JPH11351483A - 分岐接続管及びその製造方法 - Google Patents

分岐接続管及びその製造方法

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JPH11351483A
JPH11351483A JP17814898A JP17814898A JPH11351483A JP H11351483 A JPH11351483 A JP H11351483A JP 17814898 A JP17814898 A JP 17814898A JP 17814898 A JP17814898 A JP 17814898A JP H11351483 A JPH11351483 A JP H11351483A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主ホース20内の流路抵抗が小さく、しかも
主ホース20と分岐管本体50との接合力の大きい分岐
接続管を提供すること。 【解決手段】 分岐接続管は、主ホース20と、副ホー
ス30とを分岐接続部40により接続している。上記分
岐接続部40は、副ホース30を接続する分岐管本体5
0と、ゴム充填部56とと、ゴム成形部58とから構成
されている。分岐管本体50は、フランジ部52がゴム
成形部58に埋設されている。また、ゴム充填部56
は、筒体部56aと、上記分岐口25の開口周縁部に配
置された裾部56bとから形成されており、主ホース2
0から抜けるのを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のホースを分
岐接続した分岐接続管及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の分岐接続管として、例え
ば、特開平7−83369号公報に記載されている技術
が知られている。図17は主ホース220から、分岐管
本体250を用いて副ホース230を分岐した構成を示
す断面図である。図17において、副ホース230は、
主ホース220に対して分岐管本体250及びゴム成形
部260を介して接続されている。すなわち、主ホース
220には分岐口225が形成され、この分岐口225
に分岐管本体250の一端部が挿入されると共にゴム成
形部260で覆われることにより、主ホース220と副
ホース230とが接続されている。この構成では、分岐
管本体250の下端部にフランジ部252が設けられて
おり、このフランジ部252により分岐管本体250が
主ホース220から抜けるのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の分岐接
続管では、分岐管本体250のフランジ部252が主ホ
ース220の通路221a内に突出しているために、通
路221aを流れる流体の抵抗が大きくなるという問題
があった。また、通路221aに突出した分岐管本体2
50の根元の部分が流体に晒されるために、主ホース2
20と分岐管本体250との接合端部で剥離が生じやす
い。このため、剥離した隙間から通路221aを流れる
流体が浸入して、主ホース220との分岐管本体250
との接合状態が損なわれ易いという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、主ホース内の流路抵抗が小さく、しかも
主ホースと副ホースとの接合力の大きい分岐接続管を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第1の発明は、流体を
流す主通路に接続される分岐口を有する主ホースと、上
記分岐口を介して接続される副通路を有する副ホース
と、主ホースと副ホースとを接続する分岐接続部と、を
備えた分岐接続管において、上記分岐接続部は、上記分
岐口に接続される分岐通路を有する分岐本体部と、該分
岐本体部の一端部に形成されたフランジ部とを有し、該
フランジ部を主ホースの外周と所定間隙を隔てて配置さ
れた分岐管本体と、上記主通路と副通路とを接続する連
結通路とを有する筒体部と、筒体部と一体に設けられる
と共に、上記分岐口の開口周縁部に配置された裾部とを
有するゴム充填部と、分岐管本体の外周部の外周側であ
り上記所定間隙を含めた部位を一体に覆うように設けら
れたゴム成形部と、とを備えたことを特徴とする。
【0006】第1の発明にかかる分岐接続管は、主ホー
スから副ホースが分岐接続部を介して接続されている。
分岐接続部は、分岐管本体と、ゴム充填部と、ゴム成形
部とから構成されている。分岐管本体は、その一端部に
フランジ部が設けられており、このフランジ部は主ホー
スの外周側に所定間隙を隔てて配置され、この所定間隔
にゴム充填部及びゴム成形部が充填されている。これに
より、フランジ部がゴム成形部に埋設されて抜止され
る。このようなフランジ部は、主ホースの主通路内に配
置されていないので、主通路を流れる流体の抵抗を増大
させない。
【0007】また、ゴム充填部は、分岐口の開口周縁部
でありかつ主通路側で裾部となっており、副ホースの脱
落を防止する作用が大きく、しかもゴム成形部とともに
加硫により一体化すると、主ホースと副ホースとの間を
接続する通路の隙間をなくし、流体の漏れを確実に防止
することができる。
【0008】第2の発明は、流体を流す主通路に接続さ
れる分岐口を有する主ホースと、上記分岐口を介して接
続される副通路を有する副ホースと、主ホースと副ホー
スとを接続する分岐接続部と、を備えた分岐接続管にお
いて、上記分岐接続部は、上記副ホースの一端部に形成
され、上記主ホースの外周と所定間隙を隔てて配置され
たフランジ部と、上記主通路と副通路とを接続する連結
通路とを有する筒体部と、筒体部と一体に設けられると
共に、上記分岐口の開口周縁部に配置された裾部とを有
するゴム充填部と、上記所定間隙を含めかつ上記フラン
ジ部及びゴム充填部を一体に覆うように設けられたゴム
成形部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】第2の発明は、第1の発明にかかる分岐管
本体を用いないで、副ホースの一端部にフランジ部を形
成したものであり、第1の発明より部品点数を減少させ
ている。
【0010】第3の発明は、流体を流す主通路に接続さ
れる分岐口を有する主ホースと、上記分岐口に接続され
る分岐接続部と、を備えた分岐接続管において、上記分
岐接続部は、外部に連通する分岐通路を有する分岐本体
部と、該分岐本体部の他端部に形成されかつ分岐口に対
して所定間隙を隔てて配置されるフランジ部とを有する
分岐管本体と、上記主通路と上記分岐通路とを接続する
連結通路とを有する筒体部と、該筒体部と一体に設けら
れるとともに上記分岐口の開口周縁部であって上記主通
路側に配置された裾部とを有するゴム充填部と、上記所
定間隙を含めかつ上記分岐管本体及びゴム充填部を一体
に覆うように設けられたゴム成形部と、を備えたことを
特徴とする。
【0011】第3の発明は、第1の発明にかかる副ホー
スを用いない場合にも好適に適用できる構成である。上
記分岐管本体の分岐通路には、その一部を少なくとも閉
じるように装着される閉止部材を設けてもよい。この閉
止部材は、分岐管本体に副ホースを接続しない場合に密
閉用の栓としたり、外部に連通するエアー抜き用の通路
を有する栓としたり、水温センサを装着するための栓と
することにより、好適な態様として実現することができ
る。
【0012】ここで、分岐接続部の好適な態様として、
主ホースの分岐口の開口周縁部を、主ホースの外周側へ
突出させることによりスペースを形成し、該スペース
に、上記ゴム充填部の裾部が主ホースの主通路の流路面
積を変更しないように配置することが好ましい。この構
成により、ゴム充填部の裾部が主ホースの主通路に突出
しないので、主通路を流れる流体の抵抗を増大しない。
【0013】また、第4の発明は、第1の分岐接続管を
製造する方法であり、上記分岐口を有する主ホースを製
造する工程と、分岐口の開口周縁部に未加硫または半加
硫のゴム材料をセットするとともに、主ホースの外周か
ら所定間隙を隔てた状態でありかつ分岐管本体の外周側
にキャビティを形成するように分岐管本体を金型にセッ
トする工程と、上記キャビティにゴム材料を注入し、そ
の後、該ゴム材料を加硫してゴム成形部を形成する工程
と、を備えたことを特徴とする。
【0014】第4の発明は、第1の分岐接続管を製造す
る方法であり、主ホース、分岐管本体、ゴム充填材など
を金型にセットして、分岐管本体の周囲にゴム材料を注
入し、加硫することによりゴム成形部を簡単に形成する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態にかかる図示
しない自動車のエンジンとラジエータとを接続している
主ホース20の分岐部分を示す斜視図である。主ホース
20には、副ホース30が分岐接続部40を介して接続
されている。主ホース20は、一端でラジエータの下部
に接続され、他端部でエンジンに接続されている。ま
た、副ホース30は、他端部でリザーバに接続されてい
る。
【0017】図2は図1の2−2線に沿った断面図であ
る。図2に示すように、主ホース20は、EPDMゴム
材料からなる内管層21と外管層22とを備え、冷却媒
体を流す主通路21aを設けている。上記内管層21と
外管層22との間には、糸層23が介在しており、主ホ
ース20を補強している。また、主ホース20の端部の
側壁には、分岐突出部26が形成され、この分岐突出部
26の中央に形成された分岐口25を介して副ホース3
0が分岐接続部40を介して接続されている。
【0018】副ホース30は、主ホース20より直径が
1/3〜1/2と細いだけで主ホース20とほぼ同じ構
成であり、つまり、EPDMゴム材料から形成され、内
管層31と、外管層32と、糸層33とを積層し、内管
層31内を副通路31aとしている。
【0019】図3は図2の分岐接続部40の付近を拡大
して示す断面図である。図3において、分岐接続部40
は、分岐管本体50と、ゴム充填部56と、ゴム成形部
58とを備えている。分岐管本体50は、樹脂材料で形
成されており、分岐通路51aを有する分岐本体部51
と、分岐本体部51の下部に一体形成されたフランジ部
52とを備えており、分岐本体部51の上端部に、副ホ
ース30の端部からの抜止作用を果たすための接続端部
53が形成されている。
【0020】また、ゴム充填部56は、分岐管本体50
の下側に配置されており、円筒状の筒体部56aと、こ
の筒体部56aの下部に一体に形成された裾部56bと
から形成され、その内部に分岐管本体50の分岐通路5
1aと主ホース20の主通路21aとを接続する連結通
路56cが形成されている。上記筒体部56a及び裾部
56bもEPDMから形成されている。上記裾部56b
は、ほぼ円盤状であり、主ホース20の分岐突出部26
の内周側のスペースSpを充填するように設けられてい
る。
【0021】図2に戻り、主ホース20と分岐管本体5
0の下部は、EPDMから形成されたゴム成形部58に
より覆われている。このゴム成形部58は、加硫接着に
よりゴム充填部56と一体になっている。
【0022】次に、分岐接続管の製造方法について説明
する。図4ないし図10は分岐接続管の一連の製造工程
を説明する説明図である。図4に示すように、まず、主
ホース20を形成するための未加硫のホース押出体20
Aを製造するとともに、副ホース30を形成するための
ホース押出体30Aを製造する。ホース押出体20A,
30Aは、通常の方法、つまり押出機によりゴム材料を
押し出しつつ糸層23,33を形成するための補強糸を
螺旋状に巻回することにより製造する。ここに、ホース
押出体20A,30Aの形状として、例えば、ホース押
出体20Aの内径D1を30〜37mm、厚さt1を
4.5mmとし、ホース押出体30Aの内径D2を5.
8〜16mmとすることができる。
【0023】続いて、ホース押出体20Aを加硫すると
同時に所定の形状に癖付けする工程を行なう。図5及び
図6は加硫工程及び癖付け工程を説明する図である。癖
付け及び加硫工程は、マンドレルMD及び加硫装置(図
示省略)を用いて行なう。マンドレルMDは、ホース押
出体20Aの内径D1とほぼ同じ太さの棒体であり、所
定の形状に曲げられている。また、マンドレルMDの外
周には、主ホース20の分岐突出部26を形成するため
の山状部MDbが形成されている。本工程では、マンド
レルMDにホース押出体20Aを押し入れ(図6の状
態)、その後、加硫装置内に装填して、150℃、30
分の加硫条件で加硫し、主ホース20を形成する。この
主ホース20をマンドレルMDから抜くと、主ホース2
0は、マンドレルMDの山状部MDbに対応した個所に
分岐突出部26が形成された状態にて所定形状に曲げら
れている。その後、図7に示すように、主ホース20の
分岐突出部26に、ドリルDrなどにより分岐口25を
形成する。
【0024】次に、主ホース20に、分岐管本体50
(図3参照)を介して副ホース30を接続する工程を行
なう。ここで、分岐管本体50は、予め射出成形により
成形しておく。図8は金型の一部を構成する第1中芯6
1に主ホース20をセットした状態を説明する説明図で
ある。図8において、第1中芯61は、主ホース20の
内径D1とほぼ同じ外径を有した円柱部61aと、円柱
部61aの端部の基部61bとから構成されている。こ
の第1中芯61の先端部61cから主ホース20内に円
柱部61aを挿入することにより、主ホース20を第1
中芯61に装着するが、このとき、第1中芯61の円柱
部61aの外周と主ホース20の分岐口25の開口周縁
部の間には、分岐突出部26の突出した形状に倣った円
盤状のスペースSpが形成されている。
【0025】続いて、上記スペースSpに未加硫のゴム
環材56Abを装填する。すなわち、未加硫の棒状のゴ
ム材料を環状に形成したゴム環材56Abを形成し、こ
のゴム環材56Abを、分岐口25を通して第1中芯6
1の外周に置くと、ゴム環材56AbがスペースSpに
充填される。なお、ゴム環材56Abの充填に先立っ
て、スペースSp部分のホース内周壁表面を研磨(粗面
化及び表面の汚れ落とし)などの処理をすることが、加
硫接着性を向上させる点から好ましい。
【0026】続いて、図9に示すように、第2中芯71
に分岐管本体50を位置決めすると共にゴム筒材56A
aをセットする工程を行なう。すなわち、分岐管本体5
0に第2中芯71の円柱部71aを挿入すると共に、円
柱部71aの先端部71c側から円柱部71aにゴム筒
材56Aaを挿入する。その後、分岐管本体50のフラ
ンジ部52や分岐本体部51等に接着剤を塗布する。こ
の接着剤は、分岐管本体50とゴム成形部58との接着
力を高める作用をする。
【0027】続いて、図10に示すように、金型80
に、上記第1中芯61に支持した主ホース20や第2中
芯71に支持した分岐管本体50などをセットする工程
を行なう。すなわち、第1中芯61を介して主ホース2
0を金型80にセットするとともに、第2中芯71の先
端部71cを主ホース20の分岐口25に挿入した状態
にて、第2中芯71を金型80にセットする。このと
き、分岐管本体50の接続端部53を金型80の凹所8
0aに嵌合して支持する。このセット工程により、金型
80内には、分岐口25の外周部の付近にキャビティ8
3が形成される。
【0028】次の工程では、金型80の型締めを行なっ
た後に、ゴム射出成形を行なう。すなわち、図示しない
射出成型機からゴム材料をキャビティ83内に注入す
る。その後、金型80を加熱することによりキャビティ
83内のゴム材料を加硫するプレス加硫を行なう。加硫
の条件としては、160℃で20分を採ることができ
る。これにより、キャビティ83のゴム材料及びゴム充
填材56Aは加硫されて一体となり、ゴム成形部58及
びゴム充填部56になる。そして、金型80を型開きし
た後に、第1中芯61及び第2中芯71を外すことによ
り、分岐管本体50がゴム充填部56及びゴム成形部5
8を介して一体になった主ホース20が完成する。
【0029】上記実施の形態にかかる分岐接続管によれ
ば、主ホース20から副ホース30への通路、つまり、
ゴム充填部56の連結通路56c、分岐管本体50の分
岐通路51aは、ゴム充填部56、主ホース20の分岐
口25の周縁部及びゴム成形部58が加硫接着により一
体になってその間の隙間をなくしているので、流体の漏
れを確実に防止することができる。
【0030】また、分岐管本体50のフランジ部52
は、ゴム成形部58に埋設されて抜止作用を果たしてい
るので、主ホース20からの脱落を確実に防止すること
ができる。
【0031】さらに、分岐管本体50のフランジ部52
は、主ホース20の外周側に配置されており、主ホース
20の主通路21aに突出していないので、主ホース2
0の主通路21aを流れる流体の抵抗を増大させない。
【0032】しかも、主ホース20の分岐口25の付近
は、分岐突出部26になり、その主通路21a側にゴム
充填部56の裾部56bが配置されているので、裾部5
6bが主通路21aへ突出する形状になっておらず、分
岐口25の周辺部における主通路21aの断面積を変え
ず、よってその部分における流量抵抗を増大させること
もない。
【0033】また、図11に示すように、ゴム充填部5
6の裾部56bは、主ホース20の主通路21aと連続
した面になっており、直角のエッジになっていないの
で、その部分での剥離を生じにくい。よって、剥離した
隙間を通じて主ホース20の糸層23への流体が浸入す
ることもない。
【0034】また、ゴム充填部56の裾部56bは、主
ホース20の主通路21aの内壁面に沿って広い面積で
接合されているので、主ホース20の主通路21aを通
る流体が糸層23へ浸入することもない。
【0035】さらに、図10に示すゴム射出成形工程の
際に、分岐管本体50は、第2中芯71に支持されると
共に、ゴム筒材56Aaにより支持されているので、主
ホース20に対する高い位置決め精度を得ることができ
る。
【0036】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0037】(1) 図12は第2の実施の形態にかか
る分岐接続管を示す断面図である。図12において、本
実施の形態では、分岐ホース130の端部130aをゴ
ム成形部158に埋設した構成に特徴を有している。す
なわち、主ホース120の分岐口125の開口周縁部
は、分岐突出部126が形成され、この分岐突出部12
6の上部にゴム成形部158が形成されている。このゴ
ム成形部158には、分岐ホース130の端部130a
を埋設している。この分岐ホース130の端部130a
は、フレア形状になっておりゴム成形部158からの抜
止作用を高めている。
【0038】(2) 図13は分岐管本体150A,1
50B,150Cのそれぞれのフランジ部を示す説明図
である。すなわち、図13(A)のフランジ部152A
は、円盤状に形成され、その4方に透孔152Aaが形
成されている。この透孔152Aaは、ゴム成形部との
一体性を高めるとともに分岐管本体150の周り止めを
果たす作用もある。また、図13(B)のようにフラン
ジ部152Bを歯車状に形成したり、図13(C)のよ
うにフランジ部153Cを正方形の板形状にすることに
より周り止めの作用を高めても良い。
【0039】(3) 図14は他の実施の形態にかかる
ゴム充填材190Aを示す断面図である。本実施例で
は、第1の実施の形態の図10にて説明したようにゴム
筒材56Aaとゴム環材56Abとを別体に形成したゴ
ム充填材56Aの代わりに、ゴム筒材190Aaと裾部
190Abとを一体に形成したものであってもよい。こ
の場合には、裾部190Abは、図1に示す主ホース2
0の分岐口25への挿入に支障がない限り大きく張り出
して形成することが好ましい。
【0040】(4) 図3などに示すゴム充填材90A
を形成するゴム材料は、未加硫のもののほか、半加硫で
あってもよい。このような半加硫のゴム材料を用いるこ
とにより、裾部56bの形状を安定した厚さや形状にす
ることができる。
【0041】(5) 図15は他の実施の形態にかかる
分岐接続部40Dの付近を示す断面図である。本実施の
形態では、分岐接続部40Dに副ホースを接続しない場
合に、分岐管本体50Dの分岐通路51Daを栓60D
により閉じることができる構成に特徴を有している。図
15において、分岐管本体50Dの分岐通路51Daの
内壁面には、雌ネジ51Dbが形成されている。また、
上記栓60Dは、上記分岐通路51Daを閉じる部材で
あり、頭部61Daと、雄ネジ部61Dbと、封止部6
1Dcとから一体に形成されており、上記雄ネジ部61
Dbが上記雌ネジ51Dbに螺着されるように形成され
ている。また、封止部61Dcの外径d1は、ゴム充填
部56Dの筒体部56Daの連結通路56Dcの内径d
2より僅かに大きく形成されている。
【0042】上記構成において、栓60Dの雄ネジ部6
1Dbを分岐管本体50Dの雌ネジ51Dbにネジ込む
と、栓60Dの封止部61Dcなどにより分岐管本体5
0Dの分岐通路51Daが封止される。このように、分
岐管本体50Dの分岐通路51Daの内面に、雌ネジ5
1Dbを形成することで、副ホースを接続しない場合に
おいて栓60Dにより分岐通路51Daを封止すること
ができる。
【0043】また、上記栓60Dの封止部61Dcの外
径d1は、ゴム充填部56Dの連結通路56Dcの内径
d2より大きく形成されているので、栓60Dを分岐管
本体50Dに装着したときに、封止部61Dcがゴム充
填部56Dを押圧するので、Oリングなどのシール部材
を用いることなく、高いシール性を得ることができる。
【0044】なお、図15の栓60Dは、分岐本体部5
1Dの分岐通路51Daを完全に閉じる封止部材として
構成したが、これに限らず、エアーまたは水抜きのため
の連通孔を形成して主通路21aを外部に連通させるた
めの部材として構成してもよい。
【0045】(6) 図16はさらに他の実施の形態に
かかる分岐接続部40Eの付近を示す断面図である。本
実施の形態では、分岐接続部40Eに、栓60Eを介し
て水温センサ70を装着することができる構成に特徴を
有している。図16において、分岐管本体50Eの端部
53Eには、係合突起53Eaが形成されている。ま
た、上記栓60Eは、頭部61Eaと、大径部61Eb
と、小径部61Ecとから一体に形成されている。上記
栓60Eの頭部61Eaには、上記係合突起53Eaに
係合する係合爪61Edが形成されている。さらに、栓
60Eには、水温センサ70が装着されている。すなわ
ち、水温センサ70は、その先端の検出部70aが小径
部61Ecの下端から突出し、さらに、リード線70b
が小径部61Ec、大径部61Ebから頭部61Eaを
貫通して引き出されている。また、分岐管本体50Eの
下部に配置されたゴム充填部56Eには、その連結通路
56Ecの内壁面にシール部56Edが形成されてい
る。このシール部56Edは、多数の環状のヒダから形
成され、上記栓60Eの小径部61Ecに対して密着し
てシールするように構成されている。
【0046】こうした構成により、分岐管本体50Eの
分岐通路51Eaに、栓60Eの小径部61Ecから挿
入すると、小径部61Ecがシール部56Edでシール
されるとともに、栓60Eの係合爪61Edが分岐管本
体50Eの係合突起53Eaに係合する。このように、
栓60Eは、分岐管本体50Eの分岐通路51Eaを外
部に対してシールした状態にて閉じるとともに、分岐管
本体50Eにワンタッチで抜止された状態にて取り付け
ることができる。また、栓60Eは、分岐口25を単に
閉じる封止部材として用いるほか、水温センサ70など
を装着するための部材として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる主ホース20の
分岐部分を示す斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図2の分岐接続部40の付近を拡大して示す断
面図である。
【図4】主ホース20を製造する工程を説明する説明図
である。
【図5】ホース押出体20AをマンドレルMDにセット
する工程を説明する説明図である。
【図6】ホース押出体20Aを加硫する工程を説明する
説明図である。
【図7】主ホース20の分岐突出部26にドリルDrな
どにより分岐口25を形成する工程を説明する説明図で
ある。
【図8】第1中芯61に主ホース20をセットした状態
を説明する説明図である。
【図9】第2中芯71に分岐管本体50を位置決めする
と共にゴム筒材56Aaをセットする工程を説明する説
明図である。
【図10】主ホース20などを金型80にセットした状
態を示す断面図である。
【図11】分岐接続管の要部を示す断面図である。
【図12】第2の実施の形態にかかる分岐接続管を示す
断面図である。
【図13】分岐管本体のフランジ部152Aなどの変形
例を説明する説明図である。
【図14】他の実施の形態にかかるゴム充填材190A
を示す断面図である。
【図15】さらに他の実施の形態にかかる分岐接続部4
0Dの周辺部を示す断面図である。
【図16】別の実施の形態にかかる分岐接続部40Eの
周辺部を示す断面図である。
【図17】従来の技術にかかる分岐接続管を示す断面図
である。
【符号の説明】
20…主ホース 20A…ホース押出体 21…内管層 21a…主通路 22…外管層 23…糸層 25…分岐口 26…分岐突出部 30…副ホース 30A…ホース押出体 31…内管層 31a…副通路 32…外管層 33…糸層 40…分岐接続部 40B…分岐接続部 40C…分岐接続部 40D…分岐接続部 40E…分岐接続部 50…分岐管本体 50D…分岐管本体 50E…分岐管本体 51a…分岐通路 51…分岐本体部 51D…分岐本体部 51Da…分岐通路 51Db…雌ネジ 51Ea…分岐通路 52…フランジ部 53…接続端部 53E…端部 53Ea…係合突起 56…ゴム充填部 56a…筒体部 56b…裾部 56c…連結通路 56A…ゴム充填材 56Aa…ゴム筒材 56Ab…ゴム環材 56D…ゴム充填部 56Da…筒体部 56Dc…連結通路 56E…ゴム充填部 56Ec…連結通路 56Ed…シール部 58…ゴム成形部 60D…栓 60E…栓 61…第1中芯 61a…円柱部 61b…基部 61c…先端部 61Da…頭部 61Db…雄ネジ部 61Dc…封止部 61Ea…頭部 61Eb…大径部 61Ec…小径部 61Ed…係合爪 70…水温センサ 70a…検出部 70b…リード線 71…第2中芯 71a…円柱部 71c…先端部 80…金型 80a…凹所 83…キャビティ 90A…ゴム充填材 120…主ホース 125…分岐口 126…分岐突出部 130…分岐ホース 130a…端部 150A,150B,150C…分岐管本体 150…分岐管本体 152A…フランジ部 152Aa…透孔 152B…フランジ部 153C…フランジ部 158…ゴム成形部 190A…ゴム充填材 190Aa…ゴム筒材 190Ab…裾部 Sp…スペース MD…マンドレル MDb…山状部 Dr…ドリル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を流す主通路に接続される分岐口を
    有する主ホースと、上記分岐口を介して接続される副通
    路を有する副ホースと、主ホースと副ホースとを接続す
    る分岐接続部と、を備えた分岐接続管において、 上記分岐接続部は、 一端部に副ホースに接続される分岐通路を有する分岐本
    体部と、該分岐本体部の他端部に形成されかつ分岐口に
    対して所定間隙を隔てて配置されるフランジ部とを有す
    る分岐管本体と、 上記主通路と上記分岐通路とを接続する連結通路とを有
    する筒体部と、該筒体部と一体に設けられるとともに上
    記分岐口の開口周縁部であって上記主通路側に配置され
    た裾部とを有するゴム充填部と、 上記所定間隙を含めかつ上記分岐管本体及びゴム充填部
    を一体に覆うように設けられたゴム成形部と、 を備えたことを特徴とする分岐接続管。
  2. 【請求項2】 流体を流す主通路に接続される分岐口を
    有する主ホースと、上記分岐口を介して接続される副通
    路を有する副ホースと、主ホースと副ホースとを接続す
    る分岐接続部と、を備えた分岐接続管において、 上記分岐接続部は、 上記副ホースの一端部に形成され、上記主ホースの外周
    と所定間隙を隔てて配置されたフランジ部と、 上記主通路と副通路とを接続する連結通路とを有する筒
    体部と、筒体部と一体に設けられると共に、上記分岐口
    の開口周縁部に配置された裾部とを有するゴム充填部
    と、 上記所定間隙を含めかつ上記フランジ部及びゴム充填部
    を一体に覆うように設けられたゴム成形部と、 を備えたことを特徴とする分岐接続管。
  3. 【請求項3】 流体を流す主通路に接続される分岐口を
    有する主ホースと、上記分岐口に接続される分岐接続部
    と、を備えた分岐接続管において、 上記分岐接続部は、 外部に連通する分岐通路を有する分岐本体部と、該分岐
    本体部の他端部に形成されかつ分岐口に対して所定間隙
    を隔てて配置されるフランジ部とを有する分岐管本体
    と、 上記主通路と上記分岐通路とを接続する連結通路とを有
    する筒体部と、該筒体部と一体に設けられるとともに上
    記分岐口の開口周縁部であって上記主通路側に配置され
    た裾部とを有するゴム充填部と、 上記所定間隙を含めかつ上記分岐管本体及びゴム充填部
    を一体に覆うように設けられたゴム成形部と、 を備えたことを特徴とする分岐接続管。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、 上記主ホースの分岐口の周辺部を該主ホースの外周側へ
    突出させることにより、上記分岐口の開口周縁部であり
    かつ主通路側にスペースを形成し、該スペースに、上記
    ゴム充填部の裾部が主ホースの主通路の流路面積を変更
    しないように配置されている分岐接続管。
  5. 【請求項5】 請求項1の分岐接続管を製造する方法に
    おいて、 分岐口を有する主ホースを製造する工程と、 分岐口の開口周縁部でありかつ主通路側に未加硫または
    半加硫のゴム材料をセットするとともに、主ホースの外
    周から所定間隙を隔てた状態でありかつ分岐管本体の外
    周側にキャビティを形成するように分岐管本体を金型に
    セットする工程と、 上記キャビティにゴム材料を注入し、その後、該ゴム材
    料を加硫してゴム成形部を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする分岐接続管の製造方法。
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