JPH1134981A - 二重プロペラ装置 - Google Patents

二重プロペラ装置

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JPH1134981A
JPH1134981A JP21010597A JP21010597A JPH1134981A JP H1134981 A JPH1134981 A JP H1134981A JP 21010597 A JP21010597 A JP 21010597A JP 21010597 A JP21010597 A JP 21010597A JP H1134981 A JPH1134981 A JP H1134981A
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JP
Japan
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propeller
bracket
shaft
double
propeller shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP21010597A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Nakajima
稔 中島
Masaru Yoshioka
勝 吉岡
Shigeru Okamoto
茂 岡本
Yasuaki Ishihara
泰明 石原
Shozaburo Yamazaki
正三郎 山崎
Yoshio Sakamoto
義雄 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakashima Propeller Co Ltd
Original Assignee
Nakashima Propeller Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nakashima Propeller Co Ltd filed Critical Nakashima Propeller Co Ltd
Priority to JP21010597A priority Critical patent/JPH1134981A/ja
Publication of JPH1134981A publication Critical patent/JPH1134981A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔課題〕 推進効率を高める二重プロペラ装置を簡単な
構造で具現する。 〔解決手段〕 船体から突出するプロペラ軸に二枚のプ
ロペラを取り付ける二重プロペラ装置において、プロペ
ラ軸の後部を、船体から垂下させたアームに外周にフィ
ンを突出させたボスを取り付けたブラケットで支持する
とともに、ブラケット前後のプロペラ軸にそれぞれ前部
プロペラと後部プロペラを固着したことを特徴とする二
重プロペラ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロペラ軸に二枚
のプロペラを取り付けた二重プロペラ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】プロペラ軸にプロペラを二枚取り付ける
とすれば、荷重は各々で分担されることになり、一枚当
たりの設計条件は緩和される。このため、古くから二重
プロペラの研究が行われていた。二重プロペラの場合、
各プロペラをそれぞれ反対方向に回転させる反転プロペ
ラと同一方向に回転させる同転プロペラとがある。
【0003】このうち、反転プロペラは、前側のプロペ
ラから送出された渦流のうちの回転成分が後側のプロペ
ラにとって好ましいものとなり、その結果、推進効率が
高まることが知られており、現在、既に実用化されてい
る。しかし、この反転プロペラは、前後プロペラの軸を
互いに反対方向に回転させなければならないから、伝
動、二重軸、軸受けといった構造に複雑なものを要す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、同転プ
ロペラは、構造は簡単なものの、二枚のプロペラが同じ
方向に同一回転数で回転することから、前側のプロペラ
から送出された渦流の回転成分が後側のプロペラに好ま
しくない影響を与え、却って効率を低下させると言われ
ていた。
【0005】しかしながら、本発明者等はこの問題につ
いて鋭意研究した結果、前後プロペラの間にプロペラ軸
を支持する特定形状のブラケットを介在させると、これ
が前部プロペラによる渦流を整流し、反転プロペラ同様
の効果を上げることを見い出し、ここに提案するに至っ
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、船体から突出するプロペラ軸に二枚のプロペラを取
り付ける二重プロペラ装置において、プロペラ軸の後部
を船体から垂下させたアームに外周にフィンを突出させ
たボスを取り付けたブラケットで支持するとともに、ブ
ラケット前後のプロペラ軸にそれぞれ前部プロペラと後
部プロペラを固着したことを特徴とする二重プロペラ装
置を提供したものである。
【0007】以上の手段をとることにより、即ち、前部
プロペラの後方に配置されるブラケットのアームとフィ
ンが前部プロペラから送出された渦流の回転成分を打ち
消して整流させることになり、後部プロペラはこの整流
された水流を受けることになって推進効率が高められ
る。
【0008】又、本発明は、以上のアームを分割したも
のにするとともに、アーム及びフィンの表面にキャンバ
を付した手段を提供する。こうすることにより、ブラケ
ットやフィンの水に対する抵抗を減じ、結果的に整流を
昂進させる。
【0009】更に、本発明は、以上の前後プロペラの取
付けを、前部プロペラはプロペラ軸にテーパスリーブマ
ウント構造で固着し、後部プロペラはプロペラ軸にテー
パマウント構造で固着する手段を提供する。ブラケット
の前後に挿通する一本のプロペラ軸に二枚のプロペラを
外嵌して固定するには通常であれば複雑な構造を要する
が、この手段によれば、簡単にできる。
【0010】この他、本発明は、プロペラ軸に砲金スリ
ーブを被着し、砲金スリーブに前部プロペラ及び後部プ
ロペラを固着する手段を提供する。両プロペラの取付部
に腐食が発生するのを防ぐために普通ならプロペラ軸を
不腐食性のステンレス鋼等で構成することになるが、こ
の手段によれば、プロペラ軸自体を安価な普通鋼で構成
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図3は本発明の一例を示す船体後
部の側面図であるが、船体10の後部には、強制駆動さ
れるプロペラ軸12が後方に向けて突出している。本発
明は、プロペラ軸12の後部を船体10に固定されるブ
ラケット14で回転可能に吊支し、ブラケット14の前
後のプロペラ軸12にそれぞれ前部プロペラ16と後部
プロペラ18を固着するのである。尚、後部プロペラ1
8の後方には舵装置20が取り付けられる。
【0012】図1は本発明に係る二重プロペラ装置の一
部断面図、図2は背面図であるが、本発明では、ブラケ
ット14の形状及びこれによるプロペラ軸12の吊支並
びにびプロペラ軸12に対する前後プロペラ16、18
の固着を次のようにする。
【0013】ブラケット14は、船体から垂下させたア
ーム22に外周にフィン24を突出させたボス26を取
り付けた構造のものとし、ボス26に摩擦抵抗の小さい
不腐食性のスリーブ28を内嵌し、このスリーブ28で
プロペラ軸12を支承するものである。
【0014】後部プロペラ18は、プロペラ軸12の後
端にテーパ部12aとネジ部12bとを形成しておき、
テーパ部12aに後部プロペラ18のボス18aに形成
したテーパ孔18bを嵌合して押し込むとともに、ネジ
部12bにナット30を螺合して固定する(32はナッ
ト30を覆うキャップ)テーパマウント構造によってい
る。この場合、ボス18aを押し込むには大きな力を要
することから、ナット30の中に油圧ジャッキを内蔵し
ておくか、ボス18aとナット30との間に油圧ジャッ
キを組み立てて油圧力によって押し込む。
【0015】前部プロペラ16は、内周にストレート部
34a、外周にテーパ部34bを有するスリーブ34を
プロペラ軸12に外嵌し、テーパ部34bに前部プロペ
ラ16のボス16aに形成したテーパ孔16bを押し込
んで嵌合することで、スリーブ34を絞って固定するテ
ーパスリーブマウント構造によっている。この場合のテ
ーパ部34bに対するボス16aの押し込みも、スリー
ブ34前端とボス16aとに油圧ジャッキ35を組み込
み、これに圧力油を供給する方法をとる。
【0016】この他、前部プロペラ16のボス16aに
よる水の抵抗を減じるためにボス16aの前方に、これ
とプロペラ軸12とに亘って先鋭形状をした前部カバー
36を取り付ける。
【0017】これら前後プロペラ16、18の組立の手
順としては、スリーブ34と前部プロペラ16をブラケ
ット14の前方に配置しておいて、プロペラ軸12を後
方からブラケット14とスリーブ34の中を挿通し、挿
通し終わったとこで前部プロペラ16を所定の位置でス
リーブ34に嵌合することになる。尚、プロペラ軸12
に対する後部プロペラ18の組付けは、ブラケット14
へプロペラ軸12を挿通する前でも後でもよい。
【0018】この場合、前部プロペラ16と後部プロペ
ラ18との仕様には特に関連性はない。即ち、翼数、ピ
ッチ、レーキ、スキュー、外径等において相互に関連性
はなく、一般的には、同じものが使用されるであろう。
但し、前部プロペラ16の後流は縮流されること、後部
プロペラ18が受ける水流の流速は前部プロペラ16が
受ける水流の流速よりも早いことから、後部プロペラ1
8の外径は前部プロペラ16のそれより径が小さく、且
つ、ピッチや後方レーキ角が大きいものが採用されるこ
ともある。
【0019】図4は本発明の他の一例を示す二重プロペ
ラ装置の一部断面図であるが、本例のものは、前部プロ
ペラ16、ブラケット14及び後部プロペラ18(テー
パ孔18bは除く)が設けられるプロペラ軸12の外周
に砲金スリーブ38を被着したものである。こうする
と、プロペラ軸12自体は安価な鋼製にできる。尚、砲
金スリーブ38の後部と後部プロペラ18のボス18a
との間にはシール部材40を介在させるとともに、スリ
ーブ38の前端からプロペラ軸12にかけてはゴム層シ
ール42を巻いていずれも海水が砲金スリーブ38とプ
ロペラ軸12との間に侵入しないようにしている。
【0020】このように、前部プロペラ16の後方に特
定形状のブラケット14が存在することにより、前部プ
ロペラ16から送出された渦流はこれによって整流さ
れ、この整流された水流を後部プロペラ18が受けるこ
とになって推進効率が高まる。
【0021】ところで、本発明では、ブラケット14に
よる整流を更に昂進するためにブラケット14の形状等
を以下のようにする。まず、アーム22については、横
幅の薄い何本かに(本例では二本)分割し、前後の向き
はプロペラ軸12の軸心と平行にする。水の抵抗を極力
少なくし、後方に乱流を形成しないためである。又、ア
ーム22の表面には適当なキャンバを付する。ここでい
うキャンバとは、断面視でその表面が滑らかに膨らんで
いる状態をいう。抵抗を減じて整流を行い易くするため
である。
【0022】次に、フィン24についても、前後の向き
やキャンバを付することはアーム22の場合と同様であ
る。加えてフィン24の突出角度(位相)やその数及び
突出長等についても考慮する。一般的には、アーム22
とほぼ等配置で設けられるのが好ましいし、又、突出長
もあまり短いと効果が少ないし、翼外端を越えてまでは
必要ないと言える。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明によれば、従来、効果がな
いと言われていた同一方向に回転する二重プロペラも、
中間に前記した形状のブラケットを配すことで、二重反
転プロペラ同様に推進効率を高めることができる。この
場合、二枚のプロペラを同転構造にすれば、反転プロペ
ラに比べてその構造は極めて簡単である。更に、前後プ
ロペラを本発明のようにテーパスリーブマウント構造及
びテーパマウント構造によってプロペラ軸に固定すれ
ば、その取付け構造は一層簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す二重プロペラ装置の一部断
面図である。
【図2】本発明の一例を示す二重プロペラ装置の背面図
である。
【図3】本発明の一例を示す船体後部の側面図である。
【図4】本発明の他の一例を示す二重プロペラ装置の一
部断面図である。
【符号の説明】
10 船体 12 プロペラ軸 14 ブラケット 16 前部プロペラ 18 後部プロペラ 22 アーム 24 フィン 26 ボス 38 砲金スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 泰明 岡山県岡山市上道北方688−1 ナカシマ プロペラ株式会社内 (72)発明者 山崎 正三郎 岡山県岡山市上道北方688−1 ナカシマ プロペラ株式会社内 (72)発明者 坂本 義雄 岡山県岡山市上道北方688−1 ナカシマ エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体から突出するプロペラ軸に二枚のプ
    ロペラを取り付ける二重プロペラ装置において、プロペ
    ラ軸の後部を、船体から垂下させたアームに外周にフィ
    ンを突出させたボスを取り付けたブラケットで支持する
    とともに、ブラケット前後のプロペラ軸にそれぞれ前部
    プロペラと後部プロペラを固着したことを特徴とする二
    重プロペラ装置。
  2. 【請求項2】 アームを分割したものにするとともに、
    アーム及びフィンの表面にキャンバを付した請求項1記
    載の二重プロペラ装置。
  3. 【請求項3】 前部プロペラはプロペラ軸にテーパスリ
    ーブマウント構造で固着し、後部プロペラはプロペラ軸
    にテーパマウント構造で固着する請求項1又は2記載の
    二重プロペラ装置。
  4. 【請求項4】 プロペラ軸に砲金スリーブを被着し、砲
    金スリーブに前部プロペラ及び後部プロペラを固着する
    請求項1〜3いずれかに記載の二重プロペラ装置。
JP21010597A 1997-07-17 1997-07-17 二重プロペラ装置 Pending JPH1134981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21010597A JPH1134981A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 二重プロペラ装置

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JP21010597A JPH1134981A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 二重プロペラ装置

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Publication Number Publication Date
JPH1134981A true JPH1134981A (ja) 1999-02-09

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ID=16583903

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21010597A Pending JPH1134981A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 二重プロペラ装置

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JP (1) JPH1134981A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7378425B2 (en) 2002-03-29 2008-05-27 Eisai R & D Management Co., Ltd. (1-Indanone)-(1,2,3,6-tetrahydropyridine) compounds

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7378425B2 (en) 2002-03-29 2008-05-27 Eisai R & D Management Co., Ltd. (1-Indanone)-(1,2,3,6-tetrahydropyridine) compounds

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