JPH11351298A - 防振装置用ストッパ - Google Patents

防振装置用ストッパ

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JPH11351298A
JPH11351298A JP15788998A JP15788998A JPH11351298A JP H11351298 A JPH11351298 A JP H11351298A JP 15788998 A JP15788998 A JP 15788998A JP 15788998 A JP15788998 A JP 15788998A JP H11351298 A JPH11351298 A JP H11351298A
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Hiroyuki Ueno
浩行 上野
Hiroyasu Miyamoto
裕康 宮本
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Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】別体ストッパが捻れ変形したような場合であっ
ても、別体ストッパにおけるばね特性、ひいてはストッ
パ特性が変化してしまう不都合を極力抑える。 【解決手段】外筒1が固定される第1取付部材5と内筒
2が固定される第2取付部材7との間の間隙に軸方向に
圧縮された状態で介装されて軸方向における相対変位を
規制するリング状のゴム弾性体よりなるストッパ4は、
実質的なストッパ機能を発揮する主ストッパ部42を有
する。この主ストッパ部42は、軸方向の断面形状にお
いて、軸方向両端部が円弧状に形成され、かつ、半径方
向幅(d)に対する軸方向長さ(h)の割合(h/d)
が1〜1.5の範囲内に設定されている。このように軸
方向の断面形状が特定の形状とされた主ストッパ部42
は、例えば図7の上側が内周側に倒れ込むように捻れ変
形した場合であっても、圧縮量の変化が小さく、このた
めストッパ特性の変化が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジンマウントやキャブマウント等の防振装置におい
て、軸方向の相対移動を規制するために用いられるスト
ッパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジンマウント等の防
振装置には、軸方向の相対移動を規制するためのストッ
パが用いられている。例えば、図8に示す防振装置は、
第1取付部材90に嵌合固定される外筒91と、外筒9
1の半径方向内側に配置され、外筒91の軸方向両端部
よりも軸方向外側にそれぞれ突出する軸方向両端部が第
2取付部材92、93に固定される内筒94と、外筒9
1と内筒94との間に介在して両者を連結する略円筒状
のゴム弾性体よりなる連結部材95とを備えている。そ
して、上記外筒91の軸方向一端(図8の下側)におい
て、上記第1取付部材90と下側の上記第2取付部材9
3との間の間隙に、リング状のゴム弾性体よりなる別体
ストッパ96が軸方向に圧縮された状態で介装されてい
る。なお、上記外筒91の軸方向他端(図8の上側)に
おいては、外筒91の軸方向他端に一体的に設けられた
フランジ部91aと上側の第2取付部材92との間の間
隙に、上記連結部材95と一体的に形成された一体スト
ッパ部95aが軸方向に圧縮された状態で介装されてい
る。かかる別体ストッパ96及び一体ストッパ部95a
により、上記第1取付部材90又は上記外筒91と上記
第2取付部材92、93との軸方向における過大な相対
変位が規制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここに、前記別体スト
ッパ96は、軸方向の断面形状が、半径方向幅よりも軸
方向長さの方が大きい長方形状であることから、以下に
示すような問題がある。すなわち、自動車の走行中にお
いては、別体ストッパ96にはあらゆる方向からいろい
ろな大きさの力が作用するため、別体ストッパ96はそ
の姿勢を安定に保つことが困難であり、別体ストッパ9
6が捻れるように変形する場合がある。特に図8に示す
ように、第2取付部材93に凸状係合部93aが設けら
れ、別体ストッパ96の軸方向一端の内周側がこの凸状
係合部93aに規制されているような場合は、軸方向他
端側が半径方向内方に倒れ込むように別体ストッパ96
が捻れ変形し易い(図9参照)。
【0004】このように別体ストッパ96が捻れ変形す
ると、別体ストッパ96におけるばね特性、ひいてはス
トッパ特性が変化してしまうという不都合がある。つま
り、図8に示す正常な状態では、別体ストッパ96は軸
方向長さ(長方形状の長辺)方向に圧縮されている。そ
して、この正常状態で別体ストッパ96が所望のばね特
性(ストッパ特性)を発揮しうるように、別体ストッパ
96の外形寸法が所定のものに設定されている。しか
し、図9に示すように別体ストッパ96が捻れ変形する
と、例えば長方形状の対角線方向に別体ストッパ96が
圧縮される場合がある。こうなると、長方形状の長辺と
比較して対角線の長さが長くなる分だけ、別体ストッパ
96の圧縮量が大きくなり、別体ストッパ96における
ばね特性、ひいてはストッパ特性が変化してしまう。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、別体ストッパが捻れ変形したような場合であって
も、別体ストッパにおけるばね特性、ひいてはストッパ
特性が変化してしまう不都合を極力抑えることのできる
防振装置用ストッパを提供することを解決すべき技術課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の防
振装置用ストッパは、第1取付部材に固定される外筒
と、該外筒の半径方向内側に配置され、該外筒の軸方向
両端部よりも軸方向外側にそれぞれ突出する軸方向両端
部が第2取付部材に固定される内筒と、該外筒と該内筒
との間に介在して両者を連結する略円筒状のゴム弾性体
よりなる連結部材とを備えた防振装置に用いられ、該第
1取付部材又は該外筒の軸方向両端部のうちの少なくと
も一方の端部と該第2取付部材との間の間隙に軸方向に
圧縮された状態で介装されて該第1取付部材又は該外筒
と該第2取付部材との軸方向における相対変位を規制す
るリング状のゴム弾性体よりなるストッパであって、上
記ストッパは、上記第1取付部材又は上記外筒と上記第
2取付部材との間で挟持されて実質的なストッパ機能を
発揮する主ストッパ部を周方向の少なくとも一部に有
し、該主ストッパ部は、軸方向の断面形状において、軸
方向両端部が円弧状に形成され、かつ、半径方向幅
(d)に対する軸方向長さ(h)の割合(h/d)が1
〜1.5の範囲内に設定されていることを特徴とするも
のである。
【0007】この防振装置用ストッパは、第1取付部材
又は外筒と第2取付部材との間で挟持されて実質的なス
トッパ機能を発揮する主ストッパ部が、軸方向の断面形
状において特定の形状を有するものであるから、このス
トッパを用いた防振装置を車両に搭載した場合、前述し
たように走行中の振動等により主ストッパ部が捻れるよ
うに変形することがあっても、主ストッパ部におけるば
ね特性、ひいてはストッパ特性が大きく変化してしまう
ことを効果的に防止することができる。
【0008】すなわち、このストッパの主ストッパ部
は、軸方向の断面形状において、半径方向幅(d)に対
する軸方向長さ(h)の割合(h/d)が1〜1.5の
範囲内に設定された長方形を想定した場合、かかる長方
形の軸方向両端部を円弧状に形成した形状、言い換えれ
ば、かかる長方形の軸方向両端部のそれぞれの両角部を
円弧状に削り取ったような形状、あるいは半径方向幅
(d、短軸)に対する軸方向長さ(h、長軸)の割合
(h/d)が1〜1.5の範囲内に設定された軸方向に
長い楕円形状を呈する(なお、上記h/dの値が1であ
る場合は、主ストッパ部の軸方向の断面形状は真円形状
となる)。
【0009】このため、この主ストッパ部は、軸方向の
断面形状において、上記想定された長方形と比較して、
かかる長方形の軸方向両端部のそれぞれの両角部を円弧
状に削り取った分だけ、想定された長方形の対角線方向
における長さが短くなる。したがって、例えば当該対角
線方向に圧縮されるように主ストッパ部が捻れ変形した
場合であっても、正常状態における主ストッパ部の圧縮
量に対する捻れ変形時の当該対角線方向における主スト
ッパ部の圧縮量の変化は、軸方向の断面形状が長方形で
ある場合と比較して、小さくなる。よって、主ストッパ
部が捻れるように変形することがあっても、主ストッパ
部におけるばね特性、ひいてはストッパ特性が大きく変
化してしまうことを効果的に防止することができる。
【0010】上記主ストッパ部の半径方向幅(d)に対
する軸方向長さ(h)の割合(h/d)を1〜1.5の
範囲内に設定する理由は以下のとおりである。ストッパ
の主ストッパ部において、所望のストッパ特性を発揮さ
せるためには、主ストッパ部の材料自体の弾性係数に応
じて、主ストッパ部のゴムボリュームと振動入力方向に
一致する軸方向長さ(h)とを所定値以上に確保する必
要がある。このため、主ストッパ部の半径方向幅(d)
や軸方向長さ(h)は、過剰に小さくすることができな
い。一方、上記第1取付部材又は上記外筒の軸方向端部
と上記第2取付部材との間の間隙は、第2取付部材間の
間隔や外筒の軸方向長さとの関係で一定の上限がある。
このため、この間隙に介在されるストッパの主ストッパ
部も軸方向長さ(h)に一定の上限がある。
【0011】かかる状況下で、主ストッパ部のゴムボリ
ュームを所定値以上に確保すべく、h/dの値が1〜
1.5の範囲内に設定される。すなわち、h/dの値が
1よりも小さいと、振動入力方向と一致する軸方向長さ
(h)を所定値以上に確保することができず、所望のス
トッパ特性を確保することが不可能となる。一方、h/
dの値が1.5よりも大きいと、軸方向長さ(h)には
一定の上限があることから、半径方向幅(d)が過剰に
小さくなり、所望のストッパ特性を確保するために必要
とされる主ストッパ部のゴムボリュームを確保すること
が困難となる。また、h/dの値が1.5よりも大きい
と、主ストッパ部が前述のように捻れ変形した場合に、
正常状態における主ストッパ部の圧縮量に対する捻れ変
形時における主ストッパ部の圧縮量の変化が大きくなる
ため、主ストッパ部のストッパ特性が大きく変化してし
まう。
【0012】また、この主ストッパ部は、この防振装置
を車両に組み付け、搭載した状態で軸方向に圧縮されて
いる。このため、軸方向の振動が入力された際に、主ス
トッパ部と相手部材(外筒又は第1取付部材や第2取付
部材)とが衝突することが無く、かかる衝突に伴う衝撃
音やショック等の発生を回避することができる。しか
も、主ストッパ部の軸方向両端部が円弧状に形成されて
いることから、その形状的効果により、主ストッパ部に
おける荷重−たわみ線図の立ち上がりが緩やかになる。
すなわち、円弧状に形成された部分は、先端に向かうほ
どばね定数が小さくなる。このため、振動の初期入力に
よる衝撃が小さくなるとともに、微振動を効果的に吸収
することができる。
【0013】なお、上記主ストッパ部は、必要なストッ
パ特性を発揮すべく、周方向におい、ストッパの全周の
うち少なくとも半分以上を占め、好ましくは60%以上
を占めるものであり、ストッパの全周が主ストッパ部で
あってもよいことは勿論である。また、主ストッパ部
は、ストッパの周方向になるべく均等配設されることが
好ましい。このように主ストッパ部を周方向に部分的に
形成するのは、ストッパが取り付けられる相手部材の取
付面形状に対応させるためである。例えば、部分的に凸
形状を有するような取付面にストッパを取り付ける場
合、当該凸形状に対応させてストッパの軸方向端面を凹
形状とする必要があり、この凹形状以外の部分が主スト
ッパ部を構成することになる。 (2)請求項2記載の防振装置用ストッパは、請求項1
記載の防振装置用ストッパにおいて、前記第2取付部材
に設けられた凸状係合部に軸方向一端側が圧入されるこ
とにより該第2取付部材に取り付けられることを特徴と
するものである。
【0014】請求項2記載の防振装置用ストッパは、第
2取付部材に設けられた凸状係合部に軸方向一端側が圧
入されることにより予め該第2取付部材に取り付けられ
ており、この状態で防振装置が車両に組み付け、搭載さ
れる。そして、使用状態においては、ストッパの軸方向
一端側の内周面が第2取付部材に設けられた凸状係合部
に規制されることから、ストッパの軸方向一端側が内周
側へ変形することが規制される。このため、ストッパの
軸方向一端側が外周側へ移行するような(ストッパの軸
方向他端側が内周側へ倒れ込むような)捻れ変形が起こ
りやすい。しかし、このような態様で使用されて捻れ変
形が起こったとしても、上述したように請求項1記載の
ストッパによれば、主ストッパ部におけるばね特性、ひ
いてはストッパ特性が大きく変化してしまうことを効果
的に防止することができる。 (3)請求項3記載の防振装置用ストッパは、請求項2
記載の防振装置用ストッパにおいて、前記第2取付部材
に設けられた貫通孔に係合可能な突起部を有しているこ
とを特徴とするものである。
【0015】この防振装置用ストッパは、ストッパの軸
方向一端側が第2取付部材の凸状係合部に圧入されると
ともに、ストッパの突起部が該第2取付部材に設けられ
た貫通孔に係合している。このため、突起部と貫通孔と
の係合により、上述したようなストッパの捻れ変形を効
果的に抑制することができるとともに、防振装置の車両
への組み付け作業時等において、ストッパが第2取付部
材から脱落することを効果的に抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図1は本実施形態の防振装置用ストッ
パを上から見た平面図であり、図2はそのストッパの軸
方向に沿う断面図であって図1のA−A線矢視断面図で
あり、図3はそのストッパの軸直角方向である図1のB
矢印方向から見た部分側面図であり、図4はそのストッ
パの軸直角方向である図1のC矢印方向から見た部分側
面図であり、図5はそのストッパの軸直角方向である図
1のD矢印方向から見た部分側面図であり、図6はその
ストッパを下から見た底面図であり、図7はそのストッ
パを用いた防振装置を車両に組み付けた状態を示す断面
図である。
【0017】なお、以下の説明において、軸方向一端側
とは図2〜図5及び図7の下側を意味し、軸方向他端側
とは図2〜図5及び図7の上側を意味する。本実施形態
に係る防振装置は、図7に示すように、外筒1と、外筒
1の半径方向内側に同軸状に配置され、軸方向両端部が
外筒1の軸方向両端部よりも軸方向外側にそれぞれ突出
する内筒2と、外筒1と内筒2との間に介在して両者を
連結する連結部材3とを備えている。
【0018】外筒1は、鉄等の金属により円筒状に形成
されており、軸方向他端側において、半径方向外側に延
出するフランジ部1aが一体的に設けられている。内筒
2は、鉄等の金属によりパイプ状に形成されている。連
結部材3は略円筒状のゴム弾性体よりなり、外筒1の内
周面及び内筒2の外周面に固着されている。連結部材3
は、外筒1及び内筒2を所定の成形型内に配置した状態
で、連結部材3を外筒1及び内筒2間に加硫成形すると
ともに外筒1の内周面及び内筒2の外周面に加硫接着す
ることにより、形成することができる。この連結部材3
は、軸方向他端側において、連結部材3と一体的に形成
された一体ストッパ部31を有している。この一体スト
ッパ部31は、本実施形態にかかる防振装置を車両に組
み付け、搭載した状態で、外筒1と上側の第2取付部材
6(後述する)との間の間隙に軸方向に圧縮された状態
で介在される。
【0019】上記構成を有する防振装置は、別体のスト
ッパ4を用いて車両に組み付け、搭載される。すなわ
ち、例えばエンジン側の第1取付部材5に外筒1が嵌合
固定されるとともに、車体側の第2取付部材6、7に内
筒2がボルトやナット等を介して固定される。このと
き、下側の第2取付部材7には、予めストッパ4が取り
付けられており、防振装置を上記のように車両に組み付
け、搭載した状態で、かかるストッパ4は、下側の第2
取付部材7と第1取付部材5との間の間隙に軸方向に圧
縮された状態で介在される。
【0020】このストッパ4は、Oリング状のゴム弾性
体よりなり、軸方向一端側の端部が下側の第2取付部材
7の取付面に設けられた略円形状の凸状係合部71に圧
入されることにより、該第2取付部材7に予め取り付け
られている。上記ストッパ4は、上記第1取付部材5と
上記下側の第2取付部材7との間で挟持されて実質的な
ストッパ機能を発揮する4つの主ストッパ部41、4
2、43、44を周方向に間隔を隔てて有している。こ
の4つの主ストッパ部41、42、43、44はそれぞ
れ所定長さで周方向に延在し、4つの主ストッパ部4
1、42、43、44が合計で周方向に占める割合は、
ストッパ4の全周の約65%である。4つの主ストッパ
部41、42、43、44以外の部分45、46、4
7、48には、下側の第2取付部材7の取付面に部分的
に形成された凸状部72(上記凸状係合部71と同一高
さで一体的に設けられている。)に対応させて、ストッ
パ4の軸方向一端側の端面に深底凹状部45a、46
a、47a、48aが形成されている。また、これらの
部分には、ストッパ4の軸方向他端側の端面に浅底凹状
部45b、46b、47b、48bがそれぞれ形成され
ている。この浅底凹状部45b、46b、47b、48
bは、凸状部72が存在する領域において、ストッパ4
によるばね特性が必要以上に上昇するのを防ぐために設
けられたものである。なお、この4つの主ストッパ部4
1、42、43、44以外の部分45、46、47、4
8は、軸方向の断面形状において、軸方向他端側が円弧
状とされた略半円形状とされている(図2参照)。
【0021】上記4つの主ストッパ部41、42、4
3、44は、軸方向の断面形状において、軸方向両端部
が円弧状に形成され、かつ、半径方向幅(d)に対する
軸方向長さ(h)の割合(h/d)が約1.25に設定
された略楕円形状をなしている。また、主ストッパ部4
2、44の軸方向一端側端面には、下側の第2取付部材
7に設けられた貫通孔73に係合可能な棒状突起部4
9、49が一体的に形成されている。この棒状突起部4
9は貫通孔73に挿嵌され、棒状突起部49の外周面に
は、該貫通孔73との係合力を高めるべく、環状の微小
突部49aが形成されている。また主ストッパ部41の
軸方向一端側端面には2つの水抜き溝41aが形成され
ている。
【0022】上記構成を有する防振装置用ストッパ4
は、第2取付部材7に設けられた凸状係合部71に軸方
向一端側が圧入されることにより予め該第2取付部材7
に取り付けられており、この状態で防振装置が車両に組
み付け、搭載される。そして、使用状態においては、ス
トッパ4の軸方向一端側の内周面が第2取付部材7に設
けられた凸状係合部71に規制されることから、ストッ
パ4の軸方向一端側が内周側へ変形することが規制され
る。このため、ストッパ4の軸方向一端側が外周側へ移
行するような(ストッパ4の軸方向他端側が内周側へ倒
れ込むような)捻れ変形が起こりやすい。
【0023】しかし、このような態様で使用されて捻れ
変形が起こったとしても、第1取付部材5と下側の第2
取付部材7との間で挟持されて実質的なストッパ機能を
発揮する主ストッパ部41、42、43、44が、軸方
向の断面形状において特定の形状を有していることか
ら、ストッパ特性が大きく変化することはない。すなわ
ち、実質的なストッパ機能を発揮する主ストッパ部4
1、42、43、44は、軸方向の断面形状において、
半径方向幅(d)に対する軸方向長さ(h)の割合(h
/d)が約1.25に設定され、かつ、軸方向両端部が
円弧状に形成されている。このため、上記したように主
ストッパ部41、42、43、44が捻れ変形した場合
であっても、正常状態における主ストッパ部41、4
2、43、44の圧縮量に対する捻れ変形時の当該対角
線方向における主ストッパ部41、42、43、44の
圧縮量の変化が小さい。したがって、主ストッパ部4
1、42、43、44におけるばね特性、ひいてはスト
ッパ特性が大きく変化してしまうことを効果的に防止す
ることができる。
【0024】また、主ストッパ部41、42、43、4
4は、軸方向の断面形状において、半径方向幅(d)に
対する軸方向長さ(h)の割合(h/d)が約1.25
に設定されている。このため、第2取付部材6及び7間
の間隔や外筒1の軸方向長さ等との関係で、主ストッパ
部41、42、43、44におけるゴムボリュームや振
動入力方向に一致する軸方向長さ(h)が過剰に小さく
なることを回避することができる。したがって、主スト
ッパ部41、42、43、44において、所望のストッ
パ特性を発揮させることができる。
【0025】さらに、主ストッパ部41、42、43、
44は、この防振装置を車両に組み付け、搭載した状態
で軸方向に圧縮されている。このため、軸方向の振動が
入力された際に、主ストッパ部41、42、43、44
と相手部材(第1取付部材5や第2取付部材7)とが衝
突することが無く、かかる衝突に伴う衝撃音やショック
等の発生を回避することができる。しかも、主ストッパ
部41、42、43、44の軸方向両端部が円弧状に形
成されていることから、その形状的効果により、主スト
ッパ部41、42、43、44における荷重−たわみ線
図の立ち上がりが緩やかになる。すなわち、円弧状に形
成された部分は、先端に向かうほどばね定数が小さくな
る。このため、振動の初期入力による衝撃が小さくなる
とともに、微振動を効果的に吸収することができる。
【0026】さらに、この防振装置用ストッパ4は、ス
トッパ4の軸方向一端側が第2取付部材7の凸状係合部
71に圧入されるとともに、ストッパ4の棒状突起部4
9が第2取付部材7の貫通孔73に係合している。この
ため、棒状突起部49と貫通孔73との係合により、上
述したような主ストッパ部41、42、43、44の捻
れ変形を効果的に抑制することができるとともに、防振
装置の車両への組み付け作業時等において、ストッパ4
が第2取付部材7から脱落することを効果的に抑制する
ことができる。
【0027】なお、上記実施形態では、軸方向一端側に
おいて、第1取付部材5と第2取付部材7との間の間隙
にストッパ4を介装させる例について説明したが、軸方
向他端側においても、外筒1と第2取付部材6との間に
上記構成を有するストッパ4を介装させることも勿論可
能である。また上記実施形態では、主ストッパ部41、
42、43、44の軸方向の断面形状を略楕円形状とし
たが、半径方向幅(d)に対する軸方向長さ(h)の割
合(h/d)の値が1となるような真円形状としてもよ
い。このように主ストッパ部の軸方向の断面形状を真円
形状とした場合、楕円形状とする場合よりも主ストッパ
部における捻れ変形が起こり難くなる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の防振装置
用ストッパは、実質的なストッパ機能を発揮する主スト
ッパ部が軸方向の断面形状において特定の形状を有して
いることから、主ストッパ部が捻れ変形したような場合
であっても、主ストッパ部におけるばね特性、ひいては
ストッパ特性が大きく変化してしまうことを効果的に防
止することができる。
【0029】また、第2取付部材に設けられた貫通孔に
係合可能な突起部をさらにストッパに形成した場合は、
突起部と貫通孔との係合により、主ストッパ部の捻れ変
形を効果的に抑制することができるとともに、防振装置
の車両への組み付け作業時等において、ストッパが第2
取付部材から脱落することを効果的に抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の防振装置用ストッパを上から見た
平面図である。
【図2】上記ストッパの軸方向に沿う断面図であって図
1のA−A線矢視断面図である。
【図3】上記ストッパの軸直角方向である図1のB矢印
方向から見た部分側面図である。
【図4】上記ストッパの軸直角方向である図1のC矢印
方向から見た部分側面図である。
【図5】上記ストッパの軸直角方向である図1のD矢印
方向から見た部分側面図である。
【図6】上記ストッパを下から見た底面図である。
【図7】上記ストッパを用いた防振装置を車両に組み付
けた状態を示す断面図である。
【図8】従来のストッパを用いた防振装置を車両に組み
付けた状態を示す断面図である。
【図9】上記従来のストッパが捻れ変形した様子を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
1…外筒 2…内筒 3…連
結部材 4…ストッパ 5…第1取付部材 6、7
…第2取付部材 41、42、43、44…主ストッパ部 49…棒状突起部 71…凸状係合部 73
…貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1取付部材に固定される外筒と、該外
    筒の半径方向内側に配置され、該外筒の軸方向両端部よ
    りも軸方向外側にそれぞれ突出する軸方向両端部が第2
    取付部材に固定される内筒と、該外筒と該内筒との間に
    介在して両者を連結する略円筒状のゴム弾性体よりなる
    連結部材とを備えた防振装置に用いられ、該第1取付部
    材又は該外筒の軸方向両端部のうちの少なくとも一方の
    端部と該第2取付部材との間の間隙に軸方向に圧縮され
    た状態で介装されて該第1取付部材又は該外筒と該第2
    取付部材との軸方向における相対変位を規制するリング
    状のゴム弾性体よりなるストッパであって、 上記ストッパは、上記第1取付部材又は上記外筒と上記
    第2取付部材との間で挟持されて実質的なストッパ機能
    を発揮する主ストッパ部を周方向の少なくとも一部に有
    し、該主ストッパ部は、軸方向の断面形状において、軸
    方向両端部が円弧状に形成され、かつ、半径方向幅
    (d)に対する軸方向長さ(h)の割合(h/d)が1
    〜1.5の範囲内に設定されていることを特徴とする防
    振装置用ストッパ。
  2. 【請求項2】 前記第2取付部材に設けられた凸状係合
    部に軸方向一端側が圧入されることにより該第2取付部
    材に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の防
    振装置用ストッパ。
  3. 【請求項3】 前記第2取付部材に設けられた貫通孔に
    係合可能な突起部を有していることを特徴とする請求項
    2記載の防振装置用ストッパ。
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