JPH11348418A - 記録媒体および記録液 - Google Patents

記録媒体および記録液

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JPH11348418A
JPH11348418A JP26448898A JP26448898A JPH11348418A JP H11348418 A JPH11348418 A JP H11348418A JP 26448898 A JP26448898 A JP 26448898A JP 26448898 A JP26448898 A JP 26448898A JP H11348418 A JPH11348418 A JP H11348418A
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JP
Japan
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recording medium
ultraviolet absorber
inorganic ultraviolet
recording
radical quencher
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JP26448898A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sugiyama
淳 杉山
Hiroyuki Onishi
弘幸 大西
Yukari Sano
ゆかり 佐野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光性に優れた画像を形成することができる
実用的な記録媒体及び記録液を提供すること。 【解決手段】 水溶性若しくは水に易分散性の微粒子で
あるラジカルクエンチャー[ヒンダ−ドアミン系化合
物]と,水に易分散性の微粒子である無機系紫外線吸収
剤[酸化チタン(TiO2 ),酸化亜鉛(ZnO)または酸化セリ
ウム(CeO2)の内の少なくとも何れか1つよりなる無機系
紫外線吸収剤]とを併用した記録媒体。該ヒンダ−ドア
ミン系化合物と該無機系紫外線吸収剤とを含有してなる
記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体および記
録液に関し、特に、インクジェット記録方式に好適な記
録媒体および記録液であって、保存性、なかでも特に耐
水性を良好に保ったまま耐光性に優れた画像を形成する
ことができる記録媒体および記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式により形成され
た記録画像の耐候性,耐光性,耐水性,保存性,耐変褪
色性などを改善するため、インクジェット用記録媒体や
記録液に光安定剤や紫外線吸収剤を含有させる試みが従
来から提案されている。
【0003】例えば、特公平 4-34512号公報には、イン
クジェット用記録媒体にヒンダ−ドアミン系光安定剤を
含有させることで、黒インク画像の変褪色の改良、黒イ
ンク画像またはマゼンタインク画像の耐光性の改善を図
ることが記載されている。
【0004】また、特開平 62-261476号公報には、基材
の表面にインク受容層を形成した記録媒体であって、こ
のインク受容層に有機系紫外線吸収剤を含有させること
により、耐水性,耐摩耗性,耐光性,色彩性,視感など
に優れた記録画像を得ることについて記載されている。
さらに、特開平 3-13376号公報には、インク受容層にヒ
ンダ−ドフェ−ノル系化合物とヒンダ−ドアミン系化合
物を含有させることで、高画像濃度を保持し、変色によ
る画像の劣化を抑制する記録媒体を提供することが開示
されている。
【0005】一方、特開平5-239389号公報には、インク
ジェット用の染料系記録液にヒンダ−ドアミン系などの
光安定剤を含有させることで、変色,褪色がなく、高品
位の安定した記録画像を得ることについて開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の光安定剤や
紫外線吸収剤を含有させたインクジェット用記録媒体や
記録液では、 単独では耐光性が不充分であり、 紫外線吸収剤は、光触媒となって耐光性があまり良く
ならないばかりか、色によってはかえって耐光性を悪化
させてしまう、などの欠点,問題点があった。
【0007】また、光安定剤や紫外線吸収剤の添加量に
よっては記録媒体の強度(インク受容層強度)やインク
の吸収性、インクの吐出性などに悪影響を与えてしま
い、実用性を大きく損なってしまうという問題点もあ
る。
【0008】そこで、インクジェット記録方式により形
成された記録画像の耐光性を改善しながら、実用性に優
れた記録媒体および記録液の出現が強く要望されてい
る。
【0009】本発明は、上記欠点,問題点を解消し、か
つ上記要望に沿う記録媒体,記録液を提供することを目
的とする。即ち、本発明の目的は、耐光性に優れた画像
を形成することができる実用的な記録媒体及び記録液を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、本発明に係る記
録媒体および記録液は、ラジカルクエンチャーと無機系
紫外線吸収剤とを併用すること(請求項1,10)、具体
的には、水溶性若しくは水に易分散性の微粒子であるラ
ジカルクエンチャー[ヒンダ−ドアミン系化合物]と,
水に易分散性の微粒子である無機系紫外線吸収剤[酸化
チタン(TiO2 ),酸化亜鉛(ZnO)または酸化セリウム(CeO
2)の内の少なくとも何れか1つよりなる無機系紫外線吸
収剤]とを用いることを特徴とし、これにより上記目的
を達成したものである。
【0011】(作用)本発明において、ラジカルクエン
チャーと無機系紫外線吸収剤とを併用することにより、
以下に示す作用効果が生じる。 ・ラジカルクエンチャー→色素材料の光ラジカル化によ
る直接分解反応の抑制、酸素ラジカルのクエンチ ・無機系紫外線吸収剤→約400nm以下の短波長(紫外
線)を吸収する作用(この時吸収された光エネルギー
は、熱に緩和される以外にラジカル生成も起こしてしま
う) ・ラジカルクエンチャーと無機系紫外線吸収剤との併用
による相乗効果→(例えば、酸化チタン(TiO2)→紫外線
を吸収してラジカル発生→このラジカルの作用により酸
化反応を加速する→ラジカルクエンチャーはこのラジカ
ル酸化反応を防止する作用を生じる)
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る記録媒体の実施形態
としては、基材の表面にインク受容層を形成してなる記
録媒体であって、(1) 前記基材の表面に無機系紫外線吸
収剤含有層をコーテングしたもの、若しくは、無機系紫
外線吸収剤を含有した基材、の表面にラジカルクエンチ
ャー含有層をコーティングしてあるもの、(2)(1)におい
て、無機系紫外線吸収剤とラジカルクエンチャーを取り
替えたもの、 (3) 前記インク受容層にラジカルクエンチャーと無機系
紫外線吸収剤とを配合したもの、であり、また、上記
(1),(2)と(3)との実施形態を組み合わせることもで
き、これも本発明に包含されるものである。
【0013】記録媒体の上記基材として、アルキッド樹
脂,フェノ−ル樹脂,ポリエステル樹脂,ウレタン樹
脂,アクリル樹脂,塩化ビニル樹脂,キシレン樹脂,ポ
リエチレン樹脂,ポリスチレン樹脂,フッ素樹脂,シリ
コ−ン樹脂,ロジン樹脂,クマロンインデン樹脂,酢酸
ビニル樹脂,エポキシ樹脂等を使用することができる。
そして、上記基材の表面にラジカルクエンチャーと無機
系紫外線吸収剤をコーティングする手段としては、スプ
レーコート、バーコート、ロールコート等の一般的なコ
ーティング方法を用いることができる。
【0014】また、記録媒体として普通紙や合成紙を用
いることもでき、この場合、この紙の表面にラジカルク
エンチャーと無機系紫外線吸収剤とを上記したようにコ
ーテングするか、あるいは、抄紙時に、ラジカルクエン
チャーと無機系紫外線吸収剤を配合して得た紙を使用す
ることもできる。
【0015】インク受容層としては、本発明で特に限定
されるものではないが、インク受容層には、無機白色
(無色)顔料が多く使用される。例えば、アルミナ水和
物の多孔質層が好適である。その理由は、アルミナ水和
物、すなわち、ベーマイト(Al2O3・nH2O,n=1〜1.5)
は、インク吸収性が良好であると共に、色素を選択的に
よく吸収し、色濃度が高く鮮明な画像が得られるからで
ある。また、インク受容層には、多孔質シリカ、コロイ
ダルシリカの凝集体なども使用される。このようなイン
ク受容層は、水溶性インクに対しては水濡れが良い。即
ち、水分散性、水可溶性物からなるのが普通であり、そ
のコーティング液中にラジカルクエンチャーと無機系紫
外線吸収剤を配合することにより、耐光性に優れたもの
を得ることができる。
【0016】また、本発明に係る記録液の実施形態とし
ては、染料系記録液または顔料系記録液にラジカルクエ
ンチャーと無機系紫外線吸収剤を配合するものである。
【0017】染料系記録液としては、ラジカルクエンチ
ャーを溶解若しくは分散し無機系紫外線吸収剤を分散し
たもの、ラジカルクエンチャーを無機系紫外線吸収剤表
面にコーティングしたもの、を加えたものでも良い。
【0018】顔料系記録液としては、ラジカルクエンチ
ャーを溶解若しくは分散し無機系紫外線吸収剤を分散し
たもの、ラジカルクエンチャーを無機系紫外線吸収剤表
面にコーティングしたもの、を加えたものでも良い。ま
た、顔料表面にラジカルクエンチャーを塗布しておくこ
とにより、より効果を増すことができる。
【0019】記録液が顔料系記録液である場合、該顔料
の表面にラジカルクエンチャーと無機系紫外線吸収剤を
コーテングした顔料を使用することができる。コーテン
グ手段としては、予め顔料を分散した分散液を用意し、
それにラジカルクエンチャー単独若しくは顔料の粒径よ
り十分に小さい(例えば1/10の)紫外線吸収剤を加えて
撹拌し、顔料表面に吸着させる。この時、界面活性剤な
どの吸着助剤を用いることもできる。
【0020】本発明の実施形態において、ラジカルクエ
ンチャーとしては、特に限定するものではないが、ヒン
ダ−ドアミン系化合物の使用が好ましい。その理由は、
発生ラジカルをクエンチするための安定ラジカル生成能
力が高く、また、クエンチ後に再生使用が可能なことに
より長寿命であるためである。
【0021】ヒンダ−ドアミン系化合物としては、下記
の式で示されるヒンダードアミンを分子内に1個以上持
つ化合物を用いるが、従来公知の他のヒンダ−ドアミン
系化合物も用いることができる。
【0022】
【化1】
【0023】[式中R5 は、水素原子またはC1〜C8
のアルキル基、ベンジル基、アリル基、アセチル基等を
表わし、好ましくは水素原子又はメチル基である。
1 ,R2 , R3 ,R4 は、低級アルキル基、カルボニ
ル基等を表わし、好ましくはメチル基又はエチル基であ
る。Aはn=1のときは、−NH2,−OH,−SH,=
CH2 ,=O,=S,−R,−OR, −OCO−R,−
NHC3 6OCH3 ,−NHCSSH等(ここでR
は、アルキル基,−CH=CH2
【0024】
【化2】
【0025】等を表わす)。また、n=2のときは
【0026】
【化3】
【0027】−NH(CH23 NH−,−NHCSS
−M−CNH−(Mは2価の金属原子)等を表わす。ま
たAがポリマーであることも可能である]で表わされる
化合物、又は、
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】を表わし、R’は、−H,−CH3 を表わ
す。]で表わされる化合物、又は、
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】を表わし、R’は、−H,−CH3を表わ
す。]で表わされる化合物。
【0034】具体的には、ビス−(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)マロネート、ビス-
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)フ
タレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジルベンゾエート、4−アミノ−2,2,6,6−テト
ラメチル−ピペリジン、2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジノール、ビス−(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−N−メチルピペ
リジル)セバケート、ジ−(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)−2−n−ブチル−2−
(3,5−ジ−tブチル−4−ヒドロキシベンジル)マ
ロネート、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−カルボニルオキシピペリジノ)−p−ジメチルベンジ
ル、2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,
20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5・1・9・
19]ヘネイコン、ビス−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジニル)セバケート、ジメチルスクシ
ネート、2−(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチル−1−ピペリジニル)エタノール縮合物、
[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミ
ノ}−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル−{4
−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル)イミ
ノ}−ヘキサメチレン−{4−(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジニル)イミノ}]等を水に可溶化した
ものを挙げることができる。これらの中でもビス−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)マ
ロネート、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニル)セバケート、ビス−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)フタレート、2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエー
ト、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペ
リジン、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ノールが好ましい。
【0035】一方、本発明の実施形態において、無機系
紫外線吸収剤としては、酸化チタン,酸化亜鉛または酸
化セリウムの内の少なくとも1つを使用する。その理由
は、このような無機系紫外線吸収剤は、有機系紫外線吸
収剤に比して安定性が高く、紫外線照射による分解(そ
のことによる紫外線吸収能低下)や分解による変色が無
いという利点を有するからである。
【0036】特に好ましい実施形態としては、酸化チタ
ン,酸化亜鉛または酸化セリウムが、Al,Siまたは
Zrの含水金属酸化物の内の少なくとも1つで被覆され
ている無機系紫外線吸収剤である。その理由は、例え
ば、酸化チタン(TiO2)が光酸化触媒の能力を持ち、約40
0nm以下の短波長(紫外線)を吸収して活性な酸素(O
3 、O2 ・ラジカル、・OHラジカル等)を発生し、こ
の活性な酸素が染料やインク受容層のバインダー樹脂等
を攻撃して染料の変・退色や記録媒体の変色の原因にな
っているので、この活性な酸素の発生を抑制するためで
ある。なお、酸化チタンを無機系紫外線吸収剤として使
用するときには、この活性酸素発生の抑制手段として、
Znなどの異種元素をドーピングして結晶の安定化を図
ることもでき、これも本発明の好ましい実施形態であ
る。
【0037】上記ラジカルクエンチャーと無機系紫外線
吸収剤の含有量(配合量)について説明すると、 ・記録媒体への使用 基材に混入する場合は、基材の乾燥重量100重量部に対
し、紫外線吸収剤を1〜30重量部、ヒンダ−ドアミン系
化合物を1〜40重量部の割合で配合するのが好ましい。
紫外線吸収剤、ヒンダ−ドアミン系化合物の配合量が上
記の範囲の下限より少ないときには、耐光性に劣り、ま
た、上限を超えると基材の強度が弱くなる。 ・インク受容層などの層に含有させる場合は、層の乾燥
重量100重量部に対し、紫外線吸収剤を0.1〜10重量部、
ヒンダ−ドアミン系化合物を0.01〜20重量部の割合で配
合するのが好ましい。ラジカルクエンチャーが下限未満
では、ラジカルクエンチ能が小さく所望の効果が得られ
ず、逆に、上限を超えると、インク吸収性や発色に悪影
響を与えたり、インク受容層等の層のバインダーの接着
力や物理的強度を弱めたりするので、いずれの場合も好
ましくない。また、無機系紫外線吸収剤が下限未満で
は、紫外線吸収能が小さく、逆に上限を超えると、イン
ク吸収能が低下したり、凝集などによる画像のくすみが
生じたりして、いずれの場合も好ましくない。
【0038】・記録液への使用 染料又は顔料100重量部に対し、紫外線吸収剤を0.01〜1
0重量部、ヒンダ−ドアミン系化合物を0.01〜10重量部
の割合で配合するのが好ましい。紫外線吸収剤、ヒンダ
−ドアミン系化合物の配合量が上記の範囲の下限を下回
ると、必要とする効果が得られず耐光性が劣り、上限を
超えると粘度変化等の物性の変動のためにインクの吐出
の制御ができなくなったり、ヘッドの目づまりやクリー
ニング機構の故障の原因となってしまい好ましくない。
【0039】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明を具体的に説明する。なお、部は、特に断わりが
無い限り重量基準である。
【0040】(実施例1〜22,比較例1〜3)秤量10
0g/m2、サイズ度22秒の上質紙を基材とし、この基材上に
下記の表1,2に記載のインク受容層を形成するコーテ
ィング組成物を乾燥塗工量が20g/m2となるようにバーコ
ーター法でコーティングし、110℃で5分間熱風乾燥し、
本発明の記録媒体及び比較例の記録媒体を得た。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】(実施例23〜26)秤量100g/m2、サイズ
度22秒の上質紙を基材とし、この基材上に下記の表3に
記載のインク受容層を形成するコーティング組成物を乾
燥塗工量が20g/m2となるようにバーコーター法でコーテ
ィングし、次いで、下記の表3に記載のヒンダ−ドアミ
ンと無機系紫外線吸収剤を含有せしめた紫外線吸収層を
乾燥塗工量が2g/m2となるようにバーコーター法でコー
ティングし、110℃で5分間熱風乾燥し、本発明の記録媒
体を得た。
【0044】
【表3】
【0045】(実施例27〜49,比較例4,5)アシ
ッドレッド 52(Acid Red52)2.0部,エタノール 5.0
部,ジエチレングリコール15.0部,下記の表4,5に記
載の割合のヒンダ−ドアミン系化合物と無機系紫外線吸
収剤および残部が水からなるインク組成物。
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】(実施例50〜52,比較例6,7)秤量
100g/m2、サイズ度22秒の上質紙を抄紙する際に、基材の
乾燥重量100重量部に対し、ヒンダ−ドアミン系化合
物、無機系紫外線吸収剤を下記の表6に記載の割合で配
合した(なお、実施例52においては、更に、バインダ
ーとしてポリビニルアルコールを10部配合した)。次い
で、この上質紙の上に下記のコーティング組成物をコー
ティングした。
【0049】
【表6】
【0050】(コーティング組成物) シリカ 73.0部 ポリビニルアルコール 18.0部 第4級アンモニウム塩ポリマー(パピオゲンP-103,センカ社製) 9.0部 (小計100.0部) 水 550.0部
【0051】上記の実施例及び比較例の評価は、下記に
示す方法により行ない、その結果を表7に示す。 ◇試験方法 (1) 印刷は、セイコー・エプソン社製のPM-700Cで行な
い、マゼンタのフルベタの光学濃度の変化で評価した。
光照射は、南向きの窓の内側にサンプルを貼付して行な
い、2週間,1ヶ月放置又はそれと同等の照射量となる
ようにしたアトラス社製キセノンウエザァメータC:35A
により行なった。光学濃度が、未照射に対し90%を超え
るものをA;光学濃度が、未照射に対し80〜90%のもの
をB;光学濃度が、未照射に対し80%未満のものをC;
とした。 (2) 耐水性は、アトマイザで10cmから0.5mlの水を
直径10cmになるように噴霧してから直ぐふきとり、
“にじむ”かを確かめた。 (3) インク受容層強度は、インク受容層にセロハンテー
プを乗せた後10g/cm2 の加重をかけてからはがした時
に、インク受容層がほとんどはがれてこないものを10、
ほぼ全てはがれてしまうものを1として10段階で評価し
た。実用上ほとんど問題のないのは8以上のものであ
る。
【0052】
【表7】
【0053】上記の結果から、本発明の実施例が優れた
耐光性を示すことが明らかである。また、ラジカルクエ
ンチャーと無機系紫外線吸収剤の添加によっても記録媒
体の強度(インク受容層強度)やインクの吸収性、イン
クの吐出性などに悪影響を与えることがないことが明か
である。そして、全ての記録媒体において“にじみ”が
なく良好な印刷がなされていることを確認した。
【0054】また、ヒンダードアミンとして、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピぺリドン塩酸塩,2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジルアミン,
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジルチオー
ル等についても同様の効果が奏せられた。更に、紫外線
吸収剤として、酸化チタンは、超微粒子の酸化チタンを
使用したが、該酸化チタンのグレードと違ったグレード
のもの(石原産業社製)やRFシリーズの酸化チタン
(堺化学工業社製)、酸化亜鉛、酸化セリウムについて
も同様の効果が得られた。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る記録媒体及び記録液は、以
上詳記したとおり、ラジカルクエンチャーと無機系紫外
線吸収剤を併用することを特徴とし、これにより、耐光
性,耐水性に優れた画像を形成することができるととも
に、記録媒体の強度(インク受容層強度)やインクの吸
収性、インクの吐出性などに悪影響を与えることのな
い、実用性の高い記録媒体および記録液を提供すること
ができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジカルクエンチャーと無機系紫外線吸
    収剤を用いることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ラジカルクエンチャーが水溶性若し
    くは水に易分散性の微粒子であること,前記無機系紫外
    線吸収剤が水に易分散性の微粒子であることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体が、基材の表面にインク受
    容層を形成してなる記録媒体であって、該基材中にラジ
    カルクエンチャーと無機系紫外線吸収剤とを含有してな
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体が、基材の表面にインク受
    容層を形成してなる記録媒体であって、該基材表面にラ
    ジカルクエンチャーと無機系紫外線吸収剤とを含有する
    層をコーテングしてなることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体が、基材の表面にインク受
    容層を形成してなる記録媒体であって、該インク受容層
    にラジカルクエンチャーと無機系紫外線吸収剤とを含有
    してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体が非コート紙からなり、抄
    紙時に、ラジカルクエンチャーと無機系紫外線吸収剤と
    を配合してなることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記ラジカルクエンチャーが、ヒンダ−
    ドアミン系化合物であることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記無機系紫外線吸収剤が、酸化チタ
    ン,酸化亜鉛又は酸化セリウムの内の少なくとも1つで
    あることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記酸化チタン,酸化亜鉛又は酸化セリ
    ウムが、Al,Si又はZrの含水金属酸化物の内の少
    なくとも1つで被覆されていることを特徴とする請求項
    8に記載の記録媒体。
  10. 【請求項10】 ラジカルクエンチャーと無機系紫外線
    吸収剤を含有してなることを特徴とする記録液。
  11. 【請求項11】 前記ラジカルクエンチャーが水溶性若
    しくは水に易分散性の微粒子であること,前記無機系紫
    外線吸収剤が水に易分散性の微粒子であることを特徴と
    する請求項10に記載の記録液。
  12. 【請求項12】 前記記録液が染料系記録液からなり、
    該染料系記録液にラジカルクエンチャーと無機系紫外線
    吸収剤とを配合してなることを特徴とする請求項10又
    は11に記載の記録液。
  13. 【請求項13】 前記記録液が顔料系記録液からなり、
    該顔料の表面にラジカルクエンチャーと無機系紫外線吸
    収剤の内の少なくとも1つをコーテングしてなることを
    特徴とする請求項10又は11に記載の記録液。
  14. 【請求項14】 前記ラジカルクエンチャーが、ヒンダ
    −ドアミン系化合物であることを特徴とする請求項10
    〜13のいずれかに記載の記録液。
  15. 【請求項15】 前記無機系紫外線吸収剤が、酸化チタ
    ン,酸化亜鉛又は酸化セリウムの内の少なくとも1つで
    あることを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記
    載の記録液。
  16. 【請求項16】 前記酸化チタン,酸化亜鉛または酸化
    セリウムが、Al,SiまたはZrの含水金属酸化物の
    内の少なくとも1つで被覆されていることを特徴とする
    請求項15に記載の記録液。
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