JPH1113447A - 2液混合吐出装置 - Google Patents

2液混合吐出装置

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JPH1113447A
JPH1113447A JP16643997A JP16643997A JPH1113447A JP H1113447 A JPH1113447 A JP H1113447A JP 16643997 A JP16643997 A JP 16643997A JP 16643997 A JP16643997 A JP 16643997A JP H1113447 A JPH1113447 A JP H1113447A
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JP
Japan
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pump
mixing
oil
plunger
fuel
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Application number
JP16643997A
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English (en)
Inventor
Tokuaki Shibata
徳朗 柴田
Kazuyoshi Watakabe
一良 渡壁
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種類の液体を一定の混合比で混合する混合
機能と吐出機能とをコンパクトに一体化すると共に、混
合液の吐出量を機械的に自動調節する。 【解決手段】 ソレノイド13に挿通されたプランジャ
20を、スプリング22によってソレノイド13の通電
時の駆動方向とは反対方向に付勢する。ソレノイド13
の軸方向両側に、プランジャ20の往復運動により燃料
とオイルを吸入/吐出する2つのポンプ室18,19を
設け、そのポンプ室18,19の吐出口26,34側
に、各ポンプ室18,19から吐出される燃料とオイル
を混合させながら吐出する混合室38を設ける。そし
て、ポンプ室18に加わる負荷圧力が上昇し、その負荷
圧力がスプリング22の弾発力に打ち勝つと、プランジ
ャ20がソレノイド13の通電時の位置に押さえ付けら
れて動かなくなり、各ポンプ24,32の作動が停止し
て、オイル混合燃料の過剰供給が自動的に防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種類の液体を所
定の混合比で混合して吐出する2液混合吐出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、自動二輪車、スクー
ター等に搭載されている2サイクルエンジンでは、燃料
と潤滑オイルをエンジン内に供給して、燃料を潤滑オイ
ルと一緒に燃焼させるようにしている。この場合、燃料
は、重力による自然流下又は燃料ポンプによってキャブ
レターに送られ、このキャブレターからエンジン内に噴
射される。一方、潤滑オイルは、クランク軸で駆動され
るオイルポンプによってエンジン内に供給される。
【0003】しかし、この構成では、燃料と潤滑オイル
が別々の経路でエンジンに供給されるため、燃料/オイ
ル供給系が2系統必要となり、システムが大型化する欠
点がある。しかも、エンジン内への燃料供給量とオイル
供給量との比率がエンジン回転数等の運転条件によって
変化してしまい、オイル供給量が過剰になって排ガスが
白煙化したり、或は、オイル供給量が不足してピストン
等が異常摩耗したりする問題があった。
【0004】この問題を解消するために、実開昭61−
132491号公報に示すように、燃料ポンプとオイル
ポンプとを一体化すると共に、燃料ポンプとオイルポン
プとを1つのモータで駆動し、燃料ポンプとオイルポン
プから吐出される燃料と潤滑オイルを一定の比率で混合
してキャブレターへ吐出するようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン回
転数等の運転条件によってオイル混合燃料の消費量が変
化するため、それに応じて一体型ポンプのオイル混合燃
料の吐出量も変化させる必要がある。これを実現するに
は、オイル混合燃料の消費量に応じて一体型ポンプのモ
ータの回転数を可変制御したり、或は該モータを断続運
転して、オイル混合燃料の吐出量を可変制御する必要が
あり、制御システムが複雑化して、コスト削減の要求を
満たすことができない。尚、一体型ポンプから吐出され
るオイル混合燃料の余剰分を回収するリターン配管を設
ける構成が考えられるが、オイル混合燃料を戻す場所が
無いため(つまりオイル混合燃料は燃料タンク内に戻せ
ないため)、ガソリンエンジンの燃料供給系で用いられ
ているリターン方式は採用できない。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、2種類の液体を所定
の混合比で混合する混合機能と吐出機能とをコンパクト
に一体化できると共に、混合液の吐出量を機械的に自動
調節できて、制御系の構成を簡略化できる2液混合吐出
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の2液混合吐出装置は、ソレノイ
ドの内径部に挿通されたプランジャを、付勢手段によっ
てソレノイドの通電時の駆動方向とは反対方向に付勢す
る。そして、プランジャの軸方向両側に、プランジャの
往復運動により液体を吸入/吐出する2つのポンプ室を
設け、これら2つのポンプ室の吐出口側に、2つのポン
プ室から吐出される流体を混合させながら吐出する混合
室を設けると共に、2つのポンプ室の吐出量を混合比設
定手段により所定の比率に設定する。
【0008】この構成では、ソレノイドの通電時には、
プランジャが付勢手段に抗して一方向に移動して、一方
のポンプ室内の液体を混合室内に吐出すると共に、他方
のポンプ室内に液体を吸入する。この後、ソレノイドの
非通電時には、プランジャが付勢手段によって他方向に
移動して、一方のポンプ室内に液体を吸入すると共に、
他方のポンプ室内の液体を混合室内に吐出する。従っ
て、ソレノイドの通電/非通電を交互に繰り返すと、2
つのポンプ室から混合室内に2種類の流体が一定量ずつ
交互に吐出され、この混合室内で2種類の流体が混合さ
れつつ吐出される。この構成により、2種類の液体の混
合機能と吐出機能とをコンパクトに一体化することがで
きると共に、2種類の液体を常に一定の混合比で混合す
ることができて、排ガスの白煙化等の問題も解決でき
る。
【0009】この場合、ソレノイドの通電/非通電を交
互に一定周期で繰り返して混合液を一定の割合で吐出し
続けると、混合室から吐出する混合液の消費量が少なく
なった時に、混合室に加わる負荷圧力が上昇する。これ
により、ポンプ室に加わる負荷圧力も上昇し、その負荷
圧力によりプランジャを押す力が付勢手段の付勢力を越
えると、負荷圧力が付勢手段の付勢力に打ち勝って、プ
ランジャがソレノイドの通電時の位置に押さえ付けられ
て動かなくなる。この状態では、ソレノイドの通電/非
通電を繰り返しても、流体の吸入・吐出が行われず、負
荷圧力の上昇が抑えられて、負荷圧力が一定圧力以下に
制限される。その後、負荷圧力が付勢手段の付勢力より
低下すると、ソレノイドの非通電時に、プランジャが付
勢手段によって駆動されて、液体の吸入・吐出が再開さ
れる。これにより、ソレノイドの通電/非通電を一定周
期で繰り返しながら、混合液の吐出量を負荷圧力が一定
圧力以下になるように機械的に自動調節することができ
る。このため、混合室から吐出する混合液の消費量が変
化しても、ソレノイドの通電/非通電を可変制御する必
要がなく、制御系の構成を簡素化できて、コスト削減の
要求を満たすことができる。
【0010】この場合、請求項2のように、前記混合比
設定手段は、前記プランジャの両端部に前記ポンプ室内
を往復運動するピストン部を形成し、両ピストン部の直
径を調整することで、前記2つのポンプ室の吐出量を所
定の比率に設定するようにしても良い。この構成は、1
つのプランジャで2つのピストンポンプを駆動する構成
となり、両ピストン部の直径の比率の調整によって、2
つのポンプ室の吐出量の比率を容易に調整できる。
【0011】或は、請求項3のように、前記混合比設定
手段は、前記プランジャの両端部又は一方の端部に前記
ポンプ室の隔壁を構成するダイアフラムを取り付け、こ
のダイアフラムの面積を調整することで、前記2つのポ
ンプ室の吐出量を所定の比率に設定するようにしても良
い。この場合、プランジャの往復運動によってダイアフ
ラムを往復運動させるダイアフラムポンプとなり、ダイ
アフラムの面積を調整することで、2つのポンプ室の吐
出量の比率を容易に調整できる。尚、プランジャの一方
の端部のみにダイアフラムを取り付ける場合には、プラ
ンジャの他方の端部にピストン部を形成すれば良い。こ
の場合には、1つのプランジャでダイアフラムポンプと
ピストンポンプを駆動する構成となる。
【0012】また、請求項4のように、前記混合室に、
混合流体の脈動圧を抑制する脈動圧抑制チャンバを設け
ても良い。このようにすれば、混合室の吐出圧の変動が
少なくなり、圧力変動の少ない混合流体を安定供給でき
る。
【0013】また、請求項5のように、2つのポンプ室
の吸入口と吐出口に、それぞれ逆止弁を設けることが好
ましい。この逆止弁は、ポンプ室の吸入圧・吐出圧によ
って自動的に開閉するので、ポンプ室の吸入口と吐出口
に電磁弁を設ける必要がなく、構成を簡単化できる利点
がある。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施形態(1)]以下、本発明を2サイクルエンジン
の燃料/オイル混合吐出ポンプに適用した実施形態
(1)について図1に基づいて説明する。燃料/オイル
混合吐出ポンプ11のハウジング12内にソレノイド1
3が組み付けられている。このソレノイド13は、筒状
の固定鉄心14と、この固定鉄心14の外径部に装着さ
れたコイル15と、このコイル15の外周部を包囲する
ヨーク16とから構成され、コイル15は樹脂17でモ
ールドされている。固定鉄心14は、コイル15よりも
短く形成され、コイル15のモールド樹脂17の内周面
の左側部分が露出している。このソレノイド13の左右
両側(軸方向両側)には、燃料用のポンプ室18とオイ
ル用のポンプ室19とが形成されている。
【0015】ソレノイド13の内径部には、磁性材料で
形成したプランジャ20が挿通されている。このプラン
ジャ20は、小径部20aと大径部20bとを有する段
付き丸棒状に形成され、小径部20aがオイルシール軸
受21を介して固定鉄心14の内径部に摺動自在に支持
され、大径部20bが固定鉄心14より左側の空間(コ
イル15のモールド樹脂17の内径部)に位置してい
る。このプランジャ20の大径部20bの右端面が固定
鉄心14の吸着端面に対向し、該大径部20bの外周面
がヨーク16の左端部内周側に形成したサイドギャップ
形成部16aの内周端面にエアギャップを介して対向し
ている。また、大径部20bとオイルシール軸受21と
の間には、スプリング22(付勢手段)が介在され、こ
のスプリング22の弾発力によってプランジャ20が左
方向に付勢されている。
【0016】燃料用のポンプ室18の右隔壁はダイアフ
ラム23により構成され、このダイアフラム23の中心
部がプランジャ20の大径部20bの左端部に固定され
ている。そして、プランジャ20の左右方向(軸方向)
への往復運動によりダイアフラム23が左右方向に往復
運動することで、燃料用のポンプ室18内に燃料を吸入
・吐出するダイアフラム式の燃料ポンプ24が構成され
ている。このポンプ室18には、吸入口25と吐出口2
6が形成され、これら吸入口25と吐出口26にそれぞ
れ逆止弁27,28が設けられている。吸入口25は、
燃料配管(図示せず)を介して燃料タンク29に接続さ
れ、この燃料タンク29内の燃料がポンプ室18内に吸
入される。ポンプ室18には、ダイアフラム23の左方
向への変位量を規制するためのストッパ30が形成され
ている。
【0017】プランジャ20の小径部20aの右端部は
ピストン部31となり、プランジャ20の往復運動によ
りピストン部31がオイル用のポンプ室19内を左右方
向に往復運動することで、ポンプ室19内にオイルを吸
入・吐出するピストン式のオイルポンプ32が構成され
ている。このポンプ室19には、吸入口33と吐出口3
4が形成され、これら吸入口33と吐出口34にそれぞ
れ逆止弁35,36が設けられている。吸入口33は、
オイル配管(図示せず)を介してオイルタンク37に接
続され、このオイルタンク37内のオイルがポンプ室1
9内に吸入される。この場合、オイルタンク37を吸入
口33よりも高い位置に設置して、オイルタンク37か
ら吸入口33にオイルを自由落下させることで、小容量
のピストンポンプ32でも、オイルの吸入・吐出が円滑
に行われるようにしている。
【0018】この場合、ダイアフラムポンプ24のダイ
アフラム23の直径(面積)とピストンポンプ32のピ
ストン部31の直径とを調整することで、2つのポンプ
室18,19の吐出量を所定の比率に設定している(例
えば100:1から1:1まで任意の比率に設定可
能)。
【0019】2つのポンプ室18,19の吐出口26,
34側には混合室38が形成され、2つのポンプ室1
8,19の吐出口26,34から燃料とオイルが交互に
混合室38内に吐出され、混合される。この混合室38
には、オイル用のポンプ室19の吐出口34の付近にオ
イル混合燃料の吐出口39が形成され、この吐出口39
から吐出されたオイル混合燃料がキャブレター(図示せ
ず)に送られる。また、混合室38の上部には、ダイア
フラム40によって区画された脈動圧抑制チャンバ41
が設けられ、オイル混合燃料の脈動圧に応じてダイアフ
ラム40が弾性変位することで、オイル混合燃料の脈動
圧が低減されるようになっている。
【0020】以上のように構成した燃料/オイル混合吐
出ポンプ11は、エンジン運転中にソレノイド13のコ
イル15への通電(ON)/非通電(OFF)が交互に
一定周期で繰り返される。ソレノイド13の通電時に
は、磁気回路が固定鉄心14…プランジャ20の大径部
20b…サイドギャップ形成部16a…ヨーク16…固
定鉄心14の経路で形成され、この磁気回路を流れる磁
束によって固定鉄心14の吸着端面とプランジャ20の
大径部20bの右端面との間に磁気吸引力が発生し、こ
の磁気吸引力によってプランジャ20がスプリング22
の弾発力に抗して右方向に移動する。これにより、燃料
ポンプ24のダイアフラム23が右方向に湾曲変形され
て、ポンプ室18の容積が拡大され、該ポンプ室18内
の圧力が負圧になって吸入口25の逆止弁27が開放さ
れ、燃料タンク29内の燃料がポンプ室18内に吸入さ
れる。この吸入行程では、吐出口26の逆止弁28が閉
鎖状態に維持され、混合室38からポンプ室18内への
オイル混合燃料の逆流が防止される。
【0021】また、ソレノイド13の通電時には、オイ
ルポンプ32では、プランジャ20の右方向への移動に
伴ってピストン部31がポンプ室19内に突出して、該
ポンプ室19内の圧力が上昇する。これにより、吐出口
34の逆止弁36が開放されて、ポンプ室19内のオイ
ルが混合室38内に吐出される。この吐出行程では、吸
入口33の逆止弁35が閉鎖状態に維持され、ポンプ室
19からオイルタンク37側へのオイルの逆流が防止さ
れる。このように、ソレノイド13の通電時には、燃料
ポンプ24が吸入行程で、オイルポンプ32が吐出行程
となる。
【0022】一方、ソレノイド13の非通電時には、ス
プリング22の弾発力によってプランジャ20が左方向
に押し戻される。これにより、燃料ポンプ24では、ダ
イアフラム23が左方向に押し戻されて、ポンプ室18
の容積が縮小され、該ポンプ室18の吐出口26の逆止
弁28が開放されて、該ポンプ室18内の燃料が混合室
38内に吐出される。この吐出行程では、吸入口25の
逆止弁27が閉鎖状態に維持され、ポンプ室18から燃
料タンク29側への燃料の逆流が防止される。
【0023】また、ソレノイド13の非通電時には、オ
イルポンプ32では、ピストン部31が左方向に移動し
て、ポンプ室19内の圧力が低下する。これにより、吸
入口33の逆止弁35が開放されて、オイルタンク37
内のオイルがポンプ室19内に吸入される。この吸入行
程では、吐出口34の逆止弁36が閉鎖状態に維持さ
れ、混合室38からポンプ室19内へのオイル混合燃料
の逆流が防止される。このように、ソレノイド13の非
通電時には、燃料ポンプ24が吐出行程で、オイルポン
プ32が吸入行程となる。
【0024】従って、エンジン運転中は、ソレノイド1
3の通電/非通電を交互に一定周期で繰り返すことで、
混合室38内に燃料とオイルが交互に吐出され、この混
合室38内で燃料とオイルが混合されつつ吐出口39か
らキャブレター側に吐出される。この際、燃料ポンプ2
4とオイルポンプ32は、混合室38内へ吐出する燃料
とオイルの吐出量が毎回一定であるため、燃料とオイル
を常に一定の混合比で混合することができて、排ガスの
白煙化等の問題を解決できる。
【0025】ところで、エンジン回転数等の運転条件に
よってオイル混合燃料の消費量が変化するため、ソレノ
イド13の通電/非通電を交互に一定周期で繰り返して
オイル混合燃料を一定の割合で吐出し続けると、オイル
混合燃料の消費量が少なくなった時に、キャブレター側
に供給するオイル混合燃料の圧力が上昇し、混合室38
に加わる負荷圧力も上昇する。これにより、燃料ポンプ
24のポンプ室18に加わる負荷圧力が上昇し、その負
荷圧力によりダイアフラム23を介してプランジャ20
を右方向に押す力がスプリング22の弾発力を越える
と、負荷圧力がスプリング22の弾発力に打ち勝って、
プランジャ20がソレノイド13の通電時の位置に押さ
え付けられて動かなくなる。この状態では、ソレノイド
13の通電/非通電を繰り返しても、燃料ポンプ24と
オイルポンプ32が共に作動せず、燃料とオイルの吸入
・吐出が行われないため、負荷圧力の上昇が抑えられ
て、負荷圧力が一定圧力以下に制限される。
【0026】その後、負荷圧力がスプリング22の弾発
力より低下すると、ソレノイド13の非通電時に、プラ
ンジャ20がスプリング22よって左方向に駆動され
て、燃料ポンプ24とオイルポンプ32が作動し、燃料
とオイルの吸入・吐出が再開される。これにより、ソレ
ノイドの通電/非通電を一定周期で繰り返しながら、オ
イル混合燃料の吐出量を負荷圧力が一定圧力以下になる
ように機械的に自動調節することができる。このため、
オイル混合燃料の消費量が変化しても、ソレノイド13
の通電/非通電を可変制御する必要がなく、制御系の構
成を簡素化できて、コスト削減の要求を満たすことがで
きる。
【0027】しかも、燃料ポンプ24とオイルポンプ3
2とを1つのプランジャ20(1つのソレノイド13)
で駆動でき、燃料ポンプ24とオイルポンプ32と燃料
/オイルの混合室38をコンパクトに一体化することが
できて、省スペース化、組付性向上の要求も満たすこと
ができる。
【0028】また、混合室38の上部に、ダイアフラム
40によって区画された脈動圧抑制チャンバ41を設け
たので、燃料ポンプ24とオイルポンプ32の吐出圧に
よって混合室38内に脈動圧が生じても、この脈動圧に
応じてダイアフラム40が弾性変位することで、オイル
混合燃料の脈動圧を効果的に低減することができ、脈動
圧によるキャブレターからの燃料漏れを回避することが
できると共に、脈動圧に応じたダイアフラム40の弾性
変位によって燃料とオイルの混合を促進する効果も期待
できる。
【0029】また、オイルポンプ32の吐出量が燃料ポ
ンプ24の吐出量よりも少なく、且つオイルの流動性が
燃料よりも低いことを考慮し、オイルポンプ32の吐出
口34を混合室38の吐出口39の付近に配置し、燃料
ポンプ24の吐出口26を混合室38の吐出口39から
離れた位置に配置したので、混合室38内で燃料の流れ
を有効に利用して燃料とオイルとの混合を促進させるこ
とができて、燃料とオイルとの均一混合が可能となる。
【0030】[実施形態(2)]上記実施形態(1)で
は、燃料ポンプ24をダイアフラムポンプで構成して、
プランジャ20の比較的小さなストロークで大きな吐出
量を確保する一方、吐出量が少ないオイルポンプ32を
ピストンポンプで構成している。
【0031】これに対し、図2に示す本発明の実施形態
(2)では、燃料ポンプ45とオイルポンプ32の双方
をピストンポンプで構成している。この場合、プランジ
ャ20の大径部20bの左端部はピストン部46とな
り、プランジャ20の往復運動によりピストン部46が
燃料用のポンプ室18内を左右方向に往復運動すること
で、ポンプ室18内に燃料を吸入・吐出するピストン式
の燃料ポンプ45が構成されている。尚、プランジャ2
0の大径部20bとサイドギャップ形成部16aとの間
の隙間は、オイルシール軸受47によって封止されてい
る。これ以外の構成は、前記実施形態(1)で説明した
図1と同じである。
【0032】この実施形態(2)では、両ピストン部4
6,31の直径の比率を調整することによって、2つの
ポンプ室18,19の吐出量の比率(混合比)を容易に
調整することができる。
【0033】[実施形態(3)]図3に示す本発明の実
施形態(3)では、燃料ポンプ45とオイルポンプ48
の双方をダイアフラムポンプで構成している。この場
合、オイルポンプ48のポンプ室19の左側面中央部分
は、ダイアフラム49により構成され、このダイアフラ
ム49の中心部がプランジャ20の小径部20aの右端
部に固定されている。そして、プランジャ20の左右方
向(軸方向)への往復運動によりダイアフラム49が左
右方向に往復運動することで、ポンプ室19内にオイル
を吸入・吐出する。これ以外の構成は、前記実施形態
(1)で説明した図1と同じである。
【0034】この実施形態(3)では、両ダイアフラム
23,49の直径の比率を調整することによって、2つ
のポンプ室18,19の吐出量の比率(混合比)を容易
に調整することができる。
【0035】[その他の実施形態]上記各実施形態で
は、混合室38の上部に、ダイアフラム式の脈動圧抑制
チャンバ41を設けたが、これをエアチャンバに変更し
ても良い。
【0036】また、ダイアフラムポンプの場合、ソレノ
イドの非通電時に、プランジャを付勢する付勢手段とし
てダイアフラムポンプのダイアフラムを用いても良く、
勿論、ダイアフラムとスプリングの双方でプランジャを
付勢する付勢手段を構成しても良い。
【0037】その他、本発明は、2サイクルエンジンの
燃料/オイル混合吐出ポンプに限定されず、2種類の液
体を一定の混合比で混合して吐出する種々の2液混合吐
出装置に適用して実施できる等、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)の燃料/オイル混合吐
出ポンプを示す縦断正面図
【図2】本発明の実施形態(2)の燃料/オイル混合吐
出ポンプを示す縦断正面図
【図3】本発明の実施形態(3)の燃料/オイル混合吐
出ポンプを示す縦断正面図
【符号の説明】
11…燃料/オイル混合吐出ポンプ(2液混合吐出装
置)、13…ソレノイド、14…固定鉄心、15…コイ
ル、16…ヨーク、18…燃料用のポンプ室、19…オ
イル用のポンプ室、20…プランジャ、20a…小径
部、20b…大径部、22…スプリング(付勢手段)、
23…ダイアフラム、24…燃料ポンプ、25…吸入
口、26…吐出口、27,28…逆止弁、29…燃料タ
ンク、31…ピストン部、32…オイルポンプ、33…
吸入口、34…吐出口、35,36…逆止弁、37…オ
イルタンク、38…混合室、39…吐出口、40…ダイ
アフラム、41…脈動圧抑制チャンバ、45…燃料ポン
プ、46…ピストン部、48…オイルポンプ、49…ダ
イアフラム。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類の液体を所定の混合比で混合して
    吐出する2液混合吐出装置において、 ソレノイドと、 前記ソレノイドの内径部に挿通され、該ソレノイドの通
    電時に軸方向に駆動されるプランジャと、 前記プランジャを前記ソレノイドの通電時の駆動方向と
    は反対方向に付勢する付勢手段と、 前記プランジャの軸方向両側に設けられ、前記プランジ
    ャの往復運動により液体を吸入/吐出する2つのポンプ
    室と、 前記2つのポンプ室の吐出口側に設けられ、2つのポン
    プ室から吐出される流体を混合させながら吐出する混合
    室と、 前記2つのポンプ室の吐出量を所定の比率に設定する混
    合比設定手段とを備えたことを特徴とする2液混合吐出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記混合比設定手段は、前記プランジャ
    の両端部に前記ポンプ室内を往復運動するピストン部を
    形成し、両ピストン部の直径を調整することで、前記2
    つのポンプ室の吐出量を所定の比率に設定することを特
    徴とする請求項1に記載の2液混合吐出装置。
  3. 【請求項3】 前記混合比設定手段は、前記プランジャ
    の両端部又は一方の端部に前記ポンプ室の隔壁を構成す
    るダイアフラムを取り付け、このダイアフラムの面積を
    調整することで、前記2つのポンプ室の吐出量を所定の
    比率に設定することを特徴とする請求項1に記載の2液
    混合吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記混合室には、混合流体の脈動圧を抑
    制する脈動圧抑制チャンバが設けられていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の2液混合吐出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記2つのポンプ室の吸入口と吐出口に
    は、それぞれ逆止弁が設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の2液混合吐出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112740884A (zh) * 2021-01-03 2021-05-04 海南宝秀节水科技股份有限公司 一种比例式施肥器

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