JPH11348228A

JPH11348228A - 印刷装置

Info

Publication number: JPH11348228A
Application number: JP16221298A
Authority: JP
Inventors: Shogo Serizawa; 祥吾芹澤; Yutaka Hasegawa; 豊長谷川; Hiromi Nakamura; 弘洋中村
Original assignee: Toshiba Machine Co Ltd
Current assignee: Shibaura Machine Co Ltd
Priority date: 1998-06-10
Filing date: 1998-06-10
Publication date: 1999-12-21

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷される画線の位置に関し高い精度を実現
することができる印刷装置を提供する。【解決手段】ローラ６を転動させて版１をワーク９に
対して押圧し、ワーク９上に印刷を行う。ワーク９に対
する印刷の終了後、移動テーブル３０を左行限に移動
し、カメラ５１ａ、５１ｂを用いて、ワーク９の周縁部
の近傍に予め設けられている位置合わせマーク５６ａ、
５６ｂを観察するとともに、カメラ５２ａ、５２ｂを用
いて、印刷された画線内の所定の箇所５７ａ、５７ｂを
観察する。各カメラからの出力は、画像処理装置６１に
送られ、印刷位置の誤差が定量的に求められる。この誤
差のデータに基づいて、制御装置６２からＸＹθテーブ
ル駆動装置６３に指示が送られ、３個のアクチュエータ
２１、２２、２３を介して、誤差が無くなる様にＸＹθ
テーブル２０の位置が修正される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷装置に係り、特
に、枠に張られたシート状の版をワークの表面に押し付
ける方式の印刷装置において、印刷される画線の位置精
度の向上を図るための構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】シート状の版を枠に張り付けて印刷を行
う方式の印刷装置において、版の材料として、剛性が高
い金属からなるメッシュ、特殊金属シート、合金鋼と特
殊ゴムからなる複合シートなどが開発されている。これ
に伴い、高い形状精度を備えた印刷が可能になってきて
おり、多様な用途に対して、この方式に基づく印刷装置
の適用が検討されている。

【０００３】（従来の技術の問題点）この様に、ワーク
上に印刷される画線の形状に関しては、高い精度の実現
が可能になってきているが、画線全体の位置精度に関し
ては未だ問題が残っている。即ち、ワークに対する画線
全体の相対位置がいずれかの方向にずれて位置の誤差が
生ずる問題に関しては、未だ十分に解決されてはいな
い。

【０００４】この様な位置の誤差の方向及び大きさは、
印刷装置の周囲の雰囲気温度、印刷装置の各部の温度分
布、版の張力変動などの影響を受け、経時的に緩やかに
変化する傾向がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の印刷
装置における上記の様な問題点に鑑み成されたもので、
本発明の目的は、印刷される画線の位置について高い精
度を実現することができる印刷装置を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の印刷装置は、テ
ーブル上に置かれたワークの表面に版を押し付けること
によって印刷を行う印刷装置において、印刷後のワーク
の表面を光学的に観察して、ワークの表面に予め形成さ
れている複数の位置合わせマークに対する、ワークの表
面に印刷された画線の相対位置を測定する位置測定手段
と、この位置測定手段による測定結果から前記相対位置
の誤差を算出し、算出された誤差の値に基づいてその誤
差を打ち消す様に、次のワークの印刷を行う前に前記版
に対する前記テーブルの相対位置を調整する位置調整手
段と、を備えたことを特徴とする。

【０００７】本発明の印刷装置によれば、ワーク上に印
刷された画線の位置の実績値に基づいて、次のワークを
印刷する前に、版に対するワークの相対位置を自動的に
修正することができるので、印刷される画線の位置を高
い精度で維持することができる。

【０００８】なお、印刷された画線の位置の測定は、ワ
ークを１枚印刷する毎に行うこともできるし、ワークを
所定枚数印刷する毎に周期的に行うこともできる。その
測定頻度は、要求される印刷位置の精度、あるいは印刷
機の構造などに応じて設定される。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１に、本発明に基づく印刷装置
の例を示す。シート状の版１（ブランケット）は、サポ
ートシート２を介してシートフレーム４に張られ、この
シートフレーム４は、サポータ５の上に固定されてい
る。版１の下方には、ＸＹθテーブル２０が配置され、
ワーク９（被印刷物）はＸＹθテーブル２０の上にセッ
トされる。ＸＹθテーブル２０は、その下側に設けられ
たアクチュエータ２１、２２、２３によって、水平面内
の直交する二軸方向の移動及び回転が可能である。

【００１０】ＸＹθテーブル２０に隣接して、支持台３
０が配置され、凹版８は支持台３０の上に装着される。
凹版８の上方にはインク供給装置３２が設けられてい
る。更に、上記のＸＹθテーブル２０及び支持台３０
は、移動テーブル４０の上に据え付けられている。移動
テーブル４０は、図１において左右方向に移動すること
が可能であり、図１に示した状態は、移動テーブル４０
が右行限にある状態を表している。また、移動テーブル
４０が左行限にある状態では、版１の下側に、凹版８及
び支持台３０が位置することになる。

【００１１】版１を保持するシートフレーム４に隣接し
て、印刷位置測定装置５０が配置されている。移動テー
ブル４０が左行限にある状態では、この印刷位置測定装
置５０の下側に、ワーク９及びＸＹθテーブル２０が位
置することになる。印刷位置測定装置５０には、ワーク
９上に印刷された画線等の位置を観察するために、複数
のカメラ５１ａ、５１ｂ、５２ａ、５２ｂが搭載されて
いる。

【００１２】次に、この印刷装置の運転の手順について
説明する。先ず、図１に示した様に、移動テーブル４０
が右行限にある状態で、凹版８の表面に形成されている
溝の中に、インク供給装置３２からインクを盛り付け
る。次に、移動テーブル３０を左行限に移動して、版１
の下側に凹版８を位置させる。この状態で、版１の裏面
にローラ６を押し付けて転動させることによって、凹版
８に対して版１が押圧され、凹版８の表面に盛り付けら
れているインクが版１の下面に転写される。また、これ
と並行して、ワーク９をＸＹθテーブル２０上にセット
する。

【００１３】次いで、再度、移動テーブル３０を右行限
に移動して、版１の下側にワーク９を位置させる。この
状態で、版１の裏面にローラ６を押し付けて転動させる
ことによって、ワーク９に対して版１が押圧され、版１
の下面に付着しているインクがワーク９上に転写され、
所定の形状を備えた画線が印刷される。

【００１４】ワーク９に対する印刷が終了した後、再
度、移動テーブル３０を左行限に移動して、印刷位置測
定装置５０の下側にワーク９を位置させる。この状態
で、カメラ５１ａ、５１ｂを用いて、ワーク９の周縁部
の近傍に予め設けられている位置合わせマーク５６ａ、
５６ｂを観察するとともに、カメラ５２ａ、５２ｂを用
いて、印刷された画線内の所定の箇所５７ａ、５７ｂを
観察する。

【００１５】カメラ５１ａ、５１ｂ及びカメラ５２ａ、
５２ｂからの出力は、画像処理装置６１に送られ、印刷
位置の誤差が定量的に求められる。この誤差のデータに
基づいて、制御装置６２からＸＹθテーブル駆動装置６
３へ指示が送られ、３個のアクチュエータ２１、２２、
２３を介して、誤差を打ち消す様にＸＹθテーブル２０
の位置が修正される。

【００１６】例えば、シートフレーム４の外形寸法が１
ｍ×１ｍの正方形の場合、３（Ｎ／ｍｍ²）程度の張力
で版１が張られているが、印刷回数が１万回に達する頃
には、張力が２０〜３０％減少するようになる。このた
め、版１の裏面でローラ６を転動させて、版１をワーク
９に対して押し付けても、版１とワーク９との最初の接
触位置が２０〜３０μｍ程度、図１において右方向にズ
レるようになる。なお、この様なズレの距離は、印刷回
数が１万回に至る途中では、急激な変化を示さずに、緩
やかに変化する。

【００１７】また、この印刷装置を構成する各部分（シ
ートフレーム４、ローラ６、ＸＹθテーブル２０、移動
テーブル４０など）は、モータからの発熱あるいは周囲
の温度の変化に伴い、その温度分布が時間的に変化す
る。このため、稼業時間の経過に従って、シートフレー
ム４に対するワーク９の相対位置に変化が生ずることが
あり、ワーク９上に印刷される画線に位置誤差が発生す
る。

【００１８】従って、ワーク９上に印刷された画線の位
置の誤差を測定して、後続するワークを印刷する前に、
位置の誤差が無くなる用にＸＹθテーブル２０の位置及
び回転角度を調整することによって、ワーク９に対する
印刷位置精度を高い水準で維持することができる。

【００１９】なお、上記の例では、位置合わせマーク５
６ａ、５６ｂ及び印刷された画線内の所定の箇所５７
ａ、５７ｂの位置を、それぞれ個別のカメラ５１ａ、５
１ｂ、、５２ａ、５２ｂを用いて観察して測定する方法
を示したが、１台のカメラを移動させて測定しても良い
し、１台の固定カメラで測定しても良い。

【００２０】

【発明の効果】本発明の印刷装置によれば、ワーク上に
印刷された画線の位置の実績値に基づいて、次のワーク
を印刷する前に、版に対するワークの相対位置を自動的
に修正することができるので、印刷される画線の位置を
高い精度で維持することができる。従って、高精度で安
定した品質を備えた印刷物を生産することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく印刷装置の一例を示す中央断面
図。

【符号の説明】

１・・・版、２・・・サポートシート、４・・・シートフレーム、５・・・サポータ、６・・・ローラ、８・・・凹版、９・・・ワーク、２０・・・ＸＹθテーブル、２１・・・アクチュエータ、２２・・・アクチュエータ、２３・・・アクチュエータ、３０・・・支持台、３２・・・インク供給装置、４０・・・移動テーブル、５０・・・印刷位置測定装置（位置測定手段）、５１ａ、５１ｂ・・・カメラ、５２ａ、５２ｂ・・・カメラ、５６ａ、５６ｂ・・・位置合わせマーク、５７ａ、５７ｂ・・・画線内の所定の箇所、６１・・・画像処理装置（位置測定手段）、６２・・・制御装置（位置調整手段）、６３・・・ＸＹθテーブル駆動装置（位置調整手段）。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】テーブル上に置かれたワークの表面に版
を押し付けることによって印刷を行う印刷装置におい
て、印刷後のワークの表面を光学的に観察して、ワークの表
面に予め形成されている複数の位置合わせマークに対す
る、ワークの表面に印刷された画線の相対位置を測定す
る位置測定手段と、この位置測定手段による測定結果から前記相対位置の誤
差を算出し、算出された誤差の値に基づいてその誤差を
打ち消す様に、次のワークの印刷を行う前に前記版に対
する前記テーブルの相対位置を調整する位置調整手段
と、を備えたことを特徴とする印刷装置。