JPH11348798A - 後軸操舵装置 - Google Patents

後軸操舵装置

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JPH11348798A
JPH11348798A JP16233698A JP16233698A JPH11348798A JP H11348798 A JPH11348798 A JP H11348798A JP 16233698 A JP16233698 A JP 16233698A JP 16233698 A JP16233698 A JP 16233698A JP H11348798 A JPH11348798 A JP H11348798A
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JP
Japan
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shaft
brake
axle
rearward
wheel
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JP16233698A
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English (en)
Inventor
Fujio Momiyama
冨士男 籾山
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】前輪が受ける積載荷重の負担を軽減するととも
に、後2軸の内のとくに後前軸のタイヤの偏摩耗を防止
するようにしたトラックを提供することを目的とする。 【解決手段】後前軸18を前方に大きく偏倚させるとと
もに、後前軸18を旋回可能に取付け、しかも左右の後
前輪17の制動力を別々に制御できるようにし、制動力
の差によって後前軸18を旋回させて操舵を行なうよう
にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は後軸操舵装置に係
り、とくに車体の後側を後前軸と後々軸とによって支持
するようにした車両の後軸操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積載荷重の大きなトラックにおいては、
1軸の後軸でこの荷重の大半を支えることができない。
そこで従来より後2軸のトラックが広く用いられてい
る。とくに後2軸をトラニオン式サスペンション装置に
よって懸架すると、後前軸と後々軸との荷重のアンバラ
ンスをなくして両軸で安定に荷重を受けることが可能に
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが後2軸であっ
てトラニオン式サスペンション装置によってこれらの2
軸を懸架するようにしたトラックの場合には、後前軸と
後々軸の中間位置、すなわちトラニオンブラケットの取
付け位置において2軸の全荷重を受けることになる。す
なわち後2軸であっても荷重を受ける位置は車両の前後
方向において1点になってしまい、この位置において大
きな荷重を支えることになる。
【0004】このような後2軸のトラックにおいて、と
くにシングルタイヤから成る前輪に加わる荷重を軽減す
るためには、後2軸を全体として前方に移動させればよ
い。すなわちトラニオンブラケットの取付け位置を車両
の前方側へ偏倚させることにより、前軸の荷重が軽減さ
れる。ところが後2軸を前方へ一緒に移動させると、後
々軸よりも後端側のオーバーハング部分の長さが長くな
る。従って旋回時に車両の後端が左右に振れることにな
り、安全性に問題を生ずる。
【0005】後々軸よりも後に延出されるオーバーハン
グ部分の長さを一定の範囲内に収め、しかも前輪に加わ
る荷重を軽減するには、後前軸を前方に移動させるとと
もに、後前軸と後々軸との間の距離を大きくすることで
ある。ところが操舵不能な後前軸を後々軸に対して大き
く前方へ偏倚させると、旋回時に後前軸の車輪が偏摩耗
を起し、これによってタイヤの寿命が著しく短くなる問
題がある。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、後2軸で積載荷重の大半を支持するこ
とによって前輪に加わる負担を軽減し、しかも後前軸と
後々軸の何れの車輪のタイヤも偏摩耗しないようにした
後軸操舵装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体の後側を
後前軸と後々軸とによって支持するようにした車両の後
軸操舵装置において、前記後前軸または前記後々軸を左
右に旋回可能に取付けるとともに、前記後前軸または前
記後々軸の左右の車輪の制動力を異ならしめる手段を設
けて成る後軸操舵装置に関するものである。
【0008】ここで前記後前軸が旋回可能な駆動軸から
構成され、該後前軸の両端に取付けられている左右の駆
動輪の制動力を異ならしめることによって前記後前軸の
操舵が行なわれるようにしてよい。
【0009】本発明の好ましい態様は、後前軸と後々軸
との間の軸間距離を1500mm以上、より好ましくは
1800mm以上とし、しかも前軸と後々軸との間の軸
間距離に対して後前軸と後々軸との間の軸間距離が20
%以上、より好ましくは27%以上離れるように後前軸
と後々軸とを配するようにする。そして後々軸を旋回不
能な固定軸とするとともに、後前軸を左右に旋回可能に
取付ける。そして後前軸の左右の車輪の制動力を別々に
制御するようにし、制動力の差によって後前軸を旋回さ
せることにより、この後前軸を操舵させるようにしたも
のである。
【0010】前輪の操舵を行なうと、この前輪の操舵が
操舵角センサによって検出されるとともに、このような
検出に連動してコントローラが後前軸の左右の車輪の内
の一方の車輪を制動する。これによって後前軸が連結ピ
ンを中心として右方または左方に旋回する。従って後々
軸の延長上の旋回中心に後前軸の延長線が一致するよう
に旋回させることによって、後前輪の偏摩耗が防止され
る。
【0011】なお後前軸の左右にそれぞれ油圧シリンダ
を連結しておき、車速が所定の値以上になった場合には
この油圧シリンダによって後前軸を後々軸と平行に、す
なわち車両の幅方向と一致するように角度を戻し、この
状態を維持するようにする。従って高速走行時に後前軸
が操舵されることに伴う操安性の低下が防止されるとと
もに、直進性が確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る後2軸のトラックを示すものであって、車体フレーム
10の前端側の部分にはキャブ11が搭載されている。
またキャブ11の後側であって車体フレーム10上には
荷箱12が取付けられる。
【0013】このようなトラックの車体フレーム10の
前端側の部分は両端に前輪15を取付けた前軸16によ
って支持される。これに対して車体フレーム10の後側
の部分は左右に後前輪17を取付けた後前軸18と、左
右に後々輪19を取付けた後々軸20とによって支持さ
れるようになっている。
【0014】ここで前軸16と後前軸18と後々軸20
の配置は図2に示すように構成されており、とくに車両
の旋回時において、前輪15が操舵されるとこれに連動
して後前軸18が操舵されるようになっており、後前軸
18の車軸の延長上が後々軸20の延長上であって車両
の旋回中心と一致するようにしている。このような対策
によって、後前軸18を後々軸20に対して従来のトラ
ックよりも前方へ大きく偏倚させながら、しかも後前輪
17のタイヤの偏摩耗を確実に防止するようにしてい
る。
【0015】図3に示す前軸16と後々軸20との間の
距離Aはここでは7000mmに設定されているのに対
し、後前軸18と後々軸20との距離Bは2500mm
に設定されている。ちなみに従来のトラニオンサスペン
ション装置においては、Aの値が7000mmの場合に
は、Bの値は約1300mmの値に設定されている。す
なわちトラニオン式サスペンション装置の後前軸18と
後々軸20との間の距離の約2倍の値にBの寸法が設定
されている。
【0016】前軸16、後前軸18、および後々軸20
の配置を図3に示すような配置にすると、荷箱12の部
分にほぼ均等な等分布荷重が加わった場合における3軸
16、18、20の荷重配分が、ほぼ1:2:2の割合
とすることが可能になる。すなわち後前軸18と後々軸
20とにそれぞれ加わる荷重の半分の値に前軸16に加
わる荷重を設定することが可能になる。
【0017】従って積載荷重が25トンのトラックの場
合には、前軸16に5トン、後前軸18に10トン、後
々軸20に10トンの荷重がそれぞれ加わるようにな
る。このような荷重配分の関係は、各車輪15、17、
19のタイヤの数に比例した値になる。すなわち各タイ
ヤにはそれぞれ2.5トンの荷重が加わるようになり、
これによって前輪15、後前輪17、および後々輪19
の総てのタイヤに加わる荷重が等しくなる。
【0018】ここで後前軸18が駆動軸を構成してお
り、後々軸20は死軸あるいは従動軸になっている。す
なわち後前軸18には差動歯車装置23が取付けられて
おり、この差動歯車装置23とキャブ11の下側のエン
ジン24とがトランスミッション25およびプロペラシ
ャフト26を介して連結されており、エンジン24から
の駆動力が後前輪17に伝達されるようになっている。
なお後前軸18がエアスプリング29、30によって懸
架されているのに対し、後々軸20はリーフスプリング
31によって懸架されるようになっている。
【0019】次にとくにエアスプリング29、30によ
って懸架されている後前軸18の旋回のための構造につ
いて説明する。図4に示すように左右のエアスプリング
29、30は受け台33の前端側の部分と後端側の部分
にそれぞれ載置されている。なお左右の受け台33は連
結ロッド34によって互いに連結されている。
【0020】そして受け台33の内側にはとくに図5〜
図7に示すようにスライドベース35が配されている。
このスライドベース35は後前軸18の連結座36にボ
ルトによって結合されるようになっている。しかもスラ
イドベース35の上面にはピン37を介してローラ38
が取付けられており、これらのローラ38はとくに図5
および図6に示すように、受け台33の内側においてそ
の下面に接触するようになっており、これによって受け
台33に対してスライドベース35が前後方向に摺動さ
れるようになっている。
【0021】ここで後前軸18はV字状に配された上側
のサスペンションロッド57と連結されるようになって
いる。すなわちV字状のサスペンションロッド57の連
結部と後前軸18の連結部とがピン59によって互いに
連結されている。このピン59が後前軸18の旋回中心
を構成している。これに対して受け台33の前端側の部
分は下側のサスペンションロッド67によって車体フレ
ーム10に連結されるようになっている。
【0022】一方受け台33内に摺動自在に配されてい
るスライドベース35はその前端側の部分がピン41を
介して連結ロッド42に連結されている。そして連結ロ
ッド42はピン43を介して図4に示す倍力レバー44
の中間位置に連結されている。この倍力レバー44の先
端側の部分は油圧シリンダ45のピストンロッドに連結
されている。これらの油圧シリンダ45は後前軸18を
強制的に所定の角度に設定するためのものである。
【0023】油圧シリンダ45のピストンの両側のチャ
ンバは図8に示す切換え弁46に接続されている。そし
て油圧シリンダ45には油圧ポンプ49が接続されると
ともに、この油圧ポンプ49の吸引側はリザーバ50に
接続されている。また油圧ポンプ49の吐出側であって
油圧シリンダ45との間の部分にはアキュムレータ51
が接続されており、油圧を蓄圧するようになっている。
【0024】上記切換え弁46はコンピュータを内蔵す
るコントローラ52によってその切換えが制御されるよ
うになっている。コントローラ52には車速を検出する
車速センサ53と操舵角センサ54とが接続されてい
る。なお操舵角センサ54は図3および図9に示すステ
アリングホイール55の根元側の部分に取付けられてい
る。さらにコントローラ52には位置センサ56が接続
されている。この位置センサ56は図4に示すように、
スライドベース35の前後方向の位置を検出するための
ものである。
【0025】次に図9によってこの車両の制動装置につ
いて説明する。前輪15に対応して前輪用ブレーキチャ
ンバ60が設けられている。また後前輪17に対応して
後前輪用ブレーキチャンバ61が設けられている。さら
に後々輪19に対応して後々輪用ブレーキチャンバ62
が設けられている。これらのブレーキチャンバ60、6
1、62に空気圧が供給されると、このブレーキチャン
バのロッドが移動して制動動作が行なわれるようになっ
ている。
【0026】ブレーキチャンバ60はリレーバルブ63
を介してエアタンク66に接続されている。ブレーキチ
ャンバ61はリレーバルブ64を介してエアタンク66
に接続されている。またブレーキチャンバ62はリレー
バルブ65を介してエアタンク66に接続されている。
そしてこれらのリレーバルブ63、64、65にそれぞ
れ信号圧を供給するためにブレーキバルブ70が設けら
れている。このブレーキバルブ70はその上部にブレー
キペダル69を備えるとともに、エアタンク66から制
御用の作動圧が供給されるようになっている。
【0027】また後前輪17のブレーキチャンバ61と
リレーバルブ64との間にはダブルチェックバルブ73
が接続されるとともに、このダブルチェックバルブ73
はコトロールバルブ74を介してエアタンク66に接続
されている。なおダブルチェックバルブ73およびコン
トロールバルブ74は左右のブレーキチャンバ61にそ
れぞれ別々に設けられている。そしてコントロールバル
ブ74がコントローラ52によって制御されるようにな
っている。
【0028】以上のような構成において、図9に示すブ
レーキペダル69を踏込むと、ブレーキバルブ70によ
ってリレーバルブ63、64、65にそれぞれ信号圧が
供給される。従ってエアタンク66からリレーバルブ6
3を通ってブレーキチャンバ60に空気圧が供給され、
ブレーキチャンバ60が作動して前輪15が制動され
る。またエアタンク66からリレーバルブ64を通して
ブレーキチャンバ61に空気圧が供給され、後前輪17
が制動される。またエアタンク66からリレーバルブ6
5を介してブレーキチャンバ62に空気圧が供給され、
後々輪19が制動される。これが通常の制動動作であ
る。
【0029】次に旋回時の後前軸18の旋回動作につい
て説明する。図3に示すステアリングホイール55を回
転操作して前輪15を図2に示すように左方に操舵す
る。するとこのときの操舵角が図9に示す操舵角センサ
54によって検出される。この検出に応じてコントロー
ラ52は図9中の左側のコントロールバルブ74を開
く。なお右側のコントロールバルブ74は閉じたままに
しておく。するとエアタンク66から左側のコントロー
ルバルブ74およびダブルチェックバルブ73を通って
左側のブレーキチャンバ61に圧縮空気が供給され、こ
れによって左側の後前輪17のみが制動される。
【0030】従って後前軸18は左方に旋回するような
モーメントを受け、旋回中心となるピン59を中心とし
て旋回する。なおこのときに図8に示す左右の油圧シリ
ンダ45は互いに連通状態になるように切換え弁46が
切換えられているために、後前軸18の旋回動作を油圧
シリンダ45が妨げることはない。
【0031】後前軸18の旋回角度は位置センサ56に
よって検出される。従って前輪15の操舵角に応じた旋
回角度に達した場合には、そのことをコントローラ52
が演算によって検出するとともに、これに応じて切換え
弁46を切換え、左右の油圧シリンダ45を図8に示す
ようにオイルロックするとともに、コントロールバルブ
74による左側の後前輪17の制動動作が停止される。
従って前輪15の操舵角度に応じた旋回角度で後前軸1
8は維持されることになる。
【0032】このときの後前軸18の旋回角度は図2に
示すように、後前軸18の軸線の延長が後々軸20の延
長上の車両の旋回中心と一致する角度となる。従ってこ
のような角度に後前軸18が旋回されるために、この後
前軸18の両側に取付けられている後前輪17のタイヤ
は偏摩耗を起すことなく円滑な旋回動作が達成される。
【0033】旋回動作を終ってステアリングホイール5
5によって前輪15を真直ぐな状態に戻すと、これに連
動してコントローラ52が今度は右側のコントロールバ
ルブ74を開き、右側の後前輪17を制動することによ
り、後前軸18を元の角度、すなわち車両の幅方向と一
致する角度になるように旋回させ、これによって通常の
直進走行に移行する。
【0034】コントローラ52には図8に示すように、
車速センサ53が接続されている。この車速センサ53
の検出する車速が所定の値を越えた場合、すなわち高速
走行時においては、コントローラ52は切換え弁46を
切換えて、油圧シリンダ45によって左右のスライドベ
ース35を正しい位置へ戻す。すなわち後前軸18の軸
線が車両の幅方向と一致する方向になるように後前軸1
8を旋回させ、この状態で切換え弁46を切換えて油圧
シリンダ45のオイルロックを行なう。従って高速走行
時においては、後前軸18は真直ぐな状態、すなわち左
右の何れの方向にも旋回しない状態で維持されることに
なり、高速走行時における操安性が妨げられることがな
い。
【0035】このようなトラックによれば、上述の如く
後前軸18を前方に大きく偏倚させるとともに、後々軸
20を比較的後側に配置することが可能になり、後前軸
18と後々軸20との間の距離B(図3参照)を大きく
設定することが可能になる。従って後前軸18と後々軸
20とによって積載荷重の大半を受けることが可能にな
る。
【0036】これらの後前軸18と後々軸20は何れも
それらの両側にダブルタイヤの後前輪17と後々輪19
とを備えているために、大きな荷重を受けることが可能
である。そしてこのように後2軸18、20で大きな荷
重を受けることによって、前軸16に加わる荷重が軽減
される。従って前軸16の両側のシングルタイヤから成
る前輪15に加わる荷重が軽減され、このために前輪1
5が保護されるようになる。
【0037】また後々軸20と車両の後端との間の寸法
がそれほど長くなく、後側のオーバーハング部分の長さ
が短いために、旋回時に車両の後端が左右に大きく振れ
ることがない。
【0038】次に別の実施の形態を図10によって説明
する。この実施の形態は、後前軸18を旋回可能にする
とともに、後前軸18を死軸あるいは従動軸とし、これ
に対して固定軸から成る後々軸20を駆動軸としたもの
である。なおこの場合において、後前軸18の旋回動作
は左右の後前輪17の制動力の差によって得られるよう
になっており、上記実施の形態と同様である。
【0039】図11に示す実施の形態は、後2軸18、
20をともに駆動軸としたものである。すなわち後前輪
17と後々輪19がともに駆動輪から構成されており、
エンジン24から駆動力が伝達される。そしてここでは
後前軸18が旋回可能になっている。
【0040】図12に示す構成は、後前軸18を固定軸
であって駆動軸とするととも、後々軸20を旋回可能な
死軸あるいは従動軸としたものである。従ってこの場合
には、車両の旋回中心は後前軸18の延長上の1点とな
る。従動軸から成る後々軸20はその延長が上記旋回中
心と一致するように旋回される。なおこの旋回動作は、
左右の後々輪19の制動力に差をもたせることによって
達成される。
【0041】図13に示す構成は、死軸あるいは従動軸
から成る後前軸18を固定軸とするとともに、駆動軸か
ら成る後々軸20を旋回可能にしたものである。すなわ
ちここでは後々軸20の両側の駆動輪19の内の一方を
制動することによってこの駆動軸20を旋回させるよう
にしている。
【0042】図14に示す実施の形態は、後2軸18、
20をともに駆動軸から構成し、これらの軸に対してエ
ンジン24から駆動力を伝達し、後前輪17と後々輪1
9とをそれぞれ駆動するようにしている。しかも後々軸
20を左右の駆動輪19の制動力の差によって旋回させ
るようにしている。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、車体の後側を後
前軸と後々軸とによって支持するようにした車両の後軸
操舵装置において、後前軸または後々軸を左右に旋回可
能に取付けるとともに、後前軸または後々軸の左右の車
輪の制動力を異ならしめる手段を設けるようにしたもの
である。
【0044】従って後前軸または後々軸の左右の車輪の
制動力を異ならしめることによって、後前軸または後々
軸が左右に旋回されるようになり、これによって後軸操
舵が達成される。このような構成によれば、制動力の差
を利用して旋回動作を行なうようにしているために、強
制的に後前軸または後々軸を旋回させるための大きな出
力を生ずるパワーシリンダを必要としなくなる。
【0045】後前軸が旋回可能な駆動軸から構成され、
この後前軸の両端に取付けられている左右の駆動輪の制
動力を異ならしめることによって後前軸の操舵が行なわ
れるようにした構成によれば、後2軸車においてとくに
後前軸が操舵され、このために後前軸の両側に取付けら
れている駆動輪のタイヤの偏摩耗が防止されるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】後軸操舵装置を備えるトラックの側面図であ
る。
【図2】同トラックの旋回時の車輪の配置を示す平面図
である。
【図3】トラックの全体の配置を示す平面図である。
【図4】後前軸の旋回動作の機構を示す分解斜視図であ
る。
【図5】スライドベースの取付けを示す前後方向の縦断
面図である。
【図6】スライドベースの取付けを示す幅方向の縦断面
図である。
【図7】スライドベースの取付けを示す横断面図であ
る。
【図8】油圧シリンダの制御系を示す配管図である。
【図9】制動装置を示す配管図である。
【図10】別の実施の形態の車輪の配置を示す平面図で
ある。
【図11】さらに別の実施の形態を示す車輪の配置を示
す平面図である。
【図12】さらに別の実施の形態を示す車輪の配置を示
す平面図である。
【図13】さらに別の実施の形態を示す車輪の配置を示
す平面図である。
【図14】さらに別の実施の形態を示す車輪の配置を示
す平面図である。
【符号の説明】
10 車体フレーム 11 キャブ 12 荷箱 15 前輪 16 前軸 17 後前輪 18 後前軸 19 後々輪 20 後々軸 23 差動歯車装置 24 エンジン 25 トランスミッション 26 プロペラシャフト 29、30 エアスプリング 31 リーフスプリング 33 受け台 34 連結ロッド 35 スライドベース 36 連結座 37 ピン 38 ローラ 41 ピン 42 連結ロッド 43 ピン 44 倍力レバー 45 油圧シリンダ 46 切換え弁 49 油圧ポンプ 50 リザーバ 51 アキュムレータ 52 コントローラ 53 車速センサ 54 操舵角センサ 55 ステアリングホイール 56 位置センサ 57 サスペンションロッド(上) 58 連結部 59 ピン 60 ブレーキチャンバ(前輪用) 61 ブレーキチャンバ(後前輪用) 62 ブレーキチャンバ(後々輪用) 63〜65 リレーバルブ 66 エアタンク 67 サスペンションロッド(下) 69 ブレーキペダル 70 ブレーキバルブ 73 ダブルチェックバルブ 74 コントロールバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の後側を後前軸と後々軸とによって支
    持するようにした車両の後軸操舵装置において、 前記後前軸または前記後々軸を左右に旋回可能に取付け
    るとともに、 前記後前軸または前記後々軸の左右の車輪の制動力を異
    ならしめる手段を設けて成る後軸操舵装置。
  2. 【請求項2】前記後前軸が旋回可能な駆動軸から構成さ
    れ、該後前軸の両端に取付けられている左右の駆動輪の
    制動力を異ならしめることによって前記後前軸の操舵が
    行なわれる請求項1に記載の後軸操舵装置。
JP16233698A 1998-06-10 1998-06-10 後軸操舵装置 Pending JPH11348798A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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