JPH11348740A - パーキングブレーキ装置 - Google Patents
パーキングブレーキ装置Info
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- JPH11348740A JPH11348740A JP16227898A JP16227898A JPH11348740A JP H11348740 A JPH11348740 A JP H11348740A JP 16227898 A JP16227898 A JP 16227898A JP 16227898 A JP16227898 A JP 16227898A JP H11348740 A JPH11348740 A JP H11348740A
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- Japan
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- ratchet
- wire
- winding wheel
- wire winding
- gear
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- Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】第1の目的は腕力の少ない運転者でも楽に操作
することができ、第2の目的は車両差や個人差にかかわ
りなく常に適正なブレーキ力が得られるようにしたパー
キングブレーキ装置を提供する。 【解決手段】ワイヤ巻き取りホイル1を回転させること
でブレーキワイヤ2を引き、このワイヤ巻き取りホイル
1に形成された方向性のギア12にラチェット機構を係
合させてパーキングブレーキの保持及び解除を行うパー
キングブレーキ装置において、手動で操作する操作部3
を有し、この操作部3に連動し、てこにより増力してワ
イヤ巻き取りホイル1のギア12を押して回転させる増
力部4と、この増力部4に設けられた第1ラチェット部
5と、前記ワイヤ巻き取りホイル1のギアに係合させた
第2ラチェット部6と、これら第1及び第2ラチェット
部5、6の係止を連動して解除するラチェット解除部7
とを備えている。
することができ、第2の目的は車両差や個人差にかかわ
りなく常に適正なブレーキ力が得られるようにしたパー
キングブレーキ装置を提供する。 【解決手段】ワイヤ巻き取りホイル1を回転させること
でブレーキワイヤ2を引き、このワイヤ巻き取りホイル
1に形成された方向性のギア12にラチェット機構を係
合させてパーキングブレーキの保持及び解除を行うパー
キングブレーキ装置において、手動で操作する操作部3
を有し、この操作部3に連動し、てこにより増力してワ
イヤ巻き取りホイル1のギア12を押して回転させる増
力部4と、この増力部4に設けられた第1ラチェット部
5と、前記ワイヤ巻き取りホイル1のギアに係合させた
第2ラチェット部6と、これら第1及び第2ラチェット
部5、6の係止を連動して解除するラチェット解除部7
とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に使用するパー
キングブレーキ装置に関し、更に詳細にはブレーキワイ
ヤを引く装置に関する。
キングブレーキ装置に関し、更に詳細にはブレーキワイ
ヤを引く装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には駐車時や坂道発進時に
使用するパーキングブレーキ装置が設けられている。こ
れは長時間作動させた状態に保持する必要があること、
及び走行時の制動に比較して少ない制動力で済むなどの
点から、液圧式ではなくワイヤを用いた機械式のブレー
キが用いられる。
使用するパーキングブレーキ装置が設けられている。こ
れは長時間作動させた状態に保持する必要があること、
及び走行時の制動に比較して少ない制動力で済むなどの
点から、液圧式ではなくワイヤを用いた機械式のブレー
キが用いられる。
【0003】車輪側に用いられるブレーキ機構としては
ドラム式が一般であり、まれにディスク式が使用される
場合もあるが、いずれにしてもワイヤの移動に伴ってブ
レーキシューをドラム等に押し付けてブレーキを保持す
る構造になっている。
ドラム式が一般であり、まれにディスク式が使用される
場合もあるが、いずれにしてもワイヤの移動に伴ってブ
レーキシューをドラム等に押し付けてブレーキを保持す
る構造になっている。
【0004】そして、このブレーキワイヤを引くための
装置としては図3に示すものがある。
装置としては図3に示すものがある。
【0005】この装置は座席の側方に設けられており、
シャーシ50にブラケット51が設けられており、この
ブラケット51に軸53を介してレバー52が設けられ
ている。レバー52にはワイヤ巻き取りホイル54が固
定されており、このワイヤ巻き取りホイル54にはワイ
ヤ55のタイコ56が固定されている。またワイヤ55
のワイヤチューブ57はホルダ58に取り付けられてい
る。
シャーシ50にブラケット51が設けられており、この
ブラケット51に軸53を介してレバー52が設けられ
ている。レバー52にはワイヤ巻き取りホイル54が固
定されており、このワイヤ巻き取りホイル54にはワイ
ヤ55のタイコ56が固定されている。またワイヤ55
のワイヤチューブ57はホルダ58に取り付けられてい
る。
【0006】一方、ブラケット51には方向性のギアが
周設されており、レバー52側に設けられたラチェット
61に噛み合うようになっている。このラチェット61
は軸60で揺動可能に設けられている。そしてこのラチ
ェット61は図示しないバネにより図示の状態を保持す
るよう付勢されている。
周設されており、レバー52側に設けられたラチェット
61に噛み合うようになっている。このラチェット61
は軸60で揺動可能に設けられている。そしてこのラチ
ェット61は図示しないバネにより図示の状態を保持す
るよう付勢されている。
【0007】レバー52内部にはスペーサ63を介して
ロッド59がスライド可能に保持されており、このロッ
ド59の先端でラチェット61の端部を押圧するように
なっている。ロッド59の基端にはボタン62が設けら
れており、このボタン62を押すことでラチェット61
を回動させラチェット61とブラケット51との係合を
解除するよう作動する。 このパーキングブレーキ装置
を使用してブレーキを作動させる場合、レバー52の先
端を引き上げる。
ロッド59がスライド可能に保持されており、このロッ
ド59の先端でラチェット61の端部を押圧するように
なっている。ロッド59の基端にはボタン62が設けら
れており、このボタン62を押すことでラチェット61
を回動させラチェット61とブラケット51との係合を
解除するよう作動する。 このパーキングブレーキ装置
を使用してブレーキを作動させる場合、レバー52の先
端を引き上げる。
【0008】すると、ラチェット61がブラケット51
に設けられた方向性のギアを乗り越えつつ移動する、そ
して所望のブレーキ強度が得られた時点でレバー52か
ら手を離すとレバー52はその位置で固定される。この
状態でワイヤ55が引かれ図示しないブレーキ装置が効
いた状態となる。
に設けられた方向性のギアを乗り越えつつ移動する、そ
して所望のブレーキ強度が得られた時点でレバー52か
ら手を離すとレバー52はその位置で固定される。この
状態でワイヤ55が引かれ図示しないブレーキ装置が効
いた状態となる。
【0009】一方、ブレーキを解除するときは、レバー
52を少し引き上げつつボタン62を押す。するとラチ
ェット61が回動してレバー52はフリー状態となるの
で、レバー52を下げて、ワイヤ55をルーズな状態と
する。これでブレーキは解除される。
52を少し引き上げつつボタン62を押す。するとラチ
ェット61が回動してレバー52はフリー状態となるの
で、レバー52を下げて、ワイヤ55をルーズな状態と
する。これでブレーキは解除される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のものではレバー52で直接ワイヤ55を巻き上げる構
造となっているため、操作が重くなることは避けられな
い。このため、腕に障害があったり老齢の運転者にとっ
ては大きな負担になるという問題がある。
のものではレバー52で直接ワイヤ55を巻き上げる構
造となっているため、操作が重くなることは避けられな
い。このため、腕に障害があったり老齢の運転者にとっ
ては大きな負担になるという問題がある。
【0011】なお、操作を軽くするためワイヤ巻き取り
ホイル54の径を小さくすると、レバー52のストロー
クが極めて大きくなるため室内の容積に限度がある車両
用としては実用的でなくなる。
ホイル54の径を小さくすると、レバー52のストロー
クが極めて大きくなるため室内の容積に限度がある車両
用としては実用的でなくなる。
【0012】また、従来のものではブレーキの効き具合
はレバーを引く力によって判断せざるを得ないが、車両
によってバラツキがあるという点、また腕力に個人差が
あるという点から常に適正なブレーキ力を得ることは難
しいという問題がある。
はレバーを引く力によって判断せざるを得ないが、車両
によってバラツキがあるという点、また腕力に個人差が
あるという点から常に適正なブレーキ力を得ることは難
しいという問題がある。
【0013】本発明はかかる従来の問題点を解決するた
めになされたもので、第1の目的は腕力の少ない運転者
でも楽に操作することができ、第2の目的は車両差や個
人差にかかわりなく常に適正なブレーキ力が得られるよ
うにしたパーキングブレーキ装置を提供することにあ
る。
めになされたもので、第1の目的は腕力の少ない運転者
でも楽に操作することができ、第2の目的は車両差や個
人差にかかわりなく常に適正なブレーキ力が得られるよ
うにしたパーキングブレーキ装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はパーキングブレ
ーキ装置であり、前述した技術的課題を解決するために
以下のように構成されている。
ーキ装置であり、前述した技術的課題を解決するために
以下のように構成されている。
【0015】すなわち、ワイヤ巻き取りホイル1を回転
させることでブレーキワイヤ2を引き、このワイヤ巻き
取りホイル1に形成された方向性のギア12にラチェッ
ト機構を係合させてパーキングブレーキの保持及び解除
を行うパーキングブレーキ装置において、手動で操作す
る操作部3を有し、この操作部3に連動し、てこにより
増力してワイヤ巻き取りホイル1のギアを押して回転さ
せる増力部4と、この増力部4に設けられた第1ラチェ
ット部5と、前記ワイヤ巻き取りホイル1のギアに係合
させた第2ラチェット部6と、これら第1及び第2ラチ
ェット部5、6の係止を連動して解除するラチェット解
除部7とを備えている。
させることでブレーキワイヤ2を引き、このワイヤ巻き
取りホイル1に形成された方向性のギア12にラチェッ
ト機構を係合させてパーキングブレーキの保持及び解除
を行うパーキングブレーキ装置において、手動で操作す
る操作部3を有し、この操作部3に連動し、てこにより
増力してワイヤ巻き取りホイル1のギアを押して回転さ
せる増力部4と、この増力部4に設けられた第1ラチェ
ット部5と、前記ワイヤ巻き取りホイル1のギアに係合
させた第2ラチェット部6と、これら第1及び第2ラチ
ェット部5、6の係止を連動して解除するラチェット解
除部7とを備えている。
【0016】以下、この発明の重要な構成要素について
更に説明する。 〔ワイヤ巻き取りホイル1〕ワイヤ巻き取りホイル1は
ブレーキワイヤを巻き上げるためのもので、U字状のミ
ゾ及びブレーキワイヤのタイコが嵌合する溝を設けるの
が望ましい。また、方向性のギア12が設けられてい
る。 〔ブレーキワイヤ2〕ブレーキワイヤ2は車輪側に設け
られたブレーキ装置に接続されており、これを引くこと
でパーキングブレーキが効くようになっている。 〔操作部3〕操作部3は運転者が操作するもので増力部
4を直接動かすものである。具体的にはレバーや回転グ
リップが例示できる。 〔増力部4〕増力部4は操作部3に与えられた力を減速
してワイヤ巻き取りホイル1に伝達するもので、減速ギ
ア機構、てこ機構、及びリンク機構を例示できる。この
増力部は操作部と一体の傾斜部4aを有していると共
に、揺動可能に軸支する構成とすることができ、この傾
斜部4aでワイヤ巻き取りホイル1と同軸に設けたアー
ム部14を押圧し、このアーム部14に設けた下記第1
ラチェット部5でワイヤ巻き取りホイル1に設けたギア
12を押してワイヤ巻き取りホイル1を回転させるよう
構成することができる。 〔第1ラチェット部5〕方向性のギアが周設された歯車
に対してその歯車に係合することによって、一方向への
回動を規制するものである。また係合を解除することで
両方向への自由な回動が可能となる。なお、方向性のギ
アに代えて摩擦力の高いドラムを使用し、このドラムに
押圧されたストッパによって特定方向への空回りを防止
する構造としてもよい。この第1ラチェット部5は増力
部4との連動と解除を行うものである。
更に説明する。 〔ワイヤ巻き取りホイル1〕ワイヤ巻き取りホイル1は
ブレーキワイヤを巻き上げるためのもので、U字状のミ
ゾ及びブレーキワイヤのタイコが嵌合する溝を設けるの
が望ましい。また、方向性のギア12が設けられてい
る。 〔ブレーキワイヤ2〕ブレーキワイヤ2は車輪側に設け
られたブレーキ装置に接続されており、これを引くこと
でパーキングブレーキが効くようになっている。 〔操作部3〕操作部3は運転者が操作するもので増力部
4を直接動かすものである。具体的にはレバーや回転グ
リップが例示できる。 〔増力部4〕増力部4は操作部3に与えられた力を減速
してワイヤ巻き取りホイル1に伝達するもので、減速ギ
ア機構、てこ機構、及びリンク機構を例示できる。この
増力部は操作部と一体の傾斜部4aを有していると共
に、揺動可能に軸支する構成とすることができ、この傾
斜部4aでワイヤ巻き取りホイル1と同軸に設けたアー
ム部14を押圧し、このアーム部14に設けた下記第1
ラチェット部5でワイヤ巻き取りホイル1に設けたギア
12を押してワイヤ巻き取りホイル1を回転させるよう
構成することができる。 〔第1ラチェット部5〕方向性のギアが周設された歯車
に対してその歯車に係合することによって、一方向への
回動を規制するものである。また係合を解除することで
両方向への自由な回動が可能となる。なお、方向性のギ
アに代えて摩擦力の高いドラムを使用し、このドラムに
押圧されたストッパによって特定方向への空回りを防止
する構造としてもよい。この第1ラチェット部5は増力
部4との連動と解除を行うものである。
【0017】なお、この第1ラチェット部5はワイヤ巻
き取りホイル1の軸と同軸に支持させたアーム部14に
設けることができる。 〔第2ラチェット部6〕第1ラチェット部5と同様な構
成となっており、この第2ラチェット機構6はワイヤ巻
き取りホイル1のギア12に直接係合して回動の規制と
解除を行うものである。 〔ラチェット解除部7〕増力部4に対する第1ラチェッ
ト部5の係合、及びワイヤ巻き取りホイル1に対する第
2ラチェット部6の係合を同時に解除するよう、ロッド
やワイヤ等を用いて連動操作を行うような構造となって
いる。
き取りホイル1の軸と同軸に支持させたアーム部14に
設けることができる。 〔第2ラチェット部6〕第1ラチェット部5と同様な構
成となっており、この第2ラチェット機構6はワイヤ巻
き取りホイル1のギア12に直接係合して回動の規制と
解除を行うものである。 〔ラチェット解除部7〕増力部4に対する第1ラチェッ
ト部5の係合、及びワイヤ巻き取りホイル1に対する第
2ラチェット部6の係合を同時に解除するよう、ロッド
やワイヤ等を用いて連動操作を行うような構造となって
いる。
【0018】なお、ブレーキワイヤ2の引き量を表示す
るブレーキ強度表示部8は、ワイヤ巻き取りホイル1の
ワイヤ巻き取り量、あるいはワイヤ巻き取りホイル1の
トルクを検知するものが例示できる。検知方法としては
変位量を機械的に表示するもの、あるいは電気的なスト
レインセンサ等が例示できる。また表示方法としてはア
ナログ表示あるいは電気的なデジタル表示が例示でき
る。
るブレーキ強度表示部8は、ワイヤ巻き取りホイル1の
ワイヤ巻き取り量、あるいはワイヤ巻き取りホイル1の
トルクを検知するものが例示できる。検知方法としては
変位量を機械的に表示するもの、あるいは電気的なスト
レインセンサ等が例示できる。また表示方法としてはア
ナログ表示あるいは電気的なデジタル表示が例示でき
る。
【0019】さらに、ブレーキワイヤ2の引き量を所定
位置で規制する引き量規制部9を設けることができる。
この引き量規制部9はワイヤ巻き取りホイル1に凸部を
設ける。あるいはワイヤ巻き取りホイル1の全周にギア
12を設けず一部に設けることで、ギア12の終端を引
き量規制部9とすることができる。
位置で規制する引き量規制部9を設けることができる。
この引き量規制部9はワイヤ巻き取りホイル1に凸部を
設ける。あるいはワイヤ巻き取りホイル1の全周にギア
12を設けず一部に設けることで、ギア12の終端を引
き量規制部9とすることができる。
【0020】前記した構成において、パーキングブレー
キをかける場合には、操作部3を必要回数操作し増力部
4を介してワイヤ巻き取りホイル1を駆動しワイヤを巻
き取る。そして必要なブレーキが得られた時点で操作部
3の操作を止める。ここで第1ラチェット部5は増力部
4とワイヤ巻き取りホイル1との連動を行わせ、また、
第2ラチェット機構6はワイヤ巻き取りホイル1に対し
て回動の規制を行う。
キをかける場合には、操作部3を必要回数操作し増力部
4を介してワイヤ巻き取りホイル1を駆動しワイヤを巻
き取る。そして必要なブレーキが得られた時点で操作部
3の操作を止める。ここで第1ラチェット部5は増力部
4とワイヤ巻き取りホイル1との連動を行わせ、また、
第2ラチェット機構6はワイヤ巻き取りホイル1に対し
て回動の規制を行う。
【0021】これにより、パーキングブレーキは所定の
ブレーキ強度に保持される。 このとき強度表示部8を
有するものではブレーキ強度が表示される。また、引き
量規制部9を有するものでは、ワイヤの引きが限界に達
する前にワイヤ巻き取りホイル1の回動が規制される。
ブレーキ強度に保持される。 このとき強度表示部8を
有するものではブレーキ強度が表示される。また、引き
量規制部9を有するものでは、ワイヤの引きが限界に達
する前にワイヤ巻き取りホイル1の回動が規制される。
【0022】ブレーキを解除する際にはラチェット解除
部7を操作し、第1ラチェット部5と第2ラチェット部
6を同時に解除する。これによりワイヤ巻き取りホイル
1は元位置に復帰しブレーキは解除される。
部7を操作し、第1ラチェット部5と第2ラチェット部
6を同時に解除する。これによりワイヤ巻き取りホイル
1は元位置に復帰しブレーキは解除される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパーキングブレー
キ装置を図1及び図2に示される実施形態について更に
詳細に説明する。
キ装置を図1及び図2に示される実施形態について更に
詳細に説明する。
【0024】図1において、車両のシャーシ(図示せ
ず)側には軸10が設けられている。この軸10には方
向性ギア12が周設された平ギア11が軸支されてお
り、この平ギア11にはワイヤ巻き取りホイル1が同軸
で一体に設けられている。前記方向性ギア12は一方向
に傾斜したギアである。
ず)側には軸10が設けられている。この軸10には方
向性ギア12が周設された平ギア11が軸支されてお
り、この平ギア11にはワイヤ巻き取りホイル1が同軸
で一体に設けられている。前記方向性ギア12は一方向
に傾斜したギアである。
【0025】前記ワイヤ巻き取りホイル1にはU字状の
溝が設けられているとともに、ブレーキワイヤ2の先端
を固定する凸部13が設けられている。
溝が設けられているとともに、ブレーキワイヤ2の先端
を固定する凸部13が設けられている。
【0026】前記軸10にはアーム部14が回動自在に
軸支されている。このアーム部14には内装パネル20
に軸支21された増力部4が係止されている。この増力
部4には操作部3が突設されており、この操作部3は内
装パネル20から外部に露出させてある。増力部4は傾
斜面に形成されており、操作部3を操作して増力部4を
矢示F方向に回転させると増力部4に形成された傾斜部
4aに沿ってアーム部14が押圧される。
軸支されている。このアーム部14には内装パネル20
に軸支21された増力部4が係止されている。この増力
部4には操作部3が突設されており、この操作部3は内
装パネル20から外部に露出させてある。増力部4は傾
斜面に形成されており、操作部3を操作して増力部4を
矢示F方向に回転させると増力部4に形成された傾斜部
4aに沿ってアーム部14が押圧される。
【0027】これにより、アーム部14はてこの原理で
操作部3の操作力以上の力で押圧される。アーム部14
には第1ラチェット部5が軸支(15)されており、第
1ラチェット部5には爪5aが形成されている。この爪
5aは前記方向性ギア12に噛み合い、ワイヤ巻き取り
ホイル1の矢示G方向への回転を阻止するようになって
いる。
操作部3の操作力以上の力で押圧される。アーム部14
には第1ラチェット部5が軸支(15)されており、第
1ラチェット部5には爪5aが形成されている。この爪
5aは前記方向性ギア12に噛み合い、ワイヤ巻き取り
ホイル1の矢示G方向への回転を阻止するようになって
いる。
【0028】方向性ギア12は全周に設けられているの
ではなく約60度の各度の範囲で形成されている。そし
て、方向性ギア12の終端は後述する引き量規制部9と
なっている。
ではなく約60度の各度の範囲で形成されている。そし
て、方向性ギア12の終端は後述する引き量規制部9と
なっている。
【0029】第1ラチェット部5はバネ16により爪5
aが方向性ギア12に押圧される方向に付勢されてい
る。そして爪5aの背側に解除用ワイヤ17が接続され
ており、この解除用ワイヤ17を引くことで爪5aが方
向性ギア12から離れ、ワイヤ巻き取りホイル1が自由
に回転することができるように作動する。
aが方向性ギア12に押圧される方向に付勢されてい
る。そして爪5aの背側に解除用ワイヤ17が接続され
ており、この解除用ワイヤ17を引くことで爪5aが方
向性ギア12から離れ、ワイヤ巻き取りホイル1が自由
に回転することができるように作動する。
【0030】一方、前記シャーシ側(22)には第2ラ
チェット部6が軸支(18)されており、この第2ラチ
ェット部6はバネ24により押圧され方向性ギア12に
噛み合ってその回転を阻止するようになっている。この
第2ラチェット部6には解除用ワイヤ19が接続されて
おり、この解除用ワイヤ19を引くことで第2ラチェッ
ト部6が方向性ギア12から離れワイヤ巻き取りホイル
1が自由に回転することができるように作動する。
チェット部6が軸支(18)されており、この第2ラチ
ェット部6はバネ24により押圧され方向性ギア12に
噛み合ってその回転を阻止するようになっている。この
第2ラチェット部6には解除用ワイヤ19が接続されて
おり、この解除用ワイヤ19を引くことで第2ラチェッ
ト部6が方向性ギア12から離れワイヤ巻き取りホイル
1が自由に回転することができるように作動する。
【0031】前記シャーシ側(22)とアーム部14と
の間には引っ張りバネ23が設けられており、アーム部
14を常に増力部4に押圧するようになっている。
の間には引っ張りバネ23が設けられており、アーム部
14を常に増力部4に押圧するようになっている。
【0032】前記解除用ワイヤ17、19はラチェット
解除部7に接続されている。このラチェット解除部7は
ボタン状に形成されこれを押すことで解除用ワイヤ1
7、19を引き、第1及び第2ラチェット部5、6を連
動して作動させ、これらを解除できるようになってい
る。
解除部7に接続されている。このラチェット解除部7は
ボタン状に形成されこれを押すことで解除用ワイヤ1
7、19を引き、第1及び第2ラチェット部5、6を連
動して作動させ、これらを解除できるようになってい
る。
【0033】以下動作を説明する。まず、パーキングブ
レーキをかける場合には、操作部3を必要回数矢示F方
向に操作し増力部4に形成された傾斜部4aがアーム部
14の先端を押す。これによりアーム部14は揺動し第
1ラチェット部5が方向性ギア12を押してワイヤ巻き
取りホイル1を駆動しワイヤ2を巻き取る。
レーキをかける場合には、操作部3を必要回数矢示F方
向に操作し増力部4に形成された傾斜部4aがアーム部
14の先端を押す。これによりアーム部14は揺動し第
1ラチェット部5が方向性ギア12を押してワイヤ巻き
取りホイル1を駆動しワイヤ2を巻き取る。
【0034】そして必要なブレーキが得られた時点で操
作部3の操作を止める。ここで、第2ラチェット機構6
はワイヤ巻き取りホイル1に対して回動の規制を行う。
これにより、パーキングブレーキは所定のブレーキ強度
に保持される。
作部3の操作を止める。ここで、第2ラチェット機構6
はワイヤ巻き取りホイル1に対して回動の規制を行う。
これにより、パーキングブレーキは所定のブレーキ強度
に保持される。
【0035】なお、操作部3を過剰に作動させた場合で
も、図2に示すように、引き量規制部9が第2ラチェッ
ト部6に当接してワイヤ巻き取りホイル1を停止させる
ためワイヤ2が切れるなどの事故を未然に防ぐことがで
きるようになっている。
も、図2に示すように、引き量規制部9が第2ラチェッ
ト部6に当接してワイヤ巻き取りホイル1を停止させる
ためワイヤ2が切れるなどの事故を未然に防ぐことがで
きるようになっている。
【0036】一方、ブレーキを解除する際にはラチェッ
ト解除部7を操作し、第1ラチェット部5と第2ラチェ
ット部6を同時に解除する。これによりワイヤ巻き取り
ホイル1は矢示G方向に回転しブレーキは解除される。
ト解除部7を操作し、第1ラチェット部5と第2ラチェ
ット部6を同時に解除する。これによりワイヤ巻き取り
ホイル1は矢示G方向に回転しブレーキは解除される。
【0037】なお、図1に示すように、強度表示部8を
付加することができる。すなわちワイヤ巻き取りホイル
1に回転検知用ワイヤ30を接続してあり、この回転検
知用ワイヤ30の引き距離によりブレーキ強度を表示さ
せるものである。
付加することができる。すなわちワイヤ巻き取りホイル
1に回転検知用ワイヤ30を接続してあり、この回転検
知用ワイヤ30の引き距離によりブレーキ強度を表示さ
せるものである。
【0038】ブレーキ強度表示部8は、指針31を軸3
2で軸支するとともに、軸32の後端33を前記回転検
知用ワイヤ30に接続して構成されており、指針31が
表示目盛り34上を指し示すことでワイヤ巻き取りホイ
ル1の回転角度が検出できるように作動する。
2で軸支するとともに、軸32の後端33を前記回転検
知用ワイヤ30に接続して構成されており、指針31が
表示目盛り34上を指し示すことでワイヤ巻き取りホイ
ル1の回転角度が検出できるように作動する。
【0039】この実施形態ではブレーキ保持力を目視で
きるため、車両差や個人差にかかわりなく常に適正なブ
レーキ力が得られるという利点がある。
きるため、車両差や個人差にかかわりなく常に適正なブ
レーキ力が得られるという利点がある。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤ巻き取りホイル
に係合し操作部を有する増力部を設けたので、操作部を
軽く動かすだけでワイヤを強い力で引くことができる。
このため、腕力の少ない運転者でも楽に操作することが
できる。
に係合し操作部を有する増力部を設けたので、操作部を
軽く動かすだけでワイヤを強い力で引くことができる。
このため、腕力の少ない運転者でも楽に操作することが
できる。
【0041】また、ブレーキワイヤの引き量を表示する
ブレーキ強度表示部を設けたものでは、ブレーキ保持力
を目視できるため、車両差や個人差にかかわりなく常に
適正なブレーキ力が得られる。
ブレーキ強度表示部を設けたものでは、ブレーキ保持力
を目視できるため、車両差や個人差にかかわりなく常に
適正なブレーキ力が得られる。
【0042】さらに、ブレーキワイヤの引き量を所定位
置で規制する引き量規制部を設けたものでは、ブレーキ
ワイヤの引き過ぎを防止でき信頼性が向上した。
置で規制する引き量規制部を設けたものでは、ブレーキ
ワイヤの引き過ぎを防止でき信頼性が向上した。
【図1】本発明の一実施形態であるパーキングブレーキ
装置を示す側面図である。
装置を示す側面図である。
【図2】本発明の他の実施形態であるパーキングブレー
キ装置を示す側面図である。
キ装置を示す側面図である。
【図3】従来のパーキングブレーキ装置を示す側面図で
ある。
ある。
1 ワイヤ巻き取りホイル 2 ブレーキワイヤ 3 操作部 4 増力部 5 第1ラチェット部 6 第2ラチェット部 7 ラチェット解除部 8 ブレーキ強度表示部 9 引き量規制部 12 方向性のギア 4a 傾斜部
Claims (4)
- 【請求項1】ワイヤ巻き取りホイルを回転させることで
ブレーキワイヤを引き、このワイヤ巻き取りホイルに形
成された方向性のギアにラチェット機構を係合させてパ
ーキングブレーキの保持及び解除を行うパーキングブレ
ーキ装置において、 手動で操作する操作部を有し、この操作部に連動し、て
こにより増力してワイヤ巻き取りホイルのギアを押して
回転させる増力部と、この増力部に設けられた第1ラチ
ェット部と、前記ワイヤ巻き取りホイルのギアに係合さ
せた第2ラチェット部と、これら第1及び第2ラチェッ
ト部の係止を連動して解除するラチェット解除部とを備
えていることを特徴とするパーキングブレーキ装置。 - 【請求項2】ワイヤ巻き取りホイルを回転させることで
ブレーキワイヤを引き、このワイヤ巻き取りホイルに形
成された方向性のギアにラチェット機構を係合させてパ
ーキングブレーキの保持及び解除を行うパーキングブレ
ーキ装置において、 手動で操作する操作部を有し、この操作部に連動し、て
こにより増力してワイヤ巻き取りホイルのギアを押して
回転させる増力部と、この増力部に設けられた第1ラチ
ェット部と、前記ワイヤ巻き取りホイルのギアに係合さ
せた第2ラチェット部と、これら第1及び第2ラチェッ
ト部の係止を連動して解除するラチェット解除部と、前
記ブレーキワイヤの引き量を表示するブレーキ強度表示
部とを備えていることを特徴とするパーキングブレーキ
装置。 - 【請求項3】ワイヤ巻き取りホイルを回転させることで
ブレーキワイヤを引き、このワイヤ巻き取りホイルに形
成された方向性のギアにラチェット機構を係合させてパ
ーキングブレーキの保持及び解除を行うパーキングブレ
ーキ装置において、 手動で操作する操作部を有し、この操作部に連動し、て
こにより増力してワイヤ巻き取りホイルのギアを押して
回転させる増力部と、この増力部に設けられた第1ラチ
ェット部と、前記ワイヤ巻き取りホイルのギアに係合さ
せた第2ラチェット部と、これら第1及び第2ラチェッ
ト部の係止を連動して解除するラチェット解除部と、前
記ブレーキワイヤの引き量を所定位置で規制する引き量
規制部とを備えていることを特徴とするパーキングブレ
ーキ装置。 - 【請求項4】前記増力部は操作部と一体の傾斜部を有し
ていると共に、揺動可能に軸支されており、この傾斜部
でワイヤ巻き取りホイルと同軸に設けたアーム部を押圧
し、このアーム部に設けた第1ラチェット部で前記ギア
を押してワイヤ巻き取りホイルを回転させるよう構成し
たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
のパーキングブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16227898A JPH11348740A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | パーキングブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16227898A JPH11348740A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | パーキングブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11348740A true JPH11348740A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15751444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16227898A Pending JPH11348740A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | パーキングブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11348740A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016151709A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2016-09-29 | オムロン株式会社 | レバーユニット |
CN106428168A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-02-22 | 王德宇 | 一种刹车机构及含有该刹车机构的电动推车 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16227898A patent/JPH11348740A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016151709A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2016-09-29 | オムロン株式会社 | レバーユニット |
US10216216B2 (en) | 2015-03-20 | 2019-02-26 | Omron Corporation | Lever unit |
CN106428168A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-02-22 | 王德宇 | 一种刹车机构及含有该刹车机构的电动推车 |
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