JPH11345757A - レジストの現像方法 - Google Patents

レジストの現像方法

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JPH11345757A
JPH11345757A JP15154898A JP15154898A JPH11345757A JP H11345757 A JPH11345757 A JP H11345757A JP 15154898 A JP15154898 A JP 15154898A JP 15154898 A JP15154898 A JP 15154898A JP H11345757 A JPH11345757 A JP H11345757A
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development
resist
film
wafer
developing
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JP15154898A
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Kentaro Matsunaga
健太郎 松永
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハなどの製造工程におけるレジス
ト現像方法において、現像終点の検出精度を向上させ、
かつ適用できる基板に汎用性を持たせる。 【解決手段】 少なくとも光導電性膜13、レジスト膜
14を順に形成したウェハ11に所定パターンを露光し
た後、前記レジスト膜14を現像液23により選択的に
除去して所定パターンを現像する際に、ウェハ11上の
所定の領域Aに光を照射しながら、電極15と対向電極
17との間に電流を流し、光導電性膜13の電気的な特
性の変化を測定することにより、レジスト膜14の現像
終点を検出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体素子の製造
技術に関し、詳しくは半導体素子用ウェハやフォトマス
クの製造工程におけるレジストの現像終点を検出する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の製造工程において
は、レジストパターンの微細化に伴い、線幅の安定化、
面内均一性の向上、残査の改善等の要求が厳しくなって
いる。このため、現像状態のコントロールのために現像
状態をモニターする技術が重要になり、様々な現像モニ
ター方法が提案されている。
【0003】例えば、特開平3−106016号公報に
は、現像中のレジストパターンにレーザ光を照射し、そ
の反射光の強度変化を測定することでレジストの現像状
態をモニターするようにした方法及び装置が提案されて
いる。また、特開平4−42917号公報や特開平8−
69954号公報には、基準電極とレジストが塗布され
た導電体からなる第2の電極を現像液に浸漬させ、片方
の電極に電圧を印加することによって浸漬現像中に両電
極間に流れる電流を観察することにより、現像状態をモ
ニターするようにした方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平3
−106016号に提案された方法及び装置では、測定
すべき反射光が現像液の屈折率やレーザ光の散乱等の影
響を受けるために現像終点の検出精度の向上が難しいと
いう問題点があった。また、前記特開平4−42917
号公報や特開平8−69954号公報に提案された方法
では、被現像部全体を浸漬させた現像液内全体の電流変
化を観察しているために、現像終点の検出精度の向上が
難しく、またフォトマスクの様に表面にクロムなどの導
体膜が形成された基板でなければ測定することができな
いため、例えば半導体素子用ウェハのような基板には使
用できないという問題点があった。
【0005】この発明は、上記従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、現像終点の検出精度を向上
させるとともに、半導体素子用ウェハの様に導体膜が形
成されていない基板にも適用することができるレジスト
の現像方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、少なくとも光導電性膜、レジス
ト膜を順に形成した基板に所定パターンを露光した後、
前記レジスト膜を現像液により選択的に除去して所定パ
ターンを現像する際に、前記基板上の所定部位に光を照
射しながら、前記光導電性膜の電気的な特性の変化を測
定することにより、前記レジスト膜の現像終点を検出す
ることを特徴とする。
【0007】また請求項2の発明は、前記請求項1の発
明において、前記光導電性膜に第1の電極を、前記基板
と対向する所定位置に第2の電極をそれぞれ配設し、現
像液を満たした前記第1及び第2の電極間に電流を流
し、この電流が所定のしきい値に達した時点を現像終点
として検出することを特徴とする。
【0008】上記現像方法によると、レジスト膜の現像
が進行し、露光された(あるいは露光されなかった)部
分のレジスト膜が除去されて光導電性膜が露出すると、
露出した部分の光導電性膜が導電性を示し、電気的な特
性は急激に変化(増加)する。この電気的な特性が急激
に変化する時点は、言い換えれば、光導電性膜上のレジ
スト膜がほぼ除去された時点であるため、現像中に電気
的な特性が急激に変化した時点を現像終点として検出す
れば、この基準点に基づいて現像時間を決めることがで
きる。
【0009】前記光導電性膜としては、有機ケイ素系ポ
リマーを用いることができる。より好ましくは、光導電
性物質又は光導電性物質前駆帯をドープした有機ケイ素
系ポリマーを用いることにより、光導電性を向上させる
ことができる。基板上に形成された光導電性膜は、露光
の際には反射防止膜として作用し、パターンの定在波の
発生を抑制することができる。また、下地加工の際には
転写層として使用することができる。前記光導電性膜の
電気的な特性の変化は、電極間に流れる電流の変化でも
よいし、電極間に生じる抵抗値の変化であってもよい。
【0010】前記基板上に照射する光の波長は、レジス
ト膜が露光されない領域の波長とし、およそ200nm
〜1000nmの範囲に設定する。また、この光は基板
上の観察したい部分に照射することができるので、基板
上に形成された実パターンを直接に照射すれば、より高
い精度で現像終点を検出することができる。
【0011】さらに請求項3の発明は、前記請求項1又
は2において、パターン現像の際に、反応性の弱い第1
の現像と、反応性の強い第2の現像とを行うことを特徴
とする。
【0012】現像の際にレジストの膜厚方向で現像反応
の速度に変化を持たせ、現像されやすい部分では弱い現
像反応で現像を行い、現像されにくい部分では強い現像
反応で現像を行うことにより、プロセス裕度を大きくす
ることができるので、断面形状が矩形のレジストパター
ンを容易に形成することができる。
【0013】前記反応性の強弱は、現像液の温度あるい
は濃度により制御することができる。すなわち、現像液
の温度を上げる又は濃度を濃くすると現像の反応性は強
まり、現像液の温度を下げる又は濃度を薄くすると現像
の反応性が弱まる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わるレジスト
現像方法の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0015】[実施例1]図1は、実施例1に係わるレ
ジスト現像方法を実施するための装置構成を示す説明図
である。
【0016】図1において、シリコンウェハ(以下、ウ
ェハ)11の表面には、保護膜12、光導電性膜13、
レジスト膜14が順に形成されている。光導電性膜13
としては、有機ケイ素系ポリマーや導電性物質や導電性
物質前駆帯をドープした有機ケイ素系ポリマーを用いる
ことができる。ウェハ11上に形成された光導電性膜1
3の層は、露光の際には反射防止膜として作用し、パタ
ーンの定在波の発生を抑制する効果がある。
【0017】上記ウェハ11上の光導電性膜13の一端
には電極15が接続されている。またウェハ上1.5m
mの位置には、ウェハ11と同等の大きさの現像用の円
盤形状の対向基板16が配置されている。対向基板16
のウェハと向かい合う側の面には円盤形状の対向電極1
7が配置されている。対向電極17は接地電位となって
いる(以下の実施例も同様とする)。
【0018】対向電極17の中心部には、光の発光部1
8が設けられている。発光部18は光ファイバーケーブ
ル19を介して光源としてのハロゲンランプ20と接続
され、ハロゲンランプ20からの光はフィルタ21を透
過することにより460nmの光が領域Aに照射され
る。照射する光の波長はレジストが露光しない領域の波
長とし、およそ200nm〜1000nmの範囲で設定
される。また光を照射する領域Aは現像により除去され
る部分に設定する。具体的には、基板上に形成された所
定の実パターン上あるいはモニタパターン上に設定す
る。対向基板16の一端には、図示しない現像液供給源
に接続され、ウェハ11と対向基板16との間に現像液
を供給するためのノズル22が設けられている。
【0019】レジストの現像は、ノズル22から現像液
23を注入すると同時に、電極15に電圧Vを印加して
電極間の現像液23中に微少電流Iを流す。このとき、
微少電流Iの変化はアンプ24でモニターすることがで
きる。また、ハロゲンランプ20からの光を光ファイバ
ーケーブル19を経由して発光部18から基板上の領域
Aに光を照射する。
【0020】現像の進行と共に露光された(あるいは露
光されなかった)部分のレジスト膜14が除去され、光
を照射した領域Aで光導電性膜13が露出すると、この
露出部分が導電性を示すため、電極間に流れる微少電流
Iは図2のように変化する。ここで、電流Iのレベルが
I1からI2へ急激に変化した期間において、光導電性
膜13が露出した時点を正確に特定することは難しいた
め、例えば電流IがI1とI2の中間(50%の値)に
達した点を変曲点A(しきい値)とする。そして、電流
Iが変曲点Aに達した時点を現像終点基準点として検出
して、時間t1をウェハ11の現像時間とした。以後
は、同一条件で作成したウェハ11に対しては、現像開
始から時間t1に達した時点で現像を終了すればよいこ
とになる。以下、具体例について説明する。
【0021】ウェハ11上に保護膜12としてSiO2
膜を膜厚500nmで形成した後、光導電性膜13とし
てフラーレンを10%ドープしたポリジフェニルシラン
を膜厚100nmとなるようにスピンコータで回転塗布
し、190℃で60秒ベークした。続いて、レジスト膜
14として化学増幅型レジストAPEX−E(Ship
ley社製)を膜厚300nmとなるようにスピンコー
タで回転塗布し、100℃で90秒ベークした。これに
より光導電性膜13となるポリジフェニルシランの層は
レジスト膜14で完全に被覆された。続いて、ウェハ1
1に対し、露光装置NSR−S201A(ニコン社製)
により15mJ/cm2 で所定パターンの露光を行っ
た。得られたウェハ11を図1のように構成された現像
装置にセットし、基板間に現像液を注入した。この実施
例1では、現像液23としてAD21(多摩化学工業社
製)をウェハと対向基板間に注入した。注入した現像液
23は表面張力によりウェハと対向基板間に安定して盛
られていた。
【0022】上記ウェハ11に対しレジストの現像を行
ったところ、図3に示すような電流変化を得た。図2で
説明したように、図3の変曲点Aを現像終点基準点と
し、実際の現像時間を変曲点Aを示した時間t1から時
間t2経過後の時間t3を現像終点として検出し、時間
t3を現像時間と決定する。
【0023】このように、ウェハ上に光を照射しなが
ら、電極間に流れる電流変化をモニターする方法におい
ては、現像液の屈折率や照射する光の散乱等の影響を受
けることがなく、また現像液内全体での電流変化を観察
するものではないことから、測定条件や環境による影響
を受けることが極めて少なくなる。したがって、従来の
ようなレーザ光の強度変化を測定したり、電極間を流れ
る電流を観察する方式に比べてより高い精度で現像終点
の検出を行うことができる。また、光導電性膜を形成す
ることができる基板であれば、表面に導体膜が形成され
ていない基板でも測定することができるので、半導体素
子用ウェハのような基板にも適用することができ、汎用
性にも優れている。
【0024】とくに、この実施例1のように、ウェハ1
1と同等の大きさの現像用の円盤形状の対向基板16を
配置した場合には、ウェハ11と対向基板間16に介在
する現像液23の状態が安定するため、ノイズの少ない
信号を検出できるようになり、測定精度をさらに向上さ
せることができる。
【0025】[実施例2]図4は、実施例2に係わるレ
ジスト現像方法を実施するための装置構成を示す説明図
である。実施例2は対向基板の形状が異なる例であり、
図1と同等部分を同一符号で示している。
【0026】図4に示すウェハ11の構成は実施例1と
同じであり、光導電性膜13の一端には電極15が接続
されている。ウェハ上1.5mmの位置には直径30m
mの対向電極25を有する円筒形状の対向基板26が配
置されている。対向電極26の中心部には、実施例1と
同じ光を照射する発光部18が設けられている。また、
図4には示していないが、ウェハ11と対向基板26と
の間に現像液を供給するためのノズルが設けられてい
る。レジストを現像する際の手順は実施例1と同じであ
る。以下、具体例について説明する。
【0027】ウェハ11上に保護膜12としてSiO2
膜を膜厚500nmで形成した後、光導電性膜13とし
てTCNQ(テトラシアノキシジメタン)を10%ドー
プしたポリジフェニルシランを膜厚100nmとなるよ
うにスピンコータで回転塗布し、190℃で60秒ベー
クした。続いて、レジスト膜14として化学増幅型レジ
ストKRF−K2G(日本合成ゴム社製)を膜厚300
nmとなるようにスピンコータで回転塗布し、80℃で
120秒ベークした。これにより光導電性膜13となる
ポリジフェニルシランの層はレジスト膜14で完全に被
覆された。続いて、ウェハ11に対し露光装置NSR−
S201A(ニコン社製)により17mJ/cm2 で所
定パターンの露光を行った。得られたウェハ11を図4
に示す現像装置にセットし、基板間に現像液23を注入
した。この実施例2では、現像液23として0.15N
のTMAH現像液をウェハと対向基板間に注入した。注
入された現像液23は表面張力によりウェハと対向基板
間に盛られていた。
【0028】上記ウェハ11に対しレジストの現像を行
ったところ、実施例1と同じく図3に示すような電流変
化を得た。この場合も、変曲点Aを示した時間t1を現
像終点基準点とし、t1から時間t2経過後の時間t3
を現像終点として決定する。
【0029】この実施例2においても、前記実施例1と
同様に高い精度で現像終点の検出を行うことができ、ま
た表面に導体膜が形成されていない基板でも現像終点を
検出することができる。とくに実施例2には次のような
特有の効果がある。
【0030】すなわち、実施例1の対向基板16では発
光部18の位置が固定的であるため、ウェハ上の任意の
部分に光を照射することが難しいが、この実施例2の対
向電極26では、発光部18の位置を任意に移動するこ
とができるので、観察したい部分の実パターンの現像状
態を直接に測定することができる。これによると、通常
のモニターパターンに光を照射する場合に比べ、より高
い精度で現像終点を検出することができるので、レジス
トパターンの微細化に伴い要求が厳しくなりつつある線
幅の安定化、面内均一性の向上及び残査の改善等を高い
レベルで達成することが可能となる。また実施例1のよ
うな対向基板16では、ウェハ11が対向基板16より
も小さい場合にウェハと対向基板間を現像液23で満た
すことが難しくなるが、実施例2のようにウェハ11に
比べて十分に小さな対向基板26を配置した場合は、ウ
ェハ11がどのような大きさであってもウェハと対向基
板間に現像液を安定して満たすことができる。
【0031】[実施例3]この実施例3では、レジスト
現像を2段階に分けて行う例について説明する。
【0032】従来、半導体素子やフォトマスクのパター
ン形成を行うリソグラフィー工程において、例えば0.
15μm以下の微細なパターンをKrFエキシマレーザ
を用いて露光する場合のように、露光光の波長以下の光
学限界に近い微細なパターンを形成する場合は、露光し
た際のレジスト中での光学像が十分なコントラストを持
たないためにプロセス裕度が小さくなり、レジストの断
面形状は図5(b)に示すようにパターンの上部が丸く
なったり、あるいは図5(c)に示すようにパターンの
下部で裾を引いたようにレジストが残りやすくなる。し
たがって、図5(a)に示すようにパターンの断面形状
を矩形に加工するには、反応性を最適化した条件で現像
しなければならず、現像プロセスの管理が難しいという
問題点があった。
【0033】そこで、この実施例3では、現像を行う際
にレジストの膜厚方向で現像反応の速度を変化させ、現
像されやすい部分は弱い現像反応で現像を行い、現像さ
れにくい部分は強い現像反応で現像を行うようにしてい
る。具体的には、第1段階目の現像として、反応性の弱
い第1の現像を行って、現像前ベーク後の潜像に沿った
現像を行い形状を保つようにする。当然、これだけでは
レジストと基板の界面付近での形状は裾を引いたように
なってしまう。そこで、第2段階目の現像として、反応
性の強い第2の現像を行うことで、界面付近に生じる裾
などの不要な残査を除去することができる。
【0034】実施例3に係わるレジスト現像方法を実施
するための装置構成は図4と同じである。以下、現像液
の濃度で反応性の強弱を制御する例について説明する。
【0035】ウェハ11上に保護膜12としてSiO2
膜を膜厚500nmで形成した後、光導電性膜13とし
てTCNQ(テトラシアノキシジメタン)を10%ドー
プしたポリジフェニルシランを膜厚100nmとなるよ
うにスピンコータで回転塗布し、190℃で60秒ベー
クした。続いて、レジスト膜14として化学増幅型レジ
ストKRF−K2G(日本合成ゴム社製)を膜厚300
nmとなるようにスピンコータで回転塗布し、80℃で
120秒ベークした。これにより光導電性膜13となる
ポリジフェニルシランの層はレジスト膜14で完全に被
覆された。続いて、ウェハ11に対し露光装置NSR−
S201A(ニコン社製)により17mJ/cm2 で所
定パターンの露光を行った。得られたウェハ11を図4
に示す現像装置にセットした。
【0036】図4において、図示しないノズルから現像
液23として0.10NのTMAH現像液をウェハと対
向基板間に注入すると同時に、電極15に電圧V1を印
加して電極間の現像液23中に電流I1を流し、またハ
ロゲンランプ20からの光を光ファイバーケーブル19
を経由して発光部18から基板上の領域Aに照射した。
そして、図3のように電流Iの変曲点Aを示した時間t
1を第1段階の現像終点とし、直ちにウェハ11上の現
像液を洗い流した。この後、再びウェハ11を装置にセ
ットし、先ほどよりも濃度の高い0.21NのTMAH
現像液を基板間に注入すると同時に、電極15に電圧V
2を印加して電極間の現像液23中に電流I2を流し、
またハロゲンランプ20からの光を光ファイバーケーブ
ル19を経由して発光部18から基板上の領域Aに光を
照射した。そして、図6のように電流Iの値が安定する
までの時間t4を第2段階の現像終点とした。
【0037】この実施例3においても、前記実施例1と
同様に高い精度で現像終点の検出を行うことができ、ま
た表面に導体膜が形成されていない基板でも現像終点を
検出することができる。また、出来上がったレジストパ
ターンは断面形状が矩形となり、プロセス裕度も大きく
なることが確認された。
【0038】次に、レジスト現像を2段階で行う場合の
具体例についてさらに詳細に説明する。ここでは、現像
液の温度で反応性の強弱を制御する例を実施例3−1、
現像液の濃度で反応性の強弱を制御する例を実施例3−
2とする。なお、実施例3−1及び3−2では、レジス
ト現像を2段階で行った場合の直接的な効果を検証する
ため、通常の現像装置を用いた。
【0039】(1)実施例3−1 ウェハ上に保護膜としてSiO2 膜を膜厚500nmで
形成した後、光導電性膜13として有機塗布型反射防止
膜AR3(Shipley社製)を膜厚60nmとなる
ようにスピンコータで回転塗布し、190℃で60秒ベ
ークした。続いて、レジスト膜として化学増幅型レジス
トAPEX−E(Shipley社製)を膜厚400n
mとなるようにスピンコータで回転塗布し、100℃で
90秒ベークした。これにより光導電性膜となるポリジ
フェニルシランの層はレジスト膜14で完全に被覆され
た。続いて、ウェハに対し、露光装置NSR−S202
A(ニコン社製)により17mJ/cm2 で所定パター
ンの露光を行った。得られたウェハを高速加熱が可能な
ヒータが付加された現像装置にセットした。
【0040】まず、23℃に温度調節された現像装置に
ウェハをセットし、ウェハを10rpmで回転させなが
ら、現像液として0.13N/TMAH(テトラメチル
アンモニウムハイドロオキサイド)水溶液をノズルから
滴下してウェハの全面に供給した。液を供給した15秒
後、ヒータを加熱した。15秒後の現像液23の温度は
60℃であった。現像液の温度を60℃に保ちながら、
さらに15秒間現像を行った。ヒータの加熱を停止し、
ウェハ上にリンス液を供給してウェハ全面の現像液を洗
い流し、さらにスピナーで2000rpmで回転させて
表面を乾燥させた。現像終了時のウェハの温度は25℃
であった。
【0041】(2)実施例3−2 ウェハ上に保護膜としてSiO2 膜を膜厚500nmで
形成した後、光導電性膜として有機塗布型反射防止膜A
R3(Shipley社製)を膜厚60nmとなるよう
にスピンコータで回転塗布し、190℃で60秒ベーク
した。続いて、レジスト膜として化学増幅型レジストA
PEX−E(Shipley社製)を膜厚500nmと
なるようにスピンコータで回転塗布し、100℃で90
秒ベークした。これにより光導電性膜となるポリジフェ
ニルシランの層はレジスト膜で完全に被覆された。続い
て、ウェハに対し、露光装置NSR−S202A(ニコ
ン社製)により17mJ/cm2 で所定パターンの露光
を行った。得られたウェハを現像装置ACT8(東京エ
レクトロン社製)にセットした。
【0042】まず、現像装置の現像ユニット内にウェハ
をセットし、ウェハを10rpmで回転させながら、現
像液として0.13N/TMAH(テトラメチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド)水溶液をノズルから滴下し
てウェハの全面に供給した。液を供給した15秒後、
0.21N/TMAHをウェハ上に供給して、0.13
N/TMAHを洗い流し、ウェハ上の現像液濃度を0.
21Nに調整した。2段階目の現像時間は0.21N/
TMAHを供給後15秒間とした。次いで、ウェハ上に
リンス液を供給してウェハ全面の現像液を洗い流し、さ
らにスピナーで2000rpmで回転させて表面を乾燥
させた。
【0043】上記実施例3−1、3−2で得られたレジ
ストパターンと通常の現像で得られたレジストパターン
について、そのプロセス裕度(露光量裕度とフォーカス
裕度)の比較を行った。以下、比較結果について簡単に
説明する。
【0044】図7は、実施例3−1の現像方法により断
面形状が矩形のパターンを作成した場合のプロセス裕度
(A−1)と、通常の現像方法により断面形状が矩形の
パターンを作成した場合のプロセス裕度(A−2)との
比較結果を示すグラフである。A−1、A−2ともにレ
ジストパターンの寸法は0.15μmL/S(ライン&
スペース)とした。A−2では、0.21N/TMAH
現像液により25℃で60秒間現像した時の5%露光量
裕度でのフォーカス裕度は0.3μmであったが、A−
1では5%露光量裕度でのフォーカス裕度において、5
%露光量裕度でのフォーカス裕度が0.6μmとなり、
A−2に比べて2倍に増加したことが確認された。
【0045】図8は、実施例3−2の現像方法により断
面形状が矩形のパターンを作成した場合のプロセス裕度
(B−1)と、通常の現像方法により断面形状が矩形の
パターンを作成した場合のプロセス裕度(B−2)との
比較結果を示すグラフである。B−1、B−2ともにレ
ジストパターンの寸法は0.15μmL/S(ライン&
スペース)とした。B−2では、0.21N/TMAH
現像液により25℃で60秒間現像した時の5%露光量
裕度でのフォーカス裕度は0.3μmであったが、B−
1では5%露光量裕度でのフォーカス裕度において、5
%露光量裕度でのフォーカス裕度が0.7μmとなり、
B−2に比べて約2.3倍に増加したことが確認され
た。
【0046】このように、現像の際にレジストの膜厚方
向において、現像されやすい部分では弱い現像反応で現
像を行い、現像されにくい部分では強い現像反応で現像
を行うようにした場合は、プロセス裕度を大きくするこ
とができるので、パターンの断面形状を矩形に加工する
際の現像プロセスの管理を容易なものとすることができ
る。
【0047】[実施例4]図9は、実施例4に係わるレ
ジスト現像方法を実施するための装置構成を示す説明図
である。実施例4はウェハごと現像槽に浸すようにした
例であり、図1と同等部分を同一符号で示している。
【0048】図9に示すウェハ11の構成は実施例1と
同じであり、光導電性膜13の一端には電極15が接続
されている。またウェハ上20mmの位置には直径20
mmの対向電極27を有する円筒形状の対向基板28が
配置されている。光の発光部29はウェハ11に対して
約45度の角度に設置されており、460nmの光が領
域Aに照射される。光の照射位置と対向電極27の位置
は平面的に略一致している。これらウェハ11、対向基
板28及び発光部29は、円筒形状の現像槽30内に設
置されている。また、図9には示していないが、現像槽
30に現像液を供給するためのノズルが設けられてい
る。
【0049】レジストの現像は、図示しないノズルから
現像槽30内に現像液23を注入し、ウェハと対向基板
間を現像液23で満たすと同時に、電極15に電圧Vを
印加して電極間の現像液23中に微少電流Iを流す。ま
た、ハロゲンランプ20からの光を光ファイバーケーブ
ル19を経由して発光部18から基板上の領域Aに光を
照射し、電極間を流れる微少電流Iの変化をアンプ24
でモニターする。以下、具体例について説明する。
【0050】ウェハ11上に保護膜12としてSiO2
膜を膜厚500nmで形成した後、光導電性膜13とし
てフラーレンを10%ドープしたポリジフェニルシラン
を膜厚100nmとなるようにスピンコータで回転塗布
し、190℃で60秒ベークした。続いて、レジスト膜
14として化学増幅型レジストAPEX−E(Ship
ley社製)を膜厚300nmとなるようにスピンコー
タで回転塗布し、100℃で90秒ベークした。これに
より光導電性膜13となるポリジフェニルシランの層は
レジスト膜14で完全に被覆された。続いて、ウェハ1
1に対し、露光装置NSR−S201A(ニコン社製)
により15mJ/cm2 で所定パターンの露光を行っ
た。得られたウェハ11を図9に示す現像装置にセット
し、現像槽30に現像液23を供給した。この実施例4
では、現像液23としてAD21(多摩化学工業社製)
を供給した。
【0051】上記ウェハ11に対しレジストの現像を行
ったところ、実施例1と同じく図3に示すような電流変
化を得た。変曲点Aを示した時間t1を現像終点基準点
とし、t1から時間t2経過後の時間t3を現像終点と
して決定する。
【0052】この実施例4においても、前記実施例1と
同様に高い精度で現像終点の検出を行うことができ、ま
た表面に導体膜が形成されていない基板でも現像終点を
検出することができる。
【0053】[実施例5]図10は、実施例5に係わる
レジスト現像方法を実施するための装置構成を示す説明
図である。実施例5はウェハとしてレチクルを使用した
例であり、図9と同等部分を同一符号で示している。
【0054】図10に示すレチクル31上には、光導電
性膜13、レジスト膜14が順に形成され、光導電性膜
13の一端には電極15が接続されている。またレクチ
ル上20mmの位置には直径20mmの対向電極27を
有する円筒形状の対向基板28が配置されている。光の
発光部29はレクチル31に対して約45度の角度に設
置されており、460nmの光が領域Aに照射される。
光の照射位置と対向電極27の位置は平面的に略一致し
ている。これらレクチル31、対向基板28及び発光部
29は、円筒形状の現像槽30内に設置されている。ま
た、図10には示していないが、現像槽30に現像液を
供給するためのノズルが設けられている。レジストを現
像する際の手順は実施例4と同じである。以下、具体例
について説明する。
【0055】レチクル31上に光導電性膜13としてT
CNQ(テトラシアノキシジメタン)を10%ドープし
たポリジフェニルシランを膜厚100nmとなるように
スピンコータで回転塗布し、190℃で60秒ベークし
た。続いて、レジスト膜14として化学増幅型レジスト
APEX−E(Shipley社製)を膜厚400nm
となるようにスピンコータで回転塗布し、100℃で9
0秒ベークした。これにより光導電性膜13となるポリ
ジフェニルシランの層はレジスト膜14で完全に被覆さ
れた。続いて、レクチル31に対し、マスク描画装置H
L−800H(日立製作所社製)により所定パターンの
描画を行った。得られたレクチル31を図10に示す現
像装置にセットし、現像槽30に現像液23を供給し
た。この実施例5では、現像液23としてAD21(多
摩化学工業社製)を供給した。
【0056】上記レチクル31に対しレジストの現像を
行ったところ、実施例1と同じく図3に示すような電流
変化を得た。変曲点Aを示した時間t1を現像終点基準
点とし、t1から時間t2経過後の時間t3を現像終点
として決定する。
【0057】この実施例5においても、前記実施例1と
同様に高い精度で現像終点の検出を行うことができ、ま
た表面に導体膜が形成されていない基板でも現像終点を
検出することができる。
【0058】なお、上記実施例1〜5では、いずれも電
極間に流れる電流変化をモニターする場合について説明
したが、電極間に生じる抵抗値の変化をモニターするよ
うにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
レジスト現像方法においては、基板上に形成した光導電
性膜の電気的な特性の変化を測定するようにしたので、
現像時の測定条件や環境による影響を受けることが極め
て少なく、より高い精度で現像終点を検出することがで
きる。また、表面に導体膜が形成されていない基板でも
測定することができるので、例えば半導体素子用ウェハ
のような基板にも適用することができ、汎用性にも優れ
ている。
【0060】とくに、現像の際にレジストの膜厚方向で
現像反応の速度に変化を持たせ、現像されやすい部分で
は弱い現像反応で現像を行い、現像されにくい部分では
強い現像反応で現像を行うようにした場合は、露光量裕
度やフォーカス裕度などのプロセス裕度を向上させるこ
とができるので、パターンの断面形状を矩形に加工する
際の現像プロセスの管理を容易なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係わるレジスト現像方法を実施する
ための装置構成を示す説明図。
【図2】電極間に流れる微少電流の経時的な変化を示す
グラフ。
【図3】電極間に流れる微少電流の経時的な変化を示す
グラフ。
【図4】実施例2に係わるレジスト現像方法を実施する
ための装置構成を示す説明図。
【図5】現像後のレジストパターンの断面形状を示す説
明図。
【図6】電極間に流れる微少電流の経時的な変化を示す
グラフ。
【図7】実施例3−1と従来例の現像方法によりそれぞ
れパターンを作成した場合のプロセス裕度の比較結果を
示すグラフ。
【図8】実施例3−2と従来例の現像方法によりそれぞ
れパターンを作成した場合のプロセス裕度の比較結果を
示すグラフ。
【図9】実施例4に係わるレジスト現像方法を実施する
ための装置構成を示す説明図。
【図10】実施例5に係わるレジスト現像方法を実施す
るための装置構成を示す説明図。
【符号の説明】
11 ウェハ 13 光導電性膜 14 レジスト膜 15 電極 16 対向基板 17 対向電極 18 発光部 23 現像液

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光導電性膜、レジスト膜を順
    に形成した基板に所定パターンを露光した後、前記レジ
    スト膜を現像液により選択的に除去して所定パターンを
    現像する際に、前記基板上の所定部位に光を照射しなが
    ら、前記光導電性膜の電気的な特性の変化を測定するこ
    とにより、前記レジスト膜の現像終点を検出することを
    特徴とするレジストの現像方法。
  2. 【請求項2】 前記光導電性膜に第1の電極を、前記基
    板と対向する所定位置に第2の電極をそれぞれ配設し、
    現像液を満たした前記第1及び第2の電極間に電流を流
    し、当該電流が所定のしきい値に達した時点を現像終点
    として検出することを特徴とする請求項1記載のレジス
    トの現像方法。
  3. 【請求項3】 現像時に、反応性の弱い第1の現像と、
    反応性の強い第2の現像とを行うことを特徴とする請求
    項1又は2記載のレジストの現像方法。
JP15154898A 1998-06-01 1998-06-01 レジストの現像方法 Pending JPH11345757A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021057596A (ja) * 2015-11-30 2021-04-08 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated フォトレジストウエハの露光後プロセスの方法及び装置

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JP2021057596A (ja) * 2015-11-30 2021-04-08 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated フォトレジストウエハの露光後プロセスの方法及び装置

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