JPH11348364A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH11348364A
JPH11348364A JP9763199A JP9763199A JPH11348364A JP H11348364 A JPH11348364 A JP H11348364A JP 9763199 A JP9763199 A JP 9763199A JP 9763199 A JP9763199 A JP 9763199A JP H11348364 A JPH11348364 A JP H11348364A
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Hiroyuki Nakayama
裕之 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール紙および単票紙の双方に印字が可能な
プリンタにおいて、単票紙の印字に際してはプラテンギ
ャップを一定に保持できるようにすること。 【解決手段】 単票紙5に対する印刷位置11の一部
に、ロール紙5に対する印刷位置が形成されているイン
クジェットプリンタ1において、ロール紙5に対する印
刷位置を規定しているロール紙用プラテン面16を、単
票紙4に対する印刷位置を規定している単票紙用プラテ
ン面13よりも、少なくとも、ロール紙の厚さ分の寸法
Gだけ後退させてある。単票紙の印字に際しては、ロー
ル紙の上に重なった状態で搬送される単票紙の部分のプ
ラテンキャップは、単票紙の他の部分のプラテンキャッ
プと同一となる。よって、プラテンギャップの変動が原
因となって発生する単票紙に対する印字品位の低下を解
消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単票紙およびロー
ル紙に印字を行うことが可能なPOS端末等に搭載され
るプリンタに関するものである。更に詳しくは、本発明
は、単票紙用印字位置の一部にロール紙用の印字位置が
形成された構成のプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロール紙に印字を行うインクジェットプ
リンタとしては、ロール紙と共に単票紙に対して印字を
行うことができるように構成したものが提案されてい
る。特開平5−147284号公報には、この形式のイ
ンクジェットプリンタが開示されている。
【0003】この形式のインクジェットプリンタでは、
装置の小型コンパクト化等の観点から、ロール紙および
単票紙を共通の搬送路に沿って搬送し、単一のインクジ
ェットヘッドを用いて共通の印字位置において印字を行
うように構成されている。
【0004】一方、POS端末等には、一般にロール紙
に印字を行うためのプリンタが搭載されている。このよ
うなプリンタの中には、ロール紙と共に、単票紙にも印
字を行うことの可能なものが知られており、この場合、
単票紙に比べ、例えばレシート発行用に幅の狭いロール
紙が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、幅広の単票紙
の印刷位置を規定している単票紙用プラテン面の一部
を、幅が狭いロール紙用の印刷位置を規定するロール紙
用プラテン面とし、単票紙の印刷時には、ロール紙用プ
ラテン面に沿って配置されているロール紙の上に重なっ
た状態で単票紙を搬送して、インクジェットヘッドによ
り当該単票紙に印刷を行うように、プリンタを構成する
ことが考えられる。
【0006】しかしながら、この構成を採用する場合に
は、次のような問題が発生する。すなわち、単票紙の一
部分はロール紙の上に重なった状態で搬送され、その表
面にインクジェットヘッドにより印字が行われる。この
ため、単票紙におけるロール紙に重なっている部分の表
面は他の部分の表面に比べて、少なくともロール紙の厚
さ分だけインクジェットヘッドの側に接近している。こ
の結果、単票紙1行分の印字を考えた場合、ロール紙の
重なっている部分と、そうでない部分とではプラテンギ
ャップが異なってしまう。プラテンギャップが異なる
と、それが原因となって、インクジェットヘッドから吐
出して単票紙の表面に到るインク液滴の着滴位置や、そ
の吐出方向のばらつきによる影響が拡大し、印字品位の
低下を招くことになる。
【0007】更に、ロール紙はロール状に巻かれている
ので、そこから巻き出されるロール紙には巻き癖が付い
ており、当該ロール紙の紙面に直交する方向に湾曲して
いる。従って、印字ヘッドとプラテンのギャップを一定
に保持できたとしても、そこを搬送されるロール紙自体
が印字ヘッドの側に突き出た状態に湾曲しやすいので、
ロール紙の重なっている部分と、そうでない部分とで
は、印字ヘッドと単票紙間のギャップが、更に異なって
しまう。
【0008】このように、ギャップが変動すると、印字
品位が低下するばかりでなく、ヘッドに紙の印字面が接
触し、印字面がインク等により汚れてしまうおそれがあ
る。
【0009】また、ロール紙の搬送機構には、主に歯車
列からなる伝達機構が用いられるが、ロール紙の搬送を
止めると、駆動モータからプラテンローラに回転力を伝
達するための歯車列のバックラッシ等が原因となって、
その最終段に連結されているプラテンローラは前後に僅
かではあるが自由に回転可能な状態になる。また、駆動
モータの停止時に、発熱低減化のためにホールド電流を
オフにした場合には、当該駆動モータに連結されている
歯車列は容易に回転可能な状態になる。
【0010】このような状態になると、歯車列の最終段
に連結されているプラテンローラが回転自在になり、そ
こを介して搬送されていたロール紙に作用していた引張
力が解除されてしまう。この結果、ロール紙に付いてい
る巻き癖等のためにロール紙が緩み、プラテンローラか
ら浮き上がる。これにより、プラテンローラ近傍のロー
ル紙が印字ヘッドの側に大きく湾曲し、ロール紙の重な
っている部分と、そうでない部分とでは、印字ヘッドと
単票紙間のギャップが、更に異なってしまう。
【0011】また、ロール紙および単票紙の双方に印字
を行うプリンタでは、小型コンパクト化の点から、双方
の搬送機構の駆動源として共通の駆動モータを用いるこ
とが望ましい。共通の駆動モータを用いて異なる搬送機
構に回転を切り換えて伝達する機構は、例えば、特開平
1−249472号公報に開示されている。
【0012】上述したようなロール紙の浮き上がりは、
共通の駆動モータの回転を切り換え手段によって、ロー
ル紙搬送機構および単票紙搬送機構に切り換えて伝達す
る構成のプリンタにおいて、切り換え手段を単票紙搬送
機構に切り換えた場合にも発生する。この切り換えによ
り、ロール紙搬送機構を構成している歯車列は回転自在
な状態となるので、その最終段に連結されているプラテ
ンローラが回転自在の状態となるからである。
【0013】本発明の課題は、この点に鑑みて、ロール
紙および単票紙の双方に対する印字が可能であり、しか
も、単票紙の印字に際してはプラテンギャップを一定に
保持することの可能なプリンタを提案することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、単票紙に対する印字位置の一部に、ロ
ール紙に対する印字位置が形成されているプリンタにお
いて、前記ロール紙に対する印字位置を規定するロール
紙用プラテンと、前記単票紙に対する印字位置を規定す
る単票紙用プラテンと、前記ロール紙および前記単票紙
に、共通の印字位置で印刷を行う印字ヘッドとを有し、
前記ロール紙用プラテンの印字位置を規定する面(ロー
ル紙用プラテン面)を、前記単票紙用プラテンの印字位
置を規定する面(単票紙用プラテン面)よりも、少なく
とも、ロール紙の厚さ分だけ後退させている。
【0015】このように、本発明のプリンタにおいて
は、ロール紙用プラテン面が僅かに単票紙用プラテン面
から後退している。従って、単票紙用プラテン面と、ロ
ール紙用プラテン面に沿って配置されているロール紙の
表面とはほぼ面一の状態となる。すなわち、段差の無い
平坦な単票紙用プラテン面が構成される。従って、単票
紙の印字に際しては、ロール紙の上に重なった状態で搬
送される単票紙の部分のプラテンキャップは、単票紙の
他の部分のプラテンキャップと同一となる。よって、プ
ラテンギャップの変動が原因となって発生する単票紙に
対する印字品位の低下を解消できる。
【0016】前記単票紙用プラテンは、一部が開口され
た板状の形状を採用し、当該開口の内部に前記ロール紙
用プラテンを設けてもよい。このようにすれば、単票紙
は、その左右の端を含む広範囲な領域で、単票紙用プラ
テンに支持される。また、この場合、ロール紙の装着を
容易にするために、装着時に、ロール紙用プラテンをロ
ール紙の印字位置から後退させるようにしてもよい。
【0017】ここで、単票紙用のプラテン面とロール紙
用プラテン面の位置関係を精度良く規定するためには次
の構成を採用することができる。
【0018】すなわち、前記単票用紙用プラテンの位置
決めを行うと共に当該単票用紙用プラテンを支持するフ
レームを設け、前記ロール紙用プラテン面が形成されて
いるロール紙用プラテンには位置決め部を備えたものと
しておく。更に、前記フレームには、前記ロール紙用プ
ラテンが前記開口側に進出したきに、前記ロール紙用プ
ラテンの位置決め部が当接する当接部を設けておく。こ
の位置決め部が、フレームの当接部に当接することによ
り、ロール紙用プラテン面および単票紙用プラテン面の
位置関係を規定するようにすればよい。
【0019】また、本発明のプリンタでは、更に、張力
付与手段によって、印字位置を搬送されるロール紙の印
字面部分は搬送方向に向けて引張力が付与される。この
引張力によって、巻き癖が付いて湾曲状態で搬送される
ロール紙は引き延ばされるので、その印字面部分は強制
的に平坦な面とされる。
【0020】この結果、ロール紙が搬送されても、ロー
ル紙が浮き上がることがなく、その後搬送された単票紙
と印字ヘッドのギャップが、ロール紙の重なっている部
分と、そうでない部分とで異なることがない。
【0021】前記張力付与手段としては、前記ロール紙
用プラテンに取り付けられた、ロール紙を印字位置に案
内する紙案内に対して所定の弾性押しつけ力で押しつけ
可能な押しつけ部材を備えた構成のものとすることがで
きる。
【0022】ロール紙における印字面部分の搬送方向下
流側部分は前記ロール紙送りローラによって搬送方向に
向けて引っ張られる。これに対して、前記印字面部分よ
りも搬送方向の上流側のロール紙部分は、押しつけ部材
によって紙案内に押しつけられる。この結果、ロール紙
の印字面部分には、搬送方向に向けて引張力が作用し
て、ロール紙の湾曲状態が矯正され、実質的に平坦な面
とされる。
【0023】押しつけ部材としては、回転自在な押しつ
けローラを用いることができ、この場合には、当該押し
つけローラの外周面を、ロール紙を挟み、紙案内に押し
つけるようにすればよい。ここで、ロール紙に加える引
張力をより簡単に調節でき、しかも、安定した引張力を
ロール紙に加えることができるようにするためには、前
記記張力付与手段として、前記紙案内における前記押し
つけ部材によって押しつけられる部分に配置したブレー
キローラを備えた構成のものを用いることが望ましい。
このブレーキローラは、ロール紙搬送方向への回転に対
して所定の弾性ブレーキ力が作用するものである。この
場合、前記ブレーキローラは、回転自在に支持されたロ
ーラ本体と、このローラ本体の側面に所定の弾性力を付
与している押さえばねとを備えた構成とすることができ
る。
【0024】また、上記の構成に加えて、前記ロール紙
送りローラを回転駆動するための駆動モータと、当該駆
動モータの回転を前記ロール紙送りローラに伝達するロ
ール紙搬送用歯車列とを備えたプリンタにおいて、更
に、前記ロール紙搬送用歯車列に含まれる歯車に対し
て、自由回転を拘束するための制動力を付与する回転拘
束手段が設けるようにしてもよい。
【0025】このように、歯車列に含まれる少なくとも
1個の歯車は、回転拘束手段によって制動力が与えら
れ、その自由回転が拘束されている。従って、駆動モー
タが停止した場合等においても、当該歯車には制動力が
作用しているので、実質的に回転することはない。この
結果、当該歯車を含む歯車列の最終段に連結されている
ロール紙送りローラも回転しない。よって、ロール紙
は、その搬送状態における場合と同様に、所定の引張力
が作用した状態に保持される。
【0026】このような回転拘束手段は、特に、共通の
駆動モータによりロール紙および単票紙の搬送を行う形
式のものに適用できる。すなわち、上記の構成に加え
て、単票紙送りローラと、前記駆動モータの回転を当該
単票紙送りローラに伝達するための単票紙搬送用歯車列
と、前記駆動モータの回転を前記ロール紙搬送用歯車列
および前記単票紙搬送用歯車列のいずれに伝達するのか
を切り換える切り換え手段とを有する構成のプリンタに
適用できる。
【0027】この構成のプリンタにおいて、駆動モータ
の回転伝達が単票紙搬送用歯車列の側に切り換わった場
合、ロール紙搬送用歯車列に含まれている歯車には制動
力が作用しているので、当該歯車列に連結されているロ
ール紙送りローラも回転が拘束される。よって、ロール
紙に作用している引張力が解除されることがないので、
ロール紙が印字ヘッドの側に浮き上がることはない。
【0028】このように、ロール紙送りローラが移動す
る構成のプリンタにおいては、前記ロール紙搬送用歯車
列は、前記ロール紙送りローラと一体回転する歯車を含
み、当該歯車に直接噛み合っている歯車に対して、前記
回転拘束手段により制動力が付与されるように構成する
ことが望ましい。
【0029】すなわち、ロール紙送りローラが回転しな
いように拘束するために回転拘束手段を配置するのであ
るから、なるべく、ロール紙送りローラに近い段の歯車
に制動力を付与することが望ましい。
【0030】しかし、ロール紙用プラテンの進退に伴っ
て、ロール紙送りローラも共に移動する構成では、ロー
ル紙送りローラと一体回転する歯車は、ロール紙送りロ
ーラと一体となって移動するので、当該歯車に対して安
定した制動力を付与することは構成上困難な場合があ
る。そこで、本発明におけるように、当該歯車に噛み合
っており、常にプリンタ本体側の固定した位置に取り付
けられている歯車に制動力を付与すれば、安定した制動
力を加えることができ、しかも、効果的にロール紙送り
ローラの回転を拘束できる。
【0031】次に、本発明のプリンタでは、上記の回転
拘束手段の代わりに、歯車の回転を阻止する回転阻止機
構を備えた構成とすることもできる。この場合には、前
記駆動モータが停止している間は、当該歯車回転阻止手
段によって前記歯車の回転を阻止すればよい。
【0032】また、単票紙送りローラと、前記駆動モー
タの回転を当該単票紙送りローラに伝達するための単票
紙搬送用歯車列と、前記駆動モータの回転を前記ロール
紙搬送用歯車列および前記単票紙搬送用歯車列のいずれ
に伝達するのかを切り換える切り換え手段とを有する構
成のプリンタにおいては、前記歯車回転阻止手段は、前
記駆動モータの回転が前記単票紙搬送用歯車列に伝達さ
れている間、前記歯車の回転を阻止すればよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
適用したインクジェットプリンタの実施例を説明する。
【0034】(インクジェットプリンタの全体構成)図
1は本発明を適用したインクジェットプリンタの斜視図
であり、図2はその紙搬送経路を示す説明図てある。こ
れらの図に示すように、インクジェットプリンタ1は、
ロール紙装填機構2と、A4サイズ等の単票紙挿入口3
とを有し、ロール紙装填機構2から供給されるロール紙
4および単票紙挿入口3から挿入される単票紙5が、そ
れぞれ共通の印字位置11(図における一点鎖線で囲ま
れた領域)を通って搬送されるように搬送経路が構成さ
れている。共通の印字位置11に平行にガイドシャフト
6が配置されており、このガイドシャフト6に沿って、
インクジェットヘッド8が搭載されたキャリッジ7が往
復移動可能となっている。従って、共通の印字位置11
を通過するロール紙4および単票紙5の表面には、イン
クジェットヘッド8によって所望の印字が行われる。
【0035】インクジェットヘッド8には、インクチュ
ーブ(図示せず)を経由して、ロール紙装填機構2と隣
合った位置に搭載されているインク供給部10からイン
クが供給される。
【0036】(単票紙用プラテン面とロール紙用プラテ
ン面の位置関係)図3には、共通の印字位置11の部分
を取り出して示してある。この図も参照して説明する
と、共通の印字位置11は、単票紙用プラテン面13に
よって規定されている。この単票紙用プラテン面13
は、横長の板状部材からなる単票紙用プラテン部材14
の表面に形成されている。この単票紙用プラテン面13
における幅方向の一方の側の部分は横長の矩形開口15
が開いている。この矩形開口15からは、ロール紙用プ
ラテン面16を臨むことができる。このロール紙用プラ
テン面16は、詳細については後述するプラテンローラ
26(ロール紙用プラテン部材)の外周面によって規定
されている。
【0037】ここで、本例においては、単票紙用プラテ
ン面13に対して、ロール紙用プラテン面16は、少な
くともロール紙4の厚さ分の距離Gだけ、インクジェッ
トヘッド8のノズル面(図示せず)から後退した位置に
ある。
【0038】単票紙5の印字に際しては、単票紙5の一
部分は、プラテンローラ26の表面に常に配置されてい
るロール紙4の上に重なった状態で、印字位置11を搬
送される。しかし、上記のように、プラテンローラ26
の外周面であるロール紙用プラテン面16は僅かに後退
した位置にあるので、ロール紙4の上に重なった単票紙
5の部分が、それ以外の単票紙の部分よりもインクジェ
ットヘッド8の側に突き出ることはない。換言すると、
印字位置11においては、単票紙5のプラテンギャップ
が印字幅全てにわたって一定に保持される。
【0039】従って、本例のインクジェットプリンタに
よれば、単票紙5の印字に際して、プラテンギャップを
一定に保持できるので、プラテンギャップの変動が原因
となって発生する印字品位の低下を回避できる。
【0040】なお、ギャップGをどのような寸法にすべ
きかは、個々のプリンタに応じて最適な値に設定すべき
ものであるが、少なくとも、ロール紙の厚さ分以上にす
ることが望ましい。
【0041】次に、本例では、単票紙用プラテン面13
とロール紙用プラテン面16の位置関係を精度良く規定
するための構成が備わっている。図4、5には、この位
置決め用の構成部分のみを取り出して示してある。これ
らの図を参照して説明すると、ロール紙装填機構2にお
けるロール紙4の装填部22には、詳細については後述
するが、プラテンローラ26の位置を規定するための左
右一対の位置決めピン25k、25lと、溝21k、2
1lが備わっている。これらの位置決め機構により、プ
ラテンローラ26は、インクジェットヘッド8に対して
予め定めた位置に配置される。
【0042】また、これら位置決め用の溝21k、21
lが形成されているプリンタ本体に固定されている取り
付け用フレーム21には、左右一対の位置決め用前端面
211、212(図4において斜線で示す部分)が形成
されている。これらの前端面211、212は、取り付
け用フレーム21の左右の側壁における前側面の上端部
分を前方に突出させることにより形成したものである。
この一対の前端面211、212は、単票紙用プラテン
部材14に形成した矩形開口15の両側に位置してい
る。これら一対の前端面211、212に対して、裏面
が密着した状態となるように、単票紙用プラテン部材1
4が取り付けられている。
【0043】このように、本例では、プリンタ本体に固
定されている取り付け用フレーム21に形成した位置決
め用の溝21k、21lと、前端面211、212とに
よって、プラテンローラ26と単票紙用プラテン部材1
4の位置が規定されている。換言すると、固定側の単一
部材である取り付け用フレーム21によって、ロール紙
用プラテン面16と単票紙用プラテン面13の位置関係
が規定されている。従って、これらの相対位置を正確に
規定することができ、この結果、印字位置11を搬送さ
れる単票紙の印字幅方向におけるプラテンギャップを精
度良く一定に保持することができる。
【0044】(張力付与手段の構成)図2に示すよう
に、ロール紙4は、ロール紙装填機構2に装填されてい
るロール状に巻かれたロール体4Aから巻き出され、印
字位置11を経由して搬送される。従って、ロール紙に
は巻き癖が付いており、印字位置11を通過するロール
紙の部分はインクジェットヘッド8の側に凸の状態に湾
曲する傾向がある。本例では、このようなロール紙の印
刷位置11を通過する部分、すなわち印字面部分の湾曲
を矯正して平坦な印字面部分を形成するために、張力付
与手段を設けてある。
【0045】図6には、印字位置11を中心とするイン
クジェットプリンタ1のロール紙搬送経路の主要構成部
分を拡大して示してある。図6と図2を参照して、本例
の張力付与手段について説明する。
【0046】これらの図に示すように、ロール体4A
は、後述するロール紙装填部の底面に配置した回転自在
な前後一対の支持ローラ113、114によって支持さ
れている。このロール体4Aから巻き出されたロール紙
4は、紙案内27と、押しつけ部材としての押しつけロ
ーラ115の間を通過し、紙案内27の凸状の湾曲面2
7aに沿って上方に位置しているプラテンローラ(ロー
ル紙送りローラ)26まで案内される。ロール紙4は、
次に、このプラテンローラ26と、これに押しつけられ
ている押さえローラ116の間を通過して外部に排出さ
れる。
【0047】ここで、紙案内27とプラテンローラ26
の間に架け渡されているロール紙4の部分は、インクジ
ェットヘッド8による印字位置11に位置している。す
なわち、ロール紙4のこの部分が、インクジェットヘッ
ド8により印字が施される印字面部分4Bとなってい
る。
【0048】また、後に詳細構造を説明するが、プラテ
ンローラ26と紙案内27は、ロール紙装填機構2の開
閉蓋の構成要素であるスライドフレーム25(図11参
照)の先端に取り付けられており、当該スライドフレー
ム25と一体となって移動する。図2および図6は、ス
ライドフレーム25が閉じた状態でのプラテンローラ2
6および紙案内27の位置を示してあり、この位置を、
本明細書では、必要に応じて、プラテンローラ26の
「動作位置」と呼ぶ。また、スライドフレーム25が開
き、それに伴って当該動作位置から後退したプラテンロ
ーラ26の位置を、必要に応じて、「退避位置」と呼
ぶ。
【0049】プラテンローラ26は、その動作位置に設
定されると、図9に示す駆動力伝達機構に連結され、回
転駆動されるように構成されている。このプラテンロー
ラ26の外周面には、上記のように、押さえローラ11
6が一定の弾性力によって押しつけられている。従っ
て、これらのローラ26、116の間に挟まれているロ
ール紙4は、プラテンローラ26の回転に伴って搬送さ
れる。
【0050】ここで、本例の張力付与手段は、押しつけ
ローラ115によって構成されている。この押しつけロ
ーラ115は、回転中心軸115aと、この回転中心軸
115aに回転自在に支持されたローラ本体115b
と、ローラ回転中心軸115aの両端を紙案内27の側
に付勢しているばね部材115cを備えている。
【0051】この押しつけローラ115は、ロール紙4
の印字面部分4Bよりも搬送方向上流側の位置におい
て、一定の弾性力で紙案内27の表面27aに押しつけ
られている。従って、これらの間を通過して、プラテン
ローラ26の回転力によって引っ張られるロール紙4に
は、引張力が作用する。すなわち、ロール紙4は一定の
弾性力で紙案内27の表面27aに押しつけられている
ので、それによって発生する摺動摩擦抵抗によって、押
しつけローラ115とプラテンローラ26の間に架け渡
されているロール紙4の印字面部分4Bには搬送方向に
沿って引張力が作用する。
【0052】この結果、ロール紙4に巻き癖がついてい
たとしても、インクジェットヘッド8による印字位置1
1に位置しているロール紙4の印字面部分4Bは引張力
によってその湾曲が矯正されて実質的に平坦な面とされ
る。従って、インクジェットヘッド8と印字面部分4B
のギャップが一定に保持され、ギャップ変動に起因して
発生する印字品位の低下、ロール紙表面の汚れ発生、印
字位置でのロール紙のジャミング等を回避できる。ま
た、ロール紙が搬送されても、ロール紙が浮き上がるこ
とがなく、その後搬送された単票紙と印字ヘッドのギャ
ップが、ロール紙の重なっている部分と、そうでない部
分とで異なることがない。
【0053】(張力付与手段の別の構成)次に、図7お
よび図8には、上記構成の張力付与手段の変形例を示し
てある。これらの図に示す張力付与手段は、ロール紙に
加える引張力をより簡単に調節でき、しかも、安定した
引張力をロール紙に加えることができるようにしたもの
である。この目的を達成するために、本例の張力付与手
段は、紙案内27における押しつけローラ115によっ
て押しつけられる表面部分に、ブレーキローラ117を
配置した構成としてある。
【0054】このブレーキローラ117は、ロール紙搬
送方向への回転に対して所定の弾性ブレーキ力が作用す
るものであり、紙案内27が動作位置に設定されると、
当該ブレーキローラ117と押しつけローラ115の間
に、ロール紙4が挟まれた状態となる。
【0055】図8から分かるように、ブレーキローラ1
17は、回転中心軸117aと、この回転中心軸117
aによって回転自在に支持されているローラ本体117
bと、ローラ本体117bの側面をその回転軸線の方向
に一定の弾性力で押しつける押しつけ機構117cとを
備えている。押しつけ機構117cは、ローラ本体11
7bの一方の側面に当たっている受け板117dと、他
方の側面に当たっている押さえ板117eと、この押さ
え板117eをローラ本体117bの側面に向けて押し
つけているコイルばね117fから構成されている。
【0056】また、このブレーキローラ117に当接し
ている押しつけローラ115は、回転中心軸115a
と、この回転中心軸115aに回転自在の状態で支持さ
れているローラ本体115bと、回転中心軸115aを
ブレーキローラ117に向けて一定の弾性力で押しつけ
ているばね部材115cから構成されている。
【0057】この構成の張力付与手段においては、一対
のローラ115、117の間にロール紙4を挟み込み、
一方のローラ117の回転に弾性ブレーキ力を加え、こ
れにより発生するロール紙4の摺動摩擦抵抗を用いて、
ロール紙4に引張力を付与している。従って、紙案内2
7の表面に、押しつけローラ115を押しつけ固定する
ことにより発生するロール紙4の摺動摩擦抵抗により、
ロール紙4に引張力を付与する場合に比べて、付与すべ
き引張力の調整が簡単になり、また、安定した引張力を
発生できる。
【0058】(駆動力伝達機構および回転拘束手段)次
に、図9および図10には、本例のインクジェットプリ
ンタ1に組み付けられている駆動力伝達機構の概略構成
を示してある。この駆動力伝達機構は、単一の駆動モー
タからの回転を、切り換え手段を介して、ロール紙搬送
用歯車列および単票紙搬送用歯車列に伝達し、それぞ
れ、ロール紙送りローラであるプラテンローラ26、お
よび、単票紙搬送用の紙送りローラ51、53、55を
回転駆動するように構成されている。図9においては、
理解を容易にするために、プラテンローラ26、紙送り
ローラ51、53、55の位置を斜線で示してある。
【0059】また、本例のインクジェットプリンタ1で
は、プラテンローラ26の停止時等において、上記の張
力付与手段によってロール紙4に付与されている引張力
が解除されることがないように、ロール紙搬送用歯車列
の回転を拘束する回転拘束手段が備わっている。図10
には、当該回転拘束手段の概略構成も示してある。
【0060】まず、駆動力伝達機構について説明する。
駆動力伝達機構は、単一の駆動モータ61と、駆動歯車
61aに噛み合っており、このモータ回転をプラテンロ
ーラ26に伝達するためのロール紙搬送用歯車列と、モ
ータ回転を単票紙送りローラ51、53、55に伝達す
るための単票紙搬送用歯車列と、モータ回転をいずれの
歯車列に伝達するのかを切り換える切り換え用歯車(切
り換え手段)62を備えている。この切り換え用歯車6
2はモータ出力軸に取り付けた駆動歯車61aに常に噛
み合っている。
【0061】ロール紙用歯車列は、切り換え用歯車62
に噛み合い可能な第1の歯車71、この歯車71と同軸
状態に連結した第2の歯車72、この第2の歯車72に
噛み合っている第3の歯車73、およびこの第3の歯車
73に噛み合っているプラテンローラ駆動歯車31とを
含んでいる。プラテンローラ駆動歯車31は、プラテン
ローラ26の回転軸26aの端に同軸状態で連結固定さ
れている。
【0062】本例では、後述するように、プラテンロー
ラ26はロール紙装填機構2の開閉蓋の構成部品である
スライドフレーム25の先端に取り付けられており、プ
ラテンローラ26が動作位置に位置決めされると、この
プラテンローラ26の回転軸26aに取り付けられてい
る駆動歯車31が第3の歯車73に噛み合った状態にな
る。
【0063】一方、単票紙搬送用歯車列は、切り換え用
歯車62に噛み合い可能な第1の歯車81と、この第1
の歯車81と同軸状態に連結した第2の歯車82と、こ
の第2の歯車82に噛み合っている第3の歯車83と、
この第3の歯車に噛み合っている第4および第5の歯車
84、85と、第4の歯車84に噛み合っている第6の
歯車86と、第5の歯車に噛み合ってる第7の歯車87
とを備えている。さらに、第6の歯車86に噛み合って
いる紙送りローラ駆動歯車88と、第3の歯車83に噛
み合っている紙送りローラ駆動歯車89と、第7の歯車
87に噛み合っている紙送りローラ駆動歯車90とを備
えている。紙送りローラ駆動歯車88は、紙送りローラ
51に同軸状に連結され、紙送りローラ駆動歯車89は
紙送りローラ53に同軸状態に連結され、紙送りローラ
駆動歯車90は紙送りローラ55に同軸状態に連結され
ている。
【0064】切り換え用歯車62は、その回転中心軸6
2aに沿って、図10における実線位置(ロール紙駆動
位置)と想像線位置(単票紙駆動位置)の間を移動可能
であり、この移動は、電磁ソレノイド等から構成される
駆動機構(図示せず)によって行われる。
【0065】図9、図10から分かるように、切り換え
用歯車62が実線位置(ロール紙駆動位置)にあると、
モータ回転は、第1〜第3の歯車71〜73を介して、
最終段の駆動歯車31に伝達され、プラテンローラ26
が回転駆動される。この結果、ロール紙4の搬送が行わ
れる。
【0066】切り換え用歯車62が想像線位置(単票紙
駆動位置)にあると、モータ回転は、第1〜第7の歯車
81〜87を介して、それぞれ、紙送りローラ駆動歯車
88、89、90に伝達され、各紙送りローラ51、5
3、55が回転駆動される。この結果、単票紙5の搬送
が行われる。
【0067】ここで、ロール紙搬送用歯車列の構成歯車
である第3の歯車73には、図10(b)に示すよう
に、回転拘束手段が取り付けられており、常に、回転を
拘束する制動力が加えられている。本例の回転拘束手段
は、第3の歯車73とプリンタ本体フレーム21の間に
配置したスペーサ91と、第3の歯車73の他方の側に
配置したブレーキ板92と、このブレーキ板92を押し
つけ可能な押しつけレバー93と、このレバー93の中
程の位置を支持しているレバー支点部材94と、レバー
93の他端に連結されているコイルばね95とを備えて
いる。
【0068】コイルばね95は伸長状態でレバー93に
連結されている。従って、レバー中程の支点部材94を
支点として、レバー93の先端部分は、ブレーキ板92
を第3の歯車73の側面に向けて押しつける。このブレ
ーキ板92の側圧によって第3の歯車73には当該歯車
の回転を拘束する制動力が常に作用している。
【0069】このように、本例のプリンタ1において
は、ロール紙搬送用歯車列の構成歯車である第3の歯車
73には、常に、その回転を拘束する制動力が作用して
いる。この制動力は、駆動モータ61の回転によるプラ
テンローラ26の回転駆動に支障をきたすような大きな
力ではないが、ロール紙搬送用歯車列を介して回転力が
伝達されていない状態において、当該歯車列の回転を阻
止するのに十分な力に設定されている。
【0070】従って、切り換え歯車62が単票紙駆動位
置に切り換わった状態においても、ロール紙搬送用歯車
列はその回転が阻止されるので、この最終段に連結され
ているプラテンローラ26が回転することはない。よっ
て、ロール紙4が緩み、インクジェットヘッド8の側に
湾曲して、そのノズル面に付着しているインク等がロー
ル紙表面に付着して汚れが発生することを回避できる。
すなわち、ロール紙4への印字を止めて、単票紙5への
印字を行うために切り換え用歯車62を切り換えても、
前述した張力付与手段によって付与されている引張力が
そのままロール紙4に作用した状態を維持できる。
【0071】ここで、上記のように制動力を付与する理
由はプラテンローラ26の回転を阻止するためである。
このためには、当該プラテンローラ26に連結されてい
る駆動歯車31に対して直接に制動力を付与すればよ
い。しかし、本例では、プラテンローラ26および駆動
歯車31は、スライドフレーム25に取り付けられ、こ
れと共に移動するので、制動力を付与する機構を取り付
けることが困難である。そこで、本例では、フレーム2
1に取り付けられている歯車のうち、最も、プラテンロ
ーラ26に近い歯車73に制動力を付与することによ
り、効果的にプラテンローラ26の回転を阻止している
のである。
【0072】(回転拘束手段の別の例)なお、本例の回
転拘束手段の代わりに、回転阻止手段を取り付けること
も可能である。回転阻止手段としては、例えば、切り換
え用歯車62の切り換え動作に連動して、ロックピン等
を第3の歯車73に押しつけて、当該歯車の回転を完全
に阻止する構成を採用できる。また、この場合には、駆
動モータ61の停止に連動させて、ロックピン等を第3
の歯車73に押しつけて、当該歯車の回転を阻止しても
よい。
【0073】(ロール紙装填機構)次に、本例における
ロール紙装填機構2の構造を詳細に説明する。
【0074】図11はロール紙装填機構2の部分を取り
出して示す斜視図であり、図12〜図15はそのロール
紙装填部の開閉動作を示す説明図であり、図16はその
部分的構成を示す説明図である。
【0075】これらの図を参照して説明すると、ロール
紙装填機構2は、プリンタ本体フレーム12に取り付け
た取付け用フレーム21を有し、この取付け用フレーム
21には、ロール紙4が装填されるロール紙装填部22
が構成されている。このロール紙装填部22は、所定幅
の半円形湾曲部分22aと、この上方に形成された長方
形の開口22bとを備え、当該開口22bからロール紙
4の交換が行われる。
【0076】このロール紙装填用の開口22bは、蓋フ
レーム23によって開閉可能となっている。蓋フレーム
23は、開口22bとほぼ同一の長方形をした天板部分
23aと、この天板部分23aの左右から直角に下方に
折れ曲がった所定の高さの側板部分23b、23cとを
備えている。側板部分23b、23cの後端部分は下方
に向けて折れ曲がっており、その下端23d、23e
(図においては下端23dのみを示す。)は、旋回中心
を規定するシャフト24によって回転自在に支持されて
いる。シャフト24の両端は、取付け用フレーム21に
よって支持されている。従って、蓋フレーム23は、シ
ャフト24を中心として、ロール紙装填部22のロール
紙装填用の開口22bを閉鎖した閉鎖位置(図12に示
す状態)と、当該開口22bを全開状態にした開放位置
(図15に示す状態)との間を旋回可能となっている。
【0077】この構成の蓋フレーム23にはスライドフ
レーム25が取付けられている。このスライドフレーム
25は、当該蓋フレーム23と一体となって旋回すると
共に、当該蓋フレーム23に対してスライド可能となっ
ており、その先端には、プラテンローラ26および当該
プラテンローラ26にロール紙4を導く紙案内27が取
付けられている。
【0078】まず、図16を参照して、スライドフレー
ム25が蓋フレーム23に対してスライド可能に取り付
けられている構成を説明する。スライドフレーム25
は、蓋フレーム23の天板部分23aの裏面側に接触し
ている長方形の天板部分25aと、この天板部分25a
の両側から直角に下方に折れ曲がっている一定の高さの
側板部分25b、25cとを備えている。天板部分25
aには、その前後方向に向けて案内用スリット25d、
25fが形成され、これらのスリットには、蓋フレーム
23の表面板部分23aに固定したガイドピン23q、
23rが貫通している。各ガイドピン23q、23rの
下端側には止め輪23h、23iが取付けられ、これに
よって、スライドフレーム25は蓋フレーム23の裏面
にスライド可能な状態に取付けられている。
【0079】また、後方側のガイドピン23rと、スラ
イドフレーム25の前方側の部分に形成したばね掛け2
5gとの間には、コイルばね23gが架け渡されてお
り、このコイルばね23qのばね力によって、スライド
フレーム25は常に後方に向けて付勢されている。
【0080】次に、図11から分かるように、スライド
フレーム25の側板部分25b、25cの前端25h、
25iの間には、プラテンローラ26が架け渡されてお
り、このプラテンローラ26の支軸両端部分が前端25
h、25iによって回転自在に軸支されている。このプ
ラテンローラ26の下側には、当該プラテンローラ26
の外周面から接線方向に向けて凸円弧状の表面形状をし
た紙案内27が取付けられている。
【0081】次に、蓋フレーム23の上側には、一回り
大きな寸法のカバーフレーム28が配置されている。こ
のカバーフレーム28は、天板部分28aと、その両側
から下方に向けて直角に折れ曲がっている側板部分28
b、28cとを備えており、側板部分28b,28cの
後端部分は下方に延びて、シャフト24によって回転自
在に支持されている。このカバーフレーム28を旋回さ
せると、スライドフレーム25が取付けられている蓋フ
レーム23が連動して旋回するように構成されている。
また、蓋フレーム23がロール装填用の開口22bを封
鎖した状態(図13に示す状態)に至った後は、当該カ
バーフレーム28は、単独で旋回可能となっている。こ
のカバーフレーム28の単独旋回運動によって、スライ
ドフレーム25は蓋フレーム23に対して前後方向にス
ライド運動を行う。
【0082】カバーフレーム28の単独旋回運動をスラ
イドフレーム25のスライド運動に変換するリンク機構
29は、カバーフレーム28の側板部分28b、28c
の後側上端部分の間に架け渡した連結シャフト28d
と、この連結シャフト28dが貫通しているスライドフ
レーム25の後端部分の3箇所に形成した連結孔25j
とを備えている。この連結孔25jはカバーフレーム2
8の単独旋回運動を阻害しないように、縦に長い長孔形
状をしている。従って、図13に示すように蓋フレーム
23がロール紙装填用の開口22bを封鎖した状態での
連結シャフト28dの位置は、更にカバーフレーム28
を旋回させて図12に示すように水平状態まで旋回させ
たときには、旋回中心を規定するシャフト24を中心と
して前方および下方に移動した位置となる。
【0083】連結シャフト28dは、上下に長い連結孔
25jに沿って下方に向けて自由に移動すると共に、当
該連結孔25jを前方に押して移動させる。この結果、
この連結孔25jが形成されているスライドフレーム2
5は全体として前方に押し出される。すなわち、蓋フレ
ーム23に対して前方にスライドして、その前端に支持
されているプラテンローラ26および紙案内27が前方
に突出して、インクジェットヘッド8による印刷位置1
1に現れ、インクジェットヘッド8に対して一定のギャ
ップを保って対峙した状態(対峙位置)になる。
【0084】逆に、カバーフレーム28を図12に示す
水平位置から図13に示す位置まで上方に旋回させる
と、上記とは逆に、スライドフレーム25が全体として
後方にスライドして、その先端のプラテンローラ26お
よび紙案内27は、対峙位置から後退した後退位置まで
移動する。
【0085】ここで、前述したように、スライドフレー
ム25はコイルばね23gによって、後退する方向に弾
性力によって付勢されている。従って、図12に示すよ
うにカバーフレーム28を水平となるまで閉じた後にカ
バーフレーム28の押しつけ力を解除すると、コイルば
ね23gの引っ張り力によって、スライドフレーム25
はその後退位置まで戻る。このスライド運動に連動して
カバーフレーム28も開く方向に旋回して図13に示す
状態に戻ってしまう。
【0086】カバーフレーム28を図12に示す閉じ位
置にロックするために、カバーフレーム28の前端部分
には左右一対の係合爪28g、28hが取付けられてい
る。カバーフレーム28を閉じた状態において、これら
の係合爪28g、28hの先端に形成したフックが対峙
する取付け用フレーム21の前側部分には、当該フック
が下側から旋回して係合可能な被係合部21gが形成さ
れている。係合爪28g、28hは、ねじりばね(図示
せず)によってフックが上方に旋回する方向に向けて常
に付勢されている。
【0087】従って、カバーフレーム28を図12に示
すように閉じた後に、更に、押し込むと、係合爪28
g、28hがばね力に抗して反対側に僅かに旋回して、
その下端のフックが下側から取付けフレーム21の側の
被係合部21gに係合してロック状態が形成される。ロ
ックを解除するためには、係合爪28g、28hの上端
部分28iを引き上げて、下端のフックを下方に旋回さ
せればよい。
【0088】次に、本例のロール紙装填機構2において
は、上記のようにカバーフレーム28を閉じた状態にお
いて、スライドフレーム25の先端のプラテンローラ2
6の位置(対峙位置)を精度良く位置決めするための機
構が備わっている。すなわち、スライドフレーム25の
側板部分25b、25cの前端部分には、左右に向けて
水平に突出した位置規定用の位置決めピン25k、25
l(図11においてはピン25kのみを示す。)が取付
けられている。これに対して、スライドフレーム25を
閉じた状態において、これらの位置決めピン25k、2
5lに対峙する取付けフレーム21の部分には、これら
の位置決めピン25k、25lが横方向から丁度嵌まり
込む半円形の溝21k、21lが形成されている。
【0089】これらの溝21k、21lは固定した位置
に形成されているので、スライドフレーム25の位置決
めピン25k、25lがこれらの溝21k、21lに嵌
まることにより、スライドフレーム25の先端のプラテ
ンローラ26の位置(対峙位置)が常に正確に規定され
る。従って、単票用紙用プラテン面13に対して所定の
ギャップを保って左右に往復移動するインクジェットヘ
ッド8のインクノズル面は、また、ロール紙用プラテン
ローラ面16との間にも常に一定のギャップが形成され
る。
【0090】なお、取付け用フレーム21の両側壁21
b、21c(図11においては21bのみを示す。)
と、蓋フレーム23の両側の側板部分23b、23cと
の間には、それぞれ、コイルばね23j、23k(図に
おいてはばね23jのみを示す。)が架け渡されてい
る。シャフト24を中心としてカバーフレーム28、ス
ライドフレーム25および蓋フレーム23を開閉する場
合に、これらの重心位置がシャフト24の直上に至った
図14に示す旋回位置を通過した後は、これらのコイル
ばね23j、23kの両端のばね掛け部分の旋回軌跡が
広がるように、これらのコイルばね23j、23kが配
置されている。
【0091】従って、図14に示す旋回位置を超えて更
にカバーフレーム28を開く場合には、これらのコイル
ばね23j,23kが伸長するので、カバーフレーム2
8を閉じる方向に付勢する引っ張り力が作用する。この
結果、カバーフレーム28等が勢いよく開いて、他の部
分に衝突してしまうという弊害を回避できる。
【0092】逆に、図14に示す旋回位置を超えてカバ
ーフレーム28を閉じる場合にも、これらのコイルばね
23j、23kのばね力によって、カバーフレーム28
が勢いよく閉じて、ロール紙装填部の開口22bに衝突
してしまうという弊害を回避できる。
【0093】(ロール紙装填機構の動作)図12〜図1
5を参照して、ロール紙装填機構2におけるロール紙装
填部22の開閉動作を纏めて説明する。まず、図12に
示すようにロール紙装填部22が閉じている状態におい
て係合爪28g、28hに連結されている上端部分28
iを上方に引くと、係合爪28g、28hがフレーム2
1の側の被係合部21gから外れてロックが解除され
る。この結果、カバーフレーム28、スライドフレーム
25および蓋フレーム23は一体となって図13に示す
位置まで旋回して開く。この旋回動作は、主としてスラ
イドフレーム25と蓋フレーム23の間に架け渡してあ
るコイルばね23gのばね力によって行われる。
【0094】この後は、カバーフレーム28を、コイル
ばね23j、23kのばね力に抗して後方に旋回させる
と、図14の状態を経て、図15に示すように、ロール
紙装填部22の開口22bが全開状態になる。すなわ
ち、開口22bの上方から、カバーフレーム28、スラ
イドフレーム25、蓋フレーム23のいずれもが退避し
た状態になる。
【0095】この全開状態となった後に、ロール紙装填
部22に装填されているロール紙4の交換作業を行う。
開口22bは全開状態なので、ロール紙4の交換作業は
簡単である。また、プラテンローラ26、紙案内27も
スライドフレーム25と共に退避しているので、ロール
紙4の巻き出し部分4aを配置する作業も簡単に行うこ
とができる。
【0096】ロール紙4を装填した後は、カバーフレー
ム28を閉じる方向に旋回させる。この操作によって、
カバーフレーム28、スライドフレーム25および蓋フ
レーム23は一体となって旋回して、図14の状態を経
て、図13に示すように、蓋フレーム23が開口22b
を封鎖した状態になる。この後は、蓋フレーム23は開
口22bの縁に係合して、それ以上は旋回しない。従っ
て、この蓋フレーム23にスライド可能に取付けられて
いるスライドフレーム25もそれ以上は旋回しない。よ
って、この後は、カバーフレーム28のみが単独で旋回
することになる。カバーフレーム28を押して図12に
示す位置まで旋回させると、この旋回運動が、リンク機
構29を介して、スライドフレーム25のスライド運動
に変換される。すなわち、スライドフレーム25は蓋フ
レーム23に対して前方にスライドして、その前端に支
持されているプラテンローラ26、紙案内27がインク
ジェットヘッド8に対して一定のギャップを保って対峙
した位置(対峙位置)に到る。スライドフレーム25が
前方にスライドすると、スライドフレーム25の両端の
位置決めピン25k、25lが取付けフレーム21の側
の溝21k、21lに嵌まり、そのスライド位置が固定
される。換言すると、プラテンローラ26および紙案内
27が予め設定されている対峙位置に保持され、インク
ジェットヘッド8との間に一定のギャップが形成された
状態になる。
【0097】なお、この状態においては、プラテンロー
ラ26の一端に連結されているプラテンローラ駆動歯車
31が、取付けフレーム21の側に配列されている歯車
73(図10に示す)にかみ合った状態になる。従っ
て、歯車73が駆動されて回転すると、プラテンローラ
26が回転して、ロール紙4の巻き出し部分4aが搬送
方向(矢印方向)に向けて搬送され、この搬送動作に同
期させてインクジェットヘッド8により所定の印字動作
が行われることになる。
【0098】(その他の実施の形態)上記の例は、ロー
ル紙装填機構2として、ロール紙装填部22が開閉式で
あり、しかも、プラテンローラ26がスライド機構によ
ってスライド可能に支持された構成のものとなってい
る。このために、プラテンローラ26と単票紙用プラテ
ン部材14との相対位置を精度良く規定するために、取
り付け用フレーム21に、それぞれ双方を位置決めする
ための機構を構成してある。しかしながら、プラテンロ
ーラ26が固定した位置に設置されている構成を採用す
ることもでき、この場合には、プラテンローラ26を支
持している部材の側に単票紙用プラテン部材の位置を規
定する位置決め部を配置するだけでよい。
【0099】なお、本明細書における「印字」なる用語
は、「印刷」あるいは「記録」と同義であり、文字の印
刷およびその他の模様、記号の印刷も含む意味で使用し
ている。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ロール
紙の上に一部が重なった状態で搬送される単票紙に対し
て、ロール紙と共通の印字位置において印字を行うよう
に構成されたプリンタにおいて、単票紙用プラテン面に
対して、ロール紙用プラテン面を、少なくともロール紙
の厚さ分だけ後退させてあり、また、ロール紙が搬送さ
れても、また、搬送後もロール紙が浮き上がらないよう
にロール紙に張力が加えられている。従って、単票紙の
印字に際しては、共通の印字位置を通過する単票紙は、
その印字幅方向の全てにわたって印字ヘッドに対するプ
ラテンギャップが一定になる。よって、ロール紙の上に
重なった状態で搬送される単票紙への印字品位の低下を
回避できる。
【0101】また、本発明のプリンタでは、ロール紙用
プラテン面を規定しているロール紙用プラテン部材の側
に、他方の単票紙用プラテン面を規定している単票紙用
プラテン部材の位置を規定するための位置決め部を配置
した構成を採用しているので、双方のプラテン面の位置
決めを精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェトプリンタを示す
斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタにおける紙搬送
経路を示す説明図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタにおける単票紙
用プラテン面とロール紙用プラテン面の位置関係を示す
説明図である。
【図4】図1のインクジェットプリンタにおける単票紙
用プラテン部材の位置決め機構を示す説明図である。
【図5】図1のインクジェットプリンタにおける単票紙
用プラテン部材の位置決め機構を示す説明図である。
【図6】図1のインクジェットプリンタにおけるロール
紙に引張力を付与するための張力付与手段の構成を示す
構成図である。
【図7】図6の張力付与手段の変形例を示す構成図であ
る。
【図8】図7の張力付与手段を直交する方向から見た場
合の構成図である。
【図9】図1のインクジェットプリンタにおける駆動力
伝達機構を示す概略構成図である。
【図10】図10(a)は、図1のインクジェットプリ
ンタにおける駆動力伝達機構を示す概略構成図、図10
(b)は回転拘束手段の構成を示す概略構成図である。
【図11】図1のインクジェットプリンタにおけるロー
ル紙装填機構を取り出して示す部分斜視図である。
【図12】図11のロール紙装填機構のロール紙装填部
が閉じた状態を示す説明図である。
【図13】図11のロール紙装填機構のロール紙装填部
を閉じているカバーフレームのロックが解除された後の
状態を示す説明図である。
【図14】図11のロール紙装填機構のカバーフレーム
がほぼ垂直になるまで開いた状態を示す説明図である。
【図15】図11のロール紙装填機構のロール紙装填部
を全開にした状態を示す説明図である。
【図16】図11のロール紙装填機構における蓋フレー
ムに対するスライドフレームの取付け状態を示す説明図
である。
【符号の説明】 1 インクジェットプリンタ 2 ロール紙装填機構 3 単票紙挿入口 4 ロール紙 5 単票紙 6 ガイドシャフト 7 キャリッジ 8 インクジェットヘッド 10 インク供給部 11 印刷位置 12 プリンタ本体フレーム 13 単票紙用プラテン面 14 単票紙用プラテン部材 15 矩形開口 16 ロール紙用プラテン面 21 フレーム 22 ロール紙装填部 22 装填部 23 蓋フレーム 24 シャフト 25 スライドフレーム 26 プラテンローラ 27 紙案内 28 カバーフレーム 29 リンク機構 31 プラテンローラ駆動歯車 51 ローラ 53 ローラ 55 ローラ 61 駆動モータ 62 歯車 71〜73 歯車 81〜87 歯車 88 ローラ駆動歯車 89 ローラ駆動歯車 90 ローラ駆動歯車 91 スペーサ 92 ブレーキ板 93 レバー 94 支点部材 113、114 支持ローラ 115 ローラ 116 ローラ 117 ブレーキローラ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単票紙に対する印字位置の一部に、ロー
    ル紙に対する印字位置が形成されているプリンタにおい
    て、 前記ロール紙に対する印字位置を規定するロール紙用プ
    ラテンと、 前記単票紙に対する印字位置を規定する単票紙用プラテ
    ンと、 前記ロール紙および前記単票紙に、共通の印字位置で印
    刷を行う印字ヘッドとを有し、 前記ロール紙用プラテンの印字位置を規定する面が、前
    記単票紙用プラテンの印字位置を規定する面よりも、少
    なくとも、ロール紙の厚さ分だけ後退していることを特
    徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記単票紙用プラテ
    ンは、一部が開口された板状の形状であり、当該開口の
    内部に前記ロール紙用プラテンが設けられていることを
    特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ロール紙用プラ
    テンは、前記前記単票紙用プラテンの開口に対し、進退
    可能に設けられていることを特徴とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記単票用紙用プラテンの位置決めを行うと共に当該単
    票用紙用プラテンを支持するフレームを有し、 前記ロール紙用プラテンは位置決め部を備えており、 前記フレームには、前記ロール紙用プラテンが前記開口
    側に進出したときに、前記ロール紙用プラテンの位置決
    め部が当接する当接部が設けられており、 当該当接部に前記位置決め部が当接することにより、ロ
    ール紙用プラテンおよび単票紙用プラテンの位置関係が
    規定されていることを特徴とするプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、更
    に、 前記ロール紙に対する印字位置を経由させてロール紙を
    搬送させるためのロール紙送りローラと、 前記印字位置を経由して搬送される前記ロール紙の印字
    面部分に、搬送方向に向けて引張力を付与可能な張力付
    与手段とを有することを特徴とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ロール紙用プラテンには、ロール紙を前記印字位置
    に向けて案内するための紙案内が取り付けられており、 前記張力付与手段は、ロール紙を前記紙案内に対して所
    定の弾性押しつけ力で押しつけ可能な押しつけ部材を備
    えていることを特徴とするプリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記押しつけ部材は回転自在な押しつけローラであり、
    当該押しつけローラの外周面がロール紙を挟み前記紙案
    内に押しつけられることを特徴とするプリンタ。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 前記張力付与手段は、前記紙案内における前記押しつけ
    部材によって押しつけられる部分に配置したブレーキロ
    ーラを備えており、 当該ブレーキローラは、回転自在に支持されたローラ本
    体と、このローラ本体の側面に所定の弾性力を付与して
    いる押さえばねとを備えていることを特徴とするプリン
    タ。
  9. 【請求項9】 請求項5において、 前記ロール紙送りローラを回転駆動するための駆動モー
    タと、当該駆動モータの回転を前記ロール紙送りローラ
    に伝達するロール紙搬送用歯車列と、 前記ロール紙搬送用歯車列に含まれる歯車に対して、自
    由回転を拘束するための制動力を付与する回転拘束手段
    とを有することを特徴とするプリンタ。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 更に、単票紙送りローラと、前記駆動モータの回転を当
    該単票紙送りローラに伝達するための単票紙搬送用歯車
    列と、前記駆動モータの回転を前記ロール紙搬送用歯車
    列および前記単票紙搬送用歯車列のいずれに伝達するの
    かを切り換える切り換え手段とを有することを特徴とす
    るプリンタ。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 前記ロール紙搬送用歯車列は、前記ロール紙送りローラ
    と一体回転する歯車を含み、当該歯車に直接噛み合って
    いる歯車に対して、前記回転拘束手段により制動力が付
    与されることを特徴とするプリンタ。
  12. 【請求項12】 請求項5において、 前記ロール紙送りローラを回転駆動するための駆動モー
    タと、当該駆動モータの回転を前記ロール紙送りローラ
    に伝達するロール紙搬送用歯車列と、 当該ロール紙搬送用歯車列に含まれる歯車の回転を阻止
    可能な回転阻止手段とを有し、 前記駆動モータが停止している間は、当該歯車回転阻止
    手段によって前記歯車の回転が阻止されることを特徴と
    するプリンタ。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 更に、単票紙送りローラと、前記駆動モータの回転を当
    該単票紙送りローラに伝達するための単票紙搬送用歯車
    列と、前記駆動モータの回転を前記ロール紙搬送用歯車
    列および前記単票紙搬送用歯車列のいずれに伝達するの
    かを切り換える切り換え手段とを有し、 前記回転阻止手段は、前記駆動モータの回転が前記単票
    紙搬送用歯車列に伝達されている間は、前記歯車の回転
    を阻止することを特徴とするプリンタ。
  14. 【請求項14】 請求項12において、 前記ロール紙搬送用歯車列は、前記ロール紙送りローラ
    と一体回転する歯車を含み、当該歯車に直接噛み合って
    いる歯車が、前記回転阻止手段により回転が阻止される
    ことを特徴とするプリンタ。
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