JPH11347714A - 修復される容器にセットされる中子の芯出し装置及び芯出し方法 - Google Patents

修復される容器にセットされる中子の芯出し装置及び芯出し方法

Info

Publication number
JPH11347714A
JPH11347714A JP16066898A JP16066898A JPH11347714A JP H11347714 A JPH11347714 A JP H11347714A JP 16066898 A JP16066898 A JP 16066898A JP 16066898 A JP16066898 A JP 16066898A JP H11347714 A JPH11347714 A JP H11347714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
container
engaging member
centering
ladle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16066898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3073965B2 (ja
Inventor
Seiichi Yasui
清一 安井
Takuji Tabuse
拓次 田伏
Kenichi Nomoto
健一 野本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INTOCAST JAPAN KK
Original Assignee
INTOCAST JAPAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INTOCAST JAPAN KK filed Critical INTOCAST JAPAN KK
Priority to JP10160668A priority Critical patent/JP3073965B2/ja
Publication of JPH11347714A publication Critical patent/JPH11347714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3073965B2 publication Critical patent/JP3073965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】取鍋等の容器の不定形施工を行う場合におい
て、中子を容器にセットする際、容器に対する中子の位
置合わせが容易に行える芯出し装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】修復される容器1内にセットされ、所定の
間隔をおいて外方に突出するアーム17を設けた中子1
0であり、この中子の各アーム17に、予め容器の外周
に設けられている係止部3および/または補強リング1
aと係合する係合部材3を設けてある。そして、各アー
ム17の係合部材23は、それを係止部3に係合させた
際、中子10と容器1とが芯合わせされる位置に設けら
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶銑・溶鋼を鋳込
む取鍋、又は類似の金属製の容器の内張り耐火性ライニ
ングを製造又は修復する技術に関し、詳細には不定形耐
火材料を施工する際に用いられる施工用の中子の芯出し
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄所で用いられている上記した容器、
又は類似の金属製の容器(以下、容器とする)は、長期
間に亘って使用すると、その内周面に摩損等が生じるた
め、内周面全体の修復作業が必要となる。従来より、こ
のような容器の内周面の修復手段として、容器内に中子
をセットし、中子と容器の内周面との間に注型材料(耐
火性ライニング材)を充填する技術、いわゆる不定形施
工を行うことが知られている。
【0003】上記した中子は、通常、有底の円筒形状を
成した中子本体と、その上方の開口部に注型材料の充填
を果たすミキサーを載置するカバーとを備えており、実
際の容器の修復作業時においては、まず、クレーンによ
って中子本体が容器内に位置するように設置される。こ
の設置作業において、中子本体は、修復される容器に対
して正確に位置合わせ(芯出し)しなければならない。
すなわち、位置合わせが正確に行われないと、施工後に
厚肉部分や薄肉部分が生じてしまい、結果として、施工
後の容器の使用において早期に破損等が生じ易くなり、
修復施工間隔が短くなってしまうからである。
【0004】従来の位置合わせは、クレーンによって中
子を吊るし、中子本体を容器内に挿入して仮位置合わせ
を行い、しかる後、中子内に作業者が入って中子の側壁
の複数の所定位置に形成された測定孔から容器内周面と
の間隔を測定したり、あるいは中子・容器の最上部より
各方向における容器と中子の間隔を測定し、各測定位置
での間隔が予め定められた値になるまで、中子を微調整
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た位置合わせ方法によれば、中子の最終設置に至るまで
の作業時間が長くなってしまい、この結果、コストが高
くなってしまうと共に、容器の修復作業を行う毎に、上
記したような煩わしい位置合わせ作業を行う必要が生じ
る。
【0006】この発明は、上記した問題点に基づいてな
されたものであり、取鍋等の容器の不定形施工を行う場
合において、中子を容器にセットする際、容器に対する
中子の位置合わせが容易に行える芯出し装置及び芯出し
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の中子の芯出し装置は、修復される容器内に
セットされ、所定の間隔をおいて外方に突出するアーム
を設けた中子であって、この中子の各アームに、予め前
記容器の外周に設けられている係止部および/または補
強リングと係合する係合部材を設けてあり、これら各ア
ームの係合部材は、係合部材を前記係止部に係合させた
際、中子と容器とが芯合わせされる位置に設けられてい
ることを特徴とする。
【0008】また、上記課題を解決するために、本発明
の中子の芯出し方法は、修復されるべき容器内にセット
される中子に係合部材を設けておき、中子を容器内にセ
ットする際、前記係合部材を、前記容器の外周部に予め
形成されている補強リング、もしくは別途設けた係止部
に係合させることによって、中子と容器の芯合わせを行
うことを特徴とする。
【0009】上記したような不定形施工を行う前の中子
の容器内へのセットは、クレーンを用いて行われる。こ
のセットを行う際、所定間隔を置いて外方に突出するよ
うに設けられたアーム部分に設けられている係合部材
を、容器の外周部に設けられている係止部、および/ま
たは容器の外周部に形成されている補強リングと係合さ
せるだけで、中子と容器は芯合わせした状態でセットさ
れる。すなわち、係合部材を設ける位置は、中子と容器
とが合芯するように設定されているため、セット時にお
いて、両者を係合させるだけの操作で簡単に芯出しを行
える。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態を説明
する前に、図1及び図2を参照して、不定形施工を行う
際の手順を簡単に説明する。これらの図の内、図1
(b)は、修復すべき容器である取鍋1に中子10をセ
ットするための設備を示した図、図1(a)は、中子部
分の平面を示した図、そして、図2は、取鍋内に中子を
セットした状態を示す図である。
【0011】中子10は、取鍋1内に、取鍋1の内周面
と所定の間隔を置いて設置される有底で円筒形状の中子
本体12を備えている。中子本体12の上方の開口部に
は、ミキサー13(図2参照)が載置されるカバー15
が装着されており、このミキサーから注型材料を中子本
体12と取鍋1の内周面との間に注入できるようになっ
ている。また、前記カバー15には、取鍋1の開口端部
2から外方、すなわち径方向に突出するようにアーム1
7が設けられている。このアームは、通常、図1(a)
に示すように、90度間隔で4ヶ所設けられているが、
径方向に突出するアームの個数については特に限定され
ることはない。
【0012】図1(b)に示すように、取鍋1内への中
子のセットは、クレーン装置100によって行われる。
すなわち、中子10は、上記したアーム17を介してク
レーン装置によって吊るされ、これを取鍋1の上方に移
動し、引き続き下降することによって、図2に示すよう
に取鍋1内へセットされる。各アーム17には、中子の
浮き上がり防止装置、具体的には、取鍋1の外周部に設
けられている係止部3と係合可能なフックアーム20が
設けられており、中子のセットが完了した後、各フック
アーム20が係止部3に対して係合される。そして、こ
の状態で、ミキサー13から注型材料が中子本体12と
取鍋1の内周面との間に充填される。注型材料の充填に
伴い、中子本体12は大きい浮力を受けることとなる
が、上記各フックアーム20が、それぞれ対応する係止
部3と係合していることにより、中子は移動することな
く、安定した状態で不定形施工が行われる。
【0013】次に、上述したようにして中子10を取鍋
1内にセットする際の、位置合わせ(芯出し)手段につ
いて詳細に説明する。図3は、芯出し手段の第1の実施
の形態を示す図であり、(a)は芯出し装置部分を示す
拡大図、(b)は(a)に示す構成をA方向から見た図
(フックアーム20は省略してある)である。上記した
ように、取鍋1の外周には、フックアーム20と係合す
る係止部3が形成されている。この係止部3は、取鍋1
の外周部に別途設けられるものであり、図に示すよう
に、取鍋1を補強するために予め形成されている補強リ
ング1aの外周面に溶接等により取着されたものであ
る。
【0014】本実施の形態では、この補強リング1aの
外周面に取着されている係止部3を利用して中子10の
芯出しを行うように構成されている。前記したように、
中子には90度間隔で4本のアームが設けられており、
各アームに係合部材23が設けられている。そして、こ
の係合部材23に対応して、補強リング1aの外周面に
は、90度間隔で係止部3が設けられている。もちろ
ん、アームの本数が2本、3本の場合は、それに対応し
た位置に係止部3が設けられる。
【0015】前記係止部材23は、その上端部におい
て、アーム17を挟持するプレート形状を成しており、
その下端側には係止部3と係合する凹部23aが形成さ
れている。この場合、凹部23aの先端側に傾斜部23
bを形成しておくことが好ましく、これにより、設置作
業において、凹部23aを容易に係止部3に案内するこ
とができる。このように、各アーム17に、取鍋1の外
周部に設けられている係止部3と係合する係合部材23
を形成しておくことにより、クレーンで中子を吊って取
鍋内に設置する際、各係合部材23を対応する係止部3
に係合させるだけで、正確に芯出しを行うことが可能と
なる。すなわち、修復すべき取鍋の径に応じて、予め定
められた径方向位置に係合部材23を設けておき、かつ
凹部23aの上下方向の長さを設定しておけば、各係合
部材23を対応する係止部3に係合させるだけで、中子
を芯出しして、上下方向が調整された状態で取鍋内にセ
ットすることができる。これにより、中子本体と取鍋内
周面との間の間隙を測定しながらの設置作業をする必要
性が無くなる。
【0016】図4は、芯出し手段の第2の実施の形態を
示す図であり、(a)は芯出し装置部分を示す拡大図、
(b)は(a)に示す構成をB方向から見た図(フック
アーム20は省略してある)である。取鍋1の形状は様
々であり、例えば、図4(a)に示すように、取鍋1の
上端面2と補強リング1aとの間の距離が比較的長く構
成されている場合がある。このような構成の場合、中子
側に設けられている係合部材と係合する取鍋側の係止部
を、補強リング1aと関係なく異なる位置に設けておく
ことも可能である。
【0017】すなわち、補強リング1aに、前記第1の
実施の形態と同様、フックアーム20が係合する係止部
3を設けると共に、その上方位置となる取鍋1の外周面
上に別途、位置出し用係止部4を溶接等により設けてお
く。係止部4の構成は、特に限定されることはないが、
中子の重量に耐え得るように、例えば、図に示すよう
に、上下方向に延びる一対のプレート4aを有する脚部
構造としておくことが望ましい。
【0018】これに対して、各アーム17に設けられる
係合部材は、図3に示したような形状以外にも、設置後
に微調整が行えるような構造にしておくことが好まし
い。具体的には、図に示すように、係合部材25は、ア
ーム17に挟持するように取り付けられる第1プレート
26と、この第1プレート26と一部重なるように配さ
れた第2プレート27によって構成することができる。
前記第1プレート26には、上下方向に延出する長孔2
6aが4ヶ所形成されており、この長孔の任意の位置で
ボルトを締め付けることにより、部分的に重なる第2プ
レート27の上下方向の位置を調整することができる。
第2プレート27の下端側には、前記係止部4と係合す
る凹部27aが形成されている。この場合、凹部27a
の先端側に、前記実施の形態と同様、傾斜部27bを形
成しておくことが好ましい。
【0019】このように、各アーム17に、取鍋1の外
周部に設けられている係止部4と係合する係合部材25
を形成しておくことにより、クレーンで中子を吊って取
鍋内に設置する際、各係合部材25の第2プレート27
を対応する係止部4に係合させるだけで、正確に芯出し
を行うことが可能となる。すなわち、修復すべき取鍋の
径に応じて、予め定められた径方向位置に係合部材25
を設けておけば、各係合部材25の第2プレート27を
対応する係止部4に係合させるだけで、中子を芯出しし
た状態で取鍋内にセットすることができる。
【0020】なお、上記したように、本実施の形態で
は、係合部材を2枚のプレートによって構成し、第1プ
レートに上下方向に延出する長孔を形成したことで、事
後的に上下方向の微調整が行えるようになる。すなわ
ち、取鍋1の使用態様、使用履歴等に応じて、一度設定
した係合部材25の上下方向の位置を変える必要が生じ
た場合でも、容易に初期設定を変えることができる。な
お、図に示した構成では、上下方向のみ調整できるよう
に構成されているが、例えば、各係止部材25の第2プ
レート27に、長孔26aと直交する方向に長孔を形成
しておけば、水平方向での微調整を行うことも可能であ
る。この場合、いわゆるX方向、Y方向に調整できるよ
うに、中子に設けられるアームを90度間隔で4本とし
ておくのが良い。すなわち、各対向する位置で微調整を
行うことにより、水平方向であらゆる位置に調整するこ
とが可能となる。
【0021】図5は、芯出し手段の第3の実施の形態を
示す図であり、(a)は芯出し装置部分を示す拡大図
(係合部材は省略してある)、(b)は(a)に示す構
成をC方向から見た図、(c)は(b)に示す構成を左
側から見た図、そして、(d)は(b)に示す構成を右
側から見た図である。
【0022】この実施の形態の取鍋は、上方に補強リン
グ1aを設けると共に、この補強リング1aを溶鋼から
保護するように、スカート状のカバー1bを形成して構
成されている。この取鍋1においても、上述した第1の
実施の形態と同様、補強リング1aの外周面に取着さ
れ、フックアーム20が係止される係止部3を利用して
芯出しを行うことが可能である。なお、上記した第1の
実施の形態では、係止部3と係合する係合部材は、凹所
を形成して係止部3と嵌合するように構成されていた
が、以下の詳述するように、載置する構成であっても良
い。
【0023】各アーム17に設けられる係合部材30
は、上下方向の微調整手段を有する第1係合部材31
と、水平方向の微調整手段を有する第2係合部材35を
有している。第1係合部材31は、アーム17に取り付
けられる第1プレート32と、この第1プレート32と
一部重なるように配された第2プレート33によって構
成されている。第1プレート32には、上下方向に延出
する長孔32aが4ヶ所形成されており、この長孔の任
意の位置でボルトを締め付けることにより、部分的に重
なる第2プレート33の上下方向の位置を調整できるよ
うになっている。なお、第2プレート33の下端は、前
記係止部3に載置される部分である。
【0024】前記第2係合部材35は、アーム17に取
り付けられ、前記第1係合部材の第1プレート32と対
向して配される第1プレート36と、この第1プレート
36と一部重なるように配された第2プレート37によ
って構成されている。第2プレート37は、中子をセッ
トする際、補強リング1aの外周面に摺接しながら当て
付くと共に、水平方向に延出する長孔37aが4ヶ所形
成されており、この長孔の任意の位置でボルトを締め付
けることにより、部分的に重なる第1プレート36の水
平方向の位置を調整できるようになっている。すなわ
ち、第2プレート37が補強リング1aの外周面に当て
付いた状態で、アーム17の位置が水平方向にシフトす
るため、結果として中子本体は水平方向に微調整され
る。
【0025】この結果、中子をクレーンで吊って取鍋内
に設置する際、第2係合部材35の第2プレートを補強
リング1aの外周面に面接させつつ、第1係合部材31
の第2プレート33を係止部3に載置する作業だけで、
正確に芯出しを行うことが可能となる。また、上記した
ように、各係合部材31,35を、夫々2枚のプレート
によって構成し、第1係合部材31の第1プレート32
に上下方向に延出する長孔、第2係合部材35の第2プ
レート37に水平方向に延出する長孔を形成したこと
で、事後的に上下方向、水平方向の微調整が行えるよう
になる。すなわち、取鍋1の使用態様、使用履歴等に応
じて、一度設定した係合部材31,35の上下方向や水
平方向の位置を変える必要が生じた場合でも、容易に初
期設定を変えることができる。
【0026】図6は、芯出し手段の第4の実施の形態を
示す図であり、(a)は芯出し装置部分を示す拡大図、
(b)は(a)に示す構成をD方向から見た図である。
上述した実施の形態では、中子の芯出しを、取鍋の外周
部に設けた係止部を利用していたが、取鍋に形成されて
いる補強リング1a自体を利用して行うことも可能であ
る。
【0027】各アーム17に設けられる係合部材40
は、アーム17に取り付けられる第1プレート41と、
この第1プレート41と一部重なるように配され、略L
字型の形状を有する第2プレート42によって構成され
ている。第2プレート42は、直角に屈曲された部分の
1つの面が補強リング1aの上面1eに載置され、もう
1つの面が補強リング1aの外周面1fに面接されるこ
とで位置付けられる。
【0028】第2プレート42には、水平方向に延出す
る長孔42aが4ヶ所形成されており、この長孔の任意
の位置でボルトを締め付けることにより、第2プレート
42の水平方向の位置を調整することができる。すなわ
ち、各アーム17に設けられる係合部材の第2プレート
の、第1プレートに対する取り付け位置を調整すること
により、中子を水平方向に事後的に微調整することが可
能となっている。もちろん、第1プレート41に、上下
方向に延出する長孔を形成しておけば、中子を上下方向
に事後的に微調整することも可能である。
【0029】この結果、中子をクレーンで吊って取鍋内
に設置する際、係合部材40の第2プレート42を、補
強リング1aの外周面1fに面接させつつ、最終的に補
強リング1aの表面に載置することにより正確に芯出し
を行うことが可能となる。また、各係合部材40を、2
枚のプレートによって構成し、夫々に水平方向に延出す
る長孔、あるいは上下方向に延出する長孔を形成するこ
とにより、初期設定された中子の位置を、取鍋1の使用
態様や使用履歴等に応じて、事後的に水平方向や上下方
向にも微調整することができる。
【0030】なお、この実施の形態では、係合部材40
を、環状の補強リング1aの上面に載置する構成である
ため、クレーンで中子を降ろす際、係合部材40の載置
位置の位置決めが容易に行えるように、補強リング1a
に、別途、各第1プレート41もしくは第2プレート4
2と当て付いて位置決めを果たす部材を別途形成してお
くことが好ましい。図に示す構成では、中子を降ろした
際に、第2プレート42を案内して位置決めを果たすよ
うに、補強リング外周面1fに位置決め部材30を設け
ている。この部材30は、各係合部材40に対応して設
けるのが好ましいが、1ヶ所以上設けておけば、位置決
めを行うことが可能である。また、中子の設置後は、中
子の回転を防止する役目も果たす。また、この実施の形
態では、各アーム17に設けられているフックアーム2
0は、補強リング1aの裏面に取着された係止部3に係
止されるように構成されている。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、上記した図に示されるような構成に限
定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、取鍋である容器に設けられる係止部は、上記し
たように、容器外周面に直接取着したり、上方部に形成
されている補強リングに取り付けたり、これら両者に亘
って取り付けても良く、その形状、構造については、上
記したような構成に限定されることはない。また、中子
側に設けられる係合部材についても、第1の実施の形態
のように、微調整手段を設けなくても良いし、いずれか
の方向のみに微調整できるように構成しても良い。さら
に、フックアームの構成についても種々変形することが
でき、本発明のような係止部に係合させて浮き上がりの
防止を行っても良いし、本発明の係止部とは別の係止部
に係合させても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取鍋等の容器の不定形施工を行う場合において、中子を
容器にセットする際、容器に対する中子の位置合わせが
容易に行えるようになり、作業効率の向上が図れると共
に、作業コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、中子部分の平面図、(b)は、修復
すべき容器である取鍋に中子をセットするための設備を
示した図。
【図2】取鍋内に中子をセットした状態を示す図。
【図3】本発明に係る芯出し手段の第1の実施の形態を
示す図であり、(a)は芯出し装置の拡大図、(b)は
(a)に示す構成をA方向から見た図。
【図4】本発明に係る芯出し手段の第2の実施の形態を
示す図であり、(a)は芯出し装置の拡大図、(b)は
(a)に示す構成をB方向から見た図。
【図5】芯出し手段の第3の実施の形態を示す図であ
り、(a)は芯出し装置の拡大図、(b)は(a)に示
す構成をC方向から見た図、(c)は(b)に示す構成
を左側から見た図、そして、(d)は(b)に示す構成
を右側から見た図。
【図6】芯出し手段の第5の実施の形態を示す図であ
り、(a)は芯出し装置の拡大図、(b)は(a)に示
す構成をD方向から見た図。
【符号の説明】
1…容器(取鍋)、1a…補強リング、3,4…係止
部、10…中子、12…中子本体、17…アーム、20
…フックアーム、23,25,31,35,40…係合
部材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の中子の芯出し装置は、修復される容器内に
セットされ、所定の間隔をおいて外方に突出するアーム
を設けた中子であり、この中子の各アームに、予め前記
容器の外周に設けられている係止部および/または補強
リングと係合する係合部材を設けてあり、これら各アー
ムの係合部材は、前記容器内にセットされる中子を上下
方向に調整可能とする上下方向調整手段を有し、係合部
材を前記係止部および/または補強リングに係合させた
際、前記上下方向調整手段によって上下方向の調整がさ
れた状態で中子と容器との芯合わせがされることを特徴
とする。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 修復される容器内にセットされ、所定の
    間隔をおいて外方に突出するアームを設けた中子であ
    り、 この中子の各アームに、予め前記容器の外周に設けられ
    ている係止部および/または補強リングと係合する係合
    部材を設けてあり、 これら各アームの係合部材は、係合部材を前記係止部に
    係合させた際、中子と容器とが芯合わせされる位置に設
    けられていることを特徴とする中子の芯出し装置。
  2. 【請求項2】 前記アームは、90度間隔で4ヶ所形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の中子の芯
    出し装置。
  3. 【請求項3】 前記係合部材は、容器内にセットされる
    中子を上下方向に調整可能とする上下方向調整手段を有
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の中子の芯
    出し装置。
  4. 【請求項4】 前記係合部材は、容器内にセットされる
    中子を水平方向に調整可能とする水平方向調整手段を有
    することを特徴とする請求項2又は3に記載の中子の芯
    出し装置。
  5. 【請求項5】 前記中子は、前記係合部材が前記係止部
    と嵌合することで位置合わせされることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の中子の芯出し装
    置。
  6. 【請求項6】 前記中子は、前記係合部材を前記係止部
    または補強リングに載置することで位置合わせされるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    中子の芯出し装置。
  7. 【請求項7】 修復されるべき容器内にセットされる中
    子に係合部材を設けておき、中子を容器内にセットする
    際、前記係合部材を、前記容器の外周部に予め形成され
    ている補強リング、もしくは別途設けた係止部に係合さ
    せることによって、中子と容器の芯合わせを行うことを
    特徴とする中子の芯出し方法。
JP10160668A 1998-06-09 1998-06-09 修復される容器にセットされる中子の芯出し装置 Expired - Fee Related JP3073965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10160668A JP3073965B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 修復される容器にセットされる中子の芯出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10160668A JP3073965B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 修復される容器にセットされる中子の芯出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11347714A true JPH11347714A (ja) 1999-12-21
JP3073965B2 JP3073965B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=15719914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10160668A Expired - Fee Related JP3073965B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 修復される容器にセットされる中子の芯出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3073965B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102045536B1 (ko) * 2018-11-07 2019-11-15 주식회사 포스코 용해로의 내화물 축조장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102045536B1 (ko) * 2018-11-07 2019-11-15 주식회사 포스코 용해로의 내화물 축조장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3073965B2 (ja) 2000-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106968347A (zh) 一种墙体大型钢板预埋件施工工法
US5321875A (en) Well block centering tool
CN107489163B (zh) 一种冶金工业炉体环形螺栓安装方法
CN112343171A (zh) 钢管柱v型钢支撑施工方法
CN104746433B (zh) 一种转铰定位方法
JPH11347714A (ja) 修復される容器にセットされる中子の芯出し装置及び芯出し方法
CN210713862U (zh) 大跨度桁架的临时支撑装置
CN217232252U (zh) 一种用于二期混凝土结构埋件
CN105369782A (zh) 一种辅助弧形闸门支铰安装装置及安装方法
CN211473440U (zh) 一种箱型钢立柱对接校正辅助装置
CN205171465U (zh) 一种辅助弧形闸门支铰安装装置
JPH0957566A (ja) 形鋼反転装置
CN216108360U (zh) 一种弧型闸门固定支铰螺栓安装装置
CN115206576A (zh) 一种群体式高放射性固化体贮存井设备的安装方法
JP3225447B2 (ja) 壁パネル
JP2903019B1 (ja) 中子の浮き上がり防止装置
CN112108641A (zh) 用于中间包耐材内衬整体浇注的模芯定位方法
JPS62298794A (ja) ライナブロックとそのライナブロックを利用した格納容器のライナ構造並びにその格納容器のライナ据付方法
CN220015198U (zh) 一种隧道仰拱及侧墙浇筑的一体式调节端模板
JPS5833384Y2 (ja) バ−ナタイル構築装置
JP3044034B1 (ja) 注出口を有する鍋の修復方法及びその方法に用いられる中子
CN217727639U (zh) 一种钢水包辅件焊接安装定位用工装
CN215949503U (zh) 一种大断面公路隧道二衬钢筋保护层定位辅助器
CN217752006U (zh) 用于控制预埋套筒标高的定位组件及其连接装置
CN217762430U (zh) 一种管道洞口封堵模具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080602

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080602

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees