JPH11346826A - 化粧直し具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目尻、眉尻などの細かな部分の化粧直しがで
き、携帯に便利な化粧内具とする。 【解決手段】 綿棒（１）先端のブラシ部（３）にクレ
ンジング液を含浸し、綿棒（１）を薄い気密性包材から
なるパッケージ（５）に個々に分封する。綿棒（１）が
細いため、目尻、眉尻などの細かな部分に対してフィッ
トさせることができる。パッケージ（５）に分封するこ
とにより携帯に便利となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、メイクアップ化粧
品の細かな部分での、はみ出しや滲みを除去することが
できる化粧直し具に関する。

【０００２】

【従来の技術】化粧の仕上げ料であるアイブロウ、アイ
ライン、マスカラ或いは口紅の余分なはみ出しや滲みは
化粧の仕上げ度を低下させることから、これらのはみ出
し、滲みを除去する化粧直しが行われる。この化粧直し
を行うため、従来では実開平６−７６０８号公報の化粧
直し具が開示されている。

【０００３】この化粧直し具は、綿をシート状とし、こ
の綿シートの間に非透過性シートを挟み込むと共に、全
体を不織布で覆った構造としている。化粧直しは、非透
過性シートを境として仕切られている一方側の綿シート
にクレンジング液を含ませ、他方側の綿シートに指を添
えて一方側に綿シートを皮膚に沿って擦ることにより行
われる。このような化粧直し具では、クレンジング液や
溶出した化粧料が非透過性シートで遮断されるため、指
に付着することがなく、指を汚すことなく化粧直しがで
きるものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化粧直し具では、全体が幅広のシート状となっているた
め、目尻などの目の周囲や、眉尻などの顔の細かな部分
に対する化粧直しが、しにくいものとなっている。又、
化粧直し具に加えてクレンジング液を用意する必要があ
り、外出時などの携帯に適さない問題も有している。

【０００５】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、顔の細かな部分への化粧直し
に最適に使用することができ、しかも携帯することが容
易で、使用上便利な化粧直し具を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明は、綿棒の先端部にクレンジング液
が含浸されていることを特徴とする。

【０００７】この発明では、綿棒が細く、その先端部に
クレンジング液が含浸されているため、目尻、眉尻など
の細かな部分に良好にフィットする。このため、細かな
部分の化粧直しを良好に、しかも簡単に行うことができ
る。又、クレンジング液が含浸されているため、クレン
ジング液を用意する必要がなく携帯に便利となる。

【０００８】請求項２の発明は、先端部にクレンジング
液が含浸されている綿棒が、薄い気密性包材からなるパ
ッケージに個々に分封されていることを特徴とする。

【０００９】この発明では、クレンジング液が含浸され
た綿棒を気密性のパッケージに分封してあるため、クレ
ンジング液が気散して消失することがなく、長期の間、
クレンジング力を保持することができる。又、パッケー
ジに個々に封入されているため、手やバッグなどにクレ
ンジング液が付着することがなく、携帯に便利となる。
さらに、パッケージは薄い包材のため、包材を破って綿
棒を取り出すことが簡単であり、簡易に使用することが
できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は本発明の一実施の形態であ
り、クレンジング液が綿棒１に含浸されている。綿棒１
は、細い棒状のスティック部２と、スティック部２の両
側の先端部に設けられたブラシ部３，３とを備えてい
る。

【００１１】スティック部２は、薄い紙材を巻回した
り、ボール紙などの厚い紙材を棒状に切断したり、或い
は軟質合成樹脂を棒状に成形することによって形成され
ている。ブラシ部３，３は、綿、不織布などのような液
体が含浸可能な素材によって形成されている。このブラ
シ部３，３はスティック部２よりも幾分太くなってお
り、加締め、接着、溶着などによってスティック部２の
両側の先端部に取り付けられている。クレンジング液は
このブラシ部３，３に含浸される。

【００１２】除去の対象となるアイブロウ、アイライ
ン、マスカラ、口紅などのメイクアップ化粧品は、顔料
を油剤に混練したものであり、クレンジング液はこれら
に起因した汚垢を除去する機能を有した油剤、アルコー
ル、界面活性剤などを混合或いは乳化することによって
形成される。

【００１３】この内、油剤としては、流動パラフィン、
ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、その他の皮
膚とのなじみ性の良好なものが使用される。アルコール
としては、変性アルコール、高級アルコール、その他の
アルコールが使用される。界面活性剤としては、陰イオ
ン界面活性剤やノニオン界面活性剤を使用することが油
を主体とした汚垢の除去力を有している点で良好であ
る。以上に加えて、水を加えることにより、汚垢への浸
透性及び皮膚へのなじみ性を増大させることができる。

【００１４】クレンジング液の形態としては、液状、乳
液状、クリーム状のいずれであっても良いが、ブラシ部
３，３への含浸性を考慮した場合、液状、乳液状が良好
である。乳液状の場合には、Ｗ／Ｏ型、Ｏ／Ｗ型の双方
を使用することができ、さっぱりした使用感を優先する
場合には、Ｏ／Ｗ型が良好である。

【００１５】このようなクレンジング液を、綿棒１のブ
ラシ部３，３に含浸させる手段としては、浸漬、スプレ
ー、滴下などによって行うことができる。これらの手段
によってクレンジング液はブラシ部３，３の内部に浸透
して保持される。

【００１６】以上のようにしてクレンジング液がブラシ
部３，３に含浸された綿棒１は、スティック部２を、指
で把持した状態でいずれか一方のブラシ部３を、メイキ
ャップ化粧料がはみ出している皮膚部分になぞるように
使用する。これにより、ブラシ部３に含浸されているク
レンジング液が、化粧料を溶解するため、その除去を行
うことができる。このとき、ブラシ部３は溶解した化粧
料を吸引するように作用する。

【００１７】このような実施の形態では、細い綿棒１を
用いるため、目尻などの目の周囲や、眉尻などの顔の細
かな部分に対しても化粧直しを簡単に行うことができ
る。又、綿棒１のブラシ部３，３にクレンジング液が含
浸されているため、クレンジング液を別途、用意する必
要がなく携帯に便利となる。

【００１８】図２及び図３は本発明の別の実施の形態を
示す。上述と同様に、綿棒１の先端部のブラシ部３，３
にはクレンジング液が含浸されている。この実施の形態
では、クレンジング液が含浸された綿棒１をパッケージ
５に封入するものである。パッケージ５は横長の台紙部
６及び台紙部６を覆うカバー部７からなる包材によって
形成されており、台紙部６及びカバー部７によって形成
された空間８内に綿棒１が収容されている。

【００１９】台紙部６には、薄いシート状のアルミニウ
ム或いはアルミニウム合金などからなる包材が使用され
ている。従って、台紙部６は容易に破ることが可能であ
る。又、台紙部６の上面には、ポリ塩化ビニリデンなど
のガスバリア性を有したフィルムが適宜、ラミネートさ
れている。

【００２０】カバー部７は、薄い透明樹脂からなる包材
によって形成されている。この透明樹脂としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイ
ロンなどのポリアミド、その他のガスバリア性を有した
樹脂が使用される。

【００２１】このカバー部７は、図２に示すように、周
辺部７ａが台紙部６上に密着していると共に、この周辺
部７ａから収容部７ｂが立ち上がっており、この収容部
７ｂと台紙部６との間に綿棒１が配置されるようになっ
ている。周辺部７ａは溶着、接着などによって、その全
面が台紙部６に密に接合している。

【００２２】このようなパッケージ５では、カバー部７
と台紙部６とによって形成された空間８が外気と完全に
遮断されるため、綿棒１に含浸したクレンジング液が気
散して消失することがない。従って、綿棒１は汚垢除去
力を長期間保持することができる。

【００２３】又、カバー部７を指で押して台紙部６を押
し破ることにより、内部の綿棒１を簡単に取り出して化
粧直しに使用することができる。この綿棒１の取り出し
前には、綿棒１が外部の露出しないため、手やバッグな
どにクレンジング液が付着することがない。従って、携
帯に便利となる。

【００２４】この実施の形態では、台紙部６は、図３に
示すように、ミシン目やＶ溝などの切断線９を境として
隣接する台紙部６と連設されており、これにより複数の
パッケージ５が連続した状態となっている。一方、綿棒
１は個々のパッケージ５に分封されている。

【００２５】このような形態では、パッケージ５の連続
体をバッグなどに常に入れておき、必要に応じて切断線
９から切り離して綿棒１を取り出し、化粧直しにも用い
ることができる。このため、持ち忘れがなくなるメリッ
トも有している。

【００２６】尚、クレンジング液が含浸された綿棒１を
包材に封入する手段としては、図４に示すように、シー
ト状の包装材１０を折り返して綿棒１の周囲３方向をシ
ールしたり、図５に示すように、２枚の包装材１０、１
０の間に綿棒１を収容し、その周囲４方向をシールする
フィンシールで封入してもよい。

【００２７】この包材となる包装材１０としては、スズ
箔、アルミニウム箔などの金属箔を用いるのが好適であ
り、綿棒１周囲の金属箔間（図中斜線で示す部位）１１
を熱接着などでシールすることによって、より完全にク
レンジング液に含まれる揮発成分が外部に漏れることを
防止できる。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、細い綿棒の先端部にクレンジング液が含浸され
ているため、目尻、眉尻などの細かな部分の化粧直しを
良好に、しかも簡単に行うことができ、しかも、クレン
ジング液を別途、用意する必要がなく携帯に便利とな
る。

【００２９】請求項２の発明によれば、綿棒を気密性の
パッケージに分封してあるため、長期の間、クレンジン
グ力を保持することができと共に、手やバッグなどにク
レンジング液が付着することがなく、携帯に便利とな
る。

【００３０】

【図面の簡単な説明】

【図１】クレンジング液が含浸された綿棒の斜視図であ
る。

【図２】綿棒をパッケージに収容した状態の断面図であ
る。

【図３】パッケージを連続させた状態の斜視図である。

【図４】綿棒１の周囲３方向をシールしたパッケージの
平面図である。

【図５】綿棒１の周囲４方向をシールしたパッケージの
平面図である。

【符号の説明】 １ 綿棒 ２ スティック部 ３ ブラシ部 ５ パッケージ ６ 台紙部 ７ カバー部 ８ 空間 ９ 切断線

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 綿棒（１）の先端部（３）にクレンジン
   グ液が含浸されていることを特徴とする化粧直し具。
2. 【請求項２】 先端部（３）にクレンジング液が含浸さ
   れている綿棒（１）が、薄い気密性包材からなるパッケ
   ージ（５）に個々に分封されていることを特徴とする化
   粧直し具。