JPH11345039A - 電子機器システムおよび電子機器の機能を拡張するための拡張装置 - Google Patents

電子機器システムおよび電子機器の機能を拡張するための拡張装置

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Publication number
JPH11345039A
JPH11345039A JP10150344A JP15034498A JPH11345039A JP H11345039 A JPH11345039 A JP H11345039A JP 10150344 A JP10150344 A JP 10150344A JP 15034498 A JP15034498 A JP 15034498A JP H11345039 A JPH11345039 A JP H11345039A
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JP
Japan
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electronic device
lever
levers
expansion
engagement
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Application number
JP10150344A
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English (en)
Inventor
Masami Honda
正実 本田
Hideki Itakura
英己 板倉
Teruo Kinoshita
照夫 木下
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、電子機器の内部にロック用のレバー
が大きく突出するのを防止でき、電子機器の内部の部品
配置に対する影響を極力排除できる電子機器システムお
よび電子機器の機構を拡張するための拡張装置を得るこ
とにある。 【解決手段】電子機器システムは、左右の側壁5d,5e に
係合凹部21が形成されたポータブルコンピュータ1 と;
このコンピュータが搭載される載置部46と、ポータブル
コンピュータの機能を拡張するCD-ROM駆動装置54と、を
含む拡張装置2 と;を備えている。拡張装置は、ポータ
ブルコンピュータを載置部に搭載した時に係合凹部に係
合する係合位置と、係合凹部から外れる解除位置とに亘
ってマニュアル操作される一対のレバー76,77 を有し、
これらレバーは、常に係合位置に向けて付勢されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポータブルコンピ
ュータのような携帯が可能な電子機器と、この電子機器
の機能を拡張するための拡張装置とを備えている電子機
器システム、ならびに電子機器に外部周辺機器を接続す
る際に用いる拡張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブルコンピュータや移動体情報端
末機器に代表される携帯形の電子機器は、近年ますます
筐体の薄型化が強化され、バッグ等に収納して手軽に持
ち運べるようになっている。
【0003】ところで、筐体が薄くコンパクトに形成さ
れる程、外部周辺機器を接続するコネクタの設置場所
や、フロッピーディスク駆動装置あるいはCD-ROM駆動装
置を収容するスペースが筐体から失われてしまう。この
ため、最近のコンパクトなポータブルコンピュータは、
筐体の底壁に第1の拡張コネクタを装備しており、この
第1の拡張コネクタにドッキング・ステーション(docki
ng station) あるいはポートリプリケータ(port replic
ater) と称する拡張装置を接続することで、据え置き形
のコンピュータと比較しても見劣りしないような拡張性
を確保し得るようになっている。
【0004】この種の拡張装置は、偏平な箱状をなすベ
ースを有している。このベースの内部には、フロッピー
ディスク駆動装置やCD-ROM駆動装置が収容されていると
ともに、PCMCIAカードのような通信系カードを収容する
カード収容部が形成されている。さらに、ベースの側壁
又は後壁には、外部キーボード、外部ディスプレイある
いはプリンタのような各種の外部周辺機器を接続するた
めの複数のコネクタが配置されている。
【0005】また、ベースは、その上面にポータブルコ
ンピュータの筐体が取り外し可能に搭載される載置面を
有している。載置面は、筐体の底壁に対応した大きさを
有し、この載置面に第2の拡張コネクタが配置されてい
る。第2の拡張コネクタは、ポータブルコンピュータの
第1の拡張コネクタに対応するもので、上記周辺機器や
コネクタ等に電気的に接続されている。
【0006】そのため、ユーザがポータブルコンピュー
タの筐体を拡張装置の載置面に載せると、第1の拡張コ
ネクタと第2の拡張コネクタとが互いに嵌合し合い、こ
の嵌合によりポータブルコンピュータと拡張装置とが電
気的に接続されるようになっている。
【0007】従来の拡張装置は、ポータブルコンピュー
タの筐体を載置面に取り外し不能にロックすることで、
第1および第2の拡張コネクタの嵌合状態を維持するロ
ック機構を装備している。このロック機構は、複数のロ
ックレバーを有している。ロックレバーは、載置面から
上向きに突出するロック位置と、載置面から引っ込むロ
ック解除位置とに亘って移動可能にベースに支持されて
いる。そして、ロックレバーは、常にロック位置に向け
て付勢されており、その先端の爪部が載置面上に位置さ
れている。
【0008】そのため、ユーザがポータブルコンピュー
タの筐体を載置面上の所定位置に載せると、ロックレバ
ーの爪部が筐体の底壁に引っ掛かり、この筐体が載置面
に離脱不能にロックされるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の拡張装置のロッ
クレバーは、その先端の爪部が筐体の底壁に引っ掛かる
ので、この筐体の底壁には、爪部が入り込む係合孔が形
成されている。この場合、爪部は筐体の下方から係合孔
の開口縁部に引っ掛かるので、この爪部の強度を確保す
るためには、爪部の高さ寸法を大きく設定し、爪部が上
下方向に容易に変形しないような構成とする必要があ
る。
【0010】ところが、爪部の高さ寸法が大きいと、こ
の爪部が係合孔の開口縁部に引っ掛かった時に、爪部が
筐体の内部に大きく突出する。すると、この筐体の内部
には、回路基板を始めとして種々の回路部品が収容され
ているので、これら回路基板や回路部品を爪部との干渉
を避けるような位置に配置しなくてはならず、回路基板
や回路部品の配置に苦慮することがあり得る。
【0011】特に筐体の薄型化を強調したポータブルコ
ンピュータでは、筐体の底壁と回路基板とが極めて近接
して配置され、これら底壁と回路基板との間に充分な隙
間を確保することが困難となるので、回路基板に爪部を
避けるための切り欠きや孔を形成しなくてはならない。
この結果、回路基板の形状が複雑なものとなったり、回
路基板に対する回路部品の実装位置に制約が生じること
があり、筐体の内部に高密度に部品を配置する上での妨
げとなるといった問題がある。
【0012】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、電子機器を拡張装置に取り外し不能にロ
ックする際に、この電子機器の内部にロック用のレバー
が大きく突出するのを防止でき、電子機器の内部の部品
配置に対する影響を極力排除できる電子機器システムお
よび電子機器の機能を拡張するための拡張装置を得るこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の電子機器システムは、底壁
およびこの底壁に連なる左右の側壁を有し、これら側壁
に夫々係合凹部が形成された電子機器と;この電子機器
が接続される接続部と、この接続部に接続された電子機
器の機能を拡張するための手段と、を含む拡張装置と;
を備えている。そして、上記拡張装置は、電子機器を接
続部に接続した時に上記係合凹部に係合する係合位置
と、係合凹部から外れる解除位置とに亘ってマニュアル
操作される第1および第2のレバーを有し、これらレバ
ーは、常に上記係合位置に向けて付勢されていることを
特徴としている。
【0014】また、請求項12に係る本発明の拡張装置
は、第1の拡張コネクタが配置された底壁と、係合凹部
が形成された左右の側壁とを有する電子機器が接続され
る接続部を含むベースと;このベースの接続部に配置さ
れ、上記接続部に電子機器を接続した時に第1の拡張コ
ネクタが取り外し可能に嵌合される第2の拡張コネクタ
と;上記ベースの内部に収容され、第1および第2の拡
張コネクタを介して上記電子機器の機能を拡張する拡張
手段と;を備えている。そして、上記ベースは、電子機
器を接続部に接続した時に上記側壁の係合凹部に係合す
る係合位置と、係合凹部から外れる解除位置とに亘って
移動可能な第1および第2のレバーを有し、これらレバ
ーは、常に係合位置に向けて付勢されていることを特徴
としている。
【0015】このような構成において、拡張装置の接続
部に電子機器を接続した状態において、第1および第2
のレバーを夫々係合位置に操作すると、これらレバーが
電子機器の側壁の係合凹部に係合し、この係合により、
電子機器が接続部に取り外し不能にロックされる。
【0016】第1および第2のレバーが引っ掛かる係合
凹部は、電子機器の側壁に形成されているので、側壁の
肉厚を部分的に僅かに増やすだけで、これらレバーが充
分に引っ掛かるだけの深さの凹みを得ることができる。
そのため、第1および第2のレバーと係合凹部との係合
部分を側壁の厚みの範囲内に収めることができ、電子機
器の内部に第1および第2のレバーの先端が大きく張り
出すのを防止できる。したがって、特に薄型化を強調し
た電子機器においても、この電子機器の内部に収容され
た部品と第1および第2のレバーとの干渉を防止するこ
とができ、電子機器の内部の部品配置を高密度に行える
とともに、この部品配置に対する制約を解消することが
できる。
【0017】上記目的を達成するため、請求項10に係
る本発明の電子機器システムは、第1の拡張コネクタが
配置された底壁と、この底壁に連なる左右の側壁とを有
し、これら側壁に夫々係合凹部が形成された電子機器
と;この電子機器が搭載される載置部を有するベース
と、このベースの載置部に配置され、上記電子機器を上
記載置部に搭載した時に上記第1の拡張コネクタが取り
外し可能に嵌合される第2の拡張コネクタと、を含み、
上記電子機器の機能を拡張する際に用いる拡張装置と;
を備えている。そして、上記拡張装置は、電子機器を載
置部に搭載した時に上記係合凹部に係合する係合位置
と、係合凹部から外れる解除位置とに亘って移動可能な
第1および第2のレバーを有し、これらレバーは、上記
係合位置から解除位置に移動された時に、上記電子機器
の底壁に当接されて第1の拡張コネクタが第2の拡張コ
ネクタから引抜かれる方向に電子機器を押し上げるイジ
ェクト部材を含んでいることを特徴としている。
【0018】このような構成において、載置部の所定位
置に電子機器を搭載すると、第1の拡張コネクタと第2
の拡張コネクタとが互いに嵌合し合い、この嵌合によ
り、電子機器が拡張装置に電気的に接続される。電子機
器が載置部に搭載された状態において、第1および第2
のレバーが係合位置に移動されると、これらレバーが電
子機器の側壁の係合凹部に引っ掛かる。これにより、電
子機器が載置部に取り出し不能にロックされ、第1の拡
張コネクタと第2の拡張コネクタとの嵌合状態が維持さ
れる。
【0019】第1および第2のレバーが引っ掛かる係合
凹部は、電子機器の側壁に形成されているので、側壁の
肉厚を部分的に僅かに増やすだけで、これらレバーが充
分に引っ掛かるだけの深さの凹みを得ることができる。
そのため、レバーと係合凹部との係合部分を側壁の厚み
の範囲内に収めることができ、電子機器の内部にレバー
の先端が大きく張り出すのを防止できる。
【0020】したがって、特に薄型化を強調した電子機
器においても、この電子機器の内部に収容された部品と
第1および第2のレバーとの干渉を防止することがで
き、電子機器の内部の部品配置を高密度に行えるととも
に、この部品配置に対する制約を解消することができ
る。
【0021】電子機器が載置部に搭載された状態におい
て、第1および第2のレバーを係合位置から解除位置に
向けて移動させると、これらレバーが係合凹部から離脱
し、載置部に対する電子機器のロックが解除される。そ
れとともに、第1および第2のレバーが解除位置に至る
と、イジェクト部材が電子機器の底壁に当接し、この電
子機器を載置部から離脱する方向に押し上げる。この押
し上げにより、第1の拡張コネクタが第2の拡張コネク
タから離脱し、電子機器と拡張装置との電気的な接続が
解除されるとともに、この電子機器を載置部から取り外
すことができる。したがって、第1および第2のレバー
を操作するだけで、電子機器のロック解除から第1およ
び第2の拡張コネクタの嵌合解除に至る電子機器の取り
出し作業を連続した一つの動作で行うことができる。
【0022】上記目的を達成するため、請求項15に係
る本発明の電子機器システムは、底壁およびこの底壁に
連なる左右の側壁を有し、これら側壁に夫々係合凹部が
形成された電子機器と;この電子機器が接続される接続
部と、この接続部に接続された電子機器の機能を拡張す
るための手段と、を含む拡張装置と;を備えている。上
記拡張装置は、電子機器を接続部に接続した時に上記係
合凹部に係合する係合位置と、係合凹部から解除位置と
に亘って移動可能な一対のレバーと;これらレバーを係
合位置にロックする第1の位置と、レバーのロックを解
除する第2の位置とに亘って移動可能なロック手段と;
このロック手段を第1の位置又は第2の位置に選択的に
移動させる操作手段と;を有し、この操作手段は、人為
的に操作される操作部を有し、この操作部は、上記拡張
装置の外方に露出される操作位置と、上記拡張装置に格
納される格納位置とに亘って移動可能であることを特徴
としている。
【0023】このような構成において、拡張装置の接続
部に電子機器を接続した状態において、レバーを夫々係
合位置に操作すると、これらレバーが電子機器の側壁の
係合凹部に係合する。この状態で操作手段の操作部を操
作位置に移動させ、この操作部を介してロック手段を人
為的に第1の位置に移動させると、このロック手段がレ
バーに係合し、レバーを係合位置にロックする。これに
より、電子機器が拡張装置の接続部に取り外し不能にロ
ックされる。
【0024】電子機器が拡張装置の接続部にロックされ
ている状態において、操作手段の操作部を第1の位置か
ら第2の位置に移動させると、ロック手段によるレバー
のロックが解除される。そのため、レバーを係合位置か
ら解除位置に向けて移動させることが可能となり、レバ
ーが電子機器の係合凹部から外れてこの電子機器を接続
部から取り外すことができる。
【0025】レバーが引っ掛かる係合凹部は、電子機器
の側壁に形成されているので、側壁の肉厚を部分的に僅
かに増やすだけで、これらレバーが充分に引っ掛かるだ
けの深さの凹みを得ることができる。そのため、レバー
と係合凹部との係合部分を側壁の厚みの範囲内に収める
ことができ、電子機器の内部にレバーの先端が大きく張
り出すのを防止できる。
【0026】したがって、特に薄型化を強調した電子機
器においても、この電子機器の内部に収容された部品と
レバーとの干渉を防止することができ、電子機器の内部
の部品配置を高密度に行えるとともに、この部品配置に
対する制約を解消することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、ポー
タブルコンピュータと、このポータブルコンピュータに
接続して使用する拡張装置に適用した図面にもとづいて
説明する。
【0028】図1および図2は、電子機器としてのポー
タブルコンピュータ1と、このポータブルコンピュータ
1の機能を拡張する際に用いる拡張装置2とを開示して
いる。
【0029】ポータブルコンピュータ1は、コンピュー
タ本体3と、このコンピュータ本体3に支持されたディ
スプレイユニット4とを備えている。コンピュータ本体
3は、マグネシウム合金製の筐体5を有している。筐体
5は、底壁5aと、この底壁5aと向かい合う上壁5b
と、これら底壁5aと上壁5bとを結ぶ前壁5c、左右
の側壁5d,5eおよび後壁5fとを有している。そし
て、筐体5は、その厚み寸法が20mm程度に定められた
偏平な箱状をなしており、従来一般的なポータブルコン
ピュータに比べて薄型化が強化されている。
【0030】筐体5の上壁5bは、パームレスト7とキ
ーボード装着口8とを有している。パームレスト7は、
上壁5bの前半部において筐体5の幅方向に延びてい
る。キーボード装着口8は、パームレスト7の後方に位
置されている。キーボード装着口8は、筐体5の内部に
向けて凹むような凹所にて構成され、このキーボード装
着口8には、キーボード9が取り付けられている。
【0031】図3に示すように、筐体5の内部には、回
路基板10が収容されている。回路基板10は、キーボ
ード9およびパームレスト7の下方において、筐体5の
底壁5aと平行に配置されている。この回路基板10の
上面および下面には、半導体パッケージ、コネクタある
いはスイッチのような各種の回路部品11が実装されて
いる。回路基板10の後端部の下面には、第1の拡張コ
ネクタ12が実装されている。第1の拡張コネクタ12
は、筐体5の後部において、この筐体5の底壁5aと向
かい合っている。
【0032】筐体5の底壁5aは、図4に示すようなコ
ネクタ導出口13を有している。コネクタ導出口13
は、第1の拡張コネクタ12に対応する位置に開口され
ており、このコネクタ導出口13は、開閉可能な一対の
コネクタカバー14a,14bによって覆われている。
【0033】筐体5は、バッテリ収容部15を備えてい
る。バッテリ収容部15は、筐体5の後端部において、
この筐体5の幅方向に沿って延びている。そして、この
バッテリ収容部15は、筐体5の底壁5a、上壁5bお
よび後壁5fに連続して開放された凹所にて構成されて
いる。
【0034】ポータブルコンピュータ1は、バッテリパ
ック17を標準装備している。バッテリパック17は、
ポータブルコンピュータ1を商用交流電源が得られない
場所で使用する際に、その駆動用電源として機能するも
のであり、筐体5のバッテリ収容部15に取り外し可能
に支持されている。
【0035】図7に示すように、筐体5の後壁5fに
は、電源コードを接続する電源コネクタ18と、外部CR
T ディスプレイを接続するRGB コネクタ19とが設置さ
れている。これらコネクタ18,19は、上記バッテリ
収容部15を挟んで互いに離間して配置されているとと
もに、夫々筐体5の後方に露出されている。
【0036】図3ないし図5に示すように、筐体5の側
壁5d,5eの後端部には、夫々側方に向けて開口され
た第1の係合凹部21が形成されている。第1の係合凹
部21は、ポータブルコンピュータ1を拡張装置2に連
結する際に用いるものであり、側壁5d,5eの後端か
ら筐体5の前方に向けて延びるような溝状をなしてい
る。この第1の係合凹部21の前端は、半円形状に湾曲
された終端部21aをなしており、この終端部21a
は、側壁5d,5eの途中で閉じられている。
【0037】第1の係合凹部21は、筐体5の底壁5a
に開口された第1の開口部22と、筐体5の後壁5fに
開口された第2の開口部23とを有している。これら第
1および第2の開口部22,23は、互いに連なってい
る。そのため、第1の係合凹部21は、側壁5d,5
e、底壁5aおよび後壁5fで規定される筐体5の角部
に位置されている。そして、この第1の係合凹部21
は、筐体5の内部に連なることなく、その側壁5d,5
eの厚みの範囲内で凹んでいる。
【0038】第1の係合凹部21は、その終端部21a
の下面と筐体5の底壁5aとを結ぶガイド壁24を有し
ている。ガイド壁24は、終端部21aから底壁5aに
進むに従い前方斜め下向きに傾斜されたカム面25を有
している。このカム面25は、第1の係合凹部21の終
端部21aの下方に位置されているとともに、第1の開
口部22に露出されている。
【0039】また、筐体5の底壁5aの前端部には、図
4および図21に示すような第2の係合凹部26が形成
されている。第2の係合凹部26は、筐体5の幅方向の
略中央部において、筐体5の内方に向けて凹んでいる。
そのため、筐体5の底壁5aには、第2の係合凹部26
に連なる挿入口27が開口されており、この挿入口27
は、筐体5の幅方向に延びる長軸を有する長方形状をな
している。そして、挿入口27の開口前縁には、フラン
ジ部27aが形成されており、このフランジ部27a
は、底壁5aに連なるとともに、第2の係合凹部26に
向けて張り出している。
【0040】図1に示すように、筐体5の上壁5bの後
端部には、上向きに突出する一対のディスプレイ支持部
28a,28bが形成されている。ディスプレイ支持部
28a,28bは、筐体5の幅方向に互いに離間されて
おり、上記バッテリ収容部15を挟んだ両側に位置され
ている。
【0041】ディスプレイユニット4は、偏平な箱状の
ディスプレイハウジング29と、このディスプレイハウ
ジング29に収容された液晶表示装置30とを備えてい
る。ディスプレイハウジング29は、表示用開口部31
が形成された前面を有している。液晶表示装置30は、
文字や画像等が表示される表示画面30aを有し、この
表示画面30aは、表示用開口部31を通じてディスプ
レイハウジング29の外方に露出されている。
【0042】ディスプレイハウジング29は、一対の脚
部33a,33bを有している。脚部33a,330b
は、ディスプレイ支持部28a,28bに導かれるとと
もに、ヒンジ装置34(図3に示す)を介して筐体5に
回動可能に連結されている。このため、ディスプレイユ
ニット4は、パームレスト7やキーボード9を上方から
覆うように倒される閉じ位置と、パームレスト7、キー
ボード9および表示画面30aを露出させる開き位置と
に亘って選択的に回動し得るようになっている。
【0043】図2および図6に示すように、ポータブル
コンピュータ1の機能を拡張する際に用いる拡張装置2
は、合成樹脂製のベース40を有している。ベース40
は、底壁40aと、この底壁40aと向かい合う上壁4
0bと、これら底壁40aと上壁40bとを結ぶ前壁4
0c、左右の側壁40d,40eおよび後壁40fとを
有している。そして、ベース40は、その厚み寸法が2
0mm程度に定められた偏平な箱状をなしており、上記ポ
ータブルコンピュータ1と同様に薄型化が強化されてい
る。
【0044】ベース40は、ロアハウシング41と、こ
のロアハウジング41に連結されたアッパハウジング4
2とを備えている。ロアハウジング41は、底壁40a
およびこの底壁40aの周縁から上向きに延びる周壁4
3を有している。アッパハウジング42は、上壁40b
およびこの上壁40bの周縁から下向きに延びる周壁4
4を有している。これら周壁43,44は、ロアハウジ
ング41とアッパハウジング42とを連結した時に、互
いに協働してベース40の前壁40c、側壁40d,4
0eおよび後壁40fを構成している。
【0045】ベース40は、接続部としての載置部46
を備えている。載置部46は、ポータブルコンピュータ
1の筐体5を取り外し可能に載置するためのもので、ベ
ース40の上壁40bにて構成されている。この上壁4
0bの上面は、筐体5の底壁5aが重ね合わされる平坦
な載置面47をなしている。載置面47は、筐体5の底
壁5aに対応するような大きさを有し、この載置面47
の前端部には、筐体5よりもユーザの手元に向けて張り
出す延長部48が形成されている。延長部48は、その
前端に進むに従い下向きに傾斜されている。
【0046】ベース40の内部には、一対のスピーカ4
9a,49bが収容されている。スピーカ49a,49
bは、延長部48の下方に対応した位置において、ベー
ス40の幅方向に互いに離間して配置されている。そし
て、この延長部48には、スピーカ49a,49bを覆
い隠すメッシュ状のスピーカカバー51が取り付けられ
ている。
【0047】図6に示すように、ベース40の内部に
は、CD-ROM駆動装置54、フロッピーディスク駆動装置
55および回路基板56が収容されている。CD-ROM駆動
装置54およびフロッピーディスク駆動装置55は、ポ
ータブルコンピュータ1の機能を拡張する拡張手段を構
成するもので、上記ベース40の前半部において、この
ベース40の幅方向に並べて配置されている。CD-ROM駆
動装置54は、光ディスクを支持するトレー57を有
し、このトレー57はベース40の右側の側壁40eに
露出されている。また、フロッピーディスク駆動装置5
5は、フロッピーディスクを出し入れするスロット(図
示せず)を有し、このスロットはベース40の左側の側
壁40dに開口されている。
【0048】回路基板56は、ベース40の後半部にお
いて、その上壁40bや底壁40aと平行に配置されて
いる。回路基板56は、フレキシブルな配線基板(図示
せず)を介してCD-ROM駆動装置54およびフロッピーデ
ィスク駆動装置55に電気的に接続されている。回路基
板56の上面には、第2の拡張コネクタ60が実装され
ている。第2の拡張コネクタ60は、ポータブルコンピ
ュータ1の第1の拡張コネクタ12に対応するものであ
る。この第2の拡張コネクタ60は、ベース40の後部
において、載置面47から上向きに突出されている。
【0049】第2の拡張コネクタ60の両側には、一対
のガイドレバー61a,61bが配置されている。ガイ
ドレバー61a,61bは、載置面47から上向きに突
出されており、これらガイドレバー61a,61bの突
出高さは、第2の拡張コネクタ60の突出高さよりも大
きく定められている。
【0050】そのため、筐体5のコネクタカバー14
a,14bを第2の拡張コネクタ60に位置合わせした
状態で、この筐体5をベース40の上方から載置面47
に載置すると、ます最初にガイドレバー61a,61b
の先端がコネクタカバー14a,14bに突き当たり、
これらコネクタカバー14a,14bを開く。このこと
により、第1の拡張コネクタ12が筐体5の底壁5aに
露出され、この第1の拡張コネクタ12が第2の拡張コ
ネクタ60に嵌まり込む。この結果、第1および第2の
拡張コネクタ12,60を介してポータブルコンピュー
タ1と拡張装置2とが電気的に接続される。
【0051】図2や図6に示すように、ベース40の載
置面47には、一対のリリース部材63a,63bが配
置されている。リリース部材63a,63bは、第2の
拡張コネクタ60の近傍において、ベース40の幅方向
に互いに離間して配置されている。これらリリース部材
63a,63bは、載置面47から突出する位置と、ベ
ース40の内部に押し込まれる位置とに亘って昇降動可
能にアッパハウジング42の上壁40bに支持されてい
る。これらリリース部材63a,63bは、図示しない
スプリングにより常に載置面47から突出する方向に弾
性的に押し上げられている。そして、リリース部材63
a,63bに作用する押し上げ力は、第1および第2の
拡張コネクタ12,60の嵌合力よりも大きく定められ
ている。図7および図8に示すように、ベース40の後
壁40fには、電源コードを接続する電源コネクタ6
5、外部キーボードやマウスを接続する一対のPS/2コネ
クタ66、外部CRT ディスプレイを接続するRGB コネク
タ67、プリンタを接続するPRT コネクタ68およびRS
-232C 規格の周辺機器を接続するCOMMS コネクタ69が
配置されている。これらコネクタ65〜69は、ベース
40の幅方向に一列に並べて配置されているとともに、
夫々回路基板56の後端部の下面に実装されている。
【0052】ベース40は、一対のコネクタカバー71
a,71bを有している。コネクタカバー71a,71
bは、載置面47の後端部においてベース40の幅方向
に互いに離間して配置されているとともに、この載置面
47から上向きに突出されている。そのため、載置面4
7にポータブルコンピュータ1の筐体5を載置すると、
図8から明らかな通り、筐体5の電源コネクタ18やRG
B コネクタ19がコネクタカバー71a,71bによっ
て覆い隠されるようになっている。
【0053】この結果、ポータブルコンピュータ1を拡
張装置2に接続した状態では、電源コードおよび外部CR
T ディスプレイは、拡張装置2の電源コネクタ65およ
びRGB コネクタ67に接続するようになっている。
【0054】ベース40は、ポータブルコンピュータ1
の筐体5を載置面47にロックするロック機構75を装
備している。ロック機構75は、金属製の第1および第
2のリヤフックレバー76,77と、合成樹脂製の単一
のフロントフック78とを備えている。
【0055】第1および第2のリヤフックレバー76,
77は、ベース40の後端部において、このベース40
の幅方向に互いに離間して配置され、上記コネクタカバ
ー71a,71bに隣接されている。これら第1および
第2のリヤフックレバー76,77は、互いに共通の構
成を有するため、ベース40の左端部に位置された第1
のリヤフックレバー76を代表して説明する。
【0056】図9および図10に示すように、第1のリ
ヤフックレバー76は、ホルダ80と、このホルダ80
に支持されたレバー本体81とを備えている。ホルダ8
0は、底板82と、この底板82に連なる一対の側板8
3a,83bとで構成されている。底板82は、ベース
40の底壁40aに沿うとともに、このベース40の奥
行き方向に延びている。側板83a,83bは、底板8
2の両側縁部から上向きに延びているとともに、ベース
40の幅方向に互いに離間して配置されている。一方の
側板83bの上端部には、フランジ状の支持片84が形
成されている。ベース40の底壁40aの上面には、底
板82を受ける第1のボス部85aと、支持片84を受
ける第2のボス部85bが突設されている。底板82お
よび支持片84は、第1および第2のボス85a,85
bに夫々ねじ86を介して固定されている。そのため、
ホルダ80は、ベース40の底壁40aに支持されてお
り、このホルダ80の底板82とロアハウジング41の
底壁40aとの間には、第1のボス部85aの高さに対
応する隙間87が形成されている。
【0057】レバー本体81は、平坦な板状をなしてい
る。このレバー本体81は、ピボット軸90を介して側
板83a,83bの後端部に回動可能に枢支されてい
る。ピボット軸90は、側板83a,83bの間に跨る
とともに、ベース40の幅方向に沿って水平に延びてい
る。ピボット軸90は、側壁40dを貫通してベース4
0の外方に突出されており、このピボット軸90の外方
への突出端にレバー本体81が固定されている。レバー
本体81は、側壁40dと重なり合った状態でベース4
0の外方に露出されており、このレバー本体81の上部
は、載置面47の上方に張り出している。そのため、レ
バー本体81の上部は、載置面47にポータブルコンピ
ュータ1の筐体5を載置した時に、この筐体5の側壁5
dの後端部と向かい合っている。
【0058】レバー本体81は、指掛け部91を備えて
いる。指掛け部91は、レバー本体81の後端上部から
後方斜め上向きに延びている。この指掛け部91の下端
には、下向きに延びるカバー部92が形成されている。
カバー部92は、ベース40の幅方向に延びるととも
に、レバー本体81の後端に連なっている。そして、カ
バー部92は、レバー本体81と協働して筐体5の側壁
5dと後壁5fとで規定される角部を覆い隠している。
【0059】図9に示すように、レバー本体81の上部
の側面には、係合凸部としてのロックピン94が固定さ
れている。ロックピン94は、円柱状をなしている。こ
のロックピン94は、ポータブルコンピュータ1の第1
の係合凹部21に取り外し可能に係合されるもので、ベ
ース40の載置面47上に水平に張り出している。
【0060】ポータブルコンピュータ1の筐体5が載置
面47に載置された状態において、レバー本体81のロ
ックピン94は、第1の開口部22を通じて第1の係合
凹部21に導かれている。このレバー本体81は、ピボ
ット軸90を支点として、ロックピン94が第1の係合
凹部21の終端部21aに嵌まり込む係合位置(図10
のBに示す)と、ロックピン94が終端部21aから第
2の開口部23の方向に離脱する解除位置(図11に示
す)とに亘って略90°の角度範囲で回動可能となって
いる。そして、このレバー本体81は、ねじりコイルば
ね95を介して常に係合位置に向けて回動付勢されてい
る。
【0061】したがって、ポータブルコンピュータ1の
筐体5をベース40の上方から載置面47に載せると、
まず最初に第1の係合凹部21のカム面25がロックピ
ン94に摺動可能に接触する。カム面25は、後上がり
に傾斜されているので、ユーザが筐体5を載置面47に
向けて押圧すると、ロックピン94がカム面25の形状
に応じて後向きに押され、レバー本体81がピボット軸
90を支点に解除位置に向けて回動する。このレバー本
体81の回動によりロックピン94がカム面25を乗り
越えると、ねじりコイルばね95の付勢力によりレバー
本体81が係合位置に向けて強制的に復帰する。そのた
め、そのロックピン94が第1の係合凹部21の終端部
21aに嵌まり込むとともに、カバー部92が筐体5の
後壁5fに隣接する。
【0062】この結果、レバー本体81が係合位置にあ
る限り、筐体5の後端部を載置面47の上方に引き上げ
ることができなくなり、この筐体5の後端部が載置面4
7上に取り外し不能にロックされる。
【0063】筐体5の後端部5のロックを解除するに
は、指先で指掛け部91を下向きに押圧する。この押圧
により、図11や図12に示すように、レバー本体81
がねじりコイルばね95の付勢力に抗して係合位置から
解除位置に向けて回動し、ロックピン94が第1の係合
凹部21の終端部21aから外れるとともに、第2の開
口部23を通して筐体5の後方に離脱する。これによ
り、ロックピン94による筐体5の後端部のロックが解
除され、この筐体5の後端部を載置面47の上方に向け
て引き上げることができる。
【0064】図9や図10の(B)に示すように、ピボ
ット軸90上には、支持プレート97が回動可能に支持
されている。支持プレート97は、レバー本体81の側
面に摺動可能に重ね合わされており、これら支持プレー
ト97とレバー本体81とは、ピボット軸90を中心と
して相対的に回動変位が可能となっている。この支持プ
レート97は、ガイド孔98を有している。また、レバ
ー本体81は、ガイド孔98に摺動可能に嵌合するガイ
ド突起99を有している。ガイド孔98は、ピボット軸
90を中心とする円弧状をなすとともに、このピボット
軸90の前方において上下方向に延びている。
【0065】このため、レバー本体81に対する支持プ
レート97の回動範囲は、ガイド孔98の形状によって
定められており、レバー本体81が係合位置にある状態
においては、ガイド孔98の下端にガイド突起99が位
置されている。そして、レバー本体81が係合位置から
解除位置に向けて回動されると、ガイド突起99がガイ
ド孔98に沿って上方に移動し、このガイド突起99が
ガイド孔98の上端に突き当たった時点で、支持プレー
ト97がレバー本体81に追従して回動するようになっ
ている。
【0066】図10ないし図14に示すように、支持プ
レート97のピボット軸90とは反対側の端部には、支
持軸101を介してイジェクト部材としての合成樹脂製
のイジェクトローラ102が回転自在に支持されてい
る。イジェクトローラ102は、円筒状をなすととも
に、ベース40の載置面47上に水平に張り出してい
る。そして、図13に示すように、イジェクトローラ1
02は、レバー本体81が係合位置に回動されている状
態において、載置面47上の凹部103に収められてお
り、この載置面47上に載置されたポータブルコンピュ
ータ1の底壁5aと向かい合うようになっている。
【0067】そのため、ポータブルコンピュータ1が載
置面47上に載置されている状態において、レバー本体
81を係合位置から解除位置に向けて回動させると、図
11に最も良く示されるように、ロックピン94が第1
の係合凹部21の終端部21aから離脱された時点でガ
イド突起99がガイド孔98の上端に突き当たり、支持
プレート97がレバー本体81に追従して上向きに回動
する。この支持プレート97の回動により、イジェクト
ローラ102がポータブルコンピュータ1の底壁5aに
下方から突き当たり、この底壁5aを載置面47から遠
ざかる方向に押し上げる。
【0068】この結果、筐体5のロック解除と同時に、
この筐体5の後端部が強制的に押し上げられ、第1の拡
張コネクタ12と第2の拡張コネクタ60との嵌合が解
除される。
【0069】図9ないし図12に示すように、第1のリ
ヤフックレバー76(第2のリヤフックレバー77)
は、夫々そのレバー本体81を係合位置にロックするロ
ック手段105を備えている。ロック手段105は、円
筒状のロックスリーブ106と、ロック部材としてのロ
ックバー107とを備えている。
【0070】ロックスリーブ106は、上記ピボット軸
90の外側に同軸状に固定されている。ロックスリーブ
106は、レバー本体81と一体に回動するようになっ
ており、このロックスリーブ106の外周面には、下向
きに張り出すストッパ壁108が形成されている。
【0071】ロックバー107は、ボス部110と、こ
のボス部110の外周面から径方向に突出するレバー部
111とを備えている。ボス部110は、ホルダ80の
側板83a,83bの間に支持軸112を介して回動可
能に支持されており、このボス部110は、ロックスリ
ーブ106の前方に位置されている。レバー部111
は、ボス部110からロックスリーブ106に向けて延
びている。そして、ロックバー107は、レバー部11
1の先端がロックスリーブ106のストッパ壁108に
引っ掛かる第1の位置(図10のBに示す)と、レバー
部111の先端がストッパ壁108の下方に離脱する第
2の位置(図12に示す)とに亘って回動可能にホルダ
80に支持されている。このロックバー107は、ねじ
りコイルばね114を介して常に第2の位置に向けて付
勢されている。
【0072】そのため、レバー本体81が係合位置に回
動されている状態において、ロックバー107を第1の
位置に回動させると、そのレバー部111の先端がスト
ッパ壁108に引っ掛かり、ピボット軸90の自由な回
動を制限する。この結果、レバー本体81が係合位置に
ロックされ、ロックピン94と第1の係合凹部21との
係合状態が維持される。
【0073】図9、図10の(B)および図15に示す
ように、ベース40の底壁40aには、第1および第2
のリヤフックレバー76,77のロックバー107を第
1の位置又は第2の位置に選択的に移動させるスライダ
115が配置されている。スライダ115は、ベース4
0の奥行き方向にスライド可能に底壁40aの上面に支
持されている。このスライダ115は、第1の端部11
5aと第2の端部115bとを有している。第1の端部
115aは、底壁40aとホルダ80との間の隙間87
に導かれている。第2の端部115bは、ホルダ80の
前方に引き出されている。第1の端部115aの上面に
は、上向きに突出する押圧突起116が形成されてい
る。押圧突起116は、ホルダ80の底板82を貫通し
て配置されており、この押圧突起116の上端は、ロッ
クバー107の下面と向かい合っている。
【0074】スライダ115は、押圧突起116の上端
がレバー部111の下面に接するロック位置(図10の
Bに示す)と、この押圧突起116の上端がボス部11
0の方向に逃げるロック解除位置(図11に示す)とに
亘ってスライド可能となっている。スライダ115がロ
ック位置にスライドされると、その押圧突起116によ
ってレバー部111が強制的に押し上げられ、ロックバ
ー107が第1の位置に回動される。また、スライダ1
15がロック解除位置にスライドされると、押圧突起1
16がレバー部111の下面から外れるので、この押圧
突起116によるレバー部111の押し上げが解除され
る。そのため、ロックバー107は、ねじりコイルばね
114によって第1の位置から第2の位置に向けて強制
的に回動される。
【0075】図15に示すように、第1および第2のリ
ヤフックレバー76,77のスライダ115は、連動手
段118を介して互いに連動されている。連動手段11
8は、スライドレバー119と、このスライドレバー1
19に連動する第1および第2のリンクレバー120,
121とを備えている。
【0076】スライドレバー119は、ベース40の幅
方向に沿って延びているとともに、このベース40の幅
方向にスライド可能に底壁40aに支持されている。こ
のスライドレバー119は、第1のリヤフックレバー7
6の近傍に位置された第1の端部119aと、第2のリ
ヤフックレバー77の近傍に位置された第2の端部11
9bとを有している。
【0077】第1および第2のリンクレバー120,1
21は、垂直軸回りに回動可能に底壁40aに支持され
ている。第1および第2のリンクレバー120,121
は、夫々第1および第2のアーム部120a,120
b,121a,121bを有している。第1および第2
のアーム部120a,120b,121a,121b
は、互いに略直交する方向に延びている。第1のアーム
部120a,121aの先端は、スライドレバー119
の第1および第2の端部119a,119bに夫々回動
可能に連結されている。第2のアーム部120b,12
1bの先端は、上記スライダ115の第2の端部115
bに回動可能に連結されている。
【0078】そのため、図15に矢印で示すように、ス
ライドレバー119をベース40の幅方向にスライドさ
せると、第1および第2のリンクレバー120,121
が回動し、これらリンクレバー120,121の回動に
よりスライダ115がロック位置とロック解除位置とに
亘ってスライドされるようになっている。
【0079】図15ないし図18に示すように、スライ
ドレバー119は、第2の端部119bに連なる延長部
123を有している。延長部123は、ベース40の右
側の側壁40eに向けて延びており、この側壁40eと
底壁40aとで規定される角部には、格納凹部124が
形成されている。延長部123の先端は、側壁40eを
貫通して格納凹部124に導かれており、この延長部1
23の先端には、操作部としての操作摘み125が支持
されている。操作摘み125は、延長部123に沿って
延びる操作位置(図16、図17に示す)と、操作摘み
123と略直交する方向に延びる格納位置(図18)と
に亘って回動可能となっている。
【0080】図17に示すように、操作摘み125を操
作位置に回動させた後、この操作摘み125を指先で掴
んで格納凹部124の右側に引き出すと、スライドレバ
ー119、第1および第2のリンクレバー120,12
1を介してスライダ115がロック位置にスライドされ
る。また、操作摘み125を格納凹部124に押し込む
と、スライドレバー119、第1および第2のリンクレ
バー120,121を介してスライダ115がロック位
置からロック解除位置にスライドされる。そして、図1
8に示すように、操作摘み125をベース40の右側に
引き出した状態で、この操作摘み125を格納位置に回
動させると、操作摘み125が格納凹部124に格納さ
れるようになっている。
【0081】図2や図6に最も良く示されるように、ベ
ース40の右側の側壁40eには、セキリュティ孔13
0が開口されている。セキュリティ孔130は、ポータ
ブルコンピュータ1あるいは拡張装置2の盗難を防止す
るロック装置131を取り外し可能に接続するためのも
のであり、ベース40の厚み方向に延びる長孔状をなし
ている。このセキュリティ孔130は、上記格納凹部1
24に隣接されている。
【0082】図20に示すように、ロック装置131
は、強靭な金属製のケーブル132と、このケーブル1
32の一端に固定されたロックシリンダ133とを備え
ている。ロックシリンダ133は、セキュリティ孔13
0に取り出し可能に挿入される軸部134を有してい
る。軸部134は、セキュリティ孔130にきっちりと
嵌まり込むような縦長の断面形状を有している。この軸
部134の先端には、鉤135が配置されている。鉤1
35は、軸部134の長軸方向に延びるロック解除位置
と、軸部134の短軸方向に延びるロック位置とに亘っ
て回動可能となっている。この鉤135の回動は、ロッ
クシリンダ133に取り外し可能に差し込まれたロック
キー136によって行われる。
【0083】そのため、ロックシリンダ133の軸部1
34をセキリュティ孔130に挿入した後、ロックキー
136を介して鉤135をロック解除位置からロック位
置に回動させると、この鉤135がセキュリティ孔13
0の開口縁部に引っ掛かり、図19に示すように、ケー
ブル132の一端がロックシリンダ133を介してベー
ス40に取り外し不能に連結されるようになっている。
【0084】したがって、このケーブル132を例えば
オフィスの机のような容易に移動できない外部の固定物
に接続すれば、拡張装置2を固定物に繋ぎ止めておくこ
とができ、この拡張装置2の盗難を防止することができ
る。
【0085】セキュリティ孔130にロック装置131
を連結した状態では、そのロックシリンダ133の端面
がベース40の右側の側壁40eに突き合わされる。こ
の際、セキュリティ孔130は、格納凹部124に隣接
されているので、図18や図19から明らかなように、
ロックシリンダ133の端面の一部が側壁40eに解放
された格納凹部124と向かい合い、この格納凹部12
4をベース40の右側から覆い隠す。
【0086】このため、スライドレバー119の操作摘
み125を格納凹部124に格納した状態でセキュリテ
ィ孔130にロック装置131を連結すれば、ロックシ
リンダ133が邪魔となって操作摘み125を指先で操
作することができなくなり、スライドレバー119のス
ライドが制限される。よって、スライダ115をロック
解除位置に向けてスライドさせることができず、第1お
よび第2のリヤフックレバー76,77のレバー本体8
1は、係合位置にそのまま保持される。
【0087】図6に示すように、上記フロントフック7
8は、載置面47の前端部において、この載置面47の
幅方向に沿う中央部に位置されている。図24の(A)
に示すように、フロントフック78は、円柱状の軸部1
40を有している。軸部140の一端には、筐体5の挿
入口27に挿入可能な小径部141が同軸状に形成され
ている。小径部141の先端には、その径方向に張り出
す爪部142が形成されている。この爪部142を含む
小径部141の先端面の形状は、挿入口27の長軸方向
に沿うような長方形状をなしている。
【0088】また、軸部140の小径部141とは反対
側の他端には、円柱状をなす一対のガイドピン143
a,143bが配置されている。ガイドピン143a,
143bは、軸部140の径方向に対向し合う二箇所か
らこの軸部140の径方向に沿って互いに逆向きに延び
ている。
【0089】図21ないし図23に示すように、フロン
トフック78は、フックホルダ145を介してアッパハ
ウジング42の上壁40bに支持されている。フックホ
ルダ145は、円盤状の基部146と、この基部146
の中心から突出された円筒状のガイド部147とを備え
ている。基部146の中心には、円形の通孔150が開
口されており、この通孔150は、軸部140が挿通可
能な口径を有している。基部146は、上壁40bの下
面に重ね合わされているとともに、ねじ151を介して
上壁40bに固定されている。この上壁40bは、通孔
150に連なる連通孔152を有している。
【0090】ガイド部147は、通孔150の開口周縁
部に連なっている。ガイド部147は、上壁40bの下
方に向けて突出されており、このガイド部147の通孔
150と向かい合う下端は、端壁153によって閉塞さ
れている。ガイド部147の周壁には、一対のスリット
154(一方のみを図示)が形成されている。スリット
154は、ガイド部147の軸方向に延びる直線部15
4aと、この直線部154aに連なるとともに、螺旋状
にねじられたカム部154bとを有している。カム部1
54bは、通孔150の開口縁部に連なっている。
【0091】図22に示すように、フロントフック78
は、その爪部142を上向きにした姿勢でガイド部14
7に収容されている。フロントフック78のガイドピン
143a,143bは、スリット154に摺動可能に嵌
合されており、これらガイドピン143a,143bの
先端は、スリット154を貫通してガイド部147の外
方に突出されている。
【0092】そのため、フロントフック78をガイド部
147に沿わせて昇降動させると、このフロントフック
78は、ガイドピン143a,143bがスリット15
4の直線部154aに接している範囲においては軸方向
に直線的に移動し、ガイドピン143a,143bがス
リット154のカム部154bに接触し始めると、この
カム部154bの形状に応じて軸方向に移動しつつ、軸
回り方向に略90°回動されるようになっている。
【0093】また、フロントフック78の軸部140と
ガイド部147の端壁153との間には、圧縮コイルば
ね158が介在されている。この圧縮コイルばね158
は、常にフロントフック78を弾性的に押し上げてお
り、この押し上げにより、ガイドピン143a,143
bがスリット154のカム部154bに導かれている。
このため、フロントフック78は、その軸部140から
爪部142に至る大部分が連通孔152を通じて載置面
47上に押し出される解除位置(図21に示す)と、軸
部140がガイド部147に押し込まれて、その小径部
141および爪部142のみが載置面147上に位置さ
れる係合位置(図22に示す)とに亘って昇降動可能に
上壁40bに支持されている。
【0094】フロントフック78が解除位置に押し上げ
られた状態では、ガイドピン143a,143bが通孔
150とスリット154との連通部に位置されて、上壁
40bの下面に突き当たっている。これによりフロント
フック78は、その爪部142をベース40の右側に向
けた姿勢で保持されている。
【0095】フロントフック78が係合位置に押し込ま
れた状態では、ガイドピン143a,143bがスリッ
ト154のカム部154bから直線部154aに導かれ
る。そのため、フロントフック78は、軸方向に移動し
つつ、その爪部142がベース40の前方を指向するよ
うに軸回り方向に略90°回動される。
【0096】図21に示すように、ポータブルコンピュ
ータ1の筐体5は、その第2の係合凹部26をフロント
フック78に位置合わせした状態でベース40の上方か
ら載置面47に載置される。この時、フロントフック7
8の先端の爪部142は、ベース40の右側を指向して
おり、この爪部142の向きが挿入口27の長軸方向に
沿っている。そのため、爪部142を含む小径部141
の先端が挿入口27に入り込み、第2の係合凹部26の
終端に突き当たる。
【0097】この状態で筐体5を載置面47に向けて押
圧すると、フロントフック78が下向きに押圧され、そ
の軸部140がフックホルダ145のガイド部147に
押し込まれていく。この押し込みにより、フロントフッ
ク78のガイドピン143a,143bがスリット15
4のカム部154bに沿って移動するので、このフロン
トフック78は、カム部154bの形状にもとづいて軸
回り方向に略90°回動し、爪部142が第2の係合凹
部26内でベース40の前方を指向するように変位す
る。
【0098】この結果、図22に示すように、爪部14
2が挿入口27のフランジ部27aに引っ掛かり、筐体
5の前端部が載置面47上に取り出し不能にロックされ
る。したがって、ポータブルコンピュータ1の筐体5
は、その後端の二個所が上記第1および第2のリヤフッ
クレバー76,77に引っ掛かっていることと合わせ
て、合計三個所で載置面47上にロックされることにな
り、上記第1および第2の拡張コネクタ12,60の嵌
合状態が保持される。
【0099】アッパハウジング42の上壁40bの下面
には、フロントフック78を係合位置にロックするロッ
ク機構160が配置されている。図23、図26および
図27は、ロック機構160をアッパハウジング42の
裏側から見た状態を示している。このロック機構160
は、ポータブルコンピュータ1が載置面47に置かれた
か否かを検出するための検出レバー161と、フロント
フック78に連係するロックプレート162と、この検
出レバー161とロックプレート162とを連動させる
連動レバー163とを備えている。
【0100】図6、図21および図25に示すように、
検出レバー161は、上端が閉塞された中空の角筒状を
なしている。検出レバー161は、フロントフック78
の後方において、載置面47の幅方向に沿う中央部に位
置されている。検出レバー161は、上壁40bに開け
た貫通孔165に挿通されており、この検出レバー16
1の上端が載置面47上に露出されている。
【0101】検出レバー161の下端部の外周面には、
外側に張り出す一対のストッパ166と、板状のカム部
167とが形成されている。ストッパ166は、上壁4
0bの下面に取り外し可能に引っ掛かるようになってお
り、このことにより、載置面47上への検出レバー16
1の突出高さが規定されている。カム部167の下端に
は、カム面168が形成されている。カム面168は、
下方に進むに従い検出レバー161の外周面に近づく方
向に傾斜されている。
【0102】上壁40bの下面には、図23に示すよう
な複数の第1のボス部169が配置されている。第1の
ボス部169は、検出レバー161の周囲に配置されて
おり、これら第1のボス部169の先端には、第1のブ
ラケット171がねじ172を介して固定されている。
第1のブラケット171は、検出レバー161の下端と
向かい合っている。これら第1のブラケット171と検
出レバー161との間には、圧縮コイルばね173が介
在されている。圧縮コイルばね173は、常に検出レバ
ー161を弾性的に押し上げている。
【0103】このため、検出レバー161は、載置面4
7上に突出する待機位置(図21に示す)と、ベース4
0の内部に押し込まれる検出位置(図22に示す)とに
亘って昇降動可能にアッパハウジング42に支持されて
いる。そして、この検出レバー161の載置面47上で
の突出高さは、フロントフック78の突出高さよりも小
さく定められている。
【0104】図24の(B)は、ロックプレート162
の外観を示している。このロックプレート162は、円
盤状をなしており、上記フックホルダ145の基部14
6の下面に軸回り方向に摺動可能に重ねられている。ロ
ックプレート162の中心部には、ガイド部147が貫
通する開口部175が形成されている。開口部175の
内周面とガイド部147の周壁との間には、図26の
(B)および(C)に示すような隙間176が形成され
ている。この隙間176は、上記スリット154から突
出されたガイドピン143a,143bの先端部が挿通
可能な大きさを有している。
【0105】開口部175の内周面の二個所には、隙間
176に向けて張り出す係止部177a,177bが形
成されている。係止部177a,177bは、ロックプ
レート162の径方向に互いに向かい合っている。これ
ら係止部177a,177bの先端部は、円弧状に湾曲
されてガイド部147の外周面に隣接もしくは摺動可能
に接している。また、ロックプレート162の外周面に
は、径方向外側に張り出す連結座部178が形成されて
いる。この連結座部178の下面には、円柱状の軸部1
79が突設されている。
【0106】そして、ロックプレート162は、フロン
トフック78が係合位置に押し込まれた時に、その隙間
176にガイドピン143a,143bの先端が臨む第
1の回動位置(図26のCに示す)と、係止部177
a,177bがガイドピン143a,143bの先端と
向かい合う第2の回動位置(図26のBに示す)とに亘
って回動可能となっている。
【0107】図23に示すように、アッパハウジング4
2の上壁40bの下面には、複数の第2のボス部181
が配置されている。第2のボス部181は、上記フック
ホルダ145の周囲に配置されており、これら第2のボ
ス部181の先端には、第2のブラケット182がねじ
183を介して固定されている。第2のブラケット18
2は、ロックプレート162に向けて張り出す押圧部1
84を有している。押圧部184は、ロックプレート1
62の下面に摺動可能に重ね合わされている。そのた
め、ロックプレート162は、第2のブラケット182
の押圧部184とフックホルダ145の基部146との
間で挟み込まれている。
【0108】連動レバー163は、検出レバー161と
ロックプレート162との間に跨っている。この連動レ
バー163は、図24の(C)に示すように、第1のレ
バー187と第2のレバー188とに分割されている。
第1のレバー187は、ベース40の奥行き方向に延び
ている。この第1のレバー187の長さ方向の中間部に
は、中空円筒状のボス部189が形成されている。ボス
部189は、上壁40bの下面に配置された円柱状の軸
部190に軸回り方向に摺動可能に嵌合されている。
【0109】第1のレバー187は、ボス部189を挟
んで互いに逆向きに延びる第1のアーム部191aと第
2のアーム部191bとを有している。第1のアーム部
191aは、検出レバー161の側方に延びている。こ
の第1のアーム部191aの側縁部には、図25に示す
ようなガイド面192が形成されている。ガイド面19
2は、検出レバー161のカム面168に沿うように傾
斜されているとともに、このカム面168と向かい合っ
ている。第2のアーム部191bは、軸部190よりも
ロックプレート162の方向に延びている。この第2の
アーム部191bの先端には、ばね受け193が形成さ
れている。
【0110】第2のレバー188は、第1のレバー18
7に連続してベース40の奥行き方向に延びている。こ
の第2のレバー188の一端部には、中空円筒状のボス
部195が形成されている。ボス部195は、第1のレ
バー187のボス部189の外側に軸回り方向に摺動可
能に嵌合されている。このボス部195は、第1のレバ
ー187と上壁40bとの間で挟み込まれている。
【0111】第2のレバー188は、ロックプレート1
62の連結座部178に重ね合わされる先端部196を
有している。先端部196には、長孔状の連結孔197
が形成されており、この連結孔197に軸部179が摺
動可能に嵌合されている。
【0112】図21および図22に示すように、第2の
レバー188は、第1のレバー187の第2のアーム部
191bの上面に摺動可能に重ね合わされている。この
第2のアーム部191bの上面には、図24の(C)に
示すような第1および第2のストッパ壁198a,19
8bが形成されている。第1および第2のストッパ壁1
98a,198bは、第2のレバー188を挟んで互い
に向かい合っており、これらストッパ壁198a,19
8bによって第1のレバー187と第2のレバー188
との相対的な回動範囲が定められている。
【0113】第2のレバー188の側縁部には、ばね受
け199が形成されている。このばね受け199と第1
のレバー187のばね受け193との間には、第1の引
っ張りコイルばね200が架設されている。第1の引っ
張りコイルばね200は、第1および第2のレバー18
7,188を軸部190を中心として互いに逆向きに付
勢している。この付勢により、第2のレバー188の側
縁部が第1のストッパ壁198aに引っ掛かるととも
に、これら第1のレバー187と第2のレバー188と
が一体的に回動するようになっている。
【0114】図23や図26の(A)に示すように、上
記第2のブラケット182は、第1のレバー187のボ
ス部189に向けて延びる延出部203を有している。
この延出部203の先端は、ボス部189に重ね合わさ
れるとともに、このボス部189を貫通する軸部190
の端面にねじ204を介して固定されている。そのた
め、第1および第2のレバー187,188のボス部1
89,195は、第2のブラケット182の延出部20
3と上壁40bとの間で摺動可能に挟み込まれており、
このことにより、第1および第2のレバー187,18
8がアッパハウジング42に支持されている。
【0115】図26の(A)に示すように、第1のレバ
ー187の第1のアーム部191aと第1のブラケット
171との間には、第2の引っ張りコイルばね205が
架設されている。この第2の引っ張りコイルばね205
は、第1のレバー187を検出レバー161に向けて引
っ張っている。そのため、第1のレバー187は、その
ボス部189を中心に時計回り方向に回動付勢されてお
り、そのガイド面192がカム面168に摺動可能に押
し付けられている。
【0116】この結果、検出レバー161が待機位置又
は検出位置に昇降動されると、そのカム面168の形状
に応じて第1のレバー187が所定の角度範囲に亘って
回動される。そして、この第1のレバー187に追従し
て第2のレバー188が同方向に回動され、この第2の
レバー188によりロックプレート162が第1又は第
2の回動位置に回動操作される。したがって、検出レバ
ー161が待機位置にある状態においては、ロックプレ
ート162は第1の回動位置に保持され、検出レバー1
61が検出位置に押し込まれると、ロックプレート16
2が第1の回動位置から第2の回動位置に向けて回動さ
れるようになっている。
【0117】図22に示すように、フロントフック78
が係合位置に押し込まれて、その爪部142が筐体5の
第2の係合凹部26に引っ掛かると、検出レバー161
も筐体5によって待機位置から検出位置に押し込まれ
る。この押し込みにより、連動レバー163(第1およ
び第2のレバー187,188)が検出レバー161の
カム面168の形状にもとづいて図26の(B)の時計
回り方向に回動され、ロックプレート162が第1の回
動位置から第2の回動位置に回動操作される。
【0118】図27の(A)は、ロックプレート162
が第2の回動位置に回動された状態を示している。ロッ
クプレート162が第2の回動位置に至ると、係止部1
77a,177bがフロントフック78のガイドピン1
43a,143bの上方に進出されて、これらガイドピ
ン143a,143bと向かい合う。この際、フロント
フック78は、常に圧縮コイルばね158による押し上
げ力を受けているので、ガイドピン143a,143b
がロックプレート162の係止部177a,177bに
引っ掛かり、フロントフック78が係合位置にロックさ
れる。
【0119】このため、フロントフック78と筐体5の
第2の係合凹部26との係合状態が維持されることにな
る。
【0120】ポータブルコンピュータ1を拡張装置2に
接続する際に、例えば筐体5が前上がりの姿勢で載置面
47に置かれると、筐体5の底壁5aがフロントフック
78よりも先に検出レバー161に突き当たり、この検
出レバー161が検出位置に押し込まれることがあり得
る。すると、フロントフック78が解除位置にあるにも
拘わらず、連動レバー163を介してロックプレート1
62が第2の回動位置に向けて回動されてしまうので、
このロックプレート162の係止部177a,177b
がガイドピン143a,143bの移動経路上に張り出
すことになる。そのため、検出レバー161の押し込み
に引き続いてフロントフック78が係合位置に押し込ま
れると、ガイドピン143a,143bがロックプレー
ト162の係止部177a,177bに干渉し、フロン
トフック78の押し込み動作が妨げられることが考えら
れる。
【0121】しかるに、上記構成によると、連動レバー
163は、検出レバー161に連動する第1のレバー1
87と、ロックプレート162に連動する第2のレバー
188とに分割され、これらレバー187,188は、
相対的に回動可能に連結されている。このため、フロン
トフック78がベース40の内部に押し込まれて、その
ガイドピン143a,143bが係止部177a,17
7bの縁部に接触すると、図27の(B)に示すよう
に、ロックプレート162はガイドピン143a,14
3bを避ける方向に回動しようとする押圧力を受ける。
【0122】すなわち、ガイドピン143a,143b
は、螺旋状にねじられたスリット154の形状にもとづ
いてフロントフック78の軸回り方向に回動しつつ押し
下げられるので、このガイドピン143a,143bを
含むフロントフック78の回動がロックプレート162
に伝わる。よって、このロックプレート162に連動す
る第2のレバー188が、第1の引っ張りコイルばね2
00の付勢力に抗してそれ単独で図27の(B)の反時
計回り方向に回動する。
【0123】この結果、フロントフック78の押し込み
動作に先立ってロックプレート162が第2の回動位置
に回動されたとしても、このロックプレート162はガ
イドピン143a,143bを逃げるように回動するこ
とになり、フロントフック78の押し込み動作が妨げら
れることはない。
【0124】第1および第2のリヤフックレバー76,
77およびフロントフック78によって載置面47上に
ロックされているポータブルコンピュータ1を拡張装置
2から取り外すには、まず、レバー本体81の指掛け部
91を下向きに押圧する。この押圧により、レバー本体
81のロックピン94が第1の係合凹部21の終端部2
1aから外れるとともに、第2の開口部23を通して筐
体5の後方に離脱し、ロックピン94による筐体5の後
端部のロックが解除される。ロックピン94が第1の係
合凹部21の終端部21aから外れると、支持プレート
97がレバー本体81に追従して上向きに回動し、イジ
ェクトローラ102がポータブルコンピュータ1の底壁
5aを載置面47から遠ざかる方向に押し上げる。
【0125】また、筐体5の底壁5aは、リリース部材
63a,63bを介して押し上げ力を受けており、この
押し上げ力は、第1および第2の拡張コネクタ12,6
0の嵌合力よりも大きく定められている。そのため、ロ
ックピン94による筐体5の後端部のロックが解除され
ると、筐体5の後端部が強制的に押し上げられ、第1の
拡張コネクタ12と第2の拡張コネクタ60との嵌合が
解除されるとともに、筐体5の底壁5aが載置面47上
において後上がりの姿勢に傾斜される。
【0126】筐体5の後端部が押し上げられると、検出
レバー161の押し込みが解除されるので、この検出レ
バー161が検出位置から待機位置に復帰し、そのカム
面168による連動レバー163の押圧が解除される。
そのため、連動レバー163が第2の引っ張りコイルば
ね200を介して図26の(B)の時計回り方向に強制
的に回動され、この連動レバー163の回動に追従して
ロックプレート162が第2の回動位置から第1の回動
位置に向けて回動操作される。
【0127】このロックプレート162の回動により、
図26の(C)に示すように、ロックプレート162の
係止部177a,177bがフロントフック78のガイ
ドピン143a,143bから離脱するとともに、この
ロックプレート162の開口部175がガイドピン14
3a,143bと向かい合う。そのため、ロックプレー
ト162によるフロントフック78のロックが解除さ
れ、このフロントフック78が待機位置に向けて復帰可
能となる。
【0128】この状態でポータブルコンピュータ1の筐
体5を手で把持して載置面47の上方に引き上げると、
フロントフック78の押し下げが解除されるので、フロ
ントフック78が係合位置から待機位置に復帰するとと
もに、このフロントフック78と筐体5の第2の係合凹
部26との係合が解除され、ポータブルコンピュータ1
を拡張装置2から取り外すことができる。
【0129】ところで、上記構成によると、ポータブル
コンピュータ1を拡張装置2の載置面47上にロックす
るに当り、第1および第2のリヤフックレバー76,7
7のロックピン94が引っ掛かる第1の係合凹部21
は、筐体5の左右の側壁5d,5eに形成されているの
で、これら側壁5d,5eの肉厚を部分的に僅かに増や
すだけで、ロックピン94が充分に引っ掛かるだけの深
さの凹みを得ることができる。このため、ロックピン9
4と側壁5d,5eとの係合部分を側壁5d,5eの厚
みの範囲内に収めることができ、筐体5の内部にロック
ピン94が大きく張り出すのを防止できる。
【0130】したがって、特に筐体5の薄型化を強調し
たポータブルコンピュータ1においても、この筐体5の
内部に収容された回路基板10のような部品とロックピ
ン94との干渉を防止することができる。よって、筐体
5の内部の部品配置を高密度に行えるとともに、この部
品配置に対する制約を解消することができる。
【0131】さらに、上記構成によると、第1および第
2のリヤフックレバー76,77のレバー本体81は、
ロックピン94による筐体5の後端部のロックが解除さ
れた後に、この筐体5を載置面47から押し上げるイジ
ェクトローラ102を備えている。そのため、第1およ
び第2のリヤフックレバー76,77を操作すること
で、ポータブルコンピュータ1のロック解除から第1お
よび第2の拡張コネクタ12,60の嵌合解除に至るポ
ータブルコンピュータ1の取り出し作業を連続した一つ
の動作で行うことができ、ポータブルコンピュータ1の
取り出し作業を容易に行うことができる。
【0132】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、レバーと
電子機器との係合部分を側壁の厚みの範囲内に収めるこ
とができ、この電子機器の内部にレバーが大きく張り出
すのを防止できる。したがって、特に薄型化を強調した
電子機器においても、この電子機器の内部に収容された
部品とレバーとの干渉を防止することができ、電子機器
の内部の部品配置を高密度に行えるとともに、この部品
配置に対する制約を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において、拡張装置の載置
面にポータブルコンピュータを搭載した状態を示す斜視
図。
【図2】拡張装置とポータブルコンピュータとの位置関
係を示す斜視図。
【図3】ポータブルコンピュータの側面図。
【図4】ポータブルコンピュータの底面図。
【図5】筐体の第1の係合凹部の形状を示すポータブル
コンピュータの斜視図。
【図6】拡張装置の斜視図。
【図7】拡張装置とポータブルコンピュータとの位置関
係を示す背面図。
【図8】拡張装置の載置面にポータブルコンピュータを
搭載した状態を示す背面図。
【図9】第1のリヤフックレバーとロアハウジングとの
位置関係を示す斜視図。
【図10】(A)は、第1のリヤフックレバーの平面
図。(B)は、第1のリヤフックレバーのレバー本体が
係合位置にロックされた状態をを示す断面図。
【図11】レバー本体のロックが解除され、このレバー
本体が解除位置に向けて回動された状態を示す断面図。
【図12】レバー本体のイジェクトローラによってポー
タブルコンピュータの筐体が押し上げられた状態を示す
断面図。
【図13】レバー本体が係合位置に回動された状態を示
す拡張装置の斜視図。
【図14】レバー本体が解除位置に回動された状態を示
す拡張装置の斜視図。
【図15】スライダを操作する連動手段の平面図。
【図16】スライダがスライドレバーを介してロック解
除位置にスライドされた状態を示す平面図。
【図17】スライダがスライドレバーを介してロック位
置にスライドされた状態を示す平面図。
【図18】スライドレバーの操作摘みとロックシリンダ
との位置関係を示す平面図。
【図19】拡張装置のセキュリティ孔にロック装置を連
結した状態を示す斜視図。
【図20】ロック装置の斜視図。
【図21】筐体の第2の係合凹部、拡張装置のフロント
フックおよびこのフロントフックのロック機構を示す断
面図。
【図22】筐体の第2の係合凹部に拡張装置のフロント
フックが引っ掛かった状態を示す断面図。
【図23】フロントフックのロック機構を分解して示す
斜視図。
【図24】(A)は、フロントフックの斜視図。(B)
は、ロックプレートの斜視図。(C)は、連動レバーを
構成する第1および第2のレバーの斜視図。
【図25】(A)は、検出レバーが待機位置に押し上げ
られた状態を示す断面図。(B)は、検出レバーが検出
位置に押し下げられた状態を示す断面図。
【図26】(A)は、フロントフックのロック機構の平
面図。(B)は、ロックプレートが第1の回動位置に回
動された状態を示すロック機構の平面図。(C)は、ロ
ックプレートが第1の回動位置に回動されている状態に
おいて、フロントフックが係合位置に押し込まれた状態
を示すロック機構の平面図。
【図27】(A)は、ロックプレートが第2の回動位置
に回動された状態を示すロック機構の平面図。(B)
は、フロントフックが解除位置にある時に、第2のレバ
ーが単独で回動された状態を示すロック機構の平面図。
【符号の説明】
1…電子機器(ポータブルコンピュータ) 2…拡張装置 5a…底壁 5d,5e…側壁 12…第1の拡張コネクタ 21…係合凹部(第1の係合凹部) 40…ベース 46…載置部 54,55…拡張手段(CD-ROM駆動装置、フロッピーデ
ィスク駆動装置) 60…第2の拡張コネクタ 76,77…第1および第2のレバー(第1および第2
のリヤフックレバー) 102…イジェクト部材(イジェクトローラ)
フロントページの続き (72)発明者 木下 照夫 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁およびこの底壁に連なる左右の側壁
    を有し、これら側壁に係合凹部が形成された電子機器
    と;この電子機器が接続される接続部と、この接続部に
    接続された電子機器の機能を拡張するための手段と、を
    含む拡張装置と;を備えており、 上記拡張装置は、電子機器を接続部に接続した時に上記
    係合凹部に係合する係合位置と、係合凹部から外れる解
    除位置とに亘ってマニュアル操作される第1および第2
    のレバーを有し、これらレバーは、常に上記係合位置に
    向けて付勢されていることを特徴とする電子機器システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記係合凹部
    は、電子機器の内部に開口されることなくその側壁の厚
    みの範囲内で凹んでいることを特徴とする電子機器シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、上記拡張装置
    は、上記接続部を含む箱状のベースを有し、 また、上記第1および第2のレバーは、夫々ベースに固
    定されたホルダと、このホルダにピボット軸を介して支
    持され、上記電子機器の側壁と向かい合うレバー本体
    と、このレバー本体に設置され、上記電子機器の係合凹
    部に取り外し可能に係合される係合凸部と、を有し、こ
    れら第1および第2のレバーのレバー本体がピボット軸
    を支点として上記係合位置と解除位置とに亘って回動可
    能であることを特徴とする電子機器システム。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記電子機器
    は、側壁および底壁に連なる後壁を有し、上記係合凹部
    は、側壁、底壁および後壁で規定される電子機器の後端
    角部に形成されて、これら底壁および後壁に連続して開
    口されているとともに、この係合凹部の底壁に連なる部
    分には、電子機器を接続部に接続する時に上記レバー本
    体の係合凸部に接触されて、このレバー本体を係合位置
    から解除位置に向けて回動させるカム面が形成されてい
    ることを特徴とする電子機器システム。
  5. 【請求項5】 請求項3の記載において、上記第1およ
    び第2のレバーは、そのレバー本体を係合位置にロック
    する第1の位置と、レバー本体のロックを解除する第2
    位置とに亘って移動可能なロック手段を有し、夫々のレ
    バーのロック手段は、連動手段を介して互いに連動され
    ていることを特徴とする電子機器システム。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、上記連動手段
    は、上記ロック手段を第1の位置又は第2の位置に選択
    的に移動させる操作部を有し、この操作部は、拡張装置
    のベースの外方に露出されているとともに、このベース
    は、上記操作部の近傍に位置して盗難防止用のロック装
    置が取り外し可能に連結されるセキュリティ孔を有し、
    このセキュリティ孔にロック装置を連結した状態では、
    このロック装置によって上記操作部がベースの外方から
    覆われていることを特徴とする電子機器システム。
  7. 【請求項7】 請求項3の記載において、上記第1およ
    び第2のレバーは、これらレバーが係合位置から解除位
    置に向けてマニュアル操作された時に、電子機器の底壁
    を接続部から遠ざかる方向に押し出すイジェクト部材を
    備えていることを特徴とする電子機器システム。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、上記イジェク
    ト部材は、上記レバー本体に所定の角度範囲に亘って相
    対的に回動可能に支持された支持プレートと、この支持
    プレートに支持されたイジェクトローラと、を有し、こ
    のイジェクトローラが電子機器の底壁と向かい合ってい
    ることを特徴とする電子機器システム。
  9. 【請求項9】 請求項1又は7の記載において、上記電
    子機器は、その底壁に配置された第1の拡張コネクタを
    有し、また、上記拡張装置の接続部は、第1の拡張コネ
    クタに取り外し可能に嵌合される第2の拡張コネクタ
    と、この接続部から突没可能に突出されて、電子機器の
    底壁を常に接続部から遠ざかる方向に押し上げる押圧突
    起とを有し、この押圧突起の押し上げ力は、第1および
    第2の拡張コネクタの嵌合力よりも大きく定められてい
    ることを特徴とする電子機器システム。
  10. 【請求項10】 第1の拡張コネクタが配置された底壁
    と、この底壁に連なる左右の側壁とを有し、これら側壁
    に係合凹部が形成された電子機器と;この電子機器が搭
    載される載置部を有するベースと、このベースの載置部
    に配置され、上記電子機器を上記載置部に搭載した時に
    上記第1の拡張コネクタが取り外し可能に嵌合される第
    2の拡張コネクタと、を含み、上記電子機器の機能を拡
    張する際に用いる拡張装置と;を備えており、 上記拡張装置は、電子機器を載置部に搭載した時に上記
    係合凹部に係合する係合位置と、係合凹部から外れる解
    除位置とに亘って移動可能な第1および第2のレバーを
    有し、これらレバーは、上記係合位置から解除位置に移
    動された時に、上記電子機器の底壁に当接されて第1の
    拡張コネクタが第2の拡張コネクタから引抜かれる方向
    に電子機器を押し上げるイジェクト部材を含むことを特
    徴とする電子機器システム。
  11. 【請求項11】 請求項10の記載において、上記拡張
    装置は、その載置部から突没可能に突出されて、電子機
    器の底壁を常に載置部から遠ざかる方向に押し上げるリ
    リース部材を有し、このリリース部材は、第2の拡張コ
    ネクタの近傍に配置されているとともに、このリリース
    部材の押し上げ力は、第1および第2の拡張コネクタの
    嵌合力よりも大きく定められていることを特徴とする電
    子機器システム。
  12. 【請求項12】 第1の拡張コネクタが配置された底壁
    と、係合凹部が形成された左右の側壁とを有する電子機
    器が接続される接続部を含むベースと;このベースの接
    続部に配置され、上記接続部に電子機器を接続した時に
    第1の拡張コネクタが取り外し可能に嵌合される第2の
    拡張コネクタと;上記ベースの内部に収容され、第1お
    よび第2の拡張コネクタを介して上記電子機器の機能を
    拡張する拡張手段と;を備えている拡張装置において、 上記ベースは、電子機器を接続部に接続した時に上記側
    壁の係合凹部に係合する係合位置と、係合凹部から外れ
    る解除位置とに亘って移動可能な第1および第2のレバ
    ーを有し、これらレバーは、常に係合位置に向けて付勢
    されていることを特徴とする拡張装置。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記第1
    および第2のレバーは、これらレバーが係合位置から解
    除位置に移動された時に、電子機器の底壁を接続部から
    遠ざかる方向に押圧して第1の拡張コネクタと第2の拡
    張コネクタとの嵌合を解除するイジェクト部材を備えて
    いることを特徴とする拡張装置。
  14. 【請求項14】 請求項13の記載において、上記第1
    および第2のレバーは、夫々ベースに固定されたホルダ
    と、このホルダにピボット軸を介して支持され、上記電
    子機器の側壁と向かい合うレバー本体と、このレバー本
    体に設置され、上記電子機器の係合凹部に取り外し可能
    に係合される係合凸部と、を有し、このレバーのレバー
    本体がピボット軸を支点として上記係合位置と解除位置
    とに亘って回動可能であるとともに、上記第1および第
    2のレバーは、そのレバー本体を係合位置にロックする
    第1の位置と、レバー本体のロックを解除する第2の位
    置とに亘って移動可能なロック部材を有し、夫々のレバ
    ーのロック部材は、連動手段を介して互いに連動されて
    いることを特徴とする拡張装置。
  15. 【請求項15】 底壁およびこの底壁に連なる左右の側
    壁を有し、これら側壁に夫々係合凹部が形成された電子
    機器と;この電子機器が接続される接続部と、この接続
    部に接続された電子機器の機能を拡張するための手段
    と、を含む拡張装置と;を備えており、 上記拡張装置は、電子機器を接続部に接続した時に上記
    係合凹部に係合する係合位置と、係合凹部から解除位置
    とに亘って移動可能な一対のレバーと;これらレバーを
    係合位置にロックする第1の位置と、レバーのロックを
    解除する第2の位置とに亘って移動可能なロック手段
    と;このロック手段を第1の位置又は第2の位置に選択
    的に移動させる操作手段と;を有し、 この操作手段は、人為的に操作される操作部を有し、こ
    の操作部は、上記拡張装置の外方に露出される操作位置
    と、上記拡張装置に格納される格納位置とに亘って移動
    可能であることを特徴とする電子機器システム。
  16. 【請求項16】 請求項15の記載において、上記拡張
    装置は、盗難防止用のロック装置が取り外し可能に連結
    されるセキュリティ孔を有し、このセキュリティ孔は、
    上記操作手段の操作部に隣接した位置に配置されている
    ことを特徴とする電子機器システム。
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