JPH11345592A - 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置 - Google Patents

低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置

Info

Publication number
JPH11345592A
JPH11345592A JP33994098A JP33994098A JPH11345592A JP H11345592 A JPH11345592 A JP H11345592A JP 33994098 A JP33994098 A JP 33994098A JP 33994098 A JP33994098 A JP 33994098A JP H11345592 A JPH11345592 A JP H11345592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mercury
thin tube
bulb
sealing
pinch seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33994098A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Akutsu
真吾 阿久津
Mamoru Ikeda
守 池田
Toshiyuki Ikeda
敏幸 池田
Hirokazu Hoshii
宏和 星井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP33994098A priority Critical patent/JPH11345592A/ja
Publication of JPH11345592A publication Critical patent/JPH11345592A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピンチシール(封止)部内の細管(排気管)
内に封入した水銀構体のバルブ側への移動を確実に阻止
することができるとともにその阻止も格別な作業を要さ
ず容易に形成することができる、ランプ発光特性や作業
性の向上した低圧水銀蒸気放電ランプおよびこの放電ラ
ンプを有する照明装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 端部にピンチシール部2を有するガラス
バルブ1と、このピンチシール部2を貫通してシール部
2外に延出したガラス製細管4と、この細管4内に配設
した粒状の水銀構体6と、ピンチシール部2内に位置す
る細管4部分の内壁の一部を突出して形成した上記水銀
構体6の移動規制部42と、上記バルブ1内に封装され
た電極5および希ガスとを備えている低圧水銀蒸気放電
ランプL1およびこのランプL1を有する照明装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスバルブの端
部をピンチシールした内部に細管を備えた低圧水銀蒸気
放電ランプおよびこの放電ランプを装着した照明装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】低圧水銀蒸気放電ランプたとえば蛍光ラ
ンプは、管形ガラスバルブ内に放電媒体として水銀およ
びアルゴン等の希ガスを封入して、放電による水銀原子
の転移スペクトルの内、主に254nm、185nm等
を蛍光体の励起源として利用して発光の主役をなさしめ
ている光源であって、一部希ガスのみを封入したランプ
もあるが、高効率を得るランプでは水銀封入は必須のも
のである。そして、この水銀を封入した低圧放電ランプ
の発光効率は、水銀の蒸気圧によって大きく左右され、
ランプの管壁最冷部温度が40℃のときが最も高いとさ
れている。
【0003】この蛍光ランプの製造に際しバルブ内に、
液状の水銀をバルブ端部に接続した排気管を介し送り込
むが、液状のため水銀が封入装置や排気管等の封入経路
壁に付着したり、高温で排気中にあるバルブ内から蒸発
する等して封入量が不足したりばらつきが大きくなった
りして定量の封入が困難であった。このため、損失を見
込んで過剰の液状水銀を供給するようにしていたが、水
銀は環境保全のために必要最小限にすることが好まし
く、その対策として、所定量秤量された水銀の表面を化
学的に安定な粉末で被覆した後封入する等していたが、
問題解決には至っていない。
【0004】また、この解決策としてなされたものは、
水銀とインジウム等のアマルガム形成金属とをアマルガ
ムとして封入する(このアマルガムは高負荷ランプ等、
高温となるランプにおいて上記の最適な水銀蒸気圧を得
るために用いられている。)方法、水銀とチタン等とを
合金化して封入する方法、水銀をアルミナ等からなるペ
レットに含浸して封入する方法や水銀をガラスカプセル
に収容して封入する方法等がある。そして、これらの方
法によれば液状水銀を滴下する方法よりは定量封入がで
きる。
【0005】そして、上記アマルガムや水銀合金等を粒
状としてバルブ内に封入する場合は、バルブやステム面
等に積極的に固定する場合もあるが一般的には、加熱や
予熱が終った降温状態にあるバルブ面等のたまたま位置
した部位に付着させている。しかし、バルブ面等に軽く
付着させている場合は、バルブに振動や衝撃等が加わっ
たときにバルブ面等から剥がれバルブ内を移動して異音
を発したり、この移動によりバルブ内壁面に形成してあ
る蛍光体膜を剥がして筋状やピンホール等の傷を付けた
りあるいはバルブ内面に止まって暗点となって影が見
え、ランプの外観が悪く品質が低下していると見られる
ことがあった。
【0006】そこで、粒状のアマルガム、水銀合金や水
銀ペレット等の水銀構体の配置を、上述の温度との関係
も考慮して、例えば特開平5−74416号公報に記載
されているようにバルブ端部にある細管(排気管)内に
封入しておき、この細管(排気管)のバルブ内に連通す
る側を縮径して水銀蒸気は通すが固体部分を通さないよ
うに水銀構体の粒径より小径の移動規制部を設けること
が行われている。
【0007】そして、このように細管(排気管)内に水
銀構体を配設することは、フレアステムやボタンステム
等のマウントあるいはビードマウント等を用いる各種の
ランプで実施されている。しかし、最近はコンパクト形
蛍光ランプ等、ガラスバルブの細径化(外径25mm以
下)が図られてきていることや省資源、コストダウンの
必要性から部品点数が少なく構造が簡単で製造も容易な
ビードマウントが多く用いられるようになってきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このビードマウント等
を用いるランプの場合は、ガラスバルブの端部内に一対
のリード線をビードガラスにより固定して構成したビー
ドマウントおよび細管(排気管)を配置して、バルブ端
部の外周をバーナ等で加熱し、バルブのガラスが軟化溶
融した時点でピンチャー(押圧金型)によりバルブを押
圧して端部にシール(封止)部を形成している。
【0009】そして、このピンチシール(封止)形のラ
ンプLにおいて水銀構体の収容部を細管(排気管)内に
した場合の水銀構体の移動規制部の形成は、シール(封
止)部から延出して先端が閉塞してある細管(排気管)
部分の中間部を強制的に縮径したりあるいはピンチシー
ル(封止)部内の細管(排気管)部分をピンチャーを用
い小径化することにより行っている。
【0010】しかし、図9(a)に示すように上記前者
の水銀構体6の移動阻止をシール(封止)部2から延出
している細管(排気管)4の中間部分を内方に突出して
縮径して行うものでは、縮径部45がシール(封止)部
2に近過ぎると、縮径時の加工歪みが残っているシール
(封止)部2にバーナ炎がかかってシール(封止)部2
を破壊することがあるので、シール(封止)部2から少
々離れて縮径部45を形成しなければならなかった。こ
のため、シール(封止)部2から延出した細管(排気
管)4長が長くなり、排気済みランプの次工程への搬送
時やシール(封止)部2への口金の取着作業時あるいは
口金を取着しないランプの場合、他の部材とこの細管
(排気管)4の延出部とが衝突し易く折損することがあ
った。(なお、これがフレアステムを用いたマウントの
ランプの場合は、細管(排気管)の基端部がフレア内の
奥であるので、フレア部に近い部位に縮径部を形成する
ことが可能で、細管(排気管)の延出部長さを比較的短
くすることができる。) そこで、このピンチシール(封止)形のランプでは、図
9(b)に示すように上記後者のシール(封止)部2内
の細管(排気管)4部分を小径化することが行われこの
境界部44において水銀構体6の移動を阻止するように
しているが、個々のバルブや細管(排気管)4を構成す
るガラスはその径や肉厚にばらつきがあり、また、バー
ナ炎も火力やその分布等の加熱条件、ブロー、ピンチャ
ーの調整も完全に一様に行えない等、これら要件が複雑
に作用して個々のシール(封止)部2内の細管(排気
管)4の透孔41内径を同一径化することは困難であっ
た。このため、シール(封止)部2内の細管(排気管)
4の透孔41内径が大きいと、粒状の水銀構体6が通過
してバルブ1内に落下し、上述した不具合を生じたり、
また逆に、これをおそれ内径が小さくなるよう設定する
と、過度に小径となるものが発生してバルブ1内への水
銀蒸気の供給が不足し、所定の発光特性が得られないと
いう問題を生じることがあった。
【0011】また、上記の細管(排気管)4内へ水銀構
体6を収容、非収容に係わらず細管(排気管)4部分を
もピンチシール(封止)するランプでは、細管(排気
管)4径が細くなると、上述したようにピンチシール
(封止)作業の条件が難しく、加熱し過ぎでは細管(排
気管)4の内径が小径化したり細管(排気管)4の接合
強度に低下を来たし、また、加熱が不足であるとバルブ
と細管(排気管)4とのガラスの融合が不十分でその間
でリークを生じるなどの問題があった。
【0012】本発明は、ピンチシール(封止)部内に封
着した細管(排気管)の封着強度の向上およびこの細管
(排気管)内に封入した水銀構体のバルブ側への移動を
確実に阻止することができるとともにその阻止も格別な
作業を要さず容易に形成することができる、ランプ発光
特性や作業性の向上した低圧水銀蒸気放電ランプおよび
この放電ランプを有する照明装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
低圧水銀蒸気放電ランプは、端部にピンチシール部を有
するガラスバルブと、このピンチシール部を貫通してシ
ール部外に延出したガラス製細管と、この細管内に配設
した粒状の水銀構体と、ピンチシール部内に位置する細
管部分の内壁の一部を突出して形成した上記水銀構体の
移動規制部と、上記バルブ内に封装された電極および希
ガスとを具備していることを特徴とする。
【0014】バルブ端部の細管(排気管)内に配設され
た粒状の水銀構体は細管(排気管)の透孔内径より小さ
いが、シール(封止)部内に位置する細管部分の一部内
壁をこの水銀構体の大きさより小さい間隔となるよう突
出形成して水銀構体の移動規制部とした。したがって、
水銀Hg蒸気は細管(排気管)内部を通過し連通してい
るバルブ内へと拡散されていくが、水銀Hgとの合金を
作っていた基体はバルブ内への侵入が阻止される。ま
た、細管(排気管)の透孔内径を無理に小径化しなくて
もよいので、封止作業が容易である。
【0015】また、上記水銀構体の移動規制部の形成箇
所は、シール(封止)部内に位置する細管内壁のどの部
分でもよく、また、細管はシール(封止)部の外縁で溶
封できればシール(封止)部から突出しないので折損す
る虞がない。
【0016】また、本発明の実施の形態ではバルブの端
部にビードマウントをシール(封止)するものについて
述べたが、マウントは特にガラスビーズを有さず電極が
構成されたものであっても適用できる。
【0017】なお、本発明が適用される低圧水銀蒸気放
電ランプとしては、蛍光ランプのほか、バルブ表面に被
膜を形成または形成していない紫外線放射ランプ等のガ
ラスバルブ内に水銀を封入する他のランプにも適用でき
るものである。
【0018】また、ガラスバルブはU字形に曲成したも
のについて述べたが、バルブはこれに限らず、直管形は
もちろんW字形、ダブルU字形、環状形等曲成したもの
や複数本の直管状やU字形等のバルブを繋ぎ屈曲形状と
した、いわゆるコンパクト形であってもよい。
【0019】また、電極はフィラメントコイル等の熱陰
極に限らず、冷陰極であってもよく、配設位置もバルブ
の内部、外部を問はない。
【0020】なお、本発明でいうガラス製細管と排気管
とは同一物であって、ガラスバルブ内の排気や希ガス封
入に用いる排気管であっても、排気管としての作用をせ
ず内部に水銀構体を収容するものであっても、あるいは
両者を兼ねるものであってもよい。
【0021】本発明の請求項2記載の低圧水銀蒸気放電
ランプは、端部にピンチシール部を有する内径が25m
m以下のガラスバルブと、このピンチシール部を貫通し
てシール部外に延出した内径が1〜4mmのガラス製細
管と、上記ピンチシール部内に位置する細管部分の内壁
を元細管内径の30〜90%で、かつ、内径が0.8〜
3.6mmの範囲内に縮径して形成した縮径部と、上記
バルブ内に封装された電極および希ガスとを具備してい
ることを特徴とする。
【0022】細管部分の内壁の縮径部径sと細管の原形
内径dとの縮径比率s/d×100%が30%未満であ
ると、縮小し過ぎて、製造工程などでバルブを支える際
に細管が折損し易くなる細管根元強度が低下する問題を
生じる。また、細管内径が0.8mm未満であると排気
のコンダンクタンスの問題で排気不良が発生する。
【0023】また、上記縮径部の間隔sと細管の原形内
径dの比率s/d×100%が90%を超えると、ピン
チシール不足による細管根元未封着によるリークが発生
し易くなるとともに水銀構体の通過の問題があり上述し
たと同様に好ましくない。
【0024】なお、ここでいう縮径部とは水銀構体を収
容したものでは移動規制部ともなり、細管の全周を突出
した場合と、一部を突出した場合とを包含するもので、
真円に限らず長円形や部分的に突出した間隔的なものは
径でなく間隔とした。
【0025】本発明の請求項3記載の低圧水銀蒸気放電
ランプは、ガラスバルブが、屈曲していることを特徴と
する。
【0026】ガラスバルブはU字形、W字形、ダブルU
字形、環状形等曲成したものや複数本の直管状やU字形
等のバルブを繋ぎ屈曲形状とした、いわゆるコンパクト
形等に適用して、上記請求項1に記載と同様の作用を奏
する。
【0027】本発明の請求項4記載の低圧水銀蒸気放電
ランプは、屈曲したガラスバルブが、複数個連通して接
続されていることを特徴とする。
【0028】上記請求項3に記載と同様の作用を奏す
る。
【0029】本発明の請求項5記載の低圧水銀蒸気放電
ランプは、水銀構体が、アマルガム、水銀放出合金また
は水銀ペレットであることを特徴とする。
【0030】水銀構体の材料としては、水銀Hgはもち
ろん必要であるが、水銀HgとインジウムIn、スズS
n、ビスマスBiや鉛Pb等とのアマルガム、水銀Hg
と亜鉛ZnやチタンTi等との水銀放出合金あるいはセ
ラミックスやガラス等で形成した多孔質状の基体中に水
銀Hgを含浸させた水銀ペレットであってもよい。
【0031】また、基体(金属)から放出された水銀H
gは、基体(金属)に再び戻って吸収されたり合金等を
形成してもしなくても構わない。
【0032】また、この粒状の水銀構体の大きさは、細
管(排気管)内部に収容できる大きさであればよく、そ
の封入量も品種、要求特性等に応じて適宜決めればよ
く、1本のランプに封入する水銀構体の個数も1個に限
らず複数個であってもよい。
【0033】本発明の請求項6記載の低圧水銀蒸気放電
ランプは、ガラスバルブに蛍光体被膜が形成してあるこ
とを特徴とする。
【0034】バルブの表面に蛍光体膜を形成したランプ
においては、水銀構体がバルブ内に侵入することがな
く、蛍光体被膜を損傷したり陰影の発生を防止できる。
【0035】なお、本発明が適用される蛍光ランプとし
ては、一般の蛍光ランプに限らず、ガラスバルブ面と蛍
光体被膜との間にアルミナ等の保護膜や透明導電膜を形
成した他種類の蛍光ランプであってもよい。
【0036】本発明の請求項7記載の照明装置は、照明
装置本体と、この装置本体に設置された請求項1ないし
6のいずれか一に記載の低圧水銀蒸気放電ランプとを具
備していることを特徴とする。
【0037】請求項1ないし6のいずれか記載の発明と
同様の作用を奏する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
および図2を参照して説明する。図1は低圧水銀蒸気放
電ランプたとえばU字形蛍光ランプL1の正面図、図2
(a)は図1のランプL1の一端部の拡大正面断面図、
図2(b)は図1のランプL1の一端部の拡大側面断面
図、図2(c)は図1のランプL1の矢視A−A線に沿
って切断した部分の拡大横断面図である。
【0039】図において、1はソーダライムガラスまた
は鉛ガラスからなるU字形のバルブ、2A,2Bは上記
バルブ1の端部にそれぞれ形成されたビードマウント3
およびソーダライムガラスまたは鉛ガラスからなる排気
管を兼ねる細管4とのピンチシール(封止)部である。
上記ビードマウント3はジュメット線等からなる一対の
リード線31,31の中間部をガラスビード32中に埋
設して固定されているとともに、先端部間にタングステ
ン線を巻回したフィラメントコイルからなる電極5が継
線してある。また、この電極5のコイルのターン内には
バリウムBa、カルシウムCa、ストロンチウムSrの
うちから選ばれた少なくとも一種の酸化物を主体とする
エミッターが塗布充填されている。
【0040】上記一方のピンチシール(封止)部2Aを
さらに詳述すると、ほぼ中心に細管4が埋設貫通されて
いるとともに細管4埋設部の透孔41の中間部分の内壁
には内方に突出して細管4を縮径化した後述する水銀構
体の移動阻止部(縮径部)42が形成してあり、この移
動阻止部(縮径部)42と先端の閉塞部43との空間内
に水銀Hgと亜鉛Znの合金からなる粒状の水銀構体6
が収容されている。また、この細管4の両側に沿ってリ
ード線31,31が気密封着されている。
【0041】また、バルブ1の内面には例えば3波長形
の希土類蛍光体や連続波長発光形のハロリン酸塩蛍光体
等を塗布した蛍光体膜15が形成してある。また、バル
ブ1内には放電媒体としてアルゴンAr、クリプトンK
r、キセノンXe等の希ガスが単独または混合して25
0〜360Pa(パスカル)程度封入されている。ま
た、図示していないが必要に応じバルブ1両端のシール
(封止)部2A,2B間を覆い橋絡して口金が接着剤を
介し接合され、この口金の端子部とピンチシール(封
止)部2から導出したリード線31,31とを接続して
蛍光ランプL1が構成されている。
【0042】なお、上記ピンチシール(封止)部2Aの
形成は、図3(a)および(b)に示すピンチャー7が
用いられる。このピンチャー7は、中央部に細管4逃げ
用の凹溝部71、この凹溝部71の両側に平坦な翼状部
72および凹溝部71内から突出した突起部73を備え
ていて、2個1組で構成されている。
【0043】そして、ピンチシール(封止)作業は、ガ
ラスバルブ1の端部内にビードマウント3および細管4
を配設した状態で、バルブ1の端部の周囲を外方からバ
ーナを用いて加熱する。この加熱によりバルブ1のガラ
スが軟化溶融し縮径してきて内部の細管4のガラスと接
触した辺りでバルブ1の対向した二方からピンチャー
7,7で押圧して、これを圧潰しピンチシール(封止)
部2を成形する。そして、成形されたピンチシール(封
止)部2Aは、内部の細管4表面も余熱で軟化していて
バルブ1のガラスと融着ないしは融合し、細管4内には
透孔41確保のためブローによる与圧が行われ、ピンチ
ャー7,7の押圧を受けることから透孔41は全体的に
縮径する傾向にあるが(本発明の場合は無理に縮径させ
る必要はない。)、中間部において突起部73による押
圧で凹部23が形成されるとともにこの凹部23と対応
する細管4の内壁部分には突出する移動阻止部42、4
2が形成される。また、シール(封止)部2の外表面部
分には、それぞれの中央部に細管4の膨出部21が、そ
の両側には平坦な圧潰部22,22が形成される。
【0044】なお、上記において他方のピンチシール
(封止)部2Bは、従来と同様な排気管を兼ねる細管4
の内壁部分を突出させない構成である。また、この他方
のピンチシール(封止)部を、細管(排気管)4の内壁
部分を突出させた移動阻止部(縮径部)41、41が形
成された、上述のピンチシール(封止)部2Aと同様な
構成としてあってもよい。この場合、水銀構体6は収容
しない。
【0045】そして、一方のピンチシール(封止)部2
Aの細管4の透孔41内に、このピンチシール(封止)
部2A内の透孔41内径より小径な粒状の水銀構体6を
収容し、細管4の所定長さ部をバーナで加熱溶封し気密
な閉塞部43する。この後、他方のピンチシール(封
止)部2Bの細管4を排気管として排気装置の排気ヘッ
ドと気密に接続して、バルブ1内の排気、不活性ガスや
窒素による洗浄、エミッターの分解、希ガス封入等の作
業を行った後、排気管(細管)4をバーナで溶封し気密
閉塞して排気済みランプL1が完成される。
【0046】そして、この蛍光ランプL1のリード線3
1,31または口金を点灯回路装置(図示しない。)に
接続して通電すると、両電極5,5間で放電が生起して
ランプL1が点灯する。
【0047】なお、この場合の水銀構体6からの水銀の
放出は、排気作業中のバルブ1加熱時や排気作業終了後
に細管(排気管)4部分を別途バーナや高周波加熱ある
いはランプL1の放電熱を利用する等昇温させることに
より行うことができる。
【0048】そして、バルブ1端部の細管4内に配設さ
れた粒状の水銀構体6は、細管4の透孔41部内径より
小さいが、ピンチシール(封止)部2A内に位置する細
管4部分の一部内壁をこの水銀構体6の大きさより小さ
い間隔となるよう突出形成して水銀構体6の移動規制部
42,42により移動が阻止される。
【0049】したがって、水銀Hg蒸気は細管4内部を
通過し連通しているバルブ1内へと拡散していくが、水
銀Hgとの合金を作っていた亜鉛Znは突出した移動規
制部(縮径部)42,42によってバルブ1内への侵入
が阻止される。よって、水銀構体6がバルブ1内を移動
して異音を発したり、この移動により蛍光体被膜15を
剥がして傷を付けたりあるいはバルブ1内面に止まり影
を作ってランプLの外観を低下する等のことがない。
【0050】このように、本発明によれば粒状をなす水
銀構体6が、ピンチシール(封止)部2A内またはシー
ル(封止)部2A端部の細管4内にバルブ1内側への移
動を規制して配設されており、ランプL1に必要な水銀
Hgが安定供給されるので所定の発光特性が得られる。
また、この水銀構体6は固形であるからその取扱い特に
定量封入が容易で、不純物の付着や吸着が少なくバルブ
1内封入後に特性に悪影響を与える不純ガスの発生が少
なく、寿命中の光束低下やランプ電圧や始動電圧の上昇
等の特性低下を防止でき長寿命化がはかれる。
【0051】また、ピンチシール(封止)部2Aから延
出した細管4長さを従来に比べて短くできるので、排気
済みランプL取扱時や口金取着時に細管4の折損発生の
減少や細管4の短縮化によりバルブ1(ランプL)の有
効発光長を長くして発光特性が向上できる等の作用効果
を奏する。
【0052】例えば、外径が約17.5mmのバルブ1
の端部内に内径dが約3.5mmの細管4および一対の
リード線31,31を配置しておいてピンチシール(封
止)を行ないシール(封止)部2Aを形成した場合、シ
ール(封止)部2A内の細管4の透孔41内径が約3.
0mmで内壁から突出した移動規制部(縮径部)42,
42の先端部間間隔sが約2mmとなり、外径約2.3
mmの水銀構体6のバルブ1内への侵入を阻止すること
ができた。
【0053】上記のようにシール(封止)部2A内の細
管4の内壁から突出した移動規制部(縮径部)42,4
2の先端部間間隔sが約2mmあれば、通常のランプ製
作の排気工程に於ける排気コンダクタンスの問題もな
く、完成したランプL1の発光特性に影響は認められな
かった。
【0054】また、ピンチシール(封止)部2Aを形成
するピンチャー7は図4(a)に示すような構造であっ
てもよい。すなわち、突起部73を有する凹溝部71
と、この凹溝部71の両側から突出した仕切部74,7
4と、両側の翼状部72,72とを備えている。そし
て、このピンチャー7による押圧後のピンチシール(封
止)部2Aの形状は図4(b)にその横断面を示すよう
に、外表面の中央部に凹部23を有する細管4の膨出部
21が、その両側には厚肉の圧潰部22,22が形成さ
れる。この場合も上述したと同様な作用効果を奏する。
【0055】また、ピンチシール(封止)部2A内の細
管4内壁から内方に突出する移動規制部(縮径部)42
の個数は片側1個に限らず複数個であっても、全体とし
て図4(c)にその横断面を示すように1個であっても
よく、要するに粒状水銀構体6のバルブ1内への侵入を
阻止できる突起状物であればよい。また、このシール
(封止)部2A内の細管4の透孔41内径は水銀蒸気の
通過を考慮すればできる限り大きく、突出の小さい方が
遮蔽は少なく水銀の放出が短時間で行え、ランプL1点
灯の立上り特性を高めることができる。
【0056】また、図5ないし図7は本発明の低圧水銀
蒸気放電ランプの他の実施の形態を示し、図5(a)〜
(e)はU字形のバルブ1をたとえば円環状に3本連通
して配設した蛍光ランプL2の製造過程の概略を順を追
って示す説明図、図6はこの蛍光ランプL2の正面図、
図7はこの蛍光ランプL2の発光管の一端部を示し、図
(a)は正面断面図、同(b)は側面断面図である。
【0057】なお、図中、図1ないし図4と同一部分に
は同一の符号を付してその説明は省略する。
【0058】上記図5に示す蛍光ランプL2に用いる発
光管L3の製造過程の概略を図6を参照して順を追っ説
明する。まず、図(a)に示すようにU字形に屈曲する
とともに内面にアルミナ保護膜および蛍光体膜を形成し
たガラスバルブ1A,1B,1Cおよび細管4を3本
と、ビードマウント3を2個用意する。
【0059】つぎに、図(b)に示すように2本のガラ
スバルブ1A,1Cの両端部内にビードマウント3と細
管4を別個に配設してこの両端部を加熱し、ガラスが軟
化溶融してきたらピンチャーで押圧してピンチシール
(封止)部2C,2Dを形成する。また、残る1本のガ
ラスバルブ1Bの一方には細管4を配設して上記実施の
形態と同様にピンチシール(封止)部2Dを形成する。
なお、これら各ピンチシール(封止)部2D,…には細
管4部分の内壁に突出した縮径部42が形成してあり、
この縮径部42の最小間隔(内径)sは原形細管4の内
径dの30〜90%に縮径されている。また、残る他方
の端部はマウントや細管を配設せずに、ピンチシール
(封止)または他の封止手段、ここではピンチシール
(封止)部2Eが形成されている。
【0060】そして、これらピンチシール(封止)部2
C,2D,2Eの形成直後にピンチシール(封止)部2
D,2Eの近傍のガラス部分を局部的に加熱しておくと
ともに細管4よりブローイングして、この加熱溶融した
ガラスを吹き破らせ開口させるとともにこの開口部に突
出部2Tを形成する。
【0061】つぎに、図(c)に示すようにガラスバル
ブ1Aと1Bとの突出部2T,2Tを突き合わせて加熱
し両者を融合させて気密に接続し連通管2Rを形成す
る。さらにガラスバルブ1Bの他方の突出部2Tとガラ
スバルブ1Cの突出部2Tとを突き合わせて加熱し両者
を融合させて同様に連通管2Rを形成する。
【0062】つぎに、図(d)に示すように各ガラスバ
ルブ1A,1B,1C間の連通管2R,2Rからなる接
続部を加熱軟化して各ガラスバルブ1A,1B,1Cを
円環状に配設する。
【0063】つぎに、この一体化したガラスバルブ1
A,1B,1Cのうち、内壁に縮径部42を形成したた
とえばバルブ1Bの細管4内に粒状の水銀構体6を収容
して、この細管4の突出した先端をできる限り短く封切
する。そして、残りの開口している1〜2本の細管4を
排気マシンの排気ヘッドに接続し、連通している各ガラ
スバルブ1A,1B,1Cの内部を排気し、通常の通り
ガス洗浄などを行った後所定の希ガスを所定圧封入して
排気ヘッドに接続している細管4を封切して、発光管L
3が得られる。
【0064】なお、上記排気作業は1本の細管4によっ
ても行えるので、水銀構体6を収容していない残りの細
管4は予め封切してあってもよい。
【0065】そして、上記3本のガラスバルブ1A,1
B,1Cを一体化した発光管L3は、図(e)に示すよ
うにガラスバルブ1A,1B,1C部分が接着剤82を
介しPBT樹脂からなる円皿状の固定板81に接合して
支持される。また、この固定板81には、点灯回路装置
83が取付けられ、さらに、カバー体84や口金85、
必要に応じ透光性グローブ86が被せられ、図6に示す
電球形蛍光ランプL2として完成する。
【0066】そして、上記発光管L3の、ガラスバルブ
1Bの端部のピンチシール(封止)部2Dは、図7に拡
大して示す構成をなしている。
【0067】このような構成の発光管L3を用いた蛍光
ランプL2も、バルブ1端部の細管4内に配設された粒
状の水銀構体6は、細管4の透孔41部内径より小さい
が、ピンチシール(封止)部2D内に位置する細管4部
分の一部内壁を縮径してこの水銀構体6の大きさより小
さい間隔となるよう突出形成した縮径部42を水銀構体
6の移動規制部とすることにより移動が阻止される。
【0068】したがって、上記実施の形態のランプL1
と同様に、水銀Hg蒸気は細管4内部を通過し連通して
いるバルブ1内へと拡散していくが、水銀構体6自体は
縮径部42によってバルブ1内への侵入が阻止される結
果、水銀構体6がバルブ1内を移動して異音を発した
り、この移動により蛍光体被膜15を剥がして傷を付け
たりあるいはバルブ1内面に止まり影を作って発光管L
3の外観を低下する等のことがない。
【0069】因みに、外径が約10.1mm、内径が約
8.5mmのバルブ1の一端部内に一対のリード線を有
するビードマウント3を、また、他端部内に外径が約
3.8mm内径dが約2.7mmの細管4を配置してお
いてピンチシール(封止)を行ないシール(封止)部2
C〜2Fを形成した場合、シール(封止)部2E内の細
管4の透孔41内径が約2.4mmで内壁から突出した
移動規制用の縮径部42の先端部間間隔sが約1.5m
mとなり、外径約2.2mmの水銀構体6のバルブ1内
への侵入を阻止することができるとともに細管根元強度
を向上させることができた。
【0070】また、シール(封止)部2D内の縮径部4
2の内径が絶対値で0.8mm以上の範囲内であれば、
通常の蛍光ランプ製作の排気工程において所定の真空度
や希ガスの封入が行え、排気コンダクタンスの問題もな
く、縮径部の肉溜りによる歪み発生がなく細管根元強度
が弱くなることもなく、また、既存の粒径の水銀構体6
を用いることができ、完成した発光管L3は始動電圧や
ランプ電圧の上昇が小さいとともに寿命中の光束低下の
少なく長寿命の蛍光ランプL2を提供することができ
る。
【0071】なお、上記実施の形態に示すランプL2
は、細管4内に水銀構体6を収容したが、細管4内に水
銀構体6を収容せず、バルブ内やマウントに水銀を配設
したランプであっても差支えない。
【0072】また、ピンチシール(封止)部2Dにおけ
る細管4根元部の封着不足によるリークの防止や細管4
根元部の強度向上が図れ、発光管L3やランプL2取扱
時あるいは口金取着時等に細管4に起因する不良を低減
できる等の作用効果を奏する。
【0073】また、上記発光管L3は、円皿状をなす固
定板81に接着剤82を介し接合して支持されるが、接
着剤82の塗布充填状態によってはガラスバルブ1A,
1B,1Cに応力が加わり好ましくない状態にあること
が分かった。
【0074】この接着剤としては弾力性を有するシリコ
ーン系のものが多用されている。このシリコーン系の接
着剤は常温で硬化するが、硬化に時間がかかり生産性が
低下する問題があった。そこで、これに変え加熱硬化す
る縮合タイプのシリコーン系の接着剤や2液混合加熱硬
化型のシリコーン系の接着剤があるが、前者は高価で一
般量産用としては後者の接着剤82が使用されている。
【0075】そして、シリコーン系接着剤82を用い接
合する場合、熱風あるいは雰囲気温度を100〜200
℃にして加熱し、硬化させると接着剤82が膨脹してバ
ルブ1A,1B,1Cと接着し、これが冷却時には接着
剤82の収縮によりバルブ1A,1B,1Cを内側に押
圧する応力が生じる。この応力は、熱加工により残存歪
みの多い屈曲部や連通管2R部にまで及び、特に両端が
両バルブ1A,1Cと連通管2Rを介し接続している逃
げの少ない中央のバルブ1Bの屈曲部や連通管2R部に
加わり、屈曲部には約100kgf/cm2 以上の応力
が加わることがあり、この部分に破壊を起こすことがあ
った。
【0076】そこで、この接着剤82を介してガラスバ
ルブ1A,1B,1Cを固定板81に接合する場合、固
定板81に穿孔した挿通孔(図示しない。)に挿入され
たバルブ端部を接着剤82を介し接合する形態は、図8
(a)〜(c)に示すような塗布充填状態とすると応力
が少なくなることが分かった。比較のため、従来の接着
剤82の塗布充填状態を図8(d)〜(f)に示す。
【0077】図8(a)に示すものは、円周状に配置さ
れた複数のバルブ1A,1B,1C間と固定板81との
間に接着剤82が塗布充填してある。また、図8(b)
に示すものは、各バルブ1A,1B,1Cの外周部分と
固定板81との間に多量におよび各バルブ1A,1B,
1Cの内側にスポット的に接着剤82(この内側の接着
剤82は設けなくてもよい。)が塗布充填してある。ま
た、図8(c)に示すものは、複数のバルブ1A,1
B,1Cの外側部分と固定板81との間に連続して接着
剤82が塗布充填してある。
【0078】また、従来は図8(d),(e)に示すよ
うに複数のバルブ1A,1B,1C間と固定板81との
間の殆どの部分に接着剤82が塗布充填してあったり、
図8(f)に示すように複数のバルブ1A,1B,1C
間および中央部内に接着剤82が塗布充填してある。
【0079】そして、図8(a)〜(c)に示すよう
に、接着剤82をバルブ1A,1B,1Cの内側中央部
に比べ外側が多く接触するようにしたことにより、接着
剤82硬化後にバルブ1A,1B,1Cを内側に収縮さ
せる応力を低減して、バルブ1A,1B,1Cのガラス
破壊を防止できる。特に、この実施の形態のように複数
本のバルブを連設させたものにおいて効果がある。
【0080】そして、本発明の上記U字形の蛍光ランプ
L1は、図示しない照明装置に装着されて点灯される。
この照明装置は照明器具であって、照明器具本体の上方
側には建物等への取付具、電源接続機構や安定器等の点
灯装置が収納され、この本体の下方側にはグローブやセ
ード等の制光体およびランプホルダやソケット等が取付
けられている。そして、蛍光ランプはランプホルダに支
持されているとともに、口金部がソケットに接続され、
電源接続機構、安定器を介して給電され安定して点灯で
きる。また上記電球形の蛍光ランプL2は、通常のE形
ソケットに装着されて、電球の代替えとして高効率と長
寿命が得られる。
【0081】なお、この照明装置(照明器具)の形態
は、各種蛍光ランプの形状、目的や適用に応じて変化で
きることはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】請求項1の発明では、細管内に配置した
水銀構体の移動が阻止され、水銀構体がバルブ内へ侵入
することがなく、水銀構体がバルブ内を移動して異音を
発したり、この移動により蛍光体被膜を剥がして傷を付
けたりあるいはバルブ内面に止まり影を作ってランプの
外観を低下する等のことがない。
【0083】また、シール(封止)部内の細管内径が大
きく確保できているので、水銀の供給も速くなる。ま
た、ピンチシール(封止)部から延出した細管長さを従
来に比べて短くできるので、排気済みランプの取扱時や
口金取着時に細管の折損が低減できるとともに細管の短
縮化によりバルブ(ランプ)の有効発光長を長くして発
光特性が向上できる等、寿命中の光束低下やランプ電圧
や始動電圧の上昇等の特性低下を防止した低圧水銀蒸気
放電ランプを提供することができる。
【0084】また、請求項2の発明では、細径化したガ
ラスバルブおよび細管を組み合わせたランプにおいて、
細管根元強度を向上できる上記請求項1に記載したと同
様な効果を奏する。
【0085】また、請求項3および4の発明では、屈曲
したガラスバルブを用いたランプにおいて、上記請求項
1に記載したと同様な効果を奏する。
【0086】また、請求項5の発明では、水銀を他の物
質との構体とした粒状であるからその取扱い特に定量封
入が容易で、不純物の付着や吸着が少なくランプ内封入
後に特性に悪影響を与える不純ガスの発生が少なく、寿
命中の光束低下やランプ電圧や始動電圧の上昇等の特性
低下を防止でき長寿命化がはかれる。また、その封入作
業も極めて容易となる。
【0087】また、請求項6の発明では、バルブの表面
に蛍光体膜を形成したランプにおいて、水銀放出構体が
バルブ内に侵入することがなく、蛍光体膜を損傷したり
陰影が生じるのを防ぐことができ外観品質を向上でき
る。
【0088】さらに、請求項7の発明では、請求項1な
いし6に記載のランプを外観を損なうことなく点灯させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るU字形蛍光ランプの実施の形態を
示す正面図である。
【図2】図(a)〜(c)は図1のランプの一端部を示
す拡大図で、図(a)は正面断面図、同(b)は側面断
面図、同(c)は矢視A−A線に沿って切断した部分の
拡大横断面図である。
【図3】図(a)および(b)は図1のランプのピンチ
シール(封止)部を形成するピンチャーの実施の形態を
示し、図(a)は上面図、同(b)は一方のピンチャー
の正面図である。
【図4】図(a)および(b)はピンチャーの他の実施
の形態を示し、図(a)は上面図、同(b)は図(a)
のピンチャーで成形されたピンチシール(封止)部の拡
大横断面図、図(c)はピンチシール(封止)部の他の
実施の形態を示す拡大横断面図である。
【図5】(a)〜(e)はU字形のバルブをたとえば円
環状に3本連通して配設した蛍光ランプL2の製造過程
の概略を順を追って示す説明図である。
【図6】図5により完成した本発明の他の実施の形態に
係わる蛍光ランプを示す正面図である。
【図7】図6の蛍光ランプの発光管の一端部を示し、図
(a)は正面断面図、同(b)は側面断面図である。
【図8】図(a)〜(f)は、固定板とガラスバルブと
を接合する接着剤の各種塗布充填状態を示す説明図であ
る。
【図9】図(a)および(b)は従来のランプの一端部
を拡大して示す正面断面図である。
【符号の説明】
L1:低圧水銀放電ランプ(U字形蛍光ランプ) L2:低圧水銀放電ランプ(電球形蛍光ランプ) L3:発光管 1,A,1B,1C:ガラスバルブ 2A,2D:ピンチシール(封止)部(縮径部(水銀移
動規制部)有り) 2B,2C,2E:ピンチシール(封止)部 3:ビードマウント 4:細管(排気管) 42:縮径部(移動規制部) 5:電極 6:水銀構体
フロントページの続き (72)発明者 星井 宏和 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にピンチシール部を有するガラスバ
    ルブと;このピンチシール部を貫通してシール部外に延
    出したガラス製細管と;この細管内に配設した粒状の水
    銀構体と;ピンチシール部内に位置する細管部分の内壁
    の一部を突出して形成した上記水銀構体の移動規制部
    と;上記バルブ内に封装された電極および希ガスと;を
    具備していることを特徴とする低圧水銀蒸気放電ラン
    プ。
  2. 【請求項2】 端部にピンチシール部を有する内径が2
    5mm以下のガラスバルブと;このピンチシール部を貫
    通してシール部外に延出した内径が1〜4mmのガラス
    製細管と;上記ピンチシール部内に位置する細管部分の
    内壁を元細管内径の30〜90%で、かつ、内径が0.
    8〜3.6mmの範囲内に縮径して形成した縮径部と;
    上記バルブ内に封装された電極および希ガスと;を具備
    していることを特徴とする低圧水銀蒸気放電ランプ。
  3. 【請求項3】 ガラスバルブが、屈曲していることを特
    徴とする請求項1または2に記載の低圧水銀蒸気放電ラ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 屈曲したガラスバルブが、複数個連通し
    て接続されていることを特徴とする請求項3に記載の低
    圧水銀蒸気放電ランプ。
  5. 【請求項5】 水銀構体が、アマルガム、水銀放出合金
    または水銀ペレットであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の低圧水銀蒸気放電ランプ。
  6. 【請求項6】 ガラスバルブに、蛍光体被膜が形成して
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の低圧水
    銀蒸気放電ランプ。
  7. 【請求項7】 照明装置本体と;この装置本体に設置さ
    れた請求項1ないし6のいずれか一に記載の低圧水銀蒸
    気放電ランプと;を具備していることを特徴とする照明
    装置。
JP33994098A 1998-03-31 1998-11-30 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置 Withdrawn JPH11345592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33994098A JPH11345592A (ja) 1998-03-31 1998-11-30 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8613498 1998-03-31
JP10-86134 1998-03-31
JP33994098A JPH11345592A (ja) 1998-03-31 1998-11-30 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000116048A Division JP3241706B2 (ja) 1998-03-31 2000-04-18 電球形蛍光ランプ
JP2002360256A Division JP2003208871A (ja) 1998-03-31 2002-12-12 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11345592A true JPH11345592A (ja) 1999-12-14

Family

ID=26427288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33994098A Withdrawn JPH11345592A (ja) 1998-03-31 1998-11-30 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11345592A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597105B1 (en) 1999-04-22 2003-07-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Fluorescent lamp with amalgam container
EP1298702A3 (en) * 2001-09-25 2005-12-14 Osram-Sylvania Inc. Amalgam retainer
JP2008016416A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス排気管
JP2008066286A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電極用マウント、発光管、低圧水銀放電ランプ、電球形蛍光ランプ及び発光管の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597105B1 (en) 1999-04-22 2003-07-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Fluorescent lamp with amalgam container
US6719601B2 (en) 1999-04-22 2004-04-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Fluorescent lamp and method for manufacturing the fluorescent lamp
EP1298702A3 (en) * 2001-09-25 2005-12-14 Osram-Sylvania Inc. Amalgam retainer
JP2008016416A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス排気管
JP2008066286A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電極用マウント、発光管、低圧水銀放電ランプ、電球形蛍光ランプ及び発光管の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101213635B (zh) 陶瓷灯及其制造方法
JP2006302893A (ja) リフレクタ・高圧放電ランプ
US6790115B2 (en) Arc tube for discharge lamp and method of fabricating the same
JPH11345592A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置
JP3217313B2 (ja) 高圧放電ランプおよびその製造方法
WO2004084253A1 (ja) 高圧放電ランプの製造方法、高圧放電ランプおよびこの高圧放電ランプを用いたランプユニット並びに画像表示装置
JP3241706B2 (ja) 電球形蛍光ランプ
JP2002298729A (ja) 環形蛍光ランプおよび照明器具
JP3627370B2 (ja) セラミック放電灯
JP6120182B2 (ja) 両端封止型ショートアークフラッシュランプ
JPH09274890A (ja) セラミック放電灯
JP2751706B2 (ja) 無電極放電ランプの製造方法
JP2003208871A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置
JPH0696734A (ja) 反射鏡付セラミック放電灯
JP3365342B2 (ja) 環形蛍光ランプの製造方法
JP3270557B2 (ja) 放電ランプ装置
JP3402465B2 (ja) 放電管の製造法
JPH11111240A (ja) 封止用金属箔、管球および照明器具
JPH0197347A (ja) 低圧水銀ランプの製造方法
JPH0574420A (ja) 金属蒸気放電灯
JPH0515025B2 (ja)
JP2008181780A (ja) 蛍光ランプおよび照明器具
JPH09320521A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置
JPH11162407A (ja) 放電ランプ及び光源装置
JP2003217510A (ja) 蛍光ランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040917

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040922

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060119