする。これに
より、エバポレータ5に導入される冷媒量が減少するの
で、コンプレッサ1に戻される冷媒温度も適度な温度と
なって適切な冷房サイクルが維持されるとともに、エバ
ポレータ5の凍結等を防止できる。
【0036】図2に示すのは、図1にて説明した炭酸ガ
スの冷房サイクルにリキッドタンク8を設けたものであ
る。このリキッドタンク8は内部熱交換器3の循流側出
口33と膨脹弁4との間に設けられている。内部熱交換
器3の循流側出口33側からは気体と液体が混合した二
相混合冷媒が吐出され、このままの状態では単位体積あ
たりの熱交換効率が悪い。そこで膨脹弁4の手前でリキ
ッドタンク8を用いて気液分離を行い、液状の冷媒のみ
を膨脹弁4にて断熱膨脹させることができるので冷却効
率が向上する。
【0037】また、サイクルの内容積を増大させること
により稼働時やリーク時の圧力を低く抑えることができ
る。
【0038】図3に示すのは、図1にて説明した炭酸ガ
スの冷房サイクルを筐体20の内部に収納したものであ
り、車外との熱交換は筐体20より導出されたラジエー
タ12により行われている。
【0039】図3での炭酸ガスの冷房サイクルは、図1
にて示したものと相異する構成として水冷コンデンサ1
0を備えている。この水冷コンデンサ10はその内部の
図示されない熱交換構造体に冷媒配管7とLLC配管1
3とが接続されており、冷媒配管7の内部を流通する冷
媒とLLC配管13の内部を流通する冷却水(LLC)
との間で熱交換を行う。冷媒より伝熱されて温度上昇が
生じた冷却水はLLC配管13にてラジエータ12へと
送られる。ラジエータ12に到達した冷却水は図示され
ないたとえば冷却ファンなどによる空冷で熱交換が行わ
れ、冷却される。水温が低下した後の冷却水は再び水冷
コンデンサ10に戻り、冷媒との熱交換サイクルを繰り
返す。この冷却水の流れはLLC配管13の中途に設け
られたウォータポンプ11によって生み出されている。
【0040】ラジエータ12は自身が有効に冷却される
位置ならば積載される車両の任意の場所に設置すること
ができる。またサイクル部品を筐体20に収容すればさ
らに安全度が高まる。
【0041】炭酸ガスを冷媒として用いる冷房サイクル
においては従来のフロンに比べ臨界点が低く(31
℃)、このため冷房サイクル内のガス圧力は従来のガス
圧力に比べ高い値(約100kg/cm2)となっている。
【0042】圧力が外部に向けて開放された場合には、
周囲の部品へ影響を与える恐れがある。筐体20にて冷
房サイクルを外部からの衝撃から保護してやることがで
きると共に、外部への圧力解放をゆっくりさせることが
できる。
【0043】また、コンデンサ2を従来の空冷から水冷
にすることにより伝熱効率を向上させることができる。
これによりコンデンサはコンパクトになり耐圧設計が容
易になる。
【0044】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0045】たとえば、エバポレータ5を水冷方式とし
て、冷気を別の熱交換器でポンプを作動させて取り出す
ようにすることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の冷
房装置によれば、コンプレッサで高温高圧とされたガス
状冷媒は、コンデンサにて凝縮して高温高圧の気液混合
冷媒となり、次いで、この冷媒は、内部熱交換器に導か
れ、ここでエバポレータを通過した低温低圧のガス状冷
媒によって充分な過冷却が行われる。そして、この過冷
却された冷媒は、膨張弁にて断熱膨張され、乾き度がき
わめて低くなった状態でエバポレータに導かれる。これ
により、エバポレータにおける冷却能力が大幅に向上す
ることとなる。
【0047】また、請求項2に記載の冷房装置によれ
ば、内部熱交換器の還流側出口とコンプレッサとの間に
アキュムレータを設けることにより、コンプレッサでの
液圧縮を防止しつつ飽和ガス状冷媒の圧縮が行えるので
効率が向上する。
【0048】また、請求項3、4に記載の冷房装置によ
れば、冷房サイクルを衝撃に強い筐体に収めることがで
き、また、設計の意図による自由な場所に設置すること
ができるので、衝撃に対する安全性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷房装置の実施形態を示す構成図で
ある。
【図2】 本発明の冷房装置の実施形態を示す構成図で
ある。
【図3】 本発明の冷房装置の実施形態を示す構成図で
ある。
【図4】 (A)は、従来の冷房装置に内部熱交換器を
備える冷房サイクルを示す概略図である。(B)は、そ
の冷房サイクルのモリエル線図を示している。
【図5】 (A)は、従来の冷房装置のフロン冷媒の冷
房サイクルを示す概略図である。(B)は、その冷房サ
イクルのモリエル線図を示している。
【符号の説明】
1…コンプレッサ 2…コンデンサ 3…内部熱交換器 4…膨張弁 5…エバポレータ 6…アキュムレータ 7…冷媒配管 8…リキッドタンク 20…筐体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ(1)、コンデンサ(2)、内
    部熱交換器(3)、膨張弁(4)、エバポレータ(5)、が少
    なくともこの順で冷媒配管(7)により連結されてなる冷
    房装置であって、 前記内部熱交換器(3)の還流側出口(32)と前記コンプ
    レッサ(1)との間に設けられたアキュムレータ(6)と、
    前記内部熱交換器(3)の循流側入口(31)の冷媒を湿り
    状態に制御して当該内部熱交換器(3)における前記エバ
    ポレータ(5)よりのガス状冷媒との熱交換効率を向上さ
    せる制御手段と、を有することを特徴とする冷房装置。
  2. 【請求項2】 前記内部熱交換器(3)の循流側出口(3
    3)と前記膨脹弁(4)との間にリキッドタンク(8)が設
    けられていることを特徴とする、請求項1記載の冷房装
    置。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサ(2)の外気との熱交換が
    別体に設けられた熱交換手段により行われる構成を有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の冷房装置。
  4. 【請求項4】 ラジエ−タ(12)と、ウォータポンプ
    (11)と、LLC配管(13)と、水冷コンデンサ(10)
    と、から構成された前記熱交換手段を有することを特徴
    とする請求項3記載の冷房装置。
JP15964598A 1998-06-08 1998-06-08 冷房装置 Withdrawn JPH11351680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15964598A JPH11351680A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 冷房装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15964598A JPH11351680A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 冷房装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11351680A true JPH11351680A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15698247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15964598A Withdrawn JPH11351680A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 冷房装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11351680A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002066907A1 (fr) * 2001-02-21 2002-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif a cycle de refrigeration
JP2006162246A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Delphi Technologies Inc 冷凍システム及び改善された遷臨界蒸気圧縮サイクル
CN100350195C (zh) * 2003-10-16 2007-11-21 Lg电子株式会社 控制空调器中的制冷剂的温度的系统和方法
JP2008089268A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Sanden Corp 車両用冷房装置
CN100422665C (zh) * 2003-09-05 2008-10-01 Lg电子株式会社 包括热交换器和用于切换制冷循环的装置的空调器
JP2011117724A (ja) * 2006-03-27 2011-06-16 Mayekawa Mfg Co Ltd 蒸気圧縮式冷凍サイクルを用いた冷凍若しくは空調装置とその制御方法
JP2012127606A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
CN106457130A (zh) * 2014-05-09 2017-02-22 阿特拉斯·科普柯空气动力股份有限公司 使用具有封闭冷却回路的换热器来冷却干燥气体的方法和装置
EP1134517B1 (en) * 2000-03-15 2017-07-26 Denso Corporation Ejector cycle system with critical refrigerant pressure
WO2018164032A1 (ja) * 2017-03-08 2018-09-13 株式会社ヴァレオジャパン 車両用の熱管理システム及びその制御方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1134517B1 (en) * 2000-03-15 2017-07-26 Denso Corporation Ejector cycle system with critical refrigerant pressure
WO2002066907A1 (fr) * 2001-02-21 2002-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif a cycle de refrigeration
US6871511B2 (en) 2001-02-21 2005-03-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Refrigeration-cycle equipment
CN100422665C (zh) * 2003-09-05 2008-10-01 Lg电子株式会社 包括热交换器和用于切换制冷循环的装置的空调器
CN100350195C (zh) * 2003-10-16 2007-11-21 Lg电子株式会社 控制空调器中的制冷剂的温度的系统和方法
JP2006162246A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Delphi Technologies Inc 冷凍システム及び改善された遷臨界蒸気圧縮サイクル
JP2011117724A (ja) * 2006-03-27 2011-06-16 Mayekawa Mfg Co Ltd 蒸気圧縮式冷凍サイクルを用いた冷凍若しくは空調装置とその制御方法
JP2008089268A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Sanden Corp 車両用冷房装置
JP2012127606A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
CN106457130A (zh) * 2014-05-09 2017-02-22 阿特拉斯·科普柯空气动力股份有限公司 使用具有封闭冷却回路的换热器来冷却干燥气体的方法和装置
WO2018164032A1 (ja) * 2017-03-08 2018-09-13 株式会社ヴァレオジャパン 車両用の熱管理システム及びその制御方法
JP2018144728A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 株式会社ヴァレオジャパン 車両用の熱管理システム及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5318099B2 (ja) 冷凍サイクル装置、並びにその制御方法
CN101688697B (zh) 具有双节能器回路的制冷剂蒸汽压缩系统
JP4167196B2 (ja) 自然循環併用式空気調和機及び自然循環併用式空気調和機の制御方法
US8171747B2 (en) Refrigeration device
JP3983520B2 (ja) 超臨界蒸気圧縮システムおよび超臨界蒸気圧縮システムを循環する冷媒の高圧成分の圧力を調整する吸入ライン熱交換器
JP2008134031A (ja) 非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置
EP3995758B1 (en) Heat exchange unit for a refrigeration apparatus with a thermal storage and using co2 as refrigerant
JPH11351680A (ja) 冷房装置
KR100644407B1 (ko) 이산화탄소 고압 냉매를 이용한 공조냉동사이클
KR20100027353A (ko) 냉장냉동장치
JP2005233559A (ja) 空調・冷蔵・冷凍設備及びその運転方法
JP4651452B2 (ja) 冷凍空調装置
JP2001004235A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP4292525B2 (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒量検知方法
JP2009002564A (ja) 冷媒冷却回路
CN216481291U (zh) 空调器
JP2000337722A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2003194427A (ja) 冷却装置
JP2017161164A (ja) 空調給湯システム
KR100851507B1 (ko) 차량용 이산화탄소 에어컨 시스템의 증발기 성능평가장치
KR100613502B1 (ko) 히트 펌프식 공기조화기
JP2006199143A (ja) 車両用空調装置
JP2003302111A (ja) 空気調和装置
JPH04268165A (ja) 二段圧縮冷凍サイクル装置
EP3995760B1 (en) Thermal storage unit for a refrigeration apparatus with a thermal storage and using co2 as refrigerant

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050906