JPH11348414A - 油性インクジェットプリント用メッシュシート - Google Patents

油性インクジェットプリント用メッシュシート

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JPH11348414A
JPH11348414A JP10156086A JP15608698A JPH11348414A JP H11348414 A JPH11348414 A JP H11348414A JP 10156086 A JP10156086 A JP 10156086A JP 15608698 A JP15608698 A JP 15608698A JP H11348414 A JPH11348414 A JP H11348414A
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oil
based ink
mesh sheet
layer
resin
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Toshio Umezawa
俊雄 梅澤
Koji Kawashima
幸司 川島
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FUTABA SHOKAI KK
Hiraoka and Co Ltd
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FUTABA SHOKAI KK
Hiraoka and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油性インクにより鮮明な画像を形成し、画像
が裏面側に透けて見えることがない油性インクジェット
プリント用メッシュシートの提供。 【解決手段】 合成繊維糸条粗目編織物からなる基布の
油性インク受理面側に、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層
と、その上に、アクリル系樹脂被覆層を形成して、この
受理面のマンセル明度を9.0以上に制御し、基布の油
性インク不受理面側に、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層を
形成し、そのマンセル明度を2.4以下に制御し、樹脂
被覆糸条の遮光率を80%以上に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンターを用いて、油性インクにより画像を描画プリン
トするのに好適な油性インクジェットプリント用メッシ
ュシートに関するものである。更に詳しく述べるなら
ば、本発明は、広告媒体、掲示媒体、日除けテント、ブ
ラインド、建築工事用シート、及びスポーツ施設用シー
ト(例えばテニスコート遮光用シートなど)などに有用
であって、インクジェットプリンターを用いて、油性イ
ンク画像を容易に、かつ高生産効率をもってプリントす
ることができる油性インクジェットプリント用メッシュ
シートに係るものである。本発明の油性インクジェット
プリント用メッシュシートは、そのプリントに際し、調
色作業がきわめて容易であり、その油性インク受理層面
上に描画される画像が鮮明であり、かつ、このメッシュ
シートの油性インク受理面に描画された画像が、当該メ
ッシュシートの裏側の面(油性インク不受理面)側に透
けて見えることがなく、又は少なく、しかもメッシュシ
ートの裏面(油性インク不受理面)をほゞ均一な色相に
保持することができるという利点を有するものである。
【0002】
【従来の技術】油性インクを、インクジェット方式によ
りメッシュシート上にプリントして所望の画像(文字、
模様など)を描画し、これを広告媒体、掲示媒体、建築
工事用シート、及びスポーツ施設用遮光用シート(例え
ばプール用、又はテニスコート用遮光シートなどとして
用いることが実用されている。従来上記目的に用いられ
るメッシュシートとして、繊維糸条を用いて得られるメ
ッシュ状編織物を基布とし、この構成糸条の上面を、軟
質ポリ塩化ビニル系樹脂により被覆したものが用いられ
ていた。
【0003】このような従来の軟質ポリ塩化ビニル系樹
脂被覆メッシュシートにおいて、その軟質ポリ塩化ビニ
ル系樹脂中に含まれている液状可塑剤の少なくとも一部
分が、時間の経過とともに、被覆表面に滲出し、この滲
出した液状可塑剤が、樹脂層上に描画された油性インク
を膨潤させ、やがて、それを脱落させるという不都合を
生ずることがあった。この不都合を防止するためには、
液状可塑剤により膨潤することのない特殊、油性インク
(例えば帝国インク(株)製、商標;セリコール登録商
標)を用いる必要があった。ところが、このような特殊
油性インクは、必ずしもインクジェットプリント方式に
適合しないこともあり、従って、その選定を慎重に行う
必要があった。
【0004】従来、油性インクジェットプリントに用い
られているメッシュシートは、白色系が多く、かつ軟質
ポリ塩化ビニル系樹脂により被覆されているメッシュシ
ート構成糸条の遮光性が低いため、メッシュシートの1
面(描画面)に油性インクによる画像を描画したとき、
この画像が、メッシュシートの他の面(非描画面)に、
不鮮明な画像として現われるという不都合があり、特に
メッシュシートの描画面における照度が、非描画面の照
度よりも高い場合、描画面に描画された画像が、非描画
面に透けて見え、非描画面側に位置している人々に不快
感を与えることがある。
【0005】メッシュシートは、本来、構成糸条の間隙
に多数の空孔部を形成しているものであり、この空孔部
は光を透過する。従って、従来から、メッシュシート
は、その糸条間隙空孔を透過する光を利用し、このメッ
シュシートにより囲われた内側空間の照度を高くすると
いう目的により利用されている。この場合、メッシュシ
ート構成糸条の遮光率を意図的に高くして、メッシュシ
ートを透過する光量を削減する処理は、ほとんど施され
ることがなかった。このように、メッシュシート構成糸
条の透光率が高いこと(遮光率が低いこと)により、メ
ッシュシートの描画面に描画された画像が、メッシュシ
ートの反対側非描画面においても、上記画像が不必要
に、かつ不鮮明に透過現示されるという不都合を生じて
いたのである。
【0006】さらに、メッシュシートの非描画面のマン
セル明度が高い場合、メッシュシートの非描画面側から
投射される光が、メッシュシートの構成糸条の非描画面
において反射し、この反射光が、メッシュシートの描画
面側から糸条間隙空孔を透過して非描画面側に進入した
光と混合し、この透過光による光情報を不鮮明にし、そ
の解像度を低下させる。
【0007】さらに、メッシュシートの構成糸条物の遮
光性が低いとき、メッシュシートの描画面から投射され
た光は、メッシュシートの構成糸条物内で複雑に屈折
し、乱反射しながら透過し、この透過光は、メッシュシ
ートの糸条間隙空孔を通過した光と混合し、その光情報
を不鮮明にし、その解像度を低下させる。
【0008】一般にメッシュシートの遮光性は、構成糸
条の太さが小さくなる程低下する。例えば750デニー
ル以下の糸条により製編織された粗目編織物において、
その描画面側のマンセル明度を9.0に維持したとき、
メッシュシートの糸条に、意図的に光隠蔽性を高くした
軟質ポリ塩化ビニル系樹脂を塗布し、この樹脂塗布量
を、粗目編織物基布重量の60〜150%にしても、十
分な遮光性が得られないことが経験的に知られている。
すなわち、このような遮光処理を施しても、前述の不都
合を回避することができなかったのである。そこで、上
記不都合を実際的に回避することが可能な、油性インク
ジェットプリント用メッシュシートの出現が強く要望さ
れていたのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、油性インク
によるインクジェットプリントに適したメッシュシート
を提供しようとするものである。特に、本発明は、油性
インクジェットプリント用メッシュシートにおいて、そ
の基布をなす粗目編織物の構成糸条の片面側に、油性イ
ンク受理面を形成し、その反対面側に油性インク不受理
面を形成し、この油性インク受理面において、所望色相
の鮮明な油性インク画像の描画が可能であり、しかも、
この油性インク画像は、前記油性インク不受理層面から
は、透視できず、又は透視が困難であり、かつこの油性
インク不受理面が均一な色相を有しているようにしよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の油性インクジェ
ットプリント用メッシュシートは、繊維糸条から構成さ
れた粗目編織物からなる基布と、この基布構成糸条に含
浸、又は塗布された合成樹脂被覆層とを有し、前記合成
樹脂被覆層の片面側部分が、前記糸条の片面側に含浸又
は塗布されかつ固定された軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層
と、その上に被覆されたアクリル系樹脂層とによって油
性インク受理面を形成しており、前記合成樹脂被覆層の
反対面側部分が、前記糸条の反対面側に含浸又は塗布さ
れ、かつ固定された軟質ポリ塩化ビニル樹脂層によって
油性インク不受理面を形成しており、前記油性インク受
理面のマンセル明度が9.0以上であり、前記油性イン
ク不受理面のマンセル明度が、2.4以下に調整されて
おり、かつ、前記合成樹脂被覆された糸条の遮光率が8
0%以上に調整されていることを特徴とするものであ
る。また、本発明の油性インクジェットプリント用メッ
シュシートにおいて、前記繊維糸条から構成された粗目
編織物からなる基布の少なくとも1面側上に金属層が形
成されていてもよい。さらに本発明の油性インクジェッ
トプリント用メッシュシートにおいて、前記油性インク
不受理面を形成している軟質ポリビニル系樹脂層が、黒
色顔料を含有していることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の油性インクジ
ェットプリント用メッシュシートの一例の平面図が示さ
れており、図2には、図1のメッシュシートの線A−
A′に沿う横断面図が示されている。図1及び図2にお
いて、油性インクジェットプリント用メッシュシート1
は、多数の経糸1a及び緯糸1bから織成された平織布
であり、これら経糸1a及び緯糸1bは、合成樹脂によ
り含浸又は塗布された繊維糸条からなるものである。メ
ッシュシート1において、織成された経糸1a及び緯糸
1bは、それらの糸条間隙として多数の空孔1cを形成
しており、この空孔1cを通して、メッシュシートの片
面側から、反対面側に透視することができる。図2にお
いては、横断された経糸1aとその間隙空孔1cのみが
記載され、経糸1aと交差する緯糸1bの記載が省略さ
れている。
【0012】図3には、図1及び図2に示された経糸1
aの、横断拡大図が示されている。図3において、経糸
1aは、多数の繊維からなる原糸条2と、原糸条2の上
面側に含浸又は塗布され、かつ固定された上面側軟質ポ
リ塩化ビニル系樹脂層3と、この上面側軟質ポリ塩化ビ
ニル系樹脂層3上を被覆している上面側アクリル系樹脂
被覆層4と、原糸条2の下面側に含浸又は塗布され、か
つ固定された下面側軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層5とを
有している。上面側及び下面側軟質ポリ塩化ビニル系樹
脂層は、原糸2の繊維間隙への少なくとも1部に浸入し
固定されていてもよい。
【0013】本発明の、メッシュシートにおいて、原糸
条の片面側(油性インク受理面側)に形成された軟質ポ
リ塩化ビニル系樹脂層及びその上に形成されたアクリル
系樹脂被覆層は、それぞれ9.0以上のマンセル明度を
有し、従って、これら2層の樹脂層からなる油性インク
受理樹脂層のマンセル明度は9.0以上である。これに
対して、原糸条の反対面側(油性インク不受理面側)に
形成された軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層のマンセル度
は、2.4以下に調整される。このようにすると、油性
インクジェットプリンターより吐出された油性インクの
色相と、メッシュシートの油性インク受理面(アクリル
系樹脂被覆層面)上に形成された油性インク画像の色相
とが、きわめて近似したものになる。
【0014】本発明のメッシュシートにおいて、繊維製
原糸条の片面側に、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層と、そ
の上に形成されたアクリル系樹脂被覆層とからなり、
9.0以上のマンセル明度を有する油性インク受理層を
形成し、その反対側に、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層を
含み、そのマンセル明度を2.4以下に調整された油性
インク不受理層を形成したとき、この樹脂被覆糸条の遮
光率は80%以上でなければならず、この遮光率を80
%以上にするためには、繊維原糸条のデニールが750
デニール以上であることが好ましい。前記樹脂被覆糸条
の遮光率は90%以上であることが好ましい。
【0015】原糸条のデニールが750デニール未満で
ある場合、糸が細いため、被覆樹脂層の遮光率を高くし
ても、全体としての遮光率を80%以上にすることが困
難である。樹脂被覆糸条の遮光率が80%未満である
と、油性インク受理面に描画された画像が、油性インク
不受理面側から透視されてしまう。樹脂被覆糸条の遮光
率は、前述のように80%以上であることが必要であ
り、90%以上であることが好ましい。樹脂被覆糸条の
遮光率を90%以上にするためには、繊維糸条から構成
された粗目編織物からなる基布の少なくとも一面側上
に、400オングストローム以上の厚さの金属層を形成
することが好ましい。また、樹脂被覆糸条の油性インク
受理面側樹脂層中に、400オングストローム以上の厚
さの金属膜層を形成してもよい。但し、油性インクの調
色作業を簡便にするために、油性インク受理層は明度が
高く遮光性が高い色相にする必要がある。受理層面側樹
脂層にアルミニウム蒸着を施しても、非描画面側から投
射される光が、アルミニウム蒸着膜面において反射し、
この反射光がメッシュシートの描画面側からの糸条間隙
空孔を通過して非描画面側に進入した光と混合し、この
透過光による光情報を不鮮明にし、かつその解像度を低
下させる。
【0016】金属膜層の形成には、金属蒸着法、金属ス
パッタ法、金属溶射法、プラスチックフィルム上に形成
された金属蒸着層を転写する方法、微細金属粒子を主成
分とする塗料塗布法などを適宜に選択して利用すること
ができる。また、金属膜層に用いられる金属としては、
アルミニウム、亜鉛、チタン、銀などがあるが、アルミ
ニウムを用いることが好ましい。
【0017】前述のように、本発明のメッシュシートに
おいて、油性インク不受理面側の軟質ホリ塩化ビニル系
樹脂層は、そのマンセル明度が、2.4以下になるよう
に着色、特に黒色着色される。しかし、油性インク受理
面側の軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層は、無彩色であって
もよく、或は有彩色であってもよいが、そのマンセル明
度が9.0以上に管理される。一般には、油性インクプ
リントの際、プリント画像の色相調整を容易にするため
には、油性インク受理面が無彩色であることが好まし
い。前記油性インク受理面及び不受理面のいずれに用い
られる軟質ポリ塩化ビニル系樹脂も、乳化重合法などの
既知方法により製造されたもの(ペースト)であっても
よく、プラスチゾル及びオルガノゾルのいずれであって
もよく、或はストレート塩化ビニルであってもよい。
【0018】本発明の基布用粗目編織物を構成する繊維
には、制限はなく、例えば、綿、麻などの天然繊維、例
えばガラス繊維、金属繊維、カーボン繊維などの無機繊
維、例えばナイロン6、ナイロン66、ポリエステル
(PET)、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド
繊維などの合成繊維から選ばれた少なくとも1種であっ
てもよい。これらの繊維の断面形状、形態、太さ、寸法
などに制限はなく、長繊維、短繊維のいずれであっても
よく、また糸条の形態にも制限はなく、長繊維糸条、短
繊維紡績糸、モノフィラメント、テープヤーン、スプリ
ットヤーン及びこれらの2種以上の複合糸などのいずれ
であってもよい。さらに、粗目編織物の組織、寸法、形
状などについても、それが所望の粗目構造を有している
限り、制限はなく、平織り、絡み織、もしや織、経糸又
は緯糸挿入ラッセル編みなどのいずれであってもよい。
【0019】本発明のメッシュシートにおいて、油性イ
ンク受理面側及び不受理面側の軟質ポリ塩化ビニル系樹
脂層及び、アクリル系樹脂被覆層の表面には、多数の微
細凹凸が形成されていて、樹脂被覆糸条の遮光性を高め
ることが好ましい。
【0020】本発明に用いられるアクリル系樹脂は、メ
チルメタアクリレート樹脂、アクリル酸メチルエステル
樹脂、アクリル酸エチルエステル樹脂、アクリル酸ブチ
ルエステル樹脂及びアクリル酸メチルエチルエステル樹
脂などから選ばれた1種以上からなることが好ましく、
塩ビ−酢ビ共重合樹脂、エチレン−塩ビ共重合樹脂、エ
チレン系樹脂、ウレタン系樹脂及び、フッ素系樹脂等か
ら選ばれた少なくとも1種が、混合されていてもよい。
アクリル系樹脂被覆層は、原糸条に含浸又は塗布された
軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層中の可塑剤が、時間経過と
ともに、油性インク受理面に滲出することを防止するこ
とができる。このため、プリントされた油性インクは、
表面に移行してきた可塑剤により膨潤することがない。
また、アクリル系樹脂被覆層表面は、油性インクに対
し、高い接着性を有し、これを長期間にわたり、強固に
保持することができる。若し、アクリル系樹脂被覆層を
軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層上に被覆せずに、油性イン
クを、直接軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層上にプリントす
ると、このプリントされた油性インク画像中のインク用
ビヒクルによって、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層から可
塑剤が抽出され、油性インク画像は膨潤し、やがて脱落
する。従って、このような油性インク画像を長期にわた
り保持することができない。
【0021】本発明のメッシュシートにおいて、その油
性インク受理面のマンセル明度は9.0以上であり、そ
の油性インク不受理面のマンセル明度は2.4以下に制
御されており、樹脂被覆糸条の遮光率は80%以上、好
ましくは90%以上に制御されているから、低明度、高
遮光率を有する油性インクを用いた場合でも、メッシュ
シートの油性インク不受理面から、樹脂被覆糸条を通し
て、油性インク画像を透視することができず、又は困難
であるため、メッシュシートの油性インク不受理面は、
均一色相を呈し、油性インク受理面上の油性インク画像
の影響を受けることがなく、又はきわめて少ない。ま
た、油性インク受理面は、9.0以上のマンセル明度を
有しているから、インクジェットにより供給される油性
インク自身の色相と、油性インク受理層上に描画された
油性インク画像の色相とが、きわめて近似している。こ
のため、油性インクの調色がきわめて容易になる。
【0022】本発明のメッシュシートにおいて、樹脂被
覆糸条の遮光率が80%未満であると、油性インク受理
面に描画された油性インク画像のうち、低明度、高遮光
率の油性インクによる画像部分は、油性インク不受理面
側から、この樹脂被覆糸条を通して透視され、このため
油性インク不受理面が見苦しい外観を呈する。また、油
性インク受理面のマンセル明度が9.0未満であると、
この受理面の明度の影響を受けて、プリントされた油性
インク自身の色相と、描画された油性インク画像の色相
との間に相違を生じ、このため、所望色相の画像を得る
ために油性インクの調色作業に長時間を要し、かつ高費
用を要するなどの不都合を生ずる。さらに、油性インク
不受理面のマンセル明度が2.4より高い場合、油性イ
ンク不受理面における反射光が多くなり、この反射光
が、メッシュシートの糸条間隙空孔を通過して油性イン
ク不受理面側に照射される光情報(例えば風景像)と混
合して解像度を低下させそれを不明瞭にする。
【0023】
【実施例】本発明を下記実施例によりさらに説明する。
【0024】実施例1 メッシュシート基布として、ポリエステル繊維からなる
下記平織布を用いた。 組織: 経糸 1000デニール単糸、16本/25.4mm 緯糸 1000デニール単糸、17本/25.4mm 重量: 140g/m2
【0025】下記組成の塗布液を調製した。 (1)油性インク受理面側軟質ポリ塩化ビニル系樹脂(A) ペーストポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP(フタル酸エステル系可塑剤) 45 TCP(燐酸エステル系可塑剤) 20 三酸化四アンチモニー 10 炭酸カルシウム 20 バリウム−亜鉛系安定剤 3 白色顔料(アナターゼ型二酸化チタン) 15 希釈溶剤 15 (2)油性インク不受理面用軟質ポリ塩化ビニル系樹脂(B) ペーストポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP(フタル酸エステル系可塑剤) 45 TCP(燐酸エステル系可塑剤) 20 三酸化四アンチモニー 10 炭酸カルシウム 20 バリウム−亜鉛系安定剤 3 黒色顔料 5 希釈溶剤 20 (3)油性インク受理面用アクリル系樹脂(C) アクリル酸メチルエステル樹脂 25重量部 メチルエチルケトン 25 アセトン 10 トルエン 40
【0026】前記基布の一面上に、前記樹脂組成物
(A)を、ロールコーターを用いて、乾燥塗布量が、1
10g/m2 になるように塗布した。また、前記基布の
反対面上に、前記樹脂組成物(B)を、ロールコーター
を用いて、乾燥塗布量が、90g/m2 になるように塗
布し、基布上の両塗布層に、熱処理機中において、19
0℃、1分間の加熱処理を施して、塗布層を固化し、基
布上に固定した。次に、前記油性インク受理面側軟質ポ
リ塩化ビニル系樹脂層上に、前記樹脂組成物(C)を、
グラビアコーターを用い、80メッシュ/25.4mm又
は60メッシュ/25.4mmのピラミッド状彫刻が施さ
れているロールを用い、それぞれ1回宛の塗布を施し、
乾燥厚さ約10μmの樹脂被覆層を形成した。得られた
メッシュシートの油性インク受理面及び不受理面のマン
セル明度を、(財)日本色彩研究所製マンセル色標を用
いて測定したところ、表2に示す結果が得られた。
【0027】得られたメッシュシートの樹脂被覆糸条の
遮光率k2 、及びメッシュシートの開口率k1 は、図4
に図示された構造を有する測定器により測定した。この
遮光率測定器は、図4に示されているように、光源カバ
ー6a、焦光鏡面6bおよび光源ランプ6cを有する光
源6と、ハニカム筒7及び9と、前記ハニカム筒7及び
9の間に挿入された試料ホルダー8と、照度計測装置1
0とにより構成されるものである。前記ハニカム筒7及
び9の各々は、下記のようにして作製されたものであ
る。5%タンニン酸水溶液中に、JIS G3466に
規定されている内矩150mm×150mm、厚さ4.5m
m、長さ80cmの角形鋼管を浸漬し、その金属面を黒色
に着色した。別に、それぞれ、内径5.5mm、厚さ0.
25mm、長さ70cmの多数の継目なし黄銅円管に、亜鉛
メッキ処理を施し、次に、これを無水クロム酸45g/
リットル、硫酸ナトリウム45g/リットル、硝酸銀
1.5g/リットルを含む混酸処理液に浸漬して黒色ク
ロメート処理を施した。前記角形鋼管の両端からそれぞ
れ5cm内側に、前記多数の黄銅管を、その端部を揃えて
挿入し、最密充填した。前記試料ホルダー8は、図5及
び図6に示されているように、中央に正方形小開口部8
b′を有する額縁型鉄板8b(外矩154.5mm×15
4.5mm、内矩(開口部)100mm×100mm、厚さ2
mm及び中央に正方形大開口部8c′を有する額縁型鉄板
8c(外矩154.5mm×154.5mm、内矩(開口
部)110mm×110mm、厚さ2mm)からなり、これら
1対の鉄板8b,8cは黒色クロメート処理を施された
ものであって、互に対向し、その間にメッシュシート試
料1dを保持する。照度計10は、測定部カバー10a
内に収容された平面反射鏡10b、焦光レンズ10c、
照度計10f(商標:TOPCOM 1M−3、東芝
(株)製)、照度表示器10d、及び照度測定部10f
と照度表示器10dとを電気的に接続するコート10e
を含み、平面反射鏡10b、焦光レンズ10c及び照度
測定部10fは、同一中心軸X−X′上に配置し、光源
鏡面6b、光源ランプ6c、試料ホルダー8の中心部、
及び平面反射鏡10bは、同一中心軸Y−Y′上に配置
され、中心軸Y−Y′と平面反射鏡10bとの交差角度
は、45度であり、中心軸X−X′と中心軸Y−Y′は
直角に交差する。ハニカム筒7は、光源6から試料ホル
ダー8内の供試試料1dに向って出射された光束を、中
心軸X−X′にほゞ平行に調整し、ハニカム筒9は、光
が供試試料1dを通過するとき、それによって反射又は
散乱された光を除去し、中心軸X−X′に平行な光のみ
を平面反射鏡10bに入射する。入射光は、平面反射鏡
10bによりその方向を90度変更して、焦光レンズ1
0cに入射し、この入射光は焦光レンズ10cにより照
度測定部10fに集光される。この装置内に、外部光が
浸入することを防止するために、光源6には、光源カバ
ー6aが設けられ、ハニカム筒7,8の間隙には、試料
ホルダーカバー8aが設けられ、照度計測装置10には
照度計カバー10aが設けれている。これらのカバー6
a,8a,10aは、それぞれ、黒色クロメート処理さ
れた鉄板により形成されたものである。照度計10fに
より読み取られた照度は、接続コート10eを介して照
度表示器に送られ、こゝで表示される。
【0028】メッシュシートの開口率k1 及び樹脂被覆
糸条の遮光率k2 は下記のようにして測定される。 ケース1:試料ホルダーに供試メッシュシートを装着し
ない場合、 ケース2:試料ホルダーに、金属層を有していない樹脂
被覆糸条からなる供試メッシュシートを装着した場合、 ケース3:試料ホルダーに、ケース2と同一の供試メッ
シュシート、但し、その樹脂被覆糸条の片面に厚さ45
0オングストロームのアルミニウム蒸着層を形成したも
の、を装着した場合、図4〜6の測定装置において、光
源ランプ6cから100Vの電圧下で発光させ、この光
を、ハニカム筒7、試料ホルダー8内の供試試料1d、
ハニカム筒9、照度測定装置10を通して、照度計10
fに入射する光束密度を測定した。表1に、上記各ケー
スにおける計測数値記号を示し、式1及び式2に、開口
率k1 と遮光率k2 の関係を示す。各ケースにおいて測
定された数値を、式1及び式2に代入し、開口率k1
び遮光率k2 を算出することができる。
【0029】
【表1】
【0030】
【数1】
【数2】
【0031】供試メッシュシートの油性インク受理面上
に、明度1.0の黒色油性インクと、マンセル色相番号
が、それぞれ5R(赤)、10B(青)、5G(緑)、
及び5Y(黄)の油性インクとのそれぞれにより、油性
インクジェットプリンターを用いて、画像を形成した。
このときの画像色相の彩度の変化を、前記マンセル色標
と、日本色研配色体係(CCSと略記する)による彩度
表を用いて測定し、また油性インク受理面上のインク画
像の、油性インク不受理面に対する遮蔽状況を観察評価
した。上記テストの結果を表2に示す。
【0032】また、油性インク受理面に、明度1.0の
黒色油性インクにより画像を描画し、この黒色インク画
像と、油性インク受理面との接着強度を、描画直後、及
び温度50℃、湿度90%の環境条件下において28日
間の促進テストを行った後に測定した。この接着強度測
定は、黒色インク画像上に、粘着テープを粘着する剥離
試験法により行った。測定結果を表2に示す。
【0033】実施例2 ポリエステル繊維からなり、下記組織を有するメッシュ
シートを基布として用いた。 経糸: 750デニール/3本引揃え、11本/25.4mm 緯糸: 750デニール/3本引揃え、11本/25.4mm 重量: 125g/m2 上記基布の1面に、前記樹脂組成物(A)を、ロールコ
ーターを用いて、乾燥塗布量が90g/m2 になるよう
に塗布し、基布の他の面に前記樹脂組成物(B)を、ロ
ールコーターを用いて、乾燥塗布量が、75g/m2
なるように塗布し、この基布上の両塗布層に、熱処理機
中において、190℃、1分間の加熱処理を施してこれ
を固化し基布に固着させた。
【0034】前記樹脂(A)層上に、前記アクリル系樹
脂組成物(C)を、グラビアコーターを用い、80メッ
シュ/25.4mm、60メッシュ/25.4mmのピラミ
ッド状彫刻が施されたロールにより、各々1回宛塗布
し、乾燥して、乾燥厚さ約10μmの樹脂層を形成し
た。得られたメッシュシートに対し、実施例1と同様の
テストを行った。その結果を表2に示す。
【0035】実施例3 ポリエステル繊維からなり、下記組織を有するメッシュ
シートを基布として用いた。 経糸: 1000デニール/3本引揃え、7本/25.4mm 緯糸: 1000デニール/3本引揃え、7本/25.4mm 坪量: 170g/m2 上記基布の1面に、前記樹脂組成物(A)を、ロールコ
ーターを用いて、乾燥塗布量が130g/m2 になるよ
うに塗布し、基布の他の面に前記樹脂組成物(B)を、
ロールコーターを用いて、乾燥塗布量が、90g/m2
になるように塗布し、この基布上の両塗布層に、熱処理
機中において、190℃、1分間の加熱処理を施してこ
れを固化し基布に固着させた。
【0036】前記樹脂(A)層上に、前記アクリル系樹
脂組成物(C)を、グラビアコーターを用い、80メッ
シュ/25.4mm、60メッシュ/25.4mmのピラミ
ッド状彫刻が施されたロールにより、各々1回宛塗布
し、乾燥して、乾燥厚さ約10μmの樹脂層を形成し
た。得られたメッシュシートに対し、実施例2と同様の
テストを行った。その結果を表2に示す。
【0037】実施例4 ポリエステル繊維からなり、下記組織を有するメッシュ
シートを基布として用いた。 経糸: 250デニール単糸、27本/25.4mm 緯糸: 250デニール単糸、27本/25.4mm 重量: 125g/m2 上記基布の1面に厚さ450オングストロームのアルミ
ニウム蒸着皮膜を形成し、このアルミニウム皮膜上に、
前記樹脂組成物(A)を、ロールコーターを用いて、乾
燥塗布量が45g/m2 になるように塗布し、基布の他
の面に前記樹脂組成物(B)を、ロールコーターを用い
て、乾燥塗布量が、35g/m2 になるように塗布し、
この基布上の両塗布層に、熱処理機中において、190
℃、1分間の加熱処理を施してこれを固化し基布に固着
させた。
【0038】前記樹脂(A)層上に、前記アクリル系樹
脂組成物(C)を、グラビアコーターを用い、80メッ
シュ/25.4mm、60メッシュ/25.4mmのピラミ
ッド状彫刻が施されたロールにより、各々1回宛塗布
し、乾燥して、乾燥厚さ約10μmの樹脂層を形成し
た。得られたメッシュシートに対し、実施例1と同様の
テストを行った。その結果を表2に示す。
【0039】比較例1 ポリエステル繊維からなり、下記組織を有するメッシュ
シートを基布として用いた。 経糸: 500デニール単糸、19本/25.4mm 緯糸: 500デニール単糸、20本/25.4mm 重量: 85g/m2 上記基布の1面に、前記樹脂組成物(A)を、ロールコ
ーターを用いて、乾燥塗布量が65g/m2 になるよう
に塗布し、基布の他の面に前記樹脂組成物(B)を、ロ
ールコーターを用いて、乾燥塗布量が、50g/m2
なるように塗布し、この基布上の両塗布層に、熱処理機
中において、190℃、1分間の加熱処理を施してこれ
を固化し基布に固着させた。
【0040】前記樹脂(A)層上に、前記アクリル系樹
脂組成物(C)を、グラビアコーターを用い、80メッ
シュ/25.4mm、60メッシュ/25.4mmのピラミ
ッド状彫刻が施されたロールにより、各々1回宛塗布
し、乾燥して、乾燥厚さ約10μmの樹脂層を形成し
た。得られたメッシュシートに対し、実施例1と同様の
テストを行った。その結果を表2に示す。
【0041】比較例2 ポリエステル繊維からなり、下記組織を有するメッシュ
シートを基布として用いた。 経糸: 1000デニール単糸、16本/25.4mm 緯糸: 1000デニール単糸、17本/25.4mm 重量: 140g/m2 上記基布の両面に、前記樹脂組成物(A)を、ロールコ
ーターを用いて、乾燥塗布量が200g/m2 になるよ
うに塗布し、この基布上の塗布層に、熱処理機中におい
て、190℃、1分間の加熱処理を施してこれを固化し
基布に固着させた。
【0042】前記樹脂(A)層上に、前記アクリル系樹
脂組成物(C)を、グラビアコーターを用い、80メッ
シュ/25.4mm、60メッシュ/25.4mmのピラミ
ッド状彫刻が施されたロールにより、各々1回宛塗布
し、乾燥して、乾燥厚さ約10μmの樹脂層を形成し
た。得られたメッシュシートに対し、実施例1と同様の
テストを行った。その結果を表2に示す。
【0043】比較例3 ポリエステル繊維からなり、下記組織を有するメッシュ
シートを基布として用いた。 経糸: 250デニール単糸、27本/25.4mm 緯糸: 250デニール単糸、27本/25.4mm 重量: 125g/m2 上記基布の1面に、前記樹脂組成物(A)を、ロールコ
ーターを用いて、乾燥塗布量が45g/m2 になるよう
に塗布し、基布の他の面に前記樹脂組成物(B)を、ロ
ールコーターを用いて、乾燥塗布量が、35g/m2
なるように塗布し、この基布上の両塗布層に、熱処理機
中において、190℃、1分間の加熱処理を施してこれ
を固化し基布に固着させた。
【0044】前記樹脂(A)層上に、前記アクリル系樹
脂組成物(C)を、グラビアコーターを用い、80メッ
シュ/25.4mm、又は60メッシュ/25.4mmのピ
ラミッド状彫刻が施されたロールにより、各々1回宛塗
布し、乾燥して、乾燥厚さ約10μmの樹脂層を形成し
た。得られたメッシュシートに対し、実施例1と同様の
テストを行った。その結果を表2に示す。
【0045】比較例4 ポリエステル繊維からなり、下記組織を有するメッシュ
シートを基布として用いた。 経糸: 1000デニール単糸、16本/25.4mm 緯糸: 1000デニール単糸、17本/25.4mm 重量: 140g/m2 上記基布の1面に、前記樹脂組成物(A)を、ロールコ
ーターを用いて、乾燥塗布量が110g/m2 になるよ
うに塗布し、基布の他の面に前記樹脂組成物(B)を、
ロールコーターを用いて、乾燥塗布量が、90g/m2
になるように塗布し、この基布上の両塗布層に、熱処理
機中において、190℃、1分間の加熱処理を施してこ
れを固化し基布に固着させた。
【0046】得られたメッシュシートに対し、実施例1
と同様のテストを行った。その結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明の油性インクジェットプリント用
メッシュシートの油性インク受理面上に、油性インクを
油性インクジェットプリンターにより吐出し、描画した
画像は極めて鮮明、かつ吐出した油性インクの色相を忠
実に再現している。また、プリントされた画像はメッシ
ュシートの油性インク受理層面と反対の非描画面にほと
んど透けて見えず、ほぼ均一な色相面を得ることができ
る。また描画前の油性インク調色作業が極めて容易で、
経済的にも極めて有効である。また、油性インク受理面
を、アクリル系樹脂被覆層により形成しているため、軟
質塩化ビニル樹脂層に含まれる可塑剤が、描画したイン
ク層に抽出されることがなく、インク画像は長期間にわ
たり描画時に同様に保たれる。また乾燥と多湿の環境下
に於いても、軟質塩化ビニル樹脂層に含まれる可塑剤が
インク層に抽出されないため、描画した油性インクの膨
潤の発生が無く、描画した油性インクと油性インク受理
層との接着力が長期にわたり保持されるため、描画され
たメッシュシートを屋外において長期間使用することが
でき、その実用的価値はきわめて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油性インクジェットプリント用メッシ
ュシートの一例の平面説明図。
【図2】図1のメッシュシートの断面説明図。
【図3】図1及び2のメッシュシートの経糸の断面拡大
説明図。
【図4】メッシュシートの遮光率、開口率を測定する装
置の構成説明図。
【図5】上記測定装置に用いられる試料ホルダーの正面
説明図。
【図6】上記試料ホルダーの断面説明図。
【符号の説明】
1…メッシュシート 1a…経糸 1b…緯糸 1c…糸条間隙空孔 1d…メッシュシート試料 2…原糸条 3…上面側軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層 4…上面側アクリル系樹脂被覆層 5…下面側軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層 6…光源 6a…光源部カバー 6b…焦点鏡面 6c…光源ランプ 7…ハニカム筒 8…試料ホルダー 8a…試料ホルダーカバー 8b…小開口額縁型鉄板 8c…大開口額縁型鉄板 8b′…小開口部 8c′…大開口部 9…ハニカム筒 10…照度計測装置 10a…測定部カバー 10b…平面反射鏡 10c…焦光レンズ 10d…照度表示器 10e…接続コード 10f…照度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 15/263 D06M 11/00 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維糸条から構成された粗目編織物から
    なる基布と、この基布構成糸条に含浸、又は塗布された
    合成樹脂被覆層とを有し、 前記合成樹脂被覆層の片面側部分が、前記糸条の片面側
    に含浸又は塗布されかつ固定された軟質ポリ塩化ビニル
    系樹脂層と、その上に被覆されたアクリル系樹脂層とに
    よって油性インク受理面を形成しており、 前記合成樹脂被覆層の反対面側部分が、前記糸条の反対
    面側に含浸又は塗布され、かつ固定された軟質ポリ塩化
    ビニル樹脂層によって油性インク不受理面を形成してお
    り、 前記油性インク受理面のマンセル明度が9.0以上であ
    り、 前記油性インク不受理面のマンセル明度が、2.4以下
    に調整されており、かつ、 前記合成樹脂被覆された糸条の遮光率が80%以上に調
    整されている、ことを特徴とする油性インクジェットプ
    リント用メッシュシート。
  2. 【請求項2】 前記繊維糸条から構成された粗目編織物
    からなる基布の少なくとも1面側上に金属層が形成され
    ている、請求項1に記載の油性インクジェットプリント
    用メッシュシート。
  3. 【請求項3】 前記油性インク不受理面を形成している
    軟質ポリビニル系樹脂層が、黒色顔料を含有している、
    請求項1に記載の油性インクジェットプリント用メッシ
    ュシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004316067A (ja) * 2001-02-20 2004-11-11 Hiraoka & Co Ltd プリント用複層糸条メッシュシート
JP2011161645A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Seiren Co Ltd インクジェットプリント用メディア

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