JPH11350978A - 燃料ノズルパージ装置 - Google Patents
燃料ノズルパージ装置Info
- Publication number
- JPH11350978A JPH11350978A JP15918398A JP15918398A JPH11350978A JP H11350978 A JPH11350978 A JP H11350978A JP 15918398 A JP15918398 A JP 15918398A JP 15918398 A JP15918398 A JP 15918398A JP H11350978 A JPH11350978 A JP H11350978A
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- Japan
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- liquid fuel
- liquid
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 従来の燃料ノズルパージ装置においては、圧
縮空気を使用していたため、残留液体燃料が急激に排出
され、ガスタービンの急激な負荷変動を起したり、液体
燃料が液体燃料系統若しくは燃料ノズルから排出しきれ
ず、残留してコーキングする不具合があった。本発明
は、これら不具合を解消する燃料ノズルパージ装置を提
供する。 【解決手段】 本装置は、燃料ノズル05への液体燃料
の供給を止める時、燃料ノズルに液体燃料を供給する液
体燃料系統08内に、ストップバルブ16を介装した水
パージ系統15から水を噴射して、液体燃料系統及び燃
料ノズル内に残留する液体燃料を、燃料ノズルから燃焼
室013内にパージして、液体燃料系統内及び燃料ノズ
ル内に液体燃料が残留するのを防止する。
縮空気を使用していたため、残留液体燃料が急激に排出
され、ガスタービンの急激な負荷変動を起したり、液体
燃料が液体燃料系統若しくは燃料ノズルから排出しきれ
ず、残留してコーキングする不具合があった。本発明
は、これら不具合を解消する燃料ノズルパージ装置を提
供する。 【解決手段】 本装置は、燃料ノズル05への液体燃料
の供給を止める時、燃料ノズルに液体燃料を供給する液
体燃料系統08内に、ストップバルブ16を介装した水
パージ系統15から水を噴射して、液体燃料系統及び燃
料ノズル内に残留する液体燃料を、燃料ノズルから燃焼
室013内にパージして、液体燃料系統内及び燃料ノズ
ル内に液体燃料が残留するのを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室内に先端を
開口させた内筒の内部に設けたパイロット燃料ノズル
で、内筒の前方に拡散火炎を発生させておき、負荷に応
じて作動、又は停止する複数のメインノズルから噴射供
給する液体燃料の着火、消火を随時行い、負荷に応じた
運転ができるようにしたガスタービンの燃焼器に設けら
れる燃料ノズルを停止させたとき、若しくは燃焼器がデ
ュアル焚きにされている場合には、液体燃料からガス燃
料へ切替えたとき、液体燃料系統の内部、若しくは燃料
ノズルに残留する液体燃料を燃焼室内に吹き出して排出
し、液体燃料が残留しないようにしたガスタービンの燃
焼器に設けられる燃料ノズルパージ装置に関する。
開口させた内筒の内部に設けたパイロット燃料ノズル
で、内筒の前方に拡散火炎を発生させておき、負荷に応
じて作動、又は停止する複数のメインノズルから噴射供
給する液体燃料の着火、消火を随時行い、負荷に応じた
運転ができるようにしたガスタービンの燃焼器に設けら
れる燃料ノズルを停止させたとき、若しくは燃焼器がデ
ュアル焚きにされている場合には、液体燃料からガス燃
料へ切替えたとき、液体燃料系統の内部、若しくは燃料
ノズルに残留する液体燃料を燃焼室内に吹き出して排出
し、液体燃料が残留しないようにしたガスタービンの燃
焼器に設けられる燃料ノズルパージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの燃焼室内に先端を開口さ
せて配設された内筒の中央部に、パイロットノズルを配
置するとともに、パイロットノズルの外周側周方向に複
数のメインノズルを配置するようにして燃料ノズルを設
け、ガスタービンの負荷の変動に応じて、複数のメイン
ノズルの燃料供給量を調整し、負荷の大きさに対応させ
た運転ができるようにした燃焼器が従来から使用されて
いる。
せて配設された内筒の中央部に、パイロットノズルを配
置するとともに、パイロットノズルの外周側周方向に複
数のメインノズルを配置するようにして燃料ノズルを設
け、ガスタービンの負荷の変動に応じて、複数のメイン
ノズルの燃料供給量を調整し、負荷の大きさに対応させ
た運転ができるようにした燃焼器が従来から使用されて
いる。
【0003】例えば、発電用に使用されるガスタービン
の燃焼器においては、電力需要の少ない夜間等において
は、メインノズルへの燃料供給量を減少するか、もしく
は、パイロットノズルを含む燃料ノズルの全てを消火し
て作動を止め、電力需要の大きくなる昼間等において
は、パイロットノズルで拡散火炎を発生させた後に、消
火して作動を止めているメインノズルで予混合火炎を形
成するため、負荷の大きさに対応する燃料供給量を調整
して、パイロットノズルの前方に設けた保炎用コーン内
で燃焼が保持されている拡散火炎で着火させて作動さ
せ、負荷に対応させた運転を行うようにしている。
の燃焼器においては、電力需要の少ない夜間等において
は、メインノズルへの燃料供給量を減少するか、もしく
は、パイロットノズルを含む燃料ノズルの全てを消火し
て作動を止め、電力需要の大きくなる昼間等において
は、パイロットノズルで拡散火炎を発生させた後に、消
火して作動を止めているメインノズルで予混合火炎を形
成するため、負荷の大きさに対応する燃料供給量を調整
して、パイロットノズルの前方に設けた保炎用コーン内
で燃焼が保持されている拡散火炎で着火させて作動さ
せ、負荷に対応させた運転を行うようにしている。
【0004】さらに、上述した燃焼器には、液体燃料と
気体燃料との両方の燃料を、同一の燃料供給系統を使用
して、時間を変えて燃料ノズルに供給するようにして、
運転の途中でガスタービンの運転の途中で燃料を、例え
ば液体燃料から気体燃料に切替えて、運転ができるよう
にしたものもある。図2は、従来のガスタービンの運転
を行うための燃焼器および燃料系統を示す概略図であ
る。
気体燃料との両方の燃料を、同一の燃料供給系統を使用
して、時間を変えて燃料ノズルに供給するようにして、
運転の途中でガスタービンの運転の途中で燃料を、例え
ば液体燃料から気体燃料に切替えて、運転ができるよう
にしたものもある。図2は、従来のガスタービンの運転
を行うための燃焼器および燃料系統を示す概略図であ
る。
【0005】図に示すように燃焼器01は、前方を燃焼
室013に開口させて燃焼室013側壁に設置された内
筒02の中央部に配置されたパイロットノズル04、そ
の外周囲に同心円状に配置された複数のメインノズル0
3からなる燃料ノズル05を配した構成とされ、パイロ
ットノズル04の前方にパイロットノズル04で発生さ
せた拡散火炎の燃焼を保持する保炎用コーン012を設
けるようにしている。
室013に開口させて燃焼室013側壁に設置された内
筒02の中央部に配置されたパイロットノズル04、そ
の外周囲に同心円状に配置された複数のメインノズル0
3からなる燃料ノズル05を配した構成とされ、パイロ
ットノズル04の前方にパイロットノズル04で発生さ
せた拡散火炎の燃焼を保持する保炎用コーン012を設
けるようにしている。
【0006】また、燃料系統は複数のメインノズル03
に液体燃料を供給するメイン液体燃料系統07、パイロ
ットノズル04に液体燃料を供給するパイロット液体燃
料系統06からなる。さらに、燃焼器01がデュアル焚
き、すなわち、燃料ノズル05が液体燃料でも気体燃料
でも燃焼できるものにされているときには、パイロット
液体燃料系統06およびメイン液体燃料系統07からな
る液体燃料系統08は、液体燃料を供給するだけでな
く、燃料ノズル05で気体燃料を燃焼させるときに、気
体燃料を燃料ノズル05に供給できるようにしている。
また、液体燃料系統08の各々には、燃料ノズル05へ
の燃料供給を遮断するストップバルブ09が介装されて
いる。
に液体燃料を供給するメイン液体燃料系統07、パイロ
ットノズル04に液体燃料を供給するパイロット液体燃
料系統06からなる。さらに、燃焼器01がデュアル焚
き、すなわち、燃料ノズル05が液体燃料でも気体燃料
でも燃焼できるものにされているときには、パイロット
液体燃料系統06およびメイン液体燃料系統07からな
る液体燃料系統08は、液体燃料を供給するだけでな
く、燃料ノズル05で気体燃料を燃焼させるときに、気
体燃料を燃料ノズル05に供給できるようにしている。
また、液体燃料系統08の各々には、燃料ノズル05へ
の燃料供給を遮断するストップバルブ09が介装されて
いる。
【0007】このストップバルブ09と燃料ノズル05
との間の各液体燃料系統08には、燃料ノズルパージ装
置012を構成する、途中にストップバルブ011を介
装した空気パージ系統010が連結されている。
との間の各液体燃料系統08には、燃料ノズルパージ装
置012を構成する、途中にストップバルブ011を介
装した空気パージ系統010が連結されている。
【0008】この空気パージ系統010およびストップ
バルブ011からなる燃料ノズルパージ装置では、例え
ば、燃焼器01がデュアル焚き燃焼器01にされている
場合、液体燃料を使用した後、ガスタービンを停止させ
るとき、あるいは、液体燃料を使って運転しているとき
に液体燃料から気体燃料へと切り替える場合には、スト
ップバルブ011を開放することにより、空気パージ系
統010によりストップバルブ09と燃料ノズル05と
の間の液体燃料系統08内に圧縮空気を注入することに
より、液体燃料系統08内を空気パージし、当該液体燃
料系統08区画および燃料ノズル05に残留している液
体燃料を燃焼室013に排出するようにしている。
バルブ011からなる燃料ノズルパージ装置では、例え
ば、燃焼器01がデュアル焚き燃焼器01にされている
場合、液体燃料を使用した後、ガスタービンを停止させ
るとき、あるいは、液体燃料を使って運転しているとき
に液体燃料から気体燃料へと切り替える場合には、スト
ップバルブ011を開放することにより、空気パージ系
統010によりストップバルブ09と燃料ノズル05と
の間の液体燃料系統08内に圧縮空気を注入することに
より、液体燃料系統08内を空気パージし、当該液体燃
料系統08区画および燃料ノズル05に残留している液
体燃料を燃焼室013に排出するようにしている。
【0009】しかしながら、このような圧縮空気を注入
することにより、液体燃料系統08に残留する液体燃料
を排出するようにした、従来の燃料ノズルパージ装置で
は、注入された圧縮空気の圧縮性のために、圧縮空気が
液体燃料系統に注入されたとき、液体燃料系統08内の
液体燃料が、急激に燃料ノズル05から燃焼室013内
に排出され、急激な負荷変動を起こす可能性がある。
することにより、液体燃料系統08に残留する液体燃料
を排出するようにした、従来の燃料ノズルパージ装置で
は、注入された圧縮空気の圧縮性のために、圧縮空気が
液体燃料系統に注入されたとき、液体燃料系統08内の
液体燃料が、急激に燃料ノズル05から燃焼室013内
に排出され、急激な負荷変動を起こす可能性がある。
【0010】また、液体燃料より軽い気体でのパージの
ために、液体燃料が残留している液体燃料系統08から
排出しきれず、残ったままになることがあり、このよう
な液体燃料は周辺部の高温によってコーキングしてしま
い、燃料ノズル05を含む液体燃料系統08の燃料通路
を閉塞する可能性が高くなるという不具合がある。
ために、液体燃料が残留している液体燃料系統08から
排出しきれず、残ったままになることがあり、このよう
な液体燃料は周辺部の高温によってコーキングしてしま
い、燃料ノズル05を含む液体燃料系統08の燃料通路
を閉塞する可能性が高くなるという不具合がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の燃料ノズルパージ装置で生じる不具合を解消するた
めに、燃料として液体燃料を使用しているガスタービン
を停止したとき、又はデュアル焚き燃焼器を使用するよ
うにしたときには、上述のガスタービン停止時に加え、
運転中に液体燃料から気体燃料に切り替えたときに、液
体燃料系統又は燃料ノズル内に残留することのある液体
燃料を、燃料ノズルから燃焼室内にパージしたときに生
じる急激な負荷変動を起すことなく、また、液体燃料系
統又は燃料ノズル内に残留することのある液体燃料を燃
焼室内に完全にパージすることにより、残留する液体燃
料のコーキング等により生じることのある液体燃料系統
又は燃料ノズルの燃料通路が閉塞されるのを完全に防止
することのできる燃料ノズルパージ装置を提供すること
を課題とする。
来の燃料ノズルパージ装置で生じる不具合を解消するた
めに、燃料として液体燃料を使用しているガスタービン
を停止したとき、又はデュアル焚き燃焼器を使用するよ
うにしたときには、上述のガスタービン停止時に加え、
運転中に液体燃料から気体燃料に切り替えたときに、液
体燃料系統又は燃料ノズル内に残留することのある液体
燃料を、燃料ノズルから燃焼室内にパージしたときに生
じる急激な負荷変動を起すことなく、また、液体燃料系
統又は燃料ノズル内に残留することのある液体燃料を燃
焼室内に完全にパージすることにより、残留する液体燃
料のコーキング等により生じることのある液体燃料系統
又は燃料ノズルの燃料通路が閉塞されるのを完全に防止
することのできる燃料ノズルパージ装置を提供すること
を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の燃料
ノズルパージ装置は次の手段とした。
ノズルパージ装置は次の手段とした。
【0013】液体燃料を燃料として使用し運転している
ガスタービンを停止させたとき、若しくは前記液体燃料
を使用して運転しているガスタービンを気体燃料を燃料
とする運転に切り替えるとき、燃料ノズルに液体燃料を
供給するように配設された液体燃料系統内に水を噴射し
て、液体燃料系統内および燃料ノズル内に残留する液体
燃料を、この液体燃料系統内に噴射させた水とともに燃
料ノズルから燃焼室内にパージするようにして、液体燃
料系統内および燃料ノズル内に液体燃料が残留するのを
防止するようにした。
ガスタービンを停止させたとき、若しくは前記液体燃料
を使用して運転しているガスタービンを気体燃料を燃料
とする運転に切り替えるとき、燃料ノズルに液体燃料を
供給するように配設された液体燃料系統内に水を噴射し
て、液体燃料系統内および燃料ノズル内に残留する液体
燃料を、この液体燃料系統内に噴射させた水とともに燃
料ノズルから燃焼室内にパージするようにして、液体燃
料系統内および燃料ノズル内に液体燃料が残留するのを
防止するようにした。
【0014】これにより、液体燃料系統内および燃料ノ
ズル内に残留する液体燃料が、燃料ノズルから燃焼室内
に瞬時に排出されることが生じても、排出される液体燃
料は、水の混合した燃焼力の弱い、若しくは非燃性のも
のになっているため、排出された液体燃料の燃焼によ
り、従来発生していた大きな負荷変動は抑えられる。
ズル内に残留する液体燃料が、燃料ノズルから燃焼室内
に瞬時に排出されることが生じても、排出される液体燃
料は、水の混合した燃焼力の弱い、若しくは非燃性のも
のになっているため、排出された液体燃料の燃焼によ
り、従来発生していた大きな負荷変動は抑えられる。
【0015】また、液体燃料系統内に噴射される水の比
重は、液体燃料系統内および燃料ノズル内に残留する液
体燃料の比重よりも大きいために、残留する液体燃料
は、噴射される水により置換されやすく、残留したま
ま、高温に曝されてコーキングすることが殆どなくな
り、これにより液体燃料系統内および燃料ノズル内の閉
塞が起るのを防止できる。
重は、液体燃料系統内および燃料ノズル内に残留する液
体燃料の比重よりも大きいために、残留する液体燃料
は、噴射される水により置換されやすく、残留したま
ま、高温に曝されてコーキングすることが殆どなくな
り、これにより液体燃料系統内および燃料ノズル内の閉
塞が起るのを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃料ノズルパージ
装置の実施の一形態を図面にもとづき説明する。図1は
本発明の燃料ノズルパージ装置の第1形態を示す概念図
である。なお、図において図2に示す部材と同一若しく
は類似の部材には同一符号を付して説明は省略する。
装置の実施の一形態を図面にもとづき説明する。図1は
本発明の燃料ノズルパージ装置の第1形態を示す概念図
である。なお、図において図2に示す部材と同一若しく
は類似の部材には同一符号を付して説明は省略する。
【0017】図に示すように、本実施の形態の燃料ノズ
ルパージ装置は、従来の空気パージ系統08を使用する
ようにしたものに代えて、パイロット液体燃料系統0
6、及びメイン液体燃料系統07からなる液体燃料系統
08および燃料ノズル05に残留する液体燃料のパージ
のために、液体燃料系統08内に水を噴射できるように
した水パージ系統15を設けて、水パージ系統15から
供給される水を液体燃料のパージに使用するようにし
た。すなわち、液体燃料系統08のそれぞれに介装され
たストップバルブ09と燃料ノズル05との間に配設さ
れた液体燃料系統08に一端が連結され、途中に設けら
れたストップバルブ16の開放により、外部より供給さ
れた水を、一端を連結するようにした当該液体燃料系統
08に噴射できるようにした水パージ系統15を設ける
ようにした。
ルパージ装置は、従来の空気パージ系統08を使用する
ようにしたものに代えて、パイロット液体燃料系統0
6、及びメイン液体燃料系統07からなる液体燃料系統
08および燃料ノズル05に残留する液体燃料のパージ
のために、液体燃料系統08内に水を噴射できるように
した水パージ系統15を設けて、水パージ系統15から
供給される水を液体燃料のパージに使用するようにし
た。すなわち、液体燃料系統08のそれぞれに介装され
たストップバルブ09と燃料ノズル05との間に配設さ
れた液体燃料系統08に一端が連結され、途中に設けら
れたストップバルブ16の開放により、外部より供給さ
れた水を、一端を連結するようにした当該液体燃料系統
08に噴射できるようにした水パージ系統15を設ける
ようにした。
【0018】また、従来、液体燃料系統08に残留する
液体燃料を燃料ノズル05を通過させて燃焼室内にパー
ジするために設けるようにしている、従来の空気パージ
系統010は、水パージ系統15からの水噴射によるパ
ージ完了後の液体燃料系統08のスイープに使用するた
めに残すようにした。従って、ストップバルブ16を介
装した水パージ系統15を新たに設置することなく、こ
の空気パージ系統010を使用して液体燃料系統08内
に水を噴射して、残留する液体燃料をパージすることも
できる。
液体燃料を燃料ノズル05を通過させて燃焼室内にパー
ジするために設けるようにしている、従来の空気パージ
系統010は、水パージ系統15からの水噴射によるパ
ージ完了後の液体燃料系統08のスイープに使用するた
めに残すようにした。従って、ストップバルブ16を介
装した水パージ系統15を新たに設置することなく、こ
の空気パージ系統010を使用して液体燃料系統08内
に水を噴射して、残留する液体燃料をパージすることも
できる。
【0019】本実施の形態の燃料ノズルパージ装置で
は、従来の空気パージ系統08からの圧縮空気を使用せ
ず、パイロット液体燃料系統06メイン液体燃料系統0
7及びパイロットノズル04、メインノズル03に残留
する液体燃料のパージのために、水パージ系統15から
供給される水を使用するようにした。
は、従来の空気パージ系統08からの圧縮空気を使用せ
ず、パイロット液体燃料系統06メイン液体燃料系統0
7及びパイロットノズル04、メインノズル03に残留
する液体燃料のパージのために、水パージ系統15から
供給される水を使用するようにした。
【0020】このように、残留する液体燃料のパージの
ために水を使用することによって、残留する液体燃料の
ままでの急激な燃焼室013への排出を防ぎ、大きな負
荷変動を抑えることが可能となる。また、パージに使用
される水の比重は、パージされる液体燃料よりも大きい
ため、残留する液体燃料が水によって置換され安く、コ
ーキングが発生しにくくなり、液体燃料系統08及び燃
料ノズル05の燃料通路の閉塞が起きにくくなり、安定
したガスタービンの運転が可能となる。
ために水を使用することによって、残留する液体燃料の
ままでの急激な燃焼室013への排出を防ぎ、大きな負
荷変動を抑えることが可能となる。また、パージに使用
される水の比重は、パージされる液体燃料よりも大きい
ため、残留する液体燃料が水によって置換され安く、コ
ーキングが発生しにくくなり、液体燃料系統08及び燃
料ノズル05の燃料通路の閉塞が起きにくくなり、安定
したガスタービンの運転が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の燃料ノ
ズルパージ装置は、燃料ノズルへの液体燃料の供給を止
めるとき、燃料ノズルに液体燃料を供給するように配設
された液体燃料系統内に水を噴射して、液体燃料系統内
および燃料ノズル内に残留する液体燃料を、この噴射さ
せた水によって燃料ノズルから燃焼室内にパージして、
液体燃料系統内および燃料ノズル内に液体燃料が残留す
るのを防止するものにした。
ズルパージ装置は、燃料ノズルへの液体燃料の供給を止
めるとき、燃料ノズルに液体燃料を供給するように配設
された液体燃料系統内に水を噴射して、液体燃料系統内
および燃料ノズル内に残留する液体燃料を、この噴射さ
せた水によって燃料ノズルから燃焼室内にパージして、
液体燃料系統内および燃料ノズル内に液体燃料が残留す
るのを防止するものにした。
【0022】これにより、液体燃料系統内および燃料ノ
ズル内に残留する液体燃料が、パージ時に燃料ノズルか
ら燃焼室内に瞬時に排出されることが生じても、排出さ
れる液体燃料は水によって希釈されてるものとなってお
り、燃料ノズルから燃焼室内に噴出した液体燃料の燃焼
により、従来発生していた大きな負荷変動は抑えられ
る。また、残留する液体燃料は、噴射される水により置
換されやすく、残留したまま高温に曝されてコーキング
されることが殆どなくなり、液体燃料系統内および燃料
ノズル内が閉塞されることが防止でき、安定して運転の
できるガスタービンとすることができる。
ズル内に残留する液体燃料が、パージ時に燃料ノズルか
ら燃焼室内に瞬時に排出されることが生じても、排出さ
れる液体燃料は水によって希釈されてるものとなってお
り、燃料ノズルから燃焼室内に噴出した液体燃料の燃焼
により、従来発生していた大きな負荷変動は抑えられ
る。また、残留する液体燃料は、噴射される水により置
換されやすく、残留したまま高温に曝されてコーキング
されることが殆どなくなり、液体燃料系統内および燃料
ノズル内が閉塞されることが防止でき、安定して運転の
できるガスタービンとすることができる。
【図1】本発明の燃料ノズルパージ装置の実施の第1形
態を示す概念図、
態を示す概念図、
【図2】従来の燃料ノズルパージ装置を示す概念図であ
る。
る。
01 燃焼器 02 内筒 03 メインノズル 04 パイロットノズル 05 燃料ノズル 06 パイロット液体燃料系統 07 メイン液体燃料系統 08 液体燃料系統 09 ストップバルブ 010 空気パージ系統 011 ストップバルブ 012 保炎用コーン 013 燃焼室 15 水パージ系統 16 ストップバルブ
フロントページの続き (72)発明者 谷村 聡 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 春田 秀樹 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 液体燃料を燃料として使用し、運転して
いるガスタービンを停止させたとき、若しくは前記液体
燃料を使用して運転しているガスタービンを気体燃料を
燃料とする運転に切り替えるとき、燃料ノズルに前記液
体燃料を供給するように配設された液体燃料系統内に残
留する前記液体燃料を、燃焼室内にパージするようにし
た燃料ノズルパージ装置において、前記液体燃料系統内
に水を噴射して、噴射された前記水によって前記液体燃
料系統内に残留する前記液体燃料を前記燃料ノズルから
前記燃焼室内にパージするようにしたことを特徴とする
燃料ノズルパージ装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15918398A JPH11350978A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 燃料ノズルパージ装置 |
EP99107206A EP0952317A3 (en) | 1998-04-21 | 1999-04-13 | Purging system for a gas turbine fuel supply |
CA002268685A CA2268685C (en) | 1998-04-21 | 1999-04-14 | Gas turbine combustion system and combustor ignition method therefor |
US09/292,385 US6250065B1 (en) | 1998-04-21 | 1999-04-15 | Gas turbine combustion system and combustor ignition method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15918398A JPH11350978A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 燃料ノズルパージ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11350978A true JPH11350978A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15688134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15918398A Pending JPH11350978A (ja) | 1998-04-21 | 1998-06-08 | 燃料ノズルパージ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11350978A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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