JPH11350930A - 2液混合吐出装置 - Google Patents

2液混合吐出装置

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JPH11350930A
JPH11350930A JP15826398A JP15826398A JPH11350930A JP H11350930 A JPH11350930 A JP H11350930A JP 15826398 A JP15826398 A JP 15826398A JP 15826398 A JP15826398 A JP 15826398A JP H11350930 A JPH11350930 A JP H11350930A
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pump
oil
mixing
fuel
mixed
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JP15826398A
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English (en)
Inventor
Tokuaki Shibata
徳朗 柴田
Kazuo Hiyakuto
和夫 百戸
Akihiro Kimura
明広 木村
Miki Furukawa
未来 古川
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Kyosan Denki Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Kyosan Denki Co Ltd
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による液体の粘度変化と背圧変化の
影響を排除して、2種類の液体の混合比を一定に保つこ
とができるようにする。 【解決手段】 混合ポンプ11から吐出したオイル混合
燃料を一時的に混合液タンク45内に貯溜する。混合液
タンク45内の貯溜量が多い時には、混合ポンプ11を
停止して、混合液タンク45内のオイル混合燃料をエン
ジン48に供給する。混合液タンク45内の貯溜量が下
限貯溜量まで低下する毎に、それを液面センサ50で検
出して混合ポンプ11を所定時間稼働させる動作を繰り
返す。この場合、オイル混合燃料の消費量が変化して
も、それに応じて混合ポンプ11の吐出量を変化させる
必要がないため、混合ポンプ11の駆動条件を、液体粘
度が高くても十分な吐出力を確保できる条件に固定でき
る。しかも、背圧変化は混合液タンク45で吸収される
ので、混合ポンプ11の背圧を一定にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種類の液体を所
定の混合比で混合して供給する2液混合吐出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動二輪車、スクーター等に搭
載されている2サイクルエンジンでは、燃料と潤滑オイ
ルを混合してエンジンに供給して、燃料を潤滑オイルと
一緒に燃焼させるようにしている。このものでは、実開
昭61−132491号公報に示すように、燃料ポンプ
とオイルポンプを1つのモータで駆動し、燃料ポンプと
オイルポンプから吐出される燃料と潤滑オイルを一定の
比率で混合してキャブレターヘ吐出するようにしたもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン回
転数等の運転条件によってオイル混合燃料の消費量が変
化するため、それに応じてオイル混合燃料の吐出量も変
化させる必要がある。これを実現するには、オイル混合
燃料の消費量に応じてポンプのモータの回転数を可変制
御する必要があり、制御システムが複雑化して、コスト
削減の要求を満たすことができない。
【0004】更に、エンジン運転条件(オイル混合燃料
の消費量)によってキャブレター側から燃料ポンプとオ
イルポンプに作用する背圧が変化するため、各ポンプの
負荷条件が背圧によって変化する。また、燃料は、温度
が変化しても粘度がほぼ一定であるため、燃料ポンプの
吐出量は温度変化の影響をあまり受けないのに対し、オ
イルは高温時と低温時とでは粘度が大きく変化するた
め、オイルポンプの負荷条件は、温度変化によるオイル
の粘度変化と背圧変化の双方の影響を強く受ける。この
ため、例えばオイル混合燃料の消費量が少ない時に、オ
イルポンプを低負荷(少ない吐出量)で運転する場合
に、温度変化によるオイルの粘度変化と背圧変化の影響
を強く受けてオイルの吐出量が変化しやすくなり、オイ
ルと燃料との混合比がずれてしまう可能性がある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、制御系の構成を簡素
化できると共に、温度変化による粘度変化と背圧変化の
影響を排除して、混合液の混合比を一定に保つことがで
きる2液混合吐出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の2液混合吐出装置は、ポンプか
ら2種類の液体を所定の比率で吐出し、その混合液を混
合液タンクに一時的に貯溜しながら所定の供給場所(エ
ンジン等)に供給するようにしたものである。この構成
では、ポンプから吐出した混合液を混合液タンクに一時
的に貯溜し、この混合液タンク内の混合液を消費するの
で、混合液の消費量が変化しても、それに応じてポンプ
の吐出量を変化させる必要がない。従って、混合液の消
費量に応じてポンプを可変制御する必要がなく、制御シ
ステムを簡素化できて、コスト削減の要求を満たすこと
ができる。
【0007】更に、ポンプを可変制御する必要がないた
め、ポンプの駆動条件を、液体の粘度が高くても十分な
吐出力を確保できる条件に固定することができる。しか
も、混合液の供給先からの背圧変化を混合液タンクで吸
収することができるので、ポンプの背圧を一定にするこ
とができる。これにより、温度変化による粘度変化と背
圧変化の影響を排除して、常にポンプを一定の吐出量で
駆動することが可能となり、混合液の混合比を一定に保
つことができる。
【0008】また、請求項2のように、下限貯溜量検出
手段により混合液タンク内の貯溜量が下限貯溜量まで低
下したことを検出する毎に、ポンプ制御手段によりポン
プを所定時間稼働させるようにしても良い。つまり、混
合液タンク内の貯溜量が下限貯溜量に減少した時に、上
限貯溜量まで増加させるのに必要な混合液補充量に相当
する所定時間だけ、ポンプを稼働させれば、混合液タン
ク内の貯溜量を適正範囲内に制御することができる。こ
の構成では、上限貯溜量を検出する手段を設ける必要が
なく、その分、部品点数削減、低コスト化も可能とな
る。
【0009】また、ポンプの構成は、請求項3のよう
に、ソレノイドの内径部に挿通されたプランジャを、付
勢手段によってソレノイドの通電時の駆動方向とは反対
方向に付勢し、このプランジャの軸方向両側に、プラン
ジャの往復運動により液体を吸入/吐出する2つのポン
プ室を設け、これら2つのポンプ室の吐出口側に、2つ
のポンプ室から吐出される流体を混合させながら吐出す
る混合室を設ける構成としても良い。
【0010】この構成では、ソレノイドの通電時には、
プランジャが付勢手段に抗して一方向に移動して、一方
のポンプ室内の液体を混合室内に吐出すると共に、他方
のポンプ室内に液体を吸入する。この後、ソレノイドの
非通電時には、プランジャが付勢手段によって他方向に
移動して、一方のポンプ室内に液体を吸入すると共に、
他方のポンプ室内の液体を混合室内に吐出する。従っ
て、ソレノイドの通電/非通電を交互に繰り返すと、2
つのポンプ室から混合室内に2種類の流体が一定量ずつ
交互に吐出され、混合室内で2種類の液体が混合されつ
つ吐出される。この構成により、2種類の液体の混合機
能と吐出機能とをコンパクトに一体化することができ
る。
【0011】また、請求項4のように、混合液タンクを
ポンプの吐出口近傍に配置すると良い。このようにすれ
ば、ポンプから吐出された混合液を速い流速で混合液タ
ンク内に流入させて、その流速によって混合液タンク内
の混合液の攪拌混合を促進させることができ、混合液の
混合状態を良好にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を2サイクルエンジ
ンに適用した一実施形態を図面に基づいて説明する。ま
ず、図1に基づいて、燃料とオイルを混合して吐出する
混合ポンプ11の構造を説明する。混合ポンプ11のハ
ウジング12内にソレノイド13が組み付けられてい
る。このソレノイド13は、筒状の固定鉄心14と、こ
の固定鉄心14の外径部に装着されたコイル15と、こ
のコイル15の外周部を包囲するヨーク16とから構成
され、コイル15は樹脂17でモールドされている。固
定鉄心14は、コイル15よりも短く形成され、コイル
15のモールド樹脂17の内周面の左側部分が露出して
いる。このソレノイド13の左右両側(軸方向両側)に
は、燃料用のポンプ室18とオイル用のポンプ室19が
形成されている。
【0013】ソレノイド13の内径部には、磁性材料で
形成したプランジャ20が挿通されている。このプラン
ジャ20は、小径部20aと大径部20bとを有する段
付き丸棒状に形成され、小径部20aがオイルシール軸
受21を介して固定鉄心14の内径部に摺動自在に支持
され、大径部20bが固定鉄心14より左側の空間(コ
イル15のモールド樹脂17の内径部)に位置してい
る。このプランジャ20の大径部20bの右端面が固定
鉄心14の吸着端面に対向し、該大径部20bの外周面
がヨーク16の左端部内周側に形成したサイドギャップ
形成部16aの内周端面にエアギャップを介して対向し
ている。また、大径部20bとオイルシール軸受21と
の間には、スプリング22(付勢手段)が介在され、こ
のスプリング22の弾発力によってプランジャ20が左
方向に付勢されている。
【0014】燃料用のポンプ室18の右隔壁はダイアフ
ラム23により構成され、このダイアフラム23の中心
部がプランジャ20の大径部20bの左端部に固定され
ている。そして、プランジャ20の左右方向(軸方向)
への往復運動によりダイアフラム23が左右方向に往復
運動することで、燃料用のポンプ室18内に燃料を吸入
・吐出するダイアフラム式の燃料ポンプ24が形成され
ている。このポンプ室18には、吸入口25と吐出口2
6が形成され、これら吸入口25と吐出口26にそれぞ
れ逆止弁27,28が設けられている。吸入口25は、
燃料配管42を介して燃料タンク29に接続され、この
燃料タンク29内の燃料がポンプ室18内に吸収され
る。ポンプ室18には、ダイアフラム23の左方向への
変位量を規制するためのストッパ30が形成されてい
る。
【0015】プランジャ20の小径部20aの右端部は
ピストン部31となり、プランジャ20の往復運動によ
りピストン部31がオイル用のポンプ室19内を左右方
向に往復運動することで、ポンプ室19内にオイルを吸
入・吐出するピストン式のオイルポンプ32が構成され
ている。このポンプ室19には、吸入口33と吐出口3
4が形成され、これら吸入口33と吐出口34にそれぞ
れ逆止弁35,36が設けられている。吸入口33は、
オイル配管43を介してオイルタンク37に接続され、
このオイルタンク37内のオイルがポンプ室19内に吸
入される。この場合、オイルタンク37を吸入口33よ
り高い位置に設置して、オイルタンク37から吸入口3
3にオイルを自由落下させることで、小容量のピストン
ポンプ32でも、オイルの吸入・吐出が円滑に行われる
ようにしている。
【0016】この場合、ダイアフラムポンプ24のダイ
アフラム23の直径(面積)とピストンポンプ32のピ
ストン部31の直径を調整することで、2つのポンプ室
18,19の吐出量を例えば100:1から1:1まで
の任意の比率に設定できるようになっている。
【0017】2つのポンプ室18,19の吐出口26,
34側には混合室38が形成され、2つのポンプ室1
8,19の吐出口26,34から燃料とオイルが交互に
混合室38内に吐出され、混合される。この混合室38
の上部には、ダイアフラム40によって区画された脈動
圧抑制チャンバ41が設けられ、オイル混合燃料の脈動
圧に応じてダイアフラム40が弾性変位することで、オ
イル混合燃料の脈動圧が低減されるようになっている。
また、混合室38には、オイル用のポンプ室19の吐出
口34の付近にオイル混合燃料の吐出口44が形成さ
れ、この吐出口44に混合液タンク13が接続されてい
る。従って、吐出口44から吐出されたオイル混合燃料
は、混合液タンク45内に一時的に貯溜される。
【0018】混合液タンク45には、貯溜したオイル混
合燃料を流出される流出口46が形成され、この流出口
46は、図2に示すように配管47を介してエンジン4
8のキャブレター(図示せず)に接続されている。この
場合、混合液タンク45をエンジン48のキャブレター
より高い位置に設置して、混合液タンク45からオイル
混合燃料を自由落下させることで、混合ポンプ11の停
止時でも、オイル混合燃料をエンジン48のキャブレタ
ーに供給できるようしている。混合液タンク45の上部
には、エア抜き孔49が設けられ、混合液タンク45内
の圧力を大気圧と同等にするようにしている。
【0019】また、混合液タンク45内の下部には、液
面センサ50が設置されている。この液面センサ50
は、混合液タンク45内のオイル混合燃料の液面(貯溜
量)が下限貯溜量まで低下したことを検出する下限貯溜
量検出手段として機能する。図2に示すように、液面セ
ンサ50の検出信号は、混合ポンプ11の動作を制御す
るポンプ制御装置51(ポンプ制御手段)に入力され
る。
【0020】混合ポンプ11の稼働中は、ソレノイド1
3のコイル15への通電(ON)/非通電(OFF)が
交互に一定周期で繰り返される。ソレノイド13の通電
時には、磁気回路が固定鉄心14…プランジャ20の大
径部20b…サイドギャップ形成部16a…ヨーク16
…固定鉄心14の経路で形成され、この磁気回路を流れ
る磁束によって固定鉄心14の吸着端面とプランジャ2
0の大径部20bの右端面との間に磁気吸引力が発生
し、この磁気吸引力によってプランジャ20がスプリン
グ22の弾発力に抗して右方向に移動する。これによ
り、燃料ポンプ24のダイアフラム23が右方向に湾曲
変形されて、ポンプ室18の容積が拡大され、該ポンプ
室18内の圧力が負圧になって吸入口25の逆止弁27
が開放され、燃料タンク29内の燃料がポンプ室18内
に吸入される。この吸入行程では、吐出口26の逆止弁
28が閉鎖状態に維持され、混合室38からポンプ室1
8内へのオイル混合燃料の逆流が防止される。
【0021】また、ソレノイド13の通電時には、オイ
ルポンプ32では、プランジャ20の右方向への移動に
伴ってピストン部31がポンプ室19内に突出して、該
ポンプ室19内の圧力が上昇する。これにより、吐出口
34の逆止弁36が開放されて、ポンプ室19内のオイ
ルが混合室38内に吐出される。この吐出行程では、吸
入口33の逆止弁35が閉鎖状態に維持され、ポンプ室
19からオイルタンク37側へのオイルの逆流が防止さ
れる。このように、ソレノイド13の通電時には、燃料
ポンプ24が吸入行程で、オイルポンプ32が吐出行程
となる。
【0022】一方、ソレノイド13の非通電時には、ス
プリング22の弾発力によってプランジャ20が左方向
に押し戻される。これにより、燃料ポンプ24では、ダ
イアフラム23が左方向に押し戻されて、ポンプ室18
の容積が縮小され、該ポンプ室18の吐出口26の逆止
弁28が開放されて、該ポンプ室18内の燃料が混合室
38内に吐出される。この吐出行程では、吸入口25の
逆止弁27が閉鎖状態に維持され、ポンプ室18から燃
料タンク29側への燃料の逆流が防止される。
【0023】また、ソレノイド13の非通電時には、オ
イルポンプ32では、ピストン部31が左方向に移動し
て、ポンプ室19内の圧力が低下する。これにより、吸
入口33の逆止弁35が開放されて、オイルタンク37
内のオイルがポンプ室19内に吸入される。この吸入行
程では、吐出口34の逆止弁36が閉鎖状態に維持さ
れ、混合室38からポンプ室19内へのオイル混合燃料
の逆流が防止される。
【0024】このように、ソレノイド13の非通電時に
は、燃料ポンプ24が吐出行程で、オイルポンプ32が
吸入行程となる。従って、ソレノイド13の通電/非通
電を交互に一定周期で繰り返すことで、混合室38内に
燃料とオイルが交互に吐出され、この混合室38内で燃
料とオイルが混合されつつ吐出口44から混合液タンク
45側に吐出される。
【0025】燃料とオイルは、温度に対する粘度特性が
大幅に異なり、特に低温時には、オイルの粘度が高くな
る点を考慮して、混合ポンプ11の駆動条件(駆動電
流、駆動周波数等)は、オイルの粘度が高い場合でも十
分な吐出力を確保できる条件に固定され、温度変化によ
ってオイルの粘度が変化しても、混合ポンプ11が確実
に定ストローク作動して、混合ポンプ11の吐出量が一
定に保たれるようになっている。この混合ポンプ11の
吐出量は、エンジン48のオイル混合燃料の最大消費量
と同一又はそれ以上となるように設定されている。
【0026】一方、ポンプ制御装置51は、イグニッシ
ョンスイッチ(図示せず)のオン後に図3に示すポンプ
制御プログラムに従って次のように混合ポンプ11を制
御する。まず、ステップ101で、混合液タンク45内
のオイル混合燃料の貯溜量が下限貯溜量まで低下したか
否かを液面センサ50の出力によって判定する。もし、
混合液タンク45内のオイル混合燃料の貯溜量が下限貯
溜量よりも多ければ、ステップ101で待機する。この
状態では、混合ポンプ11は停止され、混合液タンク4
5に貯溜されたオイル混合燃料がエンジン48に供給さ
れる。これにより、混合液タンク45内のオイル混合燃
料が徐々に減少し、オイル混合燃料の貯溜量が下限貯溜
量まで低下すると、液面センサ50から検出信号がポン
プ制御装置51に出力される。
【0027】このような状態になると、ステップ101
で、混合液タンク45内のオイル混合燃料の貯溜量が下
限貯溜量まで低下したと判定され、ステップ102に進
み、混合ポンプ11の駆動を開始して、混合液タンク4
5内にオイル混合燃料を補給すると共に、タイマ(図示
せず)を作動させて、混合ポンプ11の駆動時間を測定
する。尚、タイマはハードタイマ、ソフトタイマのいず
れを用いても良い。
【0028】この後、ステップ103で、混合ポンプ1
1の駆動時間が所定時間経過したか否かを判定し、所定
時間経過していなければ、混合ポンプ11の駆動を継続
する。ここで、所定時間は、混合液タンク45内のオイ
ル混合燃料の貯溜量を上限貯溜量まで増加させるのに必
要な時間であり、オイル混合燃料の補充量(=上限貯溜
量−下限貯溜量)と混合ポンプ11の吐出量とに基づい
て設定されている。尚、所定時間は、固定値でも良い
が、エンジン運転条件(エンジン48の燃料消費量)に
応じて設定しても良い。
【0029】その後、混合ポンプ11の駆動時間が所定
時間経過した時点で、ステップ104に進み、混合ポン
プ11の駆動を停止すると共に、タイマをクリアした
後、ステップ101に戻り、上述した処理を繰り返す。
以後、混合液タンク45内のオイル混合燃料の貯溜量が
下限貯溜量まで低下する毎に、混合ポンプ11を所定時
間稼働させる動作を繰り返す。これにより、混合液タン
ク45のオイル混合燃料の貯溜量を適正範囲内に制御し
て、オイル混合燃料の貯溜量不足及びオーバーフローを
防止する。以上説明したポンプ制御は、ソフトウエア、
ハードウエアのいずれで行っても良い。
【0030】以上説明した実施形態では、混合ポンプ1
1から吐出したオイル混合燃料を混合液タンク45に一
時的に貯溜し、この混合液タンク45からオイル混合燃
料をエンジン48に供給するので、エンジン48のオイ
ル混合燃料の消費量が変化しても、それに応じて混合ポ
ンプ11の吐出量を変化させる必要がない。このため、
オイル混合燃料の消費量に応じて、混合ポンプ11を可
変制御する必要がなく、制御システムを簡素化でき、コ
スト削減の要求を満たすことができる。
【0031】更に、混合ポンプ11の吐出量を可変制御
する必要がないため、混合ポンプ11の駆動条件を、最
適条件(オイルの粘度が高くても十分な吐出力を確保で
きる条件)に固定することができる。しかも、エンジン
48側からの背圧変化を混合液タンク45で吸収できる
ため、燃料ポンプ24とオイルポンプ32に作用する背
圧を一定にすることができる。これにより、温度変化に
よる粘度変化と背圧変化の影響を排除して、常に、燃料
ポンプ24とオイルポンプ32を一定の吐出量で動作
(定ストローク動作)させることが可能となり、燃料と
オイルの混合比を一定に保つことができる。
【0032】また、混合液タンク45内の下部に設けた
液面センサ50がオイル混合燃料の液面を検出する毎
に、混合ポンプ11を所定時間稼働するようにしたの
で、上限貯溜量を検出する液面センサを設けなくても、
1つの液面センサ50によって混合液タンク45の貯溜
量を適正範囲内に制御することができ、センサ数を削減
することができる。
【0033】また、上記実施形態では、混合ポンプ11
を構成する燃料ポンプ24とオイルポンプ32とを1つ
のプランジャ20(1つのソレノイド13)で駆動し、
燃料ポンプ24とオイルポンプ32と混合室38とをコ
ンパクトに一体化したので、省スペース化、組付性向上
の要求も満たすことができる。
【0034】しかし、燃料とオイルを吐出するポンプ
は、図1の構造のものに限定されず、他の一体型の混合
ポンプを用いたり、或は、燃料ポンプとオイルポンプを
別々に設けた構成としても良い。
【0035】更に、上記実施形態では、混合液タンク4
5を混合ポンプ11の吐出口44の近傍に配置すると共
に、混合ポンプ11の吐出量を、エンジン48のオイル
混合燃料の最大消費量と同一又はそれ以上となるように
設定したので、混合ポンプ11から吐出された液体を速
い流速で混合液タンク45内に流入させて、その流速に
よって混合液タンク45内のオイル混合燃料の攪拌混合
を促進させることができ、燃料とオイルの混合状態を良
好できる。
【0036】しかしながら、混合ポンプ11のみで十分
に混合できるような場合には、混合液タンク45を混合
ポンプ11から離して設けるようにしても良い。また、
混合液タンク45は、オイル混合燃料の脈動圧を低減す
る効果もあるので、混合ポンプ11から脈動圧抑制チャ
ンバ41を省略した構成としても良い。
【0037】その他、本発明は、2サイクルエンジンの
燃料/オイル混合ポンプに限定されず、2種類の液体を
一定の混合比で混合して吐出する種々の2液混合吐出装
置に適用して実施できる等、要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更して実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における燃料/オイル混合
吐出装置の主要部の縦断正面図
【図2】燃料/オイル混合吐出装置全体の概略構成図
【図3】ポンプ制御プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャート
【符号の説明】 11…ポンプ、13…ソレノイド、14…固定鉄心、1
5…コイル、18…燃料用のポンプ室、19…オイル用
のポンプ室、20…プランジャ、22…スプリング(付
勢手段)、23…ダイアフラム、24…燃料ポンプ、2
5…吸入口、26…吐出口、27,28…逆止弁、29
…燃料タンク、32…オイルポンプ、33…吸入口、3
4…吐出口、35,36…逆止弁、37…オイルタン
ク、38…混合室、40…ダイアフラム、41…脈動圧
抑制チャンバ、44…吐出口、45…混合液タンク、4
8…エンジン、49…エア抜き孔、50…液面センサ
(下限貯溜量検出手段)、51…ポンプ制御装置(ポン
プ制御手段)。
フロントページの続き (72)発明者 木村 明広 茨城県猿島郡総和町丘里11−3 京三電機 株式会社内 (72)発明者 古川 未来 茨城県猿島郡総和町丘里11−3 京三電機 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類の液体を所定の混合比で混合して
    供給する2液混合吐出装置において、 前記2種類の液体を所定の比率で吐出するポンプと、 前記ポンプから吐出された前記2種類の液体の混合液を
    一時的に貯溜しながら所定の供給場所に供給する混合液
    タンクとを備えていることを特徴とする2液混合吐出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記混合液タンク内の混合液の貯溜量が
    下限貯溜量まで低下したことを検出する下限貯溜量検出
    手段と、 前記下限貯溜量検出手段によって前記混合液の貯溜量が
    前記下限貯溜量まで低下したことを検出する毎に前記ポ
    ンプを所定時間稼働させるポンプ制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の2液混合吐出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプは、 ソレノイドと、 前記ソレノイドの内径部に挿通され、該ソレノイドの通
    電時に軸方向に駆動されるプランジャと、 前記プランジャを前記ソレノイドの通電時の駆動方向と
    は反対方向に付勢する付勢手段と、 前記プランジャの軸方向両側に設けられ、前記プランジ
    ャの往復運動により液体を吸入/吐出する2つのポンプ
    室と、 前記2つのポンプ室の吐出口側に設けられ、2つのポン
    プ室から吐出される流体を混合させながら吐出する混合
    室とを備えた構成としたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の2液混合吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記混合液タンクは、前記ポンプの吐出
    口近傍に配置されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の2液混合吐出装置。
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