JPH11349193A - 巻き取りフィルム用タッチロール動作異常検出装置 - Google Patents

巻き取りフィルム用タッチロール動作異常検出装置

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JPH11349193A
JPH11349193A JP15798198A JP15798198A JPH11349193A JP H11349193 A JPH11349193 A JP H11349193A JP 15798198 A JP15798198 A JP 15798198A JP 15798198 A JP15798198 A JP 15798198A JP H11349193 A JPH11349193 A JP H11349193A
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JP
Japan
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touch roll
sensor
touch
film
roll
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JP15798198A
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Akira Takahashi
高橋  彰
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置的に複雑化しないで、巻き取りタッチロ
ールの動作異常を容易に検出することができるタッチロ
ール異常検出装置を提供すること。 【解決手段】 フィルム巻き取り装置の巻き取りコア3
0に巻き取られた最外表面側のフィルム6に弾性的にタ
ッチロール2が接触してから巻き取りフィルム径の増大
に伴い所定距離移動したことをセンサBが検出させる。
そしてセンサBにタッチロール2が接触する毎にタッチ
ロール2が前記センサBに接触しない位置まで水平方向
にモータ11により後退させる動作を繰り返し、タッチ
ロールがセンサBに接触しない位置まで水平方向に移動
させる動作を繰り返す移動手段と、タッチロールが前記
センサに接触する時間間隔を求め、予め求めた実績の平
均値とその平均値からのずれが所定のしきい値を超えた
場合はタッチロール動作が異常であると判断すると、タ
ッチロール2の動作が異常であると判断するタッチロー
ル動作異常検出装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、プラスチック
フィルムなどの連続ウェブ状のフィルムを巻き取るフィ
ルム巻き取り装置のタッチロール動作異常検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】フィルムをコアに巻き取るフィルム巻き
取り装置には、フィルム巻き取りを安定化させるため
に、コアに巻き取つた直後の最表面側のフィルム面に常
時当接させるタッチロールが設けられている。タッチロ
ールはタッチロール本体に支持されるタッチロール支点
とフィルム面に当接する作用点を持ち、巻き取りフィル
ムのコアへの巻き取り径が大きくなると、巻き取つた直
後の最表面側のフィルム面に、前記作用点が自重により
常時、当接する形式のものが殆どで、現在でもシンプル
な装置では多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年では、前記フィル
ム巻き取り装置は、綺麗な巻き状態のフィルム巻を得る
という品質面での厳しい要求とフィルム巻き取り装置の
巻き取り速度を向上させ、かつフィルム巻き取り径を大
径化させると言う生産効率改善要求という相反する要請
が同時に求められている。
【0004】前記相反する要請を満たすため、コアに巻
き取ったフィルム内にエアーが巻き込まれないようにす
るためのタッチロール荷重の変化と前記作用点のズレが
大きくならないように、常に同じ巻き取りフィルムの最
表面側に接するタッチロール当接位置とコアの回転軸中
心とを結ぶ直線上をタッチロールが動作できるように、
タッチロールの荷重変化が少なくなる機構を実現させた
巻き取り装置が用いられるようになった。
【0005】さらにはタッチロールの荷重変化の様態と
して、多種多様の荷重変化特性カーブを持たせた巻き取
り装置が必要になってきており、その機構は複雑かつ高
価なものとなっている。
【0006】この巻き取り装置が動作異常を起こすと、
その被害は、生産中のフィルム製品がダメージを受ける
だけでなく、部品交換費用や交換メンテナンス・調整に
時間を費やし、場合によっては機械構成精度を著しく悪
化させて生産不能な状態にまで追い込んでしまう場合が
ある。
【0007】前述のような事態が生じないようにするた
めには、フィルムの巻き取り状態を外的な監視センサで
監視する部材を設置しただけでは、その信頼性は十分で
はなかった。
【0008】本発明の課題は、装置的に複雑化しない
で、巻き取りタッチロールの動作異常を容易に検出する
ことができるタッチロール動作異常検出装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題は、次
の構成により解決される。 (1)フィルム巻き取り装置の巻き取りコアに巻き取ら
れた最外表面側のフィルム面に接触するタッチロール
と、該タッチロールが前記フィルム面に接触してから巻
き取りフィルム径の増大に伴い所定距離移動したことを
検出するセンサと、該センサにタッチロールが接触する
毎にタッチロールを前記センサに接触しない位置まで水
平方向に移動させる動作を繰り返す移動手段と、タッチ
ロールが前記センサに接触する時間間隔を求め、予め求
めた前記時間間隔の平均値とその平均値からのずれが所
定のしきい値を超えた場合はタッチロール動作が異常で
あると判断する制御装置とを備えたタッチロール動作異
常検出装置。
【0010】(2)フィルム巻き取り装置の巻き取りコ
アに巻き取られる最外表面側のフィルム面に接触し、広
幅フィルムの幅方向全体に配列した複数のタッチロール
と、それぞれのタッチロールが前記フィルム面に接触し
てから巻き取りフィルム径の増大に伴い所定距離移動し
たことを検出するセンサと、該各ロールに対応して設け
られたセンサにタッチロールが接触する毎にタッチロー
ルを前記センサに接触しない位置まで水平方向に移動さ
せる動作を繰り返す移動手段と、複数のタッチロールが
前記センサに接触する時間間隔を各タッチロール毎に求
めて、すべてのタッチロールの該時間間隔により得られ
る分布を基準にして、所定の基準値からはみ出した場合
はタッチロール動作が異常であると判断する制御装置と
を備えたタッチロール動作異常検出装置。
【0011】(3)フィルム巻き取り装置の巻き取りコ
アに巻き取られた最外表面側のフィルム面に接触するタ
ッチロールと、該タッチロールが前記フィルム面に接触
してから巻き取りフィルム径の増大に伴い所定距離移動
したことを検出するセンサと、該センサにタッチロール
が接触する毎にタッチロールを前記センサに接触しない
位置まで水平方向に移動させる動作を繰り返す移動手段
と、タッチロールが前記センサ位置よりオーバランする
ことを検出するオーバラン検出センサと、該オーバラン
検出センサにタッチロール起動時に予め接触させて該オ
ーバラン検出センサが正常に作動しているかどうか監視
する制御装置とを備えたタッチロール動作異常検出装
置。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面ととも
に説明する。図1にはタッチロールの動作異常検出装置
を含むフィルム巻き取り装置の概略図を示す。フィルム
巻き取り装置のコア30と同一水平面上にタッチロール
2が水平方向に摺動できる構成のタッチロール動作異常
検出装置1が設けられている。
【0013】タッチロール動作異常検出装置1は詳細な
構造の説明は省略するがタッチロールフレーム3上をタ
ッチロール2が水平方向に摺動可能な構造であり、また
タッチロール2の基部にはタッチロールアーム4が設け
られたおり、タッチロール2がフィルム巻き取り装置に
巻き取られたフィルム6の最表面側と接触し、タッチロ
ールアーム4がフレーム3の側壁に設けられたバネ5に
より付勢されて、タッチロール2をフィルム巻き取り装
置に巻き取られたフィルム6の最表面に弾性接触できる
ようになっている。
【0014】タッチロールアーム4の下部にはタッチロ
ール位置検出用ドッグ7が一体的に設けられていて、当
該ドッグ7がフレーム3の底壁面上に設けられているタ
ッチロール2の位置を検出する3つのセンサA〜Cに接
触することでタッチロール2の位置を検出できる構造と
なっている。前記3つのセンサA〜Cは、フィルム巻き
取り装置側から順に待機完了位置検出用センサA、待機
開始位置検出用センサB及び待機異常位置検出用センサ
Cである。
【0015】また、タッチロールフレーム3の側壁のタ
ッチロール2の配置部とは反対側の側面にはボールネジ
9が設けられていて、該ボールネジ9はモータ11で駆
動され、タッチロールフレーム3を図示のフィルム巻き
取り装置のコア30と同一水平面上で水平方向に摺動さ
せるものである。コントロール12は前記3つのセンサ
A〜Cのタッチロール位置の検出信号に応じて、後述す
るようにモータ11の回転方向の制御を行う。
【0016】上記構成からなるタッチロール動作異常検
出装置1は、タッチロールフレーム3が水平方向に摺動
することで、フィルム巻き取り装置のコア30に巻き取
られたフィルム6の巻き取り径が増大するとともにタッ
チロール2をモータ11の駆動によりモータ11側に後
退させるものである。なお、モータ11を正回転させる
ことでタッチロールフレーム3は前進し、モータ11を
逆回転させることでタッチロールフレーム3は後退する
ようにしている。
【0017】フィルム6をフィルム巻き取り装置のコア
30に高速かつ大径で、かつ巻き上げ状態にズレがな
く、きれいに巻き上げられるように品質良く巻き上げる
ためには、図1に示すように、タッチロール2がフィル
ム巻き取り装置への巻き取り後のフィルム6と接触する
際のタッチ圧力を安定させるために、巻き取りフィルム
6の径の増大方向に一定の距離を保つようにモータ11
で直線的にタッチロール2を移動させる。
【0018】本実施の形態のタッチロール異常動作検出
装置1の基本的な動きは、図2(a)〜(d)に示すタ
ッチロール2の4つのポジションの状態遷移のいずれか
の繰り返しである。図2(a)〜(d)には、タッチロ
ール2の正常動作時の摺動位置とその異常動作検出時の
位置を示す。
【0019】まず、まだタッチロール2が巻き取り装置
のフィルム6面に接触していない段階では図2(a)の
ようにバネ5が最大限にタッチロール2を押し出した状
態である。この状態をタッチロール2の原点状態とす
る。この位置から図2(b)に示す状態はタッチロール
2が巻き取り装置のフィルム面に接触する直前の位置で
あり、これをタッチロール2の待機完了位置という。こ
れら図2(a)と図2(b)に示すではセンサAにタッ
チロール位置検出用ドッグ7に接触している。
【0020】図2(b)に示す位置が制御の基点とな
り、フィルム6(図1)にタッチロール2を接触させる
セットポジションである。この位置でフィルム6が巻き
取り装置で巻き取り可能状態となり、巻き取り装置をス
タートさせると、巻き取ったフィルム6の厚さが積み上
げられ、巻き取られるフィルム径が増大してくると、タ
ッチロール2が押し戻され、センサAからドッグ7が離
れ、巻き取り装置のフィルム面に接触しているタッチロ
ール2が図2(c)に示す位置、すなわちセンサBにタ
ッチロール位置検出用ドッグ7が接触する位置に達す
る。図2(c)に示す位置がタッチロール制御の範囲と
しては終点と成り、正常範囲内に維持させるためにセン
サBの位置からドッグ7が離れるようにモータ11を逆
転させる。基本的にこの動作を繰り返すことでフィルム
製品が最大径迄巻き取られる。
【0021】また、図2(c)に示す位置はタッチロー
ル異常動作検出装置1がモータ11の逆転により後退を
始める位置であり、ここでは待機開始位置と言う。図2
(d)はモータ11が正常に逆回転せず、タッチロール
2が正常に後退しない場合などの異常でタッチロール位
置検出ドッグ7がセンサCにまで接触する位置に押され
て、センサCが作動する状態を示している。この状態を
待機不良位置とする。
【0022】図3には図2で説明した動作状況をタイム
チャート化したものであり、図4には図2で説明した動
作状況をフローチャートで示すものである。
【0023】また、図4のフローチャートで示したよう
に、巻き取り装置による巻き取りフィルム径の増大に伴
い、センサBによるタッチロール位置検出ドッグ7の検
出とタッチロール2の待避動作用のモータ11の逆転動
作が繰り返し行われるが、その繰り返し周期は速度が一
定の場合、フィルムの巻き取り径が大きくなると、材料
の重ね量が少なくなり、時間を横軸にすると概ね図5に
示すように、タッチロール待機動作インターバルtn
(図3に示すt、t、t、・・・)は時間の経過
とともに増加する特性で変化する。
【0024】一般に、タッチロール異常動作検出装置1
のセンサA〜Cやモータ11に異常が発生の場合はタッ
チロール2が巻き取られるフィルム製品から離れ過ぎて
巻き取り不良となったり、あるいはフィルム製品にタッ
チロール2が異常接近した後、待避動作をすることがで
きなくなり、最終的には機械の破損を引き起こしてしま
う。前者は図2(c)に示す位置にタッチロール2が達
したことででタッチロール2が待避動作を開始したが、
いつまでもセンサBから離れたことを確認できない異常
状態であり、また後者はフィルム巻き取り装置でのフィ
ルム製品の巻き取り径が増大してタッチロール2がB位
置に実際は到達しているにもかかわらず、到達を確認で
きない異常状態もしくは到達を確認できているにもかか
わらず、モータ11の異常により待避動作ができない異
常状態などである。
【0025】前述のような異常状態に備えて前記センサ
Cのようなタッチロール2のオーバランセンサを設ける
のが、かかる類いの装置の通常手法であり、従来にも同
様のオーバランセンサを当然設置してあった。図1に示
す装置ではセンサBを中心にして前記センサC配置位置
とは反対側へのタッチロール2のオーバランを検出する
センサとしてセンサAが用いられ、従来からその機能を
兼ねているものがあった。
【0026】しかしながら、フィルム巻き取り装置の高
速運転による機械振動でタッチロール異常動作検出装置
1へのタッチロール位置検出用ドッグ検出センサA〜C
の取り付けのゆるみ発生で、センサ取り付け位置が変化
し、センサ動作不能となったり、センサそのものが破損
してしまうと、タッチロール異常動作検出装置1が安全
装置として機能しなくなる。センサA〜Cの異常に備え
て、その異常検出用のセンサをさらに追加するのでは装
置が複雑化し、保守管理も増えてしまう。
【0027】このためにはタッチロール2が巻き取りフ
ィルム製品の外周との距離が規定範囲内であることを確
認するためのセンサAとセンサB、タッチロール動作異
常検出装置1が正常に動作できなくなった時に自動停止
させるためのセンサCを用いたON/OFF制御が装置
としてシンプルで費用が少なくて済む構成である。
【0028】本発明の実施の形態では、このために、タ
ッチロール異常動作検出装置1自身の動作状態を学習
し、刻々変化していく量を最新実績を元に更新していく
方式として図4のフローチャートに示すように、タッチ
ロール動作異常検出方式として次のような方式を採用す
る。
【0029】[A]オーバランセンサ(センサC)方式 (1)センサ自動確認方法 [B]タイムオーバー監視方式 (1)自己学習による基準値採用方式 (2)集合落ちこぼれ検出方式
【0030】センサBによるタッチロール位置検出ドッ
グ7の検出とタッチロール2の待避動作用のモータ11
の逆転動作の繰り返しが常時同じ周期であれば、[B]
タイムオーバー監視方式で前記フローチャートに説明し
ていない固定方式を用いてもオーバタイム監視時間が一
定であるので良い。しかしながら、実際のアプリケーシ
ョンではある特性を持って刻々と変化する現象が殆ど
で、これを発展させその変化する特性をあらかじめ登録
し予測的に対応する方法が考えられる。しかし、この場
合も機械のコンディションだけでなく材料厚変動、テン
ション条件による材料の伸び、表面性の影響による空気
層を含んだ巻き上げ厚積算誤差が含まれると特性ズレが
生じ異常検出誤認してしまう事が多い。
【0031】これを図6で説明すると、図6(a)に示
す、例えば10μmのテープ巻き上げで100g/ch
のテンションを与えた場合と500m/minの速度で
巻き上げた場合のタッチロール2の動作インターバルの
時間経過の値が図6(b)に示す曲線Aであるとする。
しかし、図6(a)に示す、例えば15μmのテープ巻
き上げで80g/chのテンションを与えた場合と70
0m/minの速度で巻き上げた場合のタッチロール2
の動作インターバルの時間経過の値が図6(b)に示す
曲線Bとなることがあり、それぞれ理想の理論値曲線と
は異なることがある。
【0032】そこで逐次前回値を取り込み、数回を移動
平均してばらつきを補うと実特性に近づく効果が得られ
た。これを利用してプラス側とマイナス側にチェック幅
を設けてタイムオーバ監視させる様にしたのが、[B]
−1)の自己学習による基準値採用方式である。
【0033】これをさらに具体的に説明すると、図7に
示すように、モータ11の動作信号のON時間を基準信
号に基づきカウントし、カウントデータA1、A2、A
3・・・とし(図7(a))、例えば10回の測定値の
平均値を求める(図7(b))。同様にして、モータ1
1の動作信号のOFF時間を基準信号に基づきカウント
し、カウントデータB1、B2、・・・とし(図7
(a))、例えば10回の測定値の平均値を求める(図
7(c))。こうして、図7(d)に示すように、タッ
チロール2の前記動作インターバルの時間経過の平均値
からからのプラス側とマイナス側にチェック幅を設けて
タイムオーバを監視させる。この方法が[B]−1)の
自己学習による基準値採用方式である。この方法によ
り、モータ11がONする時間・周期とOFFする時間
・周期の両方について監視させ精度の良い監視が可能と
なった。
【0034】さらに別の発展をさせた方式が[B]−
2)の集合落ちこぼれ方式で、広幅のフィルム状材料・
製品を裁断する設備は、各条を交互に振り分けを行い、
結果的に多軸で巻き取りする事となる。又、1軸であっ
ても、広幅全体に複数のタッチロール2を並列配列する
こととなるため、両側に各々リニア移動させるための駆
動装置を設置し、独立運転させるケースがある。これら
複数の駆動装置は各々の複数のタッチロール2に対応し
てそれぞれ設けられたセンサA〜Cを元に動作している
ので同時に動作することはないが、ほぼ同じ条件下で運
転されるので基本的なモータ11の前記動作インターバ
ルが類似している。この場合、前回値を取り込みしなく
ても全体分布を基準にして、極端にはみ出したものだけ
を抽出可能になる。
【0035】これを図面で説明すると、図8に示すよう
に、タッチロール2aのモータ11aの動作信号のO
N時間を基準信号に基づきカウントし、カウントデータ
A1、A2、A3・・・とし、モータ11aの動作信号
のOFF時間を基準信号に基づきカウントし、カウン
トデータB1、B2、B3・・・とし、タッチロール2
bのモータ11bの動作信号のON時間を基準信号に
基づきカウントし、カウントデータA1、A2、A3・
・・とし、モータ11bの動作信号のOFF時間を基
準信号に基づきカウントし、カウントデータB1、B
2、B3・・・とし、、タッチロール2cのモータ11
cの動作信号のON時間を基準信号に基づきカウント
し、カウントデータA1、A2、A3・・・とし、モー
タ11cの動作信号のOFF時間を基準信号に基づき
カウントし、カウントデータB1、B2、B3・・・と
する。
【0036】ついで、図9に示すように、各タッチロー
ル2a、2b、2cについて、例えば10回の測定値の
平均値を求めて、それそれ、A、A、A及び
B、B、Bを求める。次に前記得られたA、
A、Aの平均値(A)とB、B、Bの平均値
(B)を求め、各カウントデータA1、A1、A
1〜Bn、Bn、Bn(nは実測値のカウント
数)の前記平均値(A)、(B)のずれが1.0以上で
あると異常であると判定する。
【0037】このようにすることにより、フィルム6の
巻き上げ速度を頻繁に変更するような場合でも前回値を
参照するのでなく、最新のモータ11の動作インターバ
ル情報のみでプラス側とマイナス側にチェック幅を設け
てモータ11の動作インターバルのタイムオーバを監視
し、異常検出が可能となる。
【0038】また、本発明では、タッチロールがセンサ
Bの配置位置よりオーバランすることを検出するオーバ
ラン検出センサCにタッチロール2に起動時に予め接触
させて該オーバラン検出センサCが正常に作動している
かどうかを監視することにより、タッチロール2の動作
の異常検出をする構成としても良い。
【0039】こうして、本発明の実施の形態によれば、
次のことができる。 1.装置動作の異常検出の為に専用のセンサ設置を必要
としない。 2.構造上センサ設置不可能なものでも対応が可能であ
る。 3.単純なタイムオーバ監視でなく、比較基準になるも
のを刻々と変化する中から取り出し、学習的に基準変更
を行うことができる。 4.同じ動作を行っている並列運転装置との状態を比較
し、集合的に落ちこぼれを検出できる。 5.複数の動作が同じ様な動作をし、その変化が緩やか
であれば殆どの装置に応用が可能となる。 6.動作の仕方が重要であり、複数装置の動作タイミン
グはズレていても処理ができる。
【0040】また、こうして、本発明の実施の形態によ
れば、次のような作用効果がある。 1.動作異常検出センサを必要としない場合について
は、センサが誤動作する場合を懸念する必要がない。 2.動作異常検出センサを設置できないような設備でも
設備を保護することができる。 3.複雑化した高価な機構部品の破損を未然に防止でき
る。 4.生産している巻き取りフィルム製品の破損を未然に
防止できる。 5.修復不能な機械精度の異常発生を未然に防止でき
る。 6.機械破損による生産停止を未然に防止できる。 7.機械が変調を来していることを素早く察知できる。 8.周期的な動作を繰り返す装置には適用が可能であ
る。 9.周期がゆるやかに変化する装置にも適用が可能であ
る。 10.周期の変化特性の直線性には影響を受けず、曲線
特性のものに適用が可能である。 11.周期の変化特性が不明で計算式を立てられないも
のにも適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば装置的に簡単な構成で、
複雑化した高価なフィルム巻き取り装置の機構部品の破
損を未然に防止では、また前記巻き取り装置で生産して
いるフィルム製品の破損を未然防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の概略図である。
【図2】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の動作状況を説明する図である。
【図3】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の動作状況を説明するタイムチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の動作状況を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置のタッチロールの待機動作インターバルの時間
変化を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の動作を検出する方法を説明する図である。
【図7】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の動作を検出する方法を説明する図である。
【図8】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の動作を検出する方法を説明する図である。
【図9】 本発明の実施の形態のタッチロール動作異常
検出装置の動作を検出する方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 タッチロール動作異常検出装置 2 タッチロ
ール 3 タッチロールフレーム 4 タッチロ
ールアーム 5 バネ 6 フィルム 7 タッチロール位置検出用ドッグ 9 該ボール
ネジ 11 モータ 12 コント
ロール 30 フィルム巻き取り装置のコア A〜C センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム巻き取り装置の巻き取りコアに
    巻き取られた最外表面側のフィルム面に接触するタッチ
    ロールと、該タッチロールが前記フィルム面に接触して
    から巻き取りフィルム径の増大に伴い所定距離移動した
    ことを検出するセンサと、該センサにタッチロールが接
    触する毎にタッチロールを前記センサに接触しない位置
    まで水平方向に移動させる動作を繰り返す移動手段と、
    タッチロールが前記センサに接触する時間間隔を求め、
    予め求めた前記時間間隔の平均値とその平均値からのず
    れが所定のしきい値を超えた場合はタッチロール動作が
    異常であると判断する制御装置とを備えたタッチロール
    動作異常検出装置。
  2. 【請求項2】 フィルム巻き取り装置の巻き取りコアに
    巻き取られる最外表面側のフィルム面に接触し、広幅フ
    ィルムの幅方向全体に配列した複数のタッチロールと、
    それぞれのタッチロールが前記フィルム面に接触してか
    ら巻き取りフィルム径の増大に伴い所定距離移動したこ
    とを検出するセンサと、該各ロールに対応して設けられ
    たセンサにタッチロールが接触する毎にタッチロールを
    前記センサに接触しない位置まで水平方向に移動させる
    動作を繰り返す移動手段と、複数のタッチロールが前記
    センサに接触する時間間隔を各タッチロール毎に求め
    て、すべてのタッチロールの該時間間隔により得られる
    分布を基準にして、所定の基準値からはみ出した場合は
    タッチロール動作が異常であると判断する制御装置とを
    備えたタッチロール動作異常検出装置。
  3. 【請求項3】 フィルム巻き取り装置の巻き取りコアに
    巻き取られた最外表面側のフィルム面に接触するタッチ
    ロールと、該タッチロールが前記フィルム面に接触して
    から巻き取りフィルム径の増大に伴い所定距離移動した
    ことを検出するセンサと、該センサにタッチロールが接
    触する毎にタッチロールを前記センサに接触しない位置
    まで水平方向に移動させる動作を繰り返す移動手段と、
    タッチロールが前記センサ位置よりオーバランすること
    を検出するオーバラン検出センサと、該オーバラン検出
    センサにタッチロール起動時に予め接触させて該オーバ
    ラン検出センサが正常に作動しているかどうかを監視す
    る制御装置とを備えたタッチロール動作異常検出装置。
JP15798198A 1998-06-05 1998-06-05 巻き取りフィルム用タッチロール動作異常検出装置 Pending JPH11349193A (ja)

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