JPH11345043A - コンピュータシステムおよびロック制御方法 - Google Patents

コンピュータシステムおよびロック制御方法

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JPH11345043A
JPH11345043A JP10154640A JP15464098A JPH11345043A JP H11345043 A JPH11345043 A JP H11345043A JP 10154640 A JP10154640 A JP 10154640A JP 15464098 A JP15464098 A JP 15464098A JP H11345043 A JPH11345043 A JP H11345043A
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JP
Japan
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computer system
state
control signal
main body
power
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Application number
JP10154640A
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English (en)
Inventor
Koichi Dewa
浩一 出羽
Toru Hanada
徹 花田
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LANドッカーを使用してノートPCをネット
ワーク接続する環境において動作の信頼性を維持しつ
つ、着脱の自由度が高いロック制御を実現する。 【解決手段】PC本体100がウェイクアップすると、
LANコントローラ31の使用が可能か否かを調べるた
めのドッキング条件判別処理が行われる。ドッキング条
件を満たすならば、LANコントローラ31は動作状態
となり、またPC本体100はロック機構35によって
ロックされた状態で使用される。WOL機能がイネーブ
ルされるとWOLEN信号が付勢されることにより、P
C本体100が例えばスリープ状態に入ってDOCPW
ON信号がOFFになっても、LANコントローラ31
は給電され続ける。この場合、ロック機構35によるロ
ックは解除されているので、ユーザはすぐにLANドッ
カー200からPC本体100を取り外して携帯するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータシステ
ムおよびロック制御方法に関し、特にネットワーク制御
装置を搭載した拡張ユニットを使用してネットワーク接
続を行うコンピュータシステムおよびそのコンピュータ
システムを拡張ユニットにロック/アンロックするため
のロック制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携行が容易でバッテリにより動作
可能なノートブックタイプのパーソナルコンピュータ
(ノートPC)が種々開発されている。ノートPCは、
その機能拡張のために、ドッキングステーションやドッ
キングベースと称される拡張ユニットに必要に応じて装
着できるように構成されている。
【0003】拡張ユニットは、例えばCD−ROMドラ
イブなどのドライブ装置を収容するドライブベイや、多
数のコネクタを装備している。したがって、この拡張ユ
ニットにノートPCを接続して使用する事により、ノー
トPCの携帯性を損なうこと無く、そのノートPCの機
能拡張を容易に行うことができる。
【0004】通常、拡張ユニットには、ノートPCを拡
張ユニットにロックしてその取り外しを禁止するための
ロック機構が設けられている。従来のロック機構は、ノ
ートPCを拡張ユニットに装着した段階で働き、パスワ
ード入力や鍵を用いた特別な操作などを伴う正しい手順
でアンドッキング処理を行わない限り、ロックを解除す
ることが出来ない。これは、従来のロック機構は、ノー
トPCの不用意な取り外しによる誤動作の防止だけでな
く、むしろ拡張ユニットに装着されたノートPCが第3
者によって持ち去られることを防止することを主目的と
していたからである。このため、ノートPCを一旦拡張
ユニットに装着してその使用を開始してしまうと、ノー
トPCが拡張ユニット内の資源を何ら使用していない場
合であっても、パスワード入力や鍵を用いた特別な操作
などを伴う正しい手順でアンドッキング処理を行わない
限り、ノートPCを拡張ユニットから取り外すことがで
きない。よって、ノートPCの着脱の自由度および携帯
性が著しく低下されるという問題があった。
【0005】最近では、拡張ユニット自体の小型化が進
んでおり、ノートPCが装着された状態のままそのノー
トPCと拡張ユニットとを一緒に持ち去ることが可能で
あるため、拡張ユニットからのノートPCの取り外しを
防止しても、盗難防止にはならなくなっている。
【0006】したがって、ノートPCの着脱の自由度が
高く、ノートPCの携帯性を損なうこと無く容易に機能
拡張することが可能な新たなロック制御方法の開発が必
要とされている。
【0007】ところで、近年、企業の情報化ツールとし
てパーソナルコンピュータ(PC)が使われるようにな
って久しいが、企業内の統一化されたツールとして使う
ためにはPCは自由度が高すぎるため、企業全体として
のシステム維持管理の総経費(TCO;Total C
ost of Ownership)が高くなるという
指摘がある。
【0008】TCOを下げるためには、企業のIS部門
が手間を掛けずに企業内のPCを集中管理し易くする必
要があり、その一環としてサーバから各PCをリモート
制御するためのシステム開発が行われ始めている。それ
らを実現するための方法として、DMI(Deskto
p Management Interface)と称
される標準インターフェイス仕様に基づくデスクトップ
PCの開発が進められている。
【0009】最近では、日本IBM社からは、サーバか
らのリモート制御でデスクトップPCを電源オンさせる
“Wake_on_LAN(WOL)”、およびデスク
トップPCの異常をサーバに自動的に通知する“Ale
rt_on_LAN(AOL)”と呼ばれる機能を搭載
したデスクトップPCが製品化されている。
【0010】WOLを用いた典型的なリモート管理の形
態は、次のようなものである。企業内の情報化ツールと
して従業員各々の机上にデスクトップPCを設置し、こ
れらをLANを介してサーバと結んだ環境において、各
デスクトップPCにインストールされているソフトウェ
アをバージョンアップする際や、各デスクトップPCか
らデータを収集する場合には、IS部門では特定の日の
退社時に各デスクトップPCをWOLができる状態にし
て帰宅するように従業員に求める。そして、その深夜、
サーバから特別なパケットを各デスクトップPCへ送
り、電源オフ状態またはスリープ状態にある各デスクト
ップPCを自動的に立ち上げてソフトウェアのバージョ
ンアップやデータ収集処理を行う。
【0011】このようにサーバからのリモート制御で企
業内の各デスクトップPCを集中管理することにより、
PCの維持および管理コストの低減を図ることが可能と
なる。
【0012】ノートPCの場合には、LANコントロー
ラはPC本体ではなく、ドッキングステーションやドッ
キングベースなどと称される拡張ユニット内に収容して
おき、その拡張ユニットをオフィス内のLANに固定的
に接続しておくという形態が好ましい。これにより、オ
フィス内ではノートPCを拡張ユニットにドッキングさ
せることによりデスクトップPCとして使用でき、また
外出時には、ノートPCを拡張ユニットから取り外して
持ち運ぶことが可能となる。
【0013】しかし、このようなAOL/WOL機能を
持つLANコントローラを拡張ユニット側に備えたノー
トPCにおいては、ノートPCが拡張ユニットに装着さ
れていても、実際には、そのノートPCによってLAN
コントローラが使用されていないという状況が増える。
【0014】すなわち、AOL/WOLはTCP/IP
をベースに行われるので、それぞれのPCを特定するた
めにIPアドレスが用いられる。LANコントローラを
拡張ユニット側に備えたノートPCの場合、IPアドレ
スは拡張ユニット側に記憶されるので、AOL/WOL
のためにはノートPCと拡張ユニットの組み合わせを固
定しておき、その組み合わせを満足しないときはノート
PCによるLANコントローラの使用を禁止する必要が
あるためである。また、AOL/WOLを使用する場合
には、ノートPCが電源オフされても、LANコントロ
ーラについてはAOL/WOLのために常に電源オン状
態にしておく必要がある。
【0015】したがって、前述のロック機構をそのまま
採用すると、ノートPCを拡張ユニットに一旦接続して
しまうと、LANコントローラの使用が禁止されている
場合であっても、パスワード入力や鍵を用いた特別な操
作などを伴う正しい手順でアンドッキング処理を行わな
い限り、ノートPCを拡張ユニットから取り外すことが
できなくなる。また、PCの電源をオフして、LANコ
ントローラがノートPCからは使用できない状態となっ
た時でも、PCのロック状態は維持され続けられてしま
い、正しい手順でアンドッキング処理を行わない限りノ
ートPCを拡張ユニットから取り外すことができないと
いう問題が生じる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
では、ノートPCを拡張ユニットに装着した段階でノー
トPCがその拡張ユニットにロックされてしまい、ノー
トPCが拡張ユニット内の資源を何ら使用してない場合
であっても、パスワード入力や鍵を用いた特別な操作な
どを伴う正しい手順でアンドッキング処理を行わない限
り、ノートPCを拡張ユニットから取り外すことができ
なかった。したがって、ノートPCの携帯性および着脱
の自由度が低下されるという問題があった。
【0017】特に、拡張ユニット内に設けられたWOL
/AOL対応のLANコントローラを用いてネットワー
ク接続するノートPCの場合には、LANコントローラ
の使用が禁止されている状態でもロックされてしまった
り、ノートPCの電源オフ後も特別な操作をしない限
り、ノートPCを拡張ユニットから取り外すことが出来
なくなるという問題があった。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、LANコントローラの状態に応じてロック
機構のロック/アンロックを動的に制御できるように
し、十分な動作の信頼性を維持しつつ、着脱の自由度が
高いロック制御を行うことが可能なコンピュータシステ
ムおよびロック制御方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、拡張ユニットに取り外し自在に装着可能
なコンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシ
ステムによる前記拡張ユニットの使用が可能な状態であ
るか否かを検出する状態検出手段と、前記拡張ユニット
の使用が可能な状態である期間中、前記拡張ユニットか
らの前記コンピュータシステム本体の取り外しを禁止す
るために前記コンピュータシステム本体を前記拡張ユニ
ットにロックさせるロック制御手段とを特徴とする。
【0020】このコンピュータシステムにおいては、拡
張ユニットがコンピュータシステムによって使用可能な
状態であるか否か応じてロック機構のロック/アンロッ
クが動的に制御され、拡張ユニットがその拡張ユニット
に装着されているコンピュータシステムによって使用可
能な状態な期間中は、不用意な取り外しによる誤動作を
招く危険があるのでコンピュータシステム本体が拡張ユ
ニットにロックされ、その取り外しが禁止された状態と
なる。また、拡張ユニットがコンピュータシステムによ
って使用可能な状態では無いときは、ロックは解除さ
れ、特別な操作無しにコンピュータシステムを取り外す
ことが可能となる。したがって、十分な動作の信頼性を
維持しつつ、着脱の自由度が高いロック制御を行うこと
が可能となる。
【0021】前記状態検出手段は、前記拡張ユニットに
装着されているコンピュータシステムが、前記拡張ユニ
ットを使用するための所定のドッキング条件を満たすか
否かを検出するドッキング条件検出手段を含み、前記ド
ッキング条件を満たし、且つ前記コンピュータシステム
が動作状態の期間中、前記コンピュータシステム本体が
前記拡張ユニットにロックされるように構成されている
ことを特徴とする。
【0022】この構成により、ドッキング条件を満た
し、且つコンピュータシステムが動作状態の時だけコン
ピュータシステム本体が拡張ユニットにロックされる。
そして、この状態でコンピュータシステムを電源オフす
ると、ロックが解除されるので、コンピュータシステム
本体を即座に取り外すことが可能となる。
【0023】また、本発明は、ネットワーク制御装置が
設けられた拡張ユニットに取り外し自在に装着可能なコ
ンピュータシステムにおいて、前記拡張ユニットには、
前記拡張ユニットに装着されたコンピュータシステム本
体を前記拡張ユニットにロックするためのロック機構が
設けられており、前記コンピュータシステムの電源オン
/オフに連動して前記ネットワーク制御装置を電源オン
/オフさせるための第1の電源制御信号を前記拡張ユニ
ット供給する手段と、前記コンピュータシステムの電源
オフ後に前記ネットワーク制御装置への電源供給を維持
するか否かを指示するための第2の電源制御信号を前記
拡張ユニットに供給する手段と、前記第1の電源制御信
号を用いて、前記ロック機構によるロック/アンロック
動作を制御する制御手段とを具備することを特徴とす
る。
【0024】このコンピュータシステムにおいては、第
1および第2の2種類の電源制御信号が用いられてお
り、これら電源制御信号とロック/アンロック動作を連
動させることにより、コンピュータシステムが動作状態
の時はロック機構を働かせながらネットワーク制御装置
に電源を供給しておき、コンピュータシステムが電源オ
フによって停止状態またはスリープ状態へ移行した後
は、ロック解除した状態でネットワーク制御装置に電源
を供給するという制御を行うことができる。
【0025】したがって、WOL/AOL対応のLAN
コントローラを用いてネットワーク接続するノートPC
の場合であっても、ユーザは、そのノートPCの電源オ
フするだけで、容易にそのノートPCを取り外すことが
可能となる。
【0026】また、前記ネットワーク制御装置は、コン
ピュータシステムのバスとネットワーク制御装置間の接
続/分離を行うスイッチのオン/オフ状態と、ネットワ
ーク制御装置への電源供給状態との組み合わせに基づい
て決定される複数の状態を有することによるので、これ
ら状態を管理し、前記ネットワーク制御装置の状態と連
動させて、ロック/アンロックを制御することが好まし
い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、この発明の一実施形態に
係わるコンピュータシステムの構成が示されている。こ
のコンピュータシステムは、バッテリ駆動可能なノート
ブックタイプのパーソナルコンピュータ(以下、PCと
称する)であり、このPC本体100は、その機能拡張
のための拡張ユニットであるLANドッカー(LAN_
Docker)200に着脱自在に装着できるよう構成
されている。PC本体100およびLANドッカー20
0の両者は、それぞれに設けられたドッキングコネクタ
300によって接続される。
【0028】LANドッカー200には、LANを介し
て他のPCやサーバと通信するためのLANコントロー
ラ31が搭載されている。LANコントローラ31は、
前述のWake_on_LAN機能(WOL)、および
Alert_on_LAN(AOL)機能に対応してい
る。WOL機能が有効な状態に設定されている場合に
は、LANコントローラ31は、LANを介してサーバ
から特定のパケットを受信したときにPC本体100を
自動的に電源オンするためのウェイクアップ信号Wak
e_upを発生する。また、AOL機能が有効に設定さ
れている場合には、LANコントローラ31は、PC本
体100の異常やPC本体100とLANドッカー20
0との間のドッキング/アンドッキングなどの状態変化
を、LANを介してサーバに自動通知する。
【0029】LANコントローラ31を搭載したLAN
ドッカー200は、例えばオフィス内では、各従業員の
机上に置かれ、オフィス内に配設されているLANケー
ブルに固定的に接続された状態で使用される。LANコ
ントローラ31は電力消費量が比較的大きいため、その
動作電源としてはACアダプタ電源が用いられる。
【0030】PC本体100は、オフィス内では通常は
LANドッカー200に接続された状態で使用され、ま
た外出時等にはPC本体100はLANドッカー200
から取り外して使用される。LANドッカー200から
取り外された状態では、PC本体100は、PC本体1
00内蔵のバッテリ、またはACアダプタを介して供給
される外部電源によって動作する。一方、LANドッカ
ー200に接続された状態においては、PC本体100
は、内蔵のバッテリ、あるいはLANドッカー200か
ら供給されるACアダプタ電源によって動作する。
【0031】PC本体100内には、図示のように、P
CIバス1、ISAバス2、二つのI2 Cバス3,4、
CPUモジュール11、主メモリ13、VGAコントロ
ーラ13、DVDデコーダ14、I/Oコントローラ1
5、Qスイッチ(Q−SW)16、PCIインターフェ
イスブリッジ(PCI I/F)17、HDD18、フ
ラッシュBIOS−ROM19、I/Oコントロールゲ
ートアレイ(I/OGA)20、組み込みコントローラ
(EC;Embedded Controller)2
1、電源コントローラ(PSC)22、キーボードコン
トローラ(KBC)22、およびキーボード(KB)2
4などが設けられている。
【0032】CPUモジュール11は、このシステム全
体の動作制御およびデータ処理を実行するものであり、
ここにはCPU、キャッシュ、さらには主メモリ12を
制御するためのメモリコントローラなどが搭載されてい
る。
【0033】主メモリ12はこのシステムの主記憶とし
て使用されるものであり、オペレーティングシステム、
処理対象のアプリケーションプログラム、およびアプリ
ケーションプログラムによって作成されたユーザデータ
等が格納される。
【0034】VGAコントローラ13は、このシステム
のディスプレイモニタとして使用されるLCDや外部C
RTを制御する。I/Oコントローラ15は、PC本体
100内の各種I/Oデバイスを制御するためのゲート
アレイであり、PC本体100背面に設けられたシリア
ルポート、パラレルポート、USBポートなどの各種I
/Oコネクタに接続されるデバイスの制御を行う。PC
本体100とLANドッカー200が接続されている場
合には、I/Oコントローラ15からPC本体100背
面のI/Oコネクタへ供給される信号は、LANドッカ
ー200背面のコネクタにパススルーされる。これによ
り、PC本体100背面のI/OコネクタはLANドッ
カー200によって覆い隠されるため使用できなくなる
が、その代わりに、LANドッカー200背面のI/O
コネクタの使用が可能となる。
【0035】Qスイッチ(Q−SW)16は、内部PC
Iバス1とLANドッカー200の外部PCIバスとを
間を接続/分離するためのスイッチ回路であり、I/O
コントロールゲートアレイ(I/O GA)20からの
スイッチ制御信号Q_SWONによってオン/オフ制御
される。Qスイッチ(Q−SW)16をオンすることに
より、PC本体100によるLANコントローラ31の
使用が可能となる。
【0036】PCIインターフェイスブリッジ(PCI
I/F)17は1チップLSIによって実現されたゲ
ートアレイであり、ここには、PCIバス1とISAバ
ス2との間を双方向で接続するブリッジ機能が内蔵され
ているほか、HDD18を制御するためのIDEコント
ローラが設けられている。このIDEコントローラから
の制御線はドッキングコネクタ300にも導出されてお
り、LANドッカー200に図示破線で示すDVDドラ
イブ40が搭載されている場合には、その制御を行うこ
とができる。
【0037】フラッシュBIOS−ROM19は、シス
テムBIOSを記憶するためのものであり、プログラム
書き替えが可能なようにフラッシュメモリによって構成
されている。システムBIOSは、このシステム内の各
種ハードウェアをアクセスするファンクション実行ルー
チンを体系化したものであり、ここには、システムステ
ータスを動作状態(電源オン状態)、停止状態(電源オ
フ状態)、その中間のスリープ状態(サスペンド/ハイ
バネーション状態)に設定するためのパワーマネージメ
ント機能や、システムのハードウェア環境の変化を自動
認識するための機能、さらにはLANドッカー200と
の間のドッキング条件の管理機能、LANドッカー20
0に設けられたロック機構35のロック/アンロック動
作を制御するための機能などが設けられている。
【0038】LANドッカー200との間のドッキング
条件の管理機能は、ある特定のPC本体100とLAN
ドッカー200との組み合わせでのみ前述のWOL/A
OL機能を使用できるようにするために行われる。
【0039】すなわち、本実施形態では、LANコント
ローラ31のWOL機能を有効設定する時には、固有I
D登録処理が行われ、LANドッカー200の固有のI
D(Dock_ID)がフラッシュBIOS−ROM1
9に登録される。そして、LANコントローラ31から
ウェイクアップ信号Wake_upが発生されたとき
に、フラッシュBIOS−ROM19に登録されている
Dock_IDとLANドッカー200のDock_I
Dとが照合され、その照合結果に基づいてPC本体10
0を動作状態に設定するか否かの制御が行われる。
【0040】また、LANドッカー200に装着されて
いる状態でPC本体100を電源オンした場合にも、I
D照合が行われ、不一致の場合にはLANコントローラ
31の使用が禁止された状態でPC本体100が動作状
態に復帰され、一致した場合、あるいはLANドッカー
200およびPC本体100の組み合わせが他の装置と
の間でID登録されてないもの同士の場合には、PC本
体100によるLANコントローラ31の使用が許可さ
れる。
【0041】I/Oコントロールゲートアレイ23は、
内部ISAバス2とI2 Cバス3とを繋ぐブリッジLS
Iであり、CPUモジュール11によってリード/ライ
ト可能な複数のレジスタ群を内蔵している。これらレジ
スタ群を使用することにより、CPUモジュール11
と、I2 Cバス4上の電源コントローラ(PSC)22
および組み込みコントローラ(EC)21との通信が可
能となる。
【0042】組み込みコントローラ(EC)21は、電
源コントローラ(PSC)22と共同してPC本体10
0の電源状態の管理を行うものであり、この組み込みコ
ントローラ(EC)21と電源コントローラ(PSC)
22にはPC本体100が電源オフされてスリープ状態
または停止状態に移行しても動作電源が供給され続け
る。組み込みコントローラ(EC)21は、電源オン/
オフの要因の発生の検出に応答して電源コントローラ
(PSC)22を制御したり、発生した電源オン/オフ
要因を電力管理イベントとしてシステムBIOSに通知
する機能などを有する。また、この組み込みコントロー
ラ(EC)21には、LANドッカー200を制御する
ための機能として、PC本体100とLANドッカー2
00とのドッキング/アンドッキングの検出、LANド
ッカー200の電源制御、LANコントローラ31から
のウェイクアップ信号の監視、I2 Cバス4を介したL
ANコントローラ31との通信などの機能が設けられて
いる。
【0043】PC本体100とLANドッカー200と
のドッキング/アンドッキングの検出は、ドックディテ
クト信号DOCDETを利用して行われる。ドックディ
テクト信号DOCDETは、ドッキングコネクタ300
の所定ピンの電圧値であり、LANドッカー200にP
C本体100が接続されたときにLowとなる。
【0044】LANドッカー200の電源制御は、ドッ
クパワーオン信号DOCPWONと、ウェイクオンLA
Nイネーブル信号WOLENとを用いて行われる。ドッ
クパワーオン信号DOCPWONは、PC本体100の
EC21からLANドッカー200側へ送られる電源オ
ン信号である。このドックパワーオン信号DOCPWO
Nがアクティブになると、LANドッカー200が電源
オン状態となる。
【0045】ドックパワーオン信号DOCPWONがア
クティブになるのは、 1)ドックディテクト信号DOCDETによってLAN
ドッカー200へのPC本体100のドッキングが検出
されたとき、 2)ドッキング状態でPC本体100が電源オンされた
とき(電源スイッチ操作による電源オン、ウェイクアッ
プ信号Wake_upによる電源オンを含む)、であ
る。
【0046】また、ドックパワーオン信号DOCPWO
Nがインアクティブになるのは、 1)ドックディテクト信号DOCDETによってPC本
体100のアンドッキングが検出されたとき、 2)ドッキング状態でPC本体100が電源オフされた
とき、 3)システムBIOSによってドックパワーオン信号D
OCPWONのオフが指示されたときである。
【0047】このドックパワーオン信号DOCPWON
を用いることにより、PC本体100のドッキング/ア
ンドッキングおよび電源オン/オフに連動して、LAN
ドッカー200の電源オン/オフを制御することができ
る。
【0048】ウェイクオンLANイネーブル信号WOL
ENは、PC本体100の電源オフあるいはPC本体1
00のアンドッキングによってドックパワーオン信号D
OCPWONがインアクティブにされたときに、LAN
ドッカー200を電源オン状態に維持するか否かを決定
するための信号であり、PC本体100のI/Oコント
ロールゲートアレイ20からLANドッカー200側へ
送られる。
【0049】前述のLANコントローラ31のWOL/
AOL機能を有効に設定した場合には、システムBIO
SによってウェイクオンLANイネーブル信号WOLE
Nはイネーブル状態に設定される。これにより、LAN
コントローラ31に常時電源を供給しておくことが可能
となり、PC本体100が電源オフされてスリープまた
は停止状態に設定された場合でも、LANコントローラ
31はサーバと通信することが可能となる。LANドッ
カー200に設けられたスイッチ回路34は、WOLE
N信号によって通電状態を保持した後は、WOLEN信
号が無くなっても通電状態を保つので、WOL機能を有
効にした後でPC本体100を電源オフし、LANドッ
カー200から取り外しても、LANコントローラ31
への電源供給は継続する。
【0050】これら2種類の電源制御信号の内、ドック
パワーオン信号DOCPWONについては、LANドッ
カー200に設けられたロック機構35のロック/アン
ロック動作の制御にも用いられる。これは、PC本体1
00の動作状態へウェイクアップ時にロック機構35を
機能させた状態でLANコントローラ31を電源オン
し、動作状態から停止状態またはスリープ状態への移行
時にロック機構35によるロックを自動的に解除するた
めである。
【0051】このように、2種類の電源制御信号を使用
してLANコントローラ31への電源供給状態を制御
し、且つドックパワーオン信号DOCPWONによって
ロック機構35のロック/アンロック動作を制御するこ
とにより、PC本体100が動作状態の時はロック機構
を働かせながらLANコントローラ31に電源を供給し
ておき、PC本体100が電源オフによって停止状態ま
たはスリープ状態へ移行した後は、ロック解除した状態
でLANコントローラ31に電源を供給するという制御
を行うことができる。また、前述のドッキング条件が満
たされず、LANコントローラ31の使用を禁止する場
合には、ドックパワーオン信号DOCPWONはシステ
ムBIOSによってインアクティブにされる。これによ
り、PC本体100をロックすることなく、PC本体1
00を利用した作業を行うことが可能となる。
【0052】なお、LANドッカー200側からEC2
1に供給される信号PCONFは、LANコントローラ
31が電源オンされているか否かを確認するために用い
られるものである。
【0053】LANドッカー200には、DVDドライ
ブ40が搭載された第1のタイプのものと、DVDドラ
イブ40が搭載されてない第2のタイプのものとがあ
る。どちらのタイプのLANドッカー200において
も、前述のLANコントローラ31に加え、EEPRO
M32、電源回路33、スイッチ回路34、電磁ロック
方式によるロック機構35、ドライブ回路36が設けら
れている。
【0054】EEPROM32には、LANドッカー2
00の属性情報やLANドッカー200に搭載されてい
るLANコントローラ31の属性情報などのプラグ・ア
ンド・プレイに必要なPnP情報が格納されている。L
ANドッカー200の属性情報の中には、そのLANド
ッカー200の固有IDも含まれている。LANドッカ
ー200の固有IDは、WOL/AOLを有効設定する
際に、システムBIOSによってEEPROM32から
読み出され、フラッシュBIOS−ROM19に保存さ
れる。
【0055】電源回路33は、ACアダプタ電源からL
ANドッカー200の内部電源を生成する。LANコン
トローラ31用の電源は、スイッチ回路34を介して電
源回路33からLANコントローラ31に供給される。
スイッチ回路34は、PC本体100側からの電源制御
信号DOCPWONによって制御される。DOCPWO
Nがアクティブであれば、スイッチ回路34はオン状態
となり、これによりLANコントローラ31に電源が供
給され、DOCPWONがインアクティブであれば、ス
イッチ回路34はオフ状態となり、これによりLANコ
ントローラ31への電源供給は遮断される。ただし、ス
イッチ回路34の内部には状態保持回路があり、DOC
PWON信号からアクティブからインアクティブに変わ
る際にWOLEN信号がアクティブであれば、次にDO
CPWONがアクティブになるまで通電状態を保持する
ように構成されている。
【0056】ロック機構35は、LANドッカー200
にドッキングされたPC本体100がLANドッカー2
00からイジェクトされないようにロックするためのも
のであり、ドライブ回路36によってソレノイドに給電
されている間、PC本体100をロックする。つまり、
ソレノイドに給電されている間は、PC本体100をL
ANドッカー200からイジェクトするためのボタンや
レバー操作が禁止され、PC本体100をLANドッカ
ー200から外すことができなくなる。
【0057】ドライブ回路36によるソレノイドへの給
電は、PC本体100がLANコントローラ31を使用
可能な動作期間中、つまり、DOCPWONがアクティ
ブに維持されている期間中にのみ行われる。これは、L
ANコントローラ31の使用中にPC本体100がイジ
ェクトされることによる誤動作の発生を防止すると共
に、LANコントローラ31がPC本体100から使用
されない期間はPC本体100を容易にイジェクトでき
るようにするためである。また、DOCPWONがアク
ティブに維持されている期間中はLEDランプが点灯す
る。LEDランプの点灯は、ロック状態、つまりLAN
コントローラ31を使用できる環境であることを示す。
また、LEDランプの消灯は、アンロック状態、つまり
PC本体100を安全に取り外すことができる状態であ
ることを示す。
【0058】二つの電源制御信号DOCPWON,WO
LENと、LANコントローラ31の電源状態と、ロッ
ク機構35によるロック/アンロック状態との関係は、
図2の通りである。
【0059】このLANドッカー200においては、W
OL機能がイネーブルされるとWOLEN信号が付勢さ
れることにより、PC本体100が例えばスリープ状態
に入ってDOCPWON信号がOFFになっても、LA
Nコントローラ31は給電され続ける。例えばユーザが
オフィスでの作業を中断し、PC本体100を持参して
外出先で作業を続けるような場合にはこの状態となる。
この場合、ロック機構35によるロックは解除されてい
るので、ユーザはすぐにLANドッカー200からPC
本体100を取り外して携帯することができる。
【0060】図3には、ロック機構35によるロック/
アンロック状態と、PC本体100のシステムステート
(S0〜S5)およびLANコントローラ31のデバイ
スステート(D0,D3)との関係が示されている。
【0061】電力管理のためのACPI仕様では、図4
に示されているように、S0からS5までのシステムス
テートが定義されてあり、S0は動作状態(つまりシス
テムの電源が入っており、ソフトウェアが実行中の状
態)、S5はオフ状態(つまり全てのソフトウェアの実
行は終了し、システムの電源が切られている状態)であ
り、S1からS4はその中間の状スリープ状態(直前ま
でのソフトウェアの実行状態を保持しつつ動作が停止し
ている状態)である。本実施形態のPC本体100にお
いては、スリープ状態として、作業状態をメモリに保存
してメモリ以外の他のほとんどのデバイスを電源オフす
るサスペンド状態と、作業状態をHDDなどに保存して
メモリを含むほとんどのデバイスを電源オフするハイバ
ネーション状態を用いている。
【0062】デバイスステートとしては、D0〜D3が
定義されているが、本実施形態では、LANコントロー
ラ31のデバイスステートとしては、PC本体100の
ソフトウェアから認識およびアクセス可能なD0と、P
C本体100のソフトウェアからは使用できないD3を
想定する。
【0063】図3から分かるように、LANコントロー
ラ31のデバイスステートがD0で、システムステート
がS0であればロック状態となる。また、デバイスステ
ートがD3であってもそのときのシステムステートがも
しS0であれば、ロック状態となる。つまり、LANコ
ントローラ31がPC本体100から使用できる状態で
あるときのみロック状態となり、それ以外はアンロック
状態となる。
【0064】次に、図5を参照して、本実施形態で用い
られるLANドッカー200の状態管理について具体的
に説明する。本実施形態では、Qスイッチ16のオン/
オフ状態とLANコントローラ31への電源供給状態と
の組み合わせを主な基準として、LANドッカー20
0、つまりLANコントローラ31の状態として、次の
4状態を定義している。
【0065】1)動作状態 2)切り離し状態 3)待機状態 4)オフ状態 これら状態の遷移は、システムBIOSの制御の下で、
システムステートの遷移等に連動して行われる。システ
ムBIOSによる状態遷移制御の大まかな流れは図6の
通りである。
【0066】以下、図5、図6を用いて、上述の4状態
それぞれについて具体的に説明する。 1)動作状態 動作状態は、LANコントローラ31がPC本体100
から使用できる状態であり、PC本体100とLANド
ッカー200がドッキング条件を満たし、且つLANコ
ントローラ31の電源がON(DOCPWONがオン)
であれば、この状態となる。
【0067】ドッキング条件は、 1)前述のID照合によって特定の組み合わせであるこ
とが確認されること、 2)PC本体100とLANドッカー200の組み合わ
せがID登録されてない者同士の組み合わせであり、そ
れらPC本体100とLANドッカー200の双方がA
OL/WOLディスエーブル状態になっていること、 3)スーパバイザパスワードによってPC本体100が
起動されたこと、などのいずれかを満たすことで満足さ
れる。
【0068】なお、ドッキング条件が満たされなかった
場合には、DOCPWONがオフされることにより、L
ANドッカー200の使用は禁止される。動作状態にお
いては、Qスイッチ16がオンし、またリセット信号R
ESETによるLANコントローラ31のリセットが解
除される。この動作状態への遷移は図6のステップS1
1〜S14によって行われる。
【0069】動作状態においては、システムステートは
S0、LANコントローラ31のデバイスステートはD
0である。また、PC本体100はLANドッカー20
0にロックされた状態となる。
【0070】2)切り離し状態 動作状態において、Qスイッチ16のみをオフした状態
である。LANコントローラ31のデバイスステートは
D3であり、Qスイッチ16をオンすることにより、D
0に復帰する。動作状態から切り離し状態への遷移は図
6のステップS15,S16によって行われる。
【0071】この時、システムステートがもしS0であ
れば、DOCPWONがオンであるのでPC本体100
はLANドッカー200にロックされた状態となるが、
システムステートがS1であれば、DOCPWONがオ
フとなり、PC本体100はアンロック状態となる。
【0072】3)待機状態 例えばWOLがイネーブルに設定されている場合(WO
LENがオン)、LANコントローラ31はこの状態に
設定されて、PC本体100が電源オフ(サスペンド/
ハイバネーション/停止)される。この場合、LANド
ッカー200のリセット、Qスイッチ16がオフ、LA
Nドッカー200が電源オフ(DOCPWONがオフ)
される。動作状態から待機状態への遷移は図6のステッ
プS17〜S19によって行われる。
【0073】待機状態では、LANコントローラ31の
デバイスステートはD3、システムステートはS1〜S
5のいずれかとなる。PC本体100はLANドッカー
200とアンロックされた状態であり、いつでもPC本
体100を取り外すことができる。
【0074】4)オフ状態 オフ状態はLANコントローラ31への電源供給が無く
なる状態であり、この場合には、図6のステップS20
〜S23に示すように、LANドッカー200がリセッ
ト、Qスイッチ16がオフ、WOLENがオフ、LAN
ドッカー200が電源オフ(DOCPWONがオフ)さ
れる。オフ状態では、LANコントローラ31のデバイ
スステートはD3、システムステートはS1〜S5のい
ずれかとなる。PC本体100はLANドッカー200
とアンロックされた状態であり、いつでもPC本体10
0を取り外すことができる。
【0075】オフ状態となるのは、WOL/AOLがデ
ィスエーブルの状態でPC本体100が電源オフされた
ときに生じる。また、PC本体100が電源オンされて
もドッキング条件が満たされなかったならば、システム
BIOSによってDOCPWONがオフされるので、L
ANコントローラ31はオフ状態となる。
【0076】次に、図7を参照して、ID照合を用いた
ドッキング管理機能について説明する。LANコントロ
ーラ31のWOL機能を有効設定する時には、その設定
処理の中で以下のようなID登録処理がシステムBIO
Sによって行われる。
【0077】1)LANドッカー200のEEPROM
32からLANドッカー200の固有ID(Dock_
ID)が読み出されて、それがPC本体100のフラッ
シュBIOS−ROM19のデータ領域内にドッキング
相手の固有IDとして登録される。そして、2)フラッ
シュBIOS−ROM19のデータ領域内に用意された
ドックIDフラグ(Dock_ID_FLAG)が
“1”にセットされる。ドックIDフラグ(Dock_
ID_FLAG)はドッキング相手の固有IDが登録さ
れているか否かを示すフラグであり、Dock_ID_
FLAG=1は、ドッキング相手の固有IDが登録され
ていること、つまり、WOL機能の実現のためにPC本
体100がLANドッカー200に対応づけられてお
り、PC本体100がWOL有効状態に設定されている
ことを示す。
【0078】この後、3)LANドッカー200のEE
PROM32に保持されているウェイクオンLANフラ
グ(WOL_FLAG)が“1”にセットされる。ウェ
イクオンLANフラグ(WOL_FLAG)はLANド
ッカー200固有のID(Dock_ID)がドッキン
グ相手先のPC本体に登録されているか否かを示すフラ
グであり、WOL_FLAG=“1”は、Dock_I
Dがドッキング相手先のPC本体に登録されているこ
と、つまり、WOL機能の実現のためにLANドッカー
200にPC本体100が対応づけられており、LAN
ドッカー200がWOL有効状態に設定されていること
を示す。
【0079】WOL機能が有効設定されている場合に
は、前述のウェイクオンLANイネーブル信号WOLE
Nがイネーブル状態に設定される。これにより、PC本
体100の電源オフ後もLANコントローラ31には電
源が供給される。
【0080】LANコントローラ31はサーバから特定
のパケットを受け取ると、PC本体100にウェイクア
ップ信号Wake_upを発行する。PC本体100の
EC21は常時オン状態に設定されており、ウェイクア
ップ信号Wake_upを受け取ると、それを電源コン
トローラ(PSC)22に通知して、PC本体100を
電源オンしてシステムBIOSの起動に必要な必要最低
限の電源供給を開始させると共に、ドックパワーオン信
号DOCPWONを発生する。
【0081】システムBIOSは、PC本体100とL
ANドッカー200の現在の組み合わせが、ID登録処
理によって対応づけられたもの同士の組み合わせである
か否かを調べるために、LANドッカー200のEEP
ROM32からそのLANドッカー200固有のID
(Dock_ID)を読み出し、そのDock_ID
と、フラッシュBIOS−ROM19に登録されている
Dock_IDとを比較する。不一致の場合には、シス
テムBIOSは、PC本体100を電源オフし、そのシ
ステムステータスをウェイクアップ信号Wake_up
発生前の状態(サスペンド/ハイバネーション/停止状
態)に戻す。一方、一致した場合には、Qスイッチ16
をオンにし、そしてサスペンド/ハイバネーションから
の復帰処理あるいはOSの起動を行って、OSに制御を
渡す。これにより、PC本体100は、LANコントロ
ーラ31を使用することにより、ネットワークを介して
サーバからアクセス可能な動作状態に設定される。
【0082】このように、本実施形態では、固有IDを
用いた照合処理を行うことにより、LANドッカー20
0とPC本体100とのある特定の組み合わせでのみW
OLを用いたリモート制御を可能にしている。
【0083】したがって、WOL機能を有効にした後
に、PC本体100をLANドッカー200を取り外し
ても、LANドッカー200とPC本体100との一対
一の関係を保持することが出来、LANドッカー200
に別のPCが装着されている場合でも、そのPCのデー
タが誤って更新される等の不具合を防止することができ
る。
【0084】なお、PC本体100がLANドッカー2
00から取り外されている期間中は、サーバからのデー
タ等はLANコントローラ31内で保持され、正当なI
Dが登録されたPC本体100がLANドッカー200
に再装着された時点で、それがPC本体100に渡させ
ることになる。
【0085】次に、図8を参照して、電源投入時におけ
るドッキング条件の判別処理一例をを説明する。たとえ
ばユーザによってPC本体100の電源スイッチがオン
されたり、あるいはLANドッカー200にPC本体1
00が接続されたことがドックディテクト信号DOCD
ETによって検出されると、ドックパワーオン信号DO
CPWONが発生されてLANドッカー200が電源オ
ンされると共に、PC本体100は現在のスリープまた
は停止状態からウェイクアップされて、システムBIO
Sが実行される。
【0086】システムBIOSは、まず、PC本体10
0がWOLの有効設定のために所定のLANドッカー2
00と対応づけられたものであるか否かを調べるため
に、フラッシュBIOS−ROM19のドックIDフラ
グ(Dock_ID_FLAG)の値を参照する(ステ
ップS121)。
【0087】Dock_ID_FLAG=“0”であれ
ば、システムBIOSは、PC本体100がWOLが有
効設定されておらずどのLANドッカーにも対応づけら
れてないPCであると判断し、今度は、現在装着されて
いるLANドッカー200のウェイクオンLANフラグ
(WOL_FLAG)を参照して、そのLANドッカー
200がWOLの有効設定のために他のPCと対応づけ
られたものであるか否かを判別する(ステップS12
2,S123)。WOL_FLAG=“0”、つまりW
OLが有効設定されておらずどのPCにも対応づけられ
てないLANドッカーであれば、システムBIOSは、
現在のPC本体100とLANドッカー200の組み合
わせが、どちらもWOLが有効設定されておらずID登
録されてないもの同士の組み合わせであると判断し、L
ANコントローラ31が使用可能となるように、前述し
たようにQスイッチ16のオン、リセット解除などの処
理を含むドッキング処理を開始する(ステップS12
8)。これにより、LANコントローラ31は動作状態
となる。そして、この後、システムBIOSは、サスペ
ンド/ハイバネーションからの復帰処理やOS起動など
のシステム起動処理を行って、システム状態を動作状態
に設定してOSに制御を渡す(ステップS130)。P
C本体100はロック状態で使用される。
【0088】一方、ステップS123にて、WOL_F
LAG=“1”が検出された場合には、PC本体100
が現在装着されているLANドッカーは他のPCと既に
対応づけられたLANドッカーであるので、システムB
IOSは、ドッキング処理を行わず、LANコントロー
ラ31の使用を禁止した状態、つまりLANドッカーと
ドッキングされてないものと見なして(ステップS12
9)、ステップS130のシステム起動処理を行う。こ
の場合、ドックパワーオン信号DOCPWONがインア
クティブに設定されることによりLANコントローラ3
1の電源はオフされ、またQスイッチ16はオフ状態に
維持される。よって、PC本体100はLANコントロ
ーラ31を使用することは出来ないが、LANドッカー
200に設けられたシリアルポート、パラレルポート、
USBポートや、DVDドライブ40については通常通
り使用することができる。PC本体100はアンロック
状態で使用される。
【0089】ステップS121にて、Dock_ID_
FLAG=“1”が検出された場合にも、LANドッカ
ー200のウェイクオンLANフラグ(WOL_FLA
G)を参照して、そのLANドッカー200がWOLの
有効設定のためにいずれかのPCと対応づけられたもの
であるか否かを判別する(ステップS124,S12
5)。
【0090】WOL_FLAG=“0”であれば、PC
本体100が対応づけられたLANドッカーと現在のL
ANドッカーとが一致しないことになるので、システム
BIOSは、ドッキング処理を行わず、LANコントロ
ーラ31の使用を禁止した状態、つまりLANドッカー
とドッキングされてないものと見なして(ステップS1
29)、ステップS130のシステム起動処理を行う。
この場合も、PC本体100はアンロック状態で使用さ
れる。
【0091】一方、ステップS125にて、WOL_F
LAG=“1”が検出されたならば、システムBIOS
は、PC本体100が装着されているLANドッカー2
00のEEPROM32からそのLANドッカー200
固有のID(Dock_ID)を読み出し(ステップS
126)、そのDock_IDと、フラッシュBIOS
−ROM19に登録されているDock_IDとを比較
する(ステップS127)。一致したならば、システム
BIOSは、ステップS128にてドッキング処理を行
った後、ステップS130のシステム起動処理を行う。
この場合、PC本体100はロック状態で使用される。
【0092】一方、ステップS127にてIDの不一致
が検出されたならば、互いに対応づけられた相手が異な
るので、システムBIOSは、ドッキング処理を行わ
ず、LANコントローラ31の使用を禁止した状態、つ
まりLANドッカーとドッキングされてないものと見な
して(ステップS129)、ステップS130のシステ
ム起動処理を行う。この場合、PC本体100はアンロ
ック状態で使用される。
【0093】このように、本実施形態では、ドッキング
条件の判別結果に応じて、PC本体100によるLAN
コントローラ31の使用を許可または禁止する制御を行
っており、LANコントローラ31の使用が許可された
場合のみPC本体100をロックし、LANコントロー
ラ31が禁止された状態ではアンロック状態にしてい
る。もちろん、LANコントローラ31の使用が許可さ
れた場合であっても、PC本体100が電源オフされる
ことなどによってLANコントローラ31が使用可能な
状態で無くなれば、ロックは解除される。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
LANコントローラの状態に応じてロック機構のロック
/アンロックを動的に制御することにより、LANコン
トローラが使用可能な期間中のみコンピュータ本体を拡
張ユニットにロックできるようになり、十分な動作の信
頼性を維持しつつ、着脱の自由度が高いロック制御を行
うことが可能となる。特に、LANコントローラに電源
を供給しつつ、ロックを解除できるので、ノートPCの
携帯性を損なうことなく、サーバによるリモート制御を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るPCとLANドッカ
ーの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で使用される電源制御信号とLAN
コントローラの電源供給状態およびロック/アンロック
状態との関係を示す図。
【図3】同実施形態で使用されるシステムステートおよ
びデバイスステートとロック/アンロック状態との関係
を示す図。
【図4】同実施形態で使用されるシステムステートを説
明するための図。
【図5】同実施形態におけるLANドッカーの状態管理
を説明するための図。
【図6】同実施形態におけるLANドッカーの状態遷移
の制御の流れを示す図。
【図7】同実施形態で使用されるID照合処理の原理を
説明するための図。
【図8】同実施形態において実行されるドッキング条件
判別処理の流れを説明する為の図。
【符号の説明】 11…CPUモジュール 16…Qスイッチ 19…フラッシュBIOS−ROM 21…EC 31…LANコントローラ 32…EEPROM 34…スイッチ回路 35…ロック機構 100…PC本体 200…LANドッカー 300…ドッキングコネクタ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡張ユニットに取り外し自在に装着可能
    なコンピュータシステムにおいて、 前記コンピュータシステムによる前記拡張ユニットの使
    用が可能な状態であるか否かを検出する状態検出手段
    と、 前記拡張ユニットの使用が可能な状態である期間中、前
    記拡張ユニットからの前記コンピュータシステム本体の
    取り外しを禁止するために前記コンピュータシステム本
    体を前記拡張ユニットにロックさせるロック制御手段と
    を特徴とするコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 前記状態検出手段は、 前記拡張ユニットに装着されているコンピュータシステ
    ムが、前記拡張ユニットを使用するための所定のドッキ
    ング条件を満たすか否かを検出するドッキング条件検出
    手段を含み、 前記ドッキング条件を満たし、且つ前記コンピュータシ
    ステムが動作状態の期間中、前記コンピュータシステム
    本体が前記拡張ユニットにロックされるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のコンピュータシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記ドッキング条件検出手段は、前記コ
    ンピュータシステム本体およびそれが装着されている拡
    張ユニットの一方の装置内に登録されている相手側装置
    IDと他方の装置固有のIDとを照合する手段を含み、
    前記IDの一致の有無に応じて、ドッキング条件を満た
    すか否かを検出することを特徴とする請求項2記載のコ
    ンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 前記ドッキング条件検出手段は、前記コ
    ンピュータシステム本体およびそれが装着されている拡
    張ユニットの組み合わせが共にID登録されてないもの
    同士の組み合わせであるとき、前記ドッキング条件を満
    たしていると決定することを特徴する請求項2記載のコ
    ンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 前記拡張ユニットには、前記拡張ユニッ
    トに装着されたコンピュータシステム本体を前記拡張ユ
    ニットにロックするためのロック機構が設けられてお
    り、 前記ロック制御手段は、 前記コンピュータシステムの動作状態への遷移に応答し
    て、前記拡張ユニットへの電源供給を指示するための第
    1の電源制御信号を発生する手段と、 前記コンピュータシステムの動作状態から停止あるいは
    スリープ状態への遷移、または前記ドッキング条件検出
    手段によるドッキング条件を満たさない旨の決定に応答
    して、前記第1の電源制御信号の発生を停止する手段と
    を含み、 前記第1の電源制御信号が発生されている期間中は前記
    コンピュータシステム本体がロックされるように、前記
    第1の電源制御信号を用いて前記ロック機構のロック/
    アンロック動作を制御することを特徴とする請求項2記
    載のコンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 前記拡張ユニットには、その拡張ユニッ
    トに装着されたコンピュータシステムをネットワーク接
    続するためのネットワーク制御装置が設けられており、 前記コンピュータシステムの動作状態への遷移に応答し
    て、前記ネットワーク制御装置への電源供給を指示する
    ための第1の電源制御信号を発生する手段と、 前記コンピュータシステムの停止あるいはスリープ状態
    への遷移後に前記ネットワーク制御装置への電源供給を
    維持することを指示するための第2の電源制御信号を発
    生する手段とをさらに具備し、 前記ロック制御手段は、 前記第1の電源制御信号が発生停止され、且つ前記第2
    の電源制御信号が発生されたとき、前記コンピュータシ
    ステム本体のロック状態を解除することを特徴とする請
    求項1記載のコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】 前記拡張ユニットには、その拡張ユニッ
    トに装着されたコンピュータシステムをネットワーク接
    続するためのネットワーク制御装置が設けられており、 前記コンピュータシステムの動作状態への遷移に応答し
    て、前記ネットワーク制御装置への電源供給を指示する
    ための第1の電源制御信号を発生する手段と、 前記コンピュータシステムの停止あるいはスリープ状態
    への遷移後に前記ネットワーク制御装置への電源供給を
    維持することを指示するための第2の電源制御信号を発
    生する手段とをさらに具備し、 前記ロック制御手段は、 前記第2の電源制御信号の発生の有無によらず、前記第
    1の電源制御信号が発生されている期間中は、前記コン
    ピュータシステム本体をロックすることを特徴とする請
    求項1記載のコンピュータシステム。
  8. 【請求項8】 ネットワーク制御装置が設けられた拡張
    ユニットに取り外し自在に装着可能なコンピュータシス
    テムにおいて、 前記拡張ユニットには、前記拡張ユニットに装着された
    コンピュータシステム本体を前記拡張ユニットにロック
    するためのロック機構が設けられており、 前記コンピュータシステムの電源オン/オフに連動して
    前記ネットワーク制御装置を電源オン/オフさせるため
    の第1の電源制御信号を前記拡張ユニット供給する手段
    と、 前記コンピュータシステムの電源オフ後に前記ネットワ
    ーク制御装置への電源供給を維持するか否かを指示する
    ための第2の電源制御信号を前記拡張ユニットに供給す
    る手段と、 前記第1の電源制御信号を用いて、前記ロック機構によ
    るロック/アンロック動作を制御する制御手段とを具備
    することを特徴とするコンピュータシステム。
  9. 【請求項9】 前記コンピュータシステムのバスと前記
    ネットワーク制御装置との間に設けられ、その間を接続
    または分離するスイッチ手段をさらに具備し、 前記ネットワーク制御装置は、 前記第1の電源制御信号によって電源が供給され且つ前
    記スイッチ手段がオン状態である第1の状態と、 前記第1の状態において前記スイッチ手段がオフ状態で
    ある第2の状態と、 前記第2の電源制御信号によって電源が供給され且つ前
    記スイッチ手段がオフ状態である第3の状態と、 電源供給が遮断され且つ前記スイッチ手段がオフ状態で
    ある第4の状態とを有し、 前記ロック制御手段は、 前記ネットワーク制御装置が少なくとも前記第3または
    第4の状態である期間は、前記コンピュータシステム本
    体のロックを解除することを特徴とする請求項7記載の
    コンピュータシステム。
  10. 【請求項10】 拡張ユニットに取り外し自在に装着可
    能なコンピュータシステムにおいて使用されるロック制
    御方法であって、 前記コンピュータシステムによる前記拡張ユニットの使
    用が可能な状態であるか否かを検出し、 前記拡張ユニットの使用が可能な状態である期間中、前
    記拡張ユニットからの前記コンピュータシステム本体の
    取り外しを禁止するために前記コンピュータシステム本
    体を前記拡張ユニットにロックさせることを特徴とする
    ロック制御方法。
  11. 【請求項11】 前記拡張ユニットに装着されているコ
    ンピュータシステムが、前記拡張ユニットを使用するた
    めの所定のドッキング条件を満たすか否かを検出し、前
    記ドッキング条件を満たし、且つ前記コンピュータシス
    テムが動作状態であることを条件に、前記拡張ユニット
    が使用可能な状態であると判定し、 前記ドッキング条件を満たし、且つ前記コンピュータシ
    ステムが動作状態の期間中、前記コンピュータシステム
    本体を前記拡張ユニットにロックすることを特徴とする
    請求項10記載のロック制御方法。
  12. 【請求項12】 前記コンピュータシステム本体および
    それが装着されている拡張ユニットの一方の装置内に登
    録されている相手側装置IDと他方の装置固有のIDと
    を照合し、前記IDの一致の有無に応じて、前記ドッキ
    ング条件を満たすか否かを検出することを特徴とする請
    求項11記載のロック制御方法。
  13. 【請求項13】 前記コンピュータシステム本体および
    それが装着されている拡張ユニットの組み合わせが共に
    ID登録されてないもの同士の組み合わせであるか否か
    を判定し、その判定結果に応じて、前記ドッキング条件
    を満たすか否かを検出することを特徴とする請求項11
    記載のロック制御方法。
  14. 【請求項14】 前記拡張ユニットには、前記拡張ユニ
    ットに装着されたコンピュータシステム本体を前記拡張
    ユニットにロックするためのロック機構が設けられてお
    り、 前記コンピュータシステムの動作状態への遷移に応答し
    て、前記拡張ユニットへの電源供給を指示するための第
    1の電源制御信号を発生し、 前記コンピュータシステムの動作状態から停止あるいは
    スリープ状態への遷移、または前記ドッキング条件検出
    手段によるドッキング条件を満たさない旨の決定に応答
    して、前記第1の電源制御信号の発生を停止し、 前記第1の電源制御信号が発生されている期間中は前記
    コンピュータシステム本体がロックされるように、前記
    第1の電源制御信号を用いて前記ロック機構のロック/
    アンロック動作を制御することを特徴とする請求項11
    記載のロック制御方法。
  15. 【請求項15】 前記拡張ユニットには、その拡張ユニ
    ットに装着されたコンピュータシステムをネットワーク
    接続するためのネットワーク制御装置が設けられてお
    り、 前記コンピュータシステムの動作状態への遷移に応答し
    て、前記ネットワーク制御装置への電源供給を指示する
    ための第1の電源制御信号と、前記コンピュータシステ
    ムの停止あるいはスリープ状態への遷移後に前記ネット
    ワーク制御装置への電源供給を維持することを指示する
    ための第2の電源制御信号とを用いて、前記ネットワー
    ク制御装置への電源供給状態を制御し、 前記第1の電源制御信号が発生停止され、且つ前記第2
    の電源制御信号が発生されたとき、前記コンピュータシ
    ステム本体のロック状態を解除することを特徴とする請
    求項10記載のロック制御方法。
  16. 【請求項16】 前記拡張ユニットには、その拡張ユニ
    ットに装着されたコンピュータシステムをネットワーク
    接続するためのネットワーク制御装置が設けられてお
    り、 前記コンピュータシステムの動作状態への遷移に応答し
    て、前記ネットワーク制御装置への電源供給を指示する
    ための第1の電源制御信号と、前記コンピュータシステ
    ムの停止あるいはスリープ状態への遷移後に前記ネット
    ワーク制御装置への電源供給を維持することを指示する
    ための第2の電源制御信号とを用いて、前記ネットワー
    ク制御装置への電源供給状態を制御し、 前記第2の電源制御信号の発生の有無によらず、前記第
    1の電源制御信号が発生されている期間中は、前記コン
    ピュータシステム本体をロックすることを特徴とする請
    求項10記載のロック制御方法。
  17. 【請求項17】 ネットワーク制御装置が設けられた拡
    張ユニットに取り外し自在に装着可能なコンピュータシ
    ステムにおいて使用されるロック制御方法であって、 前記拡張ユニットには、前記拡張ユニットに装着された
    コンピュータシステム本体を前記拡張ユニットにロック
    するためのロック機構が設けられており、 前記コンピュータシステムの電源オン/オフに連動して
    前記ネットワーク制御装置を電源オン/オフさせるため
    の第1の電源制御信号、および前記コンピュータシステ
    ムの電源オフ後に前記ネットワーク制御装置への電源供
    給を維持するか否かを指示するための第2の電源制御信
    号を用いて、前記ネットワーク制御装置への電源供給状
    態を制御し、 前記第1の電源制御信号を用いて、前記ロック機構によ
    るロック/アンロック動作を制御することを特徴とする
    ロック制御方法。
  18. 【請求項18】 コンピュータシステム本体が取り外し
    自在に装着可能な拡張ユニットにおいて、 前記拡張ユニットに装着されたコンピュータシステム本
    体を前記拡張ユニットにロックするためのロック機構
    と、 前記拡張ユニットに装着されたコンピュータシステム本
    体の動作状態への遷移/停止またはスリープ状態への遷
    移に連動して前記拡張ユニットを電源オン/オフさせる
    ための前記第1の制御信号を受信し、前記第1の制御信
    号に応じて前記ロック機構のロック/アンロック動作を
    制御する手段とを具備することを特徴とする拡張ユニッ
    ト。
  19. 【請求項19】 コンピュータシステム本体が取り外し
    自在に装着可能な拡張ユニットにおいて、 前記拡張ユニットに装着されたコンピュータシステム本
    体をネットワーク接続するために使用されるネットワー
    ク制御装置と、 前記拡張ユニットに装着されたコンピュータシステム本
    体の電源オン/オフに連動して前記ネットワーク制御装
    置の電源オン/オフを制御するための第1の電源制御信
    号、および前記コンピュータシステムの電源オフ後に前
    記ネットワーク制御装置への電源供給を維持するか否か
    を制御するための第2の電源制御信号を、前記拡張ユニ
    ットに装着されたコンピュータシステム本体から受信
    し、これら第1および第2の電源制御信号に基づいて前
    記ネットワーク制御装置への電源供給を制御する手段
    と、 前記第1の制御信号によって前記ネットワーク制御装置
    が電源オンされている期間中、前記拡張ユニットに装着
    されたコンピュータシステム本体を前記拡張ユニットに
    ロックするロック手段とを具備することを特徴とする拡
    張ユニット。
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