JPH1134767A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JPH1134767A
JPH1134767A JP19900297A JP19900297A JPH1134767A JP H1134767 A JPH1134767 A JP H1134767A JP 19900297 A JP19900297 A JP 19900297A JP 19900297 A JP19900297 A JP 19900297A JP H1134767 A JPH1134767 A JP H1134767A
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JP
Japan
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computer device
vehicle
terminal
signal
control
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JP19900297A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Kunishima
和俊 國島
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に搭載したコンピュータ装置内の不揮発
性メモリの初期化をコスト高を招くことなく可能とする
とともに、意図しない初期化を回避する。 【解決手段】 ユニット化されたコンピュータ装置10
は、プログラムを実行するためのCPU14、電力供給
の停止によっても保存したいデータを記憶するための不
揮発性メモリとしてのE2PROM17などを備えてい
る。テスト端子11jが接地されるとともに、仕向け地
判定端子11iの入力信号の変化したことを条件に、C
PU14はE2PROM17を初期化する。これによ
り、コンピュータ装置10に特別の外部との接続端子を
設けることなく、簡単にE2PROM17を初期化でき
る。また、コンピュータ装置10の車両搭載後には、仕
向け地判定端子11iの入力信号レベルが変化すること
はないので、E2PROM17の意図しない初期化を回
避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ装置
を用いて、車両の各種制御を行うようにした車両の制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータ装置を用いた車
両の制御装置においては、例えば特開昭60−8290
3号公報に示されているように、イグニッションスイッ
チの投入に応答して同コンピュータ装置内のRAM内の
データをクリアした後、制御プログラムを実行して車両
の各種制御を行うようにしている。
【0003】一方、前記コンピュータ装置においては、
通常、イグニッションスイッチがオフされていて電力が
供給されないときには、RAM内に記憶されているデー
タが消えてしまうために、電力を供給しなくてもデータ
が消えない不揮発性メモリ(電気的消去可能かつ書き込
み可能なROMである例えばE2PROM)を用いて、
一部のデータを同不揮発性メモリに記憶するようにして
いる。この場合、コンピュータ装置の出荷時に前記不揮
発性メモリの内容を初期値に設定するために初期化専用
の入力端子を設けたり、初期化のために特殊な信号(例
えば、特殊なパターンのパルス波信号)を特定の入力端
子に供給するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記不揮発性
メモリを用いたコンピュータ装置においては、初期化専
用の入力端子を設ける場合にはコストアップとなり、ま
た初期化のために特殊な信号を特定の入力端子に入力す
る場合には偶然に発生した同特殊な信号と同一の信号の
入力により意図しない初期化をするなどの問題がある。
【0005】
【発明の概要】本発明は上記問題に対処するためになさ
れたもので、その目的は、コンピュータ装置が車両に搭
載された後には車両の仕向け地判定信号が変化しないこ
とに鑑みなされたもので、コストを安く抑えかつ不揮発
性メモリ内のデータの意図しない初期化を回避するよう
にした車両の制御装置を提供することにある。
【0006】前記目的を達成するために、本発明の第1
の構成上の特徴は、不揮発性メモリを内蔵するととも
に、入力信号レベルにより車両の制御態様を仕向け地に
応じて切り換えるための仕向け地判定端子を有するコン
ピュータ装置を備えた車両の制御装置において、コンピ
ュータ装置内に、仕向け地判定端子の入力信号の変化を
検出する検出手段と、同変化に応答して不揮発性メモリ
を初期化する初期化手段とを設けたことにある。
【0007】上記のように構成した本発明の第1の構成
上の特徴においては、既存の仕向け地判定端子を用い
て、この端子に入力される信号の変化を検出したとき不
揮発性メモリを初期化することができる。したがって、
初期化専用の入力端子を新たに設ける必要がないために
コストを安く抑えることができる。また、仕向け地判定
端子に入力される信号は、コンピュータ装置を車両に搭
載した後には変化するものではないので、不揮発性メモ
リ内のデータの意図しない初期化を回避することができ
る。
【0008】また、本発明の第2の構成上の特徴は、上
述した第1の構成上の特徴を有するコンピュータ装置
に、所定レベルの信号の入力により同コンピュータ装置
を正常な動作を確認するテストモードに設定するための
テスト端子を設け、コンピュータ装置がテストモードに
設定されているときに仕向け地判定端子の信号入力を許
容する許容手段を設けたことにある。
【0009】上記のように構成した本発明の第2の構成
上の特徴においては、コンピュータ装置がテストモード
に設定されているときのみ、仕向け地判定端子の信号入
力を変化させることにより、不揮発性メモリを初期化で
きる。したがって、意図しない初期化をより確実に回避
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は車両のサスペンション装置
を制御するためのユニット化されたコンピュータ装置1
0をブロック図により示している。
【0011】このコンピュータ装置10は、次のような
各種入力端子11a〜11jを有する入力用コネクタ1
1を備えている。電源端子11aは、コンピュータ装置
10を作動させるために、外部から電力を受けるための
ものである。
【0012】車速信号用端子11bは、外部から車速V
を表す車速信号を入力するためのものである。車高信号
用端子11cは、一つのみ図示してあるが、本来は4個
あり、フロントとリアの各輪位置の車高Hをそれぞれ表
す4つの車高信号をそれぞれ入力するためのものであ
る。舵角信号用端子11dは、ハンドルの舵角θを表す
舵角信号を入力するためのものである。エンジン用信号
端子11eは、エンジン制御用コンピュータ装置からの
制御要求信号EGを入力するためのものである。ブレー
キ信号用端子11fは、ブレーキペダルの踏み込み操作
を表すブレーキ信号BSを入力するためのものである。
車高スイッチ信号用端子11gは、運転者が車高を変更
する際に操作する車高スイッチの状態を表す車高スイッ
チ信号HSを入力するためのものである。ダイアグノー
シス端子11hは、走行中に検出されて記憶されている
車両の異常を表す異常コードを修理の際に読み出してチ
ェックするためのものである。これらの入力端子11b
〜11hは、入力インターフェース12にそれぞれ接続
されている。
【0013】仕向け地判定端子11iは、サスペンショ
ン装置の制御態様を車両の仕向け地に応じて変更するた
めに利用されるもので、抵抗R1及びインバータI1を
介して入力インターフェース12に接続されるととも
に、抵抗R2を介して電源+Vに接続され、コンデンサ
C1を介して接地されている。テスト端子11jは、コ
ンピュータ装置10をその正常な動作を確認するための
テストモードに設定するためのもので、抵抗R3及びイ
ンバータI2を介して入力インターフェース12に接続
されるとともに、抵抗R4を介して電源+Vに接続さ
れ、コンデンサC2を介して接地されている。
【0014】コンピュータ装置10は、入力インターフ
ェース12にバス13を介してそれぞれ接続されたCP
U14、RAM15、ROM16及びE2PROM17
を備えている。CPU14は、図2のフローチャートに
対応したプログラムを実行して、E2PROM17を初
期化したり、同E2PROM17に記憶されている硬さ
設定値VDPを変更したり、同硬さ設定値VDPを使っ
てサスペンション装置を制御する。RAM15は、同プ
ログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶する。RO
M16は前記プログラムを記憶するとともに、サスペン
ション装置を制御するための図3,5,6に示す第1〜
第3制御値テーブル及び図4に示す3次元テーブルを備
えている。E2PROM17は不揮発性メモリを構成す
るもので、サスペンション装置の基本的な硬さの程度を
5段階で表す硬さ設定データVDP及び車両の異常を表
す異常コードを記憶するものである。この硬さ設定デー
タVDPは、コンピュータ装置10の工場出荷時に初期
値(例えば、「0」)に設定されるとともに、修理工場
にてユーザの要望に応じて種々の値(例えば、「0」〜
「4」)に変更される。
【0015】コンピュータ装置10は、バス13に出力
インターフェース18を介して接続された出力用コネク
タ19も備えている。出力用コネクタ19は、サスペン
ション装置内の減衰力切り替え用のアクチュエータ、同
サスペンション装置内の車高調整用のアクチュエータ及
びメータ内のインジケータのための各出力信号をそれぞ
れ出力する出力端子19a〜19cを備えている。
【0016】次に、このように構成したコンピュータ装
置10を出荷する場合に工場にて行われる検査及び初期
設定について説明する。
【0017】まず、図7に示すように、コンピュータ装
置10の入力用コネクタ11及び出力用コネクタ19を
接続コード21,22を介して検査装置20に接続す
る。検査装置20は、操作スイッチ群23及び表示器2
4を備えており、操作スイッチ群23の操作による検査
開始の指示により、入力用コネクタ11の電源端子11
aに電力を供給し、ダイアグノーシス端子11hを開放
し、かつテスト端子11jを接地する。また、操作スイ
ッチ群23の他の操作により、検査装置20は、接続コ
ード21を介してコンピュータ装置10の各入力端子1
1b〜11gに、疑似的な車速信号、車高信号、舵角信
号、制御要求信号EG、ブレーキ信号BS及び車高スイ
ッチ信号HSを順次出力する。さらに、同操作スイッチ
群23の他の操作により、検査装置20は、接続コード
21を介してコンピュータ装置10の仕向け地判定端子
11iに開放から接地に変化する信号を出力する。表示
器24は、接続コード22を介してコンピュータ装置1
0の出力コネクタ19から供給される信号により検査結
果を表示する。
【0018】操作スイッチ群23の前記操作によって、
検査の開始が指示されると、入力用コネクタ11の電源
端子11aに電力が供給されるので、コンピュータ装置
10は動作を開始する。したがって、CPU14は、図
2のステップ100にてプログラムの実行を開始し、ス
テップ102にてテスト端子11jが接地されているか
否かを判定する。この場合、テスト端子11jは前述の
ように接地されているので、同ステップ102にて「Y
ES」と判定してプログラムをステップ104以降に進
める。また、この場合、前述のようにダイアグノーシス
端子11hは開放されているので、CPU14はステッ
プ110にて「NO」と判定して、ステップ104〜1
10からなる循環処理を実行し続ける。
【0019】このステップ104〜110からなる循環
処理中、操作スイッチ群23の操作により、検査装置2
0から疑似的な車速信号、車高信号、舵角信号、制御要
求信号EG、ブレーキ信号BS及び車高スイッチ信号H
Sが出力されると、CPU14は、ステップ104に
て、これらの信号を入力インターフェース12を介して
入力し、これらの入力信号に対応した出力信号を出力イ
ンターフェース18を介して出力用コネクタ19に出力
する。検査装置20は、前記出力された信号を接続コー
ド22を介して入力し、同入力した出力信号に基づい
て、コンピュータ装置10の入力用及び出力用コネクタ
11,19の各端子の異常並びにコンピュータ装置10
の内部の動作に異常があれば、同異常を表示器24に表
示する。
【0020】また、操作スイッチ群23の操作により検
査装置20からコンピュータ装置10の仕向け地判定端
子11iに開放から接地に変化する信号が出力される
と、CPU14はステップ106にて「YES」と判定
して、ステップ108の処理を実行する。なお、前記判
定に代えて、仕向け地判定端子11iが接地から開放に
変化する信号が入力されたときに、CPU14はステッ
プ106にて「YES」と判定してステップ108の処
理を実行するようにしてもよい。ステップ108におい
ては、CPU14はE2PROM17を初期化すること
により、同ROM17内の硬さ設定データVDPを初期
値(例えば、「0」)に設定するとともに、異常コード
をクリアする。そして、検査装置20の操作スイッチ群
23の操作によりコンピュータ装置10の検査及びE2
PROM17の初期化の終了が指示されると、入力用コ
ネクタ11の電源端子11aの電力の供給が停止され、
コンピュータ装置10の動作すなわちCPU14の図2
のプログラムの実行が終了される。
【0021】そして、前記コンピュータ装置10の検査
及び初期化の終了後、コンピュータ装置10の入力用及
び出力用コネクタ11,19は接続コード21,22か
ら外され、異常の発見されなかったコンピュータ装置1
0は車両内に組み付けられる。図8に、同コンピュータ
装置10の車両への搭載例をブロック図により示してあ
る。
【0022】電源端子11aは、イグニッションスイッ
チ31を介して車両に搭載したバッテリ32に接続され
る。車速信号用端子11bは、車速Vを検出して同車速
を表す車速信号を発生する車速センサ33に接続され
る。車高信号用端子11cは、各輪位置の車高Hを検出
して各車高Hを表す4つの車高信号をそれぞれ発生する
4個の車高センサ34にそれぞれ接続される。舵角信号
用端子11dは、ハンドルの舵角θを検出して同舵角θ
を表す舵角信号を出力する舵角センサ35に接続され
る。エンジン用信号端子11eは、エンジン制御用のコ
ンピュータ装置36に接続される。ブレーキ信号用端子
11fは、ブレーキペダルの踏み込み操作に応答してオ
ンオフするブレーキスイッチ37に接続される。車高ス
イッチ信号用端子11gは、車高を変更する際に操作さ
れる車高スイッチ38に接続される。なお、これらの車
速センサ33、車高センサ34、舵角センサ35、エン
ジン制御用のコンピュータ装置36、ブレーキスイッチ
37及び車高スイッチ38は、それぞれ車両に搭載され
ているものである。
【0023】ダイアグノーシス端子11h及びテスト端
子11jは、開放される。仕向け地判定端子11iは導
線39を介して車両の仕向け地に応じて車体に接地さ
れ、または開放される。例えば、車両の仕向け地が欧州
であれば車体に接地され、その他の地域であれば開放さ
れる。なお、開放は、図中Aのワイヤを切断することに
より実現される。
【0024】また、出力端子19a〜19cは、サスペ
ンション装置内の減衰力切り替え用のアクチュエータ4
1、車高調整用のアクチュエータ42及びメータ内のイ
ンジケータ43にそれぞれ接続される。
【0025】次に、コンピュータ装置10を前記のよう
に搭載した車両が走行する場合について、同コンピュー
タ装置10の動作の一例を説明する。イグニッションス
イッチ31のオン操作により、バッテリ32から電源端
子11aに電力が供給されるので、コンピュータ装置1
0は動作を開始する。したがって、CPU14は、図2
のステップ100にてプログラムの実行を開始する。こ
の場合、テスト端子11jは開放されているので、ステ
ップ102にて「NO」と判定してプログラムをステッ
プ122以降に進める。
【0026】CPU14は、ステップ122にて各種セ
ンサ33〜35、エンジン制御用のコンピュータ装置3
6及び各種スイッチ37,38から発生されている各種
信号を入力する。次に、ステップ124にてE2PRO
M17に記憶されている硬さ設定データVDPを読み出
し、ステップ126〜130の処理により前記読み出し
た硬さ設定データVDPと前記入力した各種信号とによ
りサスペンション装置の減衰力の大きさを制御するため
の第1〜第3制御値を決定する。なお、第1〜第3制御
値は、例えば「1」により最も小さな減衰力を表し、
「1」より順次「1」ずつ増加するに従って増加して最
大で「9」の減衰力を表す。
【0027】ステップ126の第1制御値の決定におい
ては、図3の第1制御値テーブルが参照されて、フロン
ト及びリアの各サスペンション装置の減衰力の大きさを
表す第1制御値が決定される。この第1制御値テーブル
は、欧州及びその他の地域の仕向け地毎に各フロントと
リアの制御値を表す4つのテーブルに分割されており、
各分割テーブルは、硬さ設定データVDPと車速Vの大
きさによって決まる制御値をそれぞれ記憶している。す
なわち、このステップ126の処理においては、仕向け
地判定端子11iが接地されているか否かにより参照さ
れる分割テーブルが決定され、前記読み出した硬さ設定
データVDPと前記入力した車速Vの大きさに対応した
フロント及びリアの制御値がそれぞれ第1制御値として
導出される。
【0028】ステップ128の第2制御値の決定におい
ては、図4,5の3次元テーブル及び第2制御値テーブ
ルが参照されて、フロント及びリアの各サスペンション
装置の減衰力の大きさを表す第2制御値が決定される。
この3次元テーブルは、車速V、減速度ΔV及びダイブ
量DVに応じて決定される領域1〜3を表すデータを記
憶するものである。第2制御値テーブルは、フロントと
リアの各制御値を表す2つのテーブルに分割されてお
り、各分割テーブルは、領域1〜3毎にブレーキペダル
が踏み込み操作されたときにおける硬さ設定データVD
Pに対応したフロントとリアの各制御値を記憶してい
る。すなわち、このステップ128の処理においては、
ブレーキスイッチ信号によりブレーキペダルの踏み込み
操作が検出されると、前記入力した車速Vを微分すると
ともに同微分値が負であればその絶対値を減速度ΔVと
して計算し、フロント側の車高Hとリア側の車高Hとの
差をダイブ量DVとして計算する。次に、図3の3次元
テーブルを参照して、前記車速V、減速度ΔV及びダイ
ブ量DVに基づいて領域を領域1〜3のうちのいずれか
に決定する。次に、図5の第2制御値テーブルを参照し
て、前記決定した制御領域及び前記読み出した硬さ設定
データVDPの大きさに対応したフロント及びリアの制
御値がそれぞれ第2制御値として導出される。なお、こ
のステップ128の処理においては、ブレーキペダルの
踏み込み操作が検出されないとき、車速Vの微分値が正
であって減速度ΔVが検出されないときには、すなわち
フロント及びリアの各第2制御値は最小値「1」に設定
される。
【0029】ステップ130の第3制御値の決定におい
ては、図6の第3制御値テーブルが参照されて、フロン
ト及びリアの各サスペンション装置の減衰力の大きさを
表す第3制御値が決定される。この第3制御値テーブル
は、エンジン制御用のコンピュータ装置36から制御要
求があったとき、硬さ設定データVDPによって決まる
制御値をそれぞれ記憶している。この制御要求信号EG
は、アクセル開度が急変したときに出力される。すなわ
ち、このステップ130の処理においては、エンジン制
御用のコンピュータ装置36から制御要求があったと
き、前記読み出した硬さ設定データVDPに対応したフ
ロント及びリアの制御値がそれぞれ第3制御値として導
出される。なお、エンジン制御用のコンピュータ装置3
6から制御要求がないときには、フロント及びリアの各
第3制御値は最小値「1」に設定される。
【0030】前記ステップ126〜130の処理後、C
PU14は、ステップ132にてフロント及びリア毎
に、第1〜第3制御値のうちで最大値を選択して同最大
値を最大制御値として設定する。次に、ステップ134
にて前記最大制御値を減衰力アクチュエータ41に出力
して減衰力を同最大制御値に応じて制御する。したがっ
て、サスペンション装置の減衰力は、仕向け地及び車両
の走行状態に応じて制御される。なお、この実施形態に
おいては第1〜第3制御値に応じてサスペンション装置
の減衰力を制御するようにしたが、舵角センサ35から
の舵角信号及び図示しないトランスミッション制御用の
コンピュータ装置から制御要求信号に応じて制御値を導
出して、サスペンション装置の減衰力に利用するように
してもよい。なお、トランスミッション制御用のコンピ
ュータ装置からの制御要求信号は変速の際に出力される
ものである。
【0031】前記ステップ134の処理後、ステップ1
36にて、車両に異常が発生していれば、同異常を表す
異常コードをE2PROM17に記憶する。この異常コ
ードは、前記ステップ122〜134の処理中に検出さ
れるコンピュータ装置10、各種センサ33〜35など
の異常を表すコード、及び図示しないコンピュータ制御
における異常を表すコードである。以下、車両の走行中
には、前述したステップ122〜136からなる循環処
理が繰り返し実行され続ける。
【0032】次に、前記のようにコンピュータ装置10
を搭載した車両が修理工場に運ばれて、同修理工場にて
行われるチェック作業などについて説明する。修理工場
においては、コンピュータ装置10のダイアグノーシス
端子11h及びテスト端子11jが専用の治具により接
地される。そして、イグニッションスイッチ31がオン
操作されると、上述の場合と同様に、バッテリ11から
電源端子11aに電力が供給されるので、コンピュータ
装置10は動作を開始する。したがって、CPU14
は、図2のステップ100にてプログラムの実行を開始
する。この場合、テスト端子11jは接地されているの
で、ステップ102にて「YES」と判定してプログラ
ムをステップ104以降に進める。
【0033】また、この場合、ダイアグノーシス端子1
1hも接地されているので、CPU14はステップ11
0にて「YES」と判定してステップ112,114の
処理を実行する。ステップ112においては、走行中の
前記ステップ136の処理によりE2PROM17に異
常コードが書き込まれていれば、メータ内のインジケー
タ43に同異常コードを表示する。これにより、走行中
における車両の異常を修理工場にて視覚的に確認できる
ようになる。なお、E2PROM17に異常コードが書
き込まれていなければ、異常コードは表示されない。ス
テップ114においては、E2PROM17に記憶され
ている硬さ設定データVDPもインジケータ43に表示
される。これにより、コンピュータ装置10を車両に搭
載したままで、上述のようにして初期設定又は次に説明
する変更された硬さ設定データVDPを視覚的に確認で
きる。
【0034】次に、ユーザが前記初期設定された硬さ設
定データVDPを変更する場合について説明する。この
場合、前述のようにダイアグノーシス端子11h及びテ
スト端子11jを接地した状態で車高スイッチ38を所
定時間(例えば10秒間)に所定回数(例えば8回)以
上オン操作した後に、ブレーキペダルを踏み込み操作す
る。これにより、車高スイッチ38からの車高信号のレ
ベルが所定時間内に所定回数以上変化するとともに、ブ
レーキスイッチ37からのブレーキ信号BSはオフから
オンを表す信号に変化する。したがって、CPU14
は、ステップ116にて「YES」と判定するととも
に、ステップ118にて「YES」と判定してプログラ
ムをステップ120に進める。ステップ120において
は、前記読み出した硬さ設定データVDPに「1」だけ
加算して、同加算された硬さ設定データVDPをE2
ROM17に書き込む。なお、この硬さ設定データVD
Pは「0」〜「4」のいずれかに設定されるものである
ので、硬さ設定データVDPが「4」に設定される場合
には、前記「1」の加算により「0」に変化する。この
ように、特定端子としてのテスト端子11j及びダイア
グノーシス端子11hを所定レベルに設定した状態で、
特定の運転操作子である車高スイッチ38及びブレーキ
ペダルを特定の方法で操作をすることにより、不揮発性
メモリであるE2PROM17に記憶した特定の制御値
としての硬さ設定データVDPを変更することもでき
る。これにより、ユーザの要求に応じてE2PROM1
7に初期記憶した特定の制御値としての硬さ設定データ
VDPを変更することも可能である。
【0035】また、修理工場においては、必要に応じて
各種入力端子11b〜11gに所定の信号を入力した
り、各種センサ及びスイッチ33〜38を作動させて、
各種センサ及びスイッチ33〜38、コンピュータ装置
10及びその他の部品のチェックを行うことも可能であ
る。
【0036】上記説明からも理解できるように、上記実
施形態においては、電力の供給が遮断されても保存した
い制御値などを不揮発性メモリとしてのE2PROM1
7に記憶するようにしておき、テスト端子11jを所定
レベル(接地レベル)に設定するとともに、仕向け地判
定端子11iの信号レベルを変化させることにより、ス
テップ106,108の処理によりE2PROM17を
初期化するようにした。したがって、特別の端子をコン
ピュータ装置10に設けることなく、E2PROM17
を簡単に初期化することができる。また、テスト端子1
1jは通常時には前記所定レベル(接地レベル)に設定
されることはなく、しかも仕向け地判定端子11iの信
号レベルは一旦設定されれば変化することはないので、
コストを安く抑えた上でE2PROM17内の意図しな
い初期化を確実に回避することができる。
【0037】なお、上記実施形態においては、電力の供
給が遮断されても保存したい制御値として硬さ設定デー
タVDP及び異常コードのみを採用したが、車両の実際
の走行状態、運転者の運転状態などを学習して同学習結
果をサスペンション制御装置及びその他の制御に利用す
るようにした車両においては、E2PROM17(不揮
発性メモリ)に前記学習値を記憶しておくようにしても
よい。
【0038】また、上記実施形態に係るE2PROM1
7(不揮発性メモリ)内のデータ処理技術に関しては、
サスペンション装置に限らず、車両の各種制御における
コンピュータ装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る車両のサスペンシ
ョン制御用のコンピュータ装置のブロック図である。
【図2】 図1のコンピュータ装置にて実行されるプロ
グラムを示すフローチャートである。
【図3】 同コンピュータ装置内に設けられた第1制御
値テーブルのデータフォーマット図である。
【図4】 同コンピュータ装置内に設けられた3次元テ
ーブルの特性図である。
【図5】 同コンピュータ装置内に設けられた第2制御
値テーブルのデータフォーマット図である。
【図6】 同コンピュータ装置内に設けられた第3制御
値テーブルのデータフォーマット図である。
【図7】 同コンピュータ装置を検査装置に接続した状
態における結線図である。
【図8】 同コンピュータ装置を車両に搭載した状態に
おける結線図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ装置、11…入力用コネクタ、11
i…仕向け地判定端子、11j…テスト端子、14…C
PU、16…ROM、17…E2PROM、19…出力
用コネクタ、20…検査装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不揮発性メモリを内蔵するとともに、入力
    信号レベルにより車両の制御態様を仕向け地に応じて切
    り換えるための仕向け地判定端子を有するコンピュータ
    装置を備えた車両の制御装置において、 前記コンピュータ装置内に、 前記仕向け地判定端子の入力信号の変化を検出する検出
    手段と、 同変化に応答して不揮発性メモリを初期化する初期化手
    段とを設けたことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の車両の制御装置の前
    記コンピュータ装置に、所定レベルの信号の入力により
    同コンピュータ装置を正常な動作を確認するテストモー
    ドに設定するためのテスト端子を設け、前記コンピュー
    タ装置がテストモードに設定されているときに仕向け地
    判定端子の信号入力を許容する許容手段を設けたことを
    特徴とする車両の制御装置。
JP19900297A 1997-07-24 1997-07-24 車両の制御装置 Pending JPH1134767A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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